JPH0337988A - 無機絶縁ヒータおよびその製法並びにそれを用いた陰極線管 - Google Patents

無機絶縁ヒータおよびその製法並びにそれを用いた陰極線管

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JPH0337988A
JPH0337988A JP1170379A JP17037989A JPH0337988A JP H0337988 A JPH0337988 A JP H0337988A JP 1170379 A JP1170379 A JP 1170379A JP 17037989 A JP17037989 A JP 17037989A JP H0337988 A JPH0337988 A JP H0337988A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、無機絶縁ヒータに係り、該ヒータの無機絶縁
層を改善した無機絶縁ヒータおよびその製法、並びにそ
の用途に関する。
[従来の技術] 陰極線管やエアフローセンサには、絶縁層として無機物
の多孔質層から成る絶縁層を有する無機絶縁ヒータ用が
いられている。
特に、陰極線管の陰極加熱用ヒータは、一般に第1図に
示すように金属線コイル1、絶縁層2およびダーク層5
から成り、金属線コイル1は戻り曲げ端1aに向かって
捻られた2重コイル形状を有している。
前記ヒータの絶縁層2はアルミナ(AQioa)等を主
成分とする無機絶縁粒子から成り、金属線表面に密着し
て形成されている。
該ヒータは、絶縁層2の外側に筒状に形成された陰極ス
リーブ3を加熱し、その先端部に取付けられた陰極ペレ
ット4を加熱して、熱電子を放出させるものである。絶
縁層2は、陰極スリーブ3と金属線コイル1との間を電
気的に絶縁している(特開昭57−95035号)。
また、#f!i縁層2上層2上られたダークWj5は。
加熱効率を高めるものである(特開昭59−13253
7号)。
本発明者らの実験によれば、従来の陰極加熱用ヒータで
は、陰極ベレット4を約1100℃以上で加熱2作動さ
せると、短期間で絶縁不良を発生することが分かった。
その主な原因は、第2図で模式的に示すように、絶縁層
2の焼成時に、金属線コイルの隣合う金属線間の絶縁部
8に、空隙10や絶縁層の表面まで達するクラック9等
が発生する(但し、金属線コイル上の絶縁部7には発生
しない)ために、絶縁層の強度が低下し、 ■ 金属線コイルの通電〜遮断による熱衝撃に基づく全
5c線間の絶縁部8の破損、 ■ 絶縁部8の破損による隣合う金属線同士の短絡、焼
断。
■ 絶縁層に生じた空隙10に基づく絶縁破壊、(金属
線コイルと陰極スリーブとの間の印加電圧(約300V
)による。) 等に基づく事故が発生し易い。
こうした問題点を解決する手段としては、繊維状あるい
はウィスカ状の高融点無機絶縁物を無機絶縁粒子と混合
して、絶縁層の強度を上げ、前記クラック発生を防止(
特公昭44−1’I’15号)したり、逆に絶縁層内の
気孔率を高めることによってクラックの進展を防ぐ(特
開昭60−221925号)等の方法が提案されている
更に、金属線コイルと絶#C層とを密着せずに隙間を設
けて形成し、熱歪あるいは熱膨張差によるクラックの発
生を阻止する方法(特開昭61−121232号、特開
昭61−142625号)等が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] 前記クラックの防止手段は、いずれも比較的低温(約1
100℃以下)で作動させるヒータには効果があるが、
含浸形陰極加熱方式のヒータでは寿命が短いことが分か
った。
従来の絶縁層には、第2図に示すようにヒータの金属線
コイルの隣合う金属線間に、空隙1.0や、あるいは絶
縁性粒子の充填率の低い部分(不均一な部分)が形成さ
れるのを避けることが困難なために、絶縁層の強度が低
く、絶縁破壊し易いと云う問題があった。
また、ヒータの作動中に無機絶縁粒子同士の焼結が進行
して、絶RWJが収縮し、クラックが発生。
通行して短期間で絶縁破壊を引き起こすという問題があ
った。
更にまた、エアフローセンサ等のように、熱は比較的低
温(約200℃)であるが、自動車等に搭載されるため
強い震動を受けて、絶縁層にクラックが発生し易いと云
う問題があった。
従来の陰極線管の陰極加熱用ヒータは、一般に金属線コ
イルの金ytaとして、W線またはRe入りwmを巻回
して一次コイルを形成し、これをモリブデン(MO)を
芯線として、所定の寸法に巻回して二重コイルとした後
、Afi、O,粒子を電気泳動法等により電着被覆し、
これを1600〜1700℃で焼成することにり、無機
物の多孔質層から成る絶J1層を形成している。
必要に応じて、その上に例えばAl1.O,粒子とタン
グステン(W)粒子からなるダーク層を付着して焼成す
るか、または、ダーク層を前記未焼成の絶縁層上に形成
して、絶縁層とダーク層を一度に焼成するかして得られ
る。
焼成後、前記MO芯線を酸によって溶解除去し、水洗、
乾燥することによりヒータが得られる。
第1図のような二重コイル状の金属線に、電着法によっ
て絶縁層を形成する場合、無機絶縁粒子は、サスペンシ
ョン(AQ、03等の粒子を分散。
懸濁した液)中を電気泳動によって金属線上に付着する
その際、付着の駆動力はサスペンション中に溶解した硝
酸塩などの電解質が電気分解によって変化した水酸化物
ゲルにある。ところが水酸化物ゲルは金属線の表面には
生威し易いが、金Rm間には生成しにくいために、空隙
が生じ易いという現象が起る(荒戸:昭和62年春季日
本金属学会講演予稿集、373頁)。
これを第2図を用いて説明すると、コイル上の絶縁部7
には、サスペンション中の比較的小さな粒子が比較的緻
密に付着するが、隣合う金属線間の絶縁部8には、サス
ペンション中の比較的大きな粒子が不均一に付着すると
云うことである。
そのために、絶縁層の焼成過程において、金属線コイル
間では絶縁層が収縮してクラック9や。
あるいは空隙10を生ずる〔第5図(b)参照〕。
また、従来のヒータは、その動作時に起る絶縁層の焼成
の進行による収縮と、ヒートサイクルによる熱衝撃、あ
るいは金属線コイルの膨張、収縮の反復によって、特に
、強度が低い金属線間の絶縁部8が破壊し、これに基づ
く金属線または金属線コイル同士の接触、ヒータの断線
あるいはyA縁層の絶縁破壊が発生し易いことが分かっ
た。
本発明の目的は、ヒータが高温度(例えば1300℃)
になっても、また、強い震動を受けても絶縁層にクラッ
ク等が生じない優れた無機絶縁ヒータおよびその製法、
並びにその用途、例えば、エアフローセンサ、陰極線管
陰極加熱用ヒータ。
該ヒータを備えた陰極線管用陰極および陰極線管を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の要旨は、 金属線ヒータと、該金属線ヒータを被覆する無機物の多
孔質層から成る絶縁層を有する無機絶縁ヒータにおいて
前記絶縁層は、 (1)前記金属線ヒータの隣合う金属線間の無機絶縁粒
子の充填率が45〜75%(絶縁層の断面積比率)であ
る該金属線に密着して形成された第1の絶縁層と、 (2)前記第1の絶縁層上に形成され、無機絶縁粒子の
充填率が前記第1の絶縁層の充填率と同程度またはそれ
より多い(特に45〜85%)第2の絶縁層と、 により構成されていることを特徴とする無機絶縁ヒータ
、その製法およびその用途にある。
これによって、絶縁層のクラック発生を防止し。
それに基づく絶縁破壊を防止した無機絶縁ヒータを提供
することができるのである。
特に第1の絶縁層の充填率は50〜65%が、第2の絶
縁層の充填率は60〜75%がより好ましい。
また、該ヒータを用いた長寿命の陰極線管陰極並びに陰
極線管を提供することができるのである。
本発明は、隣合う金属線間の絶縁部8の粒子充填率を4
0〜75%とし、絶縁層全体の無機絶縁粒子の分布を均
一にすることによって、前記の絶縁層のクラック等の発
生が低減され、ヒータの断線あるいは絶縁破壊が起こり
にく)なり、ヒータとしての寿命を向上できることを見
出したものである。
その具体的な方法は、金属線コイルの隣合う金属線間の
絶縁M(第1層目)と、その外側を被覆する絶縁層(第
2層目)とを、分けて形成したことにある。
前記第1層目と第2層目との絶縁層の形成は、無機絶縁
粒子が分散、S濁したサスペンションの組成を変えるこ
とによって行なうことができる。
特に、第1層目の形成には、サスペンションとして、金
属線コイル表面で反応支配型の電着を起す電解質を含む
ものを用いる。
例えば、電解貿戒分に、無水化した硝酸アルミニウム(
以下p、 n (No3)3) 、硫酸アルミニウム(
Al1.(SQ、)3) 、またはA Q (N O3
)、と結晶水を有する硝酸アルミニウム〔以下AQ(N
 03)3・9H,O)との混合物がある。また、AQ
CQ、は、そのままでは拡散支配型の電着特性を示し、
本発明の目的を達成することができないが、溶媒工aに
対シテ、ぎ酸(HCOOH)  10〜20 m Qを
添加することによって、反応支配型の電着液とすること
ができる。
上記の電解質の溶媒としては、アルコールと水とを適当
な比率で混合したものが用いられる。
アルコールとしてはエタノールが好ましく、イソプロパ
ノールなどの分極性有機溶媒も用いることができる。
AQ(No、)、の含有量は、前記溶媒100重量部に
対して1.2〜5重量部が適当である。
上記の電解質溶液100重量部に対して、75〜120
重量部の無機絶縁粒子を分散、懸濁してサスペンション
とする。
上記サスペンション中に前記金属線コイルを浸漬し、該
コイルを負電極、アルミニウムを正電極として通電する
と、絶縁粒子は金属線コイルの金属線間に均一に充填さ
れ、第3図(a)で示すような第1の絶縁層301が形
成される。
第Iの絶縁層形成に用いたサスペンションでは。
通電時間を長く(例えば数分間)しても、その電着層は
ある程度成長すると、その後はほとんど成長しなくなる
。これは、−旦、電着ゲルが金属線の表面に析出すると
、無機絶縁粒子を電着させるのに重要な役割を果たして
いる水酸化物のゲルが強く密着し、逆に電流を通しにく
\するからである。
第1の絶縁層301は、第3図(a)に示すように金属
線コイルの表面がほぼ隠れる程度でよく。
その表面が完全にフラットになるまで被覆する必要はな
い、それ以上の被覆は、焼成時の表面の収縮を招き、ク
ラック発生の原因となるので好ましくない。
また、第1の絶縁層だけで絶縁層全体を形成することは
、前記のとおり容易でない、従って、絶縁層の厚さは、
第1の絶縁!301の上に形成する第2の絶縁Wj30
2で稼ぐのがよい。
第2層目の絶縁!302は、陰極線管陰極加熱用ヒータ
の場合は、10μm以上形成するのがよい。
第2の絶縁層を付着するに当っては、第Iの絶JI7i
を予め焼成しておくことが望ましいが、未焼成のま)で
も、第2の絶縁層を形成することができる。
第2の絶縁層を形成するためのサスペンションとしては
、従来から使用されている戒分1組戒のものでもかまわ
ない。
特に、第2層目も電気泳動法等によって電着するのが好
ましいが、その際に用いるサスペンションとしては、電
解質成分が拡散支配型の電着特性を示す電着液を用いる
のがよい。
上記拡散支配型の電着特性を示す電解質としては、アル
カリ金属塩、例えばK N O,、あるいはアルカリ土
類塩、例えばY*(NOa)+w Mg(N。
a)z + C: a (N 03)2等と無水AQ(
NOl)3の混合物がある。これをアルコール水溶液に
溶解し、無機絶縁粒子を分散、S濁させたサスペンショ
ンを用いるのが好ましい。
第2の絶縁層を模式的に示すと第3図(b)の絶縁層3
02の様になる。
第I層目の表面に電着された第2層目の絶縁層には、従
来の絶縁層に見られるような粒子充填の不均一部あるい
は空隙部(第2図9および10)は発生しにくい〔第5
図(a)参照〕。
前記の第1の絶縁層301は電着法に限らず、例えば無
機絶縁粒子を懸濁させたサスペンションを用いて、浸漬
塗布法により付着させることができるが、この浸漬塗布
法だけでは絶縁層の厚さを制御することが困難である。
従って、浸漬塗布法により金属線上に無機絶縁粒子を薄
く付着させた後、電着する方法が望ましい。
なお、第2の絶縁層302は、前記サスペンションを用
いて浸漬塗布法、または吹き付は等によって形成できる
。第1層目に比べれば絶縁層の厚さの制御は容易である
が、電着法のようにきれいな表面の絶縁層を得ることが
困難である。
なお、前記浸漬法等に用いるサスペンションとしては、
例えば、メチルイソブチルケトンを主成分とする溶媒I
Qに対して、無機絶縁粒子を工〜3gの割合で分散、懸
濁させ、これに粒子結合剤としてメチルセルロースまた
はニトロセルロースを配合したものが用いられる。
[作用] 本発明の無機絶縁ヒータの寿命が改善できるのは、金属
線コイルの金属線間に付着形成された第1の絶縁層の無
機絶縁粒子が、均一に分布して、空隙等の欠陥が発生し
ないために、絶縁層の強度および電気絶縁特性が向上す
るからである。
また、それが第2の絶縁層形成にも影響を及ぼして均一
な粒子分布と絶縁層が形成され、その結果絶縁層全体に
欠陥の少ないヒータが形成されるためである。
本発明のヒータは、直径10〜200μmの金属線から
なり、線間隔が語線の線径と同程度を有し、その間に絶
縁層を有するものに好適でり、特に、ヒータ温度が10
00℃以上、より好ましくは1200℃以上となる高輝
度、高品位カラ陰極線管用として好適である。
次に、本発明を実施例により具体的に説明する。
〔実施例1〕 第3図は1本発明の無機絶縁ヒータの断面模式図である
8図(a)は第1の絶縁層301の電着後の状態、図(
b)は第2の絶縁層302とダーク層5の状態を示す模
式図である。
図(a)の第1の絶縁層301は、電気泳動法によりA
Q20.粒子をW線より厚さ10μm高くなるように形
成した。従って全体の厚さは60μmである。
サスペンションは、電解質成分である無水AQ(No、
)3132gを、エタノール水溶液8Qに溶解する。
また、無機絶縁粒子として純度99.9%以上。
平均粒径12μmと4μmのAf120.粒子を、それ
ぞれ4.5 k gづつ配合した。
上記サスペンションを用いて、直径150μmのMO芯
線に巻回された直径50μmのW線からなる金X線コイ
ルを負側、アルミニウムを電極を正側に接続し、DC:
80V、4秒間通電して、Al、03粒子を電気泳動法
により電着した。W線のコイル間隔はWIsの直径とほ
ぼ同等に巻回されている。
次いで、これを工600℃の水素雰囲気中で5分間焼成
し、第1の絶縁層を形成した。
第2の絶縁層のサスペンションはAQ(NO,)。
132 g + Mg(N 0x)z・6 Hz O1
26gをエタノール水溶液8氾に溶解して用いた。
無機絶縁粒子は、前記第1層目の絶縁層に用いたものと
同じAQ、03を用いた。
AQ201粒子充填率は、第1N1目絶縁部8(コイル
間のコイルの高さまで)の絶縁層が平均67%、第2層
目絶縁部9(金属線コイル上)の絶縁層が平均65%で
あった。
同じ条件で第1層のみ電着したものの粒子充填率は平均
で61%であったことから、第2の絶縁層の電着時に第
1の絶縁層のAQ、Oj粒子間に、AQ20.粒子が再
侵入して、充填率を上昇させることが分かった。
なお、無機絶縁粒子の充填率は、得られた無機絶縁ヒー
タを常温硬化型エポキシ樹脂でモールドし、硬化後、充
填率測定部を切断して露出させ、露出面を研磨し、該研
磨面をそれぞれ9視野選択して、2000〜3000倍
のSEM顕微鏡写真を撮影し、これを画像処理解析装置
g (Joyca−Loeb1社製MAGISCAN 
2 A )を用いて面積比から充填率を求めた。
なお、前記の研磨には平均粒径0.5μmのダイヤモン
ド研磨材を用いた。
第2の絶縁WJの電着後、該絶縁層の表面に平均粒径工
μm、純度99.9 %以上のW粒子を分散。
懸濁したサスペンションを用いて、浸漬塗布後、水素ガ
ス雰囲気中で1600℃、5分、1700’C,30分
の加熱焼成を行ない、厚さ10μmのダーク層を形成し
た。
冷却後、MO芯線を硝酸と硫酸との混合液により溶解除
去し、水洗、乾燥して無機絶縁ヒータを作製した。
第4図は、上記の本発明によるヒータと、従来のヒータ
の寿命試験結果を示すグラフである。
寿命試験は、各ヒータを3本づつ組み込み、ネック部の
み真空封止したダミー陰極線管を用いて行なった。該ダ
ミー陰極線管に取付けたヒータに、印加電圧Ef(ヒー
タ電圧)として、定格値(6,3V)より20%高い7
.6■の電圧を印加し。
on(5分)10ff(3分)の通電を行ない、室温と
約1400℃の冷熱サイクルを与えた。
前記において、ヒータ電圧を定格値より20%高くする
のは、短期間でヒータの寿命を評価することができるた
めである。一般に、こうした寿命試験の傾向としては、
総時間が長くなるにつれてヒータ電流工、は低下するが
、ヒータとカソード間の漏れ電流−2Ibhが小さいほ
ど、−21,にの増加量が少ないほど優れている。
なお1本寿命試験による該ヒータの合否判定基準は、1
本のダミー陰極線管中に取付けた3本のヒータのヒータ
電流の平均値が、初期のヒータ電流に対して95%以下
になる時間をもって不合格とする。
上記不合格率(不合格ダミー管数/試験ダミー管数)が
、前記通電サイクル5000回目において1%以下なら
ば、製品として実用可能なヒータと判定される。
第1表にこれらの結果を示す。
第1表から明らかなように、1000時間試験後の従来
ヒータの不合格率が0.2%、5000時間後の不合格
率が1.4%であるのに対して、本発明ヒータは、10
00時間後で従来ヒータの約172の0.1%、500
0時間後では約173と長寿命であり、実製品にも十分
に使用できるものである。
なお、第4図は、絶縁層全体の平均粒子充填率60%の
ヒータを用いて行った寿命試験結果を示すグラフである
図において、横軸は寿命試験総時間、左縦軸はヒータ電
流I2、右縦軸は陰極スリーブとヒータ間の漏れ電流−
2Ibhを示す。
本実施例のヒータは従来ヒータと比べて−It。
−21□ともに優れている。
第 2 表 なお、第1.第2の絶縁層およびダーク層の形成に用い
た各サスペンションの組成、および成形。
焼成の条件を、後述の実施例2,3と併せて、第1表に
示す、また、得られた無機絶縁ヒータの特性を第2表に
示す。
また、第5図は絶縁層の粒子構造を示す600倍のSE
M顕微鏡写真である。
図(a)から分かるように、本発明の第1の絶縁層の無
機M縁粒子はほぼ均一に形成されており、図(b)のよ
うな空隙部10はほとんど認められない。
〔実施例2〕 実施例1と同様にして陰極加熱用ヒータを作成した。
第1の絶縁層は電気泳動法で形成した。サスペンション
の組成および電着、焼成条件は第1表に示す。
なお、電解質成分として無水化A Q (N O,)3
にAQ(NOa)3・9H,Oを併用したのは次のよう
な理由による6 A党(Now)i・9H20のみでは、密着性の優れた
第1の絶縁層が形成されると、その後は長時間通電して
も絶縁層が戒長しにくい。しかし、無水A n (N 
0−)aを添加することにより、所定の厚さの絶縁層を
容易に形成することができる。
なお、この第1の絶縁層の金属線コイル上部の膜厚は約
10μm、金属線間部の膜厚は約40μmであった。こ
れを焼成後、第2の絶縁層を電着により形成した。
第1の絶縁層のAQ、O□粒子充填率は平均70%、第
2の絶l#層のAQ、03粒子充填率は平均74%であ
った。
同一条件で第1の絶縁層のみを電着したものの粒子充填
率が平均65%であることから、実施例1の場合と同様
に、第2の絶縁層の電着時に、第1の絶縁層の粒子間隙
にAQ、01粒子が再侵入したことが分かる。
ダーク層も、実施例1と同様に形成した。
第6図に、本実施例のヒータと従来のヒータの寿命試験
結果を示す。
実施例1の場合と同様に、本実施例ヒータは従来ヒータ
に比べて性能が優れている。
〔実施例3〕 実施例1と同様にして陰極加熱用ヒータを作成した。
第1の絶縁層のAQ、O,、粒子充填率は平均70%、
第2の絶IaMの粒子充填率は平均72%であった。
同一条件で第1の絶縁層のみを電着したもののAl1.
O,粒子充填率は平均65%で、実施例1゜2の場合と
同様に、第2の絶縁層の電着の際に、第1の絶縁層にA
QtO,粒子が再侵入したことが分かる。
本実施例では、第1の絶縁層に比較的大きな粒径(約工
2μm)のAQ、O,粒子を電着し、その外側に第2の
絶縁層には比較的小さな粒径(約3μm)のAQ、O,
粒子を電着した。
これによってヒータ動作中に進行する粒子の焼成が、大
きな粒径の粒子によって抑制されるため。
絶縁層の収縮を緩和するのに有効である。但し、第Iの
絶縁層の焼成が進行しにくいために、強度が不足がちと
なるが、第2の#!縁層に比較的粒径の小さな粒子を被
覆することによって、これをカバーすることができる。
第2の絶縁層電着後、ダーク層を被覆し水素雰囲気中で
焼成して本発明のヒータを作製した。
第3表に寿命試験結果を示す。
第 表 本発明の陰極線管用の陰極は。
前記ヒータを陰 極スリーブに挿入固定し、 陰極ペレットを陰極ス リーブ先端部に配置することによって作製される。
〔実施例4〕 :s7図は、実施例1の第1の絶縁層の無機絶縁粒子の
充填率と、該ヒータの寿命との関係を示すグラフである
実施例工と同様にして第1のM上層の粒子充填率が異な
る無機絶縁ヒータを作成し、これについて、0n(5分
)10ff(3分)の通電試験により。
該ヒータが断線するまでの寿命を比較した。
図から明らかなように、無機絶縁粒子の充填率が40%
以上になると、寿命が急激に向上する。
そして45〜75%の範囲が4,000サイクル以上と
なり好ましい、特に、50〜65%では20.000サ
イクル以上と極めて優れた寿命を示している。
第8図は陰極線管の断面図である。
該陰極線管は漏斗状をしたガラス管で、電子銃801と
螢光面802を封入しである。ガラスバルブは膨らんだ
コーン部と細い円筒状のネック部とから構成され、コー
ン部の底に螢光体(電子線照射により蛍光を発する物質
)が塗布されており、高真空で封止されている。
電子銃801は、陰極加熱用ヒータ803によって電子
を放出する陰極804、その電子の流束を纏めて電子ビ
ームとし高速度に加速すると共に螢光面上に収束するた
めの円筒電極(グリッド)805から構成されている。
偏向ヨーク806、アノードボタン807を備え、ネッ
ク部やコーン部の内面には導電膜808(螢光面802
を覆っているアルミニウム膜)が形成されている。
上記陰極線管に本発明の陰極加熱用ヒータを用いること
により、陰極線管の寿命を向上することができる。
〔実施例5〕 第9図に自動車用エアフローセンサの構成を示す。
無機絶縁ヒータ部900は、直径30μmの白金線コイ
ル901が形成されており、その両端部にはPt−Ir
から成る直径120μmのリード線902が取付けられ
、微小電流計907を介して電圧印加装置908に接続
されている。
前記白金線コイル901の隣接するコイル間に、前記実
施例2と同じ方法で第1の絶縁層904が形成されてお
り、その上に第2の絶縁層905が形成されている。
第1の絶縁層904の無機絶縁粒子の充填率は平均55
%であり、第2のM上層905の充填率は62%である
。上記第2の絶l#層の上には、さらに厚さ約50μm
のガラス保護層903が形成されている。
上記無機絶縁ヒータ部900は、自動車の気化器(図示
せず)中に設置され、その中を流れる気流906によっ
て変化する熱を、微小電流の変化として検知し、この信
号によって前記気流の流量を検出して、エンジンの気筒
内へ送られる空気の適正な流量を制御するものである。
本発明の無機絶縁ヒータを用いることによって、耐震強
度および寿命を向上することができる。
[発明の効果コ 本発明のヒータは、無機絶縁ヒータの絶縁層として、無
機絶縁粒子が均一に充填されているので。
該絶縁層のクラック発生を防止する効果があり、長寿命
のヒータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の#i極線管陰極の断面模式図、第2図
は従来の陰極線管陰極加熱用ヒータの断面模式図、第3
図は本発明ヒータの絶縁層形成工程を示す断面模式図、
第4図および第6図はヒータの寿命試験結果を示すグラ
フ、第5図はヒータの絶縁層の無機絶縁粒子の粒子構造
を示すSEM[微鏡写真、第7図は無機#@縁上ヒータ
第1の絶縁層の無機絶縁粒子の充填率と該ヒータの寿命
との関係を示すグラフ、第8図は本発明ヒータを用いた
陰極線管の全体構造を示す断面模式図、第9図は本発明
ヒータを用いたエアフローセンサの構成図である。 1・・・金属線コイル、2・・・絶縁層、3・・・陰極
スリーブ、4・・・陰極ベレット、5・・・ダーク層、
6・・・芯線除去後の空洞部、7・・・金属線コイル上
の絶縁部、8・・・金属線間の絶縁部、9・・・絶縁層
中のクランク、10・・・絶縁層中の空隙、301・・
・第1の絶#層。 302・・・第2の絶S層、801・・・電子銃、80
2・・・螢光面、8o3・・・陰極加熱用ヒータ、80
4・・・陰極、805・・・円筒電極、806・・・偏
向ヨーク、807・・・アノードボタン、900・・・
ヒータ、901・・・白金コイル、902・・・Pt−
Irリード線、903・・・ガラス保W層、904・・
・第1の絶縁層、905・・・第2の絶t#層、906
・・・気流、907・・・微小電流計、908・・・電
圧印加装置、909・・・空洞部。 第 図 第 図 7・・・金属線コイル上の絶縁部、8・・・金属線間の
絶縁部、・・絶縁層中のクランク、10・・絶縁層中の
空隙。 第 図 301・・第1の絶縁層、302・・第2の絶縁層。 第 図 寿命試験総時間(X10’h) 第 8 図 !ン、808・・・48M、so9・・・7ケツトビン
。 トサイクル数(回) I。 (mAl

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、金属線ヒータと、該金属線ヒータを被覆する無機物
    の多孔質層から成る絶縁層を有する無機絶縁ヒータにお
    いて、 前記絶縁層は、 (1)前記金属線ヒータの隣合う金属線間の無機絶縁粒
    子の充填率が45〜75%(絶縁層の断面積比率)であ
    る該金属線に密着して形成された第1の絶縁層と、 (2)前記第1の絶縁層上に形成され、無機絶縁粒子の
    充填率が前記第1の絶縁層の充填率と同程度またはそれ
    よりも多い第2の絶縁層と、により構成されていること
    を特徴とする無機絶縁ヒータ。 2、金属線ヒータに無機物の多孔質層から成る絶縁層を
    付着し、焼成する無機絶縁ヒータの製法において、 (1)前記金属線ヒータの隣合う金属線間を絶縁する第
    1の絶縁層を、反応支配型の電着特性を有する電解質と
    無機絶縁粒子を含むサスペンションを用いて電着により
    形成する工程、(2)前記第1の絶縁層上に密着し金属
    線ヒータの外側を絶縁する第2の絶縁層を、無機絶縁粒
    子を含むサスペンションを用いて形成する工程、 を有することを特徴とする無機絶縁ヒータの製法。 3、金属線ヒータに無機物の多孔質層から成る絶縁層を
    付着し、焼成する無機絶縁ヒータの製法において、 (1)前記金属線ヒータの隣合う金属線間を絶縁する第
    1の絶縁層を、反応支配型の電着特性を有する電解質と
    無機絶縁粒子を含むサスペンションを用いて電着により
    形成する工程、(2)前記第1の絶縁層上に密着し金属
    線ヒータの外側を絶縁する第2の絶縁層を、前記サスペ
    ンションより電着速度が大きい拡散支配型の電着特性を
    有する電解質と無機絶縁粒子を含むサスペンションを用
    いて電着により形成する工程、 を含むことを特徴とする無機絶縁ヒータの製法。 4、流量を検出すべき気流中に設置された無機絶縁ヒー
    タと、該ヒータを加熱する通電加熱手段と、前記気流の
    流量変化に伴って変化する該ヒータの温度を検出する検
    出手段を備えたエアフローセンサにおいて、 前記ヒータが、金属線ヒータと、該金属線ヒータの絶縁
    層として無機物の多孔質層から成る絶縁層を有し、 前記ヒータの絶縁層は、 (1)前記金属線ヒータの隣合う金属線間の無機絶縁粒
    子の充填率が45〜75%(絶縁層の断面積比率)であ
    る該金属線に密着して形成された第1の絶縁層と、 (2)前記第1の絶縁層上に形成され、無機絶縁粒子の
    充填率が前記第1の絶縁層の充填率と同程度またはそれ
    より多い第2の絶縁層と、により構成されていることを
    特徴とするエアフローセンサ。 5、陰極線管の陰極線放射陰極ペレットを加熱するヒー
    タが金属線コイルと、該金属線に密着して形成された無
    機物の多孔質層から成る絶縁層を有する陰極線管陰極加
    熱用ヒータにおいて、前記絶縁層は、 (1)前記金属線ヒータの隣合う金属線間の無機絶縁粒
    子の充填率が45〜75%(絶縁層の断面積比率)であ
    る該金属線に密着して形成された第1の絶縁層と、 (2)前記第1の絶縁層上に形成され、無機絶縁粒子の
    充填率が前記第1の絶縁層の充填率と同程度またはそれ
    より多い第2の絶縁層と、により構成されていることを
    特徴とする陰極線管陰極加熱用ヒータ。 6、陰極線管の陰極線放射陰極ペレットを加熱するヒー
    タが二重コイル状に巻回された金属線コイルと、 前記金属線コイルの隣合うコイル間に密着して形成され
    た第1の絶縁層と、 前記第1の絶縁層上に密着して形成された第2の絶縁層
    を有し、 前記第1の絶縁層は、無機絶縁粒子が均一充填された充
    填率40〜75%(絶縁層の断面積比率)の絶縁層であ
    り、 前記第2の絶縁層は、均一充填された無機絶縁粒子の充
    填率が、前記第1の絶縁層の充填率と同程度またはそれ
    より多い絶縁層であり、前記二重コイルのコイル芯部が
    空洞となっていることを特徴とする陰極線管陰極加熱用
    ヒータ。 7、陰極線管の陰極線放射陰極ペレットを加熱するヒー
    タが金属線コイルと、該金属線に密着して形成された無
    機物の多孔質層から成る絶縁層を有する陰極線管陰極加
    熱用ヒータにおいて、前記絶縁層は、 (1)前記金属線ヒータの隣合う金属線間の無機絶縁粒
    子の充填率が45〜75%(絶縁層の断面積比率)であ
    る該金属線に密着して形成された第1の絶縁層と、 (2)無機絶縁粒子から成り、前記第1の絶縁層上に密
    着し前記金属線ヒータの外側を絶縁するように形成され
    た第2の絶縁層と、 により構成されており、 室温と1400℃のヒートサイクル4000回実施後の
    電気絶縁特性が実質的に低下しない電気絶縁性を有する
    ことを特徴とする陰極線管陰極加熱用ヒータ。 8、陰極線管の陰極線放射陰極ペレットを加熱するヒー
    タが金属線コイルと、該金属線に密着して形成された無
    機物の多孔質層から成る絶縁層を有する陰極線管陰極加
    熱用ヒータにおいて、前記絶縁層は、 (1)前記金属線コイルの隣合う金属線間の無機絶縁粒
    子の充填率が45〜75%(絶縁層の断面積比率)であ
    る該金属線に密着して形成された第1の絶縁層と、 (2)無機絶縁粒子から成り、前記第1の絶縁層上に密
    着し前記金属線コイルの外側を絶縁するように形成され
    た第2の絶縁層と、 により構成されており、 前記陰極線放射陰極ペレットと金属線コイルとの間に電
    位差400V、金属線コイルに 6.3V以上の電圧を印加して、通電〜遮断4000回
    の通電試験で絶縁不良を生じない電気絶縁性を有するこ
    とを特徴とする陰極線管陰極加熱用ヒータ。 9、金属線コイルを芯線に巻回して二重コイルを形成し
    、該金属線コイルに無機物の多孔質層から成る絶縁層を
    密着して形成し、焼成する陰極線管陰極加熱用ヒータの
    製法において、 (1)前記金属線コイルの隣合うコイル間を絶縁する第
    1の絶縁層を、反応支配型の電着特性を有する電解質と
    無機絶縁粒子を含むサスペンションを用いて、焼成後の
    絶縁層の無機絶縁粒子の充填率が40〜75%(断面積
    比率)となるよう電着により形成する工程、(2)前記
    第1の絶縁層上に密着し、コイルの外側を絶縁する第2
    の絶縁層を、前記サスペンションより電着速度の大きい
    拡散支配型の電着特性を有する電解質と無機絶縁粒子を
    含むサスペンションを用いて、焼成後の絶縁層の無機絶
    縁粒子の充填率が、前記第1の絶縁層と同程度または多
    くとも10%以内となるよう電着により形成する工程、 を含むことを特徴とする陰極線管陰極加熱用ヒータの製
    法。 10、陰極スリーブ、該陰極スリーブの先端部に配置さ
    れた陰極ペレット、前記陰極スリーブ内に装着された陰
    極ペレット加熱用ヒータを備え、該ヒータは金属線が二
    重コイル状に巻回されており、該金属線コイルに密着し
    て形成された無機物の多孔質層から成る絶縁層を有する
    陰極線管用陰極において、 前記ヒータの絶縁層は、 (1)無機絶縁粒子が均一充填された充填率45〜75
    %(絶縁層の断面積比率)の絶縁層が、前記金属線コイ
    ルの隣合うコイル間に、該金属線に密着して形成された
    第1の絶縁層と、 (2)均一充填された無機絶縁粒子の充填率が、前記第
    1の絶縁層の充填率と同程度または多くても10%以内
    で、かつ、第1の絶縁層上に密着し前記金属線コイルの
    外側を絶縁するように形成された第2の絶縁層と、 により構成されていることを特徴とする陰極線管用陰極
    。 11、蛍光スクリーンと、該蛍光スクリーンに対向して
    設けられたグリッド陰極を有する陰極線銃、該陰極線銃
    は陰極スリーブ、該スリーブ先端に配設された陰極ペレ
    ットと該スリーブ内に装着された陰極加熱用ヒータを備
    え、該ヒータは金属線が二重コイル状に巻回されており
    、該金属線コイルに密着して形成された無機物の多孔質
    層から成る絶縁層を有する陰極加熱用ヒータを備えた陰
    極線管において、 前記陰極加熱用ヒータの絶縁層は、 (1)無機絶縁粒子が均一充填された充填率45〜75
    %(絶縁層の断面積比率)の絶縁層が、前記金属線コイ
    ルの隣合うコイル間に、該金属線に密着して形成された
    第1の絶縁層、 (2)均一充填された無機絶縁粒子の充填率が、前記第
    1の絶縁層の充填率と同程度または多くても10%以内
    で、かつ、第1の絶縁層上に密着し前記金属線コイルの
    外側を絶縁するように形成された第2の絶縁層と、 により構成されていることを特徴とする陰極線管。
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