JPH0333773B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0333773B2 JPH0333773B2 JP60249956A JP24995685A JPH0333773B2 JP H0333773 B2 JPH0333773 B2 JP H0333773B2 JP 60249956 A JP60249956 A JP 60249956A JP 24995685 A JP24995685 A JP 24995685A JP H0333773 B2 JPH0333773 B2 JP H0333773B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shape memory
- iron
- alloy
- memory alloy
- wires
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、高強度高靭性でかつ形状記憶効果に
優れ、さらには耐食性をもつ鉄−マンガン−シリ
コン系形状記憶合金の製造法に関するものであ
る。 (従来の技術) 特願昭59−187403号(特公昭61−54859号)、同
60−40561号(特開昭61−201761号)等に示され
たFe−Mn−Si系形状記憶合金は、通常の真空溶
解や大気溶解で鋳塊を製造し、熱間圧延により板
を製造しても優れた形状記憶特性を示す。しかし
ながら、この合金を冷間で加圧すると、稠密六方
構造のεマルテンサイトが生成し割れを生じてし
まう。このため線や薄板などを製造するためには
ε相を生じない温間域での加工が必要である。し
かしこの方法では0.5mm以下の厚さの板・線等を
製造することは非常に難しい。 またSiの添加量を増すと形状記憶効果は向上す
るが、8%を越えて添加すると加工性が悪くなり
成形が困難となる。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上記のような問題点を解決し、0.5
mm以下の厚さのFe−Mn−Si系形状記憶合金薄
板・線等を製造することを目的とするものであ
る。 (問題点を解決するための手段) 鉄系形状記憶合金を製造する場合、合金を溶解
し、鋳塊乃至は連続鋳造鋳片とした後、熱間圧延
およびそれに引続き温間圧延を行うため、圧延加
工の限界が薄板の厚さの限界をもたらしている。
そこで溶融状態の合金を直接凝固させて薄板に形
成すれば圧延では製造が困難な0.5mm以下の厚さ
の板・線を容易に製造することができる。また、
この方法によれば、種々の元素を固溶限を越えて
含有させることも可能であり、熱間加工による制
約のため添加量に制限を加えていたSi量を増加さ
せることが可能である。また特定の合金系(例え
ばFe−Mn−Si)では熱間加工および温間加工に
より製造した場合、特性向上のために圧延後、焼
鈍を必要とするが、溶融合金を直接凝固させて薄
板を形成させると工程に塑性加工を含まないので
焼鈍の必要がない。 本発明はこのような知見に基いてなされたもの
で、重量パーセントでMn20〜40%、Si3.5〜12%
を必須成分として含有した鉄基合金またはこれに
10%以下のCrを含有した鉄基合金を、真空ある
いは不活性ガス雰囲気中で溶融し、該溶融合金を
直接凝固させることにより鉄基形状記憶合金薄
板・線を製造することを特徴とするものである。
以下本発明について説明する。 本発明により薄板・線を製造するには、先ず所
定の成分および量に調製したFe−Mn−Si系合金
を、例えばアルゴンガス等の不活性ガス雰囲気中
あるいは真空中で、高周波等を用いて溶解し、溶
融合金とする。次いでこの溶融合金を上記と同様
に不活性ガス雰囲気中あるいは真空中に配置した
単一ロール方式あるいは双ロール方式等周知の任
意の急冷凝固装置に流出し、急冷凝固させて、
0.5mm以下の厚さのFe−Mn−Si系形状記憶合金薄
板・線を製造する。 ここで本発明における各元素とその量の限定理
由について説明する。 Mnは20%未満では応力誘起によつてε相の生
成とともにα′相も導入された形状記憶効果を低下
させる。また40%を越えるとγが安定化され、γ
→ε変態よりもγのすべり変形が優先的に生じる
ようになる。 Siはγ→ε変態を促進させる元素であり、その
充分な効果は3.5%以上の添加によつて得られる。
また本発明のように溶融合金から直接急冷凝固さ
せる場合には12%程度までは合金の加工法、成形
性はそこなわれない。 Crはγ→ε変態を容易にし、形状記憶特性を
向上させる上、耐食性の向上にも役立つが、10%
を越えて添加すると、Siと低融点の金属間化合物
を作り、合金の溶製が不可能となる。 なお、前記のMn、Si、Crの主要元素の他に、
後述するNi、Co、Mo、C、Al、Cuの1種以上
を鉄基形状記憶合金の特性を改善するために必要
に応じて添加することができる。 Niは形状記憶特性を劣化させることなく靭性
の向上に寄与するが、10%を越えて添加すると熱
間加工法が悪くなる。 Coは形状記憶効果を向上させ、熱間加工性も
向上させるが高価であり、また多量に添加しても
効果が顕著ではないのでその上限を10%とした。 Moは形状記憶効果を向上させるとともに耐熱
性をも向上させるが2%を越えると熱間加工性が
悪くなり、形状記憶特性も低下する。 Cは形状記憶効果を向上させるが1%を越える
と靭性が著しく劣化する。 Alは脱酸剤として働らくとともに、形状記憶
効果を向上させるが1%を越えて添加しても効果
に変化がない。 Cuは形状記憶効果を劣化させることなく、耐
食性を向上させるがその添加は上限1%で十分で
ある。 (実施例) 表1にアルゴンガス雰囲気中(No.1〜9、11)
または真空中(No.10)で合金を溶解し、該溶融合
金をロールを用いた急冷凝固装置により直接凝固
させて製造した薄板、薄帯(リボン)および線材
の成分、厚さ、表面性状および90゜曲げ加工を施
した場合の形状回復率(SME)を示す。ここで
表面性状が全く問題にならない場合には○、疵な
どが認められる場合には△、割れが生じた場合は
×で表示した。なお形状回復率(SME)とは回
復角度を曲げ角度(90゜)で除したものである。
また比較例として鋳片を製造し、さらに熱間圧延
および温間圧延を行つて製造した場合を示した。
この場合0.2mm以下の厚さの薄板の製造は不可能
であつた。 (発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、厚さの薄
い鉄基形状記憶合金を容易に製造することができ
るので形状記憶合金の使途範囲を拡げることがで
きる。 【表】
優れ、さらには耐食性をもつ鉄−マンガン−シリ
コン系形状記憶合金の製造法に関するものであ
る。 (従来の技術) 特願昭59−187403号(特公昭61−54859号)、同
60−40561号(特開昭61−201761号)等に示され
たFe−Mn−Si系形状記憶合金は、通常の真空溶
解や大気溶解で鋳塊を製造し、熱間圧延により板
を製造しても優れた形状記憶特性を示す。しかし
ながら、この合金を冷間で加圧すると、稠密六方
構造のεマルテンサイトが生成し割れを生じてし
まう。このため線や薄板などを製造するためには
ε相を生じない温間域での加工が必要である。し
かしこの方法では0.5mm以下の厚さの板・線等を
製造することは非常に難しい。 またSiの添加量を増すと形状記憶効果は向上す
るが、8%を越えて添加すると加工性が悪くなり
成形が困難となる。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上記のような問題点を解決し、0.5
mm以下の厚さのFe−Mn−Si系形状記憶合金薄
板・線等を製造することを目的とするものであ
る。 (問題点を解決するための手段) 鉄系形状記憶合金を製造する場合、合金を溶解
し、鋳塊乃至は連続鋳造鋳片とした後、熱間圧延
およびそれに引続き温間圧延を行うため、圧延加
工の限界が薄板の厚さの限界をもたらしている。
そこで溶融状態の合金を直接凝固させて薄板に形
成すれば圧延では製造が困難な0.5mm以下の厚さ
の板・線を容易に製造することができる。また、
この方法によれば、種々の元素を固溶限を越えて
含有させることも可能であり、熱間加工による制
約のため添加量に制限を加えていたSi量を増加さ
せることが可能である。また特定の合金系(例え
ばFe−Mn−Si)では熱間加工および温間加工に
より製造した場合、特性向上のために圧延後、焼
鈍を必要とするが、溶融合金を直接凝固させて薄
板を形成させると工程に塑性加工を含まないので
焼鈍の必要がない。 本発明はこのような知見に基いてなされたもの
で、重量パーセントでMn20〜40%、Si3.5〜12%
を必須成分として含有した鉄基合金またはこれに
10%以下のCrを含有した鉄基合金を、真空ある
いは不活性ガス雰囲気中で溶融し、該溶融合金を
直接凝固させることにより鉄基形状記憶合金薄
板・線を製造することを特徴とするものである。
以下本発明について説明する。 本発明により薄板・線を製造するには、先ず所
定の成分および量に調製したFe−Mn−Si系合金
を、例えばアルゴンガス等の不活性ガス雰囲気中
あるいは真空中で、高周波等を用いて溶解し、溶
融合金とする。次いでこの溶融合金を上記と同様
に不活性ガス雰囲気中あるいは真空中に配置した
単一ロール方式あるいは双ロール方式等周知の任
意の急冷凝固装置に流出し、急冷凝固させて、
0.5mm以下の厚さのFe−Mn−Si系形状記憶合金薄
板・線を製造する。 ここで本発明における各元素とその量の限定理
由について説明する。 Mnは20%未満では応力誘起によつてε相の生
成とともにα′相も導入された形状記憶効果を低下
させる。また40%を越えるとγが安定化され、γ
→ε変態よりもγのすべり変形が優先的に生じる
ようになる。 Siはγ→ε変態を促進させる元素であり、その
充分な効果は3.5%以上の添加によつて得られる。
また本発明のように溶融合金から直接急冷凝固さ
せる場合には12%程度までは合金の加工法、成形
性はそこなわれない。 Crはγ→ε変態を容易にし、形状記憶特性を
向上させる上、耐食性の向上にも役立つが、10%
を越えて添加すると、Siと低融点の金属間化合物
を作り、合金の溶製が不可能となる。 なお、前記のMn、Si、Crの主要元素の他に、
後述するNi、Co、Mo、C、Al、Cuの1種以上
を鉄基形状記憶合金の特性を改善するために必要
に応じて添加することができる。 Niは形状記憶特性を劣化させることなく靭性
の向上に寄与するが、10%を越えて添加すると熱
間加工法が悪くなる。 Coは形状記憶効果を向上させ、熱間加工性も
向上させるが高価であり、また多量に添加しても
効果が顕著ではないのでその上限を10%とした。 Moは形状記憶効果を向上させるとともに耐熱
性をも向上させるが2%を越えると熱間加工性が
悪くなり、形状記憶特性も低下する。 Cは形状記憶効果を向上させるが1%を越える
と靭性が著しく劣化する。 Alは脱酸剤として働らくとともに、形状記憶
効果を向上させるが1%を越えて添加しても効果
に変化がない。 Cuは形状記憶効果を劣化させることなく、耐
食性を向上させるがその添加は上限1%で十分で
ある。 (実施例) 表1にアルゴンガス雰囲気中(No.1〜9、11)
または真空中(No.10)で合金を溶解し、該溶融合
金をロールを用いた急冷凝固装置により直接凝固
させて製造した薄板、薄帯(リボン)および線材
の成分、厚さ、表面性状および90゜曲げ加工を施
した場合の形状回復率(SME)を示す。ここで
表面性状が全く問題にならない場合には○、疵な
どが認められる場合には△、割れが生じた場合は
×で表示した。なお形状回復率(SME)とは回
復角度を曲げ角度(90゜)で除したものである。
また比較例として鋳片を製造し、さらに熱間圧延
および温間圧延を行つて製造した場合を示した。
この場合0.2mm以下の厚さの薄板の製造は不可能
であつた。 (発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、厚さの薄
い鉄基形状記憶合金を容易に製造することができ
るので形状記憶合金の使途範囲を拡げることがで
きる。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量パーセントでMn20〜40%、Si3.5〜12を
含有した鉄基合金を、真空あるいは不活性ガス雰
囲気中で溶融し、該溶融合金を直接凝固させて薄
板又は線に形成することを特徴とする鉄基形状記
憶合金薄板・線の製造方法。 2 製品の厚さが0.5mm以下である特許請求の範
囲第1項記載の鉄基形状記憶合金薄板・線の製造
方法。 3 重量パーセントでMn20〜40%、Si3.5〜12%
および10%以下のCrを含有した鉄基合金を、真
空あるいは不活性ガス雰囲気中で溶融し、該溶融
合金を直接凝固させて薄板又は線に形成すること
を特徴とする鉄基形状記憶合金薄板・線の製造方
法。 4 製品の厚さが0.5mm以下である特許請求の範
囲第3項記載の鉄基形状記憶合金薄板・線の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24995685A JPS62112751A (ja) | 1985-11-09 | 1985-11-09 | 鉄基形状記憶合金薄板・線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24995685A JPS62112751A (ja) | 1985-11-09 | 1985-11-09 | 鉄基形状記憶合金薄板・線の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62112751A JPS62112751A (ja) | 1987-05-23 |
| JPH0333773B2 true JPH0333773B2 (ja) | 1991-05-20 |
Family
ID=17200684
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24995685A Granted JPS62112751A (ja) | 1985-11-09 | 1985-11-09 | 鉄基形状記憶合金薄板・線の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62112751A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2665652A1 (fr) * | 1990-08-13 | 1992-02-14 | Usinor Sacilor | Procede et dispositif de fabrication d'une bande en acier inoxydable semi-ferritique a partir de metal en fusion. |
| JP6182725B2 (ja) * | 2012-12-28 | 2017-08-23 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | 制振合金 |
| WO2015003755A1 (de) | 2013-07-10 | 2015-01-15 | Thyssenkrupp Steel Europe Ag | Verfahren zur erzeugung eines flachproduktes aus einer eisenbasierten formgedächtnislegierung |
| JP6887642B2 (ja) * | 2017-04-04 | 2021-06-16 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | 低サイクル疲労特性に優れるFe−Mn−Si系合金鋳造材 |
| WO2022187904A1 (en) * | 2021-03-11 | 2022-09-15 | Newsouth Innovations Pty Limited | Shape memory alloy |
| CN114411015B (zh) * | 2022-01-26 | 2022-12-09 | 宝鸡市博信金属材料有限公司 | 超薄记忆合金箔材的制备方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5576043A (en) * | 1978-11-30 | 1980-06-07 | Nippon Steel Corp | Steel having partial form memory effect |
-
1985
- 1985-11-09 JP JP24995685A patent/JPS62112751A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62112751A (ja) | 1987-05-23 |
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