JPH0352139B2 - - Google Patents
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- JPH0352139B2 JPH0352139B2 JP57190734A JP19073482A JPH0352139B2 JP H0352139 B2 JPH0352139 B2 JP H0352139B2 JP 57190734 A JP57190734 A JP 57190734A JP 19073482 A JP19073482 A JP 19073482A JP H0352139 B2 JPH0352139 B2 JP H0352139B2
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- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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- G11B7/241—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material
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Description
本発明は、レーザービーム等の高密度エネルギ
ービームを照射することによつて情報の記録・再
生を行なう光学的情報記録媒体に関する。更に詳
しくは、記録層が金属微粒子を分散した親水性コ
ロイド層からなる光学的情報記録媒体に関する。 音声、映像等の情報をピツト(凹部)又はブロ
ツク(凸部)の形状、寸法等の変化として光学的
に記録し、また光学的に取出して音声、映像信号
に変換して再生する方式に用いられる光学的情報
記録媒体の記録層としては、従来から種々の組成
が知られているが、その1つとして、Te、Bi、
Se等の半金属、またはその酸化物、Se−Te−
As、Te−As等のカルコゲン系化合物から成つて
いる薄膜記録層がある。しかし、この様な記録層
は製造工程で真空装置を用いるために、連続的な
大量生産には適当でなく、更に該記録層に含有さ
れる化合物の酸化劣化による記録情報の再生時の
誤まり率が増大したり、使用化合物の安全性に対
する信頼度が薄いという欠点を有している。 これらの欠点を解消した技術としては、特開昭
57−12425号、同57−24290号および同57−39989
号各公報に記載の如く、バインダー中に平均粒径
50nm以下の金属微粉末を分散してなる記録層を
有する光学的情報記録媒体がある。しかし、該記
録媒体は黒体微粉末を分散してなる記録層であ
り、レーザービーム照射による該記録層の反射性
増大によつて記録を行なう方式に用いられるもの
であるため、記録層の反射性低下による記録方式
に用いられる記録媒体に比べて、トラツキング信
号が得にくいという欠点がみられる。 前記記録層の反射性低下による記録方式に用い
られる記録媒体の具体例の1つは、特開昭55−
108995号、同56−33995号、同56−49296号および
同56−49297号各公報に記載されている。該記録
媒体は、支持体上に設けられたハロゲン化銀乳剤
層表面近傍に写真的な化学現像および物理現像に
より反射性銀粒子を析出させた記録層を有するも
ので、金属に比して熱絶縁性に優れたゼラチンを
含有する点で、高感度な光学的情報記録媒体であ
ると言える。しかし、該記録媒体においては、そ
の記録層は3〜6μmの厚さを有しているため感
度に限界がみられるばかりでなく、厚さ方向に銀
濃度の勾配を有し、その表面近傍のみが高反射性
となるので、支持体を通して記録・再生を行なう
方式には不適切である。 記録層の反射性低下による記録方式に用いられ
る記録媒体の他の具体列は、特開昭56−10491号
公報に記載されている。該記録媒体は、重合体か
らなるバインダー中に金属またはその酸化物の微
粒子を分散させた記録層を有するものであつて、
金属またはその酸化物の微粒子は20〜150Åの粒
径を有するものと開示されている。しかし、該記
録媒体は、有毒な有機溶媒を用い、金属カルボニ
ルを出発原料として微粒子を形成する技術である
ので、製造上の作業環境に問題を生じるばかりで
なく、不安定であつて速やかに酸化され、記録層
が膜厚方向について不均一となる欠点がみられる
し、また、金属またはその酸化物の微粒子の分散
媒としてのバインダーが、親油性重合体であるの
で、所謂水系塗布ができない点で、製造上の作業
環境が衛生の面からも好ましくない。 いずれにしても、前記した従来技術を開示して
いる各公報は、主として支持体上の記録層表面が
反射性となる記録媒体についてのみ開示してい
る。このような記録媒体は、塵埃から記録層表面
のピツトを保護するために、SiO2やポリメチル
メタクリレート(PMMA)等の保護層が設けら
れるか又は記録媒体全体がカプセル化されている
ことが必要である。従つて、保護層を塗設する工
程又はカプセル化などの工程が必要となる。 この煩雑さを避けるためにPMMAやガラス等
の透明支持体を通して記録する方法が通常用いら
れ、この際記録媒体は、透明支持体を外側になる
様に二枚重ねて用いられること等が知られてい
る。 本発明者等も、かかる透明支持体を通して光学
的な記録・再生を行なうのに適切な記録媒体を特
願昭56−189060号明細書および同57−101979号明
細書等によつて提案した。かかる本発明者等によ
る先提案技術は、支持体と記録層界面近傍の反射
性を増大させ、実用可能な反射性を該界面近傍に
生じさせるように該支持体上に薄膜の物理現像核
層を設けた記録媒体である。該記録媒体は、支持
体を通して反射光により情報を読み取り、シグナ
ルコントラストとして表わすために必要な反射性
を有している。 本発明者等は前記先提案技術に係る記録媒体に
ついて研究を続けた結果、記録および再生ビーム
に対する記録層の吸収率および反射率について改
善の余地があることが判つた。 そこで、本発明の目的は、支持体上に設けられ
た金属微粒子分散層からなる記録層をレーザー光
等の高密度エネルギービームによる情報の記録・
再生層とする光学的記録媒体において、支持体を
通しての記録および再生ビームに対する吸収率お
よび反射率が増大された記録層を有する記録媒体
を提供することにある。 本発明の他の目的は、均一性および安定性に優
れた記録層を有する光学的記録媒体を提供するこ
とにある。 本発明の更に他の目的は、所謂水系塗布によつ
て記録層を得ることができる光学的情報記録媒体
を提供することにある。 本発明の上記目的は、支持体上に設けられた金
属微粒子分散層から形成される反射性の記録層に
高密度エネルギービームを照射することによつて
情報の記録・再生を行なう光学的情報記録媒体に
おいて、前記記録層中の金属微粒子の分散媒が親
水性保護コロイドであると共に該金属微粒子の粒
子数密度が1×1015〜1×1018個/cm3であり、且
つ前記記録層が物理現像核層を物理現像処理する
ことによつて得られた層であることを特徴とする
光学的情報記録媒体によつて達成される。 本発明の好ましい実施態様に従えば、前記記録
層の膜厚が0.01〜0.5μmであることであるし、前
記金属微粒子の平均粒径が0.01〜0.2μmであるこ
とであるし、さらには、前記支持体が高密度エネ
ルギービームに対して実質的に透明であり、かつ
支持体を通して記録・再生される方式に用いられ
ることである。 以下、本発明について詳述する。 本発明者等は前記目的を達成すべく鋭意研究を
続けた結果、記録層として、親水性保護コロイド
分散媒中に金属微粒子が分散されている反射性の
記録層を用いることによつて、前記目的の1つで
ある水系塗布によつて該記録層を得ることができ
る利点がある訳であるが、該記録層を有する記録
媒体においては、該記録層中の金属微粒子の粒子
数密度が、該記録媒体の感度、SN比等の性能に
大きな影響を及ぼすことを見出した。さらに、驚
くべきことには、特定の粒子数密度の金属微粒子
を分散せしめることによつて、記録層の高密度エ
ネルギービームに対する吸収率の増大と共に反射
率も増大し、記録および読出しが高性能なること
を見出した。これによつて感度およびSN比の著
しい向上が図れるばかりでなく、記録層の均一性
および安定性をも得られた。 本発明において、前記金属微粒子の粒子数密度
が1×1015個/cm3未満であると、記録層に含有さ
れる金属微粒子の量および平均粒径に関係なく、
記録および再生ビームに対する吸収率および反射
率が不足して本発明の目的は達成されない。一
方、前記粒子数密度が1×1018個/cm3を越えると
きは、記録層に含有される金属微粒子の量の増大
を逸れえず、相対的な分散媒の量の低下をきた
し、これによつて金属微粒子を安定かつ均一に分
散状態に保持することが困難となり、記録の際
に、記録層に、シグナルコントラストとして表わ
すために必要な反射性を得る状態変化を生ぜしめ
ることが困難であり、よつて記録・再生について
本発明の目的は達成されない。本発明において、
前記目的をより良く達成するには、金属微粒子の
粒子数密度が1×1015〜1×1017個/cm3とされる
ことが好ましい。このように制御することによつ
て、記録層における記録ビームの吸収率をより向
上し、かつ支持体側の記録層界面近傍での反射性
向上および反射ムラの減少がみられ、感度および
SN比をより高くでき、更に均一性および安定性
に優れた記録媒体となる。 本発明に従えば、本発明の記録層が、支持体上
に塗設された物理現像核層を物理現像することに
よつて得られた反射性の記録層であることであ
り、この場合、本発明に係る記録媒体は、親水性
コロイドを含む物理現像核層中に含有される金属
微粒子数を一定に保ちつつ、該層の物理現像によ
つて、その平均粒径を増大せしめることができる
ため、本発明内の粒子数密度を有する均一分散性
のよい記録層を容易に製作できる。本発明におい
て物理現像による記録層を用いるときは、該物理
現像核層中の物理現像核密度、該物理現像核層の
膜厚および物理現像条件を制御することによつ
て、本発明内の粒子数密度を有する金属微粒子を
分散してなる記録層を得ることができる。なお、
この金属微粒子の粒子数密度は、得られた記録媒
体の記録層の膜厚、記録層中に含有される金属量
及び金属微粒子の平均粒径(電子顕微鏡によれば
よい。)を測定することにより容易に計算するこ
とができる。 以下、図面の実施例により本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの構成に限定される
ものではない。 第1図は、本発明に係る光学的情報記録媒体前
駆体(物理現像する前の媒体を光学的情報記録媒
体前駆体と称す。)の構成の一例を示す断面図で
ある。図において、1は支持体、2は物理現像核
を含んだ層で、親水性コロイド分散媒中に物理現
像核を分散せしめた層であり、3は上記物理現像
核を含んだ層2上に積層して設けられた金属化合
物分散層である。 本発明において好ましく用いられる支持体は、
高密度エネルギービームに対して実質的に透明な
ものであればいずれでもよく、その具体例とし
て、トリ酢酸セルロース、ポリエチレンテリフタ
レート、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボ
ネート、セラミツク、ポリイミド樹脂、ガラス、
金属等があげられ、これら支持体は特に下引処理
されていてもいなくてもよいが、されているもの
が好ましい。この場合の下引処理剤としては、例
えばシランカツプリング剤、ケイ酸塩及びチタン
カツプリング剤等を用いることができ、特に米国
特許第3661584号明細書に記載のシランカツプリ
ング剤が好ましい。 また、コロナ放電処理、プラズマ放電処理、イ
オンボンバードメントなどの表面処理が接着性改
良のために支持体上になされていてもよい。また
記録および再生位置の正確な設定のための案内溝
(微細なレリーフ状)を有する支持体も同様に用
いることができる。 本発明に係わる物理現像核を含んだ層に使用さ
れる物理現像核としては、公知の物理現像核いず
れもが使用できる。 例えば、その一群として重金属のサルフアイド
類(例えば、亜鉛、クロム、カリウム、鉄、カド
ミウム、コバルト、ニツケル、鉛、アンチモニ
イ、ビスマス、銀、セリウム、砒素、銅及びロジ
ウムのサルフアイド)が好ましく、この他重金属
のセレナイド(例えば、鉛、亜鉛、アンチモニイ
及びニツケルのセレナイド)が挙げられる。 別の一群の有用な物理現像核として、銀、金、
白金、パラジウム、水銀の如き貴金属が挙げら
れ、これらは親水性コロイド中にコロイド粒子と
して存在せしめられる事が好ましい。また、こう
いつた金属の塩、好ましくは硝酸銀、塩化金及び
硝酸金の如き簡単な無機のしかも容易に還元し得
る塩も物理現像核として有用である。 他の一群の有用な物理現像核はチオ化合物、例
えば銀チオオキザート及びその鉛及びニツケル錯
塩、チオアセトアミド等が包含される。 本発明に係わる物理現像核を含ませるには、前
記した各種の重金属、貴金属及びこれらのサルフ
アイド類、セレナイド類等を蒸着法、スパツタリ
ング法、CVD法等の適宜方法によつて支持体上
に設けることもできる。この場合、蒸着法、スパ
ツタリング法、CVD法等の方法は該物理現像核
を含んだ層を非常に薄くでき、したがつて記録用
ビームのエネルギーを有効利用する上で利点があ
り、この際の膜厚は5Å〜1000Åであり、好まし
くは20Å〜500Åである。好ましい物理現像核は、
重金属サルフアイド、例えば亜鉛、カドミウム、
銀、鉛等のサルフアイド及び銀、金、パラジウ
ム、銅等の金属が好ましい。 前記物理現像核としての、核微粒子の粒径は効
果的な物理現像を行なうために充分に小さい必要
があり、0.002μmないし0.2μmであり、好ましく
は0.01μmないし0.05μmである。 上記物理現像核を含んだ物理現像核層を支持体
上に設ける方法は任意である。例えば〔1〕上記
物理現像核を親水性コロイド分散媒中に分散した
液を支持体上に塗布することによつて物理現像核
層を得てもよいし、〔2〕支持体上に上記物理現
像核の薄膜を蒸着法又はスパツタリング法によつ
て形成した後に、親水性コロイド分散媒をオーバ
コートすることによつて物理現像核層を得てもよ
いし、〔3〕またこれとは逆に、親水性コロイド
分散媒を支持体上に塗布してから物理現像核の薄
膜を蒸着法又はスパツタリング法によつて形成し
て物理現像核層を得てもよい。これらのうち好ま
しいのは上記〔1〕又は〔2〕の方法である。な
お前記蒸着法、スパツタリング法に代えてCVD
法や液相形成法等を用いてもよい。また、このと
き用いる塗布法は、ブレード塗布、エアーナイフ
塗布、バー塗布、ロール塗布、カーテン塗布及び
スピナー塗布などの任意の塗布方式を採用でき
る。このようにして得られる物理現像核層の膜厚
は0.01〜0.5μm程度であり、好ましくは0.01〜
0.1μmである。 前記金属化合物分散層、すなわち上記物理現像
核層の物理現像核に物理現像によつて金属原子を
供給する層に用いる金属化合物としては、ハロゲ
ン化金錯体(塩化金酸塩などをいい、例えば金塩
化ナトリウム)、銅塩(例えばCuCl2、CuSCN)、
鉛塩(例えばPbO、PbCl2、PbBr2)、鉄塩(例え
ばシユウ酸鉄、硝酸鉄)、Pd錯塩(例えばシユウ
酸塩、マロン酸塩)、銀塩(例えばAgCl、AgBr、
AgI、AgNO3、Ag2SO4、Ag2S)、コバルト塩
(例えばCoCl2、CoSO4)、ニツケル塩(例えばNi
(NO3)2、NiCl2)、その他HgCl2、BiCl2、TeCl4、
InCl3、InBr3等を使用できるが、本発明において
は特に銀塩、銅塩、ニツケル塩、コバルト塩が好
ましく使用され、なかでもハロゲン化銀が最も好
ましい。この場合はハロゲン化銀が無公害である
という利点も有している。 前記ハロゲン化銀の粒径は、0.01μmないし1μ
mであり、好ましくは0.02μmないし0.1μmであ
る。 本発明において金属化合物としてハロゲン化銀
乳剤が用いられる場合にはカブリ防止剤、塗布助
剤、硬膜剤を加えることが望ましいが、可視光に
対して感度を必要としないため必ずしも増感手段
を施こす必要はない。また、ハロゲン化銀乳剤中
に直接、現像主薬、例えばハイドロキノン、フエ
ニドンを添加しておき、ハロゲン化銀溶剤を含む
アルカリ溶液のみで現像して銀鏡状に銀を析出さ
せることも可能である。また、金属化合物層を積
層せずに、現像液から直接、物理現像核層に金属
原子を供給する溶液物理現像を行なつてもよい。 本発明に係わる物理現像核を含んだ層のコロイ
ド分散媒としては物理現像核がコロイド粒子とし
て安定に均一に存在し得るような公知の親水性コ
ロイドを使用することができ、その具体例として
は、例えばゼラチン、アルカリ処理ゼラチン、酸
処理ゼラチン及びゼラチン誘導体、コロイド状ア
ルブミン、カゼイン、セルロース誘導体(カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース等)、糖誘導体(アルギン酸ナトリウム、澱
粉誘導体等)、合成親水性高分子(ポリビニルア
ルコール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリア
クリル酸共重合体、ポリアクリルアミド等)が挙
げられる。その他のコロイド分散媒としてはフエ
ノール樹脂、エポキシ樹脂、メラニン樹脂等が挙
げられる。これらは必要に応じて2種以上を組合
わせて用いることもできる。本発明に用いられる
上記コロイド分散媒としては熱伝導性の悪い親水
性コロイドが好ましく、モノマーユニツトとして
少なくともアクリル酸の塩またはメタクリル酸の
塩を含有する共重合体組成のアクリル酸樹脂、水
溶性のセルロース誘導体、およびゼラチンが望ま
しい。 第2図は、本発明の光学的情報記録媒体前駆体
を物理現像した後の光学的情報記録媒体の構成の
1例を示す断面図である。図において、4は物理
現像により金属が供給されて反射性を呈し、当初
の物理現像核を含んだ層が変化したところの記録
層であり、該記録層の支持体側界面近傍において
も物理現像が進行し該記録層全体に金属微粒子が
存在している。5は物理現像の結果として金属の
量が減少した金属化合物分散層である。 上記の物理現像に用いられる物理現像液は少く
とも現像主薬を含むアルカリ性溶液または酸性溶
液であるが、好ましくはPH9以上のアルカリ性溶
液である。PH9以上のアルカリ性の強い溶液を用
いた方が強力な物理現像が起り易く、物理現像核
の成長が良好に進行し易く、記録層としたときに
第4図にみるように記録層の厚さ方向全体に均一
な金属微粒子が存在し易い。前記現像主薬として
は例えば、メトール、アミドール、フエニドン、
ハイドロキノン、カテコール、p−フエニレンジ
アミン、アスコルビン酸、およびそれらの誘導
体、あるいはヒドラジンならびにその水酸化物、
またはその塩等を用いることができ、なかでもア
ミドール、フエニドン、メトールなどの強力な現
像主薬を用いるのが好ましい。また現像温度も一
般の物理現像より高温であることが好ましく、20
℃〜40℃程度が望ましい。 本発明に係る光学的情報記録媒体においては例
えば第2図の層5を物理現像後剥離してもよく、
第3図はこのような、物理現像後に金属化合物分
散層が除去された後の本発明の光学的情報記録媒
体の1例の断面図を示している。 物理現像後における金属化合物分散層5を除去
する操作は、例えば剥離または溶解等の方法によ
り行われる。上記の剥離操作は、物理現像後の水
洗工程に際して、金属化合物分散層5の親水性コ
ロイド分散媒が溶解するか、ゾル化する温度まで
水洗時の温度を上昇せしめる(以下、温水洗浄と
称す。)ことにより行われる。この時、好ましく
は記録層4を硬膜剤の使用により硬化させておく
ことにより金属化合物分散層5の剥離が効果的に
行われる。また他の方法としては、金属化合物分
散層5を濃厚な強電解質水溶液に浸漬して膜収縮
を起させた後に温水で洗浄することによつても好
ましく剥離させることができる。 この場合に用いられる強電解質としては、例え
ば硫酸ナトリウムの如き強酸と強塩基の塩が好ま
しい。また上記強電解質を物理現像液中に含有さ
せて使用しても同じ効果を得ることができる。 前記の温水洗浄時の液温は、例えば金属化合物
分散層の分散媒が親水性コロイドであり該親水性
コロイド分散媒がゼラチンの場合、20℃乃至50℃
であり、好ましくは40℃±5℃前後である。 本発明に係る記録媒体の記録層の膜厚は0.01〜
0.5μmであることが好ましく、さらに好ましくは
0.03〜0.2μmである。膜厚を0.01μm未満にする
と、塗布むらが顕在化し均一且つ安定な記録層と
することが困難となり、また、0.5μmより大きな
膜厚にすると、記録媒体の反射性が低くなつて光
学的読み取りが困難となり、シグナルコントラス
トが低下する場合がある。 また、記録層中に分散された金属微粒子の平均
粒径は、0.01〜0.2μmであることが好ましく、さ
らに好ましくは0.03〜0.1μmである。平均粒径を
0.01μm未満にすると、記録エネルギービーム吸
収率および再生エネルギービーム反射率が低下
し、記録再生は殆ど不可能になることがある。一
方、平均粒径0.2μmを越える記録層においては、
金属微粒子の凝集に起因した吸収率の低下および
反射率のムラが生じ、記録再生特性は悪化するこ
とがある。 なお、ここでいう平均粒径とは金属微粒子の最
長幅と最短幅の平均値をいう。またこのような平
均粒径をもつ金属微粒子の粒径分布としては、粒
径が揃つているほど好ましく、通常、金属微粒子
の総数の60%程度が平均粒径の±50%以内にあれ
ばよい。 以上の様にして、金属微粒子の粒子数密度が1
×1015〜1×1018個/cm3である本発明に係る情報
記録媒体を作製することができ、記録層における
記録ビームの吸収率向上、支持体側界面近傍での
反射率向上および反射ムラの減少により、感度、
S/Nの高い、均一性と安定性に優れた光学的情
報記録媒体を得ることができる。 本発明に係る光学的情報記録媒体は、反射光に
より情報の読み取りをする必要上、支持体を通し
て10〜80%、好ましくは20〜70%の反射率(いず
れも再生光に対しての反射率)を有することが必
要である。これらの範囲の反射性であることを高
反射性と定義する。反射率が上記より低いと、
SN比が低下し、情報の読み取りが困難となる。 本発明に係る記録媒体は、反射率の上昇や、膜
厚の減少を目的として、必要により酸素存在下、
もしくは不存在下で加熱処理を行つてもよい。こ
の際の好ましい温度範囲は250℃〜400℃程度であ
る。第4図は、基板の方向から高密度エネルギー
ビームを照射して記録層の照射部分が溶解もしく
は吹き飛ばされて(blow off)、ピツトを形成し
た本発明に係る光学的情報記録媒体の1例の断面
図を示す。 図において6は高密度エネルギービームの照射
を示す矢印であり、7は形成されたピツトを示し
ている。 本発明によれば、上記ピツト部分7の低下した
反射性を利用して書き込み用高密度エネルギービ
ームよりも弱い高密度エネルギービームで情報の
読み出し、再生を行なうことができる。 本発明において使用されるピツト情報を記録す
るための高密度エネルギービームとしては、例え
ばキセノンランプ、水銀ランプ、アーク灯等が用
いられ、いずれでもよいが、レーザー光が高密度
記録ができる点で好ましい。レーザー光として
は、連続波発振のものでもパルス発振のものでも
使用できる。使用できるレーザーは、具体的には
ルビーレーザー(6943Å)、アルゴンイオンレー
ザー(4880Å、5145Å)、ガラスレーザー
(1.06μ)、He−Neレーザー(6328Å)、クリプト
ンイオンレーザー(6471Å)、He−Cdレーザー
(4416Å、3250Å)、色素レーザー、半導体レーザ
ー等が挙げられる。 本発明に係る記録媒体に記録するための高密度
エネルギービームおよび再生するための高密度エ
ネルギービームは、同一種類であつても異なる種
類であつてもかまわず、透明支持体を通して(支
持体側とよぶ)照射することが好ましいが、支持
体側とは反対側の記録層表面側に直接照射して用
いてもよい。 第5図は、本発明に係わる金属化合物分散層と
して感光性の金属化合物分散層を使用し、該層の
表面にパターン露光を施した光学的情報記録媒体
又は該前駆体の1例の断面図を示している。第5
図中、第1図と同じ記号を付した部分は同じ部材
を示しており、また31は感光性の金属化合物分
散層、8はパターン、9は感光性の金属化合物分
散層を感光させるに適した光線を示す。本例にお
ける上記の感光性の金属化合物としては、前記の
ハロゲン化銀が好ましく用いられる。本例の如く
物理現像核を含んだ層の上に感光性の金属化合物
分散層を積層せしめた情報記録媒体を使用した場
合には、該感光性層31の面へのパターン露光に
より物理現像に際して露光部における溶解物理現
像作用が抑制され、その結果として、記録層(物
理現像される前は物理現像核を含んだ層であつ
た。)の反射率がパターン状に変化させる模様が
形成される。 第6図は、上記による記録層におけるパターン
状に反射率が変化した模様を示している。すなわ
ち、10は金属化合物分散層が物理現像により除
去された後の記録層の反射性の弱い部分を示し、
11は反射性の強い部分を示している。 以上の詳細な説明からも明らかなように、本発
明に係る記録媒体では、必要に応じて該記録媒体
に予めトラツクあるいはその他の必要な情報を写
真的に記録できる。また、本発明に係る記録媒体
では物理現像処理の手段で任意に必要な反射率を
付与することが可能である。この事は書き込みエ
ネルギーを任意に制御できる上で重要であり、以
下の実施例においても明示したとおり、本発明に
よる試料のいずれもが書き込みに必要な最小のエ
ネルギー値(以下、しきい値エネルギーと称す
る。)を低下することができた意義は大きい。 以下、実施例に従い本発明を具体的に説明す
る。が、これにより本発明の実施態様が限定され
るものではない。 実施例 1 物理現像核であるコロイド状銀粒子のゼラチン
分散水溶液を、硝酸銀をデキストリンにより還元
することによつて得た。この溶液における銀のゼ
ラチンに対する重量比は32%であり、コロイド状
銀粒子の粒径は約0.015μmであつた。この溶液
を、ゼラチン濃度1%水溶液とした後、プラズマ
放電処理及びシランカツプリング剤を用いて下引
加工を施した厚さ1.0mmのポリメチルメタクリレ
ート板上に、スピナーを用いて1000rpm/5秒〜
2000rpm/10秒回転によつて乾燥後の膜厚が
0.05μmになるように塗布し、ほぼ無色透明な物
理現像核を含んだ層を設けた。この物理現像核を
含んだ層上に、金属化合物として微粒子沃臭化銀
ゼラチン乳剤(沃化銀3モル%、平均粒径0.05μ
m)を塗布銀量3g/m2となるように塗布して、
試料を得た。 この試料を露光することなく下記組成の現像液
にて温度25℃、3分間の現像を行なつた後、37℃
の温水で水洗して乳剤層をはく離除去した。 (現像液) フエニドン 1.0g 無水亜硫酸ソーダ 65.0g ハイドロキノン 12.0g KOH 15.0g KBr 0.5g チオ硫酸ソーダ 5.0g 水を加示えて1とした後、硫酸ソーダ120.0
g添加した。 その結果、支持体であるポリメチルメタクリレ
ート板を通して観察すると、金属光沢を有する銀
鏡が発生しており、633mmにおける反射率は50%
であつた。また、記録層の膜厚は0.1μm、含有さ
れる銀量は6.0g/cm3、記録層中の銀微粒子の平
均粒径は0.040μm、粒子数密度は2×1016個/cm3
であつた。 得られた本発明に係る記録媒体試料に対して、
1.4μ径のビーム径に集光したHe−Neレーザ光を
回転鏡を用いて10.0m/secの走査速度で走査し、
音響光学変調素子により200nsecのパルス信号を
与えて、ピツトを形成させる書き込み記録を行な
つた。その結果、反射性の差異が顕著である記録
面となつて良好なシグナルコントラストが得ら
れ、容易に光学的読み取りが可能であつた。この
時の書き込みのしきい値レーザパワーは記録面に
おいて3.0mW程度であり、8.0mWにおいて良好
な再生信号が得られ、記録再生SN比は50dB以上
であつた。 比較例 1 コロイド状銀粒子のゼラチン分散水溶液におい
て、銀のゼラチンに対する重量比1%、ゼラチン
濃度1%の水溶液とした他は実施例1と同様の方
法で比較の試料(A、BおよびC)を作製した。
但し、現像を15℃、25℃および40℃についてそれ
ぞれ3分間という3つの異なる条件で行なつて比
較の試料A、BおよびCとした。該記録媒体の記
録層膜厚、記録層含有銀量、銀微粒子平均粒径、
銀微粒子数密度、支持体側633nm反射率および
吸光度を表−1に示す。比較の試料であるA、B
およびCはいずれも粒子数密度が本発明より未満
であり、平均粒径が異なつた試料であるが、いず
れも反射率、吸光度が小さく、実施例1と同様に
記録を行なつたところ、20mWのレーザパワーで
も記録不可能であつた。
ービームを照射することによつて情報の記録・再
生を行なう光学的情報記録媒体に関する。更に詳
しくは、記録層が金属微粒子を分散した親水性コ
ロイド層からなる光学的情報記録媒体に関する。 音声、映像等の情報をピツト(凹部)又はブロ
ツク(凸部)の形状、寸法等の変化として光学的
に記録し、また光学的に取出して音声、映像信号
に変換して再生する方式に用いられる光学的情報
記録媒体の記録層としては、従来から種々の組成
が知られているが、その1つとして、Te、Bi、
Se等の半金属、またはその酸化物、Se−Te−
As、Te−As等のカルコゲン系化合物から成つて
いる薄膜記録層がある。しかし、この様な記録層
は製造工程で真空装置を用いるために、連続的な
大量生産には適当でなく、更に該記録層に含有さ
れる化合物の酸化劣化による記録情報の再生時の
誤まり率が増大したり、使用化合物の安全性に対
する信頼度が薄いという欠点を有している。 これらの欠点を解消した技術としては、特開昭
57−12425号、同57−24290号および同57−39989
号各公報に記載の如く、バインダー中に平均粒径
50nm以下の金属微粉末を分散してなる記録層を
有する光学的情報記録媒体がある。しかし、該記
録媒体は黒体微粉末を分散してなる記録層であ
り、レーザービーム照射による該記録層の反射性
増大によつて記録を行なう方式に用いられるもの
であるため、記録層の反射性低下による記録方式
に用いられる記録媒体に比べて、トラツキング信
号が得にくいという欠点がみられる。 前記記録層の反射性低下による記録方式に用い
られる記録媒体の具体例の1つは、特開昭55−
108995号、同56−33995号、同56−49296号および
同56−49297号各公報に記載されている。該記録
媒体は、支持体上に設けられたハロゲン化銀乳剤
層表面近傍に写真的な化学現像および物理現像に
より反射性銀粒子を析出させた記録層を有するも
ので、金属に比して熱絶縁性に優れたゼラチンを
含有する点で、高感度な光学的情報記録媒体であ
ると言える。しかし、該記録媒体においては、そ
の記録層は3〜6μmの厚さを有しているため感
度に限界がみられるばかりでなく、厚さ方向に銀
濃度の勾配を有し、その表面近傍のみが高反射性
となるので、支持体を通して記録・再生を行なう
方式には不適切である。 記録層の反射性低下による記録方式に用いられ
る記録媒体の他の具体列は、特開昭56−10491号
公報に記載されている。該記録媒体は、重合体か
らなるバインダー中に金属またはその酸化物の微
粒子を分散させた記録層を有するものであつて、
金属またはその酸化物の微粒子は20〜150Åの粒
径を有するものと開示されている。しかし、該記
録媒体は、有毒な有機溶媒を用い、金属カルボニ
ルを出発原料として微粒子を形成する技術である
ので、製造上の作業環境に問題を生じるばかりで
なく、不安定であつて速やかに酸化され、記録層
が膜厚方向について不均一となる欠点がみられる
し、また、金属またはその酸化物の微粒子の分散
媒としてのバインダーが、親油性重合体であるの
で、所謂水系塗布ができない点で、製造上の作業
環境が衛生の面からも好ましくない。 いずれにしても、前記した従来技術を開示して
いる各公報は、主として支持体上の記録層表面が
反射性となる記録媒体についてのみ開示してい
る。このような記録媒体は、塵埃から記録層表面
のピツトを保護するために、SiO2やポリメチル
メタクリレート(PMMA)等の保護層が設けら
れるか又は記録媒体全体がカプセル化されている
ことが必要である。従つて、保護層を塗設する工
程又はカプセル化などの工程が必要となる。 この煩雑さを避けるためにPMMAやガラス等
の透明支持体を通して記録する方法が通常用いら
れ、この際記録媒体は、透明支持体を外側になる
様に二枚重ねて用いられること等が知られてい
る。 本発明者等も、かかる透明支持体を通して光学
的な記録・再生を行なうのに適切な記録媒体を特
願昭56−189060号明細書および同57−101979号明
細書等によつて提案した。かかる本発明者等によ
る先提案技術は、支持体と記録層界面近傍の反射
性を増大させ、実用可能な反射性を該界面近傍に
生じさせるように該支持体上に薄膜の物理現像核
層を設けた記録媒体である。該記録媒体は、支持
体を通して反射光により情報を読み取り、シグナ
ルコントラストとして表わすために必要な反射性
を有している。 本発明者等は前記先提案技術に係る記録媒体に
ついて研究を続けた結果、記録および再生ビーム
に対する記録層の吸収率および反射率について改
善の余地があることが判つた。 そこで、本発明の目的は、支持体上に設けられ
た金属微粒子分散層からなる記録層をレーザー光
等の高密度エネルギービームによる情報の記録・
再生層とする光学的記録媒体において、支持体を
通しての記録および再生ビームに対する吸収率お
よび反射率が増大された記録層を有する記録媒体
を提供することにある。 本発明の他の目的は、均一性および安定性に優
れた記録層を有する光学的記録媒体を提供するこ
とにある。 本発明の更に他の目的は、所謂水系塗布によつ
て記録層を得ることができる光学的情報記録媒体
を提供することにある。 本発明の上記目的は、支持体上に設けられた金
属微粒子分散層から形成される反射性の記録層に
高密度エネルギービームを照射することによつて
情報の記録・再生を行なう光学的情報記録媒体に
おいて、前記記録層中の金属微粒子の分散媒が親
水性保護コロイドであると共に該金属微粒子の粒
子数密度が1×1015〜1×1018個/cm3であり、且
つ前記記録層が物理現像核層を物理現像処理する
ことによつて得られた層であることを特徴とする
光学的情報記録媒体によつて達成される。 本発明の好ましい実施態様に従えば、前記記録
層の膜厚が0.01〜0.5μmであることであるし、前
記金属微粒子の平均粒径が0.01〜0.2μmであるこ
とであるし、さらには、前記支持体が高密度エネ
ルギービームに対して実質的に透明であり、かつ
支持体を通して記録・再生される方式に用いられ
ることである。 以下、本発明について詳述する。 本発明者等は前記目的を達成すべく鋭意研究を
続けた結果、記録層として、親水性保護コロイド
分散媒中に金属微粒子が分散されている反射性の
記録層を用いることによつて、前記目的の1つで
ある水系塗布によつて該記録層を得ることができ
る利点がある訳であるが、該記録層を有する記録
媒体においては、該記録層中の金属微粒子の粒子
数密度が、該記録媒体の感度、SN比等の性能に
大きな影響を及ぼすことを見出した。さらに、驚
くべきことには、特定の粒子数密度の金属微粒子
を分散せしめることによつて、記録層の高密度エ
ネルギービームに対する吸収率の増大と共に反射
率も増大し、記録および読出しが高性能なること
を見出した。これによつて感度およびSN比の著
しい向上が図れるばかりでなく、記録層の均一性
および安定性をも得られた。 本発明において、前記金属微粒子の粒子数密度
が1×1015個/cm3未満であると、記録層に含有さ
れる金属微粒子の量および平均粒径に関係なく、
記録および再生ビームに対する吸収率および反射
率が不足して本発明の目的は達成されない。一
方、前記粒子数密度が1×1018個/cm3を越えると
きは、記録層に含有される金属微粒子の量の増大
を逸れえず、相対的な分散媒の量の低下をきた
し、これによつて金属微粒子を安定かつ均一に分
散状態に保持することが困難となり、記録の際
に、記録層に、シグナルコントラストとして表わ
すために必要な反射性を得る状態変化を生ぜしめ
ることが困難であり、よつて記録・再生について
本発明の目的は達成されない。本発明において、
前記目的をより良く達成するには、金属微粒子の
粒子数密度が1×1015〜1×1017個/cm3とされる
ことが好ましい。このように制御することによつ
て、記録層における記録ビームの吸収率をより向
上し、かつ支持体側の記録層界面近傍での反射性
向上および反射ムラの減少がみられ、感度および
SN比をより高くでき、更に均一性および安定性
に優れた記録媒体となる。 本発明に従えば、本発明の記録層が、支持体上
に塗設された物理現像核層を物理現像することに
よつて得られた反射性の記録層であることであ
り、この場合、本発明に係る記録媒体は、親水性
コロイドを含む物理現像核層中に含有される金属
微粒子数を一定に保ちつつ、該層の物理現像によ
つて、その平均粒径を増大せしめることができる
ため、本発明内の粒子数密度を有する均一分散性
のよい記録層を容易に製作できる。本発明におい
て物理現像による記録層を用いるときは、該物理
現像核層中の物理現像核密度、該物理現像核層の
膜厚および物理現像条件を制御することによつ
て、本発明内の粒子数密度を有する金属微粒子を
分散してなる記録層を得ることができる。なお、
この金属微粒子の粒子数密度は、得られた記録媒
体の記録層の膜厚、記録層中に含有される金属量
及び金属微粒子の平均粒径(電子顕微鏡によれば
よい。)を測定することにより容易に計算するこ
とができる。 以下、図面の実施例により本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの構成に限定される
ものではない。 第1図は、本発明に係る光学的情報記録媒体前
駆体(物理現像する前の媒体を光学的情報記録媒
体前駆体と称す。)の構成の一例を示す断面図で
ある。図において、1は支持体、2は物理現像核
を含んだ層で、親水性コロイド分散媒中に物理現
像核を分散せしめた層であり、3は上記物理現像
核を含んだ層2上に積層して設けられた金属化合
物分散層である。 本発明において好ましく用いられる支持体は、
高密度エネルギービームに対して実質的に透明な
ものであればいずれでもよく、その具体例とし
て、トリ酢酸セルロース、ポリエチレンテリフタ
レート、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボ
ネート、セラミツク、ポリイミド樹脂、ガラス、
金属等があげられ、これら支持体は特に下引処理
されていてもいなくてもよいが、されているもの
が好ましい。この場合の下引処理剤としては、例
えばシランカツプリング剤、ケイ酸塩及びチタン
カツプリング剤等を用いることができ、特に米国
特許第3661584号明細書に記載のシランカツプリ
ング剤が好ましい。 また、コロナ放電処理、プラズマ放電処理、イ
オンボンバードメントなどの表面処理が接着性改
良のために支持体上になされていてもよい。また
記録および再生位置の正確な設定のための案内溝
(微細なレリーフ状)を有する支持体も同様に用
いることができる。 本発明に係わる物理現像核を含んだ層に使用さ
れる物理現像核としては、公知の物理現像核いず
れもが使用できる。 例えば、その一群として重金属のサルフアイド
類(例えば、亜鉛、クロム、カリウム、鉄、カド
ミウム、コバルト、ニツケル、鉛、アンチモニ
イ、ビスマス、銀、セリウム、砒素、銅及びロジ
ウムのサルフアイド)が好ましく、この他重金属
のセレナイド(例えば、鉛、亜鉛、アンチモニイ
及びニツケルのセレナイド)が挙げられる。 別の一群の有用な物理現像核として、銀、金、
白金、パラジウム、水銀の如き貴金属が挙げら
れ、これらは親水性コロイド中にコロイド粒子と
して存在せしめられる事が好ましい。また、こう
いつた金属の塩、好ましくは硝酸銀、塩化金及び
硝酸金の如き簡単な無機のしかも容易に還元し得
る塩も物理現像核として有用である。 他の一群の有用な物理現像核はチオ化合物、例
えば銀チオオキザート及びその鉛及びニツケル錯
塩、チオアセトアミド等が包含される。 本発明に係わる物理現像核を含ませるには、前
記した各種の重金属、貴金属及びこれらのサルフ
アイド類、セレナイド類等を蒸着法、スパツタリ
ング法、CVD法等の適宜方法によつて支持体上
に設けることもできる。この場合、蒸着法、スパ
ツタリング法、CVD法等の方法は該物理現像核
を含んだ層を非常に薄くでき、したがつて記録用
ビームのエネルギーを有効利用する上で利点があ
り、この際の膜厚は5Å〜1000Åであり、好まし
くは20Å〜500Åである。好ましい物理現像核は、
重金属サルフアイド、例えば亜鉛、カドミウム、
銀、鉛等のサルフアイド及び銀、金、パラジウ
ム、銅等の金属が好ましい。 前記物理現像核としての、核微粒子の粒径は効
果的な物理現像を行なうために充分に小さい必要
があり、0.002μmないし0.2μmであり、好ましく
は0.01μmないし0.05μmである。 上記物理現像核を含んだ物理現像核層を支持体
上に設ける方法は任意である。例えば〔1〕上記
物理現像核を親水性コロイド分散媒中に分散した
液を支持体上に塗布することによつて物理現像核
層を得てもよいし、〔2〕支持体上に上記物理現
像核の薄膜を蒸着法又はスパツタリング法によつ
て形成した後に、親水性コロイド分散媒をオーバ
コートすることによつて物理現像核層を得てもよ
いし、〔3〕またこれとは逆に、親水性コロイド
分散媒を支持体上に塗布してから物理現像核の薄
膜を蒸着法又はスパツタリング法によつて形成し
て物理現像核層を得てもよい。これらのうち好ま
しいのは上記〔1〕又は〔2〕の方法である。な
お前記蒸着法、スパツタリング法に代えてCVD
法や液相形成法等を用いてもよい。また、このと
き用いる塗布法は、ブレード塗布、エアーナイフ
塗布、バー塗布、ロール塗布、カーテン塗布及び
スピナー塗布などの任意の塗布方式を採用でき
る。このようにして得られる物理現像核層の膜厚
は0.01〜0.5μm程度であり、好ましくは0.01〜
0.1μmである。 前記金属化合物分散層、すなわち上記物理現像
核層の物理現像核に物理現像によつて金属原子を
供給する層に用いる金属化合物としては、ハロゲ
ン化金錯体(塩化金酸塩などをいい、例えば金塩
化ナトリウム)、銅塩(例えばCuCl2、CuSCN)、
鉛塩(例えばPbO、PbCl2、PbBr2)、鉄塩(例え
ばシユウ酸鉄、硝酸鉄)、Pd錯塩(例えばシユウ
酸塩、マロン酸塩)、銀塩(例えばAgCl、AgBr、
AgI、AgNO3、Ag2SO4、Ag2S)、コバルト塩
(例えばCoCl2、CoSO4)、ニツケル塩(例えばNi
(NO3)2、NiCl2)、その他HgCl2、BiCl2、TeCl4、
InCl3、InBr3等を使用できるが、本発明において
は特に銀塩、銅塩、ニツケル塩、コバルト塩が好
ましく使用され、なかでもハロゲン化銀が最も好
ましい。この場合はハロゲン化銀が無公害である
という利点も有している。 前記ハロゲン化銀の粒径は、0.01μmないし1μ
mであり、好ましくは0.02μmないし0.1μmであ
る。 本発明において金属化合物としてハロゲン化銀
乳剤が用いられる場合にはカブリ防止剤、塗布助
剤、硬膜剤を加えることが望ましいが、可視光に
対して感度を必要としないため必ずしも増感手段
を施こす必要はない。また、ハロゲン化銀乳剤中
に直接、現像主薬、例えばハイドロキノン、フエ
ニドンを添加しておき、ハロゲン化銀溶剤を含む
アルカリ溶液のみで現像して銀鏡状に銀を析出さ
せることも可能である。また、金属化合物層を積
層せずに、現像液から直接、物理現像核層に金属
原子を供給する溶液物理現像を行なつてもよい。 本発明に係わる物理現像核を含んだ層のコロイ
ド分散媒としては物理現像核がコロイド粒子とし
て安定に均一に存在し得るような公知の親水性コ
ロイドを使用することができ、その具体例として
は、例えばゼラチン、アルカリ処理ゼラチン、酸
処理ゼラチン及びゼラチン誘導体、コロイド状ア
ルブミン、カゼイン、セルロース誘導体(カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース等)、糖誘導体(アルギン酸ナトリウム、澱
粉誘導体等)、合成親水性高分子(ポリビニルア
ルコール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリア
クリル酸共重合体、ポリアクリルアミド等)が挙
げられる。その他のコロイド分散媒としてはフエ
ノール樹脂、エポキシ樹脂、メラニン樹脂等が挙
げられる。これらは必要に応じて2種以上を組合
わせて用いることもできる。本発明に用いられる
上記コロイド分散媒としては熱伝導性の悪い親水
性コロイドが好ましく、モノマーユニツトとして
少なくともアクリル酸の塩またはメタクリル酸の
塩を含有する共重合体組成のアクリル酸樹脂、水
溶性のセルロース誘導体、およびゼラチンが望ま
しい。 第2図は、本発明の光学的情報記録媒体前駆体
を物理現像した後の光学的情報記録媒体の構成の
1例を示す断面図である。図において、4は物理
現像により金属が供給されて反射性を呈し、当初
の物理現像核を含んだ層が変化したところの記録
層であり、該記録層の支持体側界面近傍において
も物理現像が進行し該記録層全体に金属微粒子が
存在している。5は物理現像の結果として金属の
量が減少した金属化合物分散層である。 上記の物理現像に用いられる物理現像液は少く
とも現像主薬を含むアルカリ性溶液または酸性溶
液であるが、好ましくはPH9以上のアルカリ性溶
液である。PH9以上のアルカリ性の強い溶液を用
いた方が強力な物理現像が起り易く、物理現像核
の成長が良好に進行し易く、記録層としたときに
第4図にみるように記録層の厚さ方向全体に均一
な金属微粒子が存在し易い。前記現像主薬として
は例えば、メトール、アミドール、フエニドン、
ハイドロキノン、カテコール、p−フエニレンジ
アミン、アスコルビン酸、およびそれらの誘導
体、あるいはヒドラジンならびにその水酸化物、
またはその塩等を用いることができ、なかでもア
ミドール、フエニドン、メトールなどの強力な現
像主薬を用いるのが好ましい。また現像温度も一
般の物理現像より高温であることが好ましく、20
℃〜40℃程度が望ましい。 本発明に係る光学的情報記録媒体においては例
えば第2図の層5を物理現像後剥離してもよく、
第3図はこのような、物理現像後に金属化合物分
散層が除去された後の本発明の光学的情報記録媒
体の1例の断面図を示している。 物理現像後における金属化合物分散層5を除去
する操作は、例えば剥離または溶解等の方法によ
り行われる。上記の剥離操作は、物理現像後の水
洗工程に際して、金属化合物分散層5の親水性コ
ロイド分散媒が溶解するか、ゾル化する温度まで
水洗時の温度を上昇せしめる(以下、温水洗浄と
称す。)ことにより行われる。この時、好ましく
は記録層4を硬膜剤の使用により硬化させておく
ことにより金属化合物分散層5の剥離が効果的に
行われる。また他の方法としては、金属化合物分
散層5を濃厚な強電解質水溶液に浸漬して膜収縮
を起させた後に温水で洗浄することによつても好
ましく剥離させることができる。 この場合に用いられる強電解質としては、例え
ば硫酸ナトリウムの如き強酸と強塩基の塩が好ま
しい。また上記強電解質を物理現像液中に含有さ
せて使用しても同じ効果を得ることができる。 前記の温水洗浄時の液温は、例えば金属化合物
分散層の分散媒が親水性コロイドであり該親水性
コロイド分散媒がゼラチンの場合、20℃乃至50℃
であり、好ましくは40℃±5℃前後である。 本発明に係る記録媒体の記録層の膜厚は0.01〜
0.5μmであることが好ましく、さらに好ましくは
0.03〜0.2μmである。膜厚を0.01μm未満にする
と、塗布むらが顕在化し均一且つ安定な記録層と
することが困難となり、また、0.5μmより大きな
膜厚にすると、記録媒体の反射性が低くなつて光
学的読み取りが困難となり、シグナルコントラス
トが低下する場合がある。 また、記録層中に分散された金属微粒子の平均
粒径は、0.01〜0.2μmであることが好ましく、さ
らに好ましくは0.03〜0.1μmである。平均粒径を
0.01μm未満にすると、記録エネルギービーム吸
収率および再生エネルギービーム反射率が低下
し、記録再生は殆ど不可能になることがある。一
方、平均粒径0.2μmを越える記録層においては、
金属微粒子の凝集に起因した吸収率の低下および
反射率のムラが生じ、記録再生特性は悪化するこ
とがある。 なお、ここでいう平均粒径とは金属微粒子の最
長幅と最短幅の平均値をいう。またこのような平
均粒径をもつ金属微粒子の粒径分布としては、粒
径が揃つているほど好ましく、通常、金属微粒子
の総数の60%程度が平均粒径の±50%以内にあれ
ばよい。 以上の様にして、金属微粒子の粒子数密度が1
×1015〜1×1018個/cm3である本発明に係る情報
記録媒体を作製することができ、記録層における
記録ビームの吸収率向上、支持体側界面近傍での
反射率向上および反射ムラの減少により、感度、
S/Nの高い、均一性と安定性に優れた光学的情
報記録媒体を得ることができる。 本発明に係る光学的情報記録媒体は、反射光に
より情報の読み取りをする必要上、支持体を通し
て10〜80%、好ましくは20〜70%の反射率(いず
れも再生光に対しての反射率)を有することが必
要である。これらの範囲の反射性であることを高
反射性と定義する。反射率が上記より低いと、
SN比が低下し、情報の読み取りが困難となる。 本発明に係る記録媒体は、反射率の上昇や、膜
厚の減少を目的として、必要により酸素存在下、
もしくは不存在下で加熱処理を行つてもよい。こ
の際の好ましい温度範囲は250℃〜400℃程度であ
る。第4図は、基板の方向から高密度エネルギー
ビームを照射して記録層の照射部分が溶解もしく
は吹き飛ばされて(blow off)、ピツトを形成し
た本発明に係る光学的情報記録媒体の1例の断面
図を示す。 図において6は高密度エネルギービームの照射
を示す矢印であり、7は形成されたピツトを示し
ている。 本発明によれば、上記ピツト部分7の低下した
反射性を利用して書き込み用高密度エネルギービ
ームよりも弱い高密度エネルギービームで情報の
読み出し、再生を行なうことができる。 本発明において使用されるピツト情報を記録す
るための高密度エネルギービームとしては、例え
ばキセノンランプ、水銀ランプ、アーク灯等が用
いられ、いずれでもよいが、レーザー光が高密度
記録ができる点で好ましい。レーザー光として
は、連続波発振のものでもパルス発振のものでも
使用できる。使用できるレーザーは、具体的には
ルビーレーザー(6943Å)、アルゴンイオンレー
ザー(4880Å、5145Å)、ガラスレーザー
(1.06μ)、He−Neレーザー(6328Å)、クリプト
ンイオンレーザー(6471Å)、He−Cdレーザー
(4416Å、3250Å)、色素レーザー、半導体レーザ
ー等が挙げられる。 本発明に係る記録媒体に記録するための高密度
エネルギービームおよび再生するための高密度エ
ネルギービームは、同一種類であつても異なる種
類であつてもかまわず、透明支持体を通して(支
持体側とよぶ)照射することが好ましいが、支持
体側とは反対側の記録層表面側に直接照射して用
いてもよい。 第5図は、本発明に係わる金属化合物分散層と
して感光性の金属化合物分散層を使用し、該層の
表面にパターン露光を施した光学的情報記録媒体
又は該前駆体の1例の断面図を示している。第5
図中、第1図と同じ記号を付した部分は同じ部材
を示しており、また31は感光性の金属化合物分
散層、8はパターン、9は感光性の金属化合物分
散層を感光させるに適した光線を示す。本例にお
ける上記の感光性の金属化合物としては、前記の
ハロゲン化銀が好ましく用いられる。本例の如く
物理現像核を含んだ層の上に感光性の金属化合物
分散層を積層せしめた情報記録媒体を使用した場
合には、該感光性層31の面へのパターン露光に
より物理現像に際して露光部における溶解物理現
像作用が抑制され、その結果として、記録層(物
理現像される前は物理現像核を含んだ層であつ
た。)の反射率がパターン状に変化させる模様が
形成される。 第6図は、上記による記録層におけるパターン
状に反射率が変化した模様を示している。すなわ
ち、10は金属化合物分散層が物理現像により除
去された後の記録層の反射性の弱い部分を示し、
11は反射性の強い部分を示している。 以上の詳細な説明からも明らかなように、本発
明に係る記録媒体では、必要に応じて該記録媒体
に予めトラツクあるいはその他の必要な情報を写
真的に記録できる。また、本発明に係る記録媒体
では物理現像処理の手段で任意に必要な反射率を
付与することが可能である。この事は書き込みエ
ネルギーを任意に制御できる上で重要であり、以
下の実施例においても明示したとおり、本発明に
よる試料のいずれもが書き込みに必要な最小のエ
ネルギー値(以下、しきい値エネルギーと称す
る。)を低下することができた意義は大きい。 以下、実施例に従い本発明を具体的に説明す
る。が、これにより本発明の実施態様が限定され
るものではない。 実施例 1 物理現像核であるコロイド状銀粒子のゼラチン
分散水溶液を、硝酸銀をデキストリンにより還元
することによつて得た。この溶液における銀のゼ
ラチンに対する重量比は32%であり、コロイド状
銀粒子の粒径は約0.015μmであつた。この溶液
を、ゼラチン濃度1%水溶液とした後、プラズマ
放電処理及びシランカツプリング剤を用いて下引
加工を施した厚さ1.0mmのポリメチルメタクリレ
ート板上に、スピナーを用いて1000rpm/5秒〜
2000rpm/10秒回転によつて乾燥後の膜厚が
0.05μmになるように塗布し、ほぼ無色透明な物
理現像核を含んだ層を設けた。この物理現像核を
含んだ層上に、金属化合物として微粒子沃臭化銀
ゼラチン乳剤(沃化銀3モル%、平均粒径0.05μ
m)を塗布銀量3g/m2となるように塗布して、
試料を得た。 この試料を露光することなく下記組成の現像液
にて温度25℃、3分間の現像を行なつた後、37℃
の温水で水洗して乳剤層をはく離除去した。 (現像液) フエニドン 1.0g 無水亜硫酸ソーダ 65.0g ハイドロキノン 12.0g KOH 15.0g KBr 0.5g チオ硫酸ソーダ 5.0g 水を加示えて1とした後、硫酸ソーダ120.0
g添加した。 その結果、支持体であるポリメチルメタクリレ
ート板を通して観察すると、金属光沢を有する銀
鏡が発生しており、633mmにおける反射率は50%
であつた。また、記録層の膜厚は0.1μm、含有さ
れる銀量は6.0g/cm3、記録層中の銀微粒子の平
均粒径は0.040μm、粒子数密度は2×1016個/cm3
であつた。 得られた本発明に係る記録媒体試料に対して、
1.4μ径のビーム径に集光したHe−Neレーザ光を
回転鏡を用いて10.0m/secの走査速度で走査し、
音響光学変調素子により200nsecのパルス信号を
与えて、ピツトを形成させる書き込み記録を行な
つた。その結果、反射性の差異が顕著である記録
面となつて良好なシグナルコントラストが得ら
れ、容易に光学的読み取りが可能であつた。この
時の書き込みのしきい値レーザパワーは記録面に
おいて3.0mW程度であり、8.0mWにおいて良好
な再生信号が得られ、記録再生SN比は50dB以上
であつた。 比較例 1 コロイド状銀粒子のゼラチン分散水溶液におい
て、銀のゼラチンに対する重量比1%、ゼラチン
濃度1%の水溶液とした他は実施例1と同様の方
法で比較の試料(A、BおよびC)を作製した。
但し、現像を15℃、25℃および40℃についてそれ
ぞれ3分間という3つの異なる条件で行なつて比
較の試料A、BおよびCとした。該記録媒体の記
録層膜厚、記録層含有銀量、銀微粒子平均粒径、
銀微粒子数密度、支持体側633nm反射率および
吸光度を表−1に示す。比較の試料であるA、B
およびCはいずれも粒子数密度が本発明より未満
であり、平均粒径が異なつた試料であるが、いず
れも反射率、吸光度が小さく、実施例1と同様に
記録を行なつたところ、20mWのレーザパワーで
も記録不可能であつた。
【表】
比較例 2
コロイド状銀粒子のゼラチン分散水溶液におい
て、銀対ゼラチンの重量比を2:1、コロイド状
銀粒子の粒径を0.003μmとした他は実施例1と同
様の方法で比較の試料を作製した。該記録媒体試
料の633nmにおける反射率は65%、記録層膜厚
は0.15μm、記録層含有銀量は8.0g/cm3、銀微粒
子平均粒径は0.005μm、銀微粒子数密度は1.5×
1018個/cm3であつた。得られた記録媒体試料に対
して実施例1と同様に記録を行なつたところ、閾
値レーザパワーは15mW程度であり、低パワーで
の記録は不可能であつた。
て、銀対ゼラチンの重量比を2:1、コロイド状
銀粒子の粒径を0.003μmとした他は実施例1と同
様の方法で比較の試料を作製した。該記録媒体試
料の633nmにおける反射率は65%、記録層膜厚
は0.15μm、記録層含有銀量は8.0g/cm3、銀微粒
子平均粒径は0.005μm、銀微粒子数密度は1.5×
1018個/cm3であつた。得られた記録媒体試料に対
して実施例1と同様に記録を行なつたところ、閾
値レーザパワーは15mW程度であり、低パワーで
の記録は不可能であつた。
第1図は物理現像前の本発明に係わる光学的情
報記録媒体前駆体の断面図、第2図は物理現像後
の本発明に係わる光学的情報記録媒体の断面図、
第3図は物理現像の後、金属化合物分散層が除去
された後の本発明に係る光学的情報記録媒体の断
面図、第4図は高密度エネルギービーム照射後の
本発明に係る光学的情報記録媒体の断面図、また
第5図および第6図は感光性金属化合物分散層に
パターン露光を施した状態の本発明に係る光学的
情報記録媒体又は該前駆体の断面図である。 1……支持体、2……物理現像核を含んだ層、
3……金属化合物分散層、4……記録層(物理現
像後の物理現像核を含んだ層)、5……物理現像
後の金属化合物分散層、6……高密度エネルギー
ビーム、7……ピツト、8……パターン、9……
感光性金属化合物分散層を感光させる光、10…
…低反射性部分、11……高反射性部分、31…
…感光性金属化合物分散層。
報記録媒体前駆体の断面図、第2図は物理現像後
の本発明に係わる光学的情報記録媒体の断面図、
第3図は物理現像の後、金属化合物分散層が除去
された後の本発明に係る光学的情報記録媒体の断
面図、第4図は高密度エネルギービーム照射後の
本発明に係る光学的情報記録媒体の断面図、また
第5図および第6図は感光性金属化合物分散層に
パターン露光を施した状態の本発明に係る光学的
情報記録媒体又は該前駆体の断面図である。 1……支持体、2……物理現像核を含んだ層、
3……金属化合物分散層、4……記録層(物理現
像後の物理現像核を含んだ層)、5……物理現像
後の金属化合物分散層、6……高密度エネルギー
ビーム、7……ピツト、8……パターン、9……
感光性金属化合物分散層を感光させる光、10…
…低反射性部分、11……高反射性部分、31…
…感光性金属化合物分散層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 支持体上に設けられた金属微粒子分散層から
形成される反射性の記録層に高密度エネルギービ
ームを照射することによつて情報の記録・再生を
行なう光学的情報記録媒体において、前記記録層
中の金属微粒子の分散媒が親水性保護コロイドで
あると共に該金属微粒子の粒子数密度が1×1015
〜1×1018個/cm3であり、且つ前記記録層が物理
現像核層を物理現像処理することによつて得られ
た層であることを特徴とする光学的情報記録媒
体。 2 前記記録層の膜厚が0.01〜0.5μmであること
を特徴とする特許請求項の範囲第1項記載の光学
的情報記録媒体。 3 前記金属微粒子の平均粒径が0.01〜0.2μmで
あることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は
第2項記載の光学的情報記録媒体。 4 前記支持体が高密度エネルギービームに対し
て実質的に透明であり、かつ支持体を通して記
録・再生されることを特徴とする特許請求の範囲
第1項〜第3項のいずれかに記載の光学的情報記
録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57190734A JPS59135639A (ja) | 1982-11-01 | 1982-11-01 | 光学的情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57190734A JPS59135639A (ja) | 1982-11-01 | 1982-11-01 | 光学的情報記録媒体 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58100883A Division JPS5982644A (ja) | 1983-06-08 | 1983-06-08 | 光学的情報記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59135639A JPS59135639A (ja) | 1984-08-03 |
| JPH0352139B2 true JPH0352139B2 (ja) | 1991-08-09 |
Family
ID=16262889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57190734A Granted JPS59135639A (ja) | 1982-11-01 | 1982-11-01 | 光学的情報記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59135639A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2569035B1 (fr) * | 1984-08-09 | 1989-06-02 | Thomson Alcatel Gigadisc | Couche metallique pour support d'information inscriptible thermo-optiquement et son procede de fabrication |
| AU2002363560A1 (en) | 2001-11-06 | 2003-05-19 | Aprilis, Inc. | Optical disk, card or media and method for coating of said optical disk, card or media |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5836491A (ja) * | 1981-07-30 | 1983-03-03 | Ricoh Co Ltd | 情報記録媒体 |
-
1982
- 1982-11-01 JP JP57190734A patent/JPS59135639A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59135639A (ja) | 1984-08-03 |
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