JPH0351569B2 - - Google Patents

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JPH0351569B2
JPH0351569B2 JP26398386A JP26398386A JPH0351569B2 JP H0351569 B2 JPH0351569 B2 JP H0351569B2 JP 26398386 A JP26398386 A JP 26398386A JP 26398386 A JP26398386 A JP 26398386A JP H0351569 B2 JPH0351569 B2 JP H0351569B2
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JP
Japan
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sintered body
solvent
stretched
stretching
heated
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JP26398386A
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JPS63118233A (ja
Inventor
Harumi Watanabe
Kisoo Moriguchi
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPS63118233A publication Critical patent/JPS63118233A/ja
Publication of JPH0351569B2 publication Critical patent/JPH0351569B2/ja
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、超高分子量ポリエチレンを用いて高
強度、高弾性率を有した比較的断面積の大きな延
伸物を、効率よく製造する方法に関する。 〔従来の技術〕 超高分子量ポリエチレンを用いて高強力、高弾
性率を有する延伸物を製造する方法として、例え
ば、特開昭61−193826号公報(以下引例という)
において、溶媒を含有するか、または溶媒を含有
するか、または溶媒を含有しない成形品を特定の
条件にて加熱された膨潤剤中に浸漬し、膨潤させ
た後、ゲル化温度以下に冷却し、次いで昇温下に
延伸することにより高強力、高弾性率を有する延
伸物が得られることが知られている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、引例において利用する成形品の
好ましい例として、搬送部および混練部を備える
スクリユー押出機中で昇温下にて溶媒中高分子量
ポリオレフインの懸濁液を均一溶液にした後、成
形品に変形された製品(引例明細書3ページ右下
3行〜8行)が記載されており溶媒を含有する成
形品を製造する為には、高分子量ポリオレフイン
の均一溶液の製造が必須であること、又この成形
品を用いて得られる延伸物は比較的断面積の小さ
いものしか得られないなどの問題点を有してい
る。又、溶媒を含まない成形品を用いた例として
0.5mm厚さの圧縮成形板での例が記載されている。
(引例 実施例〜)。 本発明者らは肉厚の厚い成形品(例えば3mm厚
さのもの)を用いて、引例の特定条件にて膨潤処
理した後、冷却し延伸しようとしてみたが、成形
品の膨潤度が不均一であるため、均一な延伸が出
来ず、高倍率の延伸が達成されない。浸漬時間及
び浸漬温度について引例の特許請求範囲内で最大
の条件で浸漬膨潤処理を実施した場合において
も、成形品の表面からのポリマーの溶出を促進す
るのみで、均一な膨潤体は得られなかつた。 又、使用する成形品が焼結成形によつて得られ
る多孔質焼結体については、具体的な利用方法は
その明細書にも記載されておらず、溶媒を含まな
い成形品を用いた場合の具体的な方法が充分開示
されていない。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、超高分子量ポリエチレンを用い
て、稀薄溶液を調整することなく、効率的に、高
強力高弾性率を有し、しかも比較的断面積の大き
な延伸物を得る方法について、鋭意検討した結果
超高分子量ポリエチレンの成形体を、その融点以
上の温度に加熱された溶剤中に浸漬した場合、膨
潤するもののその形状を長時間保持しており、更
に膨潤した成形品を冷却し、溶剤を除去した乾燥
物が多孔質で、高温にて高い延伸性を示すことを
見出したことをきつかけに、更に鋭意研究を続け
た結果、比較的肉厚な成形品においても、特定の
条件にて予熱膨潤処理した後、加熱された溶剤中
で浸漬膨潤処理をし、冷却後、延伸することによ
り、高倍率迄均一に延伸出来、比較的大きな断面
積を有し、かつ高強力、高弾性率を有する延伸物
が得られることがわかつた。本発明者らは更に効
率的にかつ高性能で大きな断面積を有する延伸物
を製造する方法を、更に鋭意研究した結果、重合
した直後の超高分子量ポリエチレンパウダーが、
圧縮あるいは押出成形等により得られる成形品に
比較して高い結晶化度及び融点を有しているこ
と、比較的短時間の加熱処理により、柔軟性の高
い超高分子量ポリエチレンパウダーの焼結体が得
られること、更にはその焼結体が依然比較的高い
結晶化度及び融点を保持していることを見出し、
この焼結成形体を用いて、先の延伸方法を適用し
たところ、圧縮あるいは押出成形等により得られ
る成形体を用いて行なう場合に比較してより断面
積の大きい高性能延伸物を得ることが出来ること
がわかり本発明に至つた。 すなわち本発明は、 1 重量平均分子量が1×106以上のポリエチレ
ンから得られた焼結体を予熱湿潤処理を施した
のち該ポリエチレンを膨潤しうる溶剤を用い、
該ポリエチレンの融解開始温度以上、該溶剤の
沸点未満の温度に加熱された該溶剤中に浸漬し
膨潤せしめ、次いで冷却固化した後延伸倍率が
10倍以上になる条件にて延伸することを特徴と
するエチレン系重合体延伸物の製造方法 2 使用する焼結体の有する気孔率が20〜80%で
ある前記第1項の製造方法 3 予熱湿潤処理する前にあらかじめ脱気処理を
行い、焼結体内部に該溶剤を含浸せしめること
を特徴とする前記第1項及び第2項の製造方法 4 予熱湿潤処理温度が該ポリエチレンの溶解温
度以下であり、予熱湿潤処理時間が該溶剤が該
焼結体の内部迄充分浸透できる時間を越え、該
成形体の表面が膨潤を開始する時間未満である
前記第1項、第2項及び第3項の製造方法 5 得られる延伸物の厚さ又は直径が200μ以上
である前記第1項、第2項、第3項及び第4項
の製造方法。 を提供する。 本発明に用いられる超高分子量ポリエチレンと
してはエチレンあるいは、エチレンと少量の他の
α−オレフイン、例えばプロピレン、ブテン−
1,4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1等と
をいわゆるチーグラー重合等遷移金属触媒を用い
て重合することにより得られるポリエチレンの中
で、重量平均分子量が1×106以上のものが用い
られる。重量平均分子量が1×106未満のものは
溶剤による膨潤処理において溶出し易いばかりで
なく、延伸後高い性能を有する延伸物が得られに
くい。又、その重量平均分子量が、1×107を越
えるものについては、一般に、成形することが困
難であるため、余り使用されないが本発明におい
ては、その平均分子量が1×107を超えるものに
ついても利用できる。 熱可塑性樹脂の粉体を一定形状の成形型に充填
し、加熱処理することにより、粒子の接触表面が
半融状態で融着することにより、多孔質の焼結品
が得られ、材、吸音材、吸油材及び散気管等幅
広い用途に利用されていることはよく知られてい
る。ポリエチレンを利用した焼結多孔成形体も広
い用途で利用されているが、超高分子量ポリエチ
レン粒子を原料として焼結成形を実施する場合に
はその加熱融着性が充分でない為、通常の分子量
(例えば2〜5×105程度)を有する高密度ポリエ
チレンと混合して利用する場合がほとんどであ
る。 本発明に用いるポリエチレンからなる焼結体は
その原料として重量平均分子量が1×106以上の
ポリエチレンであれば、単独でも又は混合してつ
くられていてもよい。本発明に用いるエチレン系
重合体からなる焼結体としては、その気孔率が20
〜80%、好ましくは40〜70%の範囲である。本発
明において該超高分子量ポリエチレンからなる焼
結体は、その内部に包含する空気がより置換され
やすく、かつその内部に多量の溶剤を含有出来る
構造であることが好ましく、この目的に適した焼
結体は上記の如く気孔率を有するものである。そ
の形状は棒状、テープ状、中空状またはその他の
形状を有する成形体であり、厚さ又は直径は特に
制限されないが、好ましくは、厚さ又は直径が
0.5mm〜50mm、更に好ましくは5mm〜30mmの範囲
である。本発明に用いる超高分子量ポリエチレン
から成る焼結体の製造方法としては、先述の一般
的な方法が利用出来るが、好ましくは柔軟性のあ
るチユーブ状の成形型を用い、焼結温度が160〜
220℃、更に好ましくは180〜200℃の範囲であり、
焼結時間としては1〜30分の範囲で適宜選択され
る。 本発明に用いられる焼結体は先の範囲の気孔率
を有し、各工程での取扱いに耐えうる強度を有し
ていればよい。 本発明に用いられる超高分子量ポリエチレンを
膨潤しうる溶剤としては、該超高分子量ポリエチ
レン焼結体の粉末内部に容易に浸透し、更に加熱
時によく膨潤させうる溶剤であれば特に限定され
ないが、上記条件を満す溶剤としては自ら限定さ
れる。すなわち、該超高分子量ポリエチレンの有
する溶解パラメーターに近い溶解パラメーターを
有し、かつあまり分子容の大きくない溶剤が好ま
しく、更には加熱時によく膨潤させるには、該溶
剤の沸点が該超高分子量ポリエチレンの融解開始
温度と同等、もしくはそれ以上であることが好ま
しい。具体的には該溶剤の溶解パラメータの範囲
が7.3〜9.3であり、その沸点としては120℃以上
である溶剤を用いることが好ましい。例えばn−
ノナン、n−デカン、n−ウンデカン、及びn−
ドデカン等の脂肪族炭化水素化合物及びキシレ
ン、ブチルベンゼン、シクロヘキシルベンゼン、
ドデシルベンゼン、デカリン及びテトラリン等の
芳香族炭化水素化合物及びその水素化誘導体、更
にはトリクロロベンゼン、ジクロルベンゼン等の
ハロゲン化炭化水素溶媒等が挙げられる。ここで
いう溶解パラメータとは、単位体積当りの蒸発エ
ネルギーの平方根で定義されるものであり、蒸発
エネルギーを△E(cal/mole)、その物質の分子
容をV〔c.c.〕で表わすとすれば、溶解パラメータ
δは下式で表わされる。 δ=(△E/V)1/2 本発明における予熱湿潤処理は、該超高分子量
ポリエチレンの焼結体を表面のみ膨潤させること
なく内部迄均一に昇温かつ湿潤せしめるために必
要である。その処理方法としては、例えば、あら
かじめ該焼結体を溶解しない熱媒によつて加熱さ
れ、均一昇温した後に、該ポリエチレンの溶解温
度以下に加熱された溶剤中に浸漬し湿潤する方
法、又は初めから該ポリエチレンの溶解温度以下
に加熱された溶剤中に浸漬し、予熱処理と湿潤処
理を同時に行なう方法が掲げられる。本発明で用
いるところの該ポリエチレンの溶解温度とは、使
用する焼結体の結晶化度及び溶剤により変化する
が、以下の方法で定義されるものである。すなわ
ち、一定重量を有する焼結体を種々の温度にて溶
剤中に10分間浸漬した後室温迄冷却し、表面に付
着している溶剤を除いてその重量の変化を測定
し、温度に対してその重量増加度をプロツトした
際、その重量が急激に増大する直前の温度と定義
する方法である。例えば溶剤としてデカリンを用
い、結晶化度50%である焼結体での場合、その溶
解温度は約105℃である。 本発明における予熱湿潤処理温度としてはその
処理方法により変化するが、例えばあらかじめ該
焼結体を溶解しない熱媒(例えば空気、不活性ガ
ス、熱水など)によつて該焼結体加熱する場合に
は該超高分子量ポリエチレンの融解開始温度を越
えることがなく、該焼結体を湿潤するに充分な温
度が好ましい。又、溶剤中に浸漬し予熱処理と湿
潤処理を同時に行なう場合には、先の方法により
定義される溶解温度以下であり、かつそれより−
30℃以内の範囲である。これらの範囲を外れる場
合には膨潤処理において均一な膨潤体は得られ難
い。 本発明における予熱湿潤処理時間としては上記
処理温度において焼結体の内部迄を均一に昇温し
うる時間であり、あらかじめ該焼結体を溶解しな
い熱媒を用いて該成形体を加熱した後加熱溶剤に
浸漬し湿潤処理する場合には、前半の工程での加
熱時間としては、該焼結体の厚さ又は直径が0.5
mmを越え50mm未満の範囲では、0.5〜200分の範囲
であり、厚さ又は直径が5mmを越え30mm未満の範
囲では3〜60分の範囲である。後半の工程での加
熱溶剤中に浸漬し、湿潤処理する時間としては、
該焼結体の厚さ又は直径が上記範囲の場合それぞ
れ0.5〜60分、及び3〜30分の範囲である。又、
加熱溶剤中に浸漬し予熱処理と湿潤処理とを同時
に行なう場合には、その予熱湿潤処理時間として
は、該焼結体の厚さ又は直径が上記範囲の場合に
はそれぞれ0.5〜200分、3〜60分の範囲であるこ
とが好ましい。 予熱湿潤処理時間を短かくする為に、溶剤中に
浸漬する際、超音波処理を併用して用いる方法、
及び使用する溶剤がハロゲン化炭化水素であれば
高周波加熱処理を併用して用いる方法も利用でき
る。 本発明の予熱湿潤処理された超高分子量ポリエ
チレンの焼結体はその温度に保持されたまま該ポ
リエチレンの融解開始温度以上、使用溶剤の沸点
未満の温度において該溶剤中に浸漬膨潤処理され
る。具体的な膨潤処理温度としては、使用する溶
剤の種類により異なるが、一般に120〜220℃の範
囲であり、予熱湿潤温度より高い温度である。
又、浸漬時間としては、膨潤後室温迄冷却した
後、延伸する際均一延伸が可能な程度の均一な膨
潤体が得られる時間であり、かつ焼結体の表面か
らポリエチレンが溶出しない程度迄の時間である
ことが好ましく、使用する焼結体の直径又は厚さ
が50mm以下であれば20分未満の処理時間で充分で
ある。 このことは本発明による予熱湿潤処理を施すこ
とにより、あらかじめ焼結体内部迄均一に昇温湿
潤することにより、焼結体を構成する超高分子量
ポリエチレン粉末のポリマー凝集状態を緩和し、
焼結体を均一にかつ急速に膨潤することを可能に
していると考えられる。なお本発明において、予
熱湿潤処理の前に脱気含浸処理をすることはより
好ましい方法である。 本発明における該焼結体の溶剤中での脱気処理
としては、例えば使用する溶剤中で減圧状態にす
ることにより内部に包含した空気を取除く方法な
どが利用出来る。減圧脱気後、常圧に戻すことに
より、焼結体の有する気孔部分に溶剤を含浸する
ことが出来、脱気の度合いの確認方法としては、
外面的には白濁化した焼結体が半透明化するこ
と、定量的には試験前後の焼結体の重量を気孔率
及び溶媒の比重から推定することが可能である。
本発明における脱気処理の時間については、上記
方法にて確認することにより決定することも可能
であるが一般的には、焼結体の厚さ又は直径及び
気孔率により変化するが、一般的には5分以上、
好ましくは10分以上の条件で行なうことが好まし
い。60分を越える場合には本発明に言う効率的な
方法とは言えず好ましくない。 本発明の膨潤した焼結体は次いで室温迄冷却し
て延伸に用いるが、その際には液体冷媒中で急冷
することが好ましく、例えば水を用いてもよい。
又冷却と同時に溶剤を抽出しうる液体冷媒を用い
ることにより、工程を簡略化する方法も利用出
来、この目的に適した液体冷媒の例としては、n
−ヘキサン、トリクロロエチレン、ジクロロメタ
ン、メタノール又はトリクロロフルオロエタン等
が挙げられる。 本発明における冷却固化した超高分子量ポリエ
チレンの膨潤焼結体は、溶媒を含んだまま又は乾
燥後溶媒を含まない状態のいずれの状態でも延伸
に用いることが可能であり、延伸においてその延
伸倍率が10倍以上になるように延伸条件を選択し
て延伸される。最終的に得られる延伸物は、使用
した溶剤を全く含まないことが好ましい。これら
の目的に適した延伸条件の例としては、加熱され
た空気又は不活性ガスを熱媒として使用し2段延
伸以上の多段延伸により延伸されることが好まし
い。特に最終延伸物が断面積の大きい延伸物であ
る程、多段に分けて延伸することが好ましい。本
発明における具体的な延伸温度としては、その延
伸速度にもよるが90〜160℃の範囲にあり、更に
好ましくは120〜150℃の範囲である。本発明によ
り得られる延伸物が比較的大きな断面積を有する
場合、その延伸速度としては100%/min以下で
行うことが好ましい。 本発明における延伸時の延伸倍率としては、少
なくとも10倍以上、更に好ましくは20倍以上で延
伸されることが好ましい。上記延伸倍率未満の条
件で得られた延伸物は本発明でいう高強力高弾性
率を有する延伸物とするのが難しい。 本発明による方法を用いるとこれ迄に知られて
いる超高分子量ポリエチレンの延伸方法を用いて
得られる延伸物に比較して大なる厚さ又は直径を
有する延伸物を得ることができ、特に使用する焼
結体の厚さ又は直径が5mmを越える場合には、得
られる延伸物は200μ以上の厚さ又は直径を有し、
このような延伸物は先願の方法(特開昭61−
193826号公報)においても得られない範囲の新し
い延伸物である。 〔発明の効果〕 本発明は先願の特開昭61−193826号公報に比較
して、直径又は厚さが比較的大である溶媒を含ま
ない成形品についても、その膨潤時間をより短か
くでき、かつ均一に延伸しうる方法であり、更に
従来の方法に比較しても均一溶液を調整するとい
う繁雑な操作を行なうことなく、効率的に高性能
延伸物を安定して製造することが可能であり、し
かもこれ迄困難とされていた比較的大きな断面積
を有する延伸物迄も製造可能な優れた製造方法で
ある。 本発明の方法により得られる延伸物は、光フア
イバーの補強材を始め、海洋ロープ、レジヤー用
途、その他補強用途等幅広い分野で利用出来、産
業上極めて有用な製品となる。 〔実施例〕 次に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に何んら制約
されるものではない。 実施例 1 超高分子量ポリエチレン(サンフアイン−
UUH900重量平均分子量3.3×106)を用いて厚さ
2mm、幅20mmの多孔質シートを焼結成形した。こ
のシートを室温のデカリン浴に浸漬し、28kc/
s25Wの条件で超音波を加えながら、系内を
50minHgに減圧し、3分間放置した。その後常
圧に戻したところ、白色化していた多孔質シート
は半透明化した。その一部を取出し、浸漬前との
重量を比較したところ、約1.7倍に重量が増加し
た。使用した多孔質シートの気孔率は43%であ
り、ほぼ気孔のほとんどにデカリンが浸透したと
考えられる。このデカリンを含有する焼結体を、
あらかじめ100℃に加熱されたデカリン浴に10分
間浸漬し予熱湿潤処理を行い、その後150℃に加
熱されたデカリン浴に1分間浸漬し膨潤させた。
膨潤した焼結体は続いてn−ヘキサンを冷媒とし
た冷却槽にて冷却され、同時に含有するデカリン
の一部又は大部分を抽出除去し、100℃に加熱さ
れた窒素気流中にて乾燥した。得られたシートを
用いて120℃の加熱延伸筒中で12倍延伸し次いで
135℃の加熱延伸筒で4倍延伸し、厚さ50μの透
明な延伸物を得た。最終延伸倍率は48倍であつ
た。得られた延伸物を東洋ボールドウイン社製テ
ンシロンを用いて、試料長100mm、引張速度100
mm/minの条件でその強伸度特性を評価した。得
られたS−S曲線よりJIS L−1013に従つて引張
強度、初期弾性率を算出した。その結果を表1に
示す。 実施例 2 実施例1と同様のポリエチレンを用いて、直径
6mmの多孔質丸棒の焼結体を成形した。この丸棒
を用いて実施例1と同様に脱気処理した後、100
℃に加熱したデカリン浴に15分間浸漬し予熱湿潤
処理した。その後170℃に加熱されたデカリン浴
に3分間浸漬し膨潤させ、次いで実施例1と同様
に冷却、乾燥した。得られた焼結体はその直径が
約4mmに収縮した。この焼結体を用いて、120℃
の加熱延伸筒中で10倍に延伸し、更に140℃の加
熱延伸筒中で4倍に延伸し、直径0.7mmの光沢の
ある白色延伸物を得た。得られた延伸物を実施例
1と同様の方法で評価した結果を表1に示す。 実施例 3 実施例1と同様のポリエチレンを用いて、直径
15mmの多孔質丸棒の焼結体を成形した。この丸棒
を用いて実施例1と同様に脱気処理した後、105
℃に加熱したデカリン浴に30分間浸漬し、同時に
28kc/s、50Wの超音波発生器を取付け、予熱
湿潤処理を行つた。その後170℃に加熱されたデ
カリン浴に10分間浸漬し膨潤させ、室温迄冷却し
固化させた。得られたデカリンを含む膨潤体を
120℃に加熱されたデカリン浴で延伸倍率9倍迄
延伸し張力下でデカリンを除去した後、次いで
135℃に加熱された延伸筒中で2倍に延伸し、更
に140℃の加熱延伸筒中で2倍延伸し、最終延伸
倍率40倍直径の光沢ある白色延伸物を得た。得ら
れた延伸物を実施例1と同様に評価し、その結果
を表1に示した。 実施例 4 超高分子量ポリエチレン(ハイゼツクスミリオ
ン240M重量平均分子量1.9×106)を用いて、肉
厚3mm、外径19mmの多孔質中空体を成形した。こ
の中空体を用いて実施例1と同様に脱気処理した
後、105℃に加熱したデカリン浴に15分間浸漬し
予熱湿潤処理を行つた。その後140℃に加熱され
たデカリン浴に5分間浸漬し膨潤させ、次いで実
施例1と同様に冷却、乾燥した。得られた中空体
は依然中空状であつた。この中空体を用いて、
120℃の加熱延伸筒中で12倍に延伸し、更に140℃
の加熱延伸筒中で4倍に延伸し、肉厚が0.2mm、
外径が0.6mmの中空状延伸糸が得られた。得られ
た延伸物を実施例1と同様に評価した結果を表1
に示す。 実施例 5 実施例2と同様の直径6mmの多孔質丸棒の焼結
体を用いて、あらかじめ130℃に加熱されたオー
ブン中に30分間放置し、焼結体を先に昇温させて
おいた。この予熱された焼結体を100℃に加熱さ
れたデカリン浴中に10分間浸漬し、その間
28kc/s、25Wの条件で超音波をかけながら、
脱気湿潤処理を行つた。その後170℃に加熱され
たデカリン浴に3分間浸漬し膨潤させ、n−ヘキ
サンを用いて冷却し、同時に含有するデカリンの
一部分又は大部分を抽出除去し、100℃に加熱さ
れた窒素気流中にて乾燥した。その処理された焼
結体を用いて、120℃の加熱延伸筒中で12倍に延
伸し、更に140℃の加熱延伸筒中で4倍に延伸し、
直径0.65mmの光沢ある延伸物を得た。得られた延
伸物を実施例1と同様にして評価し、その結果を
表1に示した。 比較例 1 実施例1と同様の厚さ2mm、幅20mmの多孔質な
焼結体シートを用いて、あらかじめ170℃に加熱
されたデカリン浴に20分間浸漬し膨潤させた。20
分間経過した後も内部が白濁したままで、表面層
のみ膨潤し、超高分子量ポリエチレンの一部が透
け出した状態の膨潤成形体を得た。この成形体を
実施例1と同様に冷却、乾燥した後、120℃の加
熱延伸筒中で延伸した。しかしながら10倍を越え
る延伸は出来なかつた。その為この延伸物を135
℃に加熱した延伸筒中で延伸したところ更に2倍
延伸することが出来たが、それ以上の延伸は不可
能であつた。得られた延伸物は実施例1と同様に
評価し、その結果を表1に示す。 比較例 2 実施例2と同様の直径6mmの多孔質な丸棒を焼
結成形した。得られた焼結体を用いて実施例1と
同様の脱気処理を施した後、170℃に加熱された
デカリン浴に30分間浸漬し膨潤させた。浸漬処理
直後はデカリン浴中に沈んでいた焼結体は1分後
内部を白濁させデカリン浴上に浮上した。その後
浸漬を続けたが、30分後も中心部が依然白化した
ままであつた。この成形体を実施例1と同様にし
て冷却、乾燥したところ、得られた焼結体の切断
面を観察すると、中心部は超高分子量ポリエチレ
ン粉末のままで二層構造を有していた。この焼結
体を用いて、120℃に加熱した延伸筒中で延伸し
たところ、8倍迄しか延伸出来ず、更に135℃の
加熱延伸筒を用いて延伸したがこれ以上延伸出来
なかつた。延伸物は実施例1と同様に評価し、そ
の結果を表1に示した。
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重量平均分子量が1×106以上のエチレン系
    重合体から得られた焼結体を予熱湿潤処理を施し
    たのち該ポリエチレンを膨潤しうる溶剤を用い、
    更に該ポリエチレンの融解開始温度以上、該溶剤
    の沸点未満の温度に加熱された該溶剤中に浸漬し
    膨潤せしめ、次いで冷却固化した後延伸倍率が10
    倍以上になる条件にて延伸することを特徴とする
    エチレン系重合体延伸物の製造方法。
JP26398386A 1986-11-07 1986-11-07 エチレン系重合体延伸物の製造方法 Granted JPS63118233A (ja)

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