JPH03326A - 4輪駆動用駆動連結装置 - Google Patents

4輪駆動用駆動連結装置

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JPH03326A
JPH03326A JP13359489A JP13359489A JPH03326A JP H03326 A JPH03326 A JP H03326A JP 13359489 A JP13359489 A JP 13359489A JP 13359489 A JP13359489 A JP 13359489A JP H03326 A JPH03326 A JP H03326A
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hydraulic pressure
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oil
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Mitsuhiro Tsujita
辻田 光大
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、前、後輪間に介装された油圧ポンプの発生油
圧を媒介として両輪に駆動力を配分し、4輪駆動状態を
実現する4輪駆動用駆動連結装置に関する。
〔従来技術〕
エンジンの駆動力を前、後輪双方に伝達して走行する4
輪駆動車は、路面状況及び走行状態の如何に拘わらず高
い走行安定性を得ることができ、快適な走行を実現でき
るものとして脚光を浴びている。4輪駆動車は、基本的
には、前、後輪の夫々を駆動源たるエンジンに直結する
ことにより得られるが、この場合、両輪間に生じる回転
速度差の吸収が不可能であるために、所謂タイトコーナ
ブレーキング現象の発生により、旋回走行時に特異な挙
動を示し、一般の運転者にとって取扱いが難しいという
難点がある。そこで近年においては、前、後輪間に生じ
る回転速度差を吸収しつつ、この回転速度差に応じて両
輪に駆動力を配分する駆動連結装置を備えた、所謂フル
タイム4輪駆動車が主流となっており、この駆動連結装
置の1つとして、油圧ポンプの発生油圧を利用するもの
が開発されている。
この駆動連結装置は、例えば、エンジンから前後輪への
伝動系の中途に介装された差動歯車装置(センタデフ)
に、これの差動を前、後輪間の回転速度差に対応する力
にて制限する差動制限部を付設した構成となっており、
この差動制限部における制限力の発生手段として油圧ポ
ンプの発生油圧が利用されている。公知の如く差動歯車
装置は、共通の公転軸上にて公転しつつ各別に自転する
複数の遊星歯車を一対の差動歯車に夫々噛合させてなり
、前記公転軸への入力を前記差動歯車に各別に連動連結
された相異なる出力端に配分する機械要素であり、前記
出力端間に生じる回転速度差が遊星歯車の自転により吸
収されるため、異なる回転速度を有する出力端への伝動
が可能である。従って、遊星歯車の公転軸をエンジンに
連動連結すると共に、一対の差動歯車を前、後輪の夫々
に連動連結してなる差動歯車装置(センタデフ)備える
ことにより、前、後輪間の回転速度差を吸収しつつエン
ジンの駆動力を両輪に伝達し得る4輪駆動車が構成され
る。
ところが差動歯車装置は、これに入力される駆動力を2
つの出力端に配分するに際し、回転速度が大なる側へ多
くの駆動力を配分するような伝動特性を有するために、
この差動歯車装置を用いて前述の如く構成された4輪駆
動車にあっては、前後輪の一方が空転状態にある場合、
エンジンの発生駆動力の大部分がこの空転側へ流れ、路
面を捉えており、駆動力を必要とする非空転側へわずか
な駆動力しか伝達されないという不都合が生じる。
前記差動制限部は、差動歯車装置の一対の差動歯車間に
、両者間の差動の大小に対応する制限力を加え、回転速
度が小なる側への所定以上の駆動力の配分量を確保すべ
く設けてあり、油圧ポンプの発生油圧を利用するこの差
動制限部は、一方の差動歯車、即ち前、後輪の一方と連
動回転するケーシングと、これの内部に収納されて他方
と連動回転するロータとを備え、両者間にポンプ室を形
成した構成となっている。この構成によりケーシングと
ロータとの間には、前、後輪間の回転速度差に対応する
相対回転が生じ、前記ポンプ室内部にこの相対回転の大
小に応じて高低となる油圧が発生する。この発生油圧は
、ポンプ室内部において、前記ケーシングとロータとの
間に両者の相対回転を抑止すべく作用する結果、これら
夫々に連なる前、後輪への伝達駆動力の配分量が、これ
を均等化すべく前記油圧を媒介として決定され、所望の
4輪駆動状態が実現される。なお、この差動制限部にお
いては、前記ケーシング及びロータが共に回転するため
、外部に固定的に設けた油タンクから作動油を供給する
ことは困難である。従って、ケーシングの一部に作動油
封入用の貯油部を一体的に設け、該貯油部と前記ポンプ
室との間を、ケーシング及びロータの一部に形成された
吸込油路及び吐出油路にて連通させて、前記貯油部内の
封入油を循環使用するようになしである。
さて、4輪駆動車においては、前記タイトコーナブレー
キング現象の発生を可及的に抑制するため、旋回走行時
に予想される比較的小さい回転速度差の範囲においては
、前、後輪間に可及的にルーズな連結状態が得られ、前
、後輪の一方が空転状態に至った場合等、前、後輪間に
おける回転速度差が大なる範囲においては、逆に両輪間
に可及的にリジッドな連結状態が得られるような伝動特
性が切望される。このような特性は、差動17111部
を構成する油圧ポンプの発生油圧を、前、後輪間の回転
速度差が所定の大きさに達するまでは回転速度差の増大
に対し緩やかに増大せしめ、前記所定値を超えた後に回
転速度差の増大に対して急激に増大せしめることにより
実現される。本願出願人は、ポンプ室内部の油圧がこれ
と貯油部との連通路における通流抵抗に抗して発生し、
連通路の絞り程度に応じて前記増大割合が変化すること
に着目し、前述の如き油圧の発生が可能な油圧ポンプを
用いてなる4輪駆動用駆動連結装置を、特願昭63−2
77020号及び実願平1−31601号において提案
した。
第8図及び第9図はこの駆動連結装置の特徴部分の構成
を示す要部拡大断面図である。この駆動連結装置は、前
記ポンプ室の吐出側と、低圧に維持された前記貯油部と
の間を連通ずる連通孔47の中途に、図示の如き絞り手
段7を設けであることを特徴としている。この絞り手段
7は、吐出圧を受圧するスプール70、及びこれの移動
を制限する制限部材71.72を備えてなる。前記連通
孔47は、貯油部側に大径部を有しており、一方の制限
部材71は、これの軸心位置に立設された案内杆71a
を前記貯油部側に向け、前記大径部の前記吐出側端部に
圧入固定しである。スプール70は、有底円筒形の部材
であり、前記案内杆71aに摺動自在に外嵌してあり、
これの内側底面には、案内杆71aの軸心位置を軸長方
向に貫通する導油孔71bを介して前記吐出側の油圧が
作用する。また中抜き円板形の他方の制限部材72は、
連通孔47の大径部に貯油部寄りに位置して内嵌され、
該制限部材72とスプール70との間には、該スプール
70を吐出側に向けて付勢するコイルばね74が介装し
てあり、この付勢の反作用による制限部材72の移動は
、大径部の内周に係着せしめたスナップリング73にて
拘束されている。スプール70は、これの周壁を内外に
貫通する通油孔70aを有し、また制限部材71は、前
記導油孔71bと通油孔71dにて連通された環状溝7
1cを案内杆71aの外周面に有していて、該環状溝7
1c内における前記通油孔70aの開口状態がスプール
70の摺動に応じて変化するようになしである。
以上の構成により、前記ポンプ室から連通孔47内に吐
出された油は、導油孔71b、通油孔71d、環状溝7
1c及び通油孔70aを経てスプール70の外側に流出
し、更に制限部材72の中抜き部を径て貯油部に還流す
る。このときのスプール70の摺動位置は、これの内部
底面に作用する油圧、即ち前記ポンプ室内部の発生油圧
とコイルばね74の付勢力とのバランスにより定まり、
前記油圧が低くコイルばね74の付勢力を下回っている
場合、スプール70は、第8図に示す如く、制限部材7
1に押付けられて通油孔70aが全開となる一方、前記
油圧が十分に高い場合、スプール70は、第9図に示す
如く、制限部材72に押付けられて通油孔70aが全閉
状態となる。前述した如くポンプ室内部の発生油圧の増
加割合は、吐出側における通流抵抗に対応し、該通流抵
抗の大小は1.前記通油孔70aの開口面積の大小に対
応する。従って、このような構成の絞り手段7を備えた
油圧ポンプにおいては、ケーシングとロータとの間の相
対回転速度、即ち前後輪間の回転速度差が小さ(、スプ
ール70の摺動が生じない範囲においては、該速度差の
増大に対して緩やかに増大する油圧が得られる。そして
この油圧が所定値に達し、スプール70が摺動を開始し
た後においては、回転速度差が増して発生油圧が高まる
に伴って通油孔70aの開口面積が減少し、またこの面
積減少に伴う通流抵抗の増大により、発生油圧の上昇が
促進される結果、回転速度の増大に対して急激に増大す
る油圧が得られる。これにより、旋回走行時に予想され
る比較的小さい回転速度差の範囲においては、前、後輪
間に可及的にルーズな連結状態が得られ、前、後輪の一
方が空転状態に至った場合等、前、後輪間における回転
速度差が大なる範囲においては、逆に両輪間に可及的に
リジッドな連結状態が得られるような所望の伝動特性が
実現される。なお、スプール70の底部中央に形成され
た極小径の絞り孔70bは、通油孔70aが全閉状態に
あるときに最小限の流れを確保すべく設けてあり、制限
部材72の周縁近傍に形成された貫通孔72a、72a
は、全閉時における大径部内の作動油の閉じ込めを防止
すべく設けてあり、これらは、スプール70が摺動する
際の応答性を改善する。
〔発明が解決しようとする課題〕
さて、4輪駆動用駆動連結装置は、前、後輪への伝動系
の中途の限定された空間内に配設されるものであり、可
及的に小型化することが要求されているが、前述の如く
構成された絞り手段7は、スプール70及びこれの摺動
を案内すると共に摺動範囲を制限する制限部材71等、
多数の構成部品を要し、かなりの配設空間を必要とする
ため、これを設けることにより、駆動連結装置の小型化
要求に逆行するという難点がある。
また絞り手段7においては、スプール71に形成した通
油孔70aと、該スプール71を案内する案内杆71a
外周の環状溝71cとの相対移動により絞り開度の変更
が行われるため、前記通油孔70a及び環状溝71cの
形成に際し高い位置精度が要求され、更に、スプール7
0と案内杆71aとの摺接部、制限部材71の大径部と
の圧入部等、構成部品の各部に高い加工精度が要求され
、多大の加工工数を要するという難点がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、所望
の伝動特性を得るべくポンプ室の吐出側に設けられる絞
り手段の構成を簡素化し、小型化及び加工工数の削減が
可能な4輪駆動用駆動連結装置を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る4輪駆動用駆動連結装置は、前。
後輪の一方と連動回転するケーシングと、これの内部に
収納されて他方と連動回転するロータとを備え、両者間
に形成されたポンプ室の内部に発生する油圧を媒介とし
て駆動力を配分する4輪駆動用駆動連結装置において、
前記ポンプ室の吐出側を低圧部に連通ずる連通孔の中途
に嵌合されて前記油圧をその一側に受圧して摺動するス
プールを有し、この摺動に応じて前記連通孔を開閉する
開閉手段を具備することを特徴とする。
〔作用〕
本発明においては、ポンプ室の吐出側を貯油部に連通ず
る連通孔に嵌合されたスプールが、前記吐出側の圧力を
受圧して前記連通孔に沿って摺動し、前記連通孔がこの
摺動により開閉されて、ポンプ室の吐出側の通流抵抗が
変化し、所望の伝動特性が得られる。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて詳述する
。第1図は本発明に係る4輪駆動用駆動連結装置(以下
本発明装置という)の−例を示す縦断面図である。
本図に示すものは、前、後輪間の回転速度差を吸収しつ
つ両輪への駆動力の配分動作をなす差動歯車装置1に、
これの差動を油圧ポンプの発生油圧にて制限する差動制
限部2を付設した構成となっており、本発明の特徴は差
動制限部2の構造にある。
まず差動歯車装置1の構成及び動作について説明する。
第1図に示す差動歯車装置1は、軸長寸法の短縮化を図
るべく平歯車を用いて構成されている。図中10は、小
径円筒部の一側端部に大径円筒部を同軸的に連設した形
状をなす入力ハウジングである。この入力ハウジング1
0は、図示しない車体の一部に支承されており、前記小
径円筒部の他側端部に連動連結された図示しないエンジ
ンからの入力により軸心廻りに回転する。差動歯車装置
1の第1の出力軸11は、前記小径円筒部に内嵌固定さ
れた円錐ころ軸受10aにて、入力ハウジング10の内
部に同軸回動自在に支承されており、同じく第2の出力
軸12は、入力軸ハウジング10と同軸上にて車体の一
部に固設された固定ハウジング13の内部に、これに内
嵌固定された玉軸受13aにて回動自在に支承されてい
る。第2の出力軸12の固定ハウジング13から外部に
突出する突出端部は、入力軸ハウジング10の内部に大
径円筒部側から所定長侵入させてあり、この突出側端部
の軸心上には、軸長方向に適宜の深さを有する支承孔1
2aが形成されている。第1の出力軸11の端部は、こ
の支承孔12aに適長内挿され、該孔12aに図示の如
く内嵌固定された針状ころ軸受にて支承されている。こ
れらの第1の出力軸11及び第2の出力軸12は、前輪
及び後輪に夫々連動連結されており、例えば、第1の出
力軸11は前輪の回転速度に相当する速度にて、第2の
出力軸12は後輪の回転速度に相当する速度にで、同軸
上にて同方向に回転する。
入力ハウジング100大径円筒部は、内側全周に亘って
多数の歯が形成された内歯車10bとなっており、また
第2の出力軸12の突出端部近傍は、外側全周に亘って
多数の歯が形成された外歯車12bとなっていて、該外
歯車12bと前記内歯車10bとは、軸長方向に整合さ
せである。そして、この内歯車10bと外歯車12bと
の間に形成される環状空間内には、周方向に各複数個の
平歯車14a、14a・・・及び平歯車14b、 14
b・・・が介装されており、これらの内、半径方向外側
に位置する平歯車14a、 14a・・・は前記内歯車
10bに、半径方向内側に位置する平歯車14b、 1
4b・・・は前記外歯車12bに夫々噛合させであると
共に、これらは、相隣するもの同志が相互に噛合させで
ある。また、平歯車14a、 14a・・・及び平歯車
14b、 14b・・・は共に、これらの両側に位置す
る保持部材15.16間に、前記第1.第2の出力軸1
1.12と平行な各別の枢軸廻りに回動自在に枢支され
ている。入力ハウジング10側の保持部材15は、平歯
車14a、14bを枢支する中抜き円板の内周側にこれ
と同軸的に連設された円筒部を備えてなり、この円筒部
は、第1の出力軸11に外嵌されてこれとスプライン結
合されている。従って、保持部材15は第1の出力軸1
1の回転に連動してこれと同軸上にて回転し、該保持部
材15に回動自在に枢支しである平歯車14a、14b
は、保持部材15と共に公転しつつ夫々の枢軸廻りに各
別に自転する。また前記保持部材15よりもやや大なる
外径と第2の出力軸12の外径よりも十分に大なる内径
とを有する中抜き円板形の部材である他方の保持部材1
6は、前記平歯車14a、 14bの枢支軸を介して保
持部材15に連結された状態にあり、該保持部材15と
共に第1の出力軸11の回転に連動してこれと同軸上に
て回転する。保持部材16の外周面には、全周に亘って
多数の係止歯16aが形成されており、この係止歯16
aは、入力ハウジング10の大径部外側にて後述する差
動制限部2のケーシングに係合させである。
以上の如く構成された差動歯車装置1においては、入力
ハウジング10に伝達されるエンジンの駆動力は、該ハ
ウジング10の大径部内周に形成された内歯車10b、
これに噛合する平歯車14a、 14a・・・及びこれ
らを枢支する保持部材15を介して第1の出力軸11に
伝達され、更に保持部材15に枢支された平歯車14b
、 14b・・・、及びこれらに噛合する外歯車12b
を介して第2の出力軸12に伝達される。このとき、第
1の出力軸11は前輪と、第2の出力軸12は後輪と夫
々連動回転するから、雨出力軸1112間、及びこれら
と入力ハウジング10との間には、前、後輪間の回転速
度差に相当する差動が生じるが、第1の出力軸11と入
力ハウジング10との間の差動は、両者間に介在する平
歯車14a、 14a・・・の自転によって、また、第
1.第2出力軸11.12間の差動は、両者間に介在す
る平歯車14b、14b・・・の自転によって夫々吸収
され、入力ハウジング1oがら両出力軸11.12への
駆動力の伝達は、前記回転速度差の存否に拘わらずなさ
れる。但しこの時、差動歯車装置1の特性上、入力ハウ
ジング10から第1、第2の出力軸11.12への駆動
力の伝達割合は、これらの回転速度の高低に応じて大小
となり、両輪11.12の内、回転速度が高い側へより
多くの駆動力が伝達される。これにより例えば、前輪が
空転状態にあり第1の出力軸11の回転速度が非常に大
きく、後輪が回転を拘束された状態にあり第2の出力軸
12の回転速度が略0である場合、入力ハウジング10
ヘエンジンから伝達される駆動力の大部分が前者、即ち
空転している前輪に流れ、駆動力の供給を必要とする後
者、即ち後輪側へわずかな駆動力しか配分されないとい
う不都合がある。
差動制限部2は、第1の出力軸11と第2の出力軸12
との間に回転速度差が生じた際に、この回転速度差の高
低に応じて大小となる制限力を発生し、核力にて前記回
転速度差を制限することにより、差動歯車装置1におけ
る前述の如き駆動力の配分動作を抑制し、回転速度が小
さい側への駆動力の配分量を確保するために設けである
。図示の差動制限部2は、油圧ポンプの一種であるベー
ンポンプを用いてなり、これの内部に発生する油圧を前
記制限力として利用するものであり、入力ハウジング1
0の大径側端部と固定ハウジング13の端部との間にお
いて、第2の出力軸12上に構成されている。
第2図は、差動制限部2の要部の構造を示す第1図のn
−m線による横断面図である。差動制限部2は、短寸円
筒形のロータ本体20の軸長方向両側に、これよりも小
径の円筒状をなすボス部21゜21を、夫々同軸的に連
設してなるロータと、該ロータをその内部に同軸回動自
在に収納するケーシングとを備えてなる。ロータは、入
力ハウジング10と固定ハウジング13との間にて第2
の出力軸12に外嵌され、これとスプライン結合してあ
り、該出力軸12と連動回転するようになしてあり、固
定ハウジング13内部の玉軸受13aの内輪端面と、前
記外歯車L2b側にて第2の出力軸12の外側に形成さ
れた段付き部端面とに、前記両ボス部21.21の端面
を夫々突当てることにより軸長方向に位置決めされてい
る。
第2図に示す如く、ロータ本体20には、これの外周面
から半径方向に所定の深さを有する複数本の溝が、周方
向に略等配をなして形成されており、これらの夫々に、
矩形平板状をなすベーン22,22・・・が半径方向へ
の進退自在に内挿されている。第1図に示す如く、各ベ
ーン22の基部と各別の収納溝の底部との間にはコイル
ばね23が介装されており、また全ての収納溝の底部は
、ロータ本体200両側面に形成された環状溝24.2
4により相互に連通されていて、各ベーン22は、各別
のコイルばね23・・・の付勢力と、前記環状溝24 
、24を介して夫々の収納溝底部に後述する如く導入さ
れる圧油とにより半径方向外向きに押圧されている。
一方、このような構成のロータをその内部に収納するケ
ーシングは、ロータ本体20の外径よりもやや大なる内
径を有する円の周上に複数個所(本図においては3個所
)の凸部を形成してなる内周と円形の外周とを有し、第
2図に示す如き軸断面形状をなすと共に、ロータ本体2
0と略等しい軸長寸法を有する偏肉筒形のカムリング3
0の両側に、サイドプレート31.32を同軸的に一体
化させてなる。第1図に示す如く、一方のサイドプレー
ト31は、カムリング30と略等しい外径を有する中抜
き円板形の部材であり、また他方のサイドプレート32
は、カムリング30と略等しい外径を有する中抜き円板
の半径方向内側に、軸長方向−側に突出する小径の短寸
円筒を連設した形状をなす部材であって、この円筒部に
は、中抜き円板形の押え部材33が外嵌されている。サ
イドプレート31.32は、カムリング30の両側にこ
れと同軸をなして位置決めされて、サイドプレート31
側からこれとカムリング30とを順に貫通し、サイドプ
レート32の円板部及び押え部材33に形成されたねじ
孔に螺合する複数本の固定ボルト34.34・・・にて
一体化されて、前記ケーシングが構成されている。
第1図に示す如く、前記ロータは、ロータ本体20両側
に突出するボス部21.21をサイドプレート31.3
2の中抜き部に夫々内嵌させ、カムリング30の内周面
とサイドプレート31.32の側面とにて囲繞された空
洞部内にロータ本体20を同軸的に位置させた態様にて
前記ケーシングの内部に収納されている。なおこのとき
、前記ボス部21.21の外周は、サイドプレート31
.32の中抜き部に内嵌固定されたオイルシール等の軸
封部材にて夫々封止されてケーシング外部に適長突出さ
せてあり、ロータ及びケーシングの軸長方向の位置決め
は、前述した如く、前記ボス部21.21を玉軸受13
aと第2の出力軸12の段付き部との間に挾持せしめる
ことによりなされる。また、ケーシングの構成部材の内
、差動歯車装置1側に位置する前記押え部材33は、該
差動歯車装Wl側に向けて軸長方向に突出し、その端面
の全周に亘って多数の係止歯33aを形成してなる環状
部を外周近傍に有しており、これらの係止歯33aは、
差動歯車装置1における前記保持部材16外周の係止歯
L6aに係合させである。
これにより差動制限部2のケーシングは、保持部材16
及びこれに保持された各複数の平歯車14a、 14b
の枢支軸を介して、差動歯車装置1の他方の保持部材1
5に連結されたことになり、該保持部材15の回転速度
、即ち、差動歯車装置1の第1の出力軸11の回転速度
に等しい速度にて回転する。
さて、以上の如くロータ本体20を収納するケーシング
の内部には、カムリング30内周の前記凸部の形成位置
の夫々に、ロータ本体20の外周面とカムリング30の
内周面とにて囲繞されて第2図に示す如き変形三日月形
をなす複数(本実施例においては3つ)のポンプ室40
,40.40が形成される。ポンプ室40,40.40
は、夫々の周方向両端にてサイドプレート32側に開口
する各一対の吸込口41.41を備えており、これらの
吸込口41.41・・・は、サイドプレート32の円板
部を厚さ方向に貫通する各別の吸込孔42,42・・・
により、サイドプレート32と押え部材33との間に第
1図に示す如く形成された作動油の貯油部たる油タンク
Tに連通させである。各吸込孔42の油タンクTとの連
通部には、核油タンクTから夫々のポンプ室40への流
入のみを許容する吸込チエツク弁43が嵌着しである。
即ち吸込孔42は、これに対応する吸込口41の開口位
置にてポンプ室40の内圧が油タンクTの内圧を下回り
、吸込チエツク弁43が開放された場合にのみ前記ポン
プ室40への吸込油路として機能する。
また、第2図に示す如く、ロータ本体20には、これの
外周面上に互いに相隣するベーン21,21の装着位置
間にて開口し、半径方向に所定の深さを有する吐出孔4
4.44・・・が形成されている。各吐出孔44の底部
は、ロータ本体20を軸長方向に貫通する各別の導油孔
45により、該ロータ本体20両側に形成された前記環
状溝24.24に連通させてあり、また各吐出孔44の
中途には、半径方向内向きの流れ、つまりポンプ室40
からの流出のみを許容する吐出チエツク弁46が夫々嵌
着しである。更に、前記環状溝24.24の内、サイド
プレート32側の環状溝24は、該サイドプレート32
を厚さ方向に貫通する一対の連通孔47.47により前
記油タンクTに連通させである。即ち、前記ポンプ室4
0.40.40は、各別の吐出孔44及びこれに付随す
る導油孔45、並びに、共通の環状溝24及び連通孔4
7.47からなる油路にて前記油タンクTに連なり、こ
の内、各吐出孔44及びこれに付随する導油孔45は、
該吐出孔44の開口位置におけるポンプ室40の内圧が
全ての吐出孔44.44・・・を連通ずる環状溝24の
内圧を上回り、各別の吐出チエ、り弁46が開放された
場合にのみ吐出油路として機能し、また、環状溝24及
び連通孔47は、常時吐出油路として機能する。
本発明装置は、ポンプ室40の吐出側を貯油部たる油タ
ンクTに連通する連通孔47.47の中途に開閉手段5
.6が夫々装着してあり、これらの開閉手段5,6の構
成に特徴がある。開閉手段5と開閉手段6とは夫々異な
る機能を果たすものであり、第3図及び第4図は一方の
開閉手段5の拡大断面図を、第5図及び第6図は他方の
開閉手段6の拡大断面図を夫々示している。
これらの図に示す如く、前記連通孔47は、環状溝24
側の小径孔47aと油タンク部側の大径孔47bとを同
軸上に連設しなり、この連通孔47に装着される一方の
開閉手段5は、第3図及び第4図に示す如く、ポンプ室
40の吐出側の油圧を受圧して移動するスプール50と
、該スプール50の移動範囲を制限するストッパ51と
を備え、これらを、両者間に介装されたコイルばね52
にて互いに離反する向きに付勢してなる。
前記スプール50は薄肉円板の一側にこれよりも小径の
円柱体を同軸的に連設した形状をなし、軸心位置には、
軸長方向に貫通する通油孔50aが形成されている。ス
プール50の円柱部は、これの端面を前記環状溝24側
に向けた態様にて前記小径孔47a内に嵌挿してあり、
スプール50は、この嵌合部にて案内されて軸長方向に
摺動するようになっている。またこのとき、スプール5
0の円板部は大径孔47b内に遊挿された状態にあり、
前記通油孔50aは、円板部側、即ち油タンクT内への
開口側に小径に加工された絞り部を有している。一方、
前記ストッパ51は、スプール50と同様、円板の一側
に小径の円柱を連設した形状をなし、円板部を押え部材
33の一部に当接させ、円柱部の端面をスプール50の
円板部に対向させた態様にて油タンク部側に固設しであ
る。該ストッパ5Iの円柱部の外側には、前記コイルば
ね52が遊嵌されており、該コイルばね52の両端は、
スプール50の円板部とストッパ51の円板部とに夫々
圧接させてあり、両者間に互いに離反する向きの所定の
付勢力が加わるようになしである。
以上の如き構成の開閉手段5において、スプール50の
摺動位置は、−側に作用する前記環状溝24中の油圧、
即ちポンプ室4oの吐出側の油圧と、他側に作用する前
記コイルばね52の付勢力との釣り合いにより定まり、
前記油圧が低く、これにてスプール50に作用する力が
コイルばね52の付勢力を下回っている場合、スプール
50は第3図に示す位置にあり、これとストッパ51の
対向面との間に間隙が確保されて、通油孔50aの油タ
ンクT内への開口端は開放された状態となる。一方、前
記油圧がコイルばね52の付勢力を上回ると共に、スト
ッパ50はストッパ51へ向けての摺動を開始し、この
摺動は、スプール50の円板部とストッパ51の円柱部
端面との当接により抑止されるまで前記油圧の上昇に伴
って生じる。そして前記当接が生じた場合、第4図に示
す如く、前記通油孔50aの油タンクT内への開口端が
ストッパ51の端面にて閉止され、環状溝24と油タン
クTとの間の連通が遮断される。即ち開閉手段5は、環
状:a24内の油圧が低い場合に連通孔47を開放し、
前記油圧が高い場合に連通孔47を閉止する動作をなす
。なお、連通孔47の通路面積は、通油孔50a端部の
前記絞り部の面積にて支配されるため、前記摺動により
スプール50とス)7バ51とが十分に近付(までの間
、スプール50の摺動位置の如何に拘わらず前記通路面
積は略一定に維持され、その後、急減して閉止に至る。
第5図及び第6図に示す如く、他方の開閉手段6も前記
開閉手段5と同様、ポンプ室40の吐出側の油圧を受圧
して移動するスプール60と、該スプール50の移動範
囲を制限するストッパ61とを備え、これらを、両者間
に介装されたコイルばね62にて互いに離反する向きに
付勢してなり、スプール60及びストッパ61の外径形
状及びこれの装着態様、並びに両者間におけるコイルば
ね62の介装態様もまた、前記開閉手段5と全く同様で
ある。更に、開閉手段6のスプール60の摺動動作もま
た、開閉手段5におけるそれと同様であって、該スプー
ル60の摺動位置は、これの−側に作用する前記環状溝
24中の油圧、即ちポンプ室40の吐出側の油圧と、他
側に作用する前記コイルばね62の付勢力との釣り合い
により定まり、前記油圧が低く、コイルばね62の付勢
力を下回っている場合、スプール6oは、第5図に示す
位置にあり、前記油圧がコイルばね62の付勢力を上回
ると共にストッパ61へ向ケチの摺動を開始し、この摺
動は、スプール60の円板部とストッパ61の円柱部端
面との当接により抑止されるまで前記油圧の上昇に伴っ
て生じる。
ところが、スプール60における通油孔60aは、スプ
ール50における前記通油孔50aと異なり、例えば、
第5.第6図に示す如くスプール6oの円柱部の軸心位
置に、該円柱部の端面から軸長方向に適宜の深さを有し
て形成された孔と、該孔の底部に交叉するように前記円
柱部の外側から軸心に向けて形成された孔とからなるL
字形の屈曲孔となっている。これにより、通油孔60a
の円柱部外周の開口端は、スプール60が第5図に示す
摺動位置にある場合に小径孔47aの内周面にて完全に
閉止され、逆に第6図に示す摺動位置にある場合、即ち
、スプール60がストッパ61に当接した場合に油タン
クT内に全面的に開口する。即ち開閉手段6は、前記開
閉手段5とは逆に、環状溝24内の油圧が低い場合に連
通孔47を閉止し、前記油圧が高い場合に連通孔47を
開放する動作をなす。なお、開閉手段6のコイルばね6
2には、開閉手段5のコイルばね52よりも十分に大な
るばね定数を有するものが用いられており、スプール6
0の摺動は、スプール50がストッパ51に当接した後
に生じるようになっている。
このように構成された開閉手段5及び開閉手段6は、従
来の駆動連結装置において所望の伝動特性を得るべく設
けである前述の絞り手段7に比較して、構造の簡略化と
、大幅な小型化とが実現されることは、第3図〜第6図
と、第8.9図との比較により明らかであり、開閉手段
5.6の構成部品の加工に際しても、高い加工精度が要
求される部分は、スプール50.60と連通孔47との
嵌合部分のみであり、加工工数の大幅な削減が可能であ
る。
次にこのような開閉手段5,6を備えることにより、前
述した如き所望の伝動特性が得られることを差動制限部
2の動作に従って説明する。前述した如く、差動制限部
2のケーシングは第1の出力軸11と連動回転し、ロー
タは第2の出力軸12と連動回転するが、前、後輪間に
回転速度差が生じておらず、両出力軸11.12の回転
速度が等しい場合、前記ロータとケーシングとは等速度
にて回転し、差動制限部2においてはポンプ作用が行わ
れない。従ってこのとき、入力ハウジング1oに伝達さ
れる駆動力は、差動歯車装置1の前述した動作により、
第1の出力軸11と第2の出力軸12とに等しく配分さ
れて伝達される。
一方、前、後輪間、即ち第1の出力軸11と第2の出力
軸12との間に回転速度差が生じている場合、差動制限
部2においては、前者と連動回転するケ−シングと後者
と連動回転するロータとの間に前記回転速度差に相当す
る速度での相対回転が生しる。第2図に示す如く、ロー
タ本体20に前述の如く装着されたベーン22,22・
・・の先端は、前記コイルばね23の付勢力にてカムリ
ング30の内周面に押付けられており、前記相対回転が
生じた場合、これらのベーン22.22・・・は、各別
の収納溝に沿って半径方向に進退動作しつつロータの回
転に伴って回転し、各ポンプ室40,40.40内の作
動油は、互いに相隣する2枚のベーン22.22間に封
止されてロータの回転に伴って回転せしめられる。これ
により、各ポンプ室40.40.40の内部には、相対
回転方向上流側にて前記封止空間の容積膨張に伴う圧力
の低下が、同じく下流側にて前記封止空間の容積縮小に
伴う圧力の上昇が夫々生じ、前者の側に開口する吸込口
41に連なる吸込孔42は、内圧低下に伴う吸込チエツ
ク弁43の開放により吸込油路となり、また後者の側に
てポンプ室40内に開口する吐出孔44、及びこれの底
部に連なる導油孔45は、前記内圧上昇に伴う吐出チエ
ツク弁46の開放により吐出油路となる。例えば、前記
相対回転が第2図中に白抜矢符にて示す向きに生じた場
合、図中最上部に位置するポンプ室40においては、左
側に開口する吸込口41に連なる吸込孔42が吸込油路
となり、油タンクT内の封入油はこの吸込孔42を経て
ポンプ室40内に導入され、ベーン22,22間に封止
されて回転せしめられて昇圧し、この封止空間内に開口
する吐出孔44内にこれに嵌着された吐出チエツク弁4
6の開放と共に吐出された後、この吐出孔44及び導油
孔45を経て、ロータ本体20両側の環状溝24.24
内に導入される。環状溝24.24は、ベーン22,2
2・・・の収納溝の底部を連通しており、環状溝24 
、24への導入油は、各収納溝の底部において該溝に内
挿されたベーン22を半径方向外向きに押圧する作用を
なすと共に、前記連通孔47を経て油タンクTに還流す
る。
差動制限部2のこのようなポンプ作用により、各ポンプ
室40,40.40の内部には、前記吐出油路での通流
抵抗に抗して油圧が発生する。この通流抵抗の大小はポ
ンプ室40からの送出油量の多少に対応する一方、送出
油量の多少はロータとケーシングとの間の相対回転速度
の大小に対応するから、ポンプ室40内の発生油圧の高
低は、前記相対回転速度の大小、即ち、第1.第2の出
力軸11.12間の回転速度差の大小に対応し、そして
この発生油圧は、ロータとケーシングとの間に両者の相
対回転を抑止すべく作用する結果、前記両出力軸11゜
12間の回転速度差は、これの増大に伴って増大する力
にて制限されることになり、両出力軸11.12への駆
動力の配分量が、これらを均等化すべく前記油圧を媒介
として決定され、前、後輪の内、回転速度が小さい側へ
の伝達駆動力が確保される。
更に、本発明装置においては、ポンプ室40内部の発生
油圧は、吐出孔44、導油孔45及び環状溝24を経て
、連通孔47.47の中途に構成された前記開閉手段5
.6のスプール50.60に作用し、これらは、夫々前
述した如く摺動する。第1.第2の出力軸11.12間
の回転速度差が小さく、ポンプ室40での発生油圧が低
い場合、開閉手段5は開放状態にあり、開閉手段6は閉
止状態にあって、ポンプ室40の吐出側は、スプール5
0に形成された通油孔50aを介して油タンクTに連通
された状態となっており、ポンプ室40の吐出側におけ
る通流抵抗は、通油孔50aでの通流抵抗に支配される
。このとき、ポンプ室40内の発生油圧は、前記回転速
度差の増大に対し、比較的緩やかに増大する。このよう
にして前記発生油圧が増大するに伴い、まずスプール5
0が摺動を開始し、開閉手段5が閉止状態に移行する。
スプール50の摺動が生じた後、連通孔47の通路面積
は、スプール50がストッパ51にて抑止される直前に
おいて急減して閉止に至るから、この時、ポンプ室40
の吐出側の還流抵抗は急増することになり、これに抗し
て発生するポンプ室4o内部の油圧は回転速度差の増大
に対し急激な増大を示すようになる。この油圧の増大に
より、次にスプール60が摺動を開始し、開閉手段6が
開放状態に移行する。スプール60がストッパ61に十
分近付く位置まで摺動した場合、前述した如く、スプー
ル60に形成された通油孔60aが油タンクT内に開口
するから、この時、環状溝24内の油圧が油タンりT内
に開放されてポンプ室40内の発生油圧は一時的に低下
し、これに応じたスプール60の摺動により通油孔60
aが再度閉止され、更にこの閉止により生じるポンプ室
40内の発生油圧の増大によって、スプール60が開方
向に摺動し、連通孔47の開放により前記発生油圧の低
下が生じる。このように開閉手段6は、開閉手段5が閉
止された後にポンプ室40の発生油圧が、コイルばね6
2の閘性に応じて定まる所定値を超えた場合、これを油
タンクT内に逃がし、差動制限部2内における圧力の過
剰な高騰を防止する安全弁としての作用をなす。
第7図は、第1.第2の出力軸11.12間の回転速度
差の変化に対するポンプ室40内の発生圧力の変化態様
を示すグラフである。本図に示す如く、回転速度差が小
さい範囲においては、開閉手段5が開放状態にあること
により、ポンプ室40内の発生圧力は回転速度差の増大
に対し漸増する傾向を示し、次いで、この発生圧力を受
圧するスプール50が摺動を開始すると共に増大率が増
し、次いで、スプール50とストッパ51との当接によ
り開閉手段5が閉止状態になると共に、ポンプ室40内
の発注圧力は回転速度差の増大に対して急増する傾向を
示す。更にこの急増により、ポンプ室40内の発生油圧
が所定値に達すると、開閉手段6のスプール60が摺動
を開始し、以後のスプール60の前述した如き動作によ
り、ポンプ室40の発生圧力は前記所定値近傍にて略一
定に維持される。差動制服部2のポンプ室40において
このような発生圧力が得られることにより、第1.第2
の出力軸11.12間、即ち、前、後輪間の回転速度差
が小さい範囲においては、両輪間に比較的にルーズな連
結状態が得られ、回転速度差が大なる範囲においては可
及的にリジッドな連結状態が得られることになり、この
ような伝動特性が4輪駆動車において望ましい特性であ
ることは前述した如くである。
なお、差動制限部2を構成する油圧ポンプは、本実施例
中に示すベーンポンプに限らず、トロコイドポンプ等、
他の油圧ポンプであってもよく、また、開閉手段5,6
のスプール50.60及びストッパ51.61の形状は
本実施例中に示すものに躍らないことは言うまでもない
また本実施例においては、差動歯車装置1に付設されこ
れの作動を制限する差動制限部2に油圧ポンプを用いた
場合について述べたが、本発明装置は、エンジンに直結
された駆動輪と従動輪との間に油圧ポンプを構成してな
り、該油圧ポンプの各ポンプ室内に両輪の回転速度差に
応じて発生する油圧に相当する駆動力が従動輪側へ配分
される構成とした駆動連結装置においても適用可能であ
り、同様の効果が得られる。
〔効果〕
以上詳述した如く本発明装置においては、駆動力の伝達
媒介となる油圧を発生するポンプ室の吐出側に備えられ
た簡略な構成の開閉手段の動作により吐出側における通
流抵抗を変更し得るから、全体の小型化要求に相反する
ことなく所望の伝動特性が実現され、また、前記開閉手
段の加工及び組立てに多大の工数を要することがない等
、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の全体構成を示す示す縦断面図、第
2図は第1図のm−n線による横断面図、第3図〜第6
図は本発明装置の特徴部分を示す第1図の一部拡大断面
図、第7図は本発明装置において得られるポンプ室の発
生圧力の変化状態を示すグラフ、第8図及び第9図は従
来の駆動連結装置の要部拡大断面図である。 1・・・差動歯車装置  2・・・差動制限部11・・
・第1の出力軸  12・・・第2の出力軸20・・・
ロータ本体  22・・・ベーン  24・・・連通溝
30・・・カムリング 31.32・・・サイドプレー
ト40・・・ポンプ室  42・・・吸込孔  43・
・・吸込チエツク弁  44・・・吐出孔  45・・
・連通孔  46・・・吐出チエツク弁  T・・・油
タンク 特 許 出願人  光洋精工株式会社 代理人 弁理士  河 野  登 夫 弔 図 弔 図 弔 図 弔 図 貯 油 部 吐 出 (iす 弔 図 貯 油 部 吐 出 側 弔 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、前、後輪の一方と連動回転するケーシングと、これ
    の内部に収納されて他方と連動回転するロータとを備え
    、両者間に形成されたポンプ室の内部に発生する油圧を
    媒介として駆動力を配分する4輪駆動用駆動連結装置に
    おいて、 前記ポンプ室の吐出側を低圧部に連通する 連通孔の中途に嵌合されて前記油圧をその一側に受圧し
    て摺動するスプールを有し、この摺動に応じて前記連通
    孔を開閉する開閉手段を具備することを特徴とする4輪
    駆動用駆動連結装置。
JP1133594A 1989-05-25 1989-05-25 4輪駆動用駆動連結装置 Expired - Fee Related JPH0735821B2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02190625A (ja) * 1989-01-18 1990-07-26 Fuji Technica Inc 油圧式動力伝達継手

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02190625A (ja) * 1989-01-18 1990-07-26 Fuji Technica Inc 油圧式動力伝達継手

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