JPH0342358B2 - - Google Patents

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JPH0342358B2
JPH0342358B2 JP61003309A JP330986A JPH0342358B2 JP H0342358 B2 JPH0342358 B2 JP H0342358B2 JP 61003309 A JP61003309 A JP 61003309A JP 330986 A JP330986 A JP 330986A JP H0342358 B2 JPH0342358 B2 JP H0342358B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は微細繊維立毛繊維シートの立毛面に、
風合いが損なわれずに染色堅ロウ度に優れた良好
な外観の仕上面を形成せしめる表面仕上法に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来、繊維立毛層を有するシート状物の立毛表
面に捺染で模様に染色する方法は既に公知であ
る。例えば特公昭47−21279号公報、特開昭57−
95385号公報にはパイルカーペツト、フアーなど
の立毛表面に捺染で立毛の根元まで染着し、ブリ
ードがない鮮明な着色法が、特開昭59−116448号
公報には繊度が0.13drの細繊維立毛表面を有する
スエード調シートを捺染で毛羽を染色する方法
が、更に特開昭60−21981号公報には繊維を溶解
する物質と染料を含む捺染糊剤を付与した後、熱
処理して捺染部を染色と共に毛羽繊維を短小化す
る方法が記載されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来、繊維立毛表面を有するシート状物の表面
の色調を多様化するには捺染法で着色するのが一
般的であり、通常の繊維の立毛表面では立毛状態
やシートの風合いなどに大きな変化をもたらさな
いが、使用繊維が極めて細く、例えば0.05dr以下
の細い繊度の繊維立毛表面であれば、繊維の曲げ
剛性が小さいため、従来のように捺染後に糊剤を
除去しても立毛繊維面を十分に回復させた状態に
することができず、例えば、捺染部と非捺染部で
は毛羽の触感、手で触れたときの毛羽のなびき
性、毛羽外観などが著しく悪くなる。そして、捺
染で立体感を強調しようとすれば一層悪化の傾向
は大きくなる。それと共に染色摩擦堅ロウ度も悪
くなる。更に、従来の水溶性樹脂を主体とした糊
剤では染色によるブリードが生じ、輪郭の鮮明な
仕上りが難かしい。一方、水不溶性樹脂を糊剤と
して使用し、着色剤を固定する方法も行われてい
るが、シートの風合いを損ねるなどの問題点を有
している。
また、0.05dr以下の細い繊度の繊維立毛表面
は、染色でも繊維が細いために良好な発色性のも
のにならず、発色性を良くしたり、濃色化するた
めには通常の染色に用いる染料量よりも多くの染
料を使用せねばならない。そうした場合には染色
の各種堅ロウ度を悪くするなどの問題点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は柔軟な樹脂の印捺糊剤を印捺すること
によりシート風合いが損われずに、印捺した部分
が濃色に着色し、輪郭が鮮明で立体感および深色
感のある外観を有し、かつ染色摩擦堅ロウ度、特
に湿時の染色摩擦堅ロウ度を高めた表面仕上法に
ある。
すなわち、本発明は微細繊維および/またはそ
の束を主体とした繊維構造物に弾性重合体が含有
されてなる基体の少なくとも一面に、構成繊維の
繊維端によつて形成された繊維立毛に柔軟な樹脂
を印捺法で付与するに際し、印捺糊剤の主材が最
終的に固化した状態において水不溶性で、その印
捺糊剤を成膜して得たフイルムのヤング率VRが
0.15〜0.01Kg/mm2の範囲にあり、かつ基体に含有
する弾性重合体のヤング率VPを超えない水性糊
剤、必要に応じて架橋剤、有機溶剤、界面活性剤
を添加した水系組成物を立毛面に付与し、立毛繊
維と共に固着した印捺仕上面を形成せしめること
を特徴とする微細繊維立毛繊維シートの表面仕上
法である。
本発明の微細繊維立毛繊維シートは、例えば特
公昭55−504号公報、特公昭56−16235号公報、特
開昭54−76801号公報などで公知のものが適用さ
れる。すなわち、性質の異なる少なくとも2種の
ポリマーからなる多成分系繊維の絡合不織布等の
繊維構造物に、多成分系繊維を微細繊維化する前
または微細繊維化した後、ポリウレタンエラスト
マーなどの弾性重合体を含有せしめて得た基体あ
るいはスーパードロー法またはフラツシユ紡糸法
などで得た極細繊維を用いて作つた絡合不織布に
ポリウレタンエラストマーなどの弾性重合体を含
有せしめて得た基体。これらの基体表面の少なく
とも一面をサンドペーパーなどで繊維立毛面を形
成する処理を行い、基体の表面にいわゆるスエー
ド調の微細繊維立毛を形成せしめた立毛繊維シー
トである。更に、立毛繊維シートは染色仕上げ、
柔軟化処理等を行つて製品化したものでもよい。
本発明の微細繊維は繊度0.1デニール未満、好
ましくは0.05〜0.0001デニールの範囲にある単繊
維または多数本が集束された微細繊維束である。
繊度が0.1デニール以上の太さになると繊維シー
トの風合いが布様になるばかりでなく、印捺後立
毛繊維が固着した部分と固着しない部分とが混在
して外観および触感を損ねてしまい好ましくな
い。一方、0.0001デニール以下では印捺部と非印
捺部の立毛状態の区別が明瞭でなくなり立体感に
欠ける。
次に、本発明で使用する印捺糊剤としては、糊
剤の主材が最終的に固化した状態において水不溶
性で、その樹脂フイルムのヤング率VRが0.15〜
0.01Kg/mm2の範囲にあり、かつ弾性重合体のヤン
グ率VPを超えない柔軟な樹脂からなる水性糊剤
である。糊剤の主材は、例えばウレタン系樹脂、
アクリル酸エステルの共重合体などである。糊剤
はそのままあるいは糊剤に架橋剤を添加して製膜
し、そのフイルムで測定した糊剤のヤング率VR
は0.15〜0.01Kg/mm2の範囲にあるもので、0.15
Kg/mm2以上の大きなヤング率の糊剤では印捺面が
硬く、他の部分と異質な感じを与えるばかりでは
なく、印捺面の耐屈曲性が悪くて、印捺面が基体
から浮いてしまい好ましくない。一方、0.01Kg/
mm2未満の小さなヤング率の糊剤では糊剤の固着性
が悪くなるばかりではなく、立体感のある模様の
発限が困難になり、更に摩擦堅ロウ度が悪くな
る。
印捺用水系組成物は水性糊剤、更に必要に応じ
てミネラルターペン等の有機溶剤、架橋剤、界面
活性剤等を添加して調整する。そして、調整した
印捺用水系組成物は通常使用される印捺機、例え
ばロータリースクリーン捺染機、ローラー捺染
機、フラツト自動スクリーン捺染機、走行式スク
リーン捺染機、手工スクリーン捺染機などを使用
して繊維立毛表面に印捺する。印捺後100〜150℃
の範囲の任意の温度でスチーミングまたは熱処理
し、糊剤の主材樹脂で立毛繊維を固着させる。そ
の後、ブラツシ掛け、あるいはサンドペーパーに
よる軽度のバフイングなどにより、印捺面以外の
立毛面の整毛処理を行つて、印捺等の処理で損な
われた繊維立毛面を仕上げると、印捺平滑面と一
層明瞭な境界ができて、立体感を高めるとともに
深色感・濃色感の効果が大きくなる。
〔実施例〕
次に、本発明の実施態様を具体的に実施例で説
明する。なお、ことわりのない限り部および%は
重量に関するものである。
実施例 1 平均単繊度約0.003〜0.005デニールにあるナイ
ロン微細繊維が約620本集束されてなるナイロン
微細繊維束繊維の絡合不織布にポリエステル系ポ
リウレタンとポリエチレンエーテル系ポリウレタ
ンの混合ポリウレタン(20℃におけるポリウレタ
ンフイルムのヤング率1.94Kg/mm2)を多孔質構造
に含浸せしめて得た基体の表面をバフイングして
不織布構成繊維の一端で形成された繊維立毛層を
有するスエード調繊維シート〔〕を得た。この
スエード調繊維シートをまず金属錯塩染料を用い
た浸染法でベージユ色に染色し、乾燥した後、次
の如き組成で印捺を行つた。
印捺用水系組成物 Seika Paste AP−1(大日精化工業(株)製、商品
名) 45% ミネラルターペン 40% Emafix(架橋剤)(大日精化工業(株)製、商品名)
3% 水 12% (但し、糊剤の主材はアクリル酸エステル共重合
体で、20℃における共重合体フイルムのヤング率
0.08Kg/mm2) 上記印捺用組成物をロータリースクリーン捺染
機を用いて、圧力1.0Kg/mm2で印捺し、温度130℃
で3分間熱処理した。その後、立毛面にブラツシ
掛けを行つて整毛した印捺繊維シートを得た。得
られたものは非印捺部は淡いベージユ色である
が、印捺部は「濡れ効果」で濃ベージユ色に模様
付けされて輪郭はもとより、細い線も鮮明に発現
され、立体的色感に優れていた。更に摩擦堅ロウ
度が4級以上で優れたものであつた。
比較のために、印捺用組成物に糊剤の主材がポ
リビニルアルコール系の樹脂で調整された組成物
を実施例1のスエード調繊維シートの立毛面に印
捺し、スチーミング、水洗、乾燥し、次いで立毛
面をブラツシングで整毛した。得られたものは濡
れ効果による濃色化はほとんど発現せず模様の輪
郭はもとより、細い線は不鮮明であるばかりでは
なく、印捺部の触感がややざらつき気味であつ
た。更に摩擦堅ロウ度が2〜3級と低いものであ
つた。
実施例 2 繊維に対して1%のカーボンブラツクを添加し
て着色された平均繊度0.01デニールのナイロン極
細繊維束繊維の絡合不織布にカーボンブラツク
0.5%含むポリウレタンエラストマーが含有して
なる基体、その基体表面が起毛処理されてナイロ
ン極細繊維の立毛層を有するスエード調繊維シー
ト〔〕を得た。このスエード調繊維シートは淡
い黒系金属錯塩染料組成であらかじめ下塗めした
後、立毛表面に実施例1の印捺用組成物を用いて
ロータリースクリーン捺染機で印捺を行い模様付
けした結果、非印捺部はグレーであるが、印捺部
は「濡れ効果」でチヤコールグレーであり、輪郭
はもとより、細い線も鮮明で、立体的色感に優れ
ており、摩擦堅ロウ度が4級以上と優れたもので
あつた。
実施例 3 実施例1のスエード調繊維シート〔〕を、ま
ず金属錯塩染料を用いた浸染法でうす茶色に染色
し、乾燥した後、ポリウレタン系ペースト(ポリ
ウレタン乾式皮膜のヤング率0.13Kg/mm2)印捺用
水系組成物をロータリースクリーン捺染機を用い
て印捺し、温度130℃で3分間熱処理した。その
後、立毛面にブラツシ掛けを行つて整毛した印捺
繊維シートを得た。得られたものは模様の輪郭は
もとより、細い線も鮮明にプリントされ、立体的
色感に優れ、耐摩耗性で摩擦堅ロウ度4級以上の
優れたものであつた。
〔発明の効果〕
本発明で印捺された立毛繊維シートは、印捺樹
脂の「濡れ効果」により濃色、深色化が生起し、
それによつて印捺部と非印捺部の輪郭が鮮明に区
別され、印捺部は深色感にすぐれ、かつ立体的色
感を有したものとなつていて、摩擦堅ロウ度が優
れたものであつた。更に、立毛繊維シートの風合
いの良好な製品が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 微細繊維および/またはその束を主体とした
    繊維構造物に弾性重合体が含有してなる基体の少
    なくとも一面に、構成繊維の繊維端によつて形成
    された繊維立毛面に柔軟な樹脂を印捺法で付与す
    るに際し、印捺糊剤の主材が最終的に固化した状
    態において水不溶性で、その印捺糊剤を成膜して
    得たフイルムのヤング率VRが0.15〜0.01Kg/mm2の
    範囲にあり、かつ弾性重合体のヤング率VRを超
    えない水性糊剤の水系組成物を立毛面に付与し、
    立毛繊維と共に固着した印捺仕上面を形成せしめ
    ることを特徴とする微細繊維立毛繊維シートの表
    面仕上法。 2 微細繊維が平均単繊度0.05〜0.0001デニール
    の範囲にある特許請求の範囲第1項記載の表面仕
    上法。 3 糊剤の主材樹脂がアクリル酸エステルの共重
    合体である特許請求の範囲第1項記載の表面仕上
    法。 4 水系組成物が架橋剤、有機溶剤、界面活性剤
    から選ばれる少なくとも1つの添加剤を含む組成
    物である特許請求の範囲第1項記載の表面仕上
    法。
JP61003309A 1986-01-09 1986-01-09 微細繊維立毛繊維シ−トの表面仕上法 Granted JPS62162085A (ja)

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JP61003309A JPS62162085A (ja) 1986-01-09 1986-01-09 微細繊維立毛繊維シ−トの表面仕上法

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JPS62162085A JPS62162085A (ja) 1987-07-17
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JP2515285Y2 (ja) * 1993-06-29 1996-10-30 将義 三木 装飾板を備える仏壇

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JPS62162085A (ja) 1987-07-17

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