JPH0348619B2 - - Google Patents
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- JPH0348619B2 JPH0348619B2 JP59104675A JP10467584A JPH0348619B2 JP H0348619 B2 JPH0348619 B2 JP H0348619B2 JP 59104675 A JP59104675 A JP 59104675A JP 10467584 A JP10467584 A JP 10467584A JP H0348619 B2 JPH0348619 B2 JP H0348619B2
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
[発明の技術分野]
本発明はアルカリ金属の水酸化物を主電解質と
するアルカリ電解液中において、低汞化率または
無汞化で使用する亜鉛負極に関するものである。 [発明の技術的背景] 一般にアルカリ電池用負極材料である亜鉛粉末
ないし亜鉛合金粉末は色々な方法でつくることが
できるが、最も広く用いられているのは4N(純度
99.99%)以上の高純度電気亜鉛を用い、アト
マイズ法で噴霧して得た不規則形状の粒子群から
なる亜鉛粉末であつて、粒径(短径)60μmない
し350μm程度、形状指数2.0ないし2.3程度、酸化
亜鉛含有率0.2重量%ないし0.3重量%程度のもの
である。 [背景技術の問題点] このような亜鉛粉末はアルカリ電解液中での水
素過電圧が低く、また実際上電解液量の極度に限
定されている電池内で放電された場合の化学分極
も比較的大きいことから、電池の種類・構造や使
用目的に応じて種々な程度に汞化
(amalgamation)して用いるのが普通である。
この場合の汞化率は、汞化亜鉛粉末バルクの重量
比として5重量%ないし25重量%の範囲にある
が、特に6重量%ないし12重量%程度のものが多
用されている。また、酸化亜鉛含有率は0.4重量
%ないし0.9重量%程度のものが多い。 負極中における多量の水銀の存在は、必然的に
設計上電池内で負極が占めるべく定められた容積
内における活物質量の減少をまねき電池容量の低
下を伴なうから好ましくない。のみならず周知の
ように水銀は公害規制物質であり、その使用量の
低減は近年特に強い社会的要請となつている。 負極亜鉛中の水銀添加量を低減するための研究
は広く行なわれてきており、その改善手段として
は主に亜鉛合金組成、亜鉛粒子の表面処理、アル
カリ電解液への腐蝕抑制剤(Inhibitor)の添加
に関するものである。なかでも最も基本的な手段
の一つは、亜鉛と合金化せしめることによつてそ
の水素過電圧を高め且つ放電特性を阻害すること
のない第三金属元素の添加であり、このような有
効添加元素として提案されているもののほとんど
は周期律表第b族、第b族、第b族、第
b族、第b族に属する金属性元素である。 このような目的の亜鉛合金は研究的にはある程
度の水準のものが得られつつあるが、これらの亜
鉛合金を粉末化し無汞化の状態で、あるいは少な
くとも従来に比して低い汞化率で使用したときに
従来の高い汞化率の汞化亜鉛粉末に匹敵する程度
の水素ガス発生抑制効果は得られておらず、商用
アルカリ電池の負極活物質として実用化されてい
ない。 [発明の目的] 本発明の主たる目的はアルカリ電池の負極亜鉛
粉末または亜鉛合金粉末の化学組成と物理的性状
の両側面から改良を行うことによつて、従来技術
のものに比して著しく低汞化率ないし無汞化の状
態で使用しても現用されている高い汞化率の汞化
亜鉛粉末に匹敵する程度に電池内での水素ガス発
生が少なく、従つて貯蔵特性のよいアルカリ・亜
鉛電池を提供することである。 [発明の概要] 即ち本発明の方法では亜鉛に少量添加して合金
化せしめることにより、アルカリ電解液中で防蝕
効果をもたらし、且つ分極特性を阻害することの
ない複数種の金属性元素を添加した亜鉛合金を用
い、且つ該亜鉛合金を実用上の所定粒度ないし平
均粒径となるよう粒状化するに際して、従来品に
比較してカサ比重を著しく大きくするようにした
噴霧亜鉛合金粉末をアルカリ電池の負極活物質と
して使用することによつて、従来品に比して著し
く低い汞化率ないし無汞化で使用した場合にも電
池内における水素ガス発生を実用上充分な程度に
まで抑制できるようにしたものである。 [発明の実施例] 以下実施例を用いて本発明の詳細を説明する。
第1表に本発明による噴霧亜鉛合金粉末と従来技
術による噴霧亜鉛合金粉末とのアルカリ電解液中
における水素ガス発生速度、カサ比重、平均形状
指数及び酸化亜鉛含有率の比較を示した。第1表
において水素ガス発生速度は、酸化亜鉛を飽和し
た35%KOH溶液10ml中に10gの被験試料を浸漬
し、数torrの減圧下で30分間脱気したのち、電解
液面を流動パラフインで充し、60℃で174時間放
置したときのものである。また平均形状指数は、
各粒子の最大方向の長さをl(長径)、l軸と直角
方向の最も大きい長さをs(短径)としたとき
l/sは、即ちその粒子の変形度を細長さで現わ
した形状指数である。実用されているアトマイズ
亜鉛粉末はさまざまな形状のものを含んでおり、
これら粒子の変形度を示すのに平均形状指数を用
いるのが最も簡明且つ実用的である。一般に多用
される噴霧亜鉛粒の形状指数は大部分の粒子が
1.8ないし3.6程度のものであり、その平均的形状
指数は2.0ないし2.3程度である。ある粉末を標準
篩と振盪機を用いて分級して示される粒度ないし
粒度分布とは、その分級条件が妥当であれば略々
上述した短径sの粒径ないし粒径分布を示すもの
である。
するアルカリ電解液中において、低汞化率または
無汞化で使用する亜鉛負極に関するものである。 [発明の技術的背景] 一般にアルカリ電池用負極材料である亜鉛粉末
ないし亜鉛合金粉末は色々な方法でつくることが
できるが、最も広く用いられているのは4N(純度
99.99%)以上の高純度電気亜鉛を用い、アト
マイズ法で噴霧して得た不規則形状の粒子群から
なる亜鉛粉末であつて、粒径(短径)60μmない
し350μm程度、形状指数2.0ないし2.3程度、酸化
亜鉛含有率0.2重量%ないし0.3重量%程度のもの
である。 [背景技術の問題点] このような亜鉛粉末はアルカリ電解液中での水
素過電圧が低く、また実際上電解液量の極度に限
定されている電池内で放電された場合の化学分極
も比較的大きいことから、電池の種類・構造や使
用目的に応じて種々な程度に汞化
(amalgamation)して用いるのが普通である。
この場合の汞化率は、汞化亜鉛粉末バルクの重量
比として5重量%ないし25重量%の範囲にある
が、特に6重量%ないし12重量%程度のものが多
用されている。また、酸化亜鉛含有率は0.4重量
%ないし0.9重量%程度のものが多い。 負極中における多量の水銀の存在は、必然的に
設計上電池内で負極が占めるべく定められた容積
内における活物質量の減少をまねき電池容量の低
下を伴なうから好ましくない。のみならず周知の
ように水銀は公害規制物質であり、その使用量の
低減は近年特に強い社会的要請となつている。 負極亜鉛中の水銀添加量を低減するための研究
は広く行なわれてきており、その改善手段として
は主に亜鉛合金組成、亜鉛粒子の表面処理、アル
カリ電解液への腐蝕抑制剤(Inhibitor)の添加
に関するものである。なかでも最も基本的な手段
の一つは、亜鉛と合金化せしめることによつてそ
の水素過電圧を高め且つ放電特性を阻害すること
のない第三金属元素の添加であり、このような有
効添加元素として提案されているもののほとんど
は周期律表第b族、第b族、第b族、第
b族、第b族に属する金属性元素である。 このような目的の亜鉛合金は研究的にはある程
度の水準のものが得られつつあるが、これらの亜
鉛合金を粉末化し無汞化の状態で、あるいは少な
くとも従来に比して低い汞化率で使用したときに
従来の高い汞化率の汞化亜鉛粉末に匹敵する程度
の水素ガス発生抑制効果は得られておらず、商用
アルカリ電池の負極活物質として実用化されてい
ない。 [発明の目的] 本発明の主たる目的はアルカリ電池の負極亜鉛
粉末または亜鉛合金粉末の化学組成と物理的性状
の両側面から改良を行うことによつて、従来技術
のものに比して著しく低汞化率ないし無汞化の状
態で使用しても現用されている高い汞化率の汞化
亜鉛粉末に匹敵する程度に電池内での水素ガス発
生が少なく、従つて貯蔵特性のよいアルカリ・亜
鉛電池を提供することである。 [発明の概要] 即ち本発明の方法では亜鉛に少量添加して合金
化せしめることにより、アルカリ電解液中で防蝕
効果をもたらし、且つ分極特性を阻害することの
ない複数種の金属性元素を添加した亜鉛合金を用
い、且つ該亜鉛合金を実用上の所定粒度ないし平
均粒径となるよう粒状化するに際して、従来品に
比較してカサ比重を著しく大きくするようにした
噴霧亜鉛合金粉末をアルカリ電池の負極活物質と
して使用することによつて、従来品に比して著し
く低い汞化率ないし無汞化で使用した場合にも電
池内における水素ガス発生を実用上充分な程度に
まで抑制できるようにしたものである。 [発明の実施例] 以下実施例を用いて本発明の詳細を説明する。
第1表に本発明による噴霧亜鉛合金粉末と従来技
術による噴霧亜鉛合金粉末とのアルカリ電解液中
における水素ガス発生速度、カサ比重、平均形状
指数及び酸化亜鉛含有率の比較を示した。第1表
において水素ガス発生速度は、酸化亜鉛を飽和し
た35%KOH溶液10ml中に10gの被験試料を浸漬
し、数torrの減圧下で30分間脱気したのち、電解
液面を流動パラフインで充し、60℃で174時間放
置したときのものである。また平均形状指数は、
各粒子の最大方向の長さをl(長径)、l軸と直角
方向の最も大きい長さをs(短径)としたとき
l/sは、即ちその粒子の変形度を細長さで現わ
した形状指数である。実用されているアトマイズ
亜鉛粉末はさまざまな形状のものを含んでおり、
これら粒子の変形度を示すのに平均形状指数を用
いるのが最も簡明且つ実用的である。一般に多用
される噴霧亜鉛粒の形状指数は大部分の粒子が
1.8ないし3.6程度のものであり、その平均的形状
指数は2.0ないし2.3程度である。ある粉末を標準
篩と振盪機を用いて分級して示される粒度ないし
粒度分布とは、その分級条件が妥当であれば略々
上述した短径sの粒径ないし粒径分布を示すもの
である。
【表】
第1表中D、Eは本発明の実施例、Aは従来
例、B、Cは比較例である。即ち第1表中Aは代
表的従来品であつて、純度4Nの電気亜鉛を大気
中でアトマイズ法により粒状化したのち、100μ
mないし300μmの範囲に分級し、稀NaOH溶液
中で金属水銀と汞化せしめて得た汞化率6.5重量
%の汞化噴霧亜鉛粉末である。このもののカサ比
重は3.12g・cm-3とやや大きくなつているが、こ
れは高い水銀含有量によつて真比重が大きくなつ
ているためであつて、汞化前(未汞化)のカサ比
重は普通2.5g・cm-3ないし2.8g・cm-3程度のも
のである。 次に第1表中Bは比較品であつて鉛0.20重量
%、ガリウム0.18重量%、錫0.06重量%を含む亜
鉛合金を大気中でアトマイズ法により粒状化し、
分級後、所要量の塩化第二水銀を含む稀
CH3COOH溶液中で処理し、汞化せしめて得た
汞化率1.37重量%の低汞化噴霧亜鉛合金粉末であ
る。第1表中Cも比較品であつて鉛0.15重量%、
ガリウム0.13重量%、インジウム0.025重量%を
含む亜鉛合金を大気中でアトマイズ法で粒状化し
たのち、100μmないし300μmの範囲に分級して
得た無汞化噴霧亜鉛合金粉末である。 第1表中D及びEは、それぞれ本発明の一実施
例であつて、Dは前記Bと同一組成のZn−Pb−
Ga−Sn系四元合金を窒素雰囲気中でアトマイズ
法により粒状化したのち分級して粒径100μmな
いし300μmとし、次に所要量の塩化第二水銀を
含む稀CH3COOH溶液中で処理して得た汞化率
1.34重量%の低汞化亜鉛合金粉末である。またE
は前記Cと同一組成のZn−Pb−Ga−In系四元合
金を窒素ガス雰囲気中でアトマイズ法により粒状
化したのち分級して粒系100μmないし300μmの
範囲とした無汞化噴霧亜鉛合金粉末である。 第1表B、Cの水素ガス発生速度から判るよう
に、周期律表第b族、第b族、第b族、第
b族、第b族に属する元素の群から選択した
複数金属性元素を効果的に組合せて添加した噴霧
亜鉛合金粉末は従来品に比して低い汞化率ないし
無汞化で使用した場合にも、それ自体水素ガス発
生は非常に減少する。すなわち純度4Nの電気亜
鉛から同様に製した噴霧亜鉛粉末では、例えば無
汞化の場合試験温度45℃においても第1表Cの60
℃における値の数十倍の水素ガス発生速度を示す
からである。 しかしながら第1表Aに示した高い汞化率の従
来品に比べるとなお水素ガス発生量が多いことが
判る。これに対して第1表D、Eで示した本発明
のカサ比重を大きくするようにした亜鉛噴霧合金
粉末の場合には、1.34重量%の低汞化率ないし無
汞化で用いても前記B、Cに比べて水素ガス発生
速度が半減し高い汞化率の従来例Aに近い値を示
していることが判る。 本発明におけるカサ比重の大きい噴霧亜鉛合金
粒が略々同一粒度においてアルカリ電解液中で水
素ガス発生の少ない理由については、充分解明で
きていない。しかしながらSEMによれば図面に
示したような粒子形状の差が観察される。第1図
に本発明による噴霧亜鉛合金粉末の粒子形状モデ
ルを示し、第2図に従来粉末の粒子形状モデルを
示した。各図ともaは粒径の大きいもの、bは短
径の小さいものの形状モデルである。第1図に示
した本発明の噴霧亜鉛合金粒では、第2図に示し
た従来品に比して粒子形状に鋭角的な部分が著し
く少なく粒子端部が全体に丸味を帯びており、粒
子表面にもシワ状模様の形成がほとんどみられな
い。 また、粒径の小さい粒子ほど従来品に比して一
層球体に近く、形状指数1.0に近いものが多く混
在している。またこの形状変化に対応して平均粒
状指数も従来の2.0ないし2.3程度に対し、本発明
の場合は1.6〜1.0となつている。これらの形状変
化はカサ比重を大きくしている主因と考えられる
が、同時に粒子間の摩擦を少なくしブリツジも形
成し難いため粉体流動性(flow rate)も改良さ
れていることが認められている。 また、第1表に示したようにカサ比重の大きい
噴霧亜鉛合金粉末では酸化亜鉛含有率が著しく小
さい。酸化亜鉛含有率は過大でなければ水素ガス
発生速度にそれほど影響しないが、水素ガス発生
量のバラツキを生じやすく、特にアルカリ電池に
実用する場合苛酷な使用条件下の特性、例えば低
温における急放電特性やパルス放電特性を低下さ
せることがある。 また、酸化亜鉛は電池の反応生成物であり、そ
の過度の含有は活物質量の減少を意味するから、
その含有率は可及的に小さいことが望ましい。 [発明の効果] 以上の観察から本発明の効果について次の如く
考察される。すなわち過度現象的にみると従来に
おける場合は、ノズルから圧出された溶融亜鉛な
いし溶融亜鉛合金がエアー・ブローによつて噴霧
化された直後の清浄な液滴状金属粒子表面に急速
に単分子層またそれ以上の厚さの酸化膜が生成さ
れる。酸化膜の生成は液状金属粒子の界面張力を
変化させ、個々の粒子形状が界面張力による凝集
の影響を充分うけないうちに融点以下にまで冷却
固化してしまうため、粒子の大きさに応じ噴霧時
の加速度・方向や重力等によつて支配されるさま
ざまな不規則形状の粒子を生じ、且つ粒子端部に
鋭角的部分が形成され易いのである。また金属粒
子表面のシワ状模様の形成は、表面に酸化膜の生
成した液状金属粒子が冷却固化するまでの運動の
過程で刻々形状変化をし、その都度表面の酸化膜
が破れて新鮮な金属面が露出し、その部分が再酸
化するということの繰返しによつて生成されたも
のと考えられる。 これに対して本発明の実施例で示した場合に
は、ノズルから圧出された溶融亜鉛または溶融亜
鉛合金が高圧窒素ガスで不活性ガス雰囲気中へ噴
霧され、粒状化されたときに液状合金粒子表面が
ほとんどまたは全く酸化を受けないので、界面張
力による凝集・球状化の作用を受け易く、また粒
子が融点以下に冷却固化するまでの間に加速度や
重力の影響を受けることの小さい微粒子ほど球状
化し易いものと考えられる。 半径の大きい粒子では重力等の影響により粒子
形状全体としては球状化し難く不規則形状になり
易いけれども、局部的には粒子の端部が丸味を帯
び鋭角的な部分が減少するので形状指数は小とな
る。また粒子表面は酸化膜の影響を受けないので
比較的平滑面となる。これらの結果から平均形状
指数が小さくなり、粒子間の摩擦が減少して流動
性をよくし、カサ比重を大きくしているものと思
われる。またこれらの変化が合金結晶や結晶粒界
の状態および粒界への不可避的含有不純元素や有
効添加元素の偏析挙動に何らかの変化をもたら
し、結果的に本発明による噴霧亜鉛合金粉末の水
素過電圧を大きくしているものと思われる。いず
れにしてもこのような好ましい特性上の変化は、
カサ比重の変化と相関対応していることによつ
て、カサ比重によつて一括管理することが可能で
あることがわかつた。 以上のごとく本発明は亜鉛―鉛―ガリウムの三
元合金に、錫もしくはインジウムを添加した四元
合金であり、かつカサ比重3.8gcm-3以上となる
ように形成した噴霧亜鉛合金粉末を負極活物質と
して用いることにより、水銀含有率2重量量%以
下の低汞化率ないし無汞化で使用した場合にアル
カリ電解液中における水素ガス発生が著しく少な
く、従つて貯蔵特性がよく環境的にも好ましいア
ルカリ電池を提供することができる。また、この
ようにカサ密度の大きい粉末を用いることによつ
て同一負極容積における活物質量を増大せしめ、
低温における急放電特性を向上できると共に、電
池の製造工程においても、取扱作業性がよく容積
計量時における電池内充填重量のバラツキの少な
いゲル状亜鉛負極を得ることができる等、その工
業的効果の大きいものである。 本発明による低汞化ないし無汞化の亜鉛合金粉
末はアルカリ電解液及び任意のゲル化剤と混合し
たゲル状亜鉛を負極に用いるいわゆるゲル方式及
び亜鉛合金粒子表面にあらかじめ主としてゲル化
剤からなる薄層を形成せしめておき、これを負極
容器内でアルカリ電解液の注入によりゲル化させ
るいわゆるPowder With Gel方式の何れにも適
用できる。 また本発明の技術は過酸化銀電池、酸化銀電
池、ニツケル・亜鉛電池、アルカリ・マンガン電
池、空気・亜鉛電池等亜鉛を負極活物質とする各
種構造(円筒型、ボタン型、コイン型、超扁平型
等)のアルカリ電池に適用して効果を発揮するも
のである。
例、B、Cは比較例である。即ち第1表中Aは代
表的従来品であつて、純度4Nの電気亜鉛を大気
中でアトマイズ法により粒状化したのち、100μ
mないし300μmの範囲に分級し、稀NaOH溶液
中で金属水銀と汞化せしめて得た汞化率6.5重量
%の汞化噴霧亜鉛粉末である。このもののカサ比
重は3.12g・cm-3とやや大きくなつているが、こ
れは高い水銀含有量によつて真比重が大きくなつ
ているためであつて、汞化前(未汞化)のカサ比
重は普通2.5g・cm-3ないし2.8g・cm-3程度のも
のである。 次に第1表中Bは比較品であつて鉛0.20重量
%、ガリウム0.18重量%、錫0.06重量%を含む亜
鉛合金を大気中でアトマイズ法により粒状化し、
分級後、所要量の塩化第二水銀を含む稀
CH3COOH溶液中で処理し、汞化せしめて得た
汞化率1.37重量%の低汞化噴霧亜鉛合金粉末であ
る。第1表中Cも比較品であつて鉛0.15重量%、
ガリウム0.13重量%、インジウム0.025重量%を
含む亜鉛合金を大気中でアトマイズ法で粒状化し
たのち、100μmないし300μmの範囲に分級して
得た無汞化噴霧亜鉛合金粉末である。 第1表中D及びEは、それぞれ本発明の一実施
例であつて、Dは前記Bと同一組成のZn−Pb−
Ga−Sn系四元合金を窒素雰囲気中でアトマイズ
法により粒状化したのち分級して粒径100μmな
いし300μmとし、次に所要量の塩化第二水銀を
含む稀CH3COOH溶液中で処理して得た汞化率
1.34重量%の低汞化亜鉛合金粉末である。またE
は前記Cと同一組成のZn−Pb−Ga−In系四元合
金を窒素ガス雰囲気中でアトマイズ法により粒状
化したのち分級して粒系100μmないし300μmの
範囲とした無汞化噴霧亜鉛合金粉末である。 第1表B、Cの水素ガス発生速度から判るよう
に、周期律表第b族、第b族、第b族、第
b族、第b族に属する元素の群から選択した
複数金属性元素を効果的に組合せて添加した噴霧
亜鉛合金粉末は従来品に比して低い汞化率ないし
無汞化で使用した場合にも、それ自体水素ガス発
生は非常に減少する。すなわち純度4Nの電気亜
鉛から同様に製した噴霧亜鉛粉末では、例えば無
汞化の場合試験温度45℃においても第1表Cの60
℃における値の数十倍の水素ガス発生速度を示す
からである。 しかしながら第1表Aに示した高い汞化率の従
来品に比べるとなお水素ガス発生量が多いことが
判る。これに対して第1表D、Eで示した本発明
のカサ比重を大きくするようにした亜鉛噴霧合金
粉末の場合には、1.34重量%の低汞化率ないし無
汞化で用いても前記B、Cに比べて水素ガス発生
速度が半減し高い汞化率の従来例Aに近い値を示
していることが判る。 本発明におけるカサ比重の大きい噴霧亜鉛合金
粒が略々同一粒度においてアルカリ電解液中で水
素ガス発生の少ない理由については、充分解明で
きていない。しかしながらSEMによれば図面に
示したような粒子形状の差が観察される。第1図
に本発明による噴霧亜鉛合金粉末の粒子形状モデ
ルを示し、第2図に従来粉末の粒子形状モデルを
示した。各図ともaは粒径の大きいもの、bは短
径の小さいものの形状モデルである。第1図に示
した本発明の噴霧亜鉛合金粒では、第2図に示し
た従来品に比して粒子形状に鋭角的な部分が著し
く少なく粒子端部が全体に丸味を帯びており、粒
子表面にもシワ状模様の形成がほとんどみられな
い。 また、粒径の小さい粒子ほど従来品に比して一
層球体に近く、形状指数1.0に近いものが多く混
在している。またこの形状変化に対応して平均粒
状指数も従来の2.0ないし2.3程度に対し、本発明
の場合は1.6〜1.0となつている。これらの形状変
化はカサ比重を大きくしている主因と考えられる
が、同時に粒子間の摩擦を少なくしブリツジも形
成し難いため粉体流動性(flow rate)も改良さ
れていることが認められている。 また、第1表に示したようにカサ比重の大きい
噴霧亜鉛合金粉末では酸化亜鉛含有率が著しく小
さい。酸化亜鉛含有率は過大でなければ水素ガス
発生速度にそれほど影響しないが、水素ガス発生
量のバラツキを生じやすく、特にアルカリ電池に
実用する場合苛酷な使用条件下の特性、例えば低
温における急放電特性やパルス放電特性を低下さ
せることがある。 また、酸化亜鉛は電池の反応生成物であり、そ
の過度の含有は活物質量の減少を意味するから、
その含有率は可及的に小さいことが望ましい。 [発明の効果] 以上の観察から本発明の効果について次の如く
考察される。すなわち過度現象的にみると従来に
おける場合は、ノズルから圧出された溶融亜鉛な
いし溶融亜鉛合金がエアー・ブローによつて噴霧
化された直後の清浄な液滴状金属粒子表面に急速
に単分子層またそれ以上の厚さの酸化膜が生成さ
れる。酸化膜の生成は液状金属粒子の界面張力を
変化させ、個々の粒子形状が界面張力による凝集
の影響を充分うけないうちに融点以下にまで冷却
固化してしまうため、粒子の大きさに応じ噴霧時
の加速度・方向や重力等によつて支配されるさま
ざまな不規則形状の粒子を生じ、且つ粒子端部に
鋭角的部分が形成され易いのである。また金属粒
子表面のシワ状模様の形成は、表面に酸化膜の生
成した液状金属粒子が冷却固化するまでの運動の
過程で刻々形状変化をし、その都度表面の酸化膜
が破れて新鮮な金属面が露出し、その部分が再酸
化するということの繰返しによつて生成されたも
のと考えられる。 これに対して本発明の実施例で示した場合に
は、ノズルから圧出された溶融亜鉛または溶融亜
鉛合金が高圧窒素ガスで不活性ガス雰囲気中へ噴
霧され、粒状化されたときに液状合金粒子表面が
ほとんどまたは全く酸化を受けないので、界面張
力による凝集・球状化の作用を受け易く、また粒
子が融点以下に冷却固化するまでの間に加速度や
重力の影響を受けることの小さい微粒子ほど球状
化し易いものと考えられる。 半径の大きい粒子では重力等の影響により粒子
形状全体としては球状化し難く不規則形状になり
易いけれども、局部的には粒子の端部が丸味を帯
び鋭角的な部分が減少するので形状指数は小とな
る。また粒子表面は酸化膜の影響を受けないので
比較的平滑面となる。これらの結果から平均形状
指数が小さくなり、粒子間の摩擦が減少して流動
性をよくし、カサ比重を大きくしているものと思
われる。またこれらの変化が合金結晶や結晶粒界
の状態および粒界への不可避的含有不純元素や有
効添加元素の偏析挙動に何らかの変化をもたら
し、結果的に本発明による噴霧亜鉛合金粉末の水
素過電圧を大きくしているものと思われる。いず
れにしてもこのような好ましい特性上の変化は、
カサ比重の変化と相関対応していることによつ
て、カサ比重によつて一括管理することが可能で
あることがわかつた。 以上のごとく本発明は亜鉛―鉛―ガリウムの三
元合金に、錫もしくはインジウムを添加した四元
合金であり、かつカサ比重3.8gcm-3以上となる
ように形成した噴霧亜鉛合金粉末を負極活物質と
して用いることにより、水銀含有率2重量量%以
下の低汞化率ないし無汞化で使用した場合にアル
カリ電解液中における水素ガス発生が著しく少な
く、従つて貯蔵特性がよく環境的にも好ましいア
ルカリ電池を提供することができる。また、この
ようにカサ密度の大きい粉末を用いることによつ
て同一負極容積における活物質量を増大せしめ、
低温における急放電特性を向上できると共に、電
池の製造工程においても、取扱作業性がよく容積
計量時における電池内充填重量のバラツキの少な
いゲル状亜鉛負極を得ることができる等、その工
業的効果の大きいものである。 本発明による低汞化ないし無汞化の亜鉛合金粉
末はアルカリ電解液及び任意のゲル化剤と混合し
たゲル状亜鉛を負極に用いるいわゆるゲル方式及
び亜鉛合金粒子表面にあらかじめ主としてゲル化
剤からなる薄層を形成せしめておき、これを負極
容器内でアルカリ電解液の注入によりゲル化させ
るいわゆるPowder With Gel方式の何れにも適
用できる。 また本発明の技術は過酸化銀電池、酸化銀電
池、ニツケル・亜鉛電池、アルカリ・マンガン電
池、空気・亜鉛電池等亜鉛を負極活物質とする各
種構造(円筒型、ボタン型、コイン型、超扁平型
等)のアルカリ電池に適用して効果を発揮するも
のである。
第1図は本発明の噴霧亜鉛粉末を構成する粒子
の粒子形状モデルであり、第2図は従来の噴霧亜
鉛合金粉末を構成する粒子の粒子形状モデルであ
る。各図ともaは粒径の大きいもの、bは粒径の
小さいものの粒子形状を示す。
の粒子形状モデルであり、第2図は従来の噴霧亜
鉛合金粉末を構成する粒子の粒子形状モデルであ
る。各図ともaは粒径の大きいもの、bは粒径の
小さいものの粒子形状を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 負極活物質として、水銀汞化率が2重量%以
下で、かつ粒径が100〜300μmの亜鉛合金粉末を
用いるアルカリ電池において、 該亜鉛合金粉末は亜鉛−鉛−ガリウムの三元合
金に錫もしくはインジウムを添加した四元亜鉛合
金であり、さらにカサ比重が3.8gcm-3以上であ
り、平均形状指数(長径/短径)が1.6〜1.0であ
り、かつ酸化亜鉛が0.15重量%以下であることを
特徴としたアルカリ・亜鉛電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59104675A JPS6110860A (ja) | 1984-05-25 | 1984-05-25 | アルカリ・亜鉛電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59104675A JPS6110860A (ja) | 1984-05-25 | 1984-05-25 | アルカリ・亜鉛電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6110860A JPS6110860A (ja) | 1986-01-18 |
| JPH0348619B2 true JPH0348619B2 (ja) | 1991-07-25 |
Family
ID=14387044
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59104675A Granted JPS6110860A (ja) | 1984-05-25 | 1984-05-25 | アルカリ・亜鉛電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6110860A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60262352A (ja) * | 1984-06-07 | 1985-12-25 | Toshiba Battery Co Ltd | アルカリ・亜鉛電池 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5498937A (en) * | 1978-01-20 | 1979-08-04 | Matsushita Electric Industrial Co Ltd | Alkaline cell |
| JPS56147364A (en) * | 1980-04-16 | 1981-11-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Preparation of amalgamed zinc powder |
| JPS58218762A (ja) * | 1982-06-11 | 1983-12-20 | Toshiba Battery Co Ltd | アルカリ電池 |
| JPS5971259A (ja) * | 1982-10-18 | 1984-04-21 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | アルカリ電池およびその製造方法 |
-
1984
- 1984-05-25 JP JP59104675A patent/JPS6110860A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6110860A (ja) | 1986-01-18 |
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