JPH0331329B2 - - Google Patents

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JPH0331329B2
JPH0331329B2 JP9224685A JP9224685A JPH0331329B2 JP H0331329 B2 JPH0331329 B2 JP H0331329B2 JP 9224685 A JP9224685 A JP 9224685A JP 9224685 A JP9224685 A JP 9224685A JP H0331329 B2 JPH0331329 B2 JP H0331329B2
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JP
Japan
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film
stretching
polyoxymethylene
stretched
original fabric
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JP9224685A
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JPS61252135A (ja
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Kenji Takasa
Satoshi Iijima
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、ポリオキシメチレン重合体フイル
ム、特に、高度に配向結晶化した高剛性且つ高寸
法安定性を有する2軸配向ポリオキシメチレン重
合体フイルムに関する。 [従来の技術] 近年、エレクトロニクス機器の年々高まる高密
度化、小型化、及び信号処理の高速化に伴い、例
えばビデオテープ、オーデイオテープ、フロツピ
ーデイスク等の磁気記録媒体用フイルムとして使
用されるフイルム等において、その極限的薄肉化
及び高寸法安定性の要求が強くなつて来ている。
この要求を満たすためにはより優れた剛性と寸法
安定性を有する高性能フイルムの開発が不可欠と
なる。本発明はかかる要求を満たすフイルムとし
てポリオキシメチレン重合体フイルムに着目した
ものであり、高剛性且つ高寸法安定性を有する2
軸配向ポリオキシメチレン重合体フイルムを提供
するものである。 ポリオキシメチレンフイルムを得るには、一般
に、溶融加圧又は溶融押出したのち急冷すること
により形成されるが、これらの方法で得られたフ
イルムは不透明あるいは半透明である上に、機械
的特性も劣る。そこでこの透明性及び機械的特性
を改善するために従来より種々の手法が試みられ
て来ており、その結果透明性及び機械的特性があ
る程度まで改良されたフイルムが得られるように
なつて来ている。しかしながらポリオキシメチレ
ンフイルムは通常のフイルムに比べその取扱いが
極めて難しいために、このフイルムが有する優れ
た特性、即ち2軸配向フイルムとしてこのフイル
ムが有する優れた剛性及び寸法安定性が見い出さ
れないまま現在に至つているのであつた。 ポリオキシメチレンフイルムの取扱いが難しい
原因の1つは結晶構造中存在する比較的大きな球
晶によるものと言われている。特公昭40−21994
には球晶の存在のために半透明乃至不透明の結晶
化したポリオキシメチレン重合体フイルムを、フ
イルムが実質的に透明となり、可視光線顕微鏡に
よつてほとんど球晶が検出されなくなるまで、
120℃以下のロール温度で圧延し、而る後、圧延
後のフイルムを120〜180℃の範囲の温度で少なく
とも1軸方向に25%以上延伸することによつて、
透明性及び機械的特性が改良されたポリオキシメ
チレンフイルムの製造方法が開示されている。 この方法は、圧延することによつて、フイルム
の透明性を改良し、更に結晶の配向化をより容易
たらしめたというところに特徴があり、その結果
として、通常の方法により得られたフイルムよ
り、透明性及び機械的特性が改良されたというも
のである。 一般に、フイルムの剛性は、その引張弾性率に
比例すると言われ、この弾性率が高いもの程、剛
性は大きい。ポリオキシメチレンフイルムの場
合、例えば上記公知技術の実施例に記載されてい
る引張弾性率を例示すると最高でも530Kg/mm2
度であつた。しかしながらこの程度の剛性向上で
は、高剛性高性能フイルムとしてははなはだ不充
分であり、本発明の目的とするところではない。
そしてこの公知技術には、この値が更に増大する
可能性あるいは更に増大せしめる方策及び手段に
ついては何ら示唆されていないのである。 [発明が解決しようとする問題点] ポリオキシメチレン重合体フイルムの場合、前
述の如く結晶構造中に存在する球晶のために、通
常の配向手段によつて、高度に結晶を配向させる
ことは、極めて難しいとされていた。そして上記
公知技術によつて、それがある程度まで可能にな
つたけれども、その特性において本発明者らが目
的としている程度までは至り得なく、これが2軸
配向フイルムとしてポリオキシメチレン重合体フ
イルムの持つている特性の限界とされていた。 [問題点を解決するための手段及び作用] 本発明者らは、ポリオキシメチレン重合体の高
結晶性という特性に着目し、この特性を最大限に
生かすべく鋭意研究を重ね、配向条件等の加工条
件をより精密に制御する等数多くの検討を繰返し
た結果本発明に到達した。即ち、ポリオキシメチ
レン重合体フイルムにおいて結晶化度をより高度
なものにし、且つこれを高度に配向せしめたフイ
ルムを完成するとともに、該フイルムが高引張弾
性率及び優れた寸法安定性を有することを見い出
したのである。そして、従来より限界とされてい
た特性をはるかにしのぐ、高剛性且つ高寸法安定
性を有するポリオキシメチレン重合体フイルムを
得るに至つたのである。 本発明は、主鎖の主要部が実質的にオキシメチ
レン基(−CH2−O)−の繰返し単位から構成される
ポリオキシメチレン重合体からなる2軸配向フイ
ルムであつて、密度法によつて測定された結晶化
度が75〜95%であり、且つX線回折法によりエン
ド(End)及びエツジ(Edge)の2方向から測
定された結晶配向度がいずれも85〜95%であるこ
と特徴とするポリオキシメチレン重合体フイルム
である。 本発明におけるフイルムはその構造パラメータ
として、結晶化度とその結晶の配向度が次の条件
を満たさなければならない。先ず第1に、結晶化
度は密度勾配管法によつて測定されたフイルムの
密度(d)の値から式 D=dc(d−da)/d(dc−da)×100(%) によつて計算された結晶化(D)が75〜95%であ
ることが必要である。ここにdcは1.506g/c.c.で、
理論的に完全に結晶化した重合体の密度であり、
daは1.25g/c.c.で、その完全な非晶質重合体の密
度である。結晶化度が75%未満である時、その結
晶の配向度が充分高い値であつても、非晶部分の
影響が顕著に現われ、フイルムの剛性及び寸法安
定性を低下せしめる。また95%を超えるフイルム
は、ポリオキシメチレン重合体の特性により、そ
の形成が極めて難しい。 次に、第2のパラメータの結晶配向度である
が、これは、第1図に示したフイルムのエンド
(End)あるいはエツジ(Edge)方向からX線を
入射し、ポリオキシメチレンの(100)面(2θ=
22゜〜23.5゜)の回折強度を方位角方向に走査した
時の強度分布より求めることが出来る。フイルム
のエンド(End)方向とは、フイルム面に平行
で、且つフイルムの機械方向(押出方向)にも平
行な方向であり、エツジ(Edge)方向とはフイ
ルム面に平行で、且つフイルムの幅方向にも平行
な方向をいう。本発明では、方位角90゜を中心と
した回折ピークの半価幅(W)を測定し、式 A=180−W/180×100(%) によつて計算された値(A)を結晶配向度とし
た。本発明では、エンド(End)及びエツジ
(Edge)の2方向から測定されたこの結晶配向度
がいずれも85〜95%あることが必要である。結晶
配向度が85%未満である時、結晶配向が不充分で
あり、結晶化度が前記条件を満足するフイルムで
あつても2軸配向フイルムとして高剛性のフイル
ムは望めない。又、95%を超えるフイルムは、ポ
リオキシメチレン重合体の特性により、その形成
が極めて難しい。 以上2つの構造パラメータを同時に満たすこと
が本発明の必須要件であり、この要件を満たすポ
リオキシメチレン重合体フイルムは、高剛性及び
高寸法安定性という優れた特性を有する。具体的
にはその引張弾性率において、各軸方向の値がそ
れぞれ550Kg/mm2以上であり、従来の限界を超え
た高弾性率を有するのである。更に、より優れた
特性のフイルムを得るためには、該要件におい
て、好ましくは結晶化度が78〜95%、結晶配向度
が90〜95%である。この時、各軸方向の引張弾性
率はそれぞれ700Kg/mm2以上という極めて高い値
となる。 本発明のポリオキシメチレンフイルムは、比較
的高分子量、例えば数平均分子量が35000〜
100000以上のポリオキシメチレンから誘導される
ものである。本発明の如く高剛性且つ高寸法安定
性を有するフイルムの場合、比較的高い分子量を
有するポリオキシメチレンが好ましい。またポリ
オキシメチレンのアセタール化物、又はそのイソ
シアネートとの反応物、或いは例えば少量の第3
成分を共重合した共重合物の如き、その主鎖の主
要部が実質的にオキシメチレン基(−CH2−O)−の
繰り返し単位から構成されたポリオキシメチレン
重合体にも適用出来る。 次に本発明の各パラメータを満足させるための
具体的なフイルムの製法について以下に例示す
る。 先ず、通常の手段、例えば溶融加圧又は溶融押
出した後急冷することにより該重合体のシート又
はフイルム(以下「原反」と称する)を形成す
る。この時の原反の結晶化度は、溶融後の冷却条
件等の形式条件により異なるが、通常は60〜72%
である。 次いでこの原反を各軸方向に少なくとも5倍以
上延伸する。即ち本発明のフイルムは原反を少な
くとも5倍以上という高倍率に延伸することによ
つて始めて見い出し得たのである。更に好ましく
は、8倍以上延伸することによつて、より優れた
特性を得ることが出来る。 この延伸に当り、延伸温度は特に注意が払われ
なければならない。本発明にかかる原反の延伸温
度は、差動熱量計(Differential scanning
calorimetry/DSC)によつて測定された原反の
結晶融解曲線のピーク温度より25℃低い温度以
上、該ピーク温度より5℃高い温度以下の温度範
囲である。 この温度範囲より低い温度では、結晶分子の配
向化が困難である上に、更にはフイルムが白化あ
るいは破断に至る恐れがある。また該温度範囲よ
り高い温度では、結晶分子の溶融が支配的とな
り、結晶配向の効果がほとんど望めなくなる上
に、場合によつてはフイルムが溶断する恐れが生
じる。そして、好ましくは該ピーク温度より15℃
低い温度以上、該ピーク温度以下の温度範囲であ
り、この時より均一な延伸フイルムを得ることが
出来る。 尚、差動熱量計により測定された結晶融解曲線
のピーク温度は原反の分子量、結晶化度あるいは
形成条件等により異なるが、通常は173〜178℃で
ある。 又本発明のフイルムの場合、通常のフイルムに
比べ、延伸時の応力が比較的大きいために、延伸
は比較的低速で行われることが好ましい。具体的
には、延伸されるサンプルの延伸前の長さに対し
て、50〜3000%/minであり、好ましくは100〜
1000%/minである。 以上の延伸温度及び延伸速度において、該原反
を、各軸方向に少なくとも5倍以上延伸すること
によつて、ポリオキシメチレン分子が高度に結晶
化し、且つ高度に配向化した本発明の2軸配向ポ
リオキシメチレン重合体フイルムを得ることが出
来る。この様にして得られたフイルムは、各軸方
向の引張弾性率がそれぞれ550Kg/mm2以上の高い
値を有し、又その高い結晶化度に起因した優れた
寸法安定性能を有するのである。 本発明のフイルムは、構造パラメータである結
晶化度と結晶配向度によつて特徴づけられるもの
であり、その特性である引張弾性率と延伸倍率の
関係は、原反の結晶化度あるいは延伸時の条件等
に応じて異なり、必ずしも一義的に決まるもので
はないが、より高い弾性率のフイルムを得るため
には、上記延伸条件下において、より高い倍率の
延伸を行えばよい。例えば、各軸方向の延伸倍率
を8倍以上にすれば、その引張弾性率が700Kg/
mm2以上という極めて高い値のフイルムを得ること
が出来る。この値は通常の原反の3倍以上の値で
あり極めて優れた高剛性フイルムとなる。 又必要に応じて、各軸方向の弾性率に異方性を
持たせた延伸も出来る。即ち、各軸方向の延伸倍
率に差を持たせることによつて、容易に行うこと
が出来る。例えば、縦方向の延伸倍率を10倍以
上、横方向を5倍以上とする延伸も出来る。 又ここに得られたフイルムは必要に応じて、熱
処理が施される。この場合の温度及び時間につい
ては特に限定はしないが、延伸温度付近の温度
で、比較的短時間例えば、1〜120secの条件下で
行われる。 上記のフイルムの製法において、その延伸方法
は通常の手段が適用出来る。例えば、縦−横ある
いは横−縦逐次2軸延伸法あるいは同時2軸延伸
法が適用出来る。ポリオキシメチレン重合体の場
合、一度特定の方向に配向した結晶を別の方向に
再配向させようとすると、その結晶構造の特性の
ために、一部の結晶分子間が破断し、その結果、
延伸中にフイルムが破断する恐れが生じる。その
ため2軸方向に同時に延伸を行う同時2軸延伸法
がより好ましい方法ではあるが、逐次2軸延伸法
を採用する場合は、例えば先ずテンターによる横
方向の延伸を行ない、次いで比較的容易なロール
による縦方向の延伸を行なう横−縦逐次2軸延伸
法が好ましい方法として挙げられる。 本発明のフイルムを得るに当つて、原反中の結
晶の配向化をより容易たらしめるために、前記公
知技術の手法を一部併用することも出来る。即ち
延伸に先立つて、原反をロール圧延機等により圧
延した後、前記延伸条件下において延伸する方法
である。この場合の圧延は、少なくとも1軸方
向、即ちロール方向に、原反の長さに対して、そ
の長さが1.1〜3倍程度になるまで行なわれるが、
これに続く延伸工程において、2軸いずれの方向
へも結晶の配向化をより容易たらしめるために、
この圧延操作をロール方向とこれに直交する方向
即ち幅方向へも施すと、延伸工程において、より
均一な延伸フイルムを得ることが出来る。 又この様に延伸に先立つて、圧延を施した場合
圧延時に、原反がある程度まで伸張されるため、
延伸工程における延伸倍率には、圧延時の倍率に
既に含まれていると見なされる。例えば10倍延伸
のフイルムを得る場合、圧延工程で2倍まで伸張
されると、実際の延伸工程では5倍延伸を行えば
よい。即ち本発明における延伸倍率は原反基準と
するものである。 また、原反中の結晶の配向化をより容易たらし
める方法として以下に例示する方法も適用するこ
とが出来る。先ず原反を100〜150℃の適当な温度
まで予熱し、次いで該原反を加圧する。この場合
の加圧操作は例えば圧縮成形機により容易に行う
ことが出来る。この操作によつて、原反中の結晶
は2軸方向にある程度まで予備的に配向される。
次いでこの予備的に配向された原反を本発明にか
かる延伸条件下において高度に配向結晶化させる
方法である。上記加圧操作において、ポリオキシ
メチレン重合体よりも流動性のよい適当な樹脂、
例えばポリメタクリル酸メチル(PMMA)等の
樹脂を用いて、この樹脂の間に原反をはさみ、こ
の樹脂とともに原反を加圧することにより、より
容易に原反の配向化が出来る。 以上の如く本発明のフイルムを得るに当つて、
各種の方法が採用出来るのである。かくして得ら
れたフイルムは、高剛性且つ高寸法安定性という
優れた特性を有する。従つて本発明のフイルムは
かかる特性を利用する用途例えば磁気テープある
いはフロツピーデイスク等の磁気記録材料のベー
スフイルム等種々の応用分野に適用される。 本発明におけるフイルムの密度は、ノルマルヘ
プタン/四塩化炭素からなる溶液により23℃で密
度勾配管により測定された値である。 次にX線回折法による結晶配向度の測定法につ
いて述べる。各試料に対して、その延伸方向をそ
ろえて厚み2mm、幅1mm、長さ10mmの短冊状成形
物を作製した。成形時の各フイルムの固定はシア
ノアクリレート系接着剤を用いた。次いでこの成
形物を島津製作所製ユニバーサル試料台(回転試
料台)にフイルムのエツジ(Edge)あるいはエ
ンド(End)方向からX線が入射出来る様に取付
けた。 X線発生装置は島津製作所製XD−3A型装置を
用い、30KV−28mAでNiフイルターを通したCu
−Kα線をX線源とした。ゴニオメータは同じく
島津製作所製VG−108R型を用い、これを上記回
転試料台に取付けた。スリツト系はレシービン
グ・スリツト(Receiving slit)2mmφ、スキヤ
ツタリング・スリツト(Scattering slit)1mmφ
を採用した。次いで回折角をポリオキシメチレン
の(100)面(2θ=22゜〜23.5゜)にセツトし、X線
をエツジ(Edge)方向及びエンド(End)方向
より入射するとともに、回転速度4゜/minに2回
転試料台を回転し、(100)面の回折強度を方位角
方向に走査した。レコーダーのチヤートスピード
は10mm/minであつた。この測定によつて得られ
た結果の1例を第2図に示した。次に結晶配向度
の算出法について、同図において説明する。方位
角90゜のピークについて、バツクグランドよりの
ピーク強度Iを求め、次いで強度I/2なる該ピー
クの幅(半価幅)Wを求める。尚、バツクグラン
ドは測定に先立つて求めておく。次いで次式によ
り結晶配向度Aを算出した。 A=180−W/180×100(%) また差動熱量計(DSC)はセイコー電子工業
(株)製DSC−20型により、試料重量10mg、昇温速
度10℃/minで測定し、チヤート速度2cm/min
にて記録した。この時の測定例を第3図に示し
た。 [実施例] 以下実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。 なお以下の実施例に於て示されるフイルムの諸
性質の測定方法は次の試験方法により測定した。 (1) 引張物性 長さ100mm、幅10mmの試験片について、チヤ
ツク間60mm、チヤツクスピード30mm/minで、
温度23℃、湿度50%にて測定された。弾性率は
この時得られた応力−歪曲線の初期勾配より計
算によつて求めた。 (2) 寸法安定性 JIS C−2318に従い、長さ150mm、幅20mm標
線間100mmの試料について、150℃/2hr後の加
熱収縮率(%)を求め、この値を熱寸法安定性
(%)として示した。 実施例 1 数平均分子量が約63000のペレツト状ポリオキ
シメチレン(旭化成工業(株)製テナツク3010)を約
200Kg/cm2の圧力の下で2分間200℃の温度で溶融
加圧し、次いで約10℃の温度で直ちに水中冷却
し、厚さ300μの原反シートを得た。この原反の
密度法による結晶化度は67%、DSCによる結晶
融解曲線のピーク温度は175℃であつた。 次にこの原反を岩本製作所製2軸延伸機(テン
ター方式)により、温度175℃、延伸速度170%/
minにて、同時2軸延伸を行つた。この延伸はネ
ツキング延伸となり一部不均一な延伸部が発生し
たものの6×6倍の2軸延伸フイルムを得た。こ
のフイルムの引張物性、密度法による結晶化度及
びX線回折法による結晶配向度について、原反と
比較した結果を第1表に記載した。 尚、ここで得られた2軸延伸フイルムは、各方
向とも同等の物性を有しており、第1表にはその
1方向の結果を示した。 この結果はこのフイルムが高度に配向結晶化し
ていることを示すとともに、従来のポリオキシメ
チレンフイルムに比べ高い剛性を有することを示
すものである。 実施例 2 実施例1と同じポリオキシメチレンを200℃の
温度でスリツトダイから押出し、120℃に加熱し
たキヤステイングロール上で急冷し、厚さ500μ
の原反シートを得た。この原反の密度法による結
晶化度は71%、DSCによる結晶融解曲線のピー
ク温度は176℃であつた。 次に、この原反を厚さ10mmの2枚のポリメタク
リル酸メチル樹脂の間にはさみ、130℃の温度ま
で予熱した後、約1000Kg/cm2の下で加圧し、次い
で冷却した。この操作により、原反は2×2倍ま
で伸張された。 次いで、この2×2倍まで伸張された原反を実
施例1と同じく2軸延伸機により、延伸温度160
〜177℃、延伸速度100〜400%/minにて同時2
軸延伸を行い均一な延伸フイルムを得た。第2表
にこの時の延伸条件、延伸倍率、及び延伸後のフ
イルム物性についてもとめて記載した。 尚、表中の延伸倍率は原反を基準とした時の倍
率を示し、又延伸倍率に異方性があるものは、各
方向の延伸速度に差を持たせることによつて得ら
れたものであり、実験番号7は延伸後に170℃/
1minの熱処理を施したものである。 第2表の結果は本発明のフイルムが極めて高い
剛性を有することを示すとともに、優れた寸法安
定性をも有することを示すものである。 実施例 3 実施例2で得られた原反シートを、長さ300mm、
直径250mmφの2個のロールよりなる2段圧延機
により圧延を施した。圧延はロール温度70℃、圧
延速度1.2m/minにて行い、圧延によりロール方
向及びこれと直角な方向の長さが原反の長さに対
してそれぞれ2倍になるまで、ロール方向及びこ
れと直角な方向に交互に圧延をくり返した。 次いでこの2×2倍まで伸張された原反を実施
例1と同じく2軸延伸機により同時2軸延伸を行
い、均一な延伸フイルムを得た。第3表にこの時
の延伸条件、延伸倍率及び延伸後のフイルム物性
についてまとめて記載した。尚、表中の延伸倍率
は原反を基準とした時の倍率を示す。 実施例 4 実施例2で得られた原反シートを、実施例3で
用いた圧延機により、同じくロール温度70℃、圧
延速度1.2m/minにて、ロール圧延を行い、それ
ぞれ1×2倍、1×3倍及び1.5×2倍なる伸張
倍率の圧延品を得た。次いでこれらの伸張された
原反を2軸延伸機により延伸を行つた。この時の
延伸方法として、先ず低伸張倍率方向の延伸を行
い次いで高伸張倍率方向の延伸を行う逐次2軸延
伸法を採用した。第4表に、各々の圧延品につい
て、延伸条件、延伸倍率及び延伸後のフイルム物
性をまとめて記載した。尚、表中の延伸倍率は原
反を基準とした時の倍率を示した。 比較例 1 実施例3で、圧延によつて2×2倍に伸張され
た原反を、実施例と同じ延伸機を用いて、温度
170℃、延伸速度300%/minにて1方向に100%
延伸し、原反よりの延伸倍率が2×4倍の延伸フ
イルムを得た。この延伸フイルムの物性を第5表
に示した。この比較例は特公昭40−21994に記載
の実施例に基づいてなされたものである。第5表
の結果は、このフイルムが2軸方向に高度に配向
且つ結晶化していないことを示すとともに、得ら
れた物性も本発明のフイルムに比べ極めて低いレ
ベルであることを示す。即ち本発明において、始
めて2軸配向フイルムとして、優れた剛性及び寸
法安定性能を有するポリオキシメチレン重合体フ
イルムが見い出されたのである。 比較例 2 実施例3で、圧延によつて2×2倍に伸張され
た原反を実施例と同じ延伸機を用いて、温度173
℃延伸速度300%/minにて、2方向に同時2軸
延伸を行い、原反よりの延伸倍率が3×3倍の延
伸フイルムを得た。この延伸フイルムの物性を第
5表に示した。この結果はこのフイルムの結晶化
度が本発明の要件を満足しているものの、結晶配
向度が低いために、充分な物性が得られないこと
を示す。 比較例 3 実施例2の加圧操作により2×2倍まで伸張さ
れた原反について、更に同じ加圧操作を繰返し原
反よりの伸張倍率が5×5倍の2軸配向フイルム
を得た。この配向フイルムの物性を同じく第5表
に示した。この結果は結晶配向度が本発明の要件
を満足していても、結晶化度が低いフイルムは、
充分な物性が期待出来ないことを示すものであ
る。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 [発明の効果] 本発明のポリオキシメチレンフイルムは、高度
に配向結晶化されており、高剛性且つ高寸法安定
性を有し、極限的薄肉化が可能である。従つて、
本発明のフイルムは、かかる特性を利用する用
途、例えば磁テープあるいはフロツピーデイスク
等の磁気記録材料のベースフイルム等種々の応用
分野に適用され、その工業的意義は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図はX線回折法による結晶配向度測定のた
めの試料の方向を示す説明図、第2図は結晶配向
度の算出法を示すための説明図、第3図は差動熱
量計(DSC)の測定例のDSC曲線を示すグラフ
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 主鎖の主要部が実質的にオキシメチレン基(−
    CH2−O)−の繰返し単位から構成されるポリオキ
    シメチレン重合体からなる2軸配向フイルムであ
    つて、密度法によつて測定された結晶化度が75〜
    95%であり、且つX線回折法によりエンド及びエ
    ツジの2方向から測定された結晶配向度がいずれ
    も85〜95%であること特徴とするポリオキシメチ
    レン重合体フイルム。
JP9224685A 1985-05-01 1985-05-01 高剛性ポリオキシメチレンフイルム Granted JPS61252135A (ja)

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US20060074175A1 (en) * 2004-10-01 2006-04-06 Kane Paul J Process for forming shaped articles from polyacetal and polyacetal/non-melt processable polymer blends
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