JPH0336057B2 - - Google Patents
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- JPH0336057B2 JPH0336057B2 JP22050483A JP22050483A JPH0336057B2 JP H0336057 B2 JPH0336057 B2 JP H0336057B2 JP 22050483 A JP22050483 A JP 22050483A JP 22050483 A JP22050483 A JP 22050483A JP H0336057 B2 JPH0336057 B2 JP H0336057B2
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/04—Oxygen-containing compounds
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F259/00—Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of halogen containing monomers as defined in group C08F14/00
- C08F259/08—Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of halogen containing monomers as defined in group C08F14/00 on to polymers containing fluorine
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- Organic Chemistry (AREA)
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Description
本発明はフルオロカーボンエラストマーの加硫
法およびそれに使用するための加硫剤に関する。
別の観点によれば、本発明はフツ化ビニリデンポ
リマーおよび加硫剤を含めた加硫用添加剤を含有
する加硫可能なフルオロカーボンエラストマー組
成物に関する。更に別の観点によれば、本発明は
ビスフエノールAおよびAFのような芳香族ポリ
ヒドロキシ化合物の誘導体に関し、該誘導体はフ
ルオロカーボンエラストマーの加硫に有用であ
る。 加硫が困難なポリマーは、フツ化ビニリデンを
他の末端不飽和モノオレフイン(例えばヘキサフ
ルオロプロペン、1−ヒドロペンタフルオロプロ
ペン、クロロトリフルオロエチレン、ペルフルオ
ロメチル ビニルエーテル、およびテトラフルオ
ロエチレン)で重合することにより製造したフル
オロカーボンエラストマーである。これらの加硫
した又は硬化したフツ素化ポリマーはゴム弾性で
あり、そしてまたその他の有用な性質、例えば耐
酸および耐塩基性、熱安定性、高い引張強度、低
い圧縮永久歪、および良好な耐引裂性をも有す
る。そのため、フルオロカーボンエラストマー
は、自動車用の回転軸シール、例えばクランクシ
ヤフト、のような高温用のポリマーに選ばれるよ
うになつた。 フルオロカーボンエラストマーに現在使用され
ている慣用の加硫剤(又は硬化剤)にはポリフエ
ノールのような芳香族ポリヒドロキシ化合物が含
まれ、それらは通常ある種の加硫促進剤又は硬化
補助剤、即ちオルガノ−オニウム化合物、例えば
アンモニウム、ホスホニウムおよびスルホニウム
化合物、と組合せて使用されている。例えば米国
特許第3655727号(Patel外)、第3712877号
(Patel外)、第3857807号(Kometani外)、第
3686143号(Bowman)、第3933732号
(Schmiegel)、第3876654号(Pattison)、および
第4233421号(Worm);並びにWest、A.C.およ
びHolcomb、A.G.により“フロリネーテイド
エラストマー(Fluorinated Elastomers)”、
Kirk−Othmer:エンサイクロペデイア オブ
ケミカル テクノロジー(Encyclopedia of
Chemical Technology)、第8巻、第3版、ジヨ
ン ウイリー アンド サンズ社、第500〜515頁
(1979)を参照されたい。加硫剤および硬化補助
剤のほかに、2価の金属酸化物又は水酸化物(無
機酸受容体として)、充填剤、加工助剤、および
その他の添加剤もまたフルオロカーボンエラスト
マー組成物の加硫(又は硬化)に慣用されてい
る。 前述のように、従来法により加硫されたフルオ
ロカーボンエラストマーは多くの有用な性質を有
するが、それは一般に、ある種の用途に望ましい
高いモジユラス(エラストマーをある長さに伸張
するのに必要な力)を有していない。高モジユラ
スフルオロエラストマーが特に有用な用途には封
止用潤滑剤および圧媒液の漏れを防ぐためのエン
ジンおよびモーター回転軸封止用リング(ゴム−
金属結合構造体を含む)が含まれる。そのため、
現在使用されている多くのエラストマー軸シール
は、封止圧を維持するように設計されたある形体
の機械的な支持成分(通常はワイヤースプリン
グ)を必要とする(例えばRMAハンドブツクOS
−8/1977、ラバーマニフアクチユラーズ アソ
シエーシヨン社、ワシントン地区発行、のスプリ
ング負荷回転軸シールを参照)。これらのシール
用に加えて、高モジユラスフルオロエラストマー
は油井削穴ビツトシール、油井ラムパツカーおよ
びO−リングの構成に有用であろう。 硬化エラストマーのモジユラスを増大させる一
つの方法は多量の補強用充填剤を使用することで
あるが、そのような方法の多くはエラストマーの
弾性又はゴム的性質に悪影響を及ぼす。 本発明は硬化フルオロカーボンエラストマーに
おいて、新規な加硫剤を使用しそして硬化フルオ
ロエラストマーの他の望ましい性質に悪影響を及
ぼさない方法によつて高モジユラスを達成させる
ことに関する。 要約すると、本発明の一つの側面においてはフ
ルオロカーボンエラストマーを、新規な加硫剤と
して、芳香族化合物の芳香環炭素原子に直接結合
したヒドロキシルおよびオキシアリル基を有する
芳香族化合物の1種又は混合物を含む組成物を使
用することにより加硫(又は硬化)する。 加硫剤中のヒドロキシル基およびアリルエーテ
ル(又はオキシアリル)基の相対的量並びにエラ
ストマーの加硫に使用する加硫剤の量は、硬化エ
ラストマーが所望の硬化状態を得そして所望の性
質を得るに十分な量であろう。一般に、加硫剤組
成物中のヒドロキシル基対アリルエーテル基の比
は0.3/1ないし5/1の範囲にあるか或いは
10/1までであり、好ましくは約0.7/1ないし
2/1である。使用する加硫剤の量は一般に加硫
すべきエラストマー100部当り約0.2ないし10部、
好ましくは約0.5ないし6部であり、これらの範
囲内で量が多いほど一般により堅い硬化状態とな
る。 フルオロカーボンエラストマー又はガム、例え
ばフツ化ビニリデンとヘキサフルオロプロペンと
のコポリマー、は新規な加硫剤およびそのような
エラストマーの加硫に通常使用されている加硫用
添加剤、即ち加硫促進剤又は硬化補助剤、例えば
前述のオルガノーアンモニウム、ホスホニウムお
よび−スルホニウム化合物(例えばトリフエニル
ベンジルホスホニウムクロリド)、2価の金属酸
化物又は水酸化物(酸受容体として)(例えば
MgOおよびCa(OH)2)、および補強剤又は充填
剤(例えばカーボンブラツクおよびシリカ)、と
配合することができる。このように配合したエラ
ストマー又はガム原料を次に、例えば成形又は押
出成形により、シール、O−リング、ガスケツト
等の形状に成形し、そして熱を適用して加硫(又
は硬化又は架橋)を行つて、所望のモジユラスお
よびその他の望ましい性質、例えば伸張性、引張
強度、硬度、および引裂強度、を有する弾性物品
を生成する。そのような硬化フルオロエラストマ
ーから製造した回転軸シールは、比較的低モジユ
ラスの今までのフルオロエラストマーから製造し
たシールを補強するのに現在慣用されているワイ
ヤースプリングのような機械的支持成分を必要と
することなく組立てそして使用することができ
る。 本発明の広範囲の加硫剤群は、一般式: Ar(OR)n (式中、 Arはn−価の芳香族核を表わし、 Rの各々は同じ又は相異なり、そして水素原子
およびアリル基から成る群から選ばれ、そして nは1ないし4、好ましくは2ないし4、の数
を表わす)で表わすことができる化合物を含む組
成物であるが、但し、式で表わされる選ばれた
化合物においてnが1であるか、或いはnが2、
3又は4であり且つ各Rが同じの場合、該加硫剤
組成物は該選ばれた化合物および該選ばれた化合
物のR基とは異なる少なくとも1つのR基を有す
る、式の範囲内にある他の化合物の少なくとも
1種の混合物を含み、従つて加硫剤組成物は芳香
族ヒドロキシル置換基およびアリルエーテル置換
基を有する。例えば、選ばれた化合物がC6H4
(OCH2CH=CH2)2である場合、フルオロエラス
トマーガムの加硫にはヒドロキシル置換芳香族化
合物、例えばC6H4(OH)2、と混合して使用す
る;一方、式の化合物がヒドロキシル基とオキ
シアリル基との両方を有する場合、例えば該化合
物がHO−C6H4−OCH2CH=CH2の場合、その
ような化合物はそれだけで加硫剤として使用でき
る。 一般式の芳香核Arは一般に3個までのベン
ゼン核を有し、そのベンゼン核は例えばフエニレ
ン、ビフエニレン、カルボニルビス(フエニレ
ン)、およびメチレンビス(フエニレン)の場合
のように別々であるか、或いは例えばナフタレン
およびアントラセンの場合のように縮合してい
る。芳香核は該化合物の加硫機能に悪影響を及ぼ
さない他の置換基により置換され得、そのような
置換基は例えばハロゲン原子(例えば塩素、フツ
素又は臭素原子)およびオキシ、アルキル、アリ
ール、アルクアリールおよびアルアルキル基のよ
うな基である。しかしながら、芳香核は他の点で
は置換されていない、即ち芳香核は式中に示さ
れたOR基のみにしか置換されていないのが好ま
しい。また、アリル基はアルキル基(例えばメチ
ル基)およびアリール基(例えばフエニル基)の
ような置換基にて置換されていることができる
が、但しそれらの置換基は該化合物の加硫機能に
悪影響を及ぼさないことを条件とする。しかしな
がら、アリル基は非置換であるのが好ましい。 本発明の加硫剤の好ましい下位群は下記一般式
で表わされるものである: 式中、 Rは水素原子又はアリル基を表わし、 Aはチオ、オキシ、スルフイニル、スルホニル
又はカルボニル部分、或いは例えば炭素原子数1
ないし13の2価の有機基、例えば塩素、フツ素又
は臭素置換基によつて置換されてもよい脂肪族、
脂環族又は芳香族基を表わし、 xおよびyは0、1又は2を表わし、そして mおよびnは0又は1を表わす。但し、 (1) (n+y)が少なくとも1でありそしてyが
0の場合、xは少なくとも1であり(従つて式
の化合物は2−又は多−官能価である)、 (2) 式の選ばれた化合物中にヒドロキシル置換
基が存在しない場合(yが0、nが1、xが0
又は少なくとも1、そしてRがアリル基の場
合)、前記加硫剤組成物は該ヒドロキシル基を
含まない選ばれた化合物を式の範囲内にあり
少なくとも一つのヒドロキシル置換基を有す
る、少なくとも1種の他の化合物(即ち、yが
少なくとも1の化合物、又はnが1、xが少な
くとも1でありそして少なくともRの一つが水
素原子である化合物)との混合物の形で含有す
る。 特に好ましい化合物は、式においてx、mお
よびnが1であり、yが0であり、そしてAが2
価の脂肪族基である化合物、即ち、次式: で表わされる化合物である。この好ましい群の種
化合物はビスフエノールA前駆体から誘導した次
式: の化合物、およびビスフエノールAF前駆体から
誘導した次式: の化合物である。これらの種化合物は通常本発明
に従つて製造されそしてそれらの未反応ビスフエ
ノール前駆体およびそのパラー置換ジ−オキシア
リル誘導体と混合してフルオロエラストマーガム
の加硫に使用されるであろう。 本発明に従つて加硫又は硬化されるポリマー
は、フルオロカーボンエラストマーとして分類で
きる公知の線状、飽和、熱可塑性のフツ素化ポリ
マー又はガムである。そのようなポリマーは例え
ば前述の従来技術、例えば米国特許第4233421号
(Worm)および同第4263414(Kolb)に記載され
ている。これらの多くは市販されており“フルオ
レル(Fluorel)”および“ヴイトン(Viton)”
のような商標にて販売されており、そしてそれら
はフツ化ビニリデンと1種又はそれ以上の他のモ
ノオレフイン(通常ハロゲン化されている)との
コポリマーである。一般に、それらの鎖炭素原子
の少なくとも10%は−CH2−基である。 本発明に従つて加硫し得るポリマーは、フツ化
ビニリデンとヘキサフルオロプロペン、クロロト
リフルオロエチレン、2−クロロペンタフルオロ
プロペン、フツ素化メチルビニルエーテル、テト
ラフルオロエチレン、1−ヒドロペンタフルオロ
プロペン、ジクロロジフルオロエチレン、トリフ
ルオロエチレン、1,1−クロロフルオロエチレ
ン、ブロモトリフルオロエチレン、ブロモジフル
オロエチレン、又はプロモテトラフルオロブテン
とのエラストマー性コポリマーである。これらの
モノオレフインは2種又はそれ以上の群の中で互
いに共重合し得る。それらはまたエチレン又はプ
ロピレンのような他のオレフイン性化合物と共重
合し得る。好ましいエラストマーはフツ化ビニリ
デンと、各二重結合炭素原子上に少なくとも一つ
のフツ素原子置換基を含む末端不飽和フルオロモ
ノオレフイン(核フルオロモノオレフインの各炭
素原子はフツ素原子、塩素原子、水素原子、低級
フルオロアルキル基又は低級フルオロアルコキシ
基だけにしか置換されていない)、特にヘキサフ
ルオロプロペン、テトラフルオロエチレン、クロ
ロトリフルオロエチレン、および1−ヒドロペン
タフルオロプロペン、とのコポリマーである。特
に好ましいのは、フツ化ビニリデンをヘキサフル
オロプロペンと米国特許第3051677号および同第
3318854号に記載したようにして共重合して製造
したフツ素化エラストマー並びにフツ化ビニリデ
ン、ヘキサフルオロプロペン、およびテトラフル
オロエチレンを米国特許第2968649号に記載した
ようにして共重都して製造したコポリマーであ
る。ヘキサフルオロプロペン約15ないし約50モル
パーセントを有し、任意にテトラフルオロエチレ
ンを30モルパーセントまで添加したヘキサフルオ
ロプロペンとフツ化ビニリデンとのエラストマー
性コポリマーはこの好ましい群の例である。例え
ば粘性の異なるフツ素化エラストマーの混合物又
はブレンド物もまた適している。 本発明のヒドロキシル−およびアリルエーテル
置換芳香族組成物は、前駆体ポリヒドロキシ芳香
族化合物のナトリウム塩をアリルクロリド又はプ
ロミドとエチルアルコールのような溶媒中で反応
させ、次に得られた反応生成物を酸で処理するこ
とにより製造できる。或いは、ポリヒドロキシ芳
香族化合物とアリルクロリド又はプロミドをメチ
ルエチルケトンのような溶媒中で炭酸カリウムの
存在下にて反応させることができる。そのような
製法はJahnによるJ.Prakt Chem.13、188〜96
(1961)およびL.F.FeiserによるJ.Amer.Chem.
Soc.、612206(1939)に記載されている。このよ
うにして製造したヒドロキシ、アリルエーテルは
通常液体又は固体であり、それらの混合物は一般
に低温融解性の固体であろう。 本発明のヒドロキシ、アリルエーテルの代表的
な芳香族ポリヒドロキシル前駆体には、ヒドロキ
ノン、2−メチルヒドロキノン、2,5−ジメチ
ルヒドロキノン、2−第3ブチルヒドロキノン、
レゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、5
−メチルレゾルシノール、2,4−ジベンゾイル
レゾルシノール、カテコール、2,4−ジヒドロ
キシ安息香酸エチルエステル、2,4−ジヒドロ
キシアセトフエノン、1,5−ジヒドロキシナフ
タレン、9,10−ジヒドロキシアントラセン、
1,4,9,10−テトラヒドロキシアントラセ
ン、36−ジヒドロキシキサントン、2,6−ジヒ
ドロキシアントラキノン、4,4′−ジヒドロキシ
ジフエニルスルホキシド、4,4′−ジヒドロキシ
ジフエニルスルホン(ビスフエノールS)、1,
1−シクロヘキシリデン−ビス(4−ヒドロキシ
ベンゼン)、2−クロロ−1,4−シクロヘキシ
レン−ビス(4−ヒドロキシベンゼン)、2,2
−イソプロピリデン−ビス(4−ヒドロキシベン
ゼン)(ビスフエノールA)、2,2−ヘキサフル
オロイソプロピリデン−ビス(4−ヒドロキシベ
ンゼン)(ビスフエノールAF)、2,4′−ジヒド
ロキシベンゾフエノン、4,4′−ジヒドロキシベ
ンゾフエノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキ
シベンゾフエノン、および2−フルオロ−1,4
−フエニレン−ビス(4−ヒドロキシベンゼン)
が含まれる。ビスフエノールS、ビスフエノール
AFおよびビスフエノールAは本発明のアリルエ
ーテルに変換するのに好ましいポリフエノールで
ある。 本発明の硬化性フルオロエラストマー組成物の
硬化により望ましいほど高いモジユラスを得る必
要はないが、ヒドロキシアリルエーテル生成物中
に存在する上記の芳香族ヒドロキシ化合物を添加
して存在させることが有益であろう。何故なら、
それらの化合物は一般に、本発明の硬化フルオロ
エラストマーのモジユラスを更に増大させるから
である。ヒドロキシアリルエーテル生成物と組合
せて使用できる芳香族ヒドロキシ化合物の量は、
硬化させたフルオロエラストマーに望まれる性質
に依存するであろうが、一般には加硫剤組成物中
のヒドロキシル基対アリルエーテル基の比は、前
に示したように10/1を越えないであろう。 本発明の配合されたフルオロカーボンエラスト
マー組成物中に硬化補助剤又は促進剤として使用
できるオルガノ−オニウム化合物は、上記引用特
許および参考文献に詳しく記載されている。 硬化補助剤として有用な代表的なオルガノ−オ
ニウム化合物には下記の化合物又はその混合物が
含まれる: トリフエニルベンジルホスホニウムクロリド、
トリブチルアリルホスホニウムクロリド、テトラ
ブチルホスホニウムキヤプテート、トリエチルオ
クタデシルホスホニウムアセテート、テトラブチ
ルアンモニウムヒドロキシド、テトラメチルアン
モニウムヒドロキシド、ヘキサブチルエチレンジ
アンモニウムジクロリド、N,N−ジプロピルピ
ペリジニウムアセテート、N−エチルピリジニウ
ムプロミド、1,4−フエニレンジメチレンビス
(トリエチルアンモニウム)ジクロリド、8−ベ
ンジル−1,8−ジアザ−ビシクロ〔5,4,
0〕−7−ウンデセニウムクロリド、トリフエニ
ルスルホニウムクロリド、メチルジフエニルスル
ホニウムテトラフルオロボレート、およびトリト
リルスルホニウムブロミド。 ヒドロキシアリルエーテル加硫剤および慣用の
オルガノ−オニウム化合物(エラストマー100部
当り約0.1ないし5部の量)を粉砕しそしてフル
オロカーボンエラストマーガム素材中に分散させ
る。このように混合すると、エラストマー組成物
は室温にて長期間、例えば1年又はそれ以上、貯
蔵することができる。硬化の直前に慣用の2価金
属酸化物および/又は水酸化物酸受容体(各々、
エラストマー100部当り約0ないし25部の量で、
合計約3ないし40部)もまたエラストマー組成物
に加えると、ガム素材(該酸受容体と共同して反
応性の状態にある)は硬化可能となる。カーボン
ブラツク(エラストマー100部当り0ないし100部
の量)および炭酸カルシウムおよびシリカのよう
なその他の充填剤、顔料、および遅延剤のよう
な、その他の慣用の配合剤をガム素材中に混練す
ることができる。本発明のヒドロキシルアリルエ
ーテル組成物もまた一般に加工助剤として作用
し、配合されたガム素材の流動性を増大しそして
成形されたガム素材の金型からの離型を容易にす
る。 本発明によると、加硫系の成分の所望量を未加
硫フルオロカーボンガム素材に添加し、そしてバ
ンバリーミキサー、ロールミル又はその他の便利
な混合機のような通常のゴム混合機のいずれかを
使用することにより十分に混合又は配合すること
ができる。混合機中の混合物の温度は好ましくは
約120℃より上昇させないようにすべきである。 配合された硬化性ガム素材を押出成形又は金型
中でプレスし、引続き炉中で加熱又はベークする
ことができる。配合されたガム素材のプレス
(“プレス硬化”と呼ばれる)は通常、約95℃から
約230℃、好ましくは約150℃から約205℃の温度
で1分ないし約15時間、通常5分ないし30分の時
間行われる。約700kpaおよび約20600kpa、好ま
しくは約3400kpaないし約6800kpaの圧力が通常
金型中の配合ガム素材に負荷される。金型は初め
はシリコーン油のような離型剤を塗布しそして予
備ベークし得る。次に、成形された加硫物は通常
約260℃にて約2時間ないし50時間、又は成形物
品の断面厚に依存してそれ以上の時間、通常“後
硬化”(オーブン硬化)される。厚い部分につい
ては、後期硬化中に温度は通常、選ばれた所望の
最高温度範囲の下限から徐々に上昇する。薄い部
分、例えば5mm未満の部分については、その部分
を所望の最高温度のオーブン中に入れることがで
きる。用いる最高温度は好ましくは約260℃であ
り、そしてこの値に約24時間以上保持する。 下記の実施例は本発明をより良く理解するため
のものであつて、本発明の範囲を限定するものと
解釈すべきでない。これらの実施例において、記
載された“部”は“重量部”である。 実施例 1 撹拌器、コンデンサー、温度計、および添加
斗を備えた3つ首の丸底ホウケイ酸塩ガラスフラ
スコに、2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)プロパン(ビスフエノールA)228g(1.0モ
ル)、エチルアルコール溶媒、およびメチルアル
コール中の25%ナトリウムメトキシド216g(1.0
モル)を加えた。反応混合物を撹拌し、そして40
℃にて0.5時間加熱してビスフエノールAの部分
的ナトリウム塩を形成させた。 塩化アリル(45.6g)を添加し、そして反応混
合物を1時間撹拌および加熱し、次に追加の塩化
アリル45.6g(合計1.2モル)を加えそして5時
間還流を続けた。フラスコを蒸留できるように適
合させそして過剰の塩化アリルおよびエチルアル
コール溶媒を25トルにて90℃のポツト温度まで留
去した。 フラスコに残された反応生成物に濃塩酸40gお
よびジイソプロピルエーテル200mlを含む水400ml
を加えた。混合物を十分撹拌しそしてエーテル層
を分離し、水で洗浄しそしてエーテルを蒸留によ
り80℃のポツト温度まで25トルにて除去して生成
物273gを得た。反応生成物の少量サンプルのト
リメチルシリル誘導体の気体−液体クロマトグラ
フイーは、第1表中薬剤“a”で表わされた組成
を有することを示した。 上記の製法を、別の実験で半分量の試薬および
溶媒を用いて繰返して、第1表中薬剤“e”で示
される組成の生成物を得た。 同様の実験にて、ビスフエノールA0.25モル、
ナトリウムメトキシド0.5モル、および塩化アリ
ル0.6モルを使用して第1表に薬剤“g”で示し
た組成を有する生成物を製造した。 薬剤“a”で示された上記反応生成物の一部分
を水性水酸化ナトリウムおよびジイソプロピルエ
ーテルと混合し、エーテル相を水性塩酸と振とう
し、そしてエーテル相を蒸発させて第2のアリル
エーテル生成物を得た。その組成を第1表中薬剤
“b”として示す。 上記の第2のアリルエーテル生成物を再び水性
水酸化ナトリウムで処理し、塩化メチレンで抽出
し、そして有機層から溶媒を除去し、そして第1
表中薬剤“f”で示される組成を有する生成物
(1.9g)を10:1ヘキサン/酢酸エチル溶媒混合
物を用いてシリカゲルカラムの液体クロマトグラ
フイーに付して第3および第4生成物を得た。そ
の生成物の一つは第1表中薬剤“h”で示される
組成のモノアリルエーテル誘導体であり、他の生
成物はジアリルエーテル誘導体である。後者の一
部分を同量のビスフエノールAと混合して、第1
表中薬剤“p”で示される組成の生成物を得た。
該誘導体の別の部分をフエノールと1:2の比に
て混合したが、この混合物を第1表中薬剤“q”
で示す。 実施例 2 実施例1の装置を使用して、ビスフエノール
A114g(0.5モル)、塩化アリル45.5g(0.6モ
ル)、メチルエチルケトン(MEK)溶媒100g、
およびヨウ化カリウム0.6gをフラスコに入れた。
この撹拌混合物に炭酸カリウム69.1g(0.45モ
ル)を加え、そして反応混合物を68〜87℃に加熱
した。反応混合物を室温に冷却し、冷水150mlお
よびジイソプロピルエーテル500mlを加えた。混
合物を激しく振とうし、そして有機相を分離しそ
して塩酸を含む水100mlと共に振とうした。有機
相を水性の酸性相から分離し、そして溶媒を蒸留
によつて25トルにて80℃のポツト温度まで除去し
て生成物139gを得た。生成物の気体−液体クロ
マトグラフイーにより、第1表中の薬剤“d”で
示される組成を有することが示された。 本質的に上記製造を繰返して、第1表の薬剤
“W”で示される組成を有する生成物を得た。 実施例 3 実施例1のような備品を有するフラスコ内の還
流用の撹拌された塩化アリル45g(0.6モル)に、
3時間にわたつて2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フエニル)ヘキサフルオロプロパン(ビスフエノ
ールAF)168g(0.5モル)、エチルアルコール
150ml、およびメチルアルコール中の25%ナトリ
ウムメトキシド108g(0.5モル)から調製した溶
液を添加し、そして還流を65℃にて3時間続け
た。反応混合物を冷却しそして反応系に形成され
た塩化ナトリウムを過により除去し、液を蒸
留により濃縮しそして粗製生成物を水性塩酸およ
びジイソプロピルエーテルと共に振とうし、そし
て混合アリルエーテル生成物を実施例1のように
して分離した。混合アリルエーテル生成物
(191.5g重量)は第1表中薬剤“j”で示される
組成を有していた。 2倍量の試薬および溶媒を用いそして添加の順
序を逆にして上記の製造を繰返して、第1表中薬
剤“l”で示される組成を有する生成物を得た。 上記生成物、薬剤“j”、100gのジイソプロピ
ルエーテル溶液の水性水酸化ナトリウム抽出によ
り、第1表中薬剤“k”で表わされる組成を有す
る生成物を得た。 実施例 4 実施例2の手順に従つて、ヒドロキノン55g
(0.5モル)、塩化アリル45.6g(0.6モル)、ヨウ化
カリウム0.6gおよび炭酸カリウム69.1g(0.45モ
ル)をMEK50ml中で反応させ、そして得られた
反応生成物(29g重)を上記のようにして分離し
た。気体−液体クロマトグラフイーによる分析
で、第1表に薬剤“m”として示される組成を有
することが示された。 実施例 5 実施例2の手順に従つて、レゾルシノール44g
(0.4モル)、臭化ブロミド96.8g(0.79モル)およ
び炭酸カリウム112g(0.73モル)をアセトン200
ml中で反応させ、そしてアリルエーテル生成物を
上記のようにして分離した。重さ65.5gの生成物
は第1表の薬剤“n”で示される組成を有してい
た。この生成物50部をレゾルシノール50部と混合
して、第1表中薬剤“o”で示される組成の生成
物を得た。 上記の薬剤のヒドロキシル基対アリルエーテル
基の比を第1A表に示す。 第2表に示す組成の多くの市販のフルオロカー
ボンガムを本発明の種々の加硫剤およびいくつか
の慣用の加硫用添加剤と前に記載した方法とは別
の慣用方法で配合した。 配合したガム素材のサンプルは150×150×1.8
mmのシート形体にあり、そして175℃にて約
5MPaで(指示した以外は)10分間プレスした。
指示された物性の測定後、サンプルの一部分を次
にオーブン中260℃にて24時間後期硬化し、そし
て物性を再測定した。測定はインストンテンシル
テスター、方法“A”を用いてASTM D412−
80に従い、1.8mmシートからダイ“C”を用いて
切断した亜鈴形サンプルを用いた。引裂強さは
ABTM D624−73、ダイ“C”により測定した。
ガム素材の配合において、使用した加硫促進剤
(又は硬化補助剤)は(C6H5)3(C6H5CH2)
P+Cl-、カーボンブラツク充填剤は“Thermax”
MT(ASTM N990)、酸化マグネシウムは
“Maglite”D、そして水酸化カリウムは試薬等
級のものであつた。 比較のため、ある種の他の物質を加硫剤として
使用してある配合ガム素材を同様に製造し、硬化
しそして試験した。 前記の実験を第3〜6表に要約する。 実施例 6 第3表に示したように、(第2表の)種々のガ
ムを(第1表の)本発明の薬剤“a”および
“l”と配合した。比較用に、それらのビスフエ
ノール前駆体(フルオロカーボンエラストマーガ
ム用の公知の加硫剤)もまた“c”で示される他
の実験例中のガムと配合した。第3表は硬化した
配合ガムのテスト結果を含む。 第3表のデータは加硫剤“a”および“l”
(それぞれビスフエノールAおよびビスフエノー
ルAFのアリルエーテルブレンド物を含む)は高
モジユラスを有する硬化フルオロエラストマーを
与えたが(実験No.2、4〜10)、一方遊離の又は
前駆体のビスフエノール(同じ硬化剤量)は性質
および特性が劣る硬化エラストマーを生成した
(実験No.1Cおよび3C)。 データはまた本発明の硬化剤が数種の異なるフ
ルオロエラストマーガムを用いても高モジユラ
ス、硬化フルオロエラストマーを与えることを示
す。 実施例 7 第1表の薬剤“l”および“e”をある実施例
においては単独加硫剤として市販のフルオロカー
ボンエラストマーガム中に配合し、そして他の実
験例においてはこれらの薬剤を添加量のそれらの
ビスフエノール前駆体との混合物として配合し
た。比較用に、ビスフエノール前駆体自体を該ガ
ム用の単独加硫剤として使用した。結果を第4表
に要約する。 第4表のデータはまた、本発明の加硫剤がそれ
らの前駆体ビスフエノールを用いた場合(実験No.
1C、2Cおよび5C)よりも高いモジユラスを有す
る硬化フルオロエラストマー(実験例3、4、6
および7)を生成することを示す。本発明の硬化
剤は、薬剤に追加の遊離ビスフエノールを添加し
た場合に幾分より高いモジユラスを与えた(実験
No.4)。 実施例 8 ビスフエノールAの種々のアリルエーテル誘導
体生成物を加硫剤として使用した。比較用に前駆
体、ビスフエノールA、およびビスフエノールA
のジ−アリルエーテルを評価した。第5表に実験
例およびその結果を示す。 第5表のデータは加硫剤が高モジユラス硬化フ
ルオロエラストマーを生成するのに一般的に有効
であることを示す。遊離ビスフエノールのみ(実
験No.1C)又は純粋なジアリルエーテル(実験No.
7C)のみ使用した比較用硬化物は試験すること
のできないふくれた硬化物を生成した。実験No.5
で使用した加硫剤は相対的に低いモジユラスのエ
ラストマーを与えたが、そのヒドロキシル/アリ
ルエーテル比が比較的低いことによると思われ、
そのような生成物は高モジユラスを必要とする用
途には有用でないであろう。 実施例 9 ヒドロキノンのアリルエーテル誘導体およびレ
ゾルシノールおよびフエノールと混合したビスフ
エノールAのジ−アリルエーテルをフルオロエラ
ストマーガムと配合した。比較用に、ビスフエノ
ールAのプロピルエーテル、2−アリルフエノー
ル、および主としてレゾルシノールのジアリルエ
ーテルからなる薬剤もまたフルオロエラストマー
と配合した。結果を第6表に示す。 第6表のデータは、ヒドロキノンおよびレゾル
シノールの2種のアリルエーテル(実験No.1およ
び5)並びにジ−アリルエーテル−フエノール混
合物が高モジユラス硬化フルオロエラストマーを
与えたことを示す。ビスフエノールAのプロピル
エーテルブレンド物(実験No.2C)、主としてジア
リルエーテル(実験No.4C)および非エーテル性
アリルフエノール(実験No.3C)を用いた比較実
験例は低モジユラス硬化エラストマーを与えた。 本発明の範囲および精神を逸脱することなく、
本発明の種々の修正および変更が当業者には明ら
かであろう。
法およびそれに使用するための加硫剤に関する。
別の観点によれば、本発明はフツ化ビニリデンポ
リマーおよび加硫剤を含めた加硫用添加剤を含有
する加硫可能なフルオロカーボンエラストマー組
成物に関する。更に別の観点によれば、本発明は
ビスフエノールAおよびAFのような芳香族ポリ
ヒドロキシ化合物の誘導体に関し、該誘導体はフ
ルオロカーボンエラストマーの加硫に有用であ
る。 加硫が困難なポリマーは、フツ化ビニリデンを
他の末端不飽和モノオレフイン(例えばヘキサフ
ルオロプロペン、1−ヒドロペンタフルオロプロ
ペン、クロロトリフルオロエチレン、ペルフルオ
ロメチル ビニルエーテル、およびテトラフルオ
ロエチレン)で重合することにより製造したフル
オロカーボンエラストマーである。これらの加硫
した又は硬化したフツ素化ポリマーはゴム弾性で
あり、そしてまたその他の有用な性質、例えば耐
酸および耐塩基性、熱安定性、高い引張強度、低
い圧縮永久歪、および良好な耐引裂性をも有す
る。そのため、フルオロカーボンエラストマー
は、自動車用の回転軸シール、例えばクランクシ
ヤフト、のような高温用のポリマーに選ばれるよ
うになつた。 フルオロカーボンエラストマーに現在使用され
ている慣用の加硫剤(又は硬化剤)にはポリフエ
ノールのような芳香族ポリヒドロキシ化合物が含
まれ、それらは通常ある種の加硫促進剤又は硬化
補助剤、即ちオルガノ−オニウム化合物、例えば
アンモニウム、ホスホニウムおよびスルホニウム
化合物、と組合せて使用されている。例えば米国
特許第3655727号(Patel外)、第3712877号
(Patel外)、第3857807号(Kometani外)、第
3686143号(Bowman)、第3933732号
(Schmiegel)、第3876654号(Pattison)、および
第4233421号(Worm);並びにWest、A.C.およ
びHolcomb、A.G.により“フロリネーテイド
エラストマー(Fluorinated Elastomers)”、
Kirk−Othmer:エンサイクロペデイア オブ
ケミカル テクノロジー(Encyclopedia of
Chemical Technology)、第8巻、第3版、ジヨ
ン ウイリー アンド サンズ社、第500〜515頁
(1979)を参照されたい。加硫剤および硬化補助
剤のほかに、2価の金属酸化物又は水酸化物(無
機酸受容体として)、充填剤、加工助剤、および
その他の添加剤もまたフルオロカーボンエラスト
マー組成物の加硫(又は硬化)に慣用されてい
る。 前述のように、従来法により加硫されたフルオ
ロカーボンエラストマーは多くの有用な性質を有
するが、それは一般に、ある種の用途に望ましい
高いモジユラス(エラストマーをある長さに伸張
するのに必要な力)を有していない。高モジユラ
スフルオロエラストマーが特に有用な用途には封
止用潤滑剤および圧媒液の漏れを防ぐためのエン
ジンおよびモーター回転軸封止用リング(ゴム−
金属結合構造体を含む)が含まれる。そのため、
現在使用されている多くのエラストマー軸シール
は、封止圧を維持するように設計されたある形体
の機械的な支持成分(通常はワイヤースプリン
グ)を必要とする(例えばRMAハンドブツクOS
−8/1977、ラバーマニフアクチユラーズ アソ
シエーシヨン社、ワシントン地区発行、のスプリ
ング負荷回転軸シールを参照)。これらのシール
用に加えて、高モジユラスフルオロエラストマー
は油井削穴ビツトシール、油井ラムパツカーおよ
びO−リングの構成に有用であろう。 硬化エラストマーのモジユラスを増大させる一
つの方法は多量の補強用充填剤を使用することで
あるが、そのような方法の多くはエラストマーの
弾性又はゴム的性質に悪影響を及ぼす。 本発明は硬化フルオロカーボンエラストマーに
おいて、新規な加硫剤を使用しそして硬化フルオ
ロエラストマーの他の望ましい性質に悪影響を及
ぼさない方法によつて高モジユラスを達成させる
ことに関する。 要約すると、本発明の一つの側面においてはフ
ルオロカーボンエラストマーを、新規な加硫剤と
して、芳香族化合物の芳香環炭素原子に直接結合
したヒドロキシルおよびオキシアリル基を有する
芳香族化合物の1種又は混合物を含む組成物を使
用することにより加硫(又は硬化)する。 加硫剤中のヒドロキシル基およびアリルエーテ
ル(又はオキシアリル)基の相対的量並びにエラ
ストマーの加硫に使用する加硫剤の量は、硬化エ
ラストマーが所望の硬化状態を得そして所望の性
質を得るに十分な量であろう。一般に、加硫剤組
成物中のヒドロキシル基対アリルエーテル基の比
は0.3/1ないし5/1の範囲にあるか或いは
10/1までであり、好ましくは約0.7/1ないし
2/1である。使用する加硫剤の量は一般に加硫
すべきエラストマー100部当り約0.2ないし10部、
好ましくは約0.5ないし6部であり、これらの範
囲内で量が多いほど一般により堅い硬化状態とな
る。 フルオロカーボンエラストマー又はガム、例え
ばフツ化ビニリデンとヘキサフルオロプロペンと
のコポリマー、は新規な加硫剤およびそのような
エラストマーの加硫に通常使用されている加硫用
添加剤、即ち加硫促進剤又は硬化補助剤、例えば
前述のオルガノーアンモニウム、ホスホニウムお
よび−スルホニウム化合物(例えばトリフエニル
ベンジルホスホニウムクロリド)、2価の金属酸
化物又は水酸化物(酸受容体として)(例えば
MgOおよびCa(OH)2)、および補強剤又は充填
剤(例えばカーボンブラツクおよびシリカ)、と
配合することができる。このように配合したエラ
ストマー又はガム原料を次に、例えば成形又は押
出成形により、シール、O−リング、ガスケツト
等の形状に成形し、そして熱を適用して加硫(又
は硬化又は架橋)を行つて、所望のモジユラスお
よびその他の望ましい性質、例えば伸張性、引張
強度、硬度、および引裂強度、を有する弾性物品
を生成する。そのような硬化フルオロエラストマ
ーから製造した回転軸シールは、比較的低モジユ
ラスの今までのフルオロエラストマーから製造し
たシールを補強するのに現在慣用されているワイ
ヤースプリングのような機械的支持成分を必要と
することなく組立てそして使用することができ
る。 本発明の広範囲の加硫剤群は、一般式: Ar(OR)n (式中、 Arはn−価の芳香族核を表わし、 Rの各々は同じ又は相異なり、そして水素原子
およびアリル基から成る群から選ばれ、そして nは1ないし4、好ましくは2ないし4、の数
を表わす)で表わすことができる化合物を含む組
成物であるが、但し、式で表わされる選ばれた
化合物においてnが1であるか、或いはnが2、
3又は4であり且つ各Rが同じの場合、該加硫剤
組成物は該選ばれた化合物および該選ばれた化合
物のR基とは異なる少なくとも1つのR基を有す
る、式の範囲内にある他の化合物の少なくとも
1種の混合物を含み、従つて加硫剤組成物は芳香
族ヒドロキシル置換基およびアリルエーテル置換
基を有する。例えば、選ばれた化合物がC6H4
(OCH2CH=CH2)2である場合、フルオロエラス
トマーガムの加硫にはヒドロキシル置換芳香族化
合物、例えばC6H4(OH)2、と混合して使用す
る;一方、式の化合物がヒドロキシル基とオキ
シアリル基との両方を有する場合、例えば該化合
物がHO−C6H4−OCH2CH=CH2の場合、その
ような化合物はそれだけで加硫剤として使用でき
る。 一般式の芳香核Arは一般に3個までのベン
ゼン核を有し、そのベンゼン核は例えばフエニレ
ン、ビフエニレン、カルボニルビス(フエニレ
ン)、およびメチレンビス(フエニレン)の場合
のように別々であるか、或いは例えばナフタレン
およびアントラセンの場合のように縮合してい
る。芳香核は該化合物の加硫機能に悪影響を及ぼ
さない他の置換基により置換され得、そのような
置換基は例えばハロゲン原子(例えば塩素、フツ
素又は臭素原子)およびオキシ、アルキル、アリ
ール、アルクアリールおよびアルアルキル基のよ
うな基である。しかしながら、芳香核は他の点で
は置換されていない、即ち芳香核は式中に示さ
れたOR基のみにしか置換されていないのが好ま
しい。また、アリル基はアルキル基(例えばメチ
ル基)およびアリール基(例えばフエニル基)の
ような置換基にて置換されていることができる
が、但しそれらの置換基は該化合物の加硫機能に
悪影響を及ぼさないことを条件とする。しかしな
がら、アリル基は非置換であるのが好ましい。 本発明の加硫剤の好ましい下位群は下記一般式
で表わされるものである: 式中、 Rは水素原子又はアリル基を表わし、 Aはチオ、オキシ、スルフイニル、スルホニル
又はカルボニル部分、或いは例えば炭素原子数1
ないし13の2価の有機基、例えば塩素、フツ素又
は臭素置換基によつて置換されてもよい脂肪族、
脂環族又は芳香族基を表わし、 xおよびyは0、1又は2を表わし、そして mおよびnは0又は1を表わす。但し、 (1) (n+y)が少なくとも1でありそしてyが
0の場合、xは少なくとも1であり(従つて式
の化合物は2−又は多−官能価である)、 (2) 式の選ばれた化合物中にヒドロキシル置換
基が存在しない場合(yが0、nが1、xが0
又は少なくとも1、そしてRがアリル基の場
合)、前記加硫剤組成物は該ヒドロキシル基を
含まない選ばれた化合物を式の範囲内にあり
少なくとも一つのヒドロキシル置換基を有す
る、少なくとも1種の他の化合物(即ち、yが
少なくとも1の化合物、又はnが1、xが少な
くとも1でありそして少なくともRの一つが水
素原子である化合物)との混合物の形で含有す
る。 特に好ましい化合物は、式においてx、mお
よびnが1であり、yが0であり、そしてAが2
価の脂肪族基である化合物、即ち、次式: で表わされる化合物である。この好ましい群の種
化合物はビスフエノールA前駆体から誘導した次
式: の化合物、およびビスフエノールAF前駆体から
誘導した次式: の化合物である。これらの種化合物は通常本発明
に従つて製造されそしてそれらの未反応ビスフエ
ノール前駆体およびそのパラー置換ジ−オキシア
リル誘導体と混合してフルオロエラストマーガム
の加硫に使用されるであろう。 本発明に従つて加硫又は硬化されるポリマー
は、フルオロカーボンエラストマーとして分類で
きる公知の線状、飽和、熱可塑性のフツ素化ポリ
マー又はガムである。そのようなポリマーは例え
ば前述の従来技術、例えば米国特許第4233421号
(Worm)および同第4263414(Kolb)に記載され
ている。これらの多くは市販されており“フルオ
レル(Fluorel)”および“ヴイトン(Viton)”
のような商標にて販売されており、そしてそれら
はフツ化ビニリデンと1種又はそれ以上の他のモ
ノオレフイン(通常ハロゲン化されている)との
コポリマーである。一般に、それらの鎖炭素原子
の少なくとも10%は−CH2−基である。 本発明に従つて加硫し得るポリマーは、フツ化
ビニリデンとヘキサフルオロプロペン、クロロト
リフルオロエチレン、2−クロロペンタフルオロ
プロペン、フツ素化メチルビニルエーテル、テト
ラフルオロエチレン、1−ヒドロペンタフルオロ
プロペン、ジクロロジフルオロエチレン、トリフ
ルオロエチレン、1,1−クロロフルオロエチレ
ン、ブロモトリフルオロエチレン、ブロモジフル
オロエチレン、又はプロモテトラフルオロブテン
とのエラストマー性コポリマーである。これらの
モノオレフインは2種又はそれ以上の群の中で互
いに共重合し得る。それらはまたエチレン又はプ
ロピレンのような他のオレフイン性化合物と共重
合し得る。好ましいエラストマーはフツ化ビニリ
デンと、各二重結合炭素原子上に少なくとも一つ
のフツ素原子置換基を含む末端不飽和フルオロモ
ノオレフイン(核フルオロモノオレフインの各炭
素原子はフツ素原子、塩素原子、水素原子、低級
フルオロアルキル基又は低級フルオロアルコキシ
基だけにしか置換されていない)、特にヘキサフ
ルオロプロペン、テトラフルオロエチレン、クロ
ロトリフルオロエチレン、および1−ヒドロペン
タフルオロプロペン、とのコポリマーである。特
に好ましいのは、フツ化ビニリデンをヘキサフル
オロプロペンと米国特許第3051677号および同第
3318854号に記載したようにして共重合して製造
したフツ素化エラストマー並びにフツ化ビニリデ
ン、ヘキサフルオロプロペン、およびテトラフル
オロエチレンを米国特許第2968649号に記載した
ようにして共重都して製造したコポリマーであ
る。ヘキサフルオロプロペン約15ないし約50モル
パーセントを有し、任意にテトラフルオロエチレ
ンを30モルパーセントまで添加したヘキサフルオ
ロプロペンとフツ化ビニリデンとのエラストマー
性コポリマーはこの好ましい群の例である。例え
ば粘性の異なるフツ素化エラストマーの混合物又
はブレンド物もまた適している。 本発明のヒドロキシル−およびアリルエーテル
置換芳香族組成物は、前駆体ポリヒドロキシ芳香
族化合物のナトリウム塩をアリルクロリド又はプ
ロミドとエチルアルコールのような溶媒中で反応
させ、次に得られた反応生成物を酸で処理するこ
とにより製造できる。或いは、ポリヒドロキシ芳
香族化合物とアリルクロリド又はプロミドをメチ
ルエチルケトンのような溶媒中で炭酸カリウムの
存在下にて反応させることができる。そのような
製法はJahnによるJ.Prakt Chem.13、188〜96
(1961)およびL.F.FeiserによるJ.Amer.Chem.
Soc.、612206(1939)に記載されている。このよ
うにして製造したヒドロキシ、アリルエーテルは
通常液体又は固体であり、それらの混合物は一般
に低温融解性の固体であろう。 本発明のヒドロキシ、アリルエーテルの代表的
な芳香族ポリヒドロキシル前駆体には、ヒドロキ
ノン、2−メチルヒドロキノン、2,5−ジメチ
ルヒドロキノン、2−第3ブチルヒドロキノン、
レゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、5
−メチルレゾルシノール、2,4−ジベンゾイル
レゾルシノール、カテコール、2,4−ジヒドロ
キシ安息香酸エチルエステル、2,4−ジヒドロ
キシアセトフエノン、1,5−ジヒドロキシナフ
タレン、9,10−ジヒドロキシアントラセン、
1,4,9,10−テトラヒドロキシアントラセ
ン、36−ジヒドロキシキサントン、2,6−ジヒ
ドロキシアントラキノン、4,4′−ジヒドロキシ
ジフエニルスルホキシド、4,4′−ジヒドロキシ
ジフエニルスルホン(ビスフエノールS)、1,
1−シクロヘキシリデン−ビス(4−ヒドロキシ
ベンゼン)、2−クロロ−1,4−シクロヘキシ
レン−ビス(4−ヒドロキシベンゼン)、2,2
−イソプロピリデン−ビス(4−ヒドロキシベン
ゼン)(ビスフエノールA)、2,2−ヘキサフル
オロイソプロピリデン−ビス(4−ヒドロキシベ
ンゼン)(ビスフエノールAF)、2,4′−ジヒド
ロキシベンゾフエノン、4,4′−ジヒドロキシベ
ンゾフエノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキ
シベンゾフエノン、および2−フルオロ−1,4
−フエニレン−ビス(4−ヒドロキシベンゼン)
が含まれる。ビスフエノールS、ビスフエノール
AFおよびビスフエノールAは本発明のアリルエ
ーテルに変換するのに好ましいポリフエノールで
ある。 本発明の硬化性フルオロエラストマー組成物の
硬化により望ましいほど高いモジユラスを得る必
要はないが、ヒドロキシアリルエーテル生成物中
に存在する上記の芳香族ヒドロキシ化合物を添加
して存在させることが有益であろう。何故なら、
それらの化合物は一般に、本発明の硬化フルオロ
エラストマーのモジユラスを更に増大させるから
である。ヒドロキシアリルエーテル生成物と組合
せて使用できる芳香族ヒドロキシ化合物の量は、
硬化させたフルオロエラストマーに望まれる性質
に依存するであろうが、一般には加硫剤組成物中
のヒドロキシル基対アリルエーテル基の比は、前
に示したように10/1を越えないであろう。 本発明の配合されたフルオロカーボンエラスト
マー組成物中に硬化補助剤又は促進剤として使用
できるオルガノ−オニウム化合物は、上記引用特
許および参考文献に詳しく記載されている。 硬化補助剤として有用な代表的なオルガノ−オ
ニウム化合物には下記の化合物又はその混合物が
含まれる: トリフエニルベンジルホスホニウムクロリド、
トリブチルアリルホスホニウムクロリド、テトラ
ブチルホスホニウムキヤプテート、トリエチルオ
クタデシルホスホニウムアセテート、テトラブチ
ルアンモニウムヒドロキシド、テトラメチルアン
モニウムヒドロキシド、ヘキサブチルエチレンジ
アンモニウムジクロリド、N,N−ジプロピルピ
ペリジニウムアセテート、N−エチルピリジニウ
ムプロミド、1,4−フエニレンジメチレンビス
(トリエチルアンモニウム)ジクロリド、8−ベ
ンジル−1,8−ジアザ−ビシクロ〔5,4,
0〕−7−ウンデセニウムクロリド、トリフエニ
ルスルホニウムクロリド、メチルジフエニルスル
ホニウムテトラフルオロボレート、およびトリト
リルスルホニウムブロミド。 ヒドロキシアリルエーテル加硫剤および慣用の
オルガノ−オニウム化合物(エラストマー100部
当り約0.1ないし5部の量)を粉砕しそしてフル
オロカーボンエラストマーガム素材中に分散させ
る。このように混合すると、エラストマー組成物
は室温にて長期間、例えば1年又はそれ以上、貯
蔵することができる。硬化の直前に慣用の2価金
属酸化物および/又は水酸化物酸受容体(各々、
エラストマー100部当り約0ないし25部の量で、
合計約3ないし40部)もまたエラストマー組成物
に加えると、ガム素材(該酸受容体と共同して反
応性の状態にある)は硬化可能となる。カーボン
ブラツク(エラストマー100部当り0ないし100部
の量)および炭酸カルシウムおよびシリカのよう
なその他の充填剤、顔料、および遅延剤のよう
な、その他の慣用の配合剤をガム素材中に混練す
ることができる。本発明のヒドロキシルアリルエ
ーテル組成物もまた一般に加工助剤として作用
し、配合されたガム素材の流動性を増大しそして
成形されたガム素材の金型からの離型を容易にす
る。 本発明によると、加硫系の成分の所望量を未加
硫フルオロカーボンガム素材に添加し、そしてバ
ンバリーミキサー、ロールミル又はその他の便利
な混合機のような通常のゴム混合機のいずれかを
使用することにより十分に混合又は配合すること
ができる。混合機中の混合物の温度は好ましくは
約120℃より上昇させないようにすべきである。 配合された硬化性ガム素材を押出成形又は金型
中でプレスし、引続き炉中で加熱又はベークする
ことができる。配合されたガム素材のプレス
(“プレス硬化”と呼ばれる)は通常、約95℃から
約230℃、好ましくは約150℃から約205℃の温度
で1分ないし約15時間、通常5分ないし30分の時
間行われる。約700kpaおよび約20600kpa、好ま
しくは約3400kpaないし約6800kpaの圧力が通常
金型中の配合ガム素材に負荷される。金型は初め
はシリコーン油のような離型剤を塗布しそして予
備ベークし得る。次に、成形された加硫物は通常
約260℃にて約2時間ないし50時間、又は成形物
品の断面厚に依存してそれ以上の時間、通常“後
硬化”(オーブン硬化)される。厚い部分につい
ては、後期硬化中に温度は通常、選ばれた所望の
最高温度範囲の下限から徐々に上昇する。薄い部
分、例えば5mm未満の部分については、その部分
を所望の最高温度のオーブン中に入れることがで
きる。用いる最高温度は好ましくは約260℃であ
り、そしてこの値に約24時間以上保持する。 下記の実施例は本発明をより良く理解するため
のものであつて、本発明の範囲を限定するものと
解釈すべきでない。これらの実施例において、記
載された“部”は“重量部”である。 実施例 1 撹拌器、コンデンサー、温度計、および添加
斗を備えた3つ首の丸底ホウケイ酸塩ガラスフラ
スコに、2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)プロパン(ビスフエノールA)228g(1.0モ
ル)、エチルアルコール溶媒、およびメチルアル
コール中の25%ナトリウムメトキシド216g(1.0
モル)を加えた。反応混合物を撹拌し、そして40
℃にて0.5時間加熱してビスフエノールAの部分
的ナトリウム塩を形成させた。 塩化アリル(45.6g)を添加し、そして反応混
合物を1時間撹拌および加熱し、次に追加の塩化
アリル45.6g(合計1.2モル)を加えそして5時
間還流を続けた。フラスコを蒸留できるように適
合させそして過剰の塩化アリルおよびエチルアル
コール溶媒を25トルにて90℃のポツト温度まで留
去した。 フラスコに残された反応生成物に濃塩酸40gお
よびジイソプロピルエーテル200mlを含む水400ml
を加えた。混合物を十分撹拌しそしてエーテル層
を分離し、水で洗浄しそしてエーテルを蒸留によ
り80℃のポツト温度まで25トルにて除去して生成
物273gを得た。反応生成物の少量サンプルのト
リメチルシリル誘導体の気体−液体クロマトグラ
フイーは、第1表中薬剤“a”で表わされた組成
を有することを示した。 上記の製法を、別の実験で半分量の試薬および
溶媒を用いて繰返して、第1表中薬剤“e”で示
される組成の生成物を得た。 同様の実験にて、ビスフエノールA0.25モル、
ナトリウムメトキシド0.5モル、および塩化アリ
ル0.6モルを使用して第1表に薬剤“g”で示し
た組成を有する生成物を製造した。 薬剤“a”で示された上記反応生成物の一部分
を水性水酸化ナトリウムおよびジイソプロピルエ
ーテルと混合し、エーテル相を水性塩酸と振とう
し、そしてエーテル相を蒸発させて第2のアリル
エーテル生成物を得た。その組成を第1表中薬剤
“b”として示す。 上記の第2のアリルエーテル生成物を再び水性
水酸化ナトリウムで処理し、塩化メチレンで抽出
し、そして有機層から溶媒を除去し、そして第1
表中薬剤“f”で示される組成を有する生成物
(1.9g)を10:1ヘキサン/酢酸エチル溶媒混合
物を用いてシリカゲルカラムの液体クロマトグラ
フイーに付して第3および第4生成物を得た。そ
の生成物の一つは第1表中薬剤“h”で示される
組成のモノアリルエーテル誘導体であり、他の生
成物はジアリルエーテル誘導体である。後者の一
部分を同量のビスフエノールAと混合して、第1
表中薬剤“p”で示される組成の生成物を得た。
該誘導体の別の部分をフエノールと1:2の比に
て混合したが、この混合物を第1表中薬剤“q”
で示す。 実施例 2 実施例1の装置を使用して、ビスフエノール
A114g(0.5モル)、塩化アリル45.5g(0.6モ
ル)、メチルエチルケトン(MEK)溶媒100g、
およびヨウ化カリウム0.6gをフラスコに入れた。
この撹拌混合物に炭酸カリウム69.1g(0.45モ
ル)を加え、そして反応混合物を68〜87℃に加熱
した。反応混合物を室温に冷却し、冷水150mlお
よびジイソプロピルエーテル500mlを加えた。混
合物を激しく振とうし、そして有機相を分離しそ
して塩酸を含む水100mlと共に振とうした。有機
相を水性の酸性相から分離し、そして溶媒を蒸留
によつて25トルにて80℃のポツト温度まで除去し
て生成物139gを得た。生成物の気体−液体クロ
マトグラフイーにより、第1表中の薬剤“d”で
示される組成を有することが示された。 本質的に上記製造を繰返して、第1表の薬剤
“W”で示される組成を有する生成物を得た。 実施例 3 実施例1のような備品を有するフラスコ内の還
流用の撹拌された塩化アリル45g(0.6モル)に、
3時間にわたつて2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フエニル)ヘキサフルオロプロパン(ビスフエノ
ールAF)168g(0.5モル)、エチルアルコール
150ml、およびメチルアルコール中の25%ナトリ
ウムメトキシド108g(0.5モル)から調製した溶
液を添加し、そして還流を65℃にて3時間続け
た。反応混合物を冷却しそして反応系に形成され
た塩化ナトリウムを過により除去し、液を蒸
留により濃縮しそして粗製生成物を水性塩酸およ
びジイソプロピルエーテルと共に振とうし、そし
て混合アリルエーテル生成物を実施例1のように
して分離した。混合アリルエーテル生成物
(191.5g重量)は第1表中薬剤“j”で示される
組成を有していた。 2倍量の試薬および溶媒を用いそして添加の順
序を逆にして上記の製造を繰返して、第1表中薬
剤“l”で示される組成を有する生成物を得た。 上記生成物、薬剤“j”、100gのジイソプロピ
ルエーテル溶液の水性水酸化ナトリウム抽出によ
り、第1表中薬剤“k”で表わされる組成を有す
る生成物を得た。 実施例 4 実施例2の手順に従つて、ヒドロキノン55g
(0.5モル)、塩化アリル45.6g(0.6モル)、ヨウ化
カリウム0.6gおよび炭酸カリウム69.1g(0.45モ
ル)をMEK50ml中で反応させ、そして得られた
反応生成物(29g重)を上記のようにして分離し
た。気体−液体クロマトグラフイーによる分析
で、第1表に薬剤“m”として示される組成を有
することが示された。 実施例 5 実施例2の手順に従つて、レゾルシノール44g
(0.4モル)、臭化ブロミド96.8g(0.79モル)およ
び炭酸カリウム112g(0.73モル)をアセトン200
ml中で反応させ、そしてアリルエーテル生成物を
上記のようにして分離した。重さ65.5gの生成物
は第1表の薬剤“n”で示される組成を有してい
た。この生成物50部をレゾルシノール50部と混合
して、第1表中薬剤“o”で示される組成の生成
物を得た。 上記の薬剤のヒドロキシル基対アリルエーテル
基の比を第1A表に示す。 第2表に示す組成の多くの市販のフルオロカー
ボンガムを本発明の種々の加硫剤およびいくつか
の慣用の加硫用添加剤と前に記載した方法とは別
の慣用方法で配合した。 配合したガム素材のサンプルは150×150×1.8
mmのシート形体にあり、そして175℃にて約
5MPaで(指示した以外は)10分間プレスした。
指示された物性の測定後、サンプルの一部分を次
にオーブン中260℃にて24時間後期硬化し、そし
て物性を再測定した。測定はインストンテンシル
テスター、方法“A”を用いてASTM D412−
80に従い、1.8mmシートからダイ“C”を用いて
切断した亜鈴形サンプルを用いた。引裂強さは
ABTM D624−73、ダイ“C”により測定した。
ガム素材の配合において、使用した加硫促進剤
(又は硬化補助剤)は(C6H5)3(C6H5CH2)
P+Cl-、カーボンブラツク充填剤は“Thermax”
MT(ASTM N990)、酸化マグネシウムは
“Maglite”D、そして水酸化カリウムは試薬等
級のものであつた。 比較のため、ある種の他の物質を加硫剤として
使用してある配合ガム素材を同様に製造し、硬化
しそして試験した。 前記の実験を第3〜6表に要約する。 実施例 6 第3表に示したように、(第2表の)種々のガ
ムを(第1表の)本発明の薬剤“a”および
“l”と配合した。比較用に、それらのビスフエ
ノール前駆体(フルオロカーボンエラストマーガ
ム用の公知の加硫剤)もまた“c”で示される他
の実験例中のガムと配合した。第3表は硬化した
配合ガムのテスト結果を含む。 第3表のデータは加硫剤“a”および“l”
(それぞれビスフエノールAおよびビスフエノー
ルAFのアリルエーテルブレンド物を含む)は高
モジユラスを有する硬化フルオロエラストマーを
与えたが(実験No.2、4〜10)、一方遊離の又は
前駆体のビスフエノール(同じ硬化剤量)は性質
および特性が劣る硬化エラストマーを生成した
(実験No.1Cおよび3C)。 データはまた本発明の硬化剤が数種の異なるフ
ルオロエラストマーガムを用いても高モジユラ
ス、硬化フルオロエラストマーを与えることを示
す。 実施例 7 第1表の薬剤“l”および“e”をある実施例
においては単独加硫剤として市販のフルオロカー
ボンエラストマーガム中に配合し、そして他の実
験例においてはこれらの薬剤を添加量のそれらの
ビスフエノール前駆体との混合物として配合し
た。比較用に、ビスフエノール前駆体自体を該ガ
ム用の単独加硫剤として使用した。結果を第4表
に要約する。 第4表のデータはまた、本発明の加硫剤がそれ
らの前駆体ビスフエノールを用いた場合(実験No.
1C、2Cおよび5C)よりも高いモジユラスを有す
る硬化フルオロエラストマー(実験例3、4、6
および7)を生成することを示す。本発明の硬化
剤は、薬剤に追加の遊離ビスフエノールを添加し
た場合に幾分より高いモジユラスを与えた(実験
No.4)。 実施例 8 ビスフエノールAの種々のアリルエーテル誘導
体生成物を加硫剤として使用した。比較用に前駆
体、ビスフエノールA、およびビスフエノールA
のジ−アリルエーテルを評価した。第5表に実験
例およびその結果を示す。 第5表のデータは加硫剤が高モジユラス硬化フ
ルオロエラストマーを生成するのに一般的に有効
であることを示す。遊離ビスフエノールのみ(実
験No.1C)又は純粋なジアリルエーテル(実験No.
7C)のみ使用した比較用硬化物は試験すること
のできないふくれた硬化物を生成した。実験No.5
で使用した加硫剤は相対的に低いモジユラスのエ
ラストマーを与えたが、そのヒドロキシル/アリ
ルエーテル比が比較的低いことによると思われ、
そのような生成物は高モジユラスを必要とする用
途には有用でないであろう。 実施例 9 ヒドロキノンのアリルエーテル誘導体およびレ
ゾルシノールおよびフエノールと混合したビスフ
エノールAのジ−アリルエーテルをフルオロエラ
ストマーガムと配合した。比較用に、ビスフエノ
ールAのプロピルエーテル、2−アリルフエノー
ル、および主としてレゾルシノールのジアリルエ
ーテルからなる薬剤もまたフルオロエラストマー
と配合した。結果を第6表に示す。 第6表のデータは、ヒドロキノンおよびレゾル
シノールの2種のアリルエーテル(実験No.1およ
び5)並びにジ−アリルエーテル−フエノール混
合物が高モジユラス硬化フルオロエラストマーを
与えたことを示す。ビスフエノールAのプロピル
エーテルブレンド物(実験No.2C)、主としてジア
リルエーテル(実験No.4C)および非エーテル性
アリルフエノール(実験No.3C)を用いた比較実
験例は低モジユラス硬化エラストマーを与えた。 本発明の範囲および精神を逸脱することなく、
本発明の種々の修正および変更が当業者には明ら
かであろう。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
いた。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 フルオロカーボンエラストマーガムおよびそ
の加硫剤を含む組成物において、該加硫剤が、芳
香環−炭素原子に直接結合したヒドロキシルおよ
びオキシアリル基を有する芳香族化合物の1種又
は混合物を含む組成物であることを特徴とする前
記組成物。 2 該ガムがフツ化ビニリデンと少なくとも1種
の末端不飽和モノオレフインコモノマーからなる
エラストマー性コポリマーガムである特許請求の
範囲第1項記載の組成物。 3 該芳香族化合物が一般式: Ar(OR)n (式中、 Arはn−価の芳香族核を表わし、 Rの各々は同じ又は相異なり、そして水素原子
およびアリル基から成る群から選ばれ、そして、 nは1ないし4の数を表わす)で表わされ、但
し、式で表わされる選ばれた化合物においてn
が1であるか、或いはnが2、3又は4でありそ
して各Rが同じの場合、該加硫剤組成物は該選ば
れた化合物および該選ばれた化合物のRとは異な
る少なくとも1つのRを有する、式で表わされ
る少なくとも1種の他の化合物を含むことを更に
特徴とする特許請求の範囲第1又は第2項記載の
組成物。 4 該芳香族化合物が一般式: (式中、 Rは水素原子又はアリル基を表わし、 Aはチオ、オキシ、スルフイニル、スルホニル
又はカルボニル部分又は2価の有機基を表わし、 xおよびyは0、1又は2を表わし、そして mおよびnは0又は1を表わす)で表わされ、
但し、 (1) (n+y)が少なくとも1でありそしてyが
0の場合、xは少なくとも1であり、そして (2) 式の選ばれた化合物中にヒドロキシル置換
基が存在しない場合には、前記加硫剤組成物は
該ヒドロキシル基を含まない選ばれた化合物お
よび式の範囲内にあり少なくとも一つのヒド
ロキシル置換基を有する、少なくとも1種の他
の化合物を含むことを特徴とする特許請求の範
囲第1又は第2項記載の組成物。 5 該加硫剤が の混合物を含むことを更に特徴とする特許請求の
範囲第1又は第2項記載の組成物。 6 該ガムがフツ化ビニリデン、ヘキサフルオロ
プロペンおよび任意にテトラフルオロエチレンの
コポリマーである特許請求の範囲第1ないし第5
項のいずれか1項記載の組成物。 7 該加硫剤組成物中のヒドロキシル基とオキシ
アリル基との比が0.3/1ないし10/1の範囲に
あることを更に特徴とする特許請求の範囲第1な
いし第6項のいずれか1項記載の組成物。
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