JPH032965B2 - - Google Patents
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- JPH032965B2 JPH032965B2 JP59119035A JP11903584A JPH032965B2 JP H032965 B2 JPH032965 B2 JP H032965B2 JP 59119035 A JP59119035 A JP 59119035A JP 11903584 A JP11903584 A JP 11903584A JP H032965 B2 JPH032965 B2 JP H032965B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- binder
- nonwoven fabric
- fibers
- crimp
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Artificial Filaments (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明は乾式不織布用ポリエステルバインダに
関し、とくに高い引裂強力をもつ乾式不織布を製
造するに適したポリエステルバインダに関する。 <従来技術> 不織布の製造工程、すなわち乾式不織布、湿式
不織布、スパンボンド等の製造工程では、バイン
ダとしてポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニ
ル、合成ゴムなどの樹脂エマルジヨンあるいは樹
脂溶液などが主として利用されている。これらの
バインダは、不織布成型後、浸漬、スプレー、塗
布などの手段によつて不織布に付与され、乾燥し
た後、場合によつて熱硬化して使用に供されてい
る。この場合、不織布の成型工程とは別にバイン
ダの付与工程を設ける必要があり、工程が複雑に
なると共に設備費が高くなるという欠点がある。 一方、ポリエステル不織布の製造において、通
常のポリエステル延伸糸に未延伸のポリエステル
繊維を配合し、不織布を作つた後熱圧加工して紙
状構造体を製造することが提案されている(米国
特許第2836576号、特公昭49−8809号)。この構造
体はとくに薄葉状ポリエステル不織布を得るに際
し、未延伸の繊維を併用し、かつ熱圧加工するこ
とにより未延伸繊維の少なくとも一部を結晶化さ
せるため、高強力の不織布を得るには適切な構造
体である。同様にポリエステルの未延伸繊維をガ
ラス繊維と併用することにより高強力の不織布を
得ることもすでに提案されている(特公昭55−
36760号)。しかしながら、単糸繊度1.5〜5デニ
ールである従来の未延伸ポリエステル繊維をバイ
ンダとして用い、特に乾式不織布用のバインダと
して用いるときには、不均一なものしか得られ
ず、不織布本来の高い引裂強力を得ることができ
ず、風合が粗硬となつて、使用できる範囲が極め
てせまく限定されてしまうという欠点がある。 <目的> 本発明の目的は、従来の乾式不織布用バインダ
の有している前記欠点を解消し、均一で且つ強
力、引裂強力共に大きく、しかも柔軟な風合の不
織布を得ることができる乾式不織布用バインダを
提供することにある。 <構成> 本発明者等は、前記目的を達成すべく検討した
結果、乾式不織布の製造においては、不織布を構
成する主体繊維として捲縮を有する短繊維が用い
られることが多いため、従来の単糸繊度よりも細
く、且つ捲縮を有しているバインダを用いること
が得られる不織布の強度、引裂強度及び風合を向
上せしめるうえで有効であることを見い出し、本
発明に到達した。 即ち、本発明は、複屈折率0.006〜0.03、単糸
繊度1.3デニール以下、捲縮数5〜18山/25mm、
捲縮率/捲縮数の比0.3〜1.0のポリエチレンテレ
フタレート短繊維よりなる乾式不織布用ポリエス
テルバインダである。 本発明のバインダには、ポリエチレンテレフタ
レート繊維が用いられ、その極限粘度は0.35〜
0.8程度のものが常用される。更にその酸成分及
び/又はジオール成分の一部が5モル%程度以下
の少量のイソフタル酸、アジピン酸、セバチン
酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等のジカ
ルボン酸、ジエチレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチ
レングリコール等のジオールによつて置換されて
いてもよい。 また、艶消剤、帯電防止剤、防炎剤等が添加さ
れていてもよいことは言うまでもない。 本発明のバインダに用いられるポリエチレンテ
レフタレート繊維は、紡糸工程で得られた未延伸
繊維を延伸工程を経ずに捲縮工程を経た繊維であ
るが、その複屈折率は0.006〜0.03の範囲にある
ことが必要である。複屈折率が0.006未満では、
得られた不織布の引裂強力が低く、柔軟性、均一
性の劣つた不織布になつてしまう。一方、複屈折
率が0.03を越えるとバインダ効果が低下し、得ら
れた不織布の強力及び引裂強力が共に極めて低く
なつてしまう。複屈折率が0.006〜0.03のポリエ
チレンテレフタレート繊維は、紡糸速度、紡糸冷
却条件等を適宜調節することによつて得ることが
できる。 尚、通常、従来から知られている未延伸ポリエ
チレンテレフタレート繊維の複屈折率は0.002〜
0.005程度であつて、極めて低い値を示すもので
あり、本発明の未延伸ポリエチレンテレフタレー
ト繊維は、かかる従来の未延伸ポリエチレンテレ
フタレート繊維とは上述の如く異なる挙動を示す
ものである。ここで、複屈折率は、Na光源を用
い、偏光顕微鏡の光路にベレツク(Berek)のコ
ンペンセーターを挿入し、α−ブロムナフタリン
中で測定して求める。 更に、本発明のバインダに用いられるポリエチ
レンテレフタレート繊維は、単糸繊度が1.3デニ
ール以下であることが必要であり、0.5デニール
以上であることが望ましい。繊度が1.3デニール
を越えると得られた不織布の引裂強力が低下す
る。また、繊度が小さくなりすぎても得られた不
織布の引裂強力が低下する傾向が認められる。 本発明のバインダに用いられるポリエチレンテ
レフタレート短繊維は、捲縮数が5〜18山/25mm
であることが必要であり、捲縮数が5山/25mm未
満でも、18山/25mmを越えても共に、得られた不
織布の引裂強力が低く、柔軟性、均一性の劣つた
不織布になつてしまう。 更に、本発明のポリエチレンテレフタレート短
繊維は、捲縮率/捲縮数の比が0.3〜1.0であるこ
とが必要であり、この比が0.3未満になると、不
織布を製造する際のカード通過性が低下して得ら
れる不織布の均一性が低下し、バインダ繊維の濃
淡が発生して接着強力が低下するため、不織布の
引裂強力は低下する。一方、バインダ繊維はデニ
ールが小さく複屈折率も小さいため外力により簡
単に延伸される状態にある。それ故に1.0を越え
る場合には、不織布製造時にバインダ繊維が延伸
されて複屈折率が大きくなり、接着性が低下して
不織布の引裂強力は低下する。しかも、カード工
程等でネツプが発生し易くなるため、柔軟性、均
一性の劣つた不織布になつてしまう。 本発明のバインダは乾式不織布、スパンポン
ド、湿式不織布など、あらゆる不織布のバインダ
として使用しうるが、このバインダの特性を最も
有効に利用できるのは乾式不織布である。この場
合、本発明のポリエステルバインダは繊維長5な
いし80mmの短繊維として利用され、特に繊維長15
ないし55mmの短繊維が好ましく利用される。 不織布の製造の際に用いるバインダの量は不織
布主体繊維に対して10ないし90%程度が好まし
く、特に20ないし50%程度が好ましい。 本発明のバインダはポリエステル、ナイロン、
ポリアクリロニトリル、ポリプロピレン、ポリア
ラミドなどの有機繊維、ガラス繊維、炭素繊維、
セラミツク繊維、アスベストなどの無機繊維ある
いはこれらの混合物を主体繊維とする不織布の製
造に用いることができる。そして、本発明のバイ
ンダが最も有効に作用するのは、本発明のバイン
ダを上記のような主体繊維とほぼ均一に混合して
得られた乾式繊維を熱圧加圧し、好ましくは充填
率0.1ないし0.9、さらに好ましくは0.3ないし0.8
に成型した場合である。 但し、繊維の目付をw(g/m2)、加重3g/cm2
下の繊維の厚みをt(mm)、繊維の真比重をρ
(g/cm3)とした時に、充填率は[w/(ρ・
t)]×10-3で表わされる。 <作用> 本発明の乾式不織布用ポリエステルバインダ
は、適度な複屈折率、繊度及び捲縮を有している
ため、主体繊維との捲縮の“からみ”が良好であ
り、バインダ自身のバインダ効果と捲縮の“から
み”効果とを併せ有することができる。このた
め、得られる不織布では従来の不織布よりも強度
及び引裂強度を向上せしめることができる。しか
も、前記捲縮の“からみ”の程度も得られる不織
布の風合を粗硬にすることがないため、柔軟な風
合を呈することができるのである。 <発明の効果> 本発明のバインダを用いれば、不織布の製造工
程においてバインダ付与工程を別途設ける必要が
なく、バインダを主体繊維に混合するだけでよ
く、かつ得られる不織布は強力、引裂強力ともに
高く、耐熱性にも優れている。さらに樹脂エマル
ジヨン等をバインダとして用いた場合には併用さ
れる界面活性剤が不織布製品の電気的特性を低下
させたり、毒性を呈したりする問題が発生する
が、本発明のバインダではこのような問題も発生
しない。このため、本発明のバインダを用いた不
織布製品は各種工業資材、農業資材、土木資材の
ほかに電気資材、とくに電気絶縁材料や衛生材料
に用いることができる。 <実施例> 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、強力、引裂強力は下記の方法で測定したも
のである。 強力…JIS P−8113に準じ、定速伸長型引張試験
機を用いて測定した。 引裂強力…JIS L−1096A−1法(シングルタン
グ法)に準じて測定し、10cm×15cmの試験片を
採取し、長辺の中央部に辺と直角に5cmの切れ
目を入れ、1分間当り10cmの引張速度で引き裂
いたときの最大荷重をもつて引裂強力とした。 捲縮数、捲縮率…JIS L−1074に準じて測定し
た。 実施例1〜3、比較例1〜2 単糸繊度1.5デニール、繊維長51mm、捲縮数12
山/25mm、捲縮率/捲縮数の比1.1のポリエチレ
ンテレフタレート延伸短繊維50重量%と、複屈折
率を種々変更した単糸繊度1.0デニール、繊維長
32mm、捲縮数12山/25mm、捲縮率/捲縮数の比
0.8ポリエチレンテレフタレートバインダ各50重
量%をオープナーを通して混綿した後、カードを
通して、目付20g/m2のウエブを得た。得られた
ウエブを表面温度200℃、線圧200Kg/cm、速度5
m/分でカレンダ熱圧加工した。得られた不織布
の物性及び風合を第1表に示す。 複屈折率が0.006〜0.03の範囲内にある本発明
のバインダを用いて得られた不織布は強力、引裂
強力ともに高く、風合も良好で均一であることが
わかる。
関し、とくに高い引裂強力をもつ乾式不織布を製
造するに適したポリエステルバインダに関する。 <従来技術> 不織布の製造工程、すなわち乾式不織布、湿式
不織布、スパンボンド等の製造工程では、バイン
ダとしてポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニ
ル、合成ゴムなどの樹脂エマルジヨンあるいは樹
脂溶液などが主として利用されている。これらの
バインダは、不織布成型後、浸漬、スプレー、塗
布などの手段によつて不織布に付与され、乾燥し
た後、場合によつて熱硬化して使用に供されてい
る。この場合、不織布の成型工程とは別にバイン
ダの付与工程を設ける必要があり、工程が複雑に
なると共に設備費が高くなるという欠点がある。 一方、ポリエステル不織布の製造において、通
常のポリエステル延伸糸に未延伸のポリエステル
繊維を配合し、不織布を作つた後熱圧加工して紙
状構造体を製造することが提案されている(米国
特許第2836576号、特公昭49−8809号)。この構造
体はとくに薄葉状ポリエステル不織布を得るに際
し、未延伸の繊維を併用し、かつ熱圧加工するこ
とにより未延伸繊維の少なくとも一部を結晶化さ
せるため、高強力の不織布を得るには適切な構造
体である。同様にポリエステルの未延伸繊維をガ
ラス繊維と併用することにより高強力の不織布を
得ることもすでに提案されている(特公昭55−
36760号)。しかしながら、単糸繊度1.5〜5デニ
ールである従来の未延伸ポリエステル繊維をバイ
ンダとして用い、特に乾式不織布用のバインダと
して用いるときには、不均一なものしか得られ
ず、不織布本来の高い引裂強力を得ることができ
ず、風合が粗硬となつて、使用できる範囲が極め
てせまく限定されてしまうという欠点がある。 <目的> 本発明の目的は、従来の乾式不織布用バインダ
の有している前記欠点を解消し、均一で且つ強
力、引裂強力共に大きく、しかも柔軟な風合の不
織布を得ることができる乾式不織布用バインダを
提供することにある。 <構成> 本発明者等は、前記目的を達成すべく検討した
結果、乾式不織布の製造においては、不織布を構
成する主体繊維として捲縮を有する短繊維が用い
られることが多いため、従来の単糸繊度よりも細
く、且つ捲縮を有しているバインダを用いること
が得られる不織布の強度、引裂強度及び風合を向
上せしめるうえで有効であることを見い出し、本
発明に到達した。 即ち、本発明は、複屈折率0.006〜0.03、単糸
繊度1.3デニール以下、捲縮数5〜18山/25mm、
捲縮率/捲縮数の比0.3〜1.0のポリエチレンテレ
フタレート短繊維よりなる乾式不織布用ポリエス
テルバインダである。 本発明のバインダには、ポリエチレンテレフタ
レート繊維が用いられ、その極限粘度は0.35〜
0.8程度のものが常用される。更にその酸成分及
び/又はジオール成分の一部が5モル%程度以下
の少量のイソフタル酸、アジピン酸、セバチン
酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等のジカ
ルボン酸、ジエチレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチ
レングリコール等のジオールによつて置換されて
いてもよい。 また、艶消剤、帯電防止剤、防炎剤等が添加さ
れていてもよいことは言うまでもない。 本発明のバインダに用いられるポリエチレンテ
レフタレート繊維は、紡糸工程で得られた未延伸
繊維を延伸工程を経ずに捲縮工程を経た繊維であ
るが、その複屈折率は0.006〜0.03の範囲にある
ことが必要である。複屈折率が0.006未満では、
得られた不織布の引裂強力が低く、柔軟性、均一
性の劣つた不織布になつてしまう。一方、複屈折
率が0.03を越えるとバインダ効果が低下し、得ら
れた不織布の強力及び引裂強力が共に極めて低く
なつてしまう。複屈折率が0.006〜0.03のポリエ
チレンテレフタレート繊維は、紡糸速度、紡糸冷
却条件等を適宜調節することによつて得ることが
できる。 尚、通常、従来から知られている未延伸ポリエ
チレンテレフタレート繊維の複屈折率は0.002〜
0.005程度であつて、極めて低い値を示すもので
あり、本発明の未延伸ポリエチレンテレフタレー
ト繊維は、かかる従来の未延伸ポリエチレンテレ
フタレート繊維とは上述の如く異なる挙動を示す
ものである。ここで、複屈折率は、Na光源を用
い、偏光顕微鏡の光路にベレツク(Berek)のコ
ンペンセーターを挿入し、α−ブロムナフタリン
中で測定して求める。 更に、本発明のバインダに用いられるポリエチ
レンテレフタレート繊維は、単糸繊度が1.3デニ
ール以下であることが必要であり、0.5デニール
以上であることが望ましい。繊度が1.3デニール
を越えると得られた不織布の引裂強力が低下す
る。また、繊度が小さくなりすぎても得られた不
織布の引裂強力が低下する傾向が認められる。 本発明のバインダに用いられるポリエチレンテ
レフタレート短繊維は、捲縮数が5〜18山/25mm
であることが必要であり、捲縮数が5山/25mm未
満でも、18山/25mmを越えても共に、得られた不
織布の引裂強力が低く、柔軟性、均一性の劣つた
不織布になつてしまう。 更に、本発明のポリエチレンテレフタレート短
繊維は、捲縮率/捲縮数の比が0.3〜1.0であるこ
とが必要であり、この比が0.3未満になると、不
織布を製造する際のカード通過性が低下して得ら
れる不織布の均一性が低下し、バインダ繊維の濃
淡が発生して接着強力が低下するため、不織布の
引裂強力は低下する。一方、バインダ繊維はデニ
ールが小さく複屈折率も小さいため外力により簡
単に延伸される状態にある。それ故に1.0を越え
る場合には、不織布製造時にバインダ繊維が延伸
されて複屈折率が大きくなり、接着性が低下して
不織布の引裂強力は低下する。しかも、カード工
程等でネツプが発生し易くなるため、柔軟性、均
一性の劣つた不織布になつてしまう。 本発明のバインダは乾式不織布、スパンポン
ド、湿式不織布など、あらゆる不織布のバインダ
として使用しうるが、このバインダの特性を最も
有効に利用できるのは乾式不織布である。この場
合、本発明のポリエステルバインダは繊維長5な
いし80mmの短繊維として利用され、特に繊維長15
ないし55mmの短繊維が好ましく利用される。 不織布の製造の際に用いるバインダの量は不織
布主体繊維に対して10ないし90%程度が好まし
く、特に20ないし50%程度が好ましい。 本発明のバインダはポリエステル、ナイロン、
ポリアクリロニトリル、ポリプロピレン、ポリア
ラミドなどの有機繊維、ガラス繊維、炭素繊維、
セラミツク繊維、アスベストなどの無機繊維ある
いはこれらの混合物を主体繊維とする不織布の製
造に用いることができる。そして、本発明のバイ
ンダが最も有効に作用するのは、本発明のバイン
ダを上記のような主体繊維とほぼ均一に混合して
得られた乾式繊維を熱圧加圧し、好ましくは充填
率0.1ないし0.9、さらに好ましくは0.3ないし0.8
に成型した場合である。 但し、繊維の目付をw(g/m2)、加重3g/cm2
下の繊維の厚みをt(mm)、繊維の真比重をρ
(g/cm3)とした時に、充填率は[w/(ρ・
t)]×10-3で表わされる。 <作用> 本発明の乾式不織布用ポリエステルバインダ
は、適度な複屈折率、繊度及び捲縮を有している
ため、主体繊維との捲縮の“からみ”が良好であ
り、バインダ自身のバインダ効果と捲縮の“から
み”効果とを併せ有することができる。このた
め、得られる不織布では従来の不織布よりも強度
及び引裂強度を向上せしめることができる。しか
も、前記捲縮の“からみ”の程度も得られる不織
布の風合を粗硬にすることがないため、柔軟な風
合を呈することができるのである。 <発明の効果> 本発明のバインダを用いれば、不織布の製造工
程においてバインダ付与工程を別途設ける必要が
なく、バインダを主体繊維に混合するだけでよ
く、かつ得られる不織布は強力、引裂強力ともに
高く、耐熱性にも優れている。さらに樹脂エマル
ジヨン等をバインダとして用いた場合には併用さ
れる界面活性剤が不織布製品の電気的特性を低下
させたり、毒性を呈したりする問題が発生する
が、本発明のバインダではこのような問題も発生
しない。このため、本発明のバインダを用いた不
織布製品は各種工業資材、農業資材、土木資材の
ほかに電気資材、とくに電気絶縁材料や衛生材料
に用いることができる。 <実施例> 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、強力、引裂強力は下記の方法で測定したも
のである。 強力…JIS P−8113に準じ、定速伸長型引張試験
機を用いて測定した。 引裂強力…JIS L−1096A−1法(シングルタン
グ法)に準じて測定し、10cm×15cmの試験片を
採取し、長辺の中央部に辺と直角に5cmの切れ
目を入れ、1分間当り10cmの引張速度で引き裂
いたときの最大荷重をもつて引裂強力とした。 捲縮数、捲縮率…JIS L−1074に準じて測定し
た。 実施例1〜3、比較例1〜2 単糸繊度1.5デニール、繊維長51mm、捲縮数12
山/25mm、捲縮率/捲縮数の比1.1のポリエチレ
ンテレフタレート延伸短繊維50重量%と、複屈折
率を種々変更した単糸繊度1.0デニール、繊維長
32mm、捲縮数12山/25mm、捲縮率/捲縮数の比
0.8ポリエチレンテレフタレートバインダ各50重
量%をオープナーを通して混綿した後、カードを
通して、目付20g/m2のウエブを得た。得られた
ウエブを表面温度200℃、線圧200Kg/cm、速度5
m/分でカレンダ熱圧加工した。得られた不織布
の物性及び風合を第1表に示す。 複屈折率が0.006〜0.03の範囲内にある本発明
のバインダを用いて得られた不織布は強力、引裂
強力ともに高く、風合も良好で均一であることが
わかる。
【表】
実施例4〜6、比較例3
ポリエチレンテレフタレートバインダ(複屈折
率はいずれも0.008〜0.012)の単糸繊度を種々変
更した以外、実施例2と同様の方法によりカーデ
イング、カレンダ加工した。この結果を第2表に
示す。 単糸繊度が1.3デニールを越えると強力、引裂
強度が著しく低下することがわかる。
率はいずれも0.008〜0.012)の単糸繊度を種々変
更した以外、実施例2と同様の方法によりカーデ
イング、カレンダ加工した。この結果を第2表に
示す。 単糸繊度が1.3デニールを越えると強力、引裂
強度が著しく低下することがわかる。
【表】
実施例7〜12、比較例4〜7
ポリエチレンテレフタレートバインダの捲縮性
能を種々変更した以外、実施例2と同様の方法に
より、カーデイング、カレンダー加工した。この
結果を第3表に示す。 捲縮数が5〜13山/25mm、捲縮率/捲縮数の比
が0.3〜1.0の範囲内にある本発明のバインダを用
いて得られた不織布は強力、引裂強力ともに高
く、風合も良好で均一であることがわかる。
能を種々変更した以外、実施例2と同様の方法に
より、カーデイング、カレンダー加工した。この
結果を第3表に示す。 捲縮数が5〜13山/25mm、捲縮率/捲縮数の比
が0.3〜1.0の範囲内にある本発明のバインダを用
いて得られた不織布は強力、引裂強力ともに高
く、風合も良好で均一であることがわかる。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 複屈折率0.006〜0.03、単糸繊度1.3デニール
以下、捲縮数5〜18山/25mm、捲縮率/捲縮数の
比0.3〜1.0のポリエチレンテレフタレート短繊維
よりなる乾式不織布用ポリエステルバインダ。 2 繊維長が5〜80mmである特許請求の範囲第1
項記載の乾式不織布用ポリエステルバインダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59119035A JPS61657A (ja) | 1984-06-12 | 1984-06-12 | 乾式不織布用ポリエステルバインダ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59119035A JPS61657A (ja) | 1984-06-12 | 1984-06-12 | 乾式不織布用ポリエステルバインダ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61657A JPS61657A (ja) | 1986-01-06 |
| JPH032965B2 true JPH032965B2 (ja) | 1991-01-17 |
Family
ID=14751345
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59119035A Granted JPS61657A (ja) | 1984-06-12 | 1984-06-12 | 乾式不織布用ポリエステルバインダ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61657A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3119139B2 (ja) * | 1995-10-06 | 2000-12-18 | 株式会社村田製作所 | 圧電磁器及びその製造方法 |
| JP3119138B2 (ja) * | 1995-10-06 | 2000-12-18 | 株式会社村田製作所 | 圧電磁器及びその製造方法 |
| JP3204056B2 (ja) * | 1995-11-08 | 2001-09-04 | 株式会社村田製作所 | 圧電磁器 |
| JP2013119672A (ja) * | 2011-12-06 | 2013-06-17 | Nippon Ester Co Ltd | 成型品の製造方法 |
| JP2019210566A (ja) * | 2018-06-04 | 2019-12-12 | 帝人フロンティア株式会社 | ポリエステル系バインダー繊維 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS50142866A (ja) * | 1974-05-02 | 1975-11-17 |
-
1984
- 1984-06-12 JP JP59119035A patent/JPS61657A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61657A (ja) | 1986-01-06 |
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