JPH0334795B2 - - Google Patents
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- JPH0334795B2 JPH0334795B2 JP29318885A JP29318885A JPH0334795B2 JP H0334795 B2 JPH0334795 B2 JP H0334795B2 JP 29318885 A JP29318885 A JP 29318885A JP 29318885 A JP29318885 A JP 29318885A JP H0334795 B2 JPH0334795 B2 JP H0334795B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、新規置換芳香族炭化水素類からなる
動力伝導媒体に関する。更に詳しくは、トリシク
ロドデカイル基を核水素原子に置換させた新規置
換芳香族水素類を用いた動力伝導媒体に関する。 〔発明の背景〕 本発明者は、トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3
−エン類を用いた芳香族炭化水素類の誘導体につ
いての研究過程において、前記トリシクロ
〔5.2.1.02,6〕デカ−3−エン類と芳香族炭化水素
類との反応し、新規な置換芳香族炭化水素類を与
えること、およびこの新規置換芳香族炭化水素類
が動力伝導媒体としてきわめて有用であることを
見出し、本発明を完成させるに至つた。 〔発明の概要〕 従つて、本発明は、芳香族炭化水素類の少くと
も1個の核水素原子が、低級アルキル置換または
非置換のトリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−イル
基〔〕またはトリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−4
−イル基〔〕によつて置換された新規置換芳香
族炭化水素類の利用に関する。
動力伝導媒体に関する。更に詳しくは、トリシク
ロドデカイル基を核水素原子に置換させた新規置
換芳香族水素類を用いた動力伝導媒体に関する。 〔発明の背景〕 本発明者は、トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3
−エン類を用いた芳香族炭化水素類の誘導体につ
いての研究過程において、前記トリシクロ
〔5.2.1.02,6〕デカ−3−エン類と芳香族炭化水素
類との反応し、新規な置換芳香族炭化水素類を与
えること、およびこの新規置換芳香族炭化水素類
が動力伝導媒体としてきわめて有用であることを
見出し、本発明を完成させるに至つた。 〔発明の概要〕 従つて、本発明は、芳香族炭化水素類の少くと
も1個の核水素原子が、低級アルキル置換または
非置換のトリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−イル
基〔〕またはトリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−4
−イル基〔〕によつて置換された新規置換芳香
族炭化水素類の利用に関する。
【式】
本発明で用いる水添置換芳香族炭化水素類の一
方の製造原料である芳香族炭化水素類としては、
例えばベンゼン、ナフタリン、アントラセンをは
じめ、これらの各種アルキル基置換体であり、具
体的にはトルエン、o−キシレン、m−キシレ
ン、パラキシレン、エチルベンゼン、n−プロピ
ルベンゼン、イソプロピルベンゼン、O−エチル
トルエン、m−エチルトルエン、p−エチルトル
エン、n−ブチルベンゼン、イソブチルベンゼ
ン、sec−ブチルベンゼン、t−ブチルベンゼン、
各種ジエチルベンゼン、1−メチルナフタリン、
2−メチルナフタリン、9−メチルアントラセン
などを挙げることができる。本発明に用いられる
その他の芳香族炭化水素としてはビフエニル、タ
ーフエニル、インダンなどを挙げることができ
る。これら芳香族炭化水素類の中では、ベンゼン
およびモノもしくはジアルキル置換ベンゼン、と
くにトルエン、エチルベンゼン、キシレンが好ま
しい。 これら芳香族炭化水素類の少くとも一種と反応
せしめる、下記一般式〔〕で表わされるトリシ
クロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−エンとしては、非置
換のものが好ましいが、それ以外に1位、7〜10
位あるいは2〜6位が少なくとも1個の低級アル
キル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基などで置換された
ものが用いられる。その低級アルキル基の置換位
置としては、例えば6−位を除く3ないし10−位
のモノ置換体、5,7−位、5,8−位、5,9
−位、5,10−位、4,7−位、4,8−位、
4,9−位、3,8−位、3,9−位、1,4−
位などのジ置換体が挙げられる。 かかるトリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−エン
は、例えば特公昭47−11818号公報に記載されて
いるように、ジシクロペンタジエン類を選択的に
水素添加して得ることができる。本発明で用いら
れる場合には、この物質は純粋であることが好ま
しいものの、約60重量%以上の純度を有していれ
ばこれを用いることができ、これ以外にシクロペ
ンテン、トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−8−エ
ン、シクロペンタジエンオリゴマー(二量体以
上)の部分水添物などの重合性成分やトリシクロ
〔5.2.1.02,6〕デカンまたはその誘導体などの非重
合性成分を含んでいてもよい。 反応は、芳香族炭化水素類に対してモル比で約
1〜50倍量、好ましくは約1.2〜10倍量のトリシ
クロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−エンを用い、必要に
応じてペンタン、ヘキサン、ヘプタン、ジクロル
メタン、塩化エチル、1,2−ジクロルエタン、
クロロベンゼンなどの反応溶媒の共存下に、フリ
ーデル−クラフツ型触媒を用いて行われる。 フリーデル−クラフツ型触媒としては、例えば
AlCl3、AlBr3、Br3、SnCl4、SnBr4、FeCl3、
BeCl2、CdCl2、ZnCl2、BEl3、BBr3、TiCl4、
TiBr4、ZrCl4、アルキルアルミニウムジクロラ
イドなどのルイス酸、BF3とアルコール、フエノ
ール、エーテルとの錯体、AlCl3と芳香族炭化水
素およびハロゲン化水素との3元錯体などのルイ
ス酸の錯体が用いられ、中でもBF3、AlCl3また
はそれらの錯体が好んで用いられる。これらの触
媒の使用量は、触媒の種類、反応原料両者の種類
や純度、反応温度などによつても異なるが、一般
には反応原料たる芳香族炭化水素類に対して約1
〜50モル%の割合で用いられる。 反応は、一般に約−10〜200℃、好ましくは約
0〜150℃の温度で、常圧または加圧条件下で、
約1〜10時間行われる。操作の順序としては、ま
ず反応原料両者および必要に応じて用いられる反
応溶媒を、所定の温度および圧力に保持してお
き、これを撹拌しながら触媒を添加すると反応が
開始する。所定時間反応させたら、常法に従つて
残存する触媒を除去し、未反応成分および反応溶
媒を蒸溜によつて除去し、目的とする新規置換芳
香族炭化水素類を得ることができる。なお、原料
物質として用いられるトリシクロ〔5.2.1.02,6〕デ
カ−3−エンは、それ単独では殆んど重合しない
ため、目的物たる置換芳香族炭化水素類を比較的
高純度で得ることができる。 〔本発明に用いる物質〕 このようにして得られる新規な水添置換芳香族
炭化水素類の好ましいものとしては、例えば下記
一般例式〔〕で示すことができる。ただし、ト
リシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−イル基またはト
リシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−4−イル基(いずれ
も低級アルキル置換または非置換である。)を、
単にXと略記して記載する。
方の製造原料である芳香族炭化水素類としては、
例えばベンゼン、ナフタリン、アントラセンをは
じめ、これらの各種アルキル基置換体であり、具
体的にはトルエン、o−キシレン、m−キシレ
ン、パラキシレン、エチルベンゼン、n−プロピ
ルベンゼン、イソプロピルベンゼン、O−エチル
トルエン、m−エチルトルエン、p−エチルトル
エン、n−ブチルベンゼン、イソブチルベンゼ
ン、sec−ブチルベンゼン、t−ブチルベンゼン、
各種ジエチルベンゼン、1−メチルナフタリン、
2−メチルナフタリン、9−メチルアントラセン
などを挙げることができる。本発明に用いられる
その他の芳香族炭化水素としてはビフエニル、タ
ーフエニル、インダンなどを挙げることができ
る。これら芳香族炭化水素類の中では、ベンゼン
およびモノもしくはジアルキル置換ベンゼン、と
くにトルエン、エチルベンゼン、キシレンが好ま
しい。 これら芳香族炭化水素類の少くとも一種と反応
せしめる、下記一般式〔〕で表わされるトリシ
クロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−エンとしては、非置
換のものが好ましいが、それ以外に1位、7〜10
位あるいは2〜6位が少なくとも1個の低級アル
キル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基などで置換された
ものが用いられる。その低級アルキル基の置換位
置としては、例えば6−位を除く3ないし10−位
のモノ置換体、5,7−位、5,8−位、5,9
−位、5,10−位、4,7−位、4,8−位、
4,9−位、3,8−位、3,9−位、1,4−
位などのジ置換体が挙げられる。 かかるトリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−エン
は、例えば特公昭47−11818号公報に記載されて
いるように、ジシクロペンタジエン類を選択的に
水素添加して得ることができる。本発明で用いら
れる場合には、この物質は純粋であることが好ま
しいものの、約60重量%以上の純度を有していれ
ばこれを用いることができ、これ以外にシクロペ
ンテン、トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−8−エ
ン、シクロペンタジエンオリゴマー(二量体以
上)の部分水添物などの重合性成分やトリシクロ
〔5.2.1.02,6〕デカンまたはその誘導体などの非重
合性成分を含んでいてもよい。 反応は、芳香族炭化水素類に対してモル比で約
1〜50倍量、好ましくは約1.2〜10倍量のトリシ
クロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−エンを用い、必要に
応じてペンタン、ヘキサン、ヘプタン、ジクロル
メタン、塩化エチル、1,2−ジクロルエタン、
クロロベンゼンなどの反応溶媒の共存下に、フリ
ーデル−クラフツ型触媒を用いて行われる。 フリーデル−クラフツ型触媒としては、例えば
AlCl3、AlBr3、Br3、SnCl4、SnBr4、FeCl3、
BeCl2、CdCl2、ZnCl2、BEl3、BBr3、TiCl4、
TiBr4、ZrCl4、アルキルアルミニウムジクロラ
イドなどのルイス酸、BF3とアルコール、フエノ
ール、エーテルとの錯体、AlCl3と芳香族炭化水
素およびハロゲン化水素との3元錯体などのルイ
ス酸の錯体が用いられ、中でもBF3、AlCl3また
はそれらの錯体が好んで用いられる。これらの触
媒の使用量は、触媒の種類、反応原料両者の種類
や純度、反応温度などによつても異なるが、一般
には反応原料たる芳香族炭化水素類に対して約1
〜50モル%の割合で用いられる。 反応は、一般に約−10〜200℃、好ましくは約
0〜150℃の温度で、常圧または加圧条件下で、
約1〜10時間行われる。操作の順序としては、ま
ず反応原料両者および必要に応じて用いられる反
応溶媒を、所定の温度および圧力に保持してお
き、これを撹拌しながら触媒を添加すると反応が
開始する。所定時間反応させたら、常法に従つて
残存する触媒を除去し、未反応成分および反応溶
媒を蒸溜によつて除去し、目的とする新規置換芳
香族炭化水素類を得ることができる。なお、原料
物質として用いられるトリシクロ〔5.2.1.02,6〕デ
カ−3−エンは、それ単独では殆んど重合しない
ため、目的物たる置換芳香族炭化水素類を比較的
高純度で得ることができる。 〔本発明に用いる物質〕 このようにして得られる新規な水添置換芳香族
炭化水素類の好ましいものとしては、例えば下記
一般例式〔〕で示すことができる。ただし、ト
リシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−イル基またはト
リシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−4−イル基(いずれ
も低級アルキル置換または非置換である。)を、
単にXと略記して記載する。
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
本発明で用いる新規な水添置換芳香族炭化水素
類Aは種々の機械装置における動力伝達媒体とし
ても優れた性質を有する。 特公昭53−36105号、特公昭46−338号、特公昭
46−339号、特公昭47−35763号等の公報にも記載
されている如く、種々の物質が種々の装置の動力
伝達媒体として利用されている。またこれらの公
報にも記載されている如く、動力伝達媒体として
要求される特性は様々であるが、トラクシヨンド
ライブ又はトラクシヨン摩擦クラツチを利用する
可変速度動力伝達系に使用される媒体、即ちトラ
クシヨンオイルを例にとれば、駆動側と被駆動側
の接触部の摩耗、焼付き等を防止し、さらに動力
を効率よく伝達できるものが要求される。 このような動力伝達効率の指標としてトラクシ
ヨン係数(=トラクシヨン(摩擦力)/法線荷
重)が用いられ、該係数の高いものが要望されて
いる。トラクシヨン係数が高い潤滑油(トラクシ
ヨンオイル)を用いることによりトラクシヨンが
大きいため自動車等においては燃費の減少に寄与
し、また法線荷重が小さいため変速機の寿命を延
ばすことに繋がる。 本発明で用いるAは上記トラクシヨン係数が高
く動力伝達媒体として優れている。本発明で用い
るAは単一品でも、あるいは二種以上を混合して
用いてもよい。本発明で用いるAのうち、とくに
好ましいものとしては、シクロヘキサン環にX、
Y又はZが1個結合したもの、あるいはメチルシ
クロヘキサン環にX、Y又はZが1個結合したも
のを挙げることができる。 本発明のAを用いた動力伝達媒体はAのみから
成つていてもよいが、種々の要求される性状、機
能を満たすために他の潤滑油を加えてもよく、ま
た通常添加される添加剤、たとえば酸化防止剤、
分散剤、金属不活性化剤、粘度指数向上剤、磨滅
防止剤、錆抑制剤、腐蝕抑制剤、泡抑制剤、シー
ルスウエラー、摩擦調節剤などが含まれていても
よい。 本発明のAを用いた動力伝達媒体としての性能
を後記実施例にて示す。 実施例において、Aの一般的性状評価を次の方
法によつて行つた。 (1) 軟化点 JIS K−5665 (2) 色 相 ASTM D1544−58T ガードナーナンバー(G.No.)で表示した。 (3) 分子量電界脱離イオン化質量分析法にて測定
した。 (4) 屈折率 アツベ屈折計により25℃で測定し
た。 (5) 粘度芝浦システム社製ビスメトロンにより25
℃で測定した。 〔実施例〕 参考例 1 ナフサ分解で得られるC5留分を150℃で3時間
加熱し、そこに含まれていたシクロペンタジエン
をジシクロペンタジエンに変換し、ペンタン、ペ
ンテン類20.1%、ベンゼン0.5%、ジシクロペン
タジエン72.1%、イソプレン−シクロペンタジエ
ンコダイマー4.8%、シクロペンタジエンオリゴ
マー2.5%からなる組成の粗製ジシクロペンタジ
エンを得た。金属オートクレーブ中に、この粗製
ジシクロペンタジエン100重量部(1710g)およ
びパラジウム径タブレツト状水添触媒(東洋シ
ー、シー、アイ社製品C31−1A)4重量部を仕込
み、反応温度50℃、水素圧10Kg/cm2の条件下で、
12時間撹拌しながら水素化反応を行つた。ロ過し
て触媒を除き、蒸溜してトリシクロ〔5.2.1.02,6〕
デカ−3−エン(9,10−ジヒドロジシクロペン
タジエン)留分90重量部を得た。ガスクロマトグ
ラフイーの分析結果は、ペンタン類19.9%、トリ
シクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−エン70.9%、ジシ
クロペンタジエン0.1%以下、イソプレン−シク
ロペンタジエンコダイマー水添反応物4.5%、ト
リシクロ〔5.2.1.02,6〕デカン2.1%および不明成分
2.6%の組成を示した。 実施例 1 温度計、撹拌剤、冷却器と滴下ロートを備えた
容量500mlの四口フラスコにベンゼン195g(2.5
モル)と粉末化した無水塩化アルミニウム2gを
窒素雰囲気下で加える。撹拌しながら滴下ロート
よりトリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−エン含有
留分(純度70.9%参考例1で得たもの。後の実施
例においても同様。)94.5g(0.5モル)を加え、
70℃で2時間加熱撹拌する。メタノールを加えて
反応を終了させ、中性になるまで反応液を洗浄し
た。次いで、蒸溜し、塔頂温度150〜155℃、圧力
5mmHgでほぼ無色の留出液12.5gを得た。分子
量212(下式としてその理論値212)、赤外スペント
ル(第2図に示す)からトリシクロ〔5.2.1.02,6〕
デカ−4−イルペンゼンであることがわかつた。
屈折率(N25 D)は1.5558であつた。 実施例 2 温度計、撹拌剤、冷却器と滴下ロートを備えた
容量1離型剤の四口フラスコにトルエン400g
(4.35モル)と粉末化した無水塩化アルミニウム
5gを窒素雰囲気下で加える。撹拌しながら滴下
ロートより、トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−
エン含有留分(純度70.9%)126.9g(0.67モル)
を滴下し70℃で5時間反応させた。メタノールを
加えて反応を終了させ水洗いした。反応液を蒸溜
し、沸添158−162℃/5mmHgで無色の留出液90
gを得た。分子量226(次式としての理論値226)、
赤外スペクトルおよび液体クロマトグラフイー法
から2−および3−および4−トリシクロ
〔5.2.1.02,6〕デカ−4−イルトルエンの混合物で
あることがわかつた。屈折率(N25 D)は1.5582で
あつた。 実施例 3 実施例2と同じ装置にエチルベンゼン461g
(4.35モル)と粉末化した無水アルミニウム5g
を窒素雰囲気で加える。撹拌しながら滴下ロート
よりトリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−エン含有
留分(純度70.9%)126.6g(0.67モル)を加え、
60℃で2時間加熱反応させる。メタノールを加え
て反応を終了させ中性になるまで反応液を洗浄し
た。次いで蒸溜し、沸点170−174℃/5mmHgの
留分115gを得た。分子量240(次式としての理論
値240)、赤外スペクトルから2−および3−およ
び4−トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−4−イル−
エチルベンゼンの混合物を主とすることがわかつ
た。 実施例 4 実施例1の装置に混合キシレン(m−キシレン
45%、エチルベンゼン51%、o−およびp−キシ
レン4%)79.5g(0.75モル)に粉末化した無水
塩化アルミニウム3gを窒素雰囲気下で加える。
撹拌しながら滴下ロートよりトリシクロ
〔5.2.1.0〕デカ−3−エン含有留分(純度70.9%)
283.5g(1.5モル)を加え、60℃で2時間加熱撹
拌する。メタノールを加えて反応を終了させ、中
世になるまで反応液を洗浄した。次いで釜温150
℃、圧力20mmHgで未反応物を除去し、ガードナ
ー色相10、25℃粘度10800cp、屈折率(N25 D)
1.5482の粘稠液体49gを得た。分析の結果、トリ
シクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−エン:混合キシレ
ンの1/1付加物59重量%、同2/1付加物39重量%、
その他8重量%からなることがわかつた。
類Aは種々の機械装置における動力伝達媒体とし
ても優れた性質を有する。 特公昭53−36105号、特公昭46−338号、特公昭
46−339号、特公昭47−35763号等の公報にも記載
されている如く、種々の物質が種々の装置の動力
伝達媒体として利用されている。またこれらの公
報にも記載されている如く、動力伝達媒体として
要求される特性は様々であるが、トラクシヨンド
ライブ又はトラクシヨン摩擦クラツチを利用する
可変速度動力伝達系に使用される媒体、即ちトラ
クシヨンオイルを例にとれば、駆動側と被駆動側
の接触部の摩耗、焼付き等を防止し、さらに動力
を効率よく伝達できるものが要求される。 このような動力伝達効率の指標としてトラクシ
ヨン係数(=トラクシヨン(摩擦力)/法線荷
重)が用いられ、該係数の高いものが要望されて
いる。トラクシヨン係数が高い潤滑油(トラクシ
ヨンオイル)を用いることによりトラクシヨンが
大きいため自動車等においては燃費の減少に寄与
し、また法線荷重が小さいため変速機の寿命を延
ばすことに繋がる。 本発明で用いるAは上記トラクシヨン係数が高
く動力伝達媒体として優れている。本発明で用い
るAは単一品でも、あるいは二種以上を混合して
用いてもよい。本発明で用いるAのうち、とくに
好ましいものとしては、シクロヘキサン環にX、
Y又はZが1個結合したもの、あるいはメチルシ
クロヘキサン環にX、Y又はZが1個結合したも
のを挙げることができる。 本発明のAを用いた動力伝達媒体はAのみから
成つていてもよいが、種々の要求される性状、機
能を満たすために他の潤滑油を加えてもよく、ま
た通常添加される添加剤、たとえば酸化防止剤、
分散剤、金属不活性化剤、粘度指数向上剤、磨滅
防止剤、錆抑制剤、腐蝕抑制剤、泡抑制剤、シー
ルスウエラー、摩擦調節剤などが含まれていても
よい。 本発明のAを用いた動力伝達媒体としての性能
を後記実施例にて示す。 実施例において、Aの一般的性状評価を次の方
法によつて行つた。 (1) 軟化点 JIS K−5665 (2) 色 相 ASTM D1544−58T ガードナーナンバー(G.No.)で表示した。 (3) 分子量電界脱離イオン化質量分析法にて測定
した。 (4) 屈折率 アツベ屈折計により25℃で測定し
た。 (5) 粘度芝浦システム社製ビスメトロンにより25
℃で測定した。 〔実施例〕 参考例 1 ナフサ分解で得られるC5留分を150℃で3時間
加熱し、そこに含まれていたシクロペンタジエン
をジシクロペンタジエンに変換し、ペンタン、ペ
ンテン類20.1%、ベンゼン0.5%、ジシクロペン
タジエン72.1%、イソプレン−シクロペンタジエ
ンコダイマー4.8%、シクロペンタジエンオリゴ
マー2.5%からなる組成の粗製ジシクロペンタジ
エンを得た。金属オートクレーブ中に、この粗製
ジシクロペンタジエン100重量部(1710g)およ
びパラジウム径タブレツト状水添触媒(東洋シ
ー、シー、アイ社製品C31−1A)4重量部を仕込
み、反応温度50℃、水素圧10Kg/cm2の条件下で、
12時間撹拌しながら水素化反応を行つた。ロ過し
て触媒を除き、蒸溜してトリシクロ〔5.2.1.02,6〕
デカ−3−エン(9,10−ジヒドロジシクロペン
タジエン)留分90重量部を得た。ガスクロマトグ
ラフイーの分析結果は、ペンタン類19.9%、トリ
シクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−エン70.9%、ジシ
クロペンタジエン0.1%以下、イソプレン−シク
ロペンタジエンコダイマー水添反応物4.5%、ト
リシクロ〔5.2.1.02,6〕デカン2.1%および不明成分
2.6%の組成を示した。 実施例 1 温度計、撹拌剤、冷却器と滴下ロートを備えた
容量500mlの四口フラスコにベンゼン195g(2.5
モル)と粉末化した無水塩化アルミニウム2gを
窒素雰囲気下で加える。撹拌しながら滴下ロート
よりトリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−エン含有
留分(純度70.9%参考例1で得たもの。後の実施
例においても同様。)94.5g(0.5モル)を加え、
70℃で2時間加熱撹拌する。メタノールを加えて
反応を終了させ、中性になるまで反応液を洗浄し
た。次いで、蒸溜し、塔頂温度150〜155℃、圧力
5mmHgでほぼ無色の留出液12.5gを得た。分子
量212(下式としてその理論値212)、赤外スペント
ル(第2図に示す)からトリシクロ〔5.2.1.02,6〕
デカ−4−イルペンゼンであることがわかつた。
屈折率(N25 D)は1.5558であつた。 実施例 2 温度計、撹拌剤、冷却器と滴下ロートを備えた
容量1離型剤の四口フラスコにトルエン400g
(4.35モル)と粉末化した無水塩化アルミニウム
5gを窒素雰囲気下で加える。撹拌しながら滴下
ロートより、トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−
エン含有留分(純度70.9%)126.9g(0.67モル)
を滴下し70℃で5時間反応させた。メタノールを
加えて反応を終了させ水洗いした。反応液を蒸溜
し、沸添158−162℃/5mmHgで無色の留出液90
gを得た。分子量226(次式としての理論値226)、
赤外スペクトルおよび液体クロマトグラフイー法
から2−および3−および4−トリシクロ
〔5.2.1.02,6〕デカ−4−イルトルエンの混合物で
あることがわかつた。屈折率(N25 D)は1.5582で
あつた。 実施例 3 実施例2と同じ装置にエチルベンゼン461g
(4.35モル)と粉末化した無水アルミニウム5g
を窒素雰囲気で加える。撹拌しながら滴下ロート
よりトリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−エン含有
留分(純度70.9%)126.6g(0.67モル)を加え、
60℃で2時間加熱反応させる。メタノールを加え
て反応を終了させ中性になるまで反応液を洗浄し
た。次いで蒸溜し、沸点170−174℃/5mmHgの
留分115gを得た。分子量240(次式としての理論
値240)、赤外スペクトルから2−および3−およ
び4−トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−4−イル−
エチルベンゼンの混合物を主とすることがわかつ
た。 実施例 4 実施例1の装置に混合キシレン(m−キシレン
45%、エチルベンゼン51%、o−およびp−キシ
レン4%)79.5g(0.75モル)に粉末化した無水
塩化アルミニウム3gを窒素雰囲気下で加える。
撹拌しながら滴下ロートよりトリシクロ
〔5.2.1.0〕デカ−3−エン含有留分(純度70.9%)
283.5g(1.5モル)を加え、60℃で2時間加熱撹
拌する。メタノールを加えて反応を終了させ、中
世になるまで反応液を洗浄した。次いで釜温150
℃、圧力20mmHgで未反応物を除去し、ガードナ
ー色相10、25℃粘度10800cp、屈折率(N25 D)
1.5482の粘稠液体49gを得た。分析の結果、トリ
シクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−エン:混合キシレ
ンの1/1付加物59重量%、同2/1付加物39重量%、
その他8重量%からなることがわかつた。
【表】
【表】
実施例5ないし8、比較例1ないし3
実施例1ないし4で得られた水素新規置換芳香
族炭化水素類について、それぞれ実施例5ないし
8として、沸点、粘度、流動点、トラクシヨン係
数を表2に示す。 比較例として、比較例1にはα−メチルスチレ
ン線状二量体を水素添加して得られる2−メチル
−2,4−ジシクロヘキシルペンタン、比較例2
には水添ポリブテン(出光石油化学工業製ポリブ
テンOH)、比較例3にはナフテン系鉱物油(シ
エル化学製、シエルフレツクス371JY)の性状を
挙げた。 なお評価方法は以下の通りである。 粘度:東京計器社 E型粘度計 流動点:JIS K−2269 トラクシヨン係数:東洋精機社製インコメータ
(B45型)にて回転数1200rpmでのトラクシ
ヨン係数(t)を次式より求めた。 t=Ft/pn ただし、Ft:トラクシヨン、 Pn:法線荷重(2500g)
族炭化水素類について、それぞれ実施例5ないし
8として、沸点、粘度、流動点、トラクシヨン係
数を表2に示す。 比較例として、比較例1にはα−メチルスチレ
ン線状二量体を水素添加して得られる2−メチル
−2,4−ジシクロヘキシルペンタン、比較例2
には水添ポリブテン(出光石油化学工業製ポリブ
テンOH)、比較例3にはナフテン系鉱物油(シ
エル化学製、シエルフレツクス371JY)の性状を
挙げた。 なお評価方法は以下の通りである。 粘度:東京計器社 E型粘度計 流動点:JIS K−2269 トラクシヨン係数:東洋精機社製インコメータ
(B45型)にて回転数1200rpmでのトラクシ
ヨン係数(t)を次式より求めた。 t=Ft/pn ただし、Ft:トラクシヨン、 Pn:法線荷重(2500g)
【表】
表から分るように、本発明で用いるAは動力伝
達媒体、とくにトラクシヨンオイルとして有用で
ある。
達媒体、とくにトラクシヨンオイルとして有用で
ある。
第1図および第2図はそれぞれ実施例1、実施
例2で得られた反応生成物の赤外吸収スペクトル
を横軸を波数として示したものである。
例2で得られた反応生成物の赤外吸収スペクトル
を横軸を波数として示したものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 芳香族炭化水素類の少なくとも1個の核水素
原子が、低級アルキル置換若しくは非置換のトリ
シクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−イル基またはトリ
シクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−4−イル基によつて置
換された新規置換芳香族炭化水素類からなる動力
伝達媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29318885A JPS62153391A (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 新規置換芳香族炭化水素類の用途 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29318885A JPS62153391A (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 新規置換芳香族炭化水素類の用途 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62153391A JPS62153391A (ja) | 1987-07-08 |
| JPH0334795B2 true JPH0334795B2 (ja) | 1991-05-23 |
Family
ID=17791558
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29318885A Granted JPS62153391A (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 新規置換芳香族炭化水素類の用途 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62153391A (ja) |
-
1985
- 1985-12-27 JP JP29318885A patent/JPS62153391A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62153391A (ja) | 1987-07-08 |
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