JPH0351929Y2 - - Google Patents
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- JPH0351929Y2 JPH0351929Y2 JP6267488U JP6267488U JPH0351929Y2 JP H0351929 Y2 JPH0351929 Y2 JP H0351929Y2 JP 6267488 U JP6267488 U JP 6267488U JP 6267488 U JP6267488 U JP 6267488U JP H0351929 Y2 JPH0351929 Y2 JP H0351929Y2
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Description
本考案は積層インダクターに関し、特に磁性層
と導電体とを積層してこれらを同時焼成したと
き、それらの縮率の差を少なくするようにしてク
ラツクやデラミネーシヨンの発生を防止できるよ
うにした積層インダクターに関する。 例えばIC回路素子として使用されるインダク
ターに焼結型の積層インダクターがある。この積
層インダクターは磁性体としてFe2O3を主成分と
したものを使用する。この場合、この材料を一旦
仮焼して粉砕したあと、これをシート状にして電
極を塗布し、これを積層して焼成したり、あるい
は仮焼して粉砕したあとペースト状にして印刷し
その上に電極を印刷するという工程を繰り返して
積層化したのち焼結し、これに第1図に示すよう
に外部電極4,4を設けて、積層インダクター1
を製造する。そして磁性体2としては、上記の如
くFe2O3を主成分とする材料が使用され、内部電
極3としてはPd−Ag、あるいはAgが使用され
る。 この場合内部電極3を形成するために、上記金
属あるいは金属合金を溶剤に溶融してペースト状
にしたものを使用し、また磁性体2を形成するた
め上記磁性材料にエチルセルロース等の溶解され
たターピネオール溶液を加えてペースト状にして
インダクターの形に印刷し易くしておくので、磁
性体2に上記金属ペースト体を印刷し、これらを
積層したのちに例えば900℃程度で、同時に焼結
してこれを冷却するとき、その内部電極3と磁性
体2とにおける縮率がかなり異なるために、例え
ば第2図イに示す如く、湾曲したり、あるいは第
2図ロに示す如く、クラツクCが発生したり、あ
るいはデラミネーシヨン部分Dが生ずることがあ
る。そして積層数が多層になるほどこのようなク
ラツクCやデラミネーシヨン部分Dが発生し易く
なるという欠点があつた。 従つて本考案の目的は、磁性層と内部電極を同
時焼結して積層インダクターを製作する場合に好
適な、該磁性層との縮率差の小さな導電率のあま
り低下することのない内部電極を有する積層イン
ダクターを提供することである。 そして本考案者は上記の如き問題点を改善し、
しかも上記の如き目的を達成できる積層インダク
ターを得ようとして研究を重ねた結果、磁性層と
導電体とを積層し磁性層内部に導電体を形成する
とき磁性層と導電体とを同時焼成して積層インダ
クターを得る場合に、この導電体に上記磁性層の
主成分である酸化物を5〜10重量%添加すること
により、磁性層と導電体との縮率差を小さくする
ことが可能となり、その結果クラツクやデラミネ
ーシヨン部分が発生したり、あるいは湾曲の生ず
ることの少ない積層インダクターが提供できるこ
とを見出したものである。 本考案を説明するに先立ち、従来の内部電極の
縮率と導電体に磁性層の主成分である酸化物を少
量添加した場合の縮率について、第3図にもとづ
き説明する。 第3図において曲線Aは磁性体としてFe2O3を
主成分とするものを使用し、Agを電極として使
用した場合のその焼成温度及び縮率を示す。この
場合、縮率とは焼成する前の大きさに対してどの
程度の比率で縮むかということを例えば表面粗計
にて測定しこれを%で示したものである。したが
つて曲線Aより明らかな如く、Agを電極として
使用した場合、焼成温度が900℃の場合には−46
%、焼成温度800℃の場合には−40%、700℃の場
合には−33%の縮率を示す。 一方この場合Fe2O3を主成分とする磁性体は、
第3図の曲線Pに示す如く900℃にて約−17%の
縮率を示すので、Fe2O3を主成分とした磁性体を
電極として使用して900℃で焼成した場合、両者
の縮率差は29%という非常に大きな値を示し、こ
れにもとづき上記の如き問題が発生する。 しかしながらこの場合、Agに5〜10Wt%の上
記磁性体の主成分である酸化物を添加した場合に
は、曲線Bに示すように、焼成温度が900℃の場
合で−30%、800℃の場合で−23%、700℃の場合
で−13%程度となり、曲線Aに比較してその縮率
を約1/2に小さくすることができる。このように
縮率差の小さな電極材料を使用すれば、第1図に
示すように磁性体と内部電極を積層構成にした場
合、従来のような大きな縮率の内部電極を設けた
ことにより生ずる上記欠点が改善されることは明
らかである。 以下本考案の一実施例を、磁性体としてFe2O3
を主成分とするものを使用した積層インダクター
の場合にもとづき説明する。 まずAgが90Wt%、上記磁性体が10Wt%にな
るようにAgペーストに該磁性体の微粉末を添加
し、これにエチルセルロースが8Wt%溶解された
ターピネオールを約40容積%加えたのちこれらを
混合し、内部電極用Agペーストを得る。一方あ
らかじめ仮焼成ずみのFe2O3を主成分とする磁性
体を粗砕後これをポツトミルにて約30時間湿式粉
砕する。そしてこれらを100に対して、例えばエ
チルセルロースが5Wt%溶解されたターピネオー
ルを約50重量部加えてペースト化する。このよう
にして得られた磁性体ペーストにより所定形状の
シート状に印刷形成し、これを乾燥後この上に上
記内部電極用ペーストを塗布した。そしてこの内
部電極用ペーストの乾燥後、この所定形状の磁性
体印刷層を所定数積層してこれを800〜900℃で2
時間焼成した。このようにすることにより、その
内部電極と磁性体との縮率状態は第3図の曲線
B,Pの如くなり、クラツクやデラミネーシヨン
のない、しかも湾曲することもない多層構成の積
層体を得ることができた。 勿論本考案はこの実施例のみにとどまるもので
ない。第1表は他の実施例に使用する場合につい
てその添加物およびその量を示したものである。
なお第1表における%は、Wt%である。そして
上記の実施例の場合と同様に電極(主成分A+添
加酸化物B)に、エチルセルロースの溶解された
ターピネオールを60対40位の容積比でペースト状
に混合したものを使用する。
と導電体とを積層してこれらを同時焼成したと
き、それらの縮率の差を少なくするようにしてク
ラツクやデラミネーシヨンの発生を防止できるよ
うにした積層インダクターに関する。 例えばIC回路素子として使用されるインダク
ターに焼結型の積層インダクターがある。この積
層インダクターは磁性体としてFe2O3を主成分と
したものを使用する。この場合、この材料を一旦
仮焼して粉砕したあと、これをシート状にして電
極を塗布し、これを積層して焼成したり、あるい
は仮焼して粉砕したあとペースト状にして印刷し
その上に電極を印刷するという工程を繰り返して
積層化したのち焼結し、これに第1図に示すよう
に外部電極4,4を設けて、積層インダクター1
を製造する。そして磁性体2としては、上記の如
くFe2O3を主成分とする材料が使用され、内部電
極3としてはPd−Ag、あるいはAgが使用され
る。 この場合内部電極3を形成するために、上記金
属あるいは金属合金を溶剤に溶融してペースト状
にしたものを使用し、また磁性体2を形成するた
め上記磁性材料にエチルセルロース等の溶解され
たターピネオール溶液を加えてペースト状にして
インダクターの形に印刷し易くしておくので、磁
性体2に上記金属ペースト体を印刷し、これらを
積層したのちに例えば900℃程度で、同時に焼結
してこれを冷却するとき、その内部電極3と磁性
体2とにおける縮率がかなり異なるために、例え
ば第2図イに示す如く、湾曲したり、あるいは第
2図ロに示す如く、クラツクCが発生したり、あ
るいはデラミネーシヨン部分Dが生ずることがあ
る。そして積層数が多層になるほどこのようなク
ラツクCやデラミネーシヨン部分Dが発生し易く
なるという欠点があつた。 従つて本考案の目的は、磁性層と内部電極を同
時焼結して積層インダクターを製作する場合に好
適な、該磁性層との縮率差の小さな導電率のあま
り低下することのない内部電極を有する積層イン
ダクターを提供することである。 そして本考案者は上記の如き問題点を改善し、
しかも上記の如き目的を達成できる積層インダク
ターを得ようとして研究を重ねた結果、磁性層と
導電体とを積層し磁性層内部に導電体を形成する
とき磁性層と導電体とを同時焼成して積層インダ
クターを得る場合に、この導電体に上記磁性層の
主成分である酸化物を5〜10重量%添加すること
により、磁性層と導電体との縮率差を小さくする
ことが可能となり、その結果クラツクやデラミネ
ーシヨン部分が発生したり、あるいは湾曲の生ず
ることの少ない積層インダクターが提供できるこ
とを見出したものである。 本考案を説明するに先立ち、従来の内部電極の
縮率と導電体に磁性層の主成分である酸化物を少
量添加した場合の縮率について、第3図にもとづ
き説明する。 第3図において曲線Aは磁性体としてFe2O3を
主成分とするものを使用し、Agを電極として使
用した場合のその焼成温度及び縮率を示す。この
場合、縮率とは焼成する前の大きさに対してどの
程度の比率で縮むかということを例えば表面粗計
にて測定しこれを%で示したものである。したが
つて曲線Aより明らかな如く、Agを電極として
使用した場合、焼成温度が900℃の場合には−46
%、焼成温度800℃の場合には−40%、700℃の場
合には−33%の縮率を示す。 一方この場合Fe2O3を主成分とする磁性体は、
第3図の曲線Pに示す如く900℃にて約−17%の
縮率を示すので、Fe2O3を主成分とした磁性体を
電極として使用して900℃で焼成した場合、両者
の縮率差は29%という非常に大きな値を示し、こ
れにもとづき上記の如き問題が発生する。 しかしながらこの場合、Agに5〜10Wt%の上
記磁性体の主成分である酸化物を添加した場合に
は、曲線Bに示すように、焼成温度が900℃の場
合で−30%、800℃の場合で−23%、700℃の場合
で−13%程度となり、曲線Aに比較してその縮率
を約1/2に小さくすることができる。このように
縮率差の小さな電極材料を使用すれば、第1図に
示すように磁性体と内部電極を積層構成にした場
合、従来のような大きな縮率の内部電極を設けた
ことにより生ずる上記欠点が改善されることは明
らかである。 以下本考案の一実施例を、磁性体としてFe2O3
を主成分とするものを使用した積層インダクター
の場合にもとづき説明する。 まずAgが90Wt%、上記磁性体が10Wt%にな
るようにAgペーストに該磁性体の微粉末を添加
し、これにエチルセルロースが8Wt%溶解された
ターピネオールを約40容積%加えたのちこれらを
混合し、内部電極用Agペーストを得る。一方あ
らかじめ仮焼成ずみのFe2O3を主成分とする磁性
体を粗砕後これをポツトミルにて約30時間湿式粉
砕する。そしてこれらを100に対して、例えばエ
チルセルロースが5Wt%溶解されたターピネオー
ルを約50重量部加えてペースト化する。このよう
にして得られた磁性体ペーストにより所定形状の
シート状に印刷形成し、これを乾燥後この上に上
記内部電極用ペーストを塗布した。そしてこの内
部電極用ペーストの乾燥後、この所定形状の磁性
体印刷層を所定数積層してこれを800〜900℃で2
時間焼成した。このようにすることにより、その
内部電極と磁性体との縮率状態は第3図の曲線
B,Pの如くなり、クラツクやデラミネーシヨン
のない、しかも湾曲することもない多層構成の積
層体を得ることができた。 勿論本考案はこの実施例のみにとどまるもので
ない。第1表は他の実施例に使用する場合につい
てその添加物およびその量を示したものである。
なお第1表における%は、Wt%である。そして
上記の実施例の場合と同様に電極(主成分A+添
加酸化物B)に、エチルセルロースの溶解された
ターピネオールを60対40位の容積比でペースト状
に混合したものを使用する。
【表】
なお、上記各実施例において、電極に添加物を
10%より多く含有させると導電体率が低下し、Q
やtanδ特性が劣化する。そして5%より少ない場
合にはセラミツク誘電体と電極との縮率差が大き
く、酸化物の含有範囲は5〜10%が最適の範囲で
ある。 以上説明の如く本考案によれば磁性体と導電体
層を積層状態にして磁性体層を焼成するようにし
た積層インダクターを得る場合に、その導電体層
を構成する電極材料にその磁性体層を構成する主
成分である酸化物を添加することにより該磁性体
層と縮率差の小さな、しかもなじみのよい電極を
構成することができるので、積層インダクターに
クラツクやデラミネーシヨン部分を発生し難くす
ることが可能となる。
10%より多く含有させると導電体率が低下し、Q
やtanδ特性が劣化する。そして5%より少ない場
合にはセラミツク誘電体と電極との縮率差が大き
く、酸化物の含有範囲は5〜10%が最適の範囲で
ある。 以上説明の如く本考案によれば磁性体と導電体
層を積層状態にして磁性体層を焼成するようにし
た積層インダクターを得る場合に、その導電体層
を構成する電極材料にその磁性体層を構成する主
成分である酸化物を添加することにより該磁性体
層と縮率差の小さな、しかもなじみのよい電極を
構成することができるので、積層インダクターに
クラツクやデラミネーシヨン部分を発生し難くす
ることが可能となる。
第1図は積層インダクターの1例、第2図イ,
ロはその問題点の1例、第3図は従来の導電材料
と本考案における導電材料の特性を示すものであ
る。 1……積層インダクター、2……磁性体、3…
…内部電極、4……外部電極。
ロはその問題点の1例、第3図は従来の導電材料
と本考案における導電材料の特性を示すものであ
る。 1……積層インダクター、2……磁性体、3…
…内部電極、4……外部電極。
Claims (1)
- 磁性層と導電体と積層し磁性層内部に導電体を
形成するとき磁性層と導電体とを焼成するように
した積層インダクターにおいて、上記導電体に上
記磁性層の主成分である酸化物を導電体の5ない
し10重量%添加したことを特徴とする積層インダ
クター。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6267488U JPH0351929Y2 (ja) | 1988-05-12 | 1988-05-12 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6267488U JPH0351929Y2 (ja) | 1988-05-12 | 1988-05-12 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63174413U JPS63174413U (ja) | 1988-11-11 |
| JPH0351929Y2 true JPH0351929Y2 (ja) | 1991-11-08 |
Family
ID=30897170
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6267488U Expired JPH0351929Y2 (ja) | 1988-05-12 | 1988-05-12 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0351929Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN203760245U (zh) * | 2011-09-14 | 2014-08-06 | 株式会社村田制作所 | 电感元件 |
-
1988
- 1988-05-12 JP JP6267488U patent/JPH0351929Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63174413U (ja) | 1988-11-11 |
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