JPH0328979B2 - - Google Patents
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- JPH0328979B2 JPH0328979B2 JP5890087A JP5890087A JPH0328979B2 JP H0328979 B2 JPH0328979 B2 JP H0328979B2 JP 5890087 A JP5890087 A JP 5890087A JP 5890087 A JP5890087 A JP 5890087A JP H0328979 B2 JPH0328979 B2 JP H0328979B2
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Description
[産業上の利用分野]
この発明は、溶接トーチを開先幅方向に揺動
(オシレート)させながら該開先を溶接する消耗
電極式アーク溶接における開先適応制御方法に関
する。 [従来の技術] この種の開先適応制御方法としては、従来、実
公昭57−36373号公報に記載されたものがある。 消耗電極式アーク溶接においては、適正な溶接
ビードを得るために、溶接トーチのオシレート幅
を開先幅に対応して調節しつつ、溶接ワイヤ送給
速度もしくは溶接速度を制御して溶接ビード高さ
を均一化するとともに溶接線左右倣い制御を行な
つて溶接ビードが開先左右端の一方端側あるいは
他方端側に偏つたり蛇行したりするのを防止する
ようにする。この制御を有効ならしめるために
は、開先の状態(開先幅の変動の有無、変動の程
度や溶接線の位置等)を正確に認識する必要があ
る。 ところで、消耗電極式アーク溶接には、溶接ワ
イヤ送給速度をW、溶接電流をI、溶接ワイヤ突
出長(通電チツプからの突出し長さ)をlとする
と、W=K1・I+K2・I2・lで表される特性が
ある。但し、K1、K2は比例定数である。今、溶
接ワイヤ送給速度Wを一定とした場合、溶接ワイ
ヤ突出長lが短くなると溶接電流Iが増加する。
開先幅が狭くなると溶接ビード高さが高くなるた
め溶接ワイヤ突出長lが短くなつて溶接電流Iが
増加し、逆に、開先幅が広くなると溶接ビード高
さが低くなるため溶接ワイヤ突出長lが長くなつ
て溶接電流Iが減少する。このことから、溶接電
流Iの変動分を監視することにより開先幅の変動
を間接的に知ることができ、溶接電流Iが、基準
開先幅に対して決まる基準電流値に比べて増加あ
るいは減少した場合には、その変動分に対応し
て、溶接速度を増速あるいは減速することにより
溶接ビード高さを適正高さに維持することができ
る。 しかしながら、溶接電流の上記変動は開先幅の
変動以外の変動要因によつても発生する。この変
動要因の最大のものは、溶接現場における被溶接
物としての母材の開先長手方向への傾斜や曲がり
等に起因する該母材の表面と溶接トーチ保持部
(溶接トーチを開先幅方向、トーチ幅方向にオシ
レートさせても母材基準位置からの距離が一定と
なる溶接トーチ側の基準位置)との間の距離の変
動であり、該距離が変動すると、開先幅に変動が
なくても、溶接ワイヤ突出長lが変動するため溶
接電流Iが変動する。この変動分による影響を除
去するために、溶接トーチを母材表面から一定の
高さ位置に保ちつつ溶接速度を制御する方法が特
開昭55−109576号公報に開示されている。 この従来のものは、溶接電流検出信号と基準溶
接電流信号とを常時比較してその偏差をレベル変
換して溶接速度偏差信号とし、この溶接速度偏差
信号と基準溶接速度信号との加算値を溶接速度指
令値として台車駆動モータを制御するものである
が、上記溶接電流検出信号は、アークが開先壁間
の中央近傍にある場合には最小値となり、アーク
が開先壁近傍にある場合に最大となる波形をもつ
信号であるために、上記駆動モータはオシレート
位置に追従して増速と減速とを繰り返すことにな
るという問題がある。 前掲した実公昭57−36373号公報には、溶接電
流の検出個所をオシレートパターンの中央点に特
定したものが開示されており、これにより上記問
題を解消し得るが、この先行技術には以下に述べ
るような問題がある。即ち、ここではオシレート
パターンの中央点における溶接電流の瞬時値を取
り出して利用しているが、難姿勢溶接(立向き姿
勢や上向き姿勢)では溶接電流が低レベルで、溶
接ワイヤからの溶滴の移行も短絡移行やグラビユ
ロ移行であるので、上記溶接電流瞬時値は不安定
である。 更に、この先行技術では、基準溶接速度、高速
溶接速度、低速溶接速度を予め指定しておき、検
出された溶接電流と基準溶接電流とに偏差が生じ
ると、上記高速溶接速度または低速溶接速度に速
度指令を変更し、その結果、上記偏差が解消され
た場合には、第9図fに示すように、次のオシレ
ート半周期では基準溶接速度に速度指令を戻し、
上記偏差が解消されない場合には、そのままの速
度(前記の高速溶接速度または低速溶接速度)を
維持する。即ち、溶接している開先の開先幅に適
した溶接速度が得られても、次のオシレート半周
期ではこの適正溶接速度を放棄して基準溶接速度
で溶接する。ところが、実際の開先は、第9図a
に示すように、その開先幅が広くまたは狭くテー
パ状に連続して変化しているから、上記先行技術
では、溶接開始時に設定される基準溶接速度と開
先幅に対する適正溶接速度との差が溶接の進行に
伴つて増大し、オシレート半周期毎に溶接速度が
急増または急減を繰り返すハンチング状態を招く
おそれがあり、開先全長に亘つて均一なビード高
さを得ることが難しいという問題がある。 また、従来の溶接線左右倣い制御は、例えば、
前掲の実公昭57−36373号公報に示されているよ
うに、溶接トーチのオシレートパターンにおける
左端点もしくは右端点で溶接電流瞬時値をピツク
アツプしてこれを記憶器に記憶させ、その後に検
出される溶接電流瞬時値を上記記憶させた電流値
と比較器で比較してこの比較結果に基づき溶接線
左右倣いを行なうモータを制御する。ところが、
この方法では、前記したように不安定である溶接
電流瞬時値を利用するために、特に、アークが不
安定な溶接条件下では、誤動作を招き、良好な倣
い精度を得ることが難しい上、この溶接電流瞬時
値は時間遅れを生じさせるローパスフイルタを通
したのちに上記比較器や記憶器に取り込まれるの
で、この溶接電流瞬時値と溶接トーチの実際位置
との間に位相ずれがあり、これも倣い精度を低下
させる原因となつている。溶接トーチのオシレー
ト幅の自動制御は、前掲の2つの公報に示されて
いるごとく、溶接速度に基づいてオシレート幅を
自動増減制御するようにしている。しかしなが
ら、これらの従来技術の自動溶接速度制御で得ら
れる溶接速度それ自体が前述したようなハンチン
グ状態となるので、目的とする開先幅の増減変動
分に対してオシレート幅の適正な増減ができない
という問題がある。 この発明は上述した従来の問題を解消するため
になされたもので、溶接速度を開先幅の変化に忠
実に追随させることができる上、正確で適応性の
高い溶接線左右倣い制御およびオシレート幅制御
を実現することを可能とした消耗電極式アーク溶
接の開先適応制御方法を得ることを目的とする。 [問題点を解決するための手段] この発明は上記目的を達成するために、(a)オシ
レート半周期毎に所定期間の溶接電流の平均値と
して測定される溶接電流測定値を初期設定した溶
接電流基準値と比較してその偏差を第1の溶接電
流偏差として取り出し、この第1の溶接電流偏差
に基づいて第1の溶接速度修正指令値を求めると
ともに、上記第1の溶接電流偏差を前回までのオ
シレート半周期に測定された偏差に加算して得た
第2の溶接電流偏差に基づいて第2の溶接速度修
正指令値を求めてから、各オシレート半周期内の
所定期間出力する上記第1の溶接速度修正指令値
と各オシレート半周期の間出力する上記第2の溶
接速度修正指令値とを加算して第3の溶接速度修
正指令値を求め、この第3の溶接速度修正指令値
と初期溶接速度指令値とを加算して得られた溶接
速度指令値を次回のオシレート半周期の溶接速度
指令値とし、(b)予め上記溶接トーチのオシレート
一方端部側位置および他方端部側位置における所
定区間の溶接電流平均値相互の偏差の大きさに応
じて区画された複数の区分ごとにオシレート中心
位置修正値を設定しておいてから、上記溶接トー
チのオシレート一方端部側位置および他方端部側
位置における所定区間の溶接電流平均値をそれぞ
れ測定し互いに比較して両溶接電流平均値の偏差
を求め、同偏差の大きさが上記の予め設定された
区分のいずれに対応するかを判定弁別した後、弁
別された区分に応じたオシレート中心位置修正値
に基づいてオシレート中心位置を所定のオシレー
ト周期毎に修正する構成とし、第2の発明では、
その上に、(c)オシレート半周期毎に得られる上記
の第2の溶接電流偏差もしくは第2の溶接速度修
正指令値に対応してオシレート幅を所定のオシレ
ート半周期毎に増減する構成としたものである。 [発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説
明する。 第1図はこの発明が適用される消耗電極式ガス
シールドアーク溶接装置(上向き溶接姿勢)の一
例を概略構成図で示したものである。図におい
て、1は開先幅のあるV型開先を有する被溶接物
としての母材、2は初層の裏波溶接で用いるセラ
ミツクスの裏当材、3は母材1の拘束板、4は溶
接トーチ、5は溶接ワイヤ、6はレール、7はレ
ール6上を走行する台車、8は台車駆動モータ、
9は上下軸スライダ、10は上下軸スライダ駆動
モータ、11は左右軸スライダ、12は左右軸ス
ライダ駆動モータ、13は溶接トーチ4を母材1
の板厚方向および左右方向にオシレートするオシ
レート装置、14はオシレート装置用駆動モー
タ、15は母材1の表面位置検出用の接触式検出
部であつて、上下軸スライダ9のスライドベース
位置に対する母材1の表面位置(高さ)の変位を
検出する。この検出器15はオシレート装置13
とともに左右軸スライダ11に取り付けられてい
る。16はアーク溶接電源、17は溶接電流を検
出する電流検出器、18は制御装置であつて、第
2図に示すブロツク構成を有している。 第2図において、19は上下位置ずれ判定回路
であつて、検出器15が検出する変位(信号)を
取り込んで該変位の増減を判別する。20はサー
ボアンプであつて、上下位置ずれ判定回路19が
出力する増加或いは減少指令に従つて上下軸スラ
イダ駆動モータ10(M4)をスライドベースが
上昇する向きに或いは下降する向きに駆動し、上
下軸スライダ9の上記スライドベース位置に対す
る母材1の表面位置間の距離を上下位置決め設定
器21で設定されている設定距離H0に調節する。
これにより、溶接トーチ4の保持部基準位置が母
材1表面の上下方向変位に追従する。22は左右
軸スライダ駆動モータ12(M3)のためのサー
ボアンプ、23は左右位置決め設定器であつて、
これを手動操作して左右軸スライダ11をインチ
ング動作させる。24はオシレート装置13の駆
動モータ14(M2)のためのサーボアンプであ
つて、オシレートパターンの制御機能を有してい
る。25は手動操作のオシレート幅設定器、26
は手動操作のオシレート周期設定器である。27
はタイミング信号発生回路であつて、サーボアン
プ24のオシレートパターン制御信号からの溶接
トーチ4のオシレート左端停止信号PL、オシレ
ート右端停止信号PRおよび操作シーケンス信号
に基づいて後述する制御用のタイミング信号P1
〜P7を作成する。 電流検出器17が出力する溶接電流(信号)は
ローパスフイルタ28を通したのち増幅回路29
で増幅される。このローパスフイルタ28はアー
ク溶接電流16の商用周波数に起因する高周波成
分やアークの溶滴移行に伴うノイズ成分を除去す
るために設けられている。30は平均値回路であ
つて、増幅回路29で増幅された溶接電流Iを取
り込んで、タイミング信号発生回路27からのタ
イミング信号に同期して溶接電流平均値IAを測定
する。31,32はサンプルホールド回路であつ
て、サンプルホールド回路31は、溶接トーチ4
を左端から右端へオシレートした時に平均値回路
30で測定された溶接電流平均値IALRをサンプリ
ングしてホールドするものであり、サンプルホー
ルド回路32は、溶接トーチ4を右端から左端へ
オシレートした時に平均値回路30で測定された
溶接電流平均値IARLをサンプリングしてホールド
するものである。 これらのサンプルホールド回路31,32にそ
れぞれホールドされた溶接電流平均値IALR,IARL
はいずれも加算回路33に導かれる。加算回路3
3はオシレート半周期毎に値IAS=(IALR+IARL)/
2(以下、この値を溶接電流測定値という)を算
出して更新出力する。溶接電流測定値IASはA/
D変換器34に読み込まれたのちD/A変換器3
5に導かれる一方、差動増幅回路36に導かれ
る。A/D変換器34は溶接開始後にオペレータ
操作により作成される読み込み指令を受ける。ま
た、D/A変換器35は読み込み指令で入力され
た溶接電流測定値IASを溶接電流基準値IACとして
保持する。 そして、差動増幅回路36は溶接電流基準値
IACと溶接電流測定値IASとの溶接電流偏差ΔIを増
幅して不感帯回路37に送出する。不感帯回路3
7は溶接電流偏差ΔIを不感帯処理し処理信号
ΔIDN(以下、第1の溶接電流偏差という)を第1
のレベル変換回路38および偏差更新処理回路3
9に出力する。 第1のレベル変換回路38は、第1の溶接電流
偏差IDNを第1の溶接速度修正指令値ΔSDNにレベ
ル変換して、この第1の溶接速度修正指令値
ΔSDNを、オシレート半周期毎に該オシレート半
周期内の所定期間のみ導通するスイツチ回路40
を介して加算回路41へ出力する。一方、偏差更
新処理回路39は、オシレート半周期毎に第1の
溶接電流偏差ΔIDNを加算処理して更新し、その処
理信号ΔIDNSUM(以下、第2の溶接電流偏差とい
う)を第2のレベル変換回路42に出力する。こ
のレベル変換回路42は、第2の溶接電流偏差
IDNSUMを第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMにレベ
ル変換して、この第2の溶接速度修正指令値
ΔSDNSUMを、オシレート半周期の間に亘り加算回
路41へ出力する。そして、加算回路41は、ス
イツチ回路40からの第1の溶接速度修正指令値
ΔSDNと、第2のレベル変換回路42からの第2
の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMとを加算し第3の
溶接速度修正指令値ΔSNとして出力する。 また、43は加算回路であつて、この加算回路
43は、初期溶接速度指令器44が作成する初期
溶接速度指令値SKOと、加算回路41からの第3
の溶接速度修正指令値ΔSNとを加算して台車駆動
モータ8(M1)を駆動するためのサーボアンプ
45に供給する。46は台車7を手動操作でイン
チング動作させるためのインチング速度設定器で
ある。 なお、第3図に示すように、加算回路33は演
算増幅器A1を有して構成され、差動増幅回路3
6は演算増幅器A2を有して構成されている。ま
た、差動増幅器36には異常偏差検出回路36A
が付設されており、この異常偏差検出回路36A
は、演算増幅器A3,A4、電圧比較器C1〜C
3およびNOTゲートG1から構成されて、溶接
中に起こる短時間のアーク切れやアーク不安定に
対処すべくアナログスイツチAS1を駆動するも
のである。さらに、不感帯回路37は、第4図に
示すように、演算増幅器A5〜A7を有し、溶接
電流偏差ΔIが不感帯域(E2〜−E2)内にあると
きは零値を出力する。また、第1のレベル変換回
路38は演算増幅器A8,A9を有して構成さ
れ、偏差更新処理回路39は、サンプルホールド
回路SH1、該サンプルホールド回路SH1の出力
をホールドするサンプルホールド回路SH2およ
び演算増幅器A10を有して構成され、スイツチ
回路40はアナログスイツチAS2,AS3を有し
て構成されるほか、加算回路41は演算増幅器A
11から構成される。さらに、第2のレベル変換
回路42は演算増幅器A12,A13から構成さ
れ、加算回路43は演算増幅器A14を有して構
成されている。 次に、溶接線左右倣い制御のための回路部につ
いて説明する。第2図において、47は平均値回
路であつて、増幅回路29で増幅された溶接電流
Iを取り込んで、タイミング信号発生回路27か
らのタイミング信号に同期してオシレート半周期
毎に溶接電流平均値IBを測定する。48,49は
サンプルホールド回路であつて、サンプルホール
ド回路48は、平均値回路47で測定されたオシ
レート右端側溶接電流平均値IARをサンプリング
してホールドするものであり、サンプルホールド
回路49は、平均値回路47で測定されたオシレ
ート左端側溶接電流平均値IALをサンプリングし
てホールドするものである。50は差動増幅回路
であつて、オシレート右端側溶接電流平均値IAR
およびオシレート左端側溶接電流平均値IALが
導かれて両者の偏差ΔIAを測定する。この偏差
ΔIAは異常偏差検出回路51により異常偏差を取
り除かれて溶接電流偏差ΔIBとなり、この偏差
ΔIBがずれ判定弁別回路52に入力される。 そして、ずれ判定弁別回路52には、予め、上
記偏差ΔIBの大きさに応じて区画された複数の区
分(本実施例では、後で詳述するように、偏差無
しを含む小さい場合、中程度の場合、大きい場合
の3区分)ごとにオシレート中心位置修正値が設
定されており、ずれ判定弁別回路52は、目標と
する溶接線(開先線)に対するオシレート幅中心
位置のずれを表す溶接電流偏差ΔIBが上記区分の
いずれかに対応するかを判定弁別し、弁別された
区分に対応した修正値に基づいて左右軸スライダ
11を移動制御するためのスライダシフト指令を
サーボアンプ22に送出するようにしている。 なお、第5図はサンプルホールド回路48,4
9、差動増幅回路50および異常偏差検出器51
を具体的に示す回路図、第6,7図はずれ判定弁
別回路52を具体的に示す回路図であり、第5図
において、A16〜A18は演算増幅器、C4〜
C6は電圧比較器、GNはNOTゲート、AS4は
アナログスイツチである。また、第6図におい
て、A19〜A23は演算増幅器であり、第7図
において、A24は演算増幅器、C7〜C10は
電圧比較器、101〜111はNOTゲート、1
12〜121はANDゲート、122〜125は
ORゲート、126〜133はNANDゲート、IC
1〜IC4はずれ判定弁別用BCDカウンタ、T1
〜T4はタイマ、VR10,VR20,VR30,
VR40は可変抵抗器、TR1〜QR4はトランジ
スタ、RR,RLはリレーである。なお、第5図〜
7図に示す回路の詳細な機能は後述する。 以下、上記装置の動作を第8図に示すタイミン
グ信号P1〜P15に基づいて説明する。 第8図において、Iは平均値回路30に入力さ
れる溶接電流信号を示している(実際には、溶接
トーチ4のオシレート周期に同期し歪みをもつた
正弦波状の波形であるが、便宜上、三角波で示し
てある)。オシレート左端位置信号PL、オシレー
ト右端位置信号PRはそれぞれオシレート装置1
3が左端L、右端Rに到達して停止した時点で立
ち上がり次に逆方向へ動き始める時点で立ち下が
るパルスであり、期間t0はオシレート半周期内の
溶接トーチ4の動作期間(停止期間を除いた期
間)を示している。タイミング信号P1は信号PL,
PRの立ち上がりに同期して立ち上がる極細幅の
パルスであり、タイミング信号P2はタイミング
信号P1の奇数次に同期して発生する極細幅のパ
ルスであつて、サンプルホールド回路32に対す
るサンプル/ホールド指令となる。タイミング信
号P3はタイミング信号P1の偶数次に同期して発
生する極細幅のパルスであつて、サンプルホール
ド回路31に対するサンプル/ホールド指令とな
る。タイミング信号P2,P3はいずれもHレベル
でサンプリング指令となりLレベルでホールド指
令となる。 また、タイミング信号P4は位置信号PL,PRの
立ち下がりに同期して立ち上がる所定幅tDSのパ
ルスであつて、平均値回路30は、このタイミン
グ信号P4のHレベル期間でリセツトされ、該信
号の立ち下がりからタイミング信号P3,P2それ
ぞれの立ち下がりまでの期間tALR,tARLの溶接電
流平均値IALR,IARLをそれぞれ演算する。なお、
通常は位置信号PLとPRとのパルス幅は等しくな
るように設定されるので、期間tALRとtARLとは等
しくなる。また、タイミング信号P4期間tDSは開
先幅に対するオシレート幅のばらつきの影響を排
除するために設けている。例えばオシレート半周
期を約1secとすると、期間tDSは300msec程度であ
る。 さらに、タイミング信号P5はタイミング信号
P1の立ち下がりに同期して立ち上がる極細幅の
パルスであつて、第4図に示す偏差更新処理回路
39のサンプルホールド回路SH1に対するサン
プル/ホールド指令となる。タイミング信号P6
はタイミング信号P5の立ち下がりに同期して立
ち上がる極細幅のパルスであつて、第4図に示す
偏差更新処理回路39のサンプルホールド回路
SH2に対するサンプル/ホールド指令となる。
これらのタイミング信号P5,P6はいずれもHレ
ベルでサンプリング指令となりLレベルでホール
ド指令となる。そして、タイミング信号P7はタ
イミング信号P1の立ち上がりに同期して立ち上
がる所定幅tSのパルスであつて、スイツチ回路4
0のスイツチON/OFF指令となる。 一方、タイミング信号P8は位置信号PL,PRの
立ち上がりに同期して立ち上がる所定幅tDAのパ
ルスであり、タイミング信号P9はタイミング信
号P8の立ち下がりに同期して対置上がる所定幅tA
のパルスである。タイミング信号P10は奇数次に
発生するタイミング信号P9の立ち下がりに同期
して立ち上がる極細幅のパルスであつて、第5図
に示すサンプルホールド回路49のサンプル/ホ
ールド指令となる。また、タイミング信号P11は
偶数次に発生するタイミング信号P9の立ち下が
りに同期して立ち上がる極細幅のパルスであつ
て、第5図に示すサンプルホールド回路48のサ
ンプル/ホールド指令となる。これらのタイミン
グ信号P10,P11はいずれもHレベルでサンプリン
グ指令となりLレベルでホールド指令となる。平
均値回路47は、タイミング信号P6のHレベル
でリセツトされ、タイミング信号P9の立ち上が
りから溶接電流平均値IBを測定し始めるが、サン
プルホールド回路49はタイミング信号P9の立
ち上がりからタイミング信号P10の立ち下がりま
での期間tALの左端側溶接電流平均値IALをホール
ドし、サンプルホールド回路48はタイミング信
号P9の立ち上がりからタイミング信号P11の立ち
下がりまでの期間tARの右端側溶接電流平均値IAR
をホールドする。 また、タイミング信号P12は、第8図に示すよ
うに、タイミング信号P10またはP11の立ち下がり
に同期して立ち上がる極細幅のパルスで、オシレ
ート周期の1.5周期に2回立ち上がるものであつ
て、ずれ判定弁別回路52のずれ判定弁別信号
(第7図のANDゲート114〜117,119,
121への信号)となり、このタイミング信号
P12のHレベル期間での溶接電流偏差ΔIBの値を判
定弁別するために使用される。さらに、タイミン
グ信号P13は、タイミング信号P12に同期すること
なく、オシレート周期の1.5周期毎に1回タイミ
ング信号P9の立ち下がりに同期して立ち下がる
細幅のパルスであり、タイミング信号P14はタイ
ミング信号P13を反転させたのちわずかに遅延さ
せた細幅の立ち上がりパルスであつて、タイミン
グ信号P13は、第7図に示すずれ判定弁別回路5
2におけるずれ判定弁別用BCDカウンタIC1〜
IC4へのロード信号であり、タイミング信号P14
は、同じく第7図に示すずれ判定弁別回路52に
おけるずれ判定弁別用BCDカウンタIC1〜IC4
へそれぞれORゲート122〜125を介して入
力されるプリセツト信号である。そして、タイミ
ング信号P15は、第8図に示すように、オシレー
ト周期1.5周期毎に1回だけ、タイミング信号P12
の立ち上がりからタイミング信号P14の立ち上が
りまで立ち上がる信号で、第7図に示すずれ判定
弁別用BCDカウンタIC1〜IC4から出力される
キヤリー信号である。 さて、溶接開始に先立つて、オペレータにより
溶接条件パラメータが設定される。オシレート溶
接が開始されると、溶接トーチ4の保持部基準位
置と母材1表面との間の距離を一定に維持する動
作が始まり、また、溶接電流が電流検出器17を
通して検出され、検出された溶接電流はローパス
フイルタ28、増幅器29を通して平均値回路3
0に入力される。平均値回路30で演算される溶
接電流平均値IAのうち、上記期間tALRの平均値IALR
がタイミング信号P3によりサンプルホールド回
路31にホールドされ、上記期間tARLの平均値
IARLがタイミング信号P2によりサンプルホールド
回路32にホールドされる。そして、ホールドさ
れた平均値IALR,IARLをゲインが1/2の加算回路3
3に入力し、その出力として溶接電流測定値IAS
=(IALR+IARL)/2を得る。この溶接電流測定値
IASはオシレート溶接の信号に伴つて、タイミン
グ信号P3,P2によりオシレート半周期毎にその
値が更新(その値が変化しない場合も含む)され
る。ここで、溶接電流測定値としてIASなる値を
用いる意味は開先幅の増減変動がない場合にも生
じるオシレート半周期ごとに測定する溶接電流平
均値のばらつきを排除して目的とする開先幅の増
減変動に起因する溶接電流の変化をオシレート半
周期毎に測定するためである。 溶接開始後、オペレータは溶接条件パラメータ
のチエツクを行ない、必要があれば、各パラメー
タを再調整する。溶接速度設定値SKOの調整は初
期溶接速度指令器44で行なう。調整完了後、オ
ペレータは、例えば、図示しない操作盤上の読み
込み押銘を操作してA/D変換器34に読み込み
指令を与える。この読み込み指令は溶接電流基準
値を初期設定するためのものであつて、これを受
けたA/D変換器34は加算回路33からの上記
上記溶接電流測定値IASを取り込み、デイジタル
信号値に変換してD/A変換回路35に送出す
る。D/A変換器35ではデイジタル信号化され
た測定値IASをアナログ信号値に変換して溶接電
流基準値IACとして溶接終了まで保持する。溶接
電流基準値IACの設定完了後、それまでON状態と
していた第4図のスイツチSW1をOFF状態とす
るとともに、それまでOFF状態としていた第4
図のスイツチSW2をON状態として、溶接速度
制御が開始される。そして、以後、オシレート半
周期毎に測定される溶接電流測定値IASが溶接電
流基準値IACと比較され、その溶接電流偏差ΔI=
G・(IAS−IAC)が差動増幅回路36から出力され
る(但し、Gはゲイン)。 ここで、第3図に示す異常偏差検出回路36A
について説明する。なお、この異常偏差検出回路
36Aは第2図においては図示を省略されてい
る。異常偏差検出回路36Aでは設定値E1が設
けられており、差動増幅回路36の出力ΔIの絶
対値が設定値E1よりも大きくなると、アナログ
スイツチAS1がON状態となり差動増幅回路3
6の出力ΔIが抵抗を介してグランドに接続され
る。この結果、第4図の不感帯回路37にはΔI
=0が入力されるので、溶接速度(台車7の走行
速度)はΔI=0が入力される以前の速度に維持
されるようになつている。また、差動増幅回路3
6の出力ΔIの絶対値が設定値E1以内になると、
アナログスイツチAS1はOFF状態となり、通常
状態、つまり、不感帯回路37には差動増幅回路
36の出力ΔIがそのまま入力される。このよう
にして、異常偏差検出回路36Aにより溶接中に
起こる短時間のアーク切れやアーク不安定に対処
することができる。なお、上記設定値E1として
は、例えば、10アンペア程度の値が設定される。 さて、差動増幅回路36からの溶接電流偏差
ΔIは第4図の不感帯回路37に入力される。不
感帯回路37では不感帯設定値±E2が設けられ
ており、偏差ΔIが−E2≦ΔI≦E2のときはΔIDN=
0、ΔI>E2のときはΔIDN=ΔI−E2、ΔE2<−E2
のときはΔIDN=ΔI+E2となる不感帯処理を施さ
れた信号ΔIDNが不感帯回路37から出力される。
ここで、設定値E2としては、例えば、1アンペ
ア程度の値が設定される。不感帯回路37で得ら
れる電流偏差ΔIDNを第1の溶接電流偏差とし、こ
の第1の溶接電流偏差ΔIDNは、第1のレベル変換
回路38と偏差更新処理回路39とに送出され
る。第1のレベル変換回路38は第1の溶接電流
偏差ΔIDNを第1の溶接速度修正指令値ΔSDNにそ
の信号値レベルを変換し、速度変換された第1の
溶接速度修正指令値ΔSDNはスイツチ回路40の
アナログスイツチAS2を介して加算回路41に
送出される。なお、アナログスイツチAS2はタ
イミング信号P7のHレベル(所定幅tS)でON状
態となりLレベルでOFF状態となる。逆にアナ
ログスイツチAS3はタイミング信号P7のHレベ
ルでOFF状態となりLレベルでON状態となる。
これにより、第1の溶接速度修正指令値ΔSDNは
各オシレート半周期内の所定期間tSに亘つて加算
回路41に入力される。ここで、期間tSは、例え
ば、この実施例の上向初層溶接では300msec程度
である。この期間tSとオシレートの左右端停止期
間PL,PRとの関係は、tS≦PL、PRとなることが望
ましい。 一方、偏差更新処理回路39のサンプルホール
ド回路SH1は、タイミング信号P5によつて今回
のオシレート半周期に測定された第1の溶接電流
偏差ΔIDNと、タイミング信号P6によるサンプル
ホールド回路SH2の出力ΔIDN-1SUMとの加算値
ΔIDNSUMをサンプリングしてホールドする。ここ
で、 ΔIDN-1SUM=N-1 〓N=0 ΔIDN(但し、ΔID0=0) であり、この値は溶接電流基準値IACの設定完了
後から前回のオシレート半周期までの電流偏差
ΔIDNの蓄積値(合計値)であり、得られた加算値
ΔIDNSUMは溶接電流基準値IACの設定完了後から今
回のオシレート半周期までの溶接電流偏差ΔIDNの
蓄積値(合計値)である。つまり、偏差更新処理
回路39は、溶接電流基準値IACの設定を完了し
て速度制御動作が開始されてから現在までに、オ
シレート半周期毎に測定された溶接電流偏差ΔIDN
を蓄積するレジスタとして機能する。なお、当然
のことながら、溶接電流偏差ΔIDNは0、正および
負の値をとる。 このようにしてサンプルホールド回路SH1で
得られる溶接電流偏差ΔIDNSUMを第2の溶接電流
偏差とし、この第2の溶接電流偏差ΔIDNSUMは第
2のレベル変換回路42に送出される。レベル変
換回路42は第2の溶接電流偏差ΔIDNSUMを第2
の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMにその信号値レベ
ルを変換して加算回路41に送出する。加算回路
41は、スイツチ回路40からの第1の溶接速度
修正指令値ΔSDNと、第2のレベ変換回路42か
らの第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMとを加算
して、第3の溶接速度修正指令値ΔSN(=ΔSDN+
ΔSDNSUM)を求め、次段の加算回路43に送出す
る。 そして、加算回路43は、初期溶接速度指令器
44における可変抵抗器VR1で設定された初期
溶接速度指令値SKOと、加算回路41からの第3
の溶接速度修正指令値ΔSNとを加算して、得られ
た加算値SN+1SUM(=SKO+ΔSN)を次回のオシレー
ト半周期での溶接速度指令値としてサーボアンプ
45に送出することによつて、溶接電流基準値
IACと溶接電流測定値IASとの偏差ΔIを打ち消すよ
うに溶接速度[台車駆動モータ8(M1)の速
度]を増減制御する。 また、平均値回路47により測定された溶接電
流平均値IBのうち、期間tALでの左端側溶接電流平
均値IALがタイミング信号P10の指令でサンプルホ
ール回路49にホールドされ、期間tARでの右端
側溶接電流平均値IARがタイミング信号P11の指令
でサンプルホール回路48にホールドされる。そ
して、差動増幅回路50は、これらのサンプルホ
ールド回路48,49からの左端側溶接電流平均
値IALと右端側溶接電流平均値IARとの偏差を演算
増幅して溶接電流偏差ΔIA=G・(IAL−IAR)とし
て出力する(但し、Gはゲイン)。 この溶接電流偏差ΚIAは、異常偏差検出回路5
1に入力されるが、この異常偏差検出回路51
は、前述した異常偏差検出回路36Aと同様に構
成され予め設定値EANを設けており、差動増幅回
路50の出力ΔIAの絶対値が設定値EANよりも大
きくなると、アナログスイツチAS4がON状態
となり差動増幅回路50の出力ΔIAが抵抗を介し
てグランドに接続される。この結果、ずれ判定弁
別回路52にはΔIB=0が入力され、オシレート
中心位置の位置修正が行なわれず、そのオシレー
ト中心位置が維持されるようになつている。ま
た、差動増幅回路50の出力ΔIAの絶対値が設定
値EAN以内となると、アナログスイツチAS4は
OFF状態となり、通常状態、つまり、ずれ判定
弁別回路52には差動増幅回路50の出力ΔIAが
そのまま入力される(ΔIB=ΔIA)状態となる。
このようにして、異常偏差検出回路51により溶
接中に起こる短時間のアーク切れやアーク不安定
に対処することができる。なお、上記設定値EAN
としては、例えば、10アンペア程度の値が設定さ
れる。 次に、差動増幅回路50から溶接電流偏差ΔIB
を入力されずれ判定弁別回路52を第6,7図よ
り説明する。このずれ判定弁別回路52の基本動
作は正、負の極性をもつ溶接電流偏差ΔIBを3値
判定弁別することである。第6図は溶接電流偏差
ΔIBを判定弁別するための第1上限値EU1=E2、
第2上限値EU2=(E2+E3)、第1下限値EL1=(E2
−E4)、第2下限値EL2=−(E2+E3)を設定する
ための回路である。ここで、設定値E4=2E2とす
ると、第1下限値EL1は−E2となる。これらの設
定値は、例えばEU1=2.5アンペア(A)、EU2=5.0ア
ンペア、EL1=−2.5アンペア、EL2=−5.0アンペ
ア程度の値に設定される。なお、第6図に示す回
路では設定値E2を可変抵抗器を用いて再設定す
るだけで、各設定値EU1,EU2,EL1,EL2を正、負
方向に変えることができる。このため、各層1パ
スの多層溶接のみでなく、各層多パスの振り分け
溶接でも溶接線の左右倣い制御ができるようにし
てある。 さて、第7図のずれ判定弁別回路52では、溶
接電流偏差ΔIBと各設定値EU1,EU2,EL1,EL2と
の大きさとの関係を判定弁別し、その結果をサー
ボアンプ22へ出力する。すなわち、EL1≦ΔIB≦
EU1または|ΔIA|>EANのときはANDゲート1
14〜117の各出力はLレベルとなり、EU1<
IB≦EU2のときはずれ判定弁別信号(タイミング
信号)P12がBCDカウンタIC2のクロツク端子
CKに入力され、EU2<ΔIB≦EANのときは信号P12
がBCDカウンタIC1のクロツク端子CKに入力さ
れる。そして、EL2≦ΔIB<EL1のときは信号P12が
BCDカウンタIC4のクロツク端子CKに入力さ
れ、−EAL≦ΔIB<EL2のときは信号P12がBCDカウ
ンタIC3に入力されるようになつている。 ここで、BCDカウンタIC1〜IC4は、連続す
る2つのオシレート半周期で得られた溶接電流偏
差ΔIBが前述のように区画した区分のひとつに2
回続けて存在することを確認することで、アーク
不安定に起因する溶接電流変動の悪影響による誤
動作を排除し、正確に溶接トーチ4の位置ずれを
認識するためのものである。このために、BCD
カウンタIC1〜IC4には、タイミング信号P13と
P14とがオシレート周期の1.5周期毎に入力され
て、各BCDカウンタIC1〜IC4は、BCD7がプ
リセツトされるようにしてある。そして、例え
ば、溶接電流偏差ΔIBがEU1<ΔIB≦EU2と判定さ
れて、ずれ判定弁別信号P12がBCDカウンタIC2
に期間tC(第8図参照)内に2回到来すると、
BCDカウンタIC2の内容がBCD7からBCD9に
カウントアツプして、タイミング信号P15がキヤ
リー端子COから出力される。そして、タイミン
グ信号P15の立ち上がりで、トリガされるタイマ
T2がON状態となり、さらにトランジスタTR
2を介してリレーRRをON状態とする。タイマ
T2のON時間は可変抵抗器VR20で設定され
る。リレーRRがON状態となると、そのリレー
接点信号がサーボアンプ22に送出されて、駆動
モータ12(M3)により、左右軸スライダ11
を右方向へ予め定められたオシレート中心位置修
正値分だけ移動させて、オシレート中心位置が修
正されることになる。なお、リレーRRがON状
態となることで右方向への位置修正が行なわれ、
リレーRLがON状態となるこで左方向への位置
修正が行なわれるようになつている。また、1回
当たりの位置修正は、タイミング信号P15が立ち
上がつた後、オシレート半周期以内に完了するこ
とが望ましい。また、この実施例では、修正動作
(修正値はゼロ時を含む)はオシレート周期の1.5
周期毎に指令される構成とし、溶接電流偏差ΔIB
の大きさの区分を3区分としているが、修正周期
や区分数はこれに限定されるものではない。 以下に、表1および表2を用いて本実施例によ
る溶接電流偏差ΔIBの判定弁別動作をまとめる。
表1において、No.1は溶接電流偏差ΔIBの大きさ
が小さい場合(ゼロを含む)、No.2、No.3はいず
れも偏差ΔIBの大きさが中程度でそれぞれ正負が
逆の場合、No.6は異常偏差検出回路51により異
常状態が検出された場合である。
(オシレート)させながら該開先を溶接する消耗
電極式アーク溶接における開先適応制御方法に関
する。 [従来の技術] この種の開先適応制御方法としては、従来、実
公昭57−36373号公報に記載されたものがある。 消耗電極式アーク溶接においては、適正な溶接
ビードを得るために、溶接トーチのオシレート幅
を開先幅に対応して調節しつつ、溶接ワイヤ送給
速度もしくは溶接速度を制御して溶接ビード高さ
を均一化するとともに溶接線左右倣い制御を行な
つて溶接ビードが開先左右端の一方端側あるいは
他方端側に偏つたり蛇行したりするのを防止する
ようにする。この制御を有効ならしめるために
は、開先の状態(開先幅の変動の有無、変動の程
度や溶接線の位置等)を正確に認識する必要があ
る。 ところで、消耗電極式アーク溶接には、溶接ワ
イヤ送給速度をW、溶接電流をI、溶接ワイヤ突
出長(通電チツプからの突出し長さ)をlとする
と、W=K1・I+K2・I2・lで表される特性が
ある。但し、K1、K2は比例定数である。今、溶
接ワイヤ送給速度Wを一定とした場合、溶接ワイ
ヤ突出長lが短くなると溶接電流Iが増加する。
開先幅が狭くなると溶接ビード高さが高くなるた
め溶接ワイヤ突出長lが短くなつて溶接電流Iが
増加し、逆に、開先幅が広くなると溶接ビード高
さが低くなるため溶接ワイヤ突出長lが長くなつ
て溶接電流Iが減少する。このことから、溶接電
流Iの変動分を監視することにより開先幅の変動
を間接的に知ることができ、溶接電流Iが、基準
開先幅に対して決まる基準電流値に比べて増加あ
るいは減少した場合には、その変動分に対応し
て、溶接速度を増速あるいは減速することにより
溶接ビード高さを適正高さに維持することができ
る。 しかしながら、溶接電流の上記変動は開先幅の
変動以外の変動要因によつても発生する。この変
動要因の最大のものは、溶接現場における被溶接
物としての母材の開先長手方向への傾斜や曲がり
等に起因する該母材の表面と溶接トーチ保持部
(溶接トーチを開先幅方向、トーチ幅方向にオシ
レートさせても母材基準位置からの距離が一定と
なる溶接トーチ側の基準位置)との間の距離の変
動であり、該距離が変動すると、開先幅に変動が
なくても、溶接ワイヤ突出長lが変動するため溶
接電流Iが変動する。この変動分による影響を除
去するために、溶接トーチを母材表面から一定の
高さ位置に保ちつつ溶接速度を制御する方法が特
開昭55−109576号公報に開示されている。 この従来のものは、溶接電流検出信号と基準溶
接電流信号とを常時比較してその偏差をレベル変
換して溶接速度偏差信号とし、この溶接速度偏差
信号と基準溶接速度信号との加算値を溶接速度指
令値として台車駆動モータを制御するものである
が、上記溶接電流検出信号は、アークが開先壁間
の中央近傍にある場合には最小値となり、アーク
が開先壁近傍にある場合に最大となる波形をもつ
信号であるために、上記駆動モータはオシレート
位置に追従して増速と減速とを繰り返すことにな
るという問題がある。 前掲した実公昭57−36373号公報には、溶接電
流の検出個所をオシレートパターンの中央点に特
定したものが開示されており、これにより上記問
題を解消し得るが、この先行技術には以下に述べ
るような問題がある。即ち、ここではオシレート
パターンの中央点における溶接電流の瞬時値を取
り出して利用しているが、難姿勢溶接(立向き姿
勢や上向き姿勢)では溶接電流が低レベルで、溶
接ワイヤからの溶滴の移行も短絡移行やグラビユ
ロ移行であるので、上記溶接電流瞬時値は不安定
である。 更に、この先行技術では、基準溶接速度、高速
溶接速度、低速溶接速度を予め指定しておき、検
出された溶接電流と基準溶接電流とに偏差が生じ
ると、上記高速溶接速度または低速溶接速度に速
度指令を変更し、その結果、上記偏差が解消され
た場合には、第9図fに示すように、次のオシレ
ート半周期では基準溶接速度に速度指令を戻し、
上記偏差が解消されない場合には、そのままの速
度(前記の高速溶接速度または低速溶接速度)を
維持する。即ち、溶接している開先の開先幅に適
した溶接速度が得られても、次のオシレート半周
期ではこの適正溶接速度を放棄して基準溶接速度
で溶接する。ところが、実際の開先は、第9図a
に示すように、その開先幅が広くまたは狭くテー
パ状に連続して変化しているから、上記先行技術
では、溶接開始時に設定される基準溶接速度と開
先幅に対する適正溶接速度との差が溶接の進行に
伴つて増大し、オシレート半周期毎に溶接速度が
急増または急減を繰り返すハンチング状態を招く
おそれがあり、開先全長に亘つて均一なビード高
さを得ることが難しいという問題がある。 また、従来の溶接線左右倣い制御は、例えば、
前掲の実公昭57−36373号公報に示されているよ
うに、溶接トーチのオシレートパターンにおける
左端点もしくは右端点で溶接電流瞬時値をピツク
アツプしてこれを記憶器に記憶させ、その後に検
出される溶接電流瞬時値を上記記憶させた電流値
と比較器で比較してこの比較結果に基づき溶接線
左右倣いを行なうモータを制御する。ところが、
この方法では、前記したように不安定である溶接
電流瞬時値を利用するために、特に、アークが不
安定な溶接条件下では、誤動作を招き、良好な倣
い精度を得ることが難しい上、この溶接電流瞬時
値は時間遅れを生じさせるローパスフイルタを通
したのちに上記比較器や記憶器に取り込まれるの
で、この溶接電流瞬時値と溶接トーチの実際位置
との間に位相ずれがあり、これも倣い精度を低下
させる原因となつている。溶接トーチのオシレー
ト幅の自動制御は、前掲の2つの公報に示されて
いるごとく、溶接速度に基づいてオシレート幅を
自動増減制御するようにしている。しかしなが
ら、これらの従来技術の自動溶接速度制御で得ら
れる溶接速度それ自体が前述したようなハンチン
グ状態となるので、目的とする開先幅の増減変動
分に対してオシレート幅の適正な増減ができない
という問題がある。 この発明は上述した従来の問題を解消するため
になされたもので、溶接速度を開先幅の変化に忠
実に追随させることができる上、正確で適応性の
高い溶接線左右倣い制御およびオシレート幅制御
を実現することを可能とした消耗電極式アーク溶
接の開先適応制御方法を得ることを目的とする。 [問題点を解決するための手段] この発明は上記目的を達成するために、(a)オシ
レート半周期毎に所定期間の溶接電流の平均値と
して測定される溶接電流測定値を初期設定した溶
接電流基準値と比較してその偏差を第1の溶接電
流偏差として取り出し、この第1の溶接電流偏差
に基づいて第1の溶接速度修正指令値を求めると
ともに、上記第1の溶接電流偏差を前回までのオ
シレート半周期に測定された偏差に加算して得た
第2の溶接電流偏差に基づいて第2の溶接速度修
正指令値を求めてから、各オシレート半周期内の
所定期間出力する上記第1の溶接速度修正指令値
と各オシレート半周期の間出力する上記第2の溶
接速度修正指令値とを加算して第3の溶接速度修
正指令値を求め、この第3の溶接速度修正指令値
と初期溶接速度指令値とを加算して得られた溶接
速度指令値を次回のオシレート半周期の溶接速度
指令値とし、(b)予め上記溶接トーチのオシレート
一方端部側位置および他方端部側位置における所
定区間の溶接電流平均値相互の偏差の大きさに応
じて区画された複数の区分ごとにオシレート中心
位置修正値を設定しておいてから、上記溶接トー
チのオシレート一方端部側位置および他方端部側
位置における所定区間の溶接電流平均値をそれぞ
れ測定し互いに比較して両溶接電流平均値の偏差
を求め、同偏差の大きさが上記の予め設定された
区分のいずれに対応するかを判定弁別した後、弁
別された区分に応じたオシレート中心位置修正値
に基づいてオシレート中心位置を所定のオシレー
ト周期毎に修正する構成とし、第2の発明では、
その上に、(c)オシレート半周期毎に得られる上記
の第2の溶接電流偏差もしくは第2の溶接速度修
正指令値に対応してオシレート幅を所定のオシレ
ート半周期毎に増減する構成としたものである。 [発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説
明する。 第1図はこの発明が適用される消耗電極式ガス
シールドアーク溶接装置(上向き溶接姿勢)の一
例を概略構成図で示したものである。図におい
て、1は開先幅のあるV型開先を有する被溶接物
としての母材、2は初層の裏波溶接で用いるセラ
ミツクスの裏当材、3は母材1の拘束板、4は溶
接トーチ、5は溶接ワイヤ、6はレール、7はレ
ール6上を走行する台車、8は台車駆動モータ、
9は上下軸スライダ、10は上下軸スライダ駆動
モータ、11は左右軸スライダ、12は左右軸ス
ライダ駆動モータ、13は溶接トーチ4を母材1
の板厚方向および左右方向にオシレートするオシ
レート装置、14はオシレート装置用駆動モー
タ、15は母材1の表面位置検出用の接触式検出
部であつて、上下軸スライダ9のスライドベース
位置に対する母材1の表面位置(高さ)の変位を
検出する。この検出器15はオシレート装置13
とともに左右軸スライダ11に取り付けられてい
る。16はアーク溶接電源、17は溶接電流を検
出する電流検出器、18は制御装置であつて、第
2図に示すブロツク構成を有している。 第2図において、19は上下位置ずれ判定回路
であつて、検出器15が検出する変位(信号)を
取り込んで該変位の増減を判別する。20はサー
ボアンプであつて、上下位置ずれ判定回路19が
出力する増加或いは減少指令に従つて上下軸スラ
イダ駆動モータ10(M4)をスライドベースが
上昇する向きに或いは下降する向きに駆動し、上
下軸スライダ9の上記スライドベース位置に対す
る母材1の表面位置間の距離を上下位置決め設定
器21で設定されている設定距離H0に調節する。
これにより、溶接トーチ4の保持部基準位置が母
材1表面の上下方向変位に追従する。22は左右
軸スライダ駆動モータ12(M3)のためのサー
ボアンプ、23は左右位置決め設定器であつて、
これを手動操作して左右軸スライダ11をインチ
ング動作させる。24はオシレート装置13の駆
動モータ14(M2)のためのサーボアンプであ
つて、オシレートパターンの制御機能を有してい
る。25は手動操作のオシレート幅設定器、26
は手動操作のオシレート周期設定器である。27
はタイミング信号発生回路であつて、サーボアン
プ24のオシレートパターン制御信号からの溶接
トーチ4のオシレート左端停止信号PL、オシレ
ート右端停止信号PRおよび操作シーケンス信号
に基づいて後述する制御用のタイミング信号P1
〜P7を作成する。 電流検出器17が出力する溶接電流(信号)は
ローパスフイルタ28を通したのち増幅回路29
で増幅される。このローパスフイルタ28はアー
ク溶接電流16の商用周波数に起因する高周波成
分やアークの溶滴移行に伴うノイズ成分を除去す
るために設けられている。30は平均値回路であ
つて、増幅回路29で増幅された溶接電流Iを取
り込んで、タイミング信号発生回路27からのタ
イミング信号に同期して溶接電流平均値IAを測定
する。31,32はサンプルホールド回路であつ
て、サンプルホールド回路31は、溶接トーチ4
を左端から右端へオシレートした時に平均値回路
30で測定された溶接電流平均値IALRをサンプリ
ングしてホールドするものであり、サンプルホー
ルド回路32は、溶接トーチ4を右端から左端へ
オシレートした時に平均値回路30で測定された
溶接電流平均値IARLをサンプリングしてホールド
するものである。 これらのサンプルホールド回路31,32にそ
れぞれホールドされた溶接電流平均値IALR,IARL
はいずれも加算回路33に導かれる。加算回路3
3はオシレート半周期毎に値IAS=(IALR+IARL)/
2(以下、この値を溶接電流測定値という)を算
出して更新出力する。溶接電流測定値IASはA/
D変換器34に読み込まれたのちD/A変換器3
5に導かれる一方、差動増幅回路36に導かれ
る。A/D変換器34は溶接開始後にオペレータ
操作により作成される読み込み指令を受ける。ま
た、D/A変換器35は読み込み指令で入力され
た溶接電流測定値IASを溶接電流基準値IACとして
保持する。 そして、差動増幅回路36は溶接電流基準値
IACと溶接電流測定値IASとの溶接電流偏差ΔIを増
幅して不感帯回路37に送出する。不感帯回路3
7は溶接電流偏差ΔIを不感帯処理し処理信号
ΔIDN(以下、第1の溶接電流偏差という)を第1
のレベル変換回路38および偏差更新処理回路3
9に出力する。 第1のレベル変換回路38は、第1の溶接電流
偏差IDNを第1の溶接速度修正指令値ΔSDNにレベ
ル変換して、この第1の溶接速度修正指令値
ΔSDNを、オシレート半周期毎に該オシレート半
周期内の所定期間のみ導通するスイツチ回路40
を介して加算回路41へ出力する。一方、偏差更
新処理回路39は、オシレート半周期毎に第1の
溶接電流偏差ΔIDNを加算処理して更新し、その処
理信号ΔIDNSUM(以下、第2の溶接電流偏差とい
う)を第2のレベル変換回路42に出力する。こ
のレベル変換回路42は、第2の溶接電流偏差
IDNSUMを第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMにレベ
ル変換して、この第2の溶接速度修正指令値
ΔSDNSUMを、オシレート半周期の間に亘り加算回
路41へ出力する。そして、加算回路41は、ス
イツチ回路40からの第1の溶接速度修正指令値
ΔSDNと、第2のレベル変換回路42からの第2
の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMとを加算し第3の
溶接速度修正指令値ΔSNとして出力する。 また、43は加算回路であつて、この加算回路
43は、初期溶接速度指令器44が作成する初期
溶接速度指令値SKOと、加算回路41からの第3
の溶接速度修正指令値ΔSNとを加算して台車駆動
モータ8(M1)を駆動するためのサーボアンプ
45に供給する。46は台車7を手動操作でイン
チング動作させるためのインチング速度設定器で
ある。 なお、第3図に示すように、加算回路33は演
算増幅器A1を有して構成され、差動増幅回路3
6は演算増幅器A2を有して構成されている。ま
た、差動増幅器36には異常偏差検出回路36A
が付設されており、この異常偏差検出回路36A
は、演算増幅器A3,A4、電圧比較器C1〜C
3およびNOTゲートG1から構成されて、溶接
中に起こる短時間のアーク切れやアーク不安定に
対処すべくアナログスイツチAS1を駆動するも
のである。さらに、不感帯回路37は、第4図に
示すように、演算増幅器A5〜A7を有し、溶接
電流偏差ΔIが不感帯域(E2〜−E2)内にあると
きは零値を出力する。また、第1のレベル変換回
路38は演算増幅器A8,A9を有して構成さ
れ、偏差更新処理回路39は、サンプルホールド
回路SH1、該サンプルホールド回路SH1の出力
をホールドするサンプルホールド回路SH2およ
び演算増幅器A10を有して構成され、スイツチ
回路40はアナログスイツチAS2,AS3を有し
て構成されるほか、加算回路41は演算増幅器A
11から構成される。さらに、第2のレベル変換
回路42は演算増幅器A12,A13から構成さ
れ、加算回路43は演算増幅器A14を有して構
成されている。 次に、溶接線左右倣い制御のための回路部につ
いて説明する。第2図において、47は平均値回
路であつて、増幅回路29で増幅された溶接電流
Iを取り込んで、タイミング信号発生回路27か
らのタイミング信号に同期してオシレート半周期
毎に溶接電流平均値IBを測定する。48,49は
サンプルホールド回路であつて、サンプルホール
ド回路48は、平均値回路47で測定されたオシ
レート右端側溶接電流平均値IARをサンプリング
してホールドするものであり、サンプルホールド
回路49は、平均値回路47で測定されたオシレ
ート左端側溶接電流平均値IALをサンプリングし
てホールドするものである。50は差動増幅回路
であつて、オシレート右端側溶接電流平均値IAR
およびオシレート左端側溶接電流平均値IALが
導かれて両者の偏差ΔIAを測定する。この偏差
ΔIAは異常偏差検出回路51により異常偏差を取
り除かれて溶接電流偏差ΔIBとなり、この偏差
ΔIBがずれ判定弁別回路52に入力される。 そして、ずれ判定弁別回路52には、予め、上
記偏差ΔIBの大きさに応じて区画された複数の区
分(本実施例では、後で詳述するように、偏差無
しを含む小さい場合、中程度の場合、大きい場合
の3区分)ごとにオシレート中心位置修正値が設
定されており、ずれ判定弁別回路52は、目標と
する溶接線(開先線)に対するオシレート幅中心
位置のずれを表す溶接電流偏差ΔIBが上記区分の
いずれかに対応するかを判定弁別し、弁別された
区分に対応した修正値に基づいて左右軸スライダ
11を移動制御するためのスライダシフト指令を
サーボアンプ22に送出するようにしている。 なお、第5図はサンプルホールド回路48,4
9、差動増幅回路50および異常偏差検出器51
を具体的に示す回路図、第6,7図はずれ判定弁
別回路52を具体的に示す回路図であり、第5図
において、A16〜A18は演算増幅器、C4〜
C6は電圧比較器、GNはNOTゲート、AS4は
アナログスイツチである。また、第6図におい
て、A19〜A23は演算増幅器であり、第7図
において、A24は演算増幅器、C7〜C10は
電圧比較器、101〜111はNOTゲート、1
12〜121はANDゲート、122〜125は
ORゲート、126〜133はNANDゲート、IC
1〜IC4はずれ判定弁別用BCDカウンタ、T1
〜T4はタイマ、VR10,VR20,VR30,
VR40は可変抵抗器、TR1〜QR4はトランジ
スタ、RR,RLはリレーである。なお、第5図〜
7図に示す回路の詳細な機能は後述する。 以下、上記装置の動作を第8図に示すタイミン
グ信号P1〜P15に基づいて説明する。 第8図において、Iは平均値回路30に入力さ
れる溶接電流信号を示している(実際には、溶接
トーチ4のオシレート周期に同期し歪みをもつた
正弦波状の波形であるが、便宜上、三角波で示し
てある)。オシレート左端位置信号PL、オシレー
ト右端位置信号PRはそれぞれオシレート装置1
3が左端L、右端Rに到達して停止した時点で立
ち上がり次に逆方向へ動き始める時点で立ち下が
るパルスであり、期間t0はオシレート半周期内の
溶接トーチ4の動作期間(停止期間を除いた期
間)を示している。タイミング信号P1は信号PL,
PRの立ち上がりに同期して立ち上がる極細幅の
パルスであり、タイミング信号P2はタイミング
信号P1の奇数次に同期して発生する極細幅のパ
ルスであつて、サンプルホールド回路32に対す
るサンプル/ホールド指令となる。タイミング信
号P3はタイミング信号P1の偶数次に同期して発
生する極細幅のパルスであつて、サンプルホール
ド回路31に対するサンプル/ホールド指令とな
る。タイミング信号P2,P3はいずれもHレベル
でサンプリング指令となりLレベルでホールド指
令となる。 また、タイミング信号P4は位置信号PL,PRの
立ち下がりに同期して立ち上がる所定幅tDSのパ
ルスであつて、平均値回路30は、このタイミン
グ信号P4のHレベル期間でリセツトされ、該信
号の立ち下がりからタイミング信号P3,P2それ
ぞれの立ち下がりまでの期間tALR,tARLの溶接電
流平均値IALR,IARLをそれぞれ演算する。なお、
通常は位置信号PLとPRとのパルス幅は等しくな
るように設定されるので、期間tALRとtARLとは等
しくなる。また、タイミング信号P4期間tDSは開
先幅に対するオシレート幅のばらつきの影響を排
除するために設けている。例えばオシレート半周
期を約1secとすると、期間tDSは300msec程度であ
る。 さらに、タイミング信号P5はタイミング信号
P1の立ち下がりに同期して立ち上がる極細幅の
パルスであつて、第4図に示す偏差更新処理回路
39のサンプルホールド回路SH1に対するサン
プル/ホールド指令となる。タイミング信号P6
はタイミング信号P5の立ち下がりに同期して立
ち上がる極細幅のパルスであつて、第4図に示す
偏差更新処理回路39のサンプルホールド回路
SH2に対するサンプル/ホールド指令となる。
これらのタイミング信号P5,P6はいずれもHレ
ベルでサンプリング指令となりLレベルでホール
ド指令となる。そして、タイミング信号P7はタ
イミング信号P1の立ち上がりに同期して立ち上
がる所定幅tSのパルスであつて、スイツチ回路4
0のスイツチON/OFF指令となる。 一方、タイミング信号P8は位置信号PL,PRの
立ち上がりに同期して立ち上がる所定幅tDAのパ
ルスであり、タイミング信号P9はタイミング信
号P8の立ち下がりに同期して対置上がる所定幅tA
のパルスである。タイミング信号P10は奇数次に
発生するタイミング信号P9の立ち下がりに同期
して立ち上がる極細幅のパルスであつて、第5図
に示すサンプルホールド回路49のサンプル/ホ
ールド指令となる。また、タイミング信号P11は
偶数次に発生するタイミング信号P9の立ち下が
りに同期して立ち上がる極細幅のパルスであつ
て、第5図に示すサンプルホールド回路48のサ
ンプル/ホールド指令となる。これらのタイミン
グ信号P10,P11はいずれもHレベルでサンプリン
グ指令となりLレベルでホールド指令となる。平
均値回路47は、タイミング信号P6のHレベル
でリセツトされ、タイミング信号P9の立ち上が
りから溶接電流平均値IBを測定し始めるが、サン
プルホールド回路49はタイミング信号P9の立
ち上がりからタイミング信号P10の立ち下がりま
での期間tALの左端側溶接電流平均値IALをホール
ドし、サンプルホールド回路48はタイミング信
号P9の立ち上がりからタイミング信号P11の立ち
下がりまでの期間tARの右端側溶接電流平均値IAR
をホールドする。 また、タイミング信号P12は、第8図に示すよ
うに、タイミング信号P10またはP11の立ち下がり
に同期して立ち上がる極細幅のパルスで、オシレ
ート周期の1.5周期に2回立ち上がるものであつ
て、ずれ判定弁別回路52のずれ判定弁別信号
(第7図のANDゲート114〜117,119,
121への信号)となり、このタイミング信号
P12のHレベル期間での溶接電流偏差ΔIBの値を判
定弁別するために使用される。さらに、タイミン
グ信号P13は、タイミング信号P12に同期すること
なく、オシレート周期の1.5周期毎に1回タイミ
ング信号P9の立ち下がりに同期して立ち下がる
細幅のパルスであり、タイミング信号P14はタイ
ミング信号P13を反転させたのちわずかに遅延さ
せた細幅の立ち上がりパルスであつて、タイミン
グ信号P13は、第7図に示すずれ判定弁別回路5
2におけるずれ判定弁別用BCDカウンタIC1〜
IC4へのロード信号であり、タイミング信号P14
は、同じく第7図に示すずれ判定弁別回路52に
おけるずれ判定弁別用BCDカウンタIC1〜IC4
へそれぞれORゲート122〜125を介して入
力されるプリセツト信号である。そして、タイミ
ング信号P15は、第8図に示すように、オシレー
ト周期1.5周期毎に1回だけ、タイミング信号P12
の立ち上がりからタイミング信号P14の立ち上が
りまで立ち上がる信号で、第7図に示すずれ判定
弁別用BCDカウンタIC1〜IC4から出力される
キヤリー信号である。 さて、溶接開始に先立つて、オペレータにより
溶接条件パラメータが設定される。オシレート溶
接が開始されると、溶接トーチ4の保持部基準位
置と母材1表面との間の距離を一定に維持する動
作が始まり、また、溶接電流が電流検出器17を
通して検出され、検出された溶接電流はローパス
フイルタ28、増幅器29を通して平均値回路3
0に入力される。平均値回路30で演算される溶
接電流平均値IAのうち、上記期間tALRの平均値IALR
がタイミング信号P3によりサンプルホールド回
路31にホールドされ、上記期間tARLの平均値
IARLがタイミング信号P2によりサンプルホールド
回路32にホールドされる。そして、ホールドさ
れた平均値IALR,IARLをゲインが1/2の加算回路3
3に入力し、その出力として溶接電流測定値IAS
=(IALR+IARL)/2を得る。この溶接電流測定値
IASはオシレート溶接の信号に伴つて、タイミン
グ信号P3,P2によりオシレート半周期毎にその
値が更新(その値が変化しない場合も含む)され
る。ここで、溶接電流測定値としてIASなる値を
用いる意味は開先幅の増減変動がない場合にも生
じるオシレート半周期ごとに測定する溶接電流平
均値のばらつきを排除して目的とする開先幅の増
減変動に起因する溶接電流の変化をオシレート半
周期毎に測定するためである。 溶接開始後、オペレータは溶接条件パラメータ
のチエツクを行ない、必要があれば、各パラメー
タを再調整する。溶接速度設定値SKOの調整は初
期溶接速度指令器44で行なう。調整完了後、オ
ペレータは、例えば、図示しない操作盤上の読み
込み押銘を操作してA/D変換器34に読み込み
指令を与える。この読み込み指令は溶接電流基準
値を初期設定するためのものであつて、これを受
けたA/D変換器34は加算回路33からの上記
上記溶接電流測定値IASを取り込み、デイジタル
信号値に変換してD/A変換回路35に送出す
る。D/A変換器35ではデイジタル信号化され
た測定値IASをアナログ信号値に変換して溶接電
流基準値IACとして溶接終了まで保持する。溶接
電流基準値IACの設定完了後、それまでON状態と
していた第4図のスイツチSW1をOFF状態とす
るとともに、それまでOFF状態としていた第4
図のスイツチSW2をON状態として、溶接速度
制御が開始される。そして、以後、オシレート半
周期毎に測定される溶接電流測定値IASが溶接電
流基準値IACと比較され、その溶接電流偏差ΔI=
G・(IAS−IAC)が差動増幅回路36から出力され
る(但し、Gはゲイン)。 ここで、第3図に示す異常偏差検出回路36A
について説明する。なお、この異常偏差検出回路
36Aは第2図においては図示を省略されてい
る。異常偏差検出回路36Aでは設定値E1が設
けられており、差動増幅回路36の出力ΔIの絶
対値が設定値E1よりも大きくなると、アナログ
スイツチAS1がON状態となり差動増幅回路3
6の出力ΔIが抵抗を介してグランドに接続され
る。この結果、第4図の不感帯回路37にはΔI
=0が入力されるので、溶接速度(台車7の走行
速度)はΔI=0が入力される以前の速度に維持
されるようになつている。また、差動増幅回路3
6の出力ΔIの絶対値が設定値E1以内になると、
アナログスイツチAS1はOFF状態となり、通常
状態、つまり、不感帯回路37には差動増幅回路
36の出力ΔIがそのまま入力される。このよう
にして、異常偏差検出回路36Aにより溶接中に
起こる短時間のアーク切れやアーク不安定に対処
することができる。なお、上記設定値E1として
は、例えば、10アンペア程度の値が設定される。 さて、差動増幅回路36からの溶接電流偏差
ΔIは第4図の不感帯回路37に入力される。不
感帯回路37では不感帯設定値±E2が設けられ
ており、偏差ΔIが−E2≦ΔI≦E2のときはΔIDN=
0、ΔI>E2のときはΔIDN=ΔI−E2、ΔE2<−E2
のときはΔIDN=ΔI+E2となる不感帯処理を施さ
れた信号ΔIDNが不感帯回路37から出力される。
ここで、設定値E2としては、例えば、1アンペ
ア程度の値が設定される。不感帯回路37で得ら
れる電流偏差ΔIDNを第1の溶接電流偏差とし、こ
の第1の溶接電流偏差ΔIDNは、第1のレベル変換
回路38と偏差更新処理回路39とに送出され
る。第1のレベル変換回路38は第1の溶接電流
偏差ΔIDNを第1の溶接速度修正指令値ΔSDNにそ
の信号値レベルを変換し、速度変換された第1の
溶接速度修正指令値ΔSDNはスイツチ回路40の
アナログスイツチAS2を介して加算回路41に
送出される。なお、アナログスイツチAS2はタ
イミング信号P7のHレベル(所定幅tS)でON状
態となりLレベルでOFF状態となる。逆にアナ
ログスイツチAS3はタイミング信号P7のHレベ
ルでOFF状態となりLレベルでON状態となる。
これにより、第1の溶接速度修正指令値ΔSDNは
各オシレート半周期内の所定期間tSに亘つて加算
回路41に入力される。ここで、期間tSは、例え
ば、この実施例の上向初層溶接では300msec程度
である。この期間tSとオシレートの左右端停止期
間PL,PRとの関係は、tS≦PL、PRとなることが望
ましい。 一方、偏差更新処理回路39のサンプルホール
ド回路SH1は、タイミング信号P5によつて今回
のオシレート半周期に測定された第1の溶接電流
偏差ΔIDNと、タイミング信号P6によるサンプル
ホールド回路SH2の出力ΔIDN-1SUMとの加算値
ΔIDNSUMをサンプリングしてホールドする。ここ
で、 ΔIDN-1SUM=N-1 〓N=0 ΔIDN(但し、ΔID0=0) であり、この値は溶接電流基準値IACの設定完了
後から前回のオシレート半周期までの電流偏差
ΔIDNの蓄積値(合計値)であり、得られた加算値
ΔIDNSUMは溶接電流基準値IACの設定完了後から今
回のオシレート半周期までの溶接電流偏差ΔIDNの
蓄積値(合計値)である。つまり、偏差更新処理
回路39は、溶接電流基準値IACの設定を完了し
て速度制御動作が開始されてから現在までに、オ
シレート半周期毎に測定された溶接電流偏差ΔIDN
を蓄積するレジスタとして機能する。なお、当然
のことながら、溶接電流偏差ΔIDNは0、正および
負の値をとる。 このようにしてサンプルホールド回路SH1で
得られる溶接電流偏差ΔIDNSUMを第2の溶接電流
偏差とし、この第2の溶接電流偏差ΔIDNSUMは第
2のレベル変換回路42に送出される。レベル変
換回路42は第2の溶接電流偏差ΔIDNSUMを第2
の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMにその信号値レベ
ルを変換して加算回路41に送出する。加算回路
41は、スイツチ回路40からの第1の溶接速度
修正指令値ΔSDNと、第2のレベ変換回路42か
らの第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMとを加算
して、第3の溶接速度修正指令値ΔSN(=ΔSDN+
ΔSDNSUM)を求め、次段の加算回路43に送出す
る。 そして、加算回路43は、初期溶接速度指令器
44における可変抵抗器VR1で設定された初期
溶接速度指令値SKOと、加算回路41からの第3
の溶接速度修正指令値ΔSNとを加算して、得られ
た加算値SN+1SUM(=SKO+ΔSN)を次回のオシレー
ト半周期での溶接速度指令値としてサーボアンプ
45に送出することによつて、溶接電流基準値
IACと溶接電流測定値IASとの偏差ΔIを打ち消すよ
うに溶接速度[台車駆動モータ8(M1)の速
度]を増減制御する。 また、平均値回路47により測定された溶接電
流平均値IBのうち、期間tALでの左端側溶接電流平
均値IALがタイミング信号P10の指令でサンプルホ
ール回路49にホールドされ、期間tARでの右端
側溶接電流平均値IARがタイミング信号P11の指令
でサンプルホール回路48にホールドされる。そ
して、差動増幅回路50は、これらのサンプルホ
ールド回路48,49からの左端側溶接電流平均
値IALと右端側溶接電流平均値IARとの偏差を演算
増幅して溶接電流偏差ΔIA=G・(IAL−IAR)とし
て出力する(但し、Gはゲイン)。 この溶接電流偏差ΚIAは、異常偏差検出回路5
1に入力されるが、この異常偏差検出回路51
は、前述した異常偏差検出回路36Aと同様に構
成され予め設定値EANを設けており、差動増幅回
路50の出力ΔIAの絶対値が設定値EANよりも大
きくなると、アナログスイツチAS4がON状態
となり差動増幅回路50の出力ΔIAが抵抗を介し
てグランドに接続される。この結果、ずれ判定弁
別回路52にはΔIB=0が入力され、オシレート
中心位置の位置修正が行なわれず、そのオシレー
ト中心位置が維持されるようになつている。ま
た、差動増幅回路50の出力ΔIAの絶対値が設定
値EAN以内となると、アナログスイツチAS4は
OFF状態となり、通常状態、つまり、ずれ判定
弁別回路52には差動増幅回路50の出力ΔIAが
そのまま入力される(ΔIB=ΔIA)状態となる。
このようにして、異常偏差検出回路51により溶
接中に起こる短時間のアーク切れやアーク不安定
に対処することができる。なお、上記設定値EAN
としては、例えば、10アンペア程度の値が設定さ
れる。 次に、差動増幅回路50から溶接電流偏差ΔIB
を入力されずれ判定弁別回路52を第6,7図よ
り説明する。このずれ判定弁別回路52の基本動
作は正、負の極性をもつ溶接電流偏差ΔIBを3値
判定弁別することである。第6図は溶接電流偏差
ΔIBを判定弁別するための第1上限値EU1=E2、
第2上限値EU2=(E2+E3)、第1下限値EL1=(E2
−E4)、第2下限値EL2=−(E2+E3)を設定する
ための回路である。ここで、設定値E4=2E2とす
ると、第1下限値EL1は−E2となる。これらの設
定値は、例えばEU1=2.5アンペア(A)、EU2=5.0ア
ンペア、EL1=−2.5アンペア、EL2=−5.0アンペ
ア程度の値に設定される。なお、第6図に示す回
路では設定値E2を可変抵抗器を用いて再設定す
るだけで、各設定値EU1,EU2,EL1,EL2を正、負
方向に変えることができる。このため、各層1パ
スの多層溶接のみでなく、各層多パスの振り分け
溶接でも溶接線の左右倣い制御ができるようにし
てある。 さて、第7図のずれ判定弁別回路52では、溶
接電流偏差ΔIBと各設定値EU1,EU2,EL1,EL2と
の大きさとの関係を判定弁別し、その結果をサー
ボアンプ22へ出力する。すなわち、EL1≦ΔIB≦
EU1または|ΔIA|>EANのときはANDゲート1
14〜117の各出力はLレベルとなり、EU1<
IB≦EU2のときはずれ判定弁別信号(タイミング
信号)P12がBCDカウンタIC2のクロツク端子
CKに入力され、EU2<ΔIB≦EANのときは信号P12
がBCDカウンタIC1のクロツク端子CKに入力さ
れる。そして、EL2≦ΔIB<EL1のときは信号P12が
BCDカウンタIC4のクロツク端子CKに入力さ
れ、−EAL≦ΔIB<EL2のときは信号P12がBCDカウ
ンタIC3に入力されるようになつている。 ここで、BCDカウンタIC1〜IC4は、連続す
る2つのオシレート半周期で得られた溶接電流偏
差ΔIBが前述のように区画した区分のひとつに2
回続けて存在することを確認することで、アーク
不安定に起因する溶接電流変動の悪影響による誤
動作を排除し、正確に溶接トーチ4の位置ずれを
認識するためのものである。このために、BCD
カウンタIC1〜IC4には、タイミング信号P13と
P14とがオシレート周期の1.5周期毎に入力され
て、各BCDカウンタIC1〜IC4は、BCD7がプ
リセツトされるようにしてある。そして、例え
ば、溶接電流偏差ΔIBがEU1<ΔIB≦EU2と判定さ
れて、ずれ判定弁別信号P12がBCDカウンタIC2
に期間tC(第8図参照)内に2回到来すると、
BCDカウンタIC2の内容がBCD7からBCD9に
カウントアツプして、タイミング信号P15がキヤ
リー端子COから出力される。そして、タイミン
グ信号P15の立ち上がりで、トリガされるタイマ
T2がON状態となり、さらにトランジスタTR
2を介してリレーRRをON状態とする。タイマ
T2のON時間は可変抵抗器VR20で設定され
る。リレーRRがON状態となると、そのリレー
接点信号がサーボアンプ22に送出されて、駆動
モータ12(M3)により、左右軸スライダ11
を右方向へ予め定められたオシレート中心位置修
正値分だけ移動させて、オシレート中心位置が修
正されることになる。なお、リレーRRがON状
態となることで右方向への位置修正が行なわれ、
リレーRLがON状態となるこで左方向への位置
修正が行なわれるようになつている。また、1回
当たりの位置修正は、タイミング信号P15が立ち
上がつた後、オシレート半周期以内に完了するこ
とが望ましい。また、この実施例では、修正動作
(修正値はゼロ時を含む)はオシレート周期の1.5
周期毎に指令される構成とし、溶接電流偏差ΔIB
の大きさの区分を3区分としているが、修正周期
や区分数はこれに限定されるものではない。 以下に、表1および表2を用いて本実施例によ
る溶接電流偏差ΔIBの判定弁別動作をまとめる。
表1において、No.1は溶接電流偏差ΔIBの大きさ
が小さい場合(ゼロを含む)、No.2、No.3はいず
れも偏差ΔIBの大きさが中程度でそれぞれ正負が
逆の場合、No.6は異常偏差検出回路51により異
常状態が検出された場合である。
【表】
【表】
そして、No.2〜No.5は期間tC内に2回続けて各
溶接電流偏差ΔIBが判定弁別された場合である。
表2のNo.7、No.8は期間tC内に中程度の偏差ΔIB
が1回かつ大きい偏差ΔIBが1回判定弁別された
場合の動作を示している。この場合には、この実
施例では、中程度の偏差ΔIBと同じ修正値を出力
するようにしている。 ここで、溶接電流偏差ΔIBの大きさを中程度の
場合および大きい場合に弁別し、各々異なるオシ
レート中心位置修正値(0.3mm、0.5mm)を設定し
ている理由を説明する。その理由は、実験結果か
ら、偏差ΔIBの大きさが中程度の場合はオシレー
ト中心位置と目標とする溶接線とのずれに起因す
る偏差であり、偏差ΔIBの大きさが大きい場合は
突発的に発生する溶接ワイヤの曲がりもしくは溶
接ワイヤの曲がりと溶接線とのずれが重なつたこ
とに起因する偏差であるとの知見を得たことによ
る。 このように、本実施例では、初期設定された溶
接速度指令値SKO、オシレート半周期毎に、第3
の溶接速度修正指令値ΔSNで修正しつつ溶接が行
なわれ、第N+1番目のオシレート半周期で溶接
速度指令値SN+1SUMは、初期溶接速度指令値SKO
と、第N番目のオシレート半周期で測定された第
1の溶接電流偏差ΔIDNおよび第2の溶接電流偏差
ΔIDNSUMに基づいてそれぞれ求められた第1の溶
接速度修正指令値ΔSDNおよび第2の溶接速度修
正指令値ΔSDNSUMの和である第3の溶接速度修正
指令値ΔSNとの加算値[第9図c,d参照]とな
る。言い換えると、溶接速度指令値SN+1SUMは、
第N番目のオシレート半周期での溶接速度指令値
SNSUMと(ΔSN−ΔSN-1)との加算値となり、今回
(第N番目のオシレート半周期)での電流偏差を
測定して得られた速度指令値ΔSNが前回(第N−
1番目のオシレート半周期)で得られた溶接速度
修正指令値ΔSN-1に対して増減している場合の
み、その増減分だけ溶接速度指令値SNSUMを修正
して次回の第N+1番目のオシレート半周期の溶
接速度指令値とするようにしている。 ここで、以下に、溶接電流偏差ΔIDNおよび
ΔIDNSUMから作成される第1の溶接速度修正指令
値ΔSDNおよび第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUM
の意味について説明する。第2の溶接電流偏差
ΔIDNSUMに対する第2の溶接速度修正指令値
ΔSDNSUMの変換比率(第2のレベル変換回路42
のゲイン)が固定されているため、第2の溶接速
度修正指令値ΔSDNSUMのみを初期溶接速度指令値
SKOに加算して溶接速度指令値を求める場合、溶
接電流の変動分として間接的に検知される開先幅
の変動分と、第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUM
との間には、どうしてもずれが生じて溶接速度の
過不足が起こり応答性が劣る。そこで、新たに第
1の溶接速度修正指令値ΔSDNを導入し、第1の
溶接速度修正指令値ΔSDNと第2の溶接速度修正
指令値ΔSDNSUMとを重畳したものを溶接速度修正
指令値とすることで、充分な追従性を得ることが
できる。なぜならば、第1の溶接速度修正指令値
ΔSDNが、第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMによ
る溶接速度の過不足を補完し、且つ、開先幅の増
減変動分に対する微分要素をもつていることによ
る速応性効果が得られるからである。 ところで、本実施例では、目標とする溶接線に
対する溶接トーチ4の左右方向(開先幅方向)へ
の位置ずれの判別に使用する電流値が左端側平均
値IALおよび右端側電流平均値IARであることから、
短絡溶滴移行を伴うアークが不安定な溶接条件の
もとでもその悪影響を充分に排除できるので、正
確な左右位置ずれ判別を行なえ、正確な溶接線左
右倣いが実現される。しかも、溶接電流偏差ΔIB
の値を複数の区分に区画して各区分ごとに溶接ト
ーチ4のオシレート中心位置修正値が設定されて
いるので、アーク切れや突発的に起こる溶接ワイ
ヤの曲がりに対しても速やかに適応制御を行なう
ことができる。 なお、第9図aに示すような開先幅の増減変動
を有する場合において、本発明の実施例による溶
接速度指令値の出力パターンを第9図c,dに示
し、従来技術による溶接速度指令値の出力パター
ンを第9図fに示す。但し、第9図cは理想的な
溶接速度指令値の出力パターンを示し、第9図d
は実際に得られる溶接速度指令値の出力パターン
を示している。 また、上記実施例では、オシレート溶接での速
度制御方法について説明したが、溶接トーチ4を
オシレートしないストレート溶接においても、第
8図または第9図bの位置信号PL,PRに相当す
る信号を作成することにより、本発明の方法を適
用することができる。 [第2の発明の実施例] 第10図は第2の発明の実施例を示したもの
で、オシレート幅制御機能を備えている点におい
て上記第1の発明の実施例と相違する。第10図
において、53は第3のレベル変換回路、54は
加算回路で、これらの第3のレベル変換回路53
および加算回路54が上記第1の発明の実施例に
付加された構成となつている。また、第11図に
示すように、第3のレベル変換回路53は、演算
増幅器A25,A26から構成され、スイツチ
SW3を介して加算回路54に接続される一方、
加算回路54は演算増幅器A27を有して構成さ
れるほか、前述したオシレート幅設定器25が、
オシレート幅初期指令値Wを出力する可変抗抵器
として構成されている。 第10,11図において、第3のレベル変換回
路53は、第2のレベル変換回路42から出力さ
れる第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMを受け、
同指令値ΔSDNSUMをオシレート幅増減値ΔWにそ
の信号値レベルを変換する。変換されたオシレー
ト増減値ΔWは、オシレート幅制御開始指令によ
つてON状態となるスイツチSW3を介して加算
回路54に入力され、この加算回路54において
オシレート幅設定器25で設定されたオシレート
幅初期指令値Wと加算される。そして、加算回路
54からの出力(W−ΔW)をオシレート幅指令
値としてサーボアンプ24に送出する。ここで、
オシレート幅指令値(W−ΔW)は、現在よりも
開先幅が広くなるとΔW<0となつてその値が増
加し、現在よりも開先幅が狭くなるとΔW>0と
なつてその値が減少するので、開先幅の変動分に
追従してオシレート幅を制御することができる。 このように、本実施例では、このオシレート幅
制御に使用している第2の溶接速度修正指令値
ΔSDNSUMは、従来技術で得られる溶接速度指令値
に比べてより忠実で且つ安定した開先幅の増減変
動分を示す値であるので、極めて正確に開先幅の
変動分に追従してオシレート幅の制御を行なえる
のである。 なお、第9図aに示すような開先幅の増減変動
を有する場合において、本実施例による第2の溶
接速度修正指令値ΔSDNSUMの出力パターンを第2
の溶接速度修正指令値第9図eに示す。また、こ
の第2の発明では、第2の溶接速度修正指令値
ΔSDNSUMの代わりに第2の溶接電流偏差ΔIDNSUMを
使用しても当然に同様の結果が得られる。 [発明の効果] この発明は以上説明した通り、オシレート半周
期毎に作成される溶接速度指令値は、第1の溶接
速度修正指令値と第2の溶接速度修正指令値とを
重畳した第3の溶接速度修正指令値と、初期溶接
速度指令値との加算値として得られ、第1の溶接
速度修正指令値が、第2の溶接速度修正指令値に
よる溶接速度の過不足を補完し、開先幅の増減変
動分に対する微分要素をもつているとともに、上
記溶接速度指令値が、前回オシレート半周期に到
達した溶接速度を開先変動分だけ修正して作成さ
れるので、開先幅の増減変動分に忠実かつ速応性
をもつて適応することができる上、溶接線の左右
倣い制御ではオシレート左右端側における溶接電
流平均値を用いているので、アークが不安定な条
件下でも誤動作のない正確な倣いが行なえ、しか
も位置ずれを表す溶接電流偏差を複数の区分に区
画して判定弁別するので、溶接ワイヤの曲がりや
アーク切れにも速やかに対処することができるほ
か、第2の発明によれば、さらに正確で安定した
オシレート幅の自動制御を実現できる効果があ
る。
溶接電流偏差ΔIBが判定弁別された場合である。
表2のNo.7、No.8は期間tC内に中程度の偏差ΔIB
が1回かつ大きい偏差ΔIBが1回判定弁別された
場合の動作を示している。この場合には、この実
施例では、中程度の偏差ΔIBと同じ修正値を出力
するようにしている。 ここで、溶接電流偏差ΔIBの大きさを中程度の
場合および大きい場合に弁別し、各々異なるオシ
レート中心位置修正値(0.3mm、0.5mm)を設定し
ている理由を説明する。その理由は、実験結果か
ら、偏差ΔIBの大きさが中程度の場合はオシレー
ト中心位置と目標とする溶接線とのずれに起因す
る偏差であり、偏差ΔIBの大きさが大きい場合は
突発的に発生する溶接ワイヤの曲がりもしくは溶
接ワイヤの曲がりと溶接線とのずれが重なつたこ
とに起因する偏差であるとの知見を得たことによ
る。 このように、本実施例では、初期設定された溶
接速度指令値SKO、オシレート半周期毎に、第3
の溶接速度修正指令値ΔSNで修正しつつ溶接が行
なわれ、第N+1番目のオシレート半周期で溶接
速度指令値SN+1SUMは、初期溶接速度指令値SKO
と、第N番目のオシレート半周期で測定された第
1の溶接電流偏差ΔIDNおよび第2の溶接電流偏差
ΔIDNSUMに基づいてそれぞれ求められた第1の溶
接速度修正指令値ΔSDNおよび第2の溶接速度修
正指令値ΔSDNSUMの和である第3の溶接速度修正
指令値ΔSNとの加算値[第9図c,d参照]とな
る。言い換えると、溶接速度指令値SN+1SUMは、
第N番目のオシレート半周期での溶接速度指令値
SNSUMと(ΔSN−ΔSN-1)との加算値となり、今回
(第N番目のオシレート半周期)での電流偏差を
測定して得られた速度指令値ΔSNが前回(第N−
1番目のオシレート半周期)で得られた溶接速度
修正指令値ΔSN-1に対して増減している場合の
み、その増減分だけ溶接速度指令値SNSUMを修正
して次回の第N+1番目のオシレート半周期の溶
接速度指令値とするようにしている。 ここで、以下に、溶接電流偏差ΔIDNおよび
ΔIDNSUMから作成される第1の溶接速度修正指令
値ΔSDNおよび第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUM
の意味について説明する。第2の溶接電流偏差
ΔIDNSUMに対する第2の溶接速度修正指令値
ΔSDNSUMの変換比率(第2のレベル変換回路42
のゲイン)が固定されているため、第2の溶接速
度修正指令値ΔSDNSUMのみを初期溶接速度指令値
SKOに加算して溶接速度指令値を求める場合、溶
接電流の変動分として間接的に検知される開先幅
の変動分と、第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUM
との間には、どうしてもずれが生じて溶接速度の
過不足が起こり応答性が劣る。そこで、新たに第
1の溶接速度修正指令値ΔSDNを導入し、第1の
溶接速度修正指令値ΔSDNと第2の溶接速度修正
指令値ΔSDNSUMとを重畳したものを溶接速度修正
指令値とすることで、充分な追従性を得ることが
できる。なぜならば、第1の溶接速度修正指令値
ΔSDNが、第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMによ
る溶接速度の過不足を補完し、且つ、開先幅の増
減変動分に対する微分要素をもつていることによ
る速応性効果が得られるからである。 ところで、本実施例では、目標とする溶接線に
対する溶接トーチ4の左右方向(開先幅方向)へ
の位置ずれの判別に使用する電流値が左端側平均
値IALおよび右端側電流平均値IARであることから、
短絡溶滴移行を伴うアークが不安定な溶接条件の
もとでもその悪影響を充分に排除できるので、正
確な左右位置ずれ判別を行なえ、正確な溶接線左
右倣いが実現される。しかも、溶接電流偏差ΔIB
の値を複数の区分に区画して各区分ごとに溶接ト
ーチ4のオシレート中心位置修正値が設定されて
いるので、アーク切れや突発的に起こる溶接ワイ
ヤの曲がりに対しても速やかに適応制御を行なう
ことができる。 なお、第9図aに示すような開先幅の増減変動
を有する場合において、本発明の実施例による溶
接速度指令値の出力パターンを第9図c,dに示
し、従来技術による溶接速度指令値の出力パター
ンを第9図fに示す。但し、第9図cは理想的な
溶接速度指令値の出力パターンを示し、第9図d
は実際に得られる溶接速度指令値の出力パターン
を示している。 また、上記実施例では、オシレート溶接での速
度制御方法について説明したが、溶接トーチ4を
オシレートしないストレート溶接においても、第
8図または第9図bの位置信号PL,PRに相当す
る信号を作成することにより、本発明の方法を適
用することができる。 [第2の発明の実施例] 第10図は第2の発明の実施例を示したもの
で、オシレート幅制御機能を備えている点におい
て上記第1の発明の実施例と相違する。第10図
において、53は第3のレベル変換回路、54は
加算回路で、これらの第3のレベル変換回路53
および加算回路54が上記第1の発明の実施例に
付加された構成となつている。また、第11図に
示すように、第3のレベル変換回路53は、演算
増幅器A25,A26から構成され、スイツチ
SW3を介して加算回路54に接続される一方、
加算回路54は演算増幅器A27を有して構成さ
れるほか、前述したオシレート幅設定器25が、
オシレート幅初期指令値Wを出力する可変抗抵器
として構成されている。 第10,11図において、第3のレベル変換回
路53は、第2のレベル変換回路42から出力さ
れる第2の溶接速度修正指令値ΔSDNSUMを受け、
同指令値ΔSDNSUMをオシレート幅増減値ΔWにそ
の信号値レベルを変換する。変換されたオシレー
ト増減値ΔWは、オシレート幅制御開始指令によ
つてON状態となるスイツチSW3を介して加算
回路54に入力され、この加算回路54において
オシレート幅設定器25で設定されたオシレート
幅初期指令値Wと加算される。そして、加算回路
54からの出力(W−ΔW)をオシレート幅指令
値としてサーボアンプ24に送出する。ここで、
オシレート幅指令値(W−ΔW)は、現在よりも
開先幅が広くなるとΔW<0となつてその値が増
加し、現在よりも開先幅が狭くなるとΔW>0と
なつてその値が減少するので、開先幅の変動分に
追従してオシレート幅を制御することができる。 このように、本実施例では、このオシレート幅
制御に使用している第2の溶接速度修正指令値
ΔSDNSUMは、従来技術で得られる溶接速度指令値
に比べてより忠実で且つ安定した開先幅の増減変
動分を示す値であるので、極めて正確に開先幅の
変動分に追従してオシレート幅の制御を行なえる
のである。 なお、第9図aに示すような開先幅の増減変動
を有する場合において、本実施例による第2の溶
接速度修正指令値ΔSDNSUMの出力パターンを第2
の溶接速度修正指令値第9図eに示す。また、こ
の第2の発明では、第2の溶接速度修正指令値
ΔSDNSUMの代わりに第2の溶接電流偏差ΔIDNSUMを
使用しても当然に同様の結果が得られる。 [発明の効果] この発明は以上説明した通り、オシレート半周
期毎に作成される溶接速度指令値は、第1の溶接
速度修正指令値と第2の溶接速度修正指令値とを
重畳した第3の溶接速度修正指令値と、初期溶接
速度指令値との加算値として得られ、第1の溶接
速度修正指令値が、第2の溶接速度修正指令値に
よる溶接速度の過不足を補完し、開先幅の増減変
動分に対する微分要素をもつているとともに、上
記溶接速度指令値が、前回オシレート半周期に到
達した溶接速度を開先変動分だけ修正して作成さ
れるので、開先幅の増減変動分に忠実かつ速応性
をもつて適応することができる上、溶接線の左右
倣い制御ではオシレート左右端側における溶接電
流平均値を用いているので、アークが不安定な条
件下でも誤動作のない正確な倣いが行なえ、しか
も位置ずれを表す溶接電流偏差を複数の区分に区
画して判定弁別するので、溶接ワイヤの曲がりや
アーク切れにも速やかに対処することができるほ
か、第2の発明によれば、さらに正確で安定した
オシレート幅の自動制御を実現できる効果があ
る。
第1図はこの発明を実施した溶接装置の一例を
示す概略構成図、第2図は上記実施例における制
御装置のブロツク図、第3〜7図はいずれも上記
制御装置の一部を具体的に示した回路図、第8図
は上記実施例におけるタイミング信号の波形タイ
ムチヤート、第9図aは開先幅の増減変動の例を
示す図、第9図bはオシレート左右端停止信号の
出力パターンを示す図、第9図c,dはいずれも
上記実施例における溶接速度指令値のパターンを
示す図、第9図eは上記実施例の第2の溶接速度
修正指令値のパターンを示す図、第9図fは従来
の溶接速度制御方法における溶接速度指令値のパ
ターンを示す図、第10図はこの発明の他の実施
例を示すブロツク図、第11図は上記他の実施例
の一部を具体的に示した回路図である。 図において、1……被溶接物としての母材、4
……溶接トーチ、13……オシレート装置、19
……上下位置ずれ判定回路、30……平均値回
路、31,32……サンプルホールド回路、33
……加算回路、34……A/D変換回路、35…
…D/A変換回路、36……差動増幅回路、37
……不感帯回路、38……第1のレベル変換回
路、39……偏差更新処理回路、40……スイツ
チ回路、41……加算回路、42……第2のレベ
ル変換回路、43……加算回路、47……平均値
回路、48,49……サンプルホールド回路、5
0……差動増幅回路、51……異常偏差検出回
路、52……ずれ判定弁別回路、53……第3の
レベル変換回路、54……加算回路。なお、図
中、同一の符号は同一、又は相当部分を示してい
る。
示す概略構成図、第2図は上記実施例における制
御装置のブロツク図、第3〜7図はいずれも上記
制御装置の一部を具体的に示した回路図、第8図
は上記実施例におけるタイミング信号の波形タイ
ムチヤート、第9図aは開先幅の増減変動の例を
示す図、第9図bはオシレート左右端停止信号の
出力パターンを示す図、第9図c,dはいずれも
上記実施例における溶接速度指令値のパターンを
示す図、第9図eは上記実施例の第2の溶接速度
修正指令値のパターンを示す図、第9図fは従来
の溶接速度制御方法における溶接速度指令値のパ
ターンを示す図、第10図はこの発明の他の実施
例を示すブロツク図、第11図は上記他の実施例
の一部を具体的に示した回路図である。 図において、1……被溶接物としての母材、4
……溶接トーチ、13……オシレート装置、19
……上下位置ずれ判定回路、30……平均値回
路、31,32……サンプルホールド回路、33
……加算回路、34……A/D変換回路、35…
…D/A変換回路、36……差動増幅回路、37
……不感帯回路、38……第1のレベル変換回
路、39……偏差更新処理回路、40……スイツ
チ回路、41……加算回路、42……第2のレベ
ル変換回路、43……加算回路、47……平均値
回路、48,49……サンプルホールド回路、5
0……差動増幅回路、51……異常偏差検出回
路、52……ずれ判定弁別回路、53……第3の
レベル変換回路、54……加算回路。なお、図
中、同一の符号は同一、又は相当部分を示してい
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 溶接トーチ保持部と被溶接物表面との間の距
離を一定に維持して上記溶接トーチを開先幅方向
にオシレートさせつつアーク溶接を行なう消耗電
極式アーク溶接において、上記溶接トーチの各オ
シレート半周期内における所定期間の溶接電流の
平均値を測定し、この溶接電流測定値を溶接電流
基準値として初期設定するとともに、溶接速度を
初期設定したのち、オシレート半周期毎に測定さ
れる上記溶接電流測定値を上記溶接電流基準値と
比較し、今回のオシレート半周期における上記溶
接電流測定値と上記溶接電流基準値との偏差を第
1の溶接電流偏差として測定して、この第1の溶
接電流偏差に基づいて第1の溶接速度修正指令値
を求めるとともに、上記第1の溶接電流偏差を前
回までのオシレート半周期に測定された偏差に加
算して第2の溶接電流偏差を求め、この第2の溶
接電流偏差に基づいて第2の溶接速度修正指令値
を求めてから、各オシレート半周期内の所定期間
出力する上記第1の溶接速度修正指令値と各オシ
レート半周期の間出力する上記第2の溶接速度修
正指令値とを加算して第3の溶接速度修正指令値
を求め、この第3の溶接速度修正指令値と初期溶
接速度指令値とを加算して得られた溶接速度指令
値により次回のオシレート半周期の溶接速度を制
御するとともに、予め上記溶接トーチのオシレー
ト一方端部側位置および他方端部側位置における
所定区間の溶接電流平均値相互の偏差の大きさに
応じて区画された複数の区分ごとにオシレート中
心位置修正値を設定しておいてから、上記溶接ト
ーチのオシレート一方端部側位置および他方端部
側位置における所定区間の溶接電流平均値をそれ
ぞれ測定し互いに比較して両溶接電流平均値の偏
差を求め、同偏差の大きさが上記の予め設定され
た区分のいずれに対応するかを判定弁別した後、
弁別された区分に応じたオシレート中心位置修正
値に基づいてオシレート中心位置を所定のオシレ
ート周期毎に修正する溶接線の左右倣いを行なう
ことを特徴とする消耗電極式アーク溶接の開先適
応制御方法。 2 上記溶接電流測定値が、連続する2つのオシ
レート半周期内における所定期間の溶接電流平均
値の相加平均値であることを特徴とする特許請求
の範囲第1項に記載の消耗電極式アーク溶接の開
先適応制御方法。 3 溶接トーチ保持部と被溶接物表面との間の距
離を一定に維持して上記溶接トーチを開先幅方向
にオシレートさせつつアーク溶接を行なう消耗電
極式アーク溶接において、上記溶接トーチの各オ
シレート半周期内における所定期間の溶接電流の
平均値を測定し、この溶接電流測定値を溶接電流
基準値として初期設定するとともに、溶接速度を
初期設定したのち、オシレート半周期毎に測定さ
れる上記溶接電流測定値を上記溶接電流基準値と
比較し、今回のオシレート半周期における上記溶
接電流測定値と上記溶接電流基準値との偏差を第
1の溶接電流偏差として測定して、この第1の溶
接電流偏差に基づいて第1の溶接速度修正指令値
を求めるとともに、上記第1の溶接電流偏差を前
回までのオシレート半周期に測定された偏差に加
算して第2の溶接電流偏差を求め、この第2の溶
接電流偏差に基づいて第2の溶接速度修正指令値
を求めてから、各オシレート半周期内の所定期間
出力する上記第1の溶接速度修正指令値と各オシ
レート半周期の間出力する上記第2の溶接速度修
正指令値とを加算して第3の溶接速度修正指令値
を求め、この第3の溶接速度修正指令値と初期溶
接速度指令値とを加算して得られた溶接速度指令
値により次回のオシレート半周期の溶接速度を制
御するとともに、予め上記溶接トーチのオシレー
ト一方端部側位置および他方端部側位置における
所定区間の溶接電流平均値相互の偏差の大きさに
応じて区画された複数の区分ごとにオシレート中
心位置修正値を設定しておいてから、上記溶接ト
ーチのオシレート一方端部側位置および他方端部
側位置における所定区間の溶接電流平均値をそれ
ぞれ測定し互いに比較して両溶接電流平均値の偏
差を求め、同偏差の大きさが上記の予め設定され
た区分のいずれに対応するかを判定弁別した後、
弁別された区分に応じたオシレート中心位置修正
値に基づいてオシレート中心位置を所定のオシレ
ート周期毎に修正する溶接線の左右倣いを行な
い、他方、オシレート半周期毎に得られる上記の
第2の溶接電流偏差もしくは第2の溶接速度修正
指令値に対応してオシレート幅を所定のオシレー
ト半周期毎に増減することを特徴とする消耗電極
式アーク溶接の開先適応制御方法。 4 上記溶接電流測定値が、連続する2つのオシ
レート半周期内における所定期間の溶接電流平均
値の相加平均値であることを特徴とする特許請求
の範囲第3項に記載の消耗電極式アーク溶接の開
先適応制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5890087A JPS63224870A (ja) | 1987-03-16 | 1987-03-16 | 消耗電極式ア−ク溶接の開先適応制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5890087A JPS63224870A (ja) | 1987-03-16 | 1987-03-16 | 消耗電極式ア−ク溶接の開先適応制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63224870A JPS63224870A (ja) | 1988-09-19 |
| JPH0328979B2 true JPH0328979B2 (ja) | 1991-04-22 |
Family
ID=13097679
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5890087A Granted JPS63224870A (ja) | 1987-03-16 | 1987-03-16 | 消耗電極式ア−ク溶接の開先適応制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63224870A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6672551B2 (ja) * | 2016-11-11 | 2020-03-25 | 株式会社神戸製鋼所 | アーク溶接の表示装置及び表示方法 |
-
1987
- 1987-03-16 JP JP5890087A patent/JPS63224870A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63224870A (ja) | 1988-09-19 |
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