【発明の詳細な説明】
高純度ヘバリナーゼの大規模精製法
凡豆21且
米国政府は0国立衛生研究所の認可番号GM25810により、この発明の権利
を有する。
この発明は、F、ヘパリナム(F、 he arinum)からヘバリナーゼお
よび他のエリミナーゼを精製する方法である。
ヘパリナーゼは、ヘパリンの主要な繰り返し単位: −>4)−2−デオキシ−
2−スルフアミノー−D−グルコビラノース 6−スルフェート−(1−>4)
−α−L〜イドピラノシルロン酸2−スルフェート−(1−> 中のα−グリ
コシド結合において、ヘパリンを切断するエリミナーゼである。ヘパリンは、血
液の凝固を阻害するために、インビトロおよびインビボのいずれにおいても、臨
床的に用いられる。20.000までの広範囲の分子量を有し、その平均分子量
が13.500のムコ多糖類であるヘパリンは、血液中のトロンビンおよび活性
化X因子と池のセリンエステラーゼとを直接に阻害することにより作用する。
ヘパリンの抗凝血効果は、プロタミンで沈澱させるか、あるいは、 Hovar
d Bernsteinらによる「固定化種を含む体外リアクター」と題する米
国特許出願第044.245号(1987年5月22日付で出願)、および、
Li5a E、 Freedらによる「懸濁した固定化種を含むバイオリアク
ター」と題する米国特許出願第044、340号 (1987年6月6日付で出
願)に記載されているように、固定化されたヘパリナーゼを含むリアクターによ
り、臨床的に中和される。ヘパリナーゼを固定化することにより。
リアクター内を通過する血液によってヘパリナーゼが体内に浸入することを防止
している。
スルフェ−トを含まないヘパリナーゼ(触媒グレードのヘパリナーゼとも呼ばれ
る)は、酵素分解によってヘパリンの抗凝血性を完全に取り除くことが要求され
る。Langerらの米国特許第4,341,869号に記載されているように
、ヘパリナーゼは、フラボバクテリウムへパリナム (Flavobacter
iu+n励月二lu)のような細菌によって産生される。微生物を増殖させ、細
胞を溶解し、破片を遠心分離によって取り除き、そして、細胞抽出物を、ヒドロ
キシルアパタイト、 すなワチ3Cas(PO4)2あるいはCa+1I(PO
4)s(OH)2のカラムに通す。このタンパクを、少しずつ、 高い塩濃度で
カラムから溶離させると、ヒドロ牛ジルアパタイトカラムは10倍から100倍
に酵素を濃縮することができる。ここで述べるように、 0.OIMリン酸ナト
リウムpna、 8からO,IOM リン酸ナトリウム0.19M塩化ナトリウ
ムpH6,8までの範囲内で塩化ナトリウム濃度が増加するリン酸塩緩衝液を使
って、ヘパリナーゼを少しずつ溶離させることにより、さらに高い収量の酵素が
得られる。
Yangらによって、「フラボバクテリウムへバリナムからのヘパリナーゼの精
製および特性付けJ J、Biol、Chem、 260(3)。
1849−1857(1985)に述べられているように、ヒドロキシルアパタ
イトクロマトグラフィーを、繰り返し行うゲル濾過クロマトグラフィーおよびク
ロマトフオーカシングと組み合わせることにより、この精製法は非常に改善され
た。
精製されたヘパリナーゼは、タンパクであって、 42,900土1000ダル
トンの分子量を有し、pI値は8.5である。
これらの方法は、実験室レベルの試薬量を調製したり、この酵素の特性付けを行
ったりする際には有用であるが、大規模な臨床上用途に必要とされる量および純
度で、ヘバリナーゼを調製するには、不適当である。さらに、ここで概略を述べ
た精製方式を、大規模な酵素回収に適用するのは困難である。
ダラム陰性菌の細胞周辺腔からタンパクを抽出するために使われてきた他の方法
には、最初の工程として浸透圧ショック処理がある。典型的には、これらの手順
は、浸透圧を安定化させた媒体中における最初の破壊と、続いて浸透圧を安定化
させていない媒体中での選択的な放出とを包含する。これら媒体の組成(pH,
保護剤)および使用される破壊方法(クロロホルム、リゾチーム、EDTA、音
波処理)は、報告されている特定の手順によって変化する。これらのうちのどれ
もまだ、触媒グレードのヘパリナーゼを精製することに成功裏に適用されていな
い。
したがって0本発明のある目的は、産業上および臨床上の用途に使用するために
多量の高純度ヘパリナーゼを調製する方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、F、ヘパリナムから他のエリミナーゼを単離する方法を提
供することにある。
本発明のさらに他の目的は、多量の酵素的に活性な精製ヘバリナーゼおよび他の
エリミナーゼを提供することにある。
λ豆旦!1
限外濾過によって濃縮されたF、ヘパリナムの細胞を、浸透圧ショック法で処理
し、細胞周辺腔から活性ヘパリナーゼを放出させる。この好ましい実施態様にお
いては、 EDTAを含むがあるいはEDTAを含まない、浸透圧を安定化させ
た媒体<20%スクロース)に細胞をさらし1次に、浸透圧を安定化させていな
い媒体(10mM ’)ン酸塩、 pH6,0〜8.6)中に細胞周辺物質をま
ず放出させ、続いて浸透圧を安定化させていない第2の媒体(10mMリン酸塩
、 150mM塩化ナトリウム、 pH6,0〜8.6)中にヘパリナーゼおよ
び他のエリミナーゼ活性物質を放出させることにより、細胞外被の破壊を誘発す
る。この三段階法により。
75%活性までの収量で、5倍から10倍の初期精製が可能となる。
特に、従来から報告されている方法では、取り除くことが最も困難なことがわか
っている不純物が、この浸透圧ショック処理の初めの二段階で取り除かれる。
透析濾過によってナトリウムイオンを取り除いてから、この濃縮物を、陽イオン
交換クロマトグラフィーによって、好ましくは、FPLCMono Sカラムを
使って1分画する。ヘパリナーゼ活性は、2つのタンパクすなわち、約42.0
00〜43. Oooダルトンのタンパクおよびas、 ooo〜75,000
ダルトンのタンパク中に存在する。全収量は、典型的には25%であり、純度は
200〜300倍に増加する。
浸透圧ショック処理の効果は、2つの放出媒体のpHおよびイオン強度を変化さ
せることにより、向上させることができる。
さらに、マスフローイオン交換装置を使用することにより、この方法をスケール
アップすることができる。
遺伝子ライブラリーの構築方法、およびヘパリナーゼを産生ずる微生物のスクリ
ーニング方法についても、述べる。
区画臣i星星五里
第1図は、三段階の浸透圧ショック法によって放出させ。
FPLCMono Sカラムを使った陽イオン交換クロマトグラフィーによって
分画し、0〜0.3M NaC1の勾配で溶離させた物質の活性クロマトグラム
である( 1 mlの画分を溶離勾配中から採集し、アズール(Azure)
A染料を使って、ヘパリナーゼ活性について分析した)。
(以下余白)
Rμ目と1却透」L吸
本発明による。バクテリアからの大規模なヘパリナーゼ精製の好ましい方法は、
フラボバクテリウムへパリナムのような微生物あるいは遺伝子操作されるかまた
は変異してヘパリナーゼを生産する他のダラム陰性の微生物を含む発酵反応器に
おいてヘバリナーゼを生産し、培養培地を除去して、限外濾過または遠心分離の
ような方法によって細胞を濃縮し、この濃縮された細胞を三段階の浸透圧シマツ
ク法にかけ、細胞と非特異的な細胞周辺物質とを分離し2分子量が10,000
のカットオフを有するメンブレンを使用して透析濾過することによって残りの細
胞周辺物質を濃縮して、水および塩類を除去し、10mMのNaC1溶液を含む
濃縮溶液(好ましくは、陽イオン交換材料を用いた。タンパク分離用の高速液体
クロマトグラフィーカラム上で)のイオン交換クロマトグラフィーによってヘバ
リナーゼを分離し、そしてヘパリナーゼ活性を有するカラムから溶離させた物質
をゲル電気泳動またはゲル濾過によって更に精製することである。
選択的な細胞周辺タンパクの放出。
Alfred Linker、 Veterans Ad+m1nistrat
ion Ho5pital、 5alt Lake C1ty、 Utahから
得たF、ヘパリナム細胞を、5001の特定媒体(3g )F2HPOJ/L、
1.5g KH2PO4−H20/L、 0.5g NaC1/L。
1.0g NaC1/L、 2+1M Mg5Oa−IH20,0,2g L
−ヒスチジン/L、0.2gL−メチオニン/L、 8gグルコース/L、
Igヘパリン/L、 および各10−’mMのNaMo0a−2H20,C
OCl2−6H20,Mn5On−H2O,CuSO4−5H20、 FeS
O4−7T120およびCaCl2)を含む、2.8Lの攪拌フラスコにおいて
30°Cで増殖させた。微生物は、単一炭素源として4gヘパリン/Lを含む特
定媒体中に1%のディフコ(Dirco) 寒天を含む寒天プレート上では2週
間まで保存され、 −800Cの10%DMSO中では無期限に保存され得る
。
ヘパリナーゼ活性は、 Ga1lilherら、 A 1. Envir
on、 Microbiol、 41.360−365 (1981)の手法に
従って、ヘパリンの存在下でアズールAが青から赤に異染性変化するのを観察す
ることによって分析される。吸光度の変化は1分析の線形中の620nmにおい
て測定され9分析緩衝液(0,25Mの酢酸ナトリウム。
0.0025111の酢酸カルシウム、 pH7,0)中の0から8 mg/
mlのヘパリンの標準曲線と比較される。この分析による1単位の活性は、1時
間あたり、IBのヘパリンを分解する酵素の量に相当する。 βガラクトシダ
ーゼ活性は、 Millerの方法、 Expertn+ents in
Mo1ecular Genetics、 Co1d Spring Harb
or Laboratory、 Co1d Spring Harbor、 N
ew Yorkによって測定される。
タンパク濃度は、 Bio−Radタンパク分析法によって測定される。
600 mnにおける微生物の増殖は、細胞懸濁液の吸光度を測定することによ
ってモニターされる。生存能力のある細胞の数は、特定媒体寒天プレート上にお
いて適切な希釈液を培養することによって決定される。
浸透圧ショック法は、以下のとおりである。まず、浸透圧を安定化させた媒体1
例えば20%のシ:i糖、io+aMのリン酸ナトリウムを含む保護媒体(pH
7,0)に、細胞を懸濁する。この処理に続いて、2つの浸透圧を安定化させて
いない(回収)媒体:1)10dのリン酸ナトリウム、p)17.0(低イオン
強度の緩衝化溶液)および2)ISOmMの塩化ナトリウムを含む10mMのリ
ン酸ナトリウム、pH7,0(緩衝化塩溶液)に、細胞を連続的に再懸濁する。
まず、これらの細胞を採取した後、 S。
rvalRc−2B冷却遠心分離機にて、 7000 gで10分間、遠心分
離することによって、各溶液から細胞を取り出す。特に、明記しなければ、すべ
ての手法は、 put、oおよび40Cで、5xlO’θ細胞/mlの細胞濃
度において実施される。浸透圧ショ・ツク法にかけない細胞部分を、 Bra
nson W−350音波処理機(son i f 1er)を使用して、15
分間、50%のパルスを印加、#6)で音波処理し、それを標準(100%)と
して使用する。浸透圧放出溶液の上澄み液および音波処理を行った細胞は、酵素
活性およびタンパク含有量を測定する前に、lomMのリン酸塩、150mMの
NaC1中で透析される。
表1に示されるように、全細胞(音波処理の標準)の比活性と比較して、放出酵
素の比活性が高いことは、浸透圧を安定化させていない媒体中にヘパリナーゼが
優先的に放出されることを示す。破壊された細胞を、まず低塩濃度の溶液で洗浄
し9次いで高塩濃度の溶液で洗浄すると、へ/4リナーゼが最もよく放出される
。更に、放出上澄み液中には、少量のβガラクトシダーゼ活性しか検出されない
。このことは、細胞質物質がこの手法によってほとんど放出されないことを示す
。
浸透圧を安定化させていない媒体に、 EDTA、 SDS、 リゾチー
ム。
トルエンまたはクロロホルムを添加して、細胞の破壊および細胞周辺腔からの酵
素放出を促進するか、または細胞を冷凍および解凍することができる。音波処理
はまた。細胞周辺タンパクを選択的に放出させるが、その制御が容易ではない。
しかし、後者の添加物も音波処理も、シM糖を単独で使用する場合はど有効では
ない。
表1. 三段階の浸透圧ショック処理によるF、ヘパリナムからのヘバリナ
ーゼの特異的な放出
へへ°リナー七゛ β方゛ラクトシタ゛−セ゛ タ
ン八°り号ンブル1 活性 % 比活性 活性 % 合計 %(U/ml
) (U/ml) (mg/ml)音波処理29.22
100.0 29.2 1.50 100.0 1.00 100.0シヨ糖
0.QOO,00,00,021,30,022,0低塩濃度 1.31
4.5 26.2 0.01 0.7 0.05 5.0高塩濃度11.6
3 39.8 83.2 0.01 0.7 0.14 24.Oa−すべて
のサンプルは、5xlO1iI細胞/+nlを含む。
表2は1回収溶液のイオン強度に対する酵素放出の依存性を示す。浸透圧を安定
させた細胞を、2つの等量なバ・ソチに分割し、低塩濃度および高塩濃度の溶液
中にそれぞれ再懸濁した。最初の処理を行った後、これらの細胞を、再度2つの
バッチに分割し、2つの浸透圧を安定化させていない溶液中にそれぞれ再懸濁し
た。上澄み液をすべて回収し、そのヘバリナーゼ活性およびタンパク含有量を分
析した。結果は、3つのすべての溶液(すなわち、20%のシヨ糖溶液、低塩濃
度の溶液、高塩濃度の溶液)を、この順番で使用することの重要性を示している
。
表2=回収溶液のイオン強度に対する酵素放出の依存性ヘバリナーゼ
タンパク
サンプル 活性 % 比活性 合計 %(U/m 1)
(mg/+ 1)音波処理 50.74 100.(126,01,
951(10,0■:低塩 6.47 12.8 38.1 0.17
8.71■:低塩 4.58 9.0 65.4 0.0?
3.6高塩 21.66 42.7 216.6 0.10
5.11=高塩 0.72 1.4 24.0 0.03 1
.5■I:低塩 !、52 3.0 76.0 0.02 1.
0高塩 2.33 4.6 233.Q O,010,5表3は、
三段階の浸透圧ショック法を使用して、F、ヘパリナムからのヘパリナーゼの放
出に及ぼす、 EDTAおよびpHの影響を示す。EDTAの存在または量に
よって、ヘバリナーゼの放出は変化しないようである。しかし、低塩濃度の溶液
に放出されるヘパリナーゼの量は、pHを6.0から8.7へ上昇させるに従っ
て増加する。低塩濃度または高塩濃度の両分を最大限に全回収し得るのは、
pH7,5の場合である。
表3:三段階の浸透圧ショック法による。F、ヘパリナムからのヘバリナーゼの
放出に及ぼすEDTAおよびpHの影響サンプル EDTA”
(mM) pHb 活性 %EDTAの影響:
音波処理 7.0 22.6 100.0低塩濃
度 0.0 7.0 4.03 17.8高塩濃度
10.25 45.2低塩濃度 1.0
7.0 3.59 15.8高塩濃度
10.87 48.0低塩濃度 2.0 ?、0
2.26 10.0高塩濃度
10.50 46.3低塩濃度 5.0 ?、0 2
.57 11.3高塩濃度 11.80
52.1低塩濃度 10.0 7.0 3.51 15.
5高塩濃度 10.80 47.7低塩濃度
20.0 7.0 5.61 24.8高塩濃度
11.0? 48.9pHの影響:
音波処理 ?、0 24.44 100.0低塩濃
度 0,0 6.0 1.29 5.3高塩濃度
5.07 20.7低塩濃度 0.0
6.7 3.35 13.7高塩濃度
10.95 44; 8低塩濃度 0.0 ?、5
4.29 17.6高塩濃度 1
9.75 80.8低塩濃度 0.0 8.6 6.1
8 25.3高塩濃度 16.76 68
.6a−第1段階において加えられたEDTAの量す一回収溶液のpH
細胞の増殖段階は2回収の程度に影響を及ぼす。最大の回収は、中期から後期に
おける対数増殖期に採取されたサンプルから得られる。F、ヘパリナムの最大増
殖率は、 0.21−’である。放出されたヘパリナーゼの比活性は、対数増
殖期を通じて増加するのに対して、放出されたタンパクの全量は、比較的一定で
ある。定常増殖期におけるヘパリナーゼの回収の減少は、比活性の減少というよ
りはむしろ、放出されたタンパクの量の減少に関連するようである。
一般に、各回収溶液中に放出されたタンパクの量は、はぼ等しく、全細胞タンパ
クの5%から8%である。pH7,0において、ヘパリナーゼは、全放出活性の
65%から80%を含む高塩濃度の溶液中に、優先的に放出される。
これらの方法を使用すれば、三段階の浸透圧ショック処理を使用したヘパリナー
ゼの最適回収の条件が決定され得る。
表1,2および3のデータに基づいて、放出媒体の塩濃度を変化させることによ
って、ヘパリナーゼがF、ヘバリナーゼから選択的に放出され、同時に他の細胞
周辺成分から分離されるような、改善された初期精製工程を計画した。
各回収溶液中のタンパク含有量が、はぼ等しく、全細胞タンパクの5%から8%
であるのに対して、放出されたヘバリナーゼ活性のほぼ75%は、比活性が典型
的に10倍に増加した高塩濃度の回収画分中に見い出される。浸透圧を安定させ
た細胞を直ちに高塩濃度溶液にさらすと、良好なタンパクの放出が得られない。
更に、第3段階の工程を、低塩濃度の溶液による洗浄に代えると、高塩濃度の溶
液中に放出されたヘパリナーゼ活性に匹敵するような活性が得られない。
イオン交換クロマトグラフィーおよび電気泳動。
浸透圧放出によって、F、ヘパリナムから単離されたヘパリナーゼは、陽イオン
交換クロマトグラフィーによって、好ましくはタンパク分離用の高速液体クロマ
トグラフィー(FPLC)装置(Mono S、 Pharmacfa Fin
e Chemicals、 Piscataway、 NJ)を使用して、更に
精製され得る。サンプルを透析し。
10 mMのリン酸緩衝液(pH7,0)中に入れ、 1 +*l/winの
流量で。
塩濃度の直線勾配がO,OMから0.3Mの範囲内のNaC1で溶離させる。
カラムにかけられる全タンパクの70%より多くが、カラムに吸収されない。第
1図に示されるように、全タンパクの1%未満を含む2つの画分において、活性
が回収される。150 mMのNaC1で溶離するタンパクは、 42.90
0ダルトンの分子量を有する。この画分の比活性は、 2000 U/+gが
ら3000 U/mgタンパクの範囲内である。第2の酵素は75 mMのNa
C1で溶離する。75 n+MのNaClで溶離する物質のヘパリナーゼ活性は
、冷凍に敏感なようだが、 90%より多くの活性は、 10mMのリン
酸塩。
0.1MのNaC1,pH7,0,±20%のグリセロール中テ、 −20’
Cにて7日間程度保持される。
酵素の調製は、 Lae+omli、 Nature 227.680−68
5 (1970)(12,5%のアクリルアミド分離ゲル)の手法を使用して、
5ephadex G100または5DS−PAGEのような分子ふるい上
でゲル濾過することによって、更に精製および分析され得る。42.900ダル
トンのタンパクは3つの他の主要な夾雑物を含むが、これらの夾雑物は電気泳動
によって除去される。75mMのNaC1で溶離する物質は、ゲル濾過マトリッ
クス(例えば、 5uperose 12゜Pharmacia Fine
Chemicals、 Piscatavay、 NJ)を備えたFPLC装置
を使用するクロマトグラフィーによって更に精製され得る。サンプルを陽イオン
交換クロマトグラフィーから直接充填し、lomM(7)リン酸ナトリウム、0
.1MのNaC1,pH7,0を用いて、 0.1 ml/rAinの流速で
溶離させる。ヘバリナーゼ活性は。
65.000ダルトンから75,000ダルトンの範囲内の分子量を有する画分
中に検出される。5DS−PAGEによって分析する際には。
最大活性を有する物質は、還元条件下でも、 70,000の分子量を有する
。
発酵による大規模な生産
2つの主要な精製工程(すなわち、浸透圧による放出およびFPLC)に次いで
、2つの濃縮工程(すなわち、限外濾過および透析濾過)を使用して、大量の物
質の取扱いを容易にする。 2 g/L DCWまで増殖させ、0.1μのR
otaicon中空繊維メンブレン装置を使用したマイクロ濾過によって1リツ
トルに濃縮されたF、ヘパリナムの10リットル発酵についての結果を表4に示
す。10.000ダルトンのカットオフ限外濾過膜を使用して透析濾過すること
によって、高塩濃度溶液中に放出された物質を濃縮し、 FPLC陽イオン交
換クロマトグラフィーによって分画した。通常、20%から25%のヘバリナー
ゼ活性が回収されるが、比活性は200倍から300倍に上昇する。
表4;F、ヘパリナムの10リツトルの発酵物からのヘパリナーゼの回収
発酵物 13350 100 4.6 2930限外濾過
12700 95 ND ND浸浸透圧ココツク
7000 52 27.4 255透析濾過6750 5
1 ND ND゛FPLC32002421001,5
抗体の生産およびクローニングのためのハイブリダイゼーシヨンプローブ
ゲル電気泳動またはゲル濾過によって得られる精製されたヘパリナーゼタンパク
は、当業者に公知の方法を用いて抗体を生産するために使用されることができる
。例えば、抗体はフロイントの不完全アジュバントのような適当なアジュバント
中のタンパクをウサギまたはヤギなどの動物に投与することによって生成し得る
。あるいは、モノクロナール抗体は。
抗体を銹導した後、マウスを免疫化して肺臓細胞をハイブリドーマ細胞に融合さ
せることによって調製されることも可能である。
5DS−PAGEから溶離された材料は充分な純度であるので、当業者が利用可
能な方法および装置を用いて配列決定することができる。い(っかの不一致が見
られ、最も顕著なものはグルタミン/グルタミン酸、リジン及びメチオニンであ
るが9表5の結果はどちらのタンパクに対しても類似した組成プロフィールを示
している。42.000ダルトンのタンパクの配列は、ニドマント(Edman
d)分解法の阻害によって決定されるように、N末端において修飾される。ヌク
レオチドおよびアミノ酸配列は、ヘパリナーゼの生産を増大させることまたは外
部制御による生産で遺伝子操作する微生物において。
次いで使用するために、ハイブリダイゼーシヨンプローブの調製およびヘバリナ
ーゼをフードする核酸配列を得る他の手段において使用されることができる。
表5. ヘパリナーゼ活性を示すF、ヘバリナムからのタンパクのアミノ酸
組成
り゛ルタミン/り゛ルタミン酸 14.6 58
10.3 77アス八゛う4” 7/72八’ ラ今゛ン
酸 17.3 62 14.6 106セリン
7.6 30 5.3 38グリシン 6.
9 28 7.1 51ヒスチジン 1.6 6
2.2 16アルギニン 3.0 12 3.7
27トレオニン 6.4 26 5.8 42アラニン
11.9 48 10.1 73プロリン 3
.0 12 4.8 35チロシン 3.4 14
3.6 25バリン 5J 21 5.2 3
8メチオニン 1.0 4 2.1 15イソロイシン
3.5 14 3.6 990イシン 4.
4 18 6.5 47フエニルアラニン 2.9 12
2.9 21リジン ?、4 30 12.1
88ヘパリナーゼ遺伝子についての発現ライブラリーのスクリーニング方法
遺伝子操作された大量の微生物を、ヘバリナーゼ生産についてスクリーニングす
るための分析法が開発されている。ヘパリナーゼに対する抗体を使用して、以前
にスクリーニングを試みたが、いくつかのその他のF、ヘバリナムタンパクとの
広範囲な交差反応により成功しなかった。該分析法およびスクリーニング方法は
、 42,000ダルトンのヘバリナーゼまたはヘパリナーゼ活性を有する6
5,000−75,000ダルトンのタンパクの遺伝子を単離し、そして特性決
定するのに使用され得る。
寒天プレート分析を、硫酸プロタミンとの静電気結合による。ヒト血液からのヘ
パリンの沈澱に基づいて行った。0.25Mの酢酸ナトリウム、0.0025
MのCaCl2. 1リットル当り1.0gのブタ腸内粘膜由来のヘパリン(E
lepar Industries、 Franktin、 OH) 、 お
よび1.5%のアガロース(BRL)、 p)17.0からなるヘパリン分析
プレートを準備する。ヘパリナーゼの生産について、スクリーニングされるべき
細胞を、このプレートに接種する。上記の方法を使用して、標準としてヘバリナ
ーゼを単離し、この単離したものを、10+l1Mリン酸ナトリウム、150m
M NaC1,pH7,0,10μl中に、 0.0. 0.01. 0.1
0および1.00Uの様々な量を添加し、これをプレートに加え2次いでこのプ
レートを370Cで1時間インキニベートする。このプレートの表面に、2%の
硫酸プロタミン(salmon、 Sigma Chemical Co。
St、 Louts、 MO)溶液を注ぐ。1時間から2時間の間に、白い沈澱
物が形成される。だだし、ヘパリナーゼの増大量が加えられるか、あるいはバク
テリアのコロニーがヘパリナーゼを生産しつつある領域においては9強度が増大
するクリアゾーンが残存する。例えば、クリアゾーンは、1リットル当り1、O
gのヘパリンを含むLB寒天プレート上に増殖したF、ヘパリナムの周囲に形成
されたが、同一のプレート上に増殖したE、’coli JM83の周囲には形
成されなかった。
F、ヘバリナムの構成的生産菌株の検出には、ヘパリンを含まない培地において
微生物を増殖させる必要がある。1 mMのMgSO4を含む最小培地(抑制条
件)において、F、ヘバリナムを増殖させ、これを、2つの最小培地寒天プレー
ト(その一方には1.0 g/lのヘパリン(誘発条件)が補給されている)上
にプレートするという分析法が開発された。このプレートを30°Cで36時間
インキュベートし、コロニーをニトロセルローフ、(NC)紙に移す。F、ヘバ
リナムコロニーは、 NC紙1m付着し、クロロホルムの蒸気に20分間さら
すことによって溶菌する。次いで、 NC紙をヘパリナーゼ分析プレート(上
述)上に重ね、 370Cで1時間インキニベートする。NC紙を捨て、2%
の硫酸プロタミンでプレートを発色させる。クリアゾーンが。
誘導条件(ヘパリン補給プレート)の下で増殖した細胞に対応するプレート上に
現れるが、硫酸塩抑制条件の下で増殖した細胞に対応するプレート上には、ゾー
ンは検出され得ない。
プレート分析は、ヘバリナーゼ活性を検出するのに十分であり、他のヘパリン異
化酵素の存在を必要としない。この特性は、以前に報告された方法に対して改良
されており、従って、クローン化されたヘパリナーゼ遺伝子に対するE、 co
liの発現遺伝子のバンクをスクリーニングするのに有用であり得る。更に、
NC紙を使用して、抑制および誘導条件の下で増殖させたF、ヘパリナムを区
別する能力は、構成的変異体を同定するこの方法の有用性を高める。
ヘパリン存在下における。アズールA (Azure A)の青カラ赤への異染
性の変化に基づくヘパリナーゼ分析を、マイクロ培養物の分析の開発に使用して
、ヘバリナーゼを生産する細胞、特に、遺伝子操作されたE、 coliのよう
な9通常はヘバリナーゼを生産しない細胞を同定した。マイクロ培養物分析に。
アズールAを使用するという以前行われた試みは、背景の影響、恐らくは、媒体
成分のために、妨害され、検出され得ないヘパリンを有するサンプルと有さない
サンプルにおいて。
色の相違を生じた。0.02 g/lヘパリンおよび種々の量のNaC1を含む
Bブロスを96穴マイクロ培養プレートに加え9次いで各ウェルに等しい容量で
0.04gのアズールA/1を加え、 7itertek Multisca
nプレートリーダーを使用して、605nmで吸光度を測定することによって、
背景の影響の原因となる成分として。
塩化ナトリウムを同定した。NaC1の濃度を1 g71未満に保つことによっ
て、背景の影響が減少する。
分析は以下のとおりである。to g/lのバクトドリプトン。
1.0 g/lのNaC1,0,02g/lのヘパリンを含み、メチオン、プロ
リン、ヒスチジンおよびチアミンを補給した改変Bグロスを濾過滅菌し、マイク
ロ培養ウェル(ウェル当り150μl)に加える。ウェルのすべての列は、無接
種状態のままとするか。
E、 coli JM83を接種するか、またはF、ヘパリナムを接種する。1
つの列は、ヘパリンを含有しない改変Bグロスを含む。
プレートを、 300Cで36時間インキュベートし9次いで冷凍および解凍
する。0.04 mgのアズールAを1 mlあたり150μIの割合で各ウェ
ルに加え、605r+mで吸光度を測定する前に、解凍したプレートを370C
で3時間インキュベートする。更に、異なるウェルのセットつまり、無接種状態
のもの、 E、 coli JM83培養物およびF、ヘバリナム培養物によ
って1色が異なることが、単純な肉眼による観察で検出され得る。
ヘバリナーゼ遺伝子についての1発現ライブラリーのスクリーニング
プラスミド発現ベクターpUc18を使用して、F、ヘバリナム染色体遺伝子バ
ンクを、 E、 con中に構築した。Bam1(1リンカ−の添加およびp
Uc18の脱リン酸化されたBam旧部位へ連結の前に、F、ヘパリナム染色体
DNAを、軽く音波処理した。染色体DNA挿入物の平均サイズが6 kbpで
ある。 50,000個の独立形質転換体を単離した。この構築において、音
波処理されたDNAを使用することにより、潜在的に構造遺伝子内に位置する特
異的部位を開裂させる制限酵素消化によって得られたものよりも、形成された断
片のランダム性が高くなる。従って、このpUc18遺伝子バンクは、検出のた
めの活性タンパクの発現に依存するスクリーニング技術と共に、使用されるのに
より適切である。上記の分析技術は1両方とも、この遺伝子バンクからの候補を
スクリーニングするのに使用されている。
十分に純粋なヘパリナーゼの調製物を得る際につきあたる問題は、 E、 c
oltのような微生物におけるヘパリナーゼ遺伝子の発現によって解決され得た
。E、 coltは、F、ヘパリナム中に存在するサルファターゼ、グリクロニ
ダーゼ等のバックグラウンド汚染酵素を含まない、生合成のための環境を提供し
。
血液の脱ヘパリン化に必要な、触媒グレードのヘバリナーゼの精製工程を非常に
容易にする。更に、F、ヘパリナムの発酵によって示されるものよりも9組換え
系における生成物の力価の増加が期待され得た。生産工程全体における改善は。
工業規模での生産工程の経済的な実現に必要である。基本的な分析によれば、経
済的損益分岐点は1発酵ブロス1リットル当り1 x 10’Uの純粋酵素の生
産レベルであることを示唆している。本発明の方法を使用すると、1リットル当
り1 x 10’Uの純粋酵素がF、ヘバリナム発酵物から得られ、これは20
%の収率である。
本発明は、特定の実施態様を参照して説明されている。これらの方法に対する変
形および改変は9本発明の上記の詳細な説明から当該技術者に自明である。この
ような改変および変形は、添付のクレームの範囲内にある。
NαC1
mM1
F/GUF?E 7
補正書の翻訳文提出書(特許法第184条の8)平成2年12月6日ヅド