JPH0330414B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0330414B2 JPH0330414B2 JP59020622A JP2062284A JPH0330414B2 JP H0330414 B2 JPH0330414 B2 JP H0330414B2 JP 59020622 A JP59020622 A JP 59020622A JP 2062284 A JP2062284 A JP 2062284A JP H0330414 B2 JPH0330414 B2 JP H0330414B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hollow fibers
- dialysis
- cellulose
- liquid
- solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D69/00—Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
- B01D69/08—Hollow fibre membranes
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- External Artificial Organs (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
発明の背景
(技術分野)
本発明は、透析用中空繊維の製造方法に関する
ものである。詳しく述べると、水蒸気滅菌処理時
に収縮の少ない透析用中空繊維の製造方法に関す
るものである。 (先行技術) 最近、浸透作用、限外濾過作用等を利用する人
工腎臓装置の発展はめざましく、医療界において
広く使用されている。しかして、このような人工
腎臓装置においては、極めて細い透析用中空繊維
が最も重要な部材となつている。 このような中空繊維は、いずれも銅アルモニア
セルロース溶液等のセルロース溶液または合成繊
維溶液よりなる紡糸原液と環状紡糸孔から空気中
に押出し、その下方に自重落下させ、その際、線
状に紡出される紡糸原液の内部中央部に該紡糸原
液に対する非凝固性液体を導人充填して吐出さ
せ、それから自重落下により充填伸張したのち、
酸またはアルカリ溶液中に浸漬して凝固再生を行
ない、ついで、洗浄を行ない、さらに必要により
グリセリン処理を行なつたのち、乾燥することに
より製造されている。 このような中空繊維は所定の長さに切断したの
ち、その束を人工腎臓の筒状本体に挿入し、その
両者をポツテイング材により固定して隔壁を形成
させ、該隔壁の両外側にヘツダーを取付けること
により人工腎臓が形成されている。 しかしながら、このような人工腎臓は、オート
クレーブ内で水蒸気滅菌される場合に収縮するた
めに、前記筒状本体内で比較的緩んだ状態で崇高
く挿入されていた中空繊維が前記収縮によりピン
と張ることになる。このため、前記筒状本体内面
と前記中空繊維束との間および各中空繊維同士の
間〓が広くなり、該人工腎臓を使用して透析を行
なう際に、透析液が中空繊維と充分接触すること
なく、通過する恐れがあり、このため充分な透析
効果が得られないという欠点があつた。 発明の目的 したがつて、本発明の目的は、新規な透析用中
空繊維の製造方法を提供することにある。本発明
の他の目的は、水蒸気滅菌処理時に収縮の少ない
透析用中空繊維の製造方法を提供することにあ
る。本発明のさらに他の目的は、除水能の優れた
透析用中空繊維の製造方法を提供することにあ
る。 これらの諸目的は、セルロース系紡糸原液を環
状紡糸孔から吐出させ、同時に内部中央部に非凝
固性液を導入充填し、ついで凝固性液中を通過さ
せて凝固再生したのち水洗し、このようにして得
られた中空繊維を95〜110℃の温度および0〜0.4
Kg/cm2(ゲージ圧)の圧力下に1〜4秒間水蒸気
と接触させて処理する工程と、可塑化処理する工
程とを有し、さらに乾燥することを特徴とする透
析用中空繊維の製造方法により達成される。 また、本発明は、中空繊維の水蒸気との接触が
100〜110℃および0〜0.4Kg/cm2(ゲージ圧)の
圧力下に2〜4秒間行なわれてなる透析用中空繊
維の製造方法である。また、本発明は、セルロー
ス系紡糸原液が銅アンモニアセルロース溶液であ
る透析用中空繊維の製造方法である。 発明の具体的説明 本発明により製造される中空繊維としては、銅
アンモニアセルロース、酢酸セルロース等のセル
ロース系繊維があり、特に銅アンモニアセルロー
スである。セルロースとしては種々のものが使用
できるが、一例を挙げると、例えば平均重合度
500〜2500のものが好ましく使用される。しかし
て、銅アンモニアセルロース溶液は常法により調
整される。例えば、まずアンモニア水、塩基性硫
酸銅水溶液および水を混合して銅アンモニア水溶
液を調整し、これに酸化防止材(例えば亜硫酸ナ
トリウム)を加え、ついで原料セルロースを投入
して撹拌溶解を行ない、さらに水酸化ナトリウム
水溶液を添加して未溶解セルロースを完全に溶解
させて銅アンモニアセルロース溶液を得る。この
銅アンモニアセルロース溶液には、さらに透過性
制御剤を混合して配位結合させてもよい。 紡糸方法としては種々の方法があり、例えば空
中落下方法、特開昭57−71408号および同57−
71410号に記載の非凝固性液中へ吐出したのち該
非凝固性液層と凝固性液との界面を通過させる方
法、特開昭57−71409号に記載の非凝固性液中へ
直接吐出したのち、凝固性液中を通過させる方
法、特開昭57−71411号に記載の非凝固性液に囲
繞させて吐出し、ついで凝固再生する方法、特開
昭57−199808号に記載の凝固性液を上層にハロゲ
ン化炭化水素よりなる非凝固性液を下層に充填し
てなる溶液の該非凝固性液中に環状紡糸孔から直
接吐出し、同時に内部中央部に非凝固性液を導入
充填し、ついで凝固性液中を通過させて凝固再生
する方法(以下、浮上法という。)等があるが、
特に最後者の浮上法が好ましいので、これを例に
とつて、以下、図面を参照しつつ本発明を説明す
る。 第1図は、本発明による方法および装置を用い
て中空繊維を製造するための装置全体の概略を示
す側面図である。すなわち、底部に非凝固性液槽
1を設けた浴槽2において、前記非凝固性液槽1
に下層としてハロゲン化炭化水素よりなりかつ前
記セルロース系紡糸原液に対する非凝固性液3
を、また上層として前記非凝固性液よりも比重が
小さくかつ前記紡糸原液に対する凝固性液4を供
給して二層を浴槽2に形成させる。原液貯槽(図
示せず)内の紡糸原液を導管5によ圧送し、紡糸
口金装置6の上向きに設けられた環状紡糸孔(図
示せず)から前記下層の非凝固性液3中に直接押
出す。その際、内部液貯槽(図示せず)内に貯蔵
されている前記紡糸原液に対する非凝固性液を内
部液として導管7より前記紡糸口金装置に供給
し、前記環状に押出された線状紡糸原液8の内部
中央部に導入して吐出させる。環状紡糸孔より押
出された線状紡糸原液8は、内部に非凝固性液を
含んだままなんら凝固することなく下層の非凝固
性液3中を上方へ進む。この場合、線状紡糸原液
8は、前記非凝固性液との比重差によりその浮力
を受けながら上昇する。ついでこの線状紡糸原液
8は上層の凝固性液4中に上昇するので、これを
該凝固性液4中に設けられた変向棒9により変向
させて前記凝固性液4中を充分通過させたのち、
ロール10により引上げる。さらに、ドライブロ
ール11により引上げられた凝固再生中空繊維
は、搬送装置12により搬送しながら、その上部
に設けられたアルカリ洗浄装置13、第1水洗薦
装置14、酸洗浄装置15および第2水洗装置1
6によりそれぞれシヤワー洗浄を施して、再凝
固、水洗、脱銅、および水洗を施す。ついで、こ
のようにして洗浄された中空繊維は、水蒸気処理
装置18に導入して水蒸気と接触させて処理し、
必要により可塑化処理槽17でグリセリン処理し
たのち、さらに乾燥装置19に導入して乾燥され
る。 しかして、水蒸気処理は、種々の方法で行なう
ことができるが、例えば、第2図に示すように、
両端のに端板20a,20bを備えた筒状本体2
1内を隔壁22a,22b,22c,22d,2
2e,22fにより仕切つて複数個の水蒸気処理
室23a,23b,23c,23d,23e,2
3f,23gを形成し、該水蒸気処理室の少なく
とも一つ、例えばほぼ中央の水蒸気処理室に水蒸
気導入口24を設けるとともに、前記端板20
a,20b、および隔壁22a,22b…に中央
繊維通過孔24を設けてなる水蒸気処理装置18
内の前記中央繊維通過孔25に中空繊維を通過さ
せ、前記水蒸気導入口24より水蒸気を導入して
接触させる。水蒸気処理室23dに導入した水蒸
気は、該水蒸気処理室23d内を走行する中空繊
維8と接触したのち、中空繊維通過孔24を経て
隣接する水蒸気処理室23cおよび23eに侵入
して中空繊維8と接触し、さらに順次同様な方法
で隣接する水蒸気処理室に侵入して中空繊維8と
の接触を繰返す。最後に末端の水蒸気処理室で接
触処理に供されたのち、水蒸気排出口26または
中空繊維通過孔25から排出される。なお、各水
蒸気処理室には、必要によりドレーン(図示せ
ず)が設けられる。また、筒状本体21の外部に
は、必要により保温が施される。 しかして、水蒸気としては、95〜110℃3好ま
しくは100〜110℃で0〜0.4Kg/cm(ゲージ圧)
のものが使用され、中空繊維との接触時間は1〜
4秒、好ましくは2〜4秒である。 グリセリン処理は、可塑化処理糟17内に収納
されているグリセリン水溶液中に中空繊維8を浸
漬して走行させ、ついで、ローラにより引上げて
乾燥装置19へ送ることにより行なわれる。この
グリセリン水溶液の濃度は通常0.5〜5重量%、
好ましくは1〜4.5重量%である。また、グリセ
リン水溶液の液温は20〜60℃、好ましくは40〜60
℃である。このグリセリン処理による可塑化工程
は、水蒸気処理工程の前に設けてもよいことはも
ちろんである。 なお、乾燥は、常法によつて行なわれる。 つぎに、実施例を挙げて本発明方法を、さらに
詳細に説明する。 実施例 1 25%アンモニア水溶液2354gに塩基性硫酸銅
540gを懸濁させて銅アンモニア水溶液を調整し、
これに10%亜硫酸ナトリウム水溶液1690gを添加
した。この溶液に重合度約1000(±100)のコツト
ンリンターパルプを湿式粉砕し、脱水した含水リ
ンター(含水率69.7%)2273gを投入して濃度調
整用RO水210gを添加して撹拌溶解を行ない、
ついで、10%水酸化ナトリウム水溶液1233gを添
加して銅アンモニアセルロース水溶液(比重
1.08)を調整して紡糸原液とした。 一方、第1図に示すような装置を用いて、浴槽
2の非凝固性液糟1に非凝固性液3として1,
1,1−トリクロルエタンを供給して下層を形成
させ、ついで凝固性液として50g/の濃度の水
酸化ナトリウム水溶液を供給して上層を形成させ
た。前記紡糸原液を環状紡糸孔を上向きに装着し
た紡糸口金装置6に導き、5Kg/cm2の窒素圧で紡
糸孔より前記下層の液温20±2℃の非凝固性液3
中に直接吐出させた。紡糸孔の孔径は3.8mmであ
り、紡糸原液(cell7.8%、1.100p(20℃))の吐出
量は5.86ml/分とした。一方、紡糸口金装置6に
装着した非凝固性液の導入管7よりミリスチン酸
イソプロピル(比重0.854)を導入し、前記線状
吐出原液に内包させて吐出させた。上記導入管の
管径は1.2mmであり、ミリスチン酸イソプロピル
の吐出量は1.50ml/分とした。ついで、吐出原液
(非凝固性液を内包)8(比重1.026)を1,1,
1−トリクロルエタン中に上昇させ、さらに上層
の水酸化ナトリウム水溶液(20±2℃)中を上昇
させたのち、変向棒9により水平方向に走行させ
た。このときの非凝固性液の層高は200mmであり、
界面から変向棒9の上端まで距離は150mmであり、
紡糸速度60m/分、トラバースワイド80、走行距
離4.4mであつた。この浴槽からローラ10によ
り引上げたのち、搬送装置12上に堆積させ、該
搬送装置12上で12%水酸化ナトリウム水溶液を
シヤワー状に振りかけ充分凝固させ、水洗処理
し、5%硫酸により再生処理(脱銅処理)をし、
さらに水洗処理したのち、水蒸気処理に供した。 水蒸気処理は、第2図に示すように水蒸気導入
口24より110℃(0.4Kg/cm2・G)の水蒸気を導
入し、2.5秒間中空繊維と接触させて行なつた。
ついで、このようにして水蒸気処理された中空繊
維を1.5重量%のグリセリン水溶液(液温20℃)
に20分間浸漬して可塑化処理を行なつた。さら
に、該中空繊維を80℃の温度で39秒間熱風乾燥を
行なつて透析用中空繊維を得た。 このようにして得られた透析用中空繊維につい
て、水蒸気滅菌後の収縮率、UFRおよび中分子
除去能を測定したところ第1表のとおりであつ
た。 実施例 2〜4 実施例1の方法において、水蒸気処理の条件を
第1表に示すように種々変えた以外は、同様な方
法で透析用中空繊維を構造し、かつ同様な試験を
行なつたところ、第1表の結果が得られた。 比較例 実施例1の方法において、水蒸気処理を省略し
た以外は、同様な方法で透析用中空繊維を製造
し、かつ同様な試験を行なつたところ、第1表の
結果が得られた。 比較例 2〜7 実施例1の方法において、水蒸気の処理条件を
第1表に示すように種々変えた以外は、同様な方
法で透析用中空繊維を製造し、同様な試験を行な
つたところ、第1表の結果が得られた。
ものである。詳しく述べると、水蒸気滅菌処理時
に収縮の少ない透析用中空繊維の製造方法に関す
るものである。 (先行技術) 最近、浸透作用、限外濾過作用等を利用する人
工腎臓装置の発展はめざましく、医療界において
広く使用されている。しかして、このような人工
腎臓装置においては、極めて細い透析用中空繊維
が最も重要な部材となつている。 このような中空繊維は、いずれも銅アルモニア
セルロース溶液等のセルロース溶液または合成繊
維溶液よりなる紡糸原液と環状紡糸孔から空気中
に押出し、その下方に自重落下させ、その際、線
状に紡出される紡糸原液の内部中央部に該紡糸原
液に対する非凝固性液体を導人充填して吐出さ
せ、それから自重落下により充填伸張したのち、
酸またはアルカリ溶液中に浸漬して凝固再生を行
ない、ついで、洗浄を行ない、さらに必要により
グリセリン処理を行なつたのち、乾燥することに
より製造されている。 このような中空繊維は所定の長さに切断したの
ち、その束を人工腎臓の筒状本体に挿入し、その
両者をポツテイング材により固定して隔壁を形成
させ、該隔壁の両外側にヘツダーを取付けること
により人工腎臓が形成されている。 しかしながら、このような人工腎臓は、オート
クレーブ内で水蒸気滅菌される場合に収縮するた
めに、前記筒状本体内で比較的緩んだ状態で崇高
く挿入されていた中空繊維が前記収縮によりピン
と張ることになる。このため、前記筒状本体内面
と前記中空繊維束との間および各中空繊維同士の
間〓が広くなり、該人工腎臓を使用して透析を行
なう際に、透析液が中空繊維と充分接触すること
なく、通過する恐れがあり、このため充分な透析
効果が得られないという欠点があつた。 発明の目的 したがつて、本発明の目的は、新規な透析用中
空繊維の製造方法を提供することにある。本発明
の他の目的は、水蒸気滅菌処理時に収縮の少ない
透析用中空繊維の製造方法を提供することにあ
る。本発明のさらに他の目的は、除水能の優れた
透析用中空繊維の製造方法を提供することにあ
る。 これらの諸目的は、セルロース系紡糸原液を環
状紡糸孔から吐出させ、同時に内部中央部に非凝
固性液を導入充填し、ついで凝固性液中を通過さ
せて凝固再生したのち水洗し、このようにして得
られた中空繊維を95〜110℃の温度および0〜0.4
Kg/cm2(ゲージ圧)の圧力下に1〜4秒間水蒸気
と接触させて処理する工程と、可塑化処理する工
程とを有し、さらに乾燥することを特徴とする透
析用中空繊維の製造方法により達成される。 また、本発明は、中空繊維の水蒸気との接触が
100〜110℃および0〜0.4Kg/cm2(ゲージ圧)の
圧力下に2〜4秒間行なわれてなる透析用中空繊
維の製造方法である。また、本発明は、セルロー
ス系紡糸原液が銅アンモニアセルロース溶液であ
る透析用中空繊維の製造方法である。 発明の具体的説明 本発明により製造される中空繊維としては、銅
アンモニアセルロース、酢酸セルロース等のセル
ロース系繊維があり、特に銅アンモニアセルロー
スである。セルロースとしては種々のものが使用
できるが、一例を挙げると、例えば平均重合度
500〜2500のものが好ましく使用される。しかし
て、銅アンモニアセルロース溶液は常法により調
整される。例えば、まずアンモニア水、塩基性硫
酸銅水溶液および水を混合して銅アンモニア水溶
液を調整し、これに酸化防止材(例えば亜硫酸ナ
トリウム)を加え、ついで原料セルロースを投入
して撹拌溶解を行ない、さらに水酸化ナトリウム
水溶液を添加して未溶解セルロースを完全に溶解
させて銅アンモニアセルロース溶液を得る。この
銅アンモニアセルロース溶液には、さらに透過性
制御剤を混合して配位結合させてもよい。 紡糸方法としては種々の方法があり、例えば空
中落下方法、特開昭57−71408号および同57−
71410号に記載の非凝固性液中へ吐出したのち該
非凝固性液層と凝固性液との界面を通過させる方
法、特開昭57−71409号に記載の非凝固性液中へ
直接吐出したのち、凝固性液中を通過させる方
法、特開昭57−71411号に記載の非凝固性液に囲
繞させて吐出し、ついで凝固再生する方法、特開
昭57−199808号に記載の凝固性液を上層にハロゲ
ン化炭化水素よりなる非凝固性液を下層に充填し
てなる溶液の該非凝固性液中に環状紡糸孔から直
接吐出し、同時に内部中央部に非凝固性液を導入
充填し、ついで凝固性液中を通過させて凝固再生
する方法(以下、浮上法という。)等があるが、
特に最後者の浮上法が好ましいので、これを例に
とつて、以下、図面を参照しつつ本発明を説明す
る。 第1図は、本発明による方法および装置を用い
て中空繊維を製造するための装置全体の概略を示
す側面図である。すなわち、底部に非凝固性液槽
1を設けた浴槽2において、前記非凝固性液槽1
に下層としてハロゲン化炭化水素よりなりかつ前
記セルロース系紡糸原液に対する非凝固性液3
を、また上層として前記非凝固性液よりも比重が
小さくかつ前記紡糸原液に対する凝固性液4を供
給して二層を浴槽2に形成させる。原液貯槽(図
示せず)内の紡糸原液を導管5によ圧送し、紡糸
口金装置6の上向きに設けられた環状紡糸孔(図
示せず)から前記下層の非凝固性液3中に直接押
出す。その際、内部液貯槽(図示せず)内に貯蔵
されている前記紡糸原液に対する非凝固性液を内
部液として導管7より前記紡糸口金装置に供給
し、前記環状に押出された線状紡糸原液8の内部
中央部に導入して吐出させる。環状紡糸孔より押
出された線状紡糸原液8は、内部に非凝固性液を
含んだままなんら凝固することなく下層の非凝固
性液3中を上方へ進む。この場合、線状紡糸原液
8は、前記非凝固性液との比重差によりその浮力
を受けながら上昇する。ついでこの線状紡糸原液
8は上層の凝固性液4中に上昇するので、これを
該凝固性液4中に設けられた変向棒9により変向
させて前記凝固性液4中を充分通過させたのち、
ロール10により引上げる。さらに、ドライブロ
ール11により引上げられた凝固再生中空繊維
は、搬送装置12により搬送しながら、その上部
に設けられたアルカリ洗浄装置13、第1水洗薦
装置14、酸洗浄装置15および第2水洗装置1
6によりそれぞれシヤワー洗浄を施して、再凝
固、水洗、脱銅、および水洗を施す。ついで、こ
のようにして洗浄された中空繊維は、水蒸気処理
装置18に導入して水蒸気と接触させて処理し、
必要により可塑化処理槽17でグリセリン処理し
たのち、さらに乾燥装置19に導入して乾燥され
る。 しかして、水蒸気処理は、種々の方法で行なう
ことができるが、例えば、第2図に示すように、
両端のに端板20a,20bを備えた筒状本体2
1内を隔壁22a,22b,22c,22d,2
2e,22fにより仕切つて複数個の水蒸気処理
室23a,23b,23c,23d,23e,2
3f,23gを形成し、該水蒸気処理室の少なく
とも一つ、例えばほぼ中央の水蒸気処理室に水蒸
気導入口24を設けるとともに、前記端板20
a,20b、および隔壁22a,22b…に中央
繊維通過孔24を設けてなる水蒸気処理装置18
内の前記中央繊維通過孔25に中空繊維を通過さ
せ、前記水蒸気導入口24より水蒸気を導入して
接触させる。水蒸気処理室23dに導入した水蒸
気は、該水蒸気処理室23d内を走行する中空繊
維8と接触したのち、中空繊維通過孔24を経て
隣接する水蒸気処理室23cおよび23eに侵入
して中空繊維8と接触し、さらに順次同様な方法
で隣接する水蒸気処理室に侵入して中空繊維8と
の接触を繰返す。最後に末端の水蒸気処理室で接
触処理に供されたのち、水蒸気排出口26または
中空繊維通過孔25から排出される。なお、各水
蒸気処理室には、必要によりドレーン(図示せ
ず)が設けられる。また、筒状本体21の外部に
は、必要により保温が施される。 しかして、水蒸気としては、95〜110℃3好ま
しくは100〜110℃で0〜0.4Kg/cm(ゲージ圧)
のものが使用され、中空繊維との接触時間は1〜
4秒、好ましくは2〜4秒である。 グリセリン処理は、可塑化処理糟17内に収納
されているグリセリン水溶液中に中空繊維8を浸
漬して走行させ、ついで、ローラにより引上げて
乾燥装置19へ送ることにより行なわれる。この
グリセリン水溶液の濃度は通常0.5〜5重量%、
好ましくは1〜4.5重量%である。また、グリセ
リン水溶液の液温は20〜60℃、好ましくは40〜60
℃である。このグリセリン処理による可塑化工程
は、水蒸気処理工程の前に設けてもよいことはも
ちろんである。 なお、乾燥は、常法によつて行なわれる。 つぎに、実施例を挙げて本発明方法を、さらに
詳細に説明する。 実施例 1 25%アンモニア水溶液2354gに塩基性硫酸銅
540gを懸濁させて銅アンモニア水溶液を調整し、
これに10%亜硫酸ナトリウム水溶液1690gを添加
した。この溶液に重合度約1000(±100)のコツト
ンリンターパルプを湿式粉砕し、脱水した含水リ
ンター(含水率69.7%)2273gを投入して濃度調
整用RO水210gを添加して撹拌溶解を行ない、
ついで、10%水酸化ナトリウム水溶液1233gを添
加して銅アンモニアセルロース水溶液(比重
1.08)を調整して紡糸原液とした。 一方、第1図に示すような装置を用いて、浴槽
2の非凝固性液糟1に非凝固性液3として1,
1,1−トリクロルエタンを供給して下層を形成
させ、ついで凝固性液として50g/の濃度の水
酸化ナトリウム水溶液を供給して上層を形成させ
た。前記紡糸原液を環状紡糸孔を上向きに装着し
た紡糸口金装置6に導き、5Kg/cm2の窒素圧で紡
糸孔より前記下層の液温20±2℃の非凝固性液3
中に直接吐出させた。紡糸孔の孔径は3.8mmであ
り、紡糸原液(cell7.8%、1.100p(20℃))の吐出
量は5.86ml/分とした。一方、紡糸口金装置6に
装着した非凝固性液の導入管7よりミリスチン酸
イソプロピル(比重0.854)を導入し、前記線状
吐出原液に内包させて吐出させた。上記導入管の
管径は1.2mmであり、ミリスチン酸イソプロピル
の吐出量は1.50ml/分とした。ついで、吐出原液
(非凝固性液を内包)8(比重1.026)を1,1,
1−トリクロルエタン中に上昇させ、さらに上層
の水酸化ナトリウム水溶液(20±2℃)中を上昇
させたのち、変向棒9により水平方向に走行させ
た。このときの非凝固性液の層高は200mmであり、
界面から変向棒9の上端まで距離は150mmであり、
紡糸速度60m/分、トラバースワイド80、走行距
離4.4mであつた。この浴槽からローラ10によ
り引上げたのち、搬送装置12上に堆積させ、該
搬送装置12上で12%水酸化ナトリウム水溶液を
シヤワー状に振りかけ充分凝固させ、水洗処理
し、5%硫酸により再生処理(脱銅処理)をし、
さらに水洗処理したのち、水蒸気処理に供した。 水蒸気処理は、第2図に示すように水蒸気導入
口24より110℃(0.4Kg/cm2・G)の水蒸気を導
入し、2.5秒間中空繊維と接触させて行なつた。
ついで、このようにして水蒸気処理された中空繊
維を1.5重量%のグリセリン水溶液(液温20℃)
に20分間浸漬して可塑化処理を行なつた。さら
に、該中空繊維を80℃の温度で39秒間熱風乾燥を
行なつて透析用中空繊維を得た。 このようにして得られた透析用中空繊維につい
て、水蒸気滅菌後の収縮率、UFRおよび中分子
除去能を測定したところ第1表のとおりであつ
た。 実施例 2〜4 実施例1の方法において、水蒸気処理の条件を
第1表に示すように種々変えた以外は、同様な方
法で透析用中空繊維を構造し、かつ同様な試験を
行なつたところ、第1表の結果が得られた。 比較例 実施例1の方法において、水蒸気処理を省略し
た以外は、同様な方法で透析用中空繊維を製造
し、かつ同様な試験を行なつたところ、第1表の
結果が得られた。 比較例 2〜7 実施例1の方法において、水蒸気の処理条件を
第1表に示すように種々変えた以外は、同様な方
法で透析用中空繊維を製造し、同様な試験を行な
つたところ、第1表の結果が得られた。
【表】
【表】
発明の具体的効果
以上述べたように、本発明は、セルロース系紡
糸原液を環状紡糸孔から吐出させ、同時に内部中
央部に非凝固性液を導入充填し、ついで凝固性液
中を通過させて凝固再生したのち水洗し、このよ
うにして得られた中空繊維を95〜110℃の温度お
よび0〜0.4Kg/cm2(ゲージ圧)の圧力下に1〜
4秒間水蒸気と接触させて処理する工程と、可塑
化処理する工程とを有し、さらに乾燥することを
特徴とする透析用中空繊維の製造方法であるか
ら、該中空繊維を使用した人工腎臓等を水蒸気滅
菌した場合、その収縮が非常に小さいので、両末
端をポツテイング剤で固定してあるにもかかわら
ず、人工腎臓の筒状本体内で比較的緩んだ状態で
崇高性を保つことができ、このため前記筒状本体
内面と中空繊維束との間および各中空繊維同士の
間隙が比較的〓くなり、該人工腎臓を使用して透
析を行なう際に、透析液が中空繊維と充分接触す
ることができ、このため充分な透析効果が得られ
る。また、UFRおよび中分子除去能が大きいと
いう利点がある。 また、水蒸気処理を100〜110℃で0〜0.4Kg/
cm2・Gで2〜4秒間行なうことにより前記効果は
さらに増大する。さらに、セルロースとして銅ア
ンモニアセルロースを使用する場合には、特に優
れた効果を発揮する。
糸原液を環状紡糸孔から吐出させ、同時に内部中
央部に非凝固性液を導入充填し、ついで凝固性液
中を通過させて凝固再生したのち水洗し、このよ
うにして得られた中空繊維を95〜110℃の温度お
よび0〜0.4Kg/cm2(ゲージ圧)の圧力下に1〜
4秒間水蒸気と接触させて処理する工程と、可塑
化処理する工程とを有し、さらに乾燥することを
特徴とする透析用中空繊維の製造方法であるか
ら、該中空繊維を使用した人工腎臓等を水蒸気滅
菌した場合、その収縮が非常に小さいので、両末
端をポツテイング剤で固定してあるにもかかわら
ず、人工腎臓の筒状本体内で比較的緩んだ状態で
崇高性を保つことができ、このため前記筒状本体
内面と中空繊維束との間および各中空繊維同士の
間隙が比較的〓くなり、該人工腎臓を使用して透
析を行なう際に、透析液が中空繊維と充分接触す
ることができ、このため充分な透析効果が得られ
る。また、UFRおよび中分子除去能が大きいと
いう利点がある。 また、水蒸気処理を100〜110℃で0〜0.4Kg/
cm2・Gで2〜4秒間行なうことにより前記効果は
さらに増大する。さらに、セルロースとして銅ア
ンモニアセルロースを使用する場合には、特に優
れた効果を発揮する。
第1図は本発明方法において使用される装置全
体の概略を示す側面図であり、また第2図は本発
明方法で使用される水蒸気処理装置の概略を示す
部分破断斜視図である。 6……紡糸口全装置、8……線状紡糸原液、1
2……搬送装置、14,16……水洗装置、17
……可塑化処理槽、18……水蒸気処理装置、1
9……乾燥装置。
体の概略を示す側面図であり、また第2図は本発
明方法で使用される水蒸気処理装置の概略を示す
部分破断斜視図である。 6……紡糸口全装置、8……線状紡糸原液、1
2……搬送装置、14,16……水洗装置、17
……可塑化処理槽、18……水蒸気処理装置、1
9……乾燥装置。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 セルロース系紡糸原液を環状紡糸孔から吐出
させ、同時に内部中央部に非凝固性液を導入充填
し、ついで凝固性液中を通過させて凝固再生した
のち水洗し、このようにして得られた中空繊維を
95〜110℃の温度および0〜0.4Kg/cm2(ゲージ
圧)の圧力下に1〜4秒間水蒸気と接触させて処
理する工程と、可塑化処理する工程とを有し、さ
らに乾燥することを特徴とする透析用中空繊維の
製造方法。 2 中空繊維と水蒸気との接触は、95〜110℃の
温度および0〜0.4Kg/cm2(ゲージ圧)の圧力下
に2〜4秒間行なわれてなる特許請求の範囲第1
項に記載の透析用中空繊維の製造方法。 3 セルロース系紡糸原液が銅アンモニアセルロ
ース溶液である特許請求の範囲第1項または第2
項に記載の透析用中空繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2062284A JPS60166008A (ja) | 1984-02-07 | 1984-02-07 | 透析用中空繊維の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2062284A JPS60166008A (ja) | 1984-02-07 | 1984-02-07 | 透析用中空繊維の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60166008A JPS60166008A (ja) | 1985-08-29 |
| JPH0330414B2 true JPH0330414B2 (ja) | 1991-04-30 |
Family
ID=12032336
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2062284A Granted JPS60166008A (ja) | 1984-02-07 | 1984-02-07 | 透析用中空繊維の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60166008A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6157204A (ja) * | 1984-08-27 | 1986-03-24 | Terumo Corp | 透析用中空糸及びその製造方法 |
| JP2008295868A (ja) * | 2007-06-01 | 2008-12-11 | Toyobo Co Ltd | 血液浄化器の製造方法および血液浄化器 |
| JP5138572B2 (ja) * | 2008-12-25 | 2013-02-06 | 三菱レイヨン株式会社 | 中空糸膜の製造方法および中空糸膜の乾燥装置 |
| CN103025410B (zh) | 2010-07-07 | 2015-02-18 | 三菱丽阳株式会社 | 中空纤维膜的干燥装置及干燥方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS601890B2 (ja) * | 1981-04-02 | 1985-01-18 | 旭化成株式会社 | 再生セルロ−ス成形物の製造法 |
| JPS58120808A (ja) * | 1982-01-11 | 1983-07-18 | Teijin Ltd | 再生セルロ−ス中空繊維の製造方法 |
-
1984
- 1984-02-07 JP JP2062284A patent/JPS60166008A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60166008A (ja) | 1985-08-29 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS5860010A (ja) | 中空糸およびその中空糸からなる透析膜 | |
| EP0359636B1 (en) | Hollow cellulose fibers, method for making, and fluid processing apparatus using same | |
| US5505890A (en) | Process for manufacturing cellulose acetate membranes | |
| JPS6133601B2 (ja) | ||
| JPS6157204A (ja) | 透析用中空糸及びその製造方法 | |
| JPH0330414B2 (ja) | ||
| GB2086798A (en) | Microporous cellulose membrane | |
| JPH0254132B2 (ja) | ||
| JPH047256B2 (ja) | ||
| JPS60166007A (ja) | 透析用中空繊維の製造方法 | |
| JPH0829231B2 (ja) | セルロース系中空系およびその製造方法 | |
| JPH035847B2 (ja) | ||
| JPH0371144B2 (ja) | ||
| JPH0194902A (ja) | ポリスルホン中空繊維膜およびその製法 | |
| JPS6329005B2 (ja) | ||
| JP3494466B2 (ja) | 透析用中空糸の製造方法 | |
| JPS6160165B2 (ja) | ||
| JPH1147267A (ja) | セルロース系中空糸濾過膜および濾過器 | |
| JPS6259607B2 (ja) | ||
| JPH04210066A (ja) | 血液透析用再生セルロース中空糸膜およびその製造方法 | |
| JPS6132042B2 (ja) | ||
| JPS6132043B2 (ja) | ||
| JP2002066273A (ja) | 中空糸膜の酸化抑制方法 | |
| JP2501933B2 (ja) | 銅アンモニア法再生セルロ―ス中空糸およびその製造方法 | |
| GB2032840A (en) | Hollow fibre forming a dialysis membrane with improved exchange surfaces |