JPH0353381B2 - - Google Patents
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- JPH0353381B2 JPH0353381B2 JP58118258A JP11825883A JPH0353381B2 JP H0353381 B2 JPH0353381 B2 JP H0353381B2 JP 58118258 A JP58118258 A JP 58118258A JP 11825883 A JP11825883 A JP 11825883A JP H0353381 B2 JPH0353381 B2 JP H0353381B2
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- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
本発明は加工脆化性に優れた超深絞り用冷延鋼
板に係り、が2.1を超えるような深絞り加工の
厳しい部材を比較的低コストに得しめ、しかも縦
割れなどの脆性的破断を発生し難い鋼板を提供し
ようとするものである。 超深絞り用冷延鋼板としては低炭素Alキルド
鋼が広く使用されているが、深絞り加工の厳しい
成形部材として例えば自動車のオイルパンなどを
製造するは特別な処理を施し製造コストの高い脱
炭焼鈍材が多く使用されている。又この脱炭焼鈍
材に代る材料に代る材材料として鋼の溶製時に真
空脱ガス処理を行なつて溶鋼中の炭素を極力除去
すると共に残留した炭素をTiやNbの添加によつ
て安定した炭化物として完全に固定し超深絞り性
を得しめる冷延鋼板の製造方法が特開昭57−
13123号公報や特開昭55−115928号公報などに開
示されている。ところでこのような真空脱ガス処
理によるTi添加鋼(以下極低炭素Ti添加材とい
う)やNb添加鋼(以下極低炭素Nb添加鋼とい
う)は鋼中の炭素を炭化物として固定するのに
TiやNbを添加するため製造コストが相当に高い
ということは兎も角としても脱炭焼鈍材に比較し
て整細粒組織であることから耐肌荒れ性にも優れ
ているものであるが、一方においてこれらの極低
炭素Ti添加材や極低炭素Nb添加材は有力な粒界
強化元素である固溶Cを安定な炭化物として完全
に固定してしまうために前記したオイルパンなど
の深絞り加工の厳しい成形部品を得る場合におい
ては深絞り加工時やその後の2次加工に際して縦
割れと称される脆性的な破断が発生し易い問題が
生じている。然してこの深絞り加工後の脆性破断
に対し特開昭57−35662号公報では極低炭素Ti添
加材に0.0080%以下のB添加を行ない粒界を強化
させて2次加工性の優れた超深絞り用冷延鋼板を
製造することが開示されているが、この極低炭素
Ti添加材は鋼中に生成したTiO2やAl2O3のよう
な非金属介在物に起因した表面疵がが発生し易い
欠点がある。又特公昭50−31531号公報や特開昭
54−104417号公報では表面性状の改善方法が提安
されているとしても必ずしも好ましい結果が得ら
れず、特にTiは鋼中元素のC以外にN,S,O
とも結合し易い元素であるからCを完全に炭化物
として固定するためにはC原子等量より以上に多
量の添加を必要とし、製造コストのアツプを避け
得ない不利がある。 更に極低炭素材にNb,Tiなどを添加する技術
として特開昭58−42752号および特開昭57−
104627号公報があるが、前者の特開昭58−42752
号のものはCを0.005%以下にするとしても余り
に低くすると2次加工性が低下するためPも同時
に低下せしめてP≦4Cとし、かつP+5N≦0.020
%とNも同時に大きく低下することにより2次加
工性を確保する技術である。又この鋼にTi,
Nb,Bの1種以上をC,Nの結合剤として添加
する技術が開示されているが、その実施例でも
B,Nbを必須として複合添加するものはなく、
しかもCは0.0030%以上と高く、2次加工性の確
保を超低N、超低Pで得しめている。しかもコス
ト的にPの大幅な低減には問題があり、又Tiは
表面欠陥が発生し易いことは前記の通りで、Ti,
B,Nbは各々均等物でなく、更に1次加工性、
2次加工性の確保のためにはNの固定をAlを主
体とせずに、Ti,B,Nb等に期待することもあ
つて非常に不安定な製品で、その上Bの多量添加
で深絞り性の低下があり、且つNbの多量添加に
より2次加工性の低下のあるものであつた。 又後者の特開昭57−104627による技術は本出願
人による提案であるが、Nの固定をBによつて主
に期待する技術であるからBが高目であつて
値、伸びの値が低く、このためもあつてsol.Alの
実施例はB/N<1の場合のみ高目にするが、基
本的には脱酸の助剤として用いているため鋼の清
浄度を含めて1次加工性、2次加工性が不安定で
ある。又Ti,Nb,Zn,Vを1種以上添加する均
等物として扱い、その実施例も表面疵の問題があ
るTiのみを開示し、B,Nbを必須とした技術は
ない。 更にこれら2つの技術は何れも熱延条件では、
その仕上温度を900℃以下程度で実施する技術で
ある。 本発明は上記したような実情に鑑み検討を重ね
て創案されたものであつて、その成分組成はwt
%(以下単に%という)として C:0.0020%未満、Mn:0.04〜0.30%、 Nb:0.036%以下、B:0.0005〜0.0015%、 P:0.015%を超え0.030%以下、 S:0.020%以下、 sol.Al:0.015〜0.1%、 N:0.0050%以下 を含有し、残部が鉄および不可避的不純物よりな
り、しかもNbとCが8≦Nb/C≦18を満足する
鋼板であり、その製造は一般的に上記のような鋼
を真空脱ガス処理で溶製し、連続鋳造の如きでス
ラブとした後、900〜950℃の温度で仕上圧延を行
ない、500℃〜750℃で巻取つて、熱延鋼板とす
る。次いでこの熱延鋼板を酸洗後65%以上の圧下
率で冷間圧延してから再結晶温度以上、望ましく
は750℃以上の温度で箱型焼鈍あるいは連続焼鈍
するものである。即ちこのようにすることにより
rが2.1を超え、縦割れ性(T<−70℃)を共に
満足する加工脆化の少ない超深絞り用冷延鋼板が
比較的低コスト且つ的確に得られる。 上記したような本発明によるものの鋼成分に関
する限定理由を述べると以下の如くである。 Cは、深絞り性の指標である値を高くするた
めには、できるだけ少ない方が良いことや、Cが
少なければ炭化物(NbC)として固定するのに
必要なNbの添加量が少くでき、低コスト性が得
られること、更に最近の真空脱ガス処理では
0.0020%未満のCが工業的に容易に得られること
から、その上限を0.0020%未満とした。 Mnは、0.04〜0.30%であり、このようにした
のはNb添加鋼では、延性および深絞り性を向上
させるのに、Mnは少ないほど良いが、0.04%以
下ではSによる熱間脆性を防止できないためこれ
を下限とし、又0.30%以上では延性および深絞り
性が大きく低下するためこれを上限とした。 Pを0.030%以下としたのは、軟質冷延鋼板の
強度上昇による加工性の劣化を抑えるためであ
る。なお、このPは2次加工性のための粒強化力
もあり、コスト的にも大幅な低減は不利であるか
ら下限については0.015%とすることが好ましい。 Sは、Mnと結合してMnSを形成し、鋼の清浄
性を劣化させると共に熱間圧延時の熱間脆性を防
止するためにはMn/S≧5とすることが好まし
い。又このSは少ないほど好ましいことからその
上限を0.020%とした。 sol.Alは、溶製時の脱酸剤として必要なほか、
歪時効の原因となる固溶NをAlNとして固定す
るのに少なくとも0.015%を超えることが必要で
あり、また0.100%以上となると箱焼鈍において
加窒現象を促進させ、更に延性を低下させるた
め、その上限を0.100%とした。 Nは、本発明に供する鋼において延性低下の原
因となり、又上記のようなAl含有によつて有効
に固定し得ることから上限を0.0050%とした。 Bは、本発明の主要な元素の1つであり、極く
微量の添加で耐加工脆化性が著しく向上する。即
ち種々の実験結果から十分な耐加工脆化性を得る
には0.0005%以上を必要とし、一方0.0015%を超
えると延性や深絞り性を低下させるため上限を
0.0015%とした。 Nbも、本発明における主要な元素の1つであ
り、鋼中のCを炭化物(NbC)として固定する
ことにより、深絞り性や延性を向上できる。然し
てが2.1を超えるような超深絞り性に必要な特
性を安定して得るにはNb/C≧8が必要である。
ただし必要以上にNb/Cを高くすることは、Nb
添加量を増す結果となり、加工脆化性の低下や製
造コストの増加を招くことからNb/C≦18とす
ることが必要であり、許容される上限としては
0.036%(Cが0.0020%未満でしかもNb/C≦18
である)である。 これらの関係について更に説明すると、第1図
は箱型焼鈍材についてBを添加しないもの(〇
印)、Bを5〜15ppmの範囲を添加したもの(●
印)およびBを15ppm以上添加したもの(▲印)
のそれぞれの場合に関し前記したNb/Cによる
影響を示したもので、Nb/C≧8とすることに
より深絞り性の指標である値が2.1を超える高
い値で安定して得られる。しかしこのようにして
超深絞り性が得られたとしても前記Nb/C≧8
では上記加工脆化に用いた縦割れ限界温度が高温
側に移行し加工脆化が起こり易くなることは第1
図の上部に示す通りであるが、本発明により
Nb/C≧8において0.0005%以上のB添加をな
すならばこの耐加工脆化性が大幅に改善できる。 即ちこのようなB添加は第2図に示すように深
絞り加工に必要な値や全伸びの低下を招くため
必要以上の添加は深絞り性を劣化させることとな
る。このため耐加工脆化性と超深絞り性を共に満
足するにはB添加量が0.0005〜0.0015%の範囲で
あることが必要である。 製造法としては溶鋼を脱ガス処理してCを前記
した0.0025%以下まで低下せしめた前記成分組成
の鋼を連続鋳造でスラブとした後Ar3以上、好ま
しくは900〜950℃で仕上圧延し、次いで500〜750
℃で巻取る。次いで酸洗後冷間圧延する。この冷
間圧延における圧下率としては65%以上、好まし
くは70%ないし75%以上であつて、これらの仕上
温度、巻取温度および冷間圧延における圧下率は
一般的に知られている範囲のものでよい。冷間圧
延されたものはその後に再結晶温度以上で焼鈍し
て製品とされるが、このような焼鈍も従来から一
般的に採用されているものである。 本発明によるものの具体的な製造例にいて比較
例と共に説明すると以下の如くである。 即ち先ず本発明者等が具体的に採用した本発明
のための鋼およびその比較について、その化学成
分を示すと次の第1表の通りであり、鋼1〜7が
本発明で規定する成分範囲内のもの、鋼8〜19
は比較鋼である。つまり鋼8〜10はCが本発明
範囲より高く、又Bが添加されても本発明範囲に
達しない場合で、鋼8についてはNb/Cも本発
明範囲に達していない。又鋼11〜13はCとし
ては本発明範囲内であるが、Bが添加されない場
合であつて、鋼11についてはNも高い。鋼14
〜17はCが高く、特に鋼15〜17はBも本発
明範囲より高い。更に鋼18のCは本発明範囲内
であるがBが高い場合であり、鋼19はCが高い
と共にBが含有せしめられない場合であつて、脱
炭焼鈍材である。
板に係り、が2.1を超えるような深絞り加工の
厳しい部材を比較的低コストに得しめ、しかも縦
割れなどの脆性的破断を発生し難い鋼板を提供し
ようとするものである。 超深絞り用冷延鋼板としては低炭素Alキルド
鋼が広く使用されているが、深絞り加工の厳しい
成形部材として例えば自動車のオイルパンなどを
製造するは特別な処理を施し製造コストの高い脱
炭焼鈍材が多く使用されている。又この脱炭焼鈍
材に代る材料に代る材材料として鋼の溶製時に真
空脱ガス処理を行なつて溶鋼中の炭素を極力除去
すると共に残留した炭素をTiやNbの添加によつ
て安定した炭化物として完全に固定し超深絞り性
を得しめる冷延鋼板の製造方法が特開昭57−
13123号公報や特開昭55−115928号公報などに開
示されている。ところでこのような真空脱ガス処
理によるTi添加鋼(以下極低炭素Ti添加材とい
う)やNb添加鋼(以下極低炭素Nb添加鋼とい
う)は鋼中の炭素を炭化物として固定するのに
TiやNbを添加するため製造コストが相当に高い
ということは兎も角としても脱炭焼鈍材に比較し
て整細粒組織であることから耐肌荒れ性にも優れ
ているものであるが、一方においてこれらの極低
炭素Ti添加材や極低炭素Nb添加材は有力な粒界
強化元素である固溶Cを安定な炭化物として完全
に固定してしまうために前記したオイルパンなど
の深絞り加工の厳しい成形部品を得る場合におい
ては深絞り加工時やその後の2次加工に際して縦
割れと称される脆性的な破断が発生し易い問題が
生じている。然してこの深絞り加工後の脆性破断
に対し特開昭57−35662号公報では極低炭素Ti添
加材に0.0080%以下のB添加を行ない粒界を強化
させて2次加工性の優れた超深絞り用冷延鋼板を
製造することが開示されているが、この極低炭素
Ti添加材は鋼中に生成したTiO2やAl2O3のよう
な非金属介在物に起因した表面疵がが発生し易い
欠点がある。又特公昭50−31531号公報や特開昭
54−104417号公報では表面性状の改善方法が提安
されているとしても必ずしも好ましい結果が得ら
れず、特にTiは鋼中元素のC以外にN,S,O
とも結合し易い元素であるからCを完全に炭化物
として固定するためにはC原子等量より以上に多
量の添加を必要とし、製造コストのアツプを避け
得ない不利がある。 更に極低炭素材にNb,Tiなどを添加する技術
として特開昭58−42752号および特開昭57−
104627号公報があるが、前者の特開昭58−42752
号のものはCを0.005%以下にするとしても余り
に低くすると2次加工性が低下するためPも同時
に低下せしめてP≦4Cとし、かつP+5N≦0.020
%とNも同時に大きく低下することにより2次加
工性を確保する技術である。又この鋼にTi,
Nb,Bの1種以上をC,Nの結合剤として添加
する技術が開示されているが、その実施例でも
B,Nbを必須として複合添加するものはなく、
しかもCは0.0030%以上と高く、2次加工性の確
保を超低N、超低Pで得しめている。しかもコス
ト的にPの大幅な低減には問題があり、又Tiは
表面欠陥が発生し易いことは前記の通りで、Ti,
B,Nbは各々均等物でなく、更に1次加工性、
2次加工性の確保のためにはNの固定をAlを主
体とせずに、Ti,B,Nb等に期待することもあ
つて非常に不安定な製品で、その上Bの多量添加
で深絞り性の低下があり、且つNbの多量添加に
より2次加工性の低下のあるものであつた。 又後者の特開昭57−104627による技術は本出願
人による提案であるが、Nの固定をBによつて主
に期待する技術であるからBが高目であつて
値、伸びの値が低く、このためもあつてsol.Alの
実施例はB/N<1の場合のみ高目にするが、基
本的には脱酸の助剤として用いているため鋼の清
浄度を含めて1次加工性、2次加工性が不安定で
ある。又Ti,Nb,Zn,Vを1種以上添加する均
等物として扱い、その実施例も表面疵の問題があ
るTiのみを開示し、B,Nbを必須とした技術は
ない。 更にこれら2つの技術は何れも熱延条件では、
その仕上温度を900℃以下程度で実施する技術で
ある。 本発明は上記したような実情に鑑み検討を重ね
て創案されたものであつて、その成分組成はwt
%(以下単に%という)として C:0.0020%未満、Mn:0.04〜0.30%、 Nb:0.036%以下、B:0.0005〜0.0015%、 P:0.015%を超え0.030%以下、 S:0.020%以下、 sol.Al:0.015〜0.1%、 N:0.0050%以下 を含有し、残部が鉄および不可避的不純物よりな
り、しかもNbとCが8≦Nb/C≦18を満足する
鋼板であり、その製造は一般的に上記のような鋼
を真空脱ガス処理で溶製し、連続鋳造の如きでス
ラブとした後、900〜950℃の温度で仕上圧延を行
ない、500℃〜750℃で巻取つて、熱延鋼板とす
る。次いでこの熱延鋼板を酸洗後65%以上の圧下
率で冷間圧延してから再結晶温度以上、望ましく
は750℃以上の温度で箱型焼鈍あるいは連続焼鈍
するものである。即ちこのようにすることにより
rが2.1を超え、縦割れ性(T<−70℃)を共に
満足する加工脆化の少ない超深絞り用冷延鋼板が
比較的低コスト且つ的確に得られる。 上記したような本発明によるものの鋼成分に関
する限定理由を述べると以下の如くである。 Cは、深絞り性の指標である値を高くするた
めには、できるだけ少ない方が良いことや、Cが
少なければ炭化物(NbC)として固定するのに
必要なNbの添加量が少くでき、低コスト性が得
られること、更に最近の真空脱ガス処理では
0.0020%未満のCが工業的に容易に得られること
から、その上限を0.0020%未満とした。 Mnは、0.04〜0.30%であり、このようにした
のはNb添加鋼では、延性および深絞り性を向上
させるのに、Mnは少ないほど良いが、0.04%以
下ではSによる熱間脆性を防止できないためこれ
を下限とし、又0.30%以上では延性および深絞り
性が大きく低下するためこれを上限とした。 Pを0.030%以下としたのは、軟質冷延鋼板の
強度上昇による加工性の劣化を抑えるためであ
る。なお、このPは2次加工性のための粒強化力
もあり、コスト的にも大幅な低減は不利であるか
ら下限については0.015%とすることが好ましい。 Sは、Mnと結合してMnSを形成し、鋼の清浄
性を劣化させると共に熱間圧延時の熱間脆性を防
止するためにはMn/S≧5とすることが好まし
い。又このSは少ないほど好ましいことからその
上限を0.020%とした。 sol.Alは、溶製時の脱酸剤として必要なほか、
歪時効の原因となる固溶NをAlNとして固定す
るのに少なくとも0.015%を超えることが必要で
あり、また0.100%以上となると箱焼鈍において
加窒現象を促進させ、更に延性を低下させるた
め、その上限を0.100%とした。 Nは、本発明に供する鋼において延性低下の原
因となり、又上記のようなAl含有によつて有効
に固定し得ることから上限を0.0050%とした。 Bは、本発明の主要な元素の1つであり、極く
微量の添加で耐加工脆化性が著しく向上する。即
ち種々の実験結果から十分な耐加工脆化性を得る
には0.0005%以上を必要とし、一方0.0015%を超
えると延性や深絞り性を低下させるため上限を
0.0015%とした。 Nbも、本発明における主要な元素の1つであ
り、鋼中のCを炭化物(NbC)として固定する
ことにより、深絞り性や延性を向上できる。然し
てが2.1を超えるような超深絞り性に必要な特
性を安定して得るにはNb/C≧8が必要である。
ただし必要以上にNb/Cを高くすることは、Nb
添加量を増す結果となり、加工脆化性の低下や製
造コストの増加を招くことからNb/C≦18とす
ることが必要であり、許容される上限としては
0.036%(Cが0.0020%未満でしかもNb/C≦18
である)である。 これらの関係について更に説明すると、第1図
は箱型焼鈍材についてBを添加しないもの(〇
印)、Bを5〜15ppmの範囲を添加したもの(●
印)およびBを15ppm以上添加したもの(▲印)
のそれぞれの場合に関し前記したNb/Cによる
影響を示したもので、Nb/C≧8とすることに
より深絞り性の指標である値が2.1を超える高
い値で安定して得られる。しかしこのようにして
超深絞り性が得られたとしても前記Nb/C≧8
では上記加工脆化に用いた縦割れ限界温度が高温
側に移行し加工脆化が起こり易くなることは第1
図の上部に示す通りであるが、本発明により
Nb/C≧8において0.0005%以上のB添加をな
すならばこの耐加工脆化性が大幅に改善できる。 即ちこのようなB添加は第2図に示すように深
絞り加工に必要な値や全伸びの低下を招くため
必要以上の添加は深絞り性を劣化させることとな
る。このため耐加工脆化性と超深絞り性を共に満
足するにはB添加量が0.0005〜0.0015%の範囲で
あることが必要である。 製造法としては溶鋼を脱ガス処理してCを前記
した0.0025%以下まで低下せしめた前記成分組成
の鋼を連続鋳造でスラブとした後Ar3以上、好ま
しくは900〜950℃で仕上圧延し、次いで500〜750
℃で巻取る。次いで酸洗後冷間圧延する。この冷
間圧延における圧下率としては65%以上、好まし
くは70%ないし75%以上であつて、これらの仕上
温度、巻取温度および冷間圧延における圧下率は
一般的に知られている範囲のものでよい。冷間圧
延されたものはその後に再結晶温度以上で焼鈍し
て製品とされるが、このような焼鈍も従来から一
般的に採用されているものである。 本発明によるものの具体的な製造例にいて比較
例と共に説明すると以下の如くである。 即ち先ず本発明者等が具体的に採用した本発明
のための鋼およびその比較について、その化学成
分を示すと次の第1表の通りであり、鋼1〜7が
本発明で規定する成分範囲内のもの、鋼8〜19
は比較鋼である。つまり鋼8〜10はCが本発明
範囲より高く、又Bが添加されても本発明範囲に
達しない場合で、鋼8についてはNb/Cも本発
明範囲に達していない。又鋼11〜13はCとし
ては本発明範囲内であるが、Bが添加されない場
合であつて、鋼11についてはNも高い。鋼14
〜17はCが高く、特に鋼15〜17はBも本発
明範囲より高い。更に鋼18のCは本発明範囲内
であるがBが高い場合であり、鋼19はCが高い
と共にBが含有せしめられない場合であつて、脱
炭焼鈍材である。
【表】
然して上記したような各鋼に対する製造条件お
よびそれによつて得られた鋼板の性状について要
約して示すと、次の第2表の通りであつて、焼鈍
サイクルとしてのBAは箱型焼鈍、CAは連続焼
鈍たることを示すものである。又機械的性質は何
れもJIS5号に規定された試験片によつて求めたも
のであり、肌荒れの評価はエリクセン試験で目視
判定したものである。更に超深絞り加工後の加工
脆化の評価は供試材のすべてが容易に成形できる
絞り比2.1で50φにカツプ絞りを行ない、このカツ
プを低温浴に浸漬し開角60゜の円錐形コーン押込
み、カツプ側壁に縦割れが生ずる限界の温度で
夫々の材料の耐加工脆化性を示した。
よびそれによつて得られた鋼板の性状について要
約して示すと、次の第2表の通りであつて、焼鈍
サイクルとしてのBAは箱型焼鈍、CAは連続焼
鈍たることを示すものである。又機械的性質は何
れもJIS5号に規定された試験片によつて求めたも
のであり、肌荒れの評価はエリクセン試験で目視
判定したものである。更に超深絞り加工後の加工
脆化の評価は供試材のすべてが容易に成形できる
絞り比2.1で50φにカツプ絞りを行ない、このカツ
プを低温浴に浸漬し開角60゜の円錐形コーン押込
み、カツプ側壁に縦割れが生ずる限界の温度で
夫々の材料の耐加工脆化性を示した。
【表】
以上説明したような本発明によるときは深絞り
加工の厳しい条件下においても縦割れと称される
脆性的破断を生じ難い超深絞り用冷延鋼板を適切
に提供し得るものであつて、しかも超低P鋼とす
る必要がなく、BおよびNbの添加量も比較的僅
少で足り低コストであるなどの作用効果を有して
おり、工業的にその効果の大きい発明である。
加工の厳しい条件下においても縦割れと称される
脆性的破断を生じ難い超深絞り用冷延鋼板を適切
に提供し得るものであつて、しかも超低P鋼とす
る必要がなく、BおよびNbの添加量も比較的僅
少で足り低コストであるなどの作用効果を有して
おり、工業的にその効果の大きい発明である。
図面は本発明の技術的内容を示すものであつ
て、第1図はNb/C値と深絞り特性の関係を示
した図表、第2図はB添加量と深絞り特性との関
係を示した図表である。
て、第1図はNb/C値と深絞り特性の関係を示
した図表、第2図はB添加量と深絞り特性との関
係を示した図表である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 C:0.0020wt%未満、Mn:0.04〜0.30wt%、 Nb:0.036wt%以下、B:0.0005〜0.0015wt
%、 P:0.015wt%を超え0.030wt%以下、 S:0.020wt%以下、 sol.Al:0.015〜0.1wt%、 N:0.0050wt%以下 を含有し、残部が鉄および不可避的不純物より成
り、しかも Nb/C=8〜18 であることを特徴とする加工脆化性に優れた超深
絞り用冷延鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11825883A JPS6013052A (ja) | 1983-07-01 | 1983-07-01 | 超深絞り用冷延鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11825883A JPS6013052A (ja) | 1983-07-01 | 1983-07-01 | 超深絞り用冷延鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6013052A JPS6013052A (ja) | 1985-01-23 |
| JPH0353381B2 true JPH0353381B2 (ja) | 1991-08-14 |
Family
ID=14732166
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11825883A Granted JPS6013052A (ja) | 1983-07-01 | 1983-07-01 | 超深絞り用冷延鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6013052A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6425945A (en) * | 1987-07-20 | 1989-01-27 | Sumitomo Metal Ind | Cold rolled steel plate for drawing having excellent elongation and its production |
| KR100530073B1 (ko) * | 2001-12-20 | 2005-11-22 | 주식회사 포스코 | 가공성이 우수한 고장력강판과 그 제조방법 |
| KR100530075B1 (ko) * | 2001-12-21 | 2005-11-22 | 주식회사 포스코 | 성형성이 우수한 고장력강판과 그 제조방법 |
| KR100530077B1 (ko) * | 2001-12-21 | 2005-11-22 | 주식회사 포스코 | 내2차가공취성 및 가공성이 우수한 고장력강판과 그제조방법 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57104627A (en) * | 1980-12-19 | 1982-06-29 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | Manufacture of cold rolled soft steel plate with superior press formability by continuous annealing |
| JPS5842752A (ja) * | 1981-09-07 | 1983-03-12 | Nippon Steel Corp | プレス成形性の優れた冷延鋼板 |
-
1983
- 1983-07-01 JP JP11825883A patent/JPS6013052A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6013052A (ja) | 1985-01-23 |
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