JPH0341422B2 - - Google Patents
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- JPH0341422B2 JPH0341422B2 JP58178318A JP17831883A JPH0341422B2 JP H0341422 B2 JPH0341422 B2 JP H0341422B2 JP 58178318 A JP58178318 A JP 58178318A JP 17831883 A JP17831883 A JP 17831883A JP H0341422 B2 JPH0341422 B2 JP H0341422B2
- Authority
- JP
- Japan
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- aluminum phosphate
- water
- glass
- phosphate glass
- pot life
- Prior art date
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B22/00—Use of inorganic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. accelerators or shrinkage compensating agents
- C04B22/08—Acids or salts thereof
- C04B22/16—Acids or salts thereof containing phosphorus in the anion, e.g. phosphates
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明はケイ酸ソーダ,ケイ酸カリ等の溶液、
いわゆる水ガラスの硬化剤に関するものである。 〔従来の技術〕 水ガラスは安価で毒性もなく従来より結合剤と
して接着剤や塗料用等に広く用いられている。し
かしながら水ガラスは、そのまま風乾して硬化さ
せたような場合には、水ガラスの構成成分である
ケイ酸アルカリ自体が水溶性を示すため、非常に
耐水性の悪い硬化体となつてしまう。このため通
常ケイフツ化ソーダ、リン酸アルミニウム、縮合
リン酸アルミニウム、酢酸エステル等種々の硬化
剤が耐水性の改良や硬化時間の調整を行うために
使用されてきているが、硬化時間の長いもので
は、耐水性に劣つてしまつたりして、まだまだ満
足のいくものがないのが実状である。 例えば、水ガラスの硬化剤として一般によく知
られているケイフツ化ソーダは劇物であり、取扱
い上種々の規制を受け、使用に際しては可使時間
が短く、硬化体の耐水性もまだまだ十分とは言え
ないという欠点を有している。 また耐水性の面では比較的良好な物性を示すと
されている縮合リン酸アルミニウムについても、
製造に際し、その縮合過程を行うにあたり、特別
な製造方法を要し、なかなか煩雑になり、安価な
ものが得られにくい上に、可使時間の調整もなか
なか困難であるという欠点を有している。いずれ
にしてもそれぞれの硬化剤には、一長一短があ
り、簡単に可使時間の調整ができ、かつ耐水性の
良好なものはないというのが実状である。 〔発明が解決しようとする課題〕 そこで、本発明は、水ガラス用硬化剤として用
いた時、硬化体が良好な耐水性を示すと共に、可
使時間の調整が容易な水ガラス硬化剤を提供する
ことを目的とするものである。 〔課題を解決するための手段〕 本発明者等は上記の目的を達成するために種々
検討の結果、リン酸アルミニウムガラスが水ガラ
スの硬化剤として、縮合リン酸アルミニウムと同
様な良好な耐水性を示すという知見を得た。しか
しリン酸アルミニウムガラスそのままでは、可使
時間が短いという欠点があり、接着剤や塗料等と
して実際に使用する場合には、可使時間の長いも
のが要求される場合が多いのが実状である。そこ
でさらに種々検討の結果、リン酸アルミニウムガ
ラス粉末を、リン酸イオンと反応して、リン酸ア
ルミニウムガラス粉末粒子表面に不溶性あるいは
難溶性の塩を形成するような処理剤にて表面化学
処理したもの、例えば水酸化カルシウム懸濁液に
て表面化学処理したものを水ガラス用硬化剤とす
ると、硬化体の物性は、縮合リン酸アルミニウム
やリン酸アルミニウムガラスそのものとほとんど
変わることなく、可使時間を容易に伸ばせること
を見いだし、本発明の硬化剤としたものである。 ところでリン酸アルミニウムガラスは本質的に
は、アルミナ(Al2O3)と無水リン酸(P2O5)と
より成り、連続した−O−Al−O−P−O−結
合を有しているものとされている。 本発明の硬化剤の製造に用いるリン酸アルミニ
ウムガラスの製造には、Al2O3源としては、アル
ミナあるいは水酸化アルミニウム等が、また
P2O5源としてはリン酸やリン酸のアンモニウム
塩等が考えられるが、その他Al2O3とP2O5の化合
物であるAl2O3・P2O5やAl2O3・3P2O5等を適当
に混合調整したものを高温で溶融後急冷して製造
することが可能である。 Al2O3−P2O5系のガラス化範囲は、一般的には
Al2O3・3P2O5(Al2O319.3重量%、P2O580.7重量
%)に近い組成からAl2O3・3P2O5とAl2O3・
P2O5の共融点組成より少しAl2O3に富むAl2O330
重量%P2O570重量%程度までガラスが得られる
ことが判明している。これ以外の組成でもガラス
は得られる可能性はあるが、ガラス製造に際し
Al2O3が多くなるとP2O5の蒸発量が多くなつてし
まうというように、リン酸アルミニウムガラスの
製造が、より困難となつてしまうため、本発明の
硬化剤製造用としては、通常上記範囲内のリン酸
アルミニウムガラスで十分である。 なおリン酸アルミニウムガラスとしての本質的
な特性、例えば水やアルカリ水溶液への溶解性を
大幅に変えないものであれば、他の成分を含むこ
とは、本発明の水ガラス用硬化剤製造用のリン酸
アルミニウムガラスとして、特に問題ないことで
ある。 このリン酸アルミニウムガラスを本発明の水ガ
ラス用硬化剤とするには、まず適当な粒度に粉砕
するのであるが、均一で耐水性ある硬化体を得る
ためには、一般的には細かい方が良いものの、実
用上88μm程度以下のものが適当である。 このリン酸アルミニウムガラス粉末は、縮合リ
ン酸アルミニウムと同様の耐水性を有する硬化体
が得られるのであるが、すでに述べたようにリン
酸アルミニウム粉末を、そのまま水ガラス用の硬
化剤として用いたのでは、粉末の粒度にもよる
が、可使時間が一般的には、30分程度以内、添加
量や粒度によつては瞬結に近くなつてしまうた
め、実用上は、可使時間を長くする必要がある。
そこでこれもすでに述べたように、上記リン酸ア
ルミニウムガラス粉末に対し、リン酸イオンと反
応して、リン酸アルミニウムガラス粉末粒子表面
に不溶性あるいは難溶性の塩を形成するような表
面化学処理剤0.01重量%以上にて表面化学処理し
たもの、例えば水酸化カルシウム0.01重量%以上
の懸濁液にて表面化学処理したものを水ガラス用
硬化剤とすると、硬化体の物性は、縮合リン酸ア
ルミニウムやリン酸アルミニウムガラスそのもの
とほとんど変わることなく、表面化学処理の程度
に応じて可使時間のみを容に長くすることが可能
になり、これをもつて本発明の硬化剤としたもの
である。 この不溶性あるいは難溶性の塩を形成する表面
処理剤としては、水酸化カルシウムの他にも水酸
化バリウム、水酸化ストロンチウム等があるが、
通常は安価な水酸化カルシウムで十分である。 またこの表面化学処理剤の量を0.01重量%以上
としたのは、0.01重量%以下では、その効果がほ
とんないためである。なおこの表面化学処理剤の
上限については、特に限定していないものの、処
理のための量を多くすればするほど、硬化時間の
長い硬化剤が得られるのであるが、通常は5重量
%以下で十分に硬化時間を長くすることが可能で
ある。 ところで上記リン酸アルミニウムガラス粉末の
表面化学処理により、可使時間が長くなる原因と
しては、例えば水酸化カルシウム添加懸濁水溶液
にて表面化学処理を行つたリン酸アルミニウムガ
ラス粒子表面を、顕微鏡にて観察すると、皮膜の
ような物質の生成が認められることから、これは
おそらくリン酸アルミニウムガラス粉末粒子の表
面近辺のP2O5と水酸化カルシウムからのCaイオ
ンとが反応し、粒子表面に不溶性の塩であるリン
酸カルシウムが生成しており、これが水ガラスと
の反応を妨げる層あるいは皮膜のような作用を有
しているためと考えられる。このリン酸アルミニ
ウムガラスの表面化学処理方法であるが、例えば
処理剤として、水酸化カルシウムを用いた場合、
リン酸アルミニウムガラスとの混合懸濁液は、最
初水酸化カルシウムにより、強アルカリ性を示す
が、反応が進み水酸化カルシウムが消費されるに
つれて、しだいにアルカリ性は弱くなつていき、
最終的にはほぼ中性を示すようになり、本発明に
おいては、この時点で表面化学処理を終了するよ
うにしている。従つて、表面化学処理するため添
加した水酸化カルシウムは、少量残存してもそれ
ほど問題ないのではとも考えられるが、本質的に
は処理終了後はすべて反応してしまい、硬化剤中
には少なくとも水酸化カルシウムとしては存在し
ないのである。 いずれにしてもこのような表面化学処理を行な
うことにより、硬化体の耐水性等には、何ら影響
を与えることなく可使時間を数時間以上、必要で
あれば1日以上にまで大幅に調整可能で、かつ良
好な水ガラス硬化剤が得られるのである。 本発明の硬化剤が有効な水ガラスとしては、特
に限定されず、通常市販されているケイ酸アルカ
リ溶液であれば全てに使用可能であり、また溶液
の形だけでなく、粉末状のケイ酸アルカリに水を
添加して混練使用するような場合にも勿論有効で
ある。また本発明にかゝる硬化剤の使用量は、水
ガラス100重量%に対し、20〜100重量%程度、3
号水ガラスの場合、通常30〜50重量%で特に高温
処理しなくとも耐水性の良好な硬化体が得られる
のである。 〔実施例〕 次に本発明の硬化剤について実施例によりさら
に詳しく説明する 実施例 a 硬化剤の製造方法 (1) リン酸アルミニウム(AlPO4)100gに対し、
リン酸二アンモニウム148gを混合した後、ア
ルミナルツボに入れ、アルミナのフタをした後
1450℃まで約1時間かけて昇温し、30分間保持
してから、水中に流し出し急冷しAl2O3約24重
量%P2O5約76重量%のリン酸アルミニウムガ
ラスを得た。次にこのリン酸アルミニウムガラ
スを乾燥後88μm以下に粉砕し、表面化学処理
リン酸アルミニウムガラス硬化剤製造用リン酸
アルミニウムガラス粉末(比較試料1)を得
た。 (2) (1)の方法にて得たリン酸アルミニウムガラス
粉末100g%をビーカーに採取し、水酸化カル
シウム0.25g、水100mlを加えてから、スター
ラにてかき混ぜながら同時にヒーターにて加熱
し、水分が蒸発するまで約1時間かけて加熱処
理し、水ガラス用の表面化学処理リン酸アルミ
ニウムガラス硬化剤(試料1)を得た。 (3) (1)の方法にて得たリン酸アルミニウムガラス
粉末100gに水酸化カルシウム0.5g、水100ml
を加えたものをビーカーに入れ、以下(2)と同様
に処理して、表面化学処理リン酸アルミニウム
硬化剤(試料2)を得た。 (4) (1)の方法にて得たリン酸アルミニウムガラス
粉末100gに水酸化カルシウム0.75g、水200ml
を加えたものをビーカーに入れ、水分が蒸発す
るまで約2時間かけて処理し、表面化学処理リ
ン酸アルミニウム硬化剤(試料3)を得た。 (5) (4)と同様の方法ただし水酸化カルシウム添加
量を1.0gとして処理し、表面化学処理リン酸
アルミニウム硬化剤(試料4)を得た。以上の
水酸化カルシウムによる表面化学処理において
は、すべて水が蒸発する前に、溶液はほぼ中性
を示すことを確認している。 (6) (1)の方法にて得たリン酸アルミニウムガラス
粉末100gをビーカーに採取し、水酸化カルシ
ウム2.5g、水200mlを加えてから、湯浴上にて
約40℃に加熱しながらスターラにて溶液がほぼ
中性を示すまで約48時間かき混ぜた後、吸引口
過し固形分を採取してから乾燥し、水ガラス用
の表面化学処理リン酸アルミニウムガラス硬化
剤(試料5)を得た。 以上の今回の硬化剤の製造実施例においては、
処理時間を早めるため、高温にて処理している
が、処理時間さえ許されれば、より低温にて表面
化学処理した方が、より緻密な層あるいは皮膜が
生成するため、処理剤が同量であれば、可使時間
をより長くすることができることを確認してい
る。 b 可使時間 水ガラスと前記製造方法で得られた各硬化剤を
混合したときの可使時間について、次のような検
討を行なつた。 市販の3号水ガラス(Na2O9.4重量%、
SiO229.4重量%)100重量%に対し、前述の各硬
化剤を夫々40重量%の割合にて混合したものを、
それぞれ約3分間混合した後、ポリスチロール製
の37mm〓×50mmL容器に半分程度入れて密閉し、
5〜20分間隔で時々容器をさかさまにしたとき、
流動性のなくなる時間をもつて可使時間とした。
結果は第1表のとおりである。なお本試験は約21
℃の室内にて行つた。
いわゆる水ガラスの硬化剤に関するものである。 〔従来の技術〕 水ガラスは安価で毒性もなく従来より結合剤と
して接着剤や塗料用等に広く用いられている。し
かしながら水ガラスは、そのまま風乾して硬化さ
せたような場合には、水ガラスの構成成分である
ケイ酸アルカリ自体が水溶性を示すため、非常に
耐水性の悪い硬化体となつてしまう。このため通
常ケイフツ化ソーダ、リン酸アルミニウム、縮合
リン酸アルミニウム、酢酸エステル等種々の硬化
剤が耐水性の改良や硬化時間の調整を行うために
使用されてきているが、硬化時間の長いもので
は、耐水性に劣つてしまつたりして、まだまだ満
足のいくものがないのが実状である。 例えば、水ガラスの硬化剤として一般によく知
られているケイフツ化ソーダは劇物であり、取扱
い上種々の規制を受け、使用に際しては可使時間
が短く、硬化体の耐水性もまだまだ十分とは言え
ないという欠点を有している。 また耐水性の面では比較的良好な物性を示すと
されている縮合リン酸アルミニウムについても、
製造に際し、その縮合過程を行うにあたり、特別
な製造方法を要し、なかなか煩雑になり、安価な
ものが得られにくい上に、可使時間の調整もなか
なか困難であるという欠点を有している。いずれ
にしてもそれぞれの硬化剤には、一長一短があ
り、簡単に可使時間の調整ができ、かつ耐水性の
良好なものはないというのが実状である。 〔発明が解決しようとする課題〕 そこで、本発明は、水ガラス用硬化剤として用
いた時、硬化体が良好な耐水性を示すと共に、可
使時間の調整が容易な水ガラス硬化剤を提供する
ことを目的とするものである。 〔課題を解決するための手段〕 本発明者等は上記の目的を達成するために種々
検討の結果、リン酸アルミニウムガラスが水ガラ
スの硬化剤として、縮合リン酸アルミニウムと同
様な良好な耐水性を示すという知見を得た。しか
しリン酸アルミニウムガラスそのままでは、可使
時間が短いという欠点があり、接着剤や塗料等と
して実際に使用する場合には、可使時間の長いも
のが要求される場合が多いのが実状である。そこ
でさらに種々検討の結果、リン酸アルミニウムガ
ラス粉末を、リン酸イオンと反応して、リン酸ア
ルミニウムガラス粉末粒子表面に不溶性あるいは
難溶性の塩を形成するような処理剤にて表面化学
処理したもの、例えば水酸化カルシウム懸濁液に
て表面化学処理したものを水ガラス用硬化剤とす
ると、硬化体の物性は、縮合リン酸アルミニウム
やリン酸アルミニウムガラスそのものとほとんど
変わることなく、可使時間を容易に伸ばせること
を見いだし、本発明の硬化剤としたものである。 ところでリン酸アルミニウムガラスは本質的に
は、アルミナ(Al2O3)と無水リン酸(P2O5)と
より成り、連続した−O−Al−O−P−O−結
合を有しているものとされている。 本発明の硬化剤の製造に用いるリン酸アルミニ
ウムガラスの製造には、Al2O3源としては、アル
ミナあるいは水酸化アルミニウム等が、また
P2O5源としてはリン酸やリン酸のアンモニウム
塩等が考えられるが、その他Al2O3とP2O5の化合
物であるAl2O3・P2O5やAl2O3・3P2O5等を適当
に混合調整したものを高温で溶融後急冷して製造
することが可能である。 Al2O3−P2O5系のガラス化範囲は、一般的には
Al2O3・3P2O5(Al2O319.3重量%、P2O580.7重量
%)に近い組成からAl2O3・3P2O5とAl2O3・
P2O5の共融点組成より少しAl2O3に富むAl2O330
重量%P2O570重量%程度までガラスが得られる
ことが判明している。これ以外の組成でもガラス
は得られる可能性はあるが、ガラス製造に際し
Al2O3が多くなるとP2O5の蒸発量が多くなつてし
まうというように、リン酸アルミニウムガラスの
製造が、より困難となつてしまうため、本発明の
硬化剤製造用としては、通常上記範囲内のリン酸
アルミニウムガラスで十分である。 なおリン酸アルミニウムガラスとしての本質的
な特性、例えば水やアルカリ水溶液への溶解性を
大幅に変えないものであれば、他の成分を含むこ
とは、本発明の水ガラス用硬化剤製造用のリン酸
アルミニウムガラスとして、特に問題ないことで
ある。 このリン酸アルミニウムガラスを本発明の水ガ
ラス用硬化剤とするには、まず適当な粒度に粉砕
するのであるが、均一で耐水性ある硬化体を得る
ためには、一般的には細かい方が良いものの、実
用上88μm程度以下のものが適当である。 このリン酸アルミニウムガラス粉末は、縮合リ
ン酸アルミニウムと同様の耐水性を有する硬化体
が得られるのであるが、すでに述べたようにリン
酸アルミニウム粉末を、そのまま水ガラス用の硬
化剤として用いたのでは、粉末の粒度にもよる
が、可使時間が一般的には、30分程度以内、添加
量や粒度によつては瞬結に近くなつてしまうた
め、実用上は、可使時間を長くする必要がある。
そこでこれもすでに述べたように、上記リン酸ア
ルミニウムガラス粉末に対し、リン酸イオンと反
応して、リン酸アルミニウムガラス粉末粒子表面
に不溶性あるいは難溶性の塩を形成するような表
面化学処理剤0.01重量%以上にて表面化学処理し
たもの、例えば水酸化カルシウム0.01重量%以上
の懸濁液にて表面化学処理したものを水ガラス用
硬化剤とすると、硬化体の物性は、縮合リン酸ア
ルミニウムやリン酸アルミニウムガラスそのもの
とほとんど変わることなく、表面化学処理の程度
に応じて可使時間のみを容に長くすることが可能
になり、これをもつて本発明の硬化剤としたもの
である。 この不溶性あるいは難溶性の塩を形成する表面
処理剤としては、水酸化カルシウムの他にも水酸
化バリウム、水酸化ストロンチウム等があるが、
通常は安価な水酸化カルシウムで十分である。 またこの表面化学処理剤の量を0.01重量%以上
としたのは、0.01重量%以下では、その効果がほ
とんないためである。なおこの表面化学処理剤の
上限については、特に限定していないものの、処
理のための量を多くすればするほど、硬化時間の
長い硬化剤が得られるのであるが、通常は5重量
%以下で十分に硬化時間を長くすることが可能で
ある。 ところで上記リン酸アルミニウムガラス粉末の
表面化学処理により、可使時間が長くなる原因と
しては、例えば水酸化カルシウム添加懸濁水溶液
にて表面化学処理を行つたリン酸アルミニウムガ
ラス粒子表面を、顕微鏡にて観察すると、皮膜の
ような物質の生成が認められることから、これは
おそらくリン酸アルミニウムガラス粉末粒子の表
面近辺のP2O5と水酸化カルシウムからのCaイオ
ンとが反応し、粒子表面に不溶性の塩であるリン
酸カルシウムが生成しており、これが水ガラスと
の反応を妨げる層あるいは皮膜のような作用を有
しているためと考えられる。このリン酸アルミニ
ウムガラスの表面化学処理方法であるが、例えば
処理剤として、水酸化カルシウムを用いた場合、
リン酸アルミニウムガラスとの混合懸濁液は、最
初水酸化カルシウムにより、強アルカリ性を示す
が、反応が進み水酸化カルシウムが消費されるに
つれて、しだいにアルカリ性は弱くなつていき、
最終的にはほぼ中性を示すようになり、本発明に
おいては、この時点で表面化学処理を終了するよ
うにしている。従つて、表面化学処理するため添
加した水酸化カルシウムは、少量残存してもそれ
ほど問題ないのではとも考えられるが、本質的に
は処理終了後はすべて反応してしまい、硬化剤中
には少なくとも水酸化カルシウムとしては存在し
ないのである。 いずれにしてもこのような表面化学処理を行な
うことにより、硬化体の耐水性等には、何ら影響
を与えることなく可使時間を数時間以上、必要で
あれば1日以上にまで大幅に調整可能で、かつ良
好な水ガラス硬化剤が得られるのである。 本発明の硬化剤が有効な水ガラスとしては、特
に限定されず、通常市販されているケイ酸アルカ
リ溶液であれば全てに使用可能であり、また溶液
の形だけでなく、粉末状のケイ酸アルカリに水を
添加して混練使用するような場合にも勿論有効で
ある。また本発明にかゝる硬化剤の使用量は、水
ガラス100重量%に対し、20〜100重量%程度、3
号水ガラスの場合、通常30〜50重量%で特に高温
処理しなくとも耐水性の良好な硬化体が得られる
のである。 〔実施例〕 次に本発明の硬化剤について実施例によりさら
に詳しく説明する 実施例 a 硬化剤の製造方法 (1) リン酸アルミニウム(AlPO4)100gに対し、
リン酸二アンモニウム148gを混合した後、ア
ルミナルツボに入れ、アルミナのフタをした後
1450℃まで約1時間かけて昇温し、30分間保持
してから、水中に流し出し急冷しAl2O3約24重
量%P2O5約76重量%のリン酸アルミニウムガ
ラスを得た。次にこのリン酸アルミニウムガラ
スを乾燥後88μm以下に粉砕し、表面化学処理
リン酸アルミニウムガラス硬化剤製造用リン酸
アルミニウムガラス粉末(比較試料1)を得
た。 (2) (1)の方法にて得たリン酸アルミニウムガラス
粉末100g%をビーカーに採取し、水酸化カル
シウム0.25g、水100mlを加えてから、スター
ラにてかき混ぜながら同時にヒーターにて加熱
し、水分が蒸発するまで約1時間かけて加熱処
理し、水ガラス用の表面化学処理リン酸アルミ
ニウムガラス硬化剤(試料1)を得た。 (3) (1)の方法にて得たリン酸アルミニウムガラス
粉末100gに水酸化カルシウム0.5g、水100ml
を加えたものをビーカーに入れ、以下(2)と同様
に処理して、表面化学処理リン酸アルミニウム
硬化剤(試料2)を得た。 (4) (1)の方法にて得たリン酸アルミニウムガラス
粉末100gに水酸化カルシウム0.75g、水200ml
を加えたものをビーカーに入れ、水分が蒸発す
るまで約2時間かけて処理し、表面化学処理リ
ン酸アルミニウム硬化剤(試料3)を得た。 (5) (4)と同様の方法ただし水酸化カルシウム添加
量を1.0gとして処理し、表面化学処理リン酸
アルミニウム硬化剤(試料4)を得た。以上の
水酸化カルシウムによる表面化学処理において
は、すべて水が蒸発する前に、溶液はほぼ中性
を示すことを確認している。 (6) (1)の方法にて得たリン酸アルミニウムガラス
粉末100gをビーカーに採取し、水酸化カルシ
ウム2.5g、水200mlを加えてから、湯浴上にて
約40℃に加熱しながらスターラにて溶液がほぼ
中性を示すまで約48時間かき混ぜた後、吸引口
過し固形分を採取してから乾燥し、水ガラス用
の表面化学処理リン酸アルミニウムガラス硬化
剤(試料5)を得た。 以上の今回の硬化剤の製造実施例においては、
処理時間を早めるため、高温にて処理している
が、処理時間さえ許されれば、より低温にて表面
化学処理した方が、より緻密な層あるいは皮膜が
生成するため、処理剤が同量であれば、可使時間
をより長くすることができることを確認してい
る。 b 可使時間 水ガラスと前記製造方法で得られた各硬化剤を
混合したときの可使時間について、次のような検
討を行なつた。 市販の3号水ガラス(Na2O9.4重量%、
SiO229.4重量%)100重量%に対し、前述の各硬
化剤を夫々40重量%の割合にて混合したものを、
それぞれ約3分間混合した後、ポリスチロール製
の37mm〓×50mmL容器に半分程度入れて密閉し、
5〜20分間隔で時々容器をさかさまにしたとき、
流動性のなくなる時間をもつて可使時間とした。
結果は第1表のとおりである。なお本試験は約21
℃の室内にて行つた。
【表】
これらの結果から明らかなように、本発明の硬
化剤は、従来の硬化剤ではなかなか困難な可使時
間の調整をかなり容易に行なえるという特徴を有
するものである。 なお、上記本発明にかゝる試料を使用した硬化
体は、実施例5の例を除き、24時間後には硬化し
ており、それらを沸騰水中にて5時間煮沸試験を
行なつた場合でも、ケイフツ化ソーダを硬化剤と
したものと比較しても表面の侵食はほとんどな
く、耐水性も良好なことが確認された。 また試料5を用いたものでも、48時間後にも、
硬化しており同様の耐水性試験を行つても問題な
いことを確認している。 c 水ガラスモルタル硬化体の強度 試料A,B,Cは硬化剤として前記試料4を用
い、試料Dはケイフツ化ソーダを用いて第2表に
示すような配合の水ガラスモルタルを調整し、型
枠に入れ2×2×8cmの供試体を作製し強度測定
を行なつたものである。なおモルタルを調整する
場合の水量は、モルタル中の水分が25重量%とな
るよう不足分は水道水を添加して調整した。 これら水ガラスモルタルの強度試験結果は第3
表の通りであつた。 これらの実施例では、硬化剤として可使時間の
比較的長い試料4を使用して試験を行つたが、実
施例に示した他の硬化剤(試料1、試料2、試料
3および試料5)を用いても、3日後の強度発現
性には、それほど差のないという結果を得てい
る。また本実施例のように水ガラスモルタルとし
た場合の可使時間については、水ガラスモルタル
が作業するに十分な流動性を有する時間とした場
合、実施例の第1表に示したそれぞれの硬化剤の
可使時間に近い値を得た。
化剤は、従来の硬化剤ではなかなか困難な可使時
間の調整をかなり容易に行なえるという特徴を有
するものである。 なお、上記本発明にかゝる試料を使用した硬化
体は、実施例5の例を除き、24時間後には硬化し
ており、それらを沸騰水中にて5時間煮沸試験を
行なつた場合でも、ケイフツ化ソーダを硬化剤と
したものと比較しても表面の侵食はほとんどな
く、耐水性も良好なことが確認された。 また試料5を用いたものでも、48時間後にも、
硬化しており同様の耐水性試験を行つても問題な
いことを確認している。 c 水ガラスモルタル硬化体の強度 試料A,B,Cは硬化剤として前記試料4を用
い、試料Dはケイフツ化ソーダを用いて第2表に
示すような配合の水ガラスモルタルを調整し、型
枠に入れ2×2×8cmの供試体を作製し強度測定
を行なつたものである。なおモルタルを調整する
場合の水量は、モルタル中の水分が25重量%とな
るよう不足分は水道水を添加して調整した。 これら水ガラスモルタルの強度試験結果は第3
表の通りであつた。 これらの実施例では、硬化剤として可使時間の
比較的長い試料4を使用して試験を行つたが、実
施例に示した他の硬化剤(試料1、試料2、試料
3および試料5)を用いても、3日後の強度発現
性には、それほど差のないという結果を得てい
る。また本実施例のように水ガラスモルタルとし
た場合の可使時間については、水ガラスモルタル
が作業するに十分な流動性を有する時間とした場
合、実施例の第1表に示したそれぞれの硬化剤の
可使時間に近い値を得た。
【表】
本発明の硬化剤は、単に表面化学処理の条件を
変化させることで、簡単に水ガラスの硬化時間を
長くすることが可能で、また強度発現性も良好
で、耐水性の面でも、問題のない硬化体が得られ
るものである。
変化させることで、簡単に水ガラスの硬化時間を
長くすることが可能で、また強度発現性も良好
で、耐水性の面でも、問題のない硬化体が得られ
るものである。
Claims (1)
- 1 リン酸アルミニウムガラス粉末に対し、リン
酸イオンと反応して、不溶性あるいは難溶性の塩
を形成するような表面化学処理剤0.01重量%以上
とを、水中にて混合懸濁接触反応せしめることに
より、該リン酸アルミニウムガラス粒子表面に、
水ガラスとの反応を抑制するような不溶性あるい
は難溶性の層を形成せしめた表面化学処理リン酸
アルミニウムガラス粉末より成る水ガラス用硬化
剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17831883A JPS6071563A (ja) | 1983-09-28 | 1983-09-28 | 水ガラス用硬化剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17831883A JPS6071563A (ja) | 1983-09-28 | 1983-09-28 | 水ガラス用硬化剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6071563A JPS6071563A (ja) | 1985-04-23 |
| JPH0341422B2 true JPH0341422B2 (ja) | 1991-06-24 |
Family
ID=16046381
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17831883A Granted JPS6071563A (ja) | 1983-09-28 | 1983-09-28 | 水ガラス用硬化剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6071563A (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5024326A (ja) * | 1973-06-05 | 1975-03-15 | ||
| JPS559634A (en) * | 1978-07-07 | 1980-01-23 | Showa Denko Kk | Resin composition |
| JPS56145151A (en) * | 1980-04-10 | 1981-11-11 | Taihei Chem Ind | Alkali silicate curing agent |
-
1983
- 1983-09-28 JP JP17831883A patent/JPS6071563A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6071563A (ja) | 1985-04-23 |
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