JPH0348497B2 - - Google Patents
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- JPH0348497B2 JPH0348497B2 JP61003924A JP392486A JPH0348497B2 JP H0348497 B2 JPH0348497 B2 JP H0348497B2 JP 61003924 A JP61003924 A JP 61003924A JP 392486 A JP392486 A JP 392486A JP H0348497 B2 JPH0348497 B2 JP H0348497B2
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
Description
(a) 産業上の利用分野
本発明は、プラスチツクフイルム支持体の片面
に遮光性剥離層を設けて成る帯電防止型遮光性マ
スキングフイルムに関し、更に詳しくは、特に、
べとつきがなく、しかも帯電防止性が改善された
遮光性剥離層を透光性のプラスチツクフイルム支
持体の片面に設けてなる帯電防止型遮光性マスキ
ングフイルムに関する。 (b) 従来の技術 遮光性マスキングフイルムは、透光性のプラス
チツクフイルム支持体上に遮光性剥離層を設けて
成るものであり、該剥離層を部分的に剥離するこ
とによつて、剥離された部分が透光性となるもの
であるから、この特性を利用して写真製版等に用
いられている。 遮光性マスキングフイルムに要求される特性と
しては、剥離層の強度が大である、プラスチ
ツクフイルム支持体の透光性が良好である、剥
離層の剥離性が優れている、カツターナイフに
て剥離層部分に切れを入れても非剥離部分に浮き
上がりが生じない、カツターナイフによる剥離
層の切り口がシヤープである、遮光性が優れて
いる、柔軟性を有する、精密な写実体が得ら
れる、等の諸特性が要求される他、特に、遮光
性マスキングフイルムの製造時や使用時に帯電し
て塵埃などが付着しない、表面のべとつきがな
い、ことが必要である。 そこで、最近では以下のものが提案されてい
る。即ち、プラスチツク支持体上に、イオン性
帯電防止剤を含有するニトリルゴム系組成物を塗
布して成る帯電防止型の遮光性マスキングフイル
ムが提案されている(特開昭58−108537号公報)。 ここで用いられるイオン性帯電防止剤としては
アニオン系帯電防止剤或いはカチオン系帯電防止
剤であり、例えばアルキルスルホン酸塩、アリル
スルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸エステル
塩、硫酸エステルのアミン塩、リン酸エステル
塩、アルキルカルボン酸塩などのアニオン系帯電
防止剤、アルキルアミン塩、アミドアミン又はそ
の塩、エステルアミン第4アンモニウム塩などの
カチオン系帯電防止剤などの両性帯電防止剤など
がある。 そして、この遮光性マスキングフイルムは、帯
電防止を図り、しかも帯電防止剤を添加したニト
リルゴム系組成物(塗工液)の粘度が経時的に上
昇するのを防止して塗工が容易になしうるように
したものである。 透明支持体の片面に剥離性導電体マスク層或
いは剥離層を介して誘電体層を設けて成ることを
特徴とする、マスク層を有する製版用静電記録材
料が提案されている(特開昭60−123847号公報)。 又、上記透明支持体上に低抵抗層が積層された
ものも開示されているが、該低抵抗層は上記透明
支持体に対して接着の良い樹脂と帯電防止剤又は
帯電防止樹脂の混合物にブロツキング防止剤を添
加してなるものである。 そして、この帯電防止剤としては、ポリエチレ
ンイミンハイドロクロライド、2−アクリロイル
エチルトリメチルアンモニウムクロライドとビニ
ルスルホンとの共重合体、ポリ(N−メチルビニ
ルピリジニウムクロライド)、ポリビニルベンジ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、4級化ア
ンモニウム塩−アクリル共重合体、4級化アンモ
ニウム塩−エポキシ樹脂共重合体が挙げられる。 ところが、このような帯電防止剤を用いた場
合、上述のように、ブロツキンが生じるのでブロ
ツキン防止剤を添加することが必要になる。 (c) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のものはイオン性帯電防
止剤が、室温で液状で、表面にブリードしてべと
つき、ブロツキングしやすくなるだけでなく、剥
離層中の染・顔料を滲出させ、この滲出した染・
顔料が透光性プラスチツクフイルム支持体上の表
面に転着してその透光性を悪化させる等の問題が
ある。 又、イオン性の帯電防止剤であつて、仮に固形
のものを用いた時には帯電防止剤がイオン性であ
るので剥離層の樹脂成分との親和性が悪く、イオ
ン性帯電防止剤が剥離層の表面にブリードして接
着性が著しく低下し、カツターナイフにて剥離層
部分に切れを入れると浮きが生じて剥離層の切り
口がシヤープにならず精密な写実体が得られない
などの重大な問題が生じるのである。 一方、上記のものは帯電防止剤が塩化ビニリ
デン樹脂等の接着性のよい樹脂との親和性が悪
く、表面にブリードして接着性に悪影響を与えた
り、ブロツキング防止剤を添加しなければブロツ
キングを生じるのであり、このようにブロツキン
グ防止剤を添加すると接着力が低下するなどの問
題がある。 (d) 問題点を解決するための手段 本発明者らは、上記問題点を解決すべく、鋭
意、検討を重ねた結果、プラスチツクフイルム支
持体の片面に設ける剥離層に、室温で固形の帯電
防止剤、特にグリセリンのステアリン酸エステル
からなる帯電防止剤を含有させると、驚くべきこ
とに、ベトツキやブロツキング等の問題が生じな
いだけでなく、剥離層の接着性にさほど影響を与
えないのであり、剥離層の接着力を適度に調整
し、しかもある程度の剥離性を保持させることが
できることを見い出し、本発明を完成するに至つ
たものである。 即ち、本発明は透光性プラスチツクフイルム支
持体の片面に、熱可塑性プラスチツク又はゴム或
はこれらの混合物を主体とする剥離層を設けて成
る遮光性マスキングフイルムであつて、該剥離層
には室温で固形の帯電防止剤を含有させてなり、
且つ該帯電防止剤がグリセリンのステアリン酸エ
ステルであることを特徴とするものである。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明に用いられるプラスチツクフイルム支持
体としては、透光性が良く、可撓性に優れている
ものであれば、延伸フイルム、無延伸フイルムの
いずれでもよい。 かかるプラスチツクフイルム支持体の代表的な
具体例としては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリオキシベンゾ
エートなどのポリエステルフイルム或はポリカー
ボネートフイルムやポリプロピレンフイルム等が
挙げられる。 又、本発明に用いられる熱可塑性プラスチツク
としては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ニトロセル
ロース、ポリアクリレート樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリアセタール系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリエステル系樹脂等から選ばれる樹脂が挙
げられるが、これらのうち、特に後述のゴムと相
溶性があり、透明且つ室温でベトツキのないもの
が好ましく、この観点より、塩化ビニル系樹脂が
最も望ましい。 上記塩化ビニル系樹脂としては、後述のゴムと
相溶性があり、且つ室温でベトツキのないものが
使用される。かかる塩化ビニル系樹脂は、通常重
合度500〜1000程度のホモポリマー又はコポリマ
ーであり、その好ましい具体例としては、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体(塩化ビニルモノマー
85〜95重量%、酢酸ビニル15〜5重量%)が等が
挙げられる。 更に、本発明で使用されるゴムとしては合成ゴ
ム、天然ゴム等のいずれでもよいが、用いられる
上記プラスチツクフイルム支持体に接着するもの
の中から適宜選択して使用される。これらのうち
望ましいのは合成ゴムで、特に好ましいのはニト
リルゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム等の優れ
た接着性を有するものが望ましい。 上記アクリルゴムとしては、良好な粘着性と耐
紫外線性とを有するものが、特に好適に使用され
る。アクリルゴムを構成するアクリル酸エステル
としては、アクリル酸エチルエステル、アクリル
酸ブチルエステルなどのアルキル(好ましくは、
炭素数1〜4)エステルが好ましく、又他の成分
としては、アクリロニトリルなどが配合される。 アクリルゴムの具体例としては、アクリル酸ブ
チル−アクリロニトリル系共重合体が例示され、
その組成割合は、アクリル酸ブチル85〜90重量
%、アクリロニトリル9.5〜15重量%、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート0.5〜2重量%であ
ることが好ましく、その分子量は、10万〜60万
(ポリスチレンを基準物質とするゲルパーミエー
シヨンクロマトグラフによつて測定される数平均
分子量)であることが好ましい。 上記の熱可塑性プラスチツク(A)とゴム(B)との混
合割合は、通常固形分重量で(B)が(A+B)の全
体に対して50〜80重量%の範囲、好ましくは60〜
70重量%の範囲とするのが望ましい。(B)が50重量
%未満と少な過ぎるとプラスチツク支持体との接
着性が悪く、剥離層が簡単に剥がれる場合があ
り、逆に(B)が80重量%を超えると、ゴムの特徴が
著しく現れ、剥離層の伸長度が大きくなり、作業
が困難となるから好ましくない。 本発明では、剥離層に遮光性を付与するため
に、遮光性の染・顔料が配合されるが、かかる
染・顔料としては、有機溶剤可溶性であつて、上
記のゴムと熱可塑性プラスチツクとの混合樹脂と
相溶性を有し、遮光性を有するものが使用される
が、該染・顔料としては、特に熱及び紫外線に対
して安定で色調の変化の少ないものが好ましい。 又、上記染・顔料の色調及び構造は、特に制限
されるものではない。 そして、上記染・顔料の配合割合としては、遮
光性を発揮するに十分な量であればよく、一般
に、上記混合樹脂中の樹脂固形分100重量部に対
して0.5〜10重量部である。かかる遮光性の染・
顔料としては、例えばオイル可溶性染料、有機溶
媒可溶性染料、金属錯塩染料や有機顔料などが挙
げられる。 本発明に用いられる剥離層には、塵埃の吸着を
防ぎ、当該剥離層の表面のベタツキや遮光性染・
顔料の上記プラスチツクフイルム支持体上への転
着するのを防ぐため、室温で固形の帯電防止剤が
含有される。 そして、本発明においては、上記帯電防止剤が
グリセリンのステアリン酸エステルである点に大
きな特徴を有する。 このように、帯電防止剤としてグリセリンのス
テアリン酸エステルを用いると、ブロツキングが
生じないので接着性に悪影響を与えるブロツキン
グ防止剤を添加する必要がない上、剥離層の接着
性にさほど影響を与えないから好ましい。剥離層
の接着力を適度に調整し、しかもある程度の剥離
性を保持させるためには、グリセリンのステアリ
ン酸モノエステル、グリセリンのステアリン酸ジ
エステル、グリセリンのステアリン酸トリエステ
ルの割合を調整すれば良いのである。 この場合、所望により、ポリオキシエチレンス
テアリルエーテルが、用いられる熱可塑性プラス
チツククやゴムの種類に応じて、上記グリセリン
のステアリン酸エステルと併用される。 上記帯電防止剤の好ましい配合量は、静電気の
発生を防止するに十分な量であればよく、一般に
剥離層中の固形分に対して、0.5〜10重量%とす
るのが好ましい。配合量が0.5重量%未満では期
待される帯電防止効果が得られず、一方、10重量
%を超えると、剥離層全体の物性に悪影響を与え
るので好ましくなく、特に好ましい配合量は1.0
〜6.0重量%の範囲が望ましい。 上記剥離層には、光の反射を防止する目的でつ
や消し剤を配合することが好ましい。つや消し剤
としては、粒子径10μm以下のつや消し能を有す
る粒子(例えば、含水無晶形ケイ素)が使用され
る。 つや消し剤の配合量は、上記剥離層中の樹脂分
に対して0.5〜3重量%程度、好ましくは0.75〜
2重量%程度である。配合量が、0.5重量%未満
であるとつや消し効果がなく、一方、3重量%を
超えるとつや消し効果に限界が生じると共に、逆
につや消し剤による弊害としてカツターナイフ刃
の摩耗が早くなり、遮光性の可視光線の透過性が
悪くなり、レイアウト作業等に支障が生じるから
好ましくない。 本発明の帯電防止型遮光性マスキングフイルム
は、例えば熱可塑性プラスチツク、ゴム、遮光性
染・顔料等から成る樹脂組成物を、アセトン、メ
チルエチルケトン、トルエン、キシレン或はこれ
らの混合溶媒等の溶剤に溶解し、更に、これに他
の配合剤を混合して得た組成物を、プラスチツク
フイルム支持体の片面に、例えば、ロールコータ
ーによつて塗布して、剥離層を形成せしめること
によつて製造される。 (e) 作用 本発明の帯電防止型遮光性マスキングフイルム
は、帯電防止剤として室温で固形のものを用い、
且つ該帯電防止剤がグリセリンのステアリン酸エ
ステルであるので剥離層の接着性にさほど影響を
与えないのであり、また剥離層がべとつかない
上、剥離層中の染・顔料を滲出させることがない
作用を有するのである。 又、グリセリンのステアリン酸エステルを帯電
防止剤として用いることによつて静電気の発生が
阻止されるのであり、しかもグリセリンのステア
リン酸モノエステル、グリセリンのステアリン酸
ジエステル、グリセリンのステアリン酸トリエス
テルの割合を調整することによつて剥離層の接着
力を適度に調整し、しかもある程度の剥離性を保
持させることができる作用を有するのである。 (f) 実施例 以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例 1 透光性プラスチツクフイルム支持体として二軸
延伸したポリエチレンテレフタレートフイルム
(厚さ100μm)を用いた。 一方、2−ヒドロキシメタクリレート1重量
%、アクリロニトリル12重量%、アクリル酸ブチ
ル87重量%から成るアクリルゴム(分子量約10
万)40重量部と、塩化ビニル/酢酸ビニルが90/
10(重量比)の共重合体(重合度750)60重量部と
の混合物をメチルエチルケトン450重量部に溶解
し、この溶液に、遮光性染料であるスピロンオレ
ンジ2RH(保土谷化学工業(株)製)4重量部と、常
温で固形の非イオン系帯電防止剤であるグリセリ
ンステアレート(モノ体82.4重量%、ジ体11.5重
量%、トリ体4.9重量%、その他1.2重量%)1.0重
量部と同じく常温で固形のポリオキシエチレンス
テアリルエーテル0.8重量部を混合して溶解し、
この溶液を塗布液とした。 かくして得られた該塗布液を上記ポリエチレン
テレフタレートフイルム支持体の片面上にロール
コーターにより塗布し、オーブン中で2分間乾燥
することにより、全体が125μmの厚みでオレンジ
色の本発明の帯電防止型遮光性マスキングフイル
ムを得た。 かくして得られたマスキングフイルムの特性結
果を第2表ないし第5表に示す。 実施例 2 透光性プラスチツクフイルム支持体として二軸
延伸したポリエチレンテレフタレートフイルム
(厚さ125μm)を用いた。 一方、アクリロニトリル12重量%、アクリル酸
ブチル88重量%から成るアクリルゴム35重量部
と、塩化ビニル/酢酸ビニルが90/10(重量比)
の共重合体(重合度800)65重量部をメチルエチ
ルケトン450重量部に溶解し、この溶液に、遮光
性染料であるスピロンレツドGEH(保土谷化学業
工業(株)製)4重量部と常温で固形の帯電防止剤で
あるグリセリンステアレート(モノ体が45.4重量
%、ジ体が38.7重量%、トリ体が5.9重量%、そ
の他10%)2.5重量部とつや消し剤であるカープ
レツクスFPS−7(塩野義製薬(株)製)1重量部を
混合し、この溶液を塗布液とした。 かくして得られた塗布液を上記ポリエチレンテ
レフタレート支持体の片面上にロールコーターに
より塗布し、全体が150μmの厚みで赤色且つ表面
つや消しの本発明の帯電防止型遮光性マスキング
フイルムを得た。 かくして得られたマスキングフイルムの表面
は、剥離線をナイフでカツトする前に、予め鉛
筆、ボールペン等の筆記具で筆記でき、且つ製版
カメラで撮影する場合にもハレーシヨンを起こさ
ないために反射光による作業が可能である。 又、このマスキングフイルムの特性は実施例1
と同様であつた。 実験例1 (剥離層強度・剥離性試験) 試料として、実施例1で得られた帯電防止型遮
光性マスキングフイルムを、又比較例として、他
社品−1、他社別−2、他社品−3を用いた。 上記各試料を縦200mmで幅15mmの大きさに、5
枚づつ切り取り、紫外線カーボンフエードメータ
ーで465時間紫外線を照射した。 紫外線照射の前後の各試料において、そのプラ
スチツク支持体側を銅板に接着し、一方剥離層面
にポリエステル粘着テープ(ニツトーNo.31B)を
貼り付けて補強片とし、該剥離層の引張り強さと
伸び(剥離層強度)、及び180度ピーリング(剥離
性)を調べた。 その結果をそれぞれ第2表及び第3表に示す。 試験方法 (1) 剥離層の引張り強さと伸び ・ 試験装置 テンシロン万能試験機UTM(東洋ボール
ドウイン社製) ・ 試験条件 温度 24℃ 支点間距離 100mm 引張り速度 200mm/min (2) 剥離層の剥離性(180度ピーリング) ・ 試験装置 同上 ・ 試験条件 温度 24℃ 剥離速度 300mm/min 実験例2 (光透過性試験) 実験例1で使用したと同様の紫外線照射の前後
の試料について、各々のプラスチツクフイルム支
持体及び剥離層について、プラスチツクフイルム
支持体についてはその光透過性を、又剥離層につ
いてはその遮光性を調べた。 その結果を第4表に示す。 試験方法 ・ 試験装置 分光光度計UV 240(島津製作所製) ・ 試験条件 温度 24℃ 第2表に示した結果から明らかなように、本発
明の帯電防止型遮光性マスキングフイルムは、紫
外線等による劣化を受けにくく、紫外線照射によ
つてもその強度は殆ど変化しない。他方、公知の
遮光性マスキングフイルムは、紫外線照射によつ
て劣化を受けて剥離しにくくなり、また剥離され
ても剥離層が脆く、その特性の測定ができない程
度まで劣化していることがわかる。又、遮光性マ
スキングフイルムは、通常180゜ピーリングとして
200g/15mm以上の強度が必要であるが、第3表
の結果から、本発明の帯電防止型遮光性マスキン
グフイルムのみがかかる強度を満足するものであ
ることがわかる。 更に、600nmの可視光線において、本発明の帯
電防止型遮光性マスキングフイルムにおけるプラ
スチツクフイルム支持体は、公知のものに比較し
て透視し易く、又剥離層は紫外線照射の前後にお
いてその遮光性において殆ど変化がないことが、
第4表の結果から認められる。
に遮光性剥離層を設けて成る帯電防止型遮光性マ
スキングフイルムに関し、更に詳しくは、特に、
べとつきがなく、しかも帯電防止性が改善された
遮光性剥離層を透光性のプラスチツクフイルム支
持体の片面に設けてなる帯電防止型遮光性マスキ
ングフイルムに関する。 (b) 従来の技術 遮光性マスキングフイルムは、透光性のプラス
チツクフイルム支持体上に遮光性剥離層を設けて
成るものであり、該剥離層を部分的に剥離するこ
とによつて、剥離された部分が透光性となるもの
であるから、この特性を利用して写真製版等に用
いられている。 遮光性マスキングフイルムに要求される特性と
しては、剥離層の強度が大である、プラスチ
ツクフイルム支持体の透光性が良好である、剥
離層の剥離性が優れている、カツターナイフに
て剥離層部分に切れを入れても非剥離部分に浮き
上がりが生じない、カツターナイフによる剥離
層の切り口がシヤープである、遮光性が優れて
いる、柔軟性を有する、精密な写実体が得ら
れる、等の諸特性が要求される他、特に、遮光
性マスキングフイルムの製造時や使用時に帯電し
て塵埃などが付着しない、表面のべとつきがな
い、ことが必要である。 そこで、最近では以下のものが提案されてい
る。即ち、プラスチツク支持体上に、イオン性
帯電防止剤を含有するニトリルゴム系組成物を塗
布して成る帯電防止型の遮光性マスキングフイル
ムが提案されている(特開昭58−108537号公報)。 ここで用いられるイオン性帯電防止剤としては
アニオン系帯電防止剤或いはカチオン系帯電防止
剤であり、例えばアルキルスルホン酸塩、アリル
スルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸エステル
塩、硫酸エステルのアミン塩、リン酸エステル
塩、アルキルカルボン酸塩などのアニオン系帯電
防止剤、アルキルアミン塩、アミドアミン又はそ
の塩、エステルアミン第4アンモニウム塩などの
カチオン系帯電防止剤などの両性帯電防止剤など
がある。 そして、この遮光性マスキングフイルムは、帯
電防止を図り、しかも帯電防止剤を添加したニト
リルゴム系組成物(塗工液)の粘度が経時的に上
昇するのを防止して塗工が容易になしうるように
したものである。 透明支持体の片面に剥離性導電体マスク層或
いは剥離層を介して誘電体層を設けて成ることを
特徴とする、マスク層を有する製版用静電記録材
料が提案されている(特開昭60−123847号公報)。 又、上記透明支持体上に低抵抗層が積層された
ものも開示されているが、該低抵抗層は上記透明
支持体に対して接着の良い樹脂と帯電防止剤又は
帯電防止樹脂の混合物にブロツキング防止剤を添
加してなるものである。 そして、この帯電防止剤としては、ポリエチレ
ンイミンハイドロクロライド、2−アクリロイル
エチルトリメチルアンモニウムクロライドとビニ
ルスルホンとの共重合体、ポリ(N−メチルビニ
ルピリジニウムクロライド)、ポリビニルベンジ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、4級化ア
ンモニウム塩−アクリル共重合体、4級化アンモ
ニウム塩−エポキシ樹脂共重合体が挙げられる。 ところが、このような帯電防止剤を用いた場
合、上述のように、ブロツキンが生じるのでブロ
ツキン防止剤を添加することが必要になる。 (c) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のものはイオン性帯電防
止剤が、室温で液状で、表面にブリードしてべと
つき、ブロツキングしやすくなるだけでなく、剥
離層中の染・顔料を滲出させ、この滲出した染・
顔料が透光性プラスチツクフイルム支持体上の表
面に転着してその透光性を悪化させる等の問題が
ある。 又、イオン性の帯電防止剤であつて、仮に固形
のものを用いた時には帯電防止剤がイオン性であ
るので剥離層の樹脂成分との親和性が悪く、イオ
ン性帯電防止剤が剥離層の表面にブリードして接
着性が著しく低下し、カツターナイフにて剥離層
部分に切れを入れると浮きが生じて剥離層の切り
口がシヤープにならず精密な写実体が得られない
などの重大な問題が生じるのである。 一方、上記のものは帯電防止剤が塩化ビニリ
デン樹脂等の接着性のよい樹脂との親和性が悪
く、表面にブリードして接着性に悪影響を与えた
り、ブロツキング防止剤を添加しなければブロツ
キングを生じるのであり、このようにブロツキン
グ防止剤を添加すると接着力が低下するなどの問
題がある。 (d) 問題点を解決するための手段 本発明者らは、上記問題点を解決すべく、鋭
意、検討を重ねた結果、プラスチツクフイルム支
持体の片面に設ける剥離層に、室温で固形の帯電
防止剤、特にグリセリンのステアリン酸エステル
からなる帯電防止剤を含有させると、驚くべきこ
とに、ベトツキやブロツキング等の問題が生じな
いだけでなく、剥離層の接着性にさほど影響を与
えないのであり、剥離層の接着力を適度に調整
し、しかもある程度の剥離性を保持させることが
できることを見い出し、本発明を完成するに至つ
たものである。 即ち、本発明は透光性プラスチツクフイルム支
持体の片面に、熱可塑性プラスチツク又はゴム或
はこれらの混合物を主体とする剥離層を設けて成
る遮光性マスキングフイルムであつて、該剥離層
には室温で固形の帯電防止剤を含有させてなり、
且つ該帯電防止剤がグリセリンのステアリン酸エ
ステルであることを特徴とするものである。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明に用いられるプラスチツクフイルム支持
体としては、透光性が良く、可撓性に優れている
ものであれば、延伸フイルム、無延伸フイルムの
いずれでもよい。 かかるプラスチツクフイルム支持体の代表的な
具体例としては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリオキシベンゾ
エートなどのポリエステルフイルム或はポリカー
ボネートフイルムやポリプロピレンフイルム等が
挙げられる。 又、本発明に用いられる熱可塑性プラスチツク
としては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ニトロセル
ロース、ポリアクリレート樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリアセタール系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリエステル系樹脂等から選ばれる樹脂が挙
げられるが、これらのうち、特に後述のゴムと相
溶性があり、透明且つ室温でベトツキのないもの
が好ましく、この観点より、塩化ビニル系樹脂が
最も望ましい。 上記塩化ビニル系樹脂としては、後述のゴムと
相溶性があり、且つ室温でベトツキのないものが
使用される。かかる塩化ビニル系樹脂は、通常重
合度500〜1000程度のホモポリマー又はコポリマ
ーであり、その好ましい具体例としては、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体(塩化ビニルモノマー
85〜95重量%、酢酸ビニル15〜5重量%)が等が
挙げられる。 更に、本発明で使用されるゴムとしては合成ゴ
ム、天然ゴム等のいずれでもよいが、用いられる
上記プラスチツクフイルム支持体に接着するもの
の中から適宜選択して使用される。これらのうち
望ましいのは合成ゴムで、特に好ましいのはニト
リルゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム等の優れ
た接着性を有するものが望ましい。 上記アクリルゴムとしては、良好な粘着性と耐
紫外線性とを有するものが、特に好適に使用され
る。アクリルゴムを構成するアクリル酸エステル
としては、アクリル酸エチルエステル、アクリル
酸ブチルエステルなどのアルキル(好ましくは、
炭素数1〜4)エステルが好ましく、又他の成分
としては、アクリロニトリルなどが配合される。 アクリルゴムの具体例としては、アクリル酸ブ
チル−アクリロニトリル系共重合体が例示され、
その組成割合は、アクリル酸ブチル85〜90重量
%、アクリロニトリル9.5〜15重量%、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート0.5〜2重量%であ
ることが好ましく、その分子量は、10万〜60万
(ポリスチレンを基準物質とするゲルパーミエー
シヨンクロマトグラフによつて測定される数平均
分子量)であることが好ましい。 上記の熱可塑性プラスチツク(A)とゴム(B)との混
合割合は、通常固形分重量で(B)が(A+B)の全
体に対して50〜80重量%の範囲、好ましくは60〜
70重量%の範囲とするのが望ましい。(B)が50重量
%未満と少な過ぎるとプラスチツク支持体との接
着性が悪く、剥離層が簡単に剥がれる場合があ
り、逆に(B)が80重量%を超えると、ゴムの特徴が
著しく現れ、剥離層の伸長度が大きくなり、作業
が困難となるから好ましくない。 本発明では、剥離層に遮光性を付与するため
に、遮光性の染・顔料が配合されるが、かかる
染・顔料としては、有機溶剤可溶性であつて、上
記のゴムと熱可塑性プラスチツクとの混合樹脂と
相溶性を有し、遮光性を有するものが使用される
が、該染・顔料としては、特に熱及び紫外線に対
して安定で色調の変化の少ないものが好ましい。 又、上記染・顔料の色調及び構造は、特に制限
されるものではない。 そして、上記染・顔料の配合割合としては、遮
光性を発揮するに十分な量であればよく、一般
に、上記混合樹脂中の樹脂固形分100重量部に対
して0.5〜10重量部である。かかる遮光性の染・
顔料としては、例えばオイル可溶性染料、有機溶
媒可溶性染料、金属錯塩染料や有機顔料などが挙
げられる。 本発明に用いられる剥離層には、塵埃の吸着を
防ぎ、当該剥離層の表面のベタツキや遮光性染・
顔料の上記プラスチツクフイルム支持体上への転
着するのを防ぐため、室温で固形の帯電防止剤が
含有される。 そして、本発明においては、上記帯電防止剤が
グリセリンのステアリン酸エステルである点に大
きな特徴を有する。 このように、帯電防止剤としてグリセリンのス
テアリン酸エステルを用いると、ブロツキングが
生じないので接着性に悪影響を与えるブロツキン
グ防止剤を添加する必要がない上、剥離層の接着
性にさほど影響を与えないから好ましい。剥離層
の接着力を適度に調整し、しかもある程度の剥離
性を保持させるためには、グリセリンのステアリ
ン酸モノエステル、グリセリンのステアリン酸ジ
エステル、グリセリンのステアリン酸トリエステ
ルの割合を調整すれば良いのである。 この場合、所望により、ポリオキシエチレンス
テアリルエーテルが、用いられる熱可塑性プラス
チツククやゴムの種類に応じて、上記グリセリン
のステアリン酸エステルと併用される。 上記帯電防止剤の好ましい配合量は、静電気の
発生を防止するに十分な量であればよく、一般に
剥離層中の固形分に対して、0.5〜10重量%とす
るのが好ましい。配合量が0.5重量%未満では期
待される帯電防止効果が得られず、一方、10重量
%を超えると、剥離層全体の物性に悪影響を与え
るので好ましくなく、特に好ましい配合量は1.0
〜6.0重量%の範囲が望ましい。 上記剥離層には、光の反射を防止する目的でつ
や消し剤を配合することが好ましい。つや消し剤
としては、粒子径10μm以下のつや消し能を有す
る粒子(例えば、含水無晶形ケイ素)が使用され
る。 つや消し剤の配合量は、上記剥離層中の樹脂分
に対して0.5〜3重量%程度、好ましくは0.75〜
2重量%程度である。配合量が、0.5重量%未満
であるとつや消し効果がなく、一方、3重量%を
超えるとつや消し効果に限界が生じると共に、逆
につや消し剤による弊害としてカツターナイフ刃
の摩耗が早くなり、遮光性の可視光線の透過性が
悪くなり、レイアウト作業等に支障が生じるから
好ましくない。 本発明の帯電防止型遮光性マスキングフイルム
は、例えば熱可塑性プラスチツク、ゴム、遮光性
染・顔料等から成る樹脂組成物を、アセトン、メ
チルエチルケトン、トルエン、キシレン或はこれ
らの混合溶媒等の溶剤に溶解し、更に、これに他
の配合剤を混合して得た組成物を、プラスチツク
フイルム支持体の片面に、例えば、ロールコータ
ーによつて塗布して、剥離層を形成せしめること
によつて製造される。 (e) 作用 本発明の帯電防止型遮光性マスキングフイルム
は、帯電防止剤として室温で固形のものを用い、
且つ該帯電防止剤がグリセリンのステアリン酸エ
ステルであるので剥離層の接着性にさほど影響を
与えないのであり、また剥離層がべとつかない
上、剥離層中の染・顔料を滲出させることがない
作用を有するのである。 又、グリセリンのステアリン酸エステルを帯電
防止剤として用いることによつて静電気の発生が
阻止されるのであり、しかもグリセリンのステア
リン酸モノエステル、グリセリンのステアリン酸
ジエステル、グリセリンのステアリン酸トリエス
テルの割合を調整することによつて剥離層の接着
力を適度に調整し、しかもある程度の剥離性を保
持させることができる作用を有するのである。 (f) 実施例 以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例 1 透光性プラスチツクフイルム支持体として二軸
延伸したポリエチレンテレフタレートフイルム
(厚さ100μm)を用いた。 一方、2−ヒドロキシメタクリレート1重量
%、アクリロニトリル12重量%、アクリル酸ブチ
ル87重量%から成るアクリルゴム(分子量約10
万)40重量部と、塩化ビニル/酢酸ビニルが90/
10(重量比)の共重合体(重合度750)60重量部と
の混合物をメチルエチルケトン450重量部に溶解
し、この溶液に、遮光性染料であるスピロンオレ
ンジ2RH(保土谷化学工業(株)製)4重量部と、常
温で固形の非イオン系帯電防止剤であるグリセリ
ンステアレート(モノ体82.4重量%、ジ体11.5重
量%、トリ体4.9重量%、その他1.2重量%)1.0重
量部と同じく常温で固形のポリオキシエチレンス
テアリルエーテル0.8重量部を混合して溶解し、
この溶液を塗布液とした。 かくして得られた該塗布液を上記ポリエチレン
テレフタレートフイルム支持体の片面上にロール
コーターにより塗布し、オーブン中で2分間乾燥
することにより、全体が125μmの厚みでオレンジ
色の本発明の帯電防止型遮光性マスキングフイル
ムを得た。 かくして得られたマスキングフイルムの特性結
果を第2表ないし第5表に示す。 実施例 2 透光性プラスチツクフイルム支持体として二軸
延伸したポリエチレンテレフタレートフイルム
(厚さ125μm)を用いた。 一方、アクリロニトリル12重量%、アクリル酸
ブチル88重量%から成るアクリルゴム35重量部
と、塩化ビニル/酢酸ビニルが90/10(重量比)
の共重合体(重合度800)65重量部をメチルエチ
ルケトン450重量部に溶解し、この溶液に、遮光
性染料であるスピロンレツドGEH(保土谷化学業
工業(株)製)4重量部と常温で固形の帯電防止剤で
あるグリセリンステアレート(モノ体が45.4重量
%、ジ体が38.7重量%、トリ体が5.9重量%、そ
の他10%)2.5重量部とつや消し剤であるカープ
レツクスFPS−7(塩野義製薬(株)製)1重量部を
混合し、この溶液を塗布液とした。 かくして得られた塗布液を上記ポリエチレンテ
レフタレート支持体の片面上にロールコーターに
より塗布し、全体が150μmの厚みで赤色且つ表面
つや消しの本発明の帯電防止型遮光性マスキング
フイルムを得た。 かくして得られたマスキングフイルムの表面
は、剥離線をナイフでカツトする前に、予め鉛
筆、ボールペン等の筆記具で筆記でき、且つ製版
カメラで撮影する場合にもハレーシヨンを起こさ
ないために反射光による作業が可能である。 又、このマスキングフイルムの特性は実施例1
と同様であつた。 実験例1 (剥離層強度・剥離性試験) 試料として、実施例1で得られた帯電防止型遮
光性マスキングフイルムを、又比較例として、他
社品−1、他社別−2、他社品−3を用いた。 上記各試料を縦200mmで幅15mmの大きさに、5
枚づつ切り取り、紫外線カーボンフエードメータ
ーで465時間紫外線を照射した。 紫外線照射の前後の各試料において、そのプラ
スチツク支持体側を銅板に接着し、一方剥離層面
にポリエステル粘着テープ(ニツトーNo.31B)を
貼り付けて補強片とし、該剥離層の引張り強さと
伸び(剥離層強度)、及び180度ピーリング(剥離
性)を調べた。 その結果をそれぞれ第2表及び第3表に示す。 試験方法 (1) 剥離層の引張り強さと伸び ・ 試験装置 テンシロン万能試験機UTM(東洋ボール
ドウイン社製) ・ 試験条件 温度 24℃ 支点間距離 100mm 引張り速度 200mm/min (2) 剥離層の剥離性(180度ピーリング) ・ 試験装置 同上 ・ 試験条件 温度 24℃ 剥離速度 300mm/min 実験例2 (光透過性試験) 実験例1で使用したと同様の紫外線照射の前後
の試料について、各々のプラスチツクフイルム支
持体及び剥離層について、プラスチツクフイルム
支持体についてはその光透過性を、又剥離層につ
いてはその遮光性を調べた。 その結果を第4表に示す。 試験方法 ・ 試験装置 分光光度計UV 240(島津製作所製) ・ 試験条件 温度 24℃ 第2表に示した結果から明らかなように、本発
明の帯電防止型遮光性マスキングフイルムは、紫
外線等による劣化を受けにくく、紫外線照射によ
つてもその強度は殆ど変化しない。他方、公知の
遮光性マスキングフイルムは、紫外線照射によつ
て劣化を受けて剥離しにくくなり、また剥離され
ても剥離層が脆く、その特性の測定ができない程
度まで劣化していることがわかる。又、遮光性マ
スキングフイルムは、通常180゜ピーリングとして
200g/15mm以上の強度が必要であるが、第3表
の結果から、本発明の帯電防止型遮光性マスキン
グフイルムのみがかかる強度を満足するものであ
ることがわかる。 更に、600nmの可視光線において、本発明の帯
電防止型遮光性マスキングフイルムにおけるプラ
スチツクフイルム支持体は、公知のものに比較し
て透視し易く、又剥離層は紫外線照射の前後にお
いてその遮光性において殆ど変化がないことが、
第4表の結果から認められる。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
* 他社品1、他社品2、他社品3いずれの
試験片とも第2表の*にて述べたと同じ理
由により試験できなかつた。
試験片とも第2表の*にて述べたと同じ理
由により試験できなかつた。
【表】
実験例3 (帯電防止効果比較テスト)
試料として実験例1で使用したのと同じもので
紫外線の照射前のものを用いた。 試験方法 (1) 表面漏洩抵抗JIS−L−1094(1980年参考試験
1)に準ずる方法。 (2) 帯電圧、半減期、60秒後の減衰率JIS−L−
1094(1980年)3−1−装置を用いた。試験方
法はA法(半減期測定法)、B法(帯電圧)を
測定する。 その結果をまとめて第5表に示す。
紫外線の照射前のものを用いた。 試験方法 (1) 表面漏洩抵抗JIS−L−1094(1980年参考試験
1)に準ずる方法。 (2) 帯電圧、半減期、60秒後の減衰率JIS−L−
1094(1980年)3−1−装置を用いた。試験方
法はA法(半減期測定法)、B法(帯電圧)を
測定する。 その結果をまとめて第5表に示す。
【表】
以上の結果より、本発明の帯電防止型遮光性マ
スキングフイルムは、波長200〜560ナノメーター
(nm)の光線を透過せず、良好な遮光性を有して
いる。又、このマスキングフイルムの表面はベト
ツキがなく、しかもポリエチレンテレフタレート
フイルム支持体と剥離層とは適度な剥離性を有
し、且つ極めて優れた帯電防止性を有しているこ
とが認められる。 更に、本発明の帯電防止型遮光性マスキングフ
イルムは、写真製版の露光による剥離層の劣化が
生じにくく、しかも長期に亘つて切り口が浮くこ
となく安定していると共にカツターナイフによる
剥離層の切り口がシヤープであり、加えて、染料
がプラスチツクフイルム支持体上に貼着しないこ
とが認められた。 (g) 発明の効果 本発明の帯電防止型遮光性マスキングフイルム
は、上記構成を有するので、剥離層の強度が良
い、プラスチツクフイルム支持体の透光性が良
好である。剥離層の剥離性に優れている、カ
ツターナイフにて剥離層部分に切れを入れても非
剥離部分に浮き上がりが生じない、カツターナ
イフによる剥離層の切り口がシヤープである、
遮光性に優れていること、精密な写実体が得ら
れる、等の優れた諸特性を有する他、特に表面
のべとつきがなく、しかも、プラスチツクフイ
ルム支持体上に染・顔料が貼着することがなく、
更に、至極優れた帯電防止効果を有するのであ
る。 特に、本発明においては、帯電防止剤としてグ
リセリンのステアリン酸エステルを用いているの
で剥離層の接着性にさほど影響を与えることがな
く、しかも剥離層の接着力を適度に調整し、且つ
ある程度の剥離性を保持させることができるので
取扱い易く至極有益である。
スキングフイルムは、波長200〜560ナノメーター
(nm)の光線を透過せず、良好な遮光性を有して
いる。又、このマスキングフイルムの表面はベト
ツキがなく、しかもポリエチレンテレフタレート
フイルム支持体と剥離層とは適度な剥離性を有
し、且つ極めて優れた帯電防止性を有しているこ
とが認められる。 更に、本発明の帯電防止型遮光性マスキングフ
イルムは、写真製版の露光による剥離層の劣化が
生じにくく、しかも長期に亘つて切り口が浮くこ
となく安定していると共にカツターナイフによる
剥離層の切り口がシヤープであり、加えて、染料
がプラスチツクフイルム支持体上に貼着しないこ
とが認められた。 (g) 発明の効果 本発明の帯電防止型遮光性マスキングフイルム
は、上記構成を有するので、剥離層の強度が良
い、プラスチツクフイルム支持体の透光性が良
好である。剥離層の剥離性に優れている、カ
ツターナイフにて剥離層部分に切れを入れても非
剥離部分に浮き上がりが生じない、カツターナ
イフによる剥離層の切り口がシヤープである、
遮光性に優れていること、精密な写実体が得ら
れる、等の優れた諸特性を有する他、特に表面
のべとつきがなく、しかも、プラスチツクフイ
ルム支持体上に染・顔料が貼着することがなく、
更に、至極優れた帯電防止効果を有するのであ
る。 特に、本発明においては、帯電防止剤としてグ
リセリンのステアリン酸エステルを用いているの
で剥離層の接着性にさほど影響を与えることがな
く、しかも剥離層の接着力を適度に調整し、且つ
ある程度の剥離性を保持させることができるので
取扱い易く至極有益である。
Claims (1)
- 1 遮光性プラスチツクフイルム支持体の片面
に、熱可塑性プラスチツク又はゴム或いはこれら
の混合物を主体とする剥離層を設けて成る遮光性
マスキングフイルムであつて、該剥離層には室温
で固形の帯電防止剤を含有させてなり、且つ該帯
電防止剤がグリセリンのステアリン酸エステルで
あることを特徴とする帯電防止型遮光性マスキン
グフイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61003924A JPS62163054A (ja) | 1986-01-11 | 1986-01-11 | 帯電防止型遮光性マスキングフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61003924A JPS62163054A (ja) | 1986-01-11 | 1986-01-11 | 帯電防止型遮光性マスキングフイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62163054A JPS62163054A (ja) | 1987-07-18 |
| JPH0348497B2 true JPH0348497B2 (ja) | 1991-07-24 |
Family
ID=11570690
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61003924A Granted JPS62163054A (ja) | 1986-01-11 | 1986-01-11 | 帯電防止型遮光性マスキングフイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62163054A (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58108537A (ja) * | 1981-12-22 | 1983-06-28 | Daicel Chem Ind Ltd | 遮光性マスキングフイルム |
| JPH0629970B2 (ja) * | 1983-12-08 | 1994-04-20 | 株式会社きもと | マスク層を有する製版用静電記録材料 |
-
1986
- 1986-01-11 JP JP61003924A patent/JPS62163054A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62163054A (ja) | 1987-07-18 |
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