JPH0354603B2 - - Google Patents
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- JPH0354603B2 JPH0354603B2 JP59281632A JP28163284A JPH0354603B2 JP H0354603 B2 JPH0354603 B2 JP H0354603B2 JP 59281632 A JP59281632 A JP 59281632A JP 28163284 A JP28163284 A JP 28163284A JP H0354603 B2 JPH0354603 B2 JP H0354603B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wood
- cracks
- moisture
- grain
- straight
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は木材のヒビ割れ防止方法に関するもの
である。
である。
(従来技術)
木材(例えば建築用の柱材、梁材、桁材等)は
原木から所定形状に製材された後に乾燥(陰干し
又は日なた干し)せしめられる(原木より製材さ
れたすぐは水分が多いのでしばらく自然乾燥され
る)が、その木材乾燥時においては、木材表層部
分がその中心部付近より先に乾燥してしまい、そ
の表層部分と中心部付近との間の乾燥度の差が大
きくなると、その乾燥度の大きい表層部分にヒビ
割れが生じるようになる。このヒビ割れは特に木
材の板目が現出している表層部に発生する性質が
ある。即ち、木材においては、年輪模様の木質は
硬質であり年輪模様間の木材は比較的軟質となつ
ていて、木材が乾燥するときには、特に年輪模様
間の比較的軟質部分の収縮率が大きくなるが、木
材表層部における板目部分は、年輪模様が放物線
状に並び且つその間隔も粗になつているので、該
板目部分の表層部を急速に乾燥させる(例えばそ
のまま自然乾燥させる)と、収縮率が大きいこと
により、該板目部の歪みが大きくなり、そこにヒ
ビ割れが発生する。又、木材表層部における柾目
部分は年輪模様が平行で且つその間隔が密になつ
ているので、そのまま自然乾燥させても該柾目部
分は平均にしかもわずかに収縮する程度となり、
そこにヒビ割れが生じることはない。尚、木材製
品をそのまま自然乾燥させた場合、ほとんどの製
品に大きなヒビ割れが生じ樹種によつては30〜40
%程度は商品としては不適格のものがでるように
なる。
原木から所定形状に製材された後に乾燥(陰干し
又は日なた干し)せしめられる(原木より製材さ
れたすぐは水分が多いのでしばらく自然乾燥され
る)が、その木材乾燥時においては、木材表層部
分がその中心部付近より先に乾燥してしまい、そ
の表層部分と中心部付近との間の乾燥度の差が大
きくなると、その乾燥度の大きい表層部分にヒビ
割れが生じるようになる。このヒビ割れは特に木
材の板目が現出している表層部に発生する性質が
ある。即ち、木材においては、年輪模様の木質は
硬質であり年輪模様間の木材は比較的軟質となつ
ていて、木材が乾燥するときには、特に年輪模様
間の比較的軟質部分の収縮率が大きくなるが、木
材表層部における板目部分は、年輪模様が放物線
状に並び且つその間隔も粗になつているので、該
板目部分の表層部を急速に乾燥させる(例えばそ
のまま自然乾燥させる)と、収縮率が大きいこと
により、該板目部の歪みが大きくなり、そこにヒ
ビ割れが発生する。又、木材表層部における柾目
部分は年輪模様が平行で且つその間隔が密になつ
ているので、そのまま自然乾燥させても該柾目部
分は平均にしかもわずかに収縮する程度となり、
そこにヒビ割れが生じることはない。尚、木材製
品をそのまま自然乾燥させた場合、ほとんどの製
品に大きなヒビ割れが生じ樹種によつては30〜40
%程度は商品としては不適格のものがでるように
なる。
従来では、上記したような木材のヒビ割れ発生
を防止するために、木材を乾燥させる前に予じめ
第4図に示すように木材21の全長に亘つてその
一面から中心部付近に達する深さの細溝(輪抜き
と称される)22を削り加工しておき、乾燥時に
木材21の外周面だけでなく細溝22内面からも
同時に水分を発散し得るようにし、もつて木材2
1の表層部付近と中心部付近との乾燥度に大きな
差が生じないようにすることにより木材21にヒ
ビ割れが生じ難くするようにしていた。
を防止するために、木材を乾燥させる前に予じめ
第4図に示すように木材21の全長に亘つてその
一面から中心部付近に達する深さの細溝(輪抜き
と称される)22を削り加工しておき、乾燥時に
木材21の外周面だけでなく細溝22内面からも
同時に水分を発散し得るようにし、もつて木材2
1の表層部付近と中心部付近との乾燥度に大きな
差が生じないようにすることにより木材21にヒ
ビ割れが生じ難くするようにしていた。
ところが、第4図に示す従来の木材のヒビ割れ
防止方法では次のような問題があつた。
防止方法では次のような問題があつた。
(1) 木材21の全長に亘つて細溝(輪抜き)22
を削り加工しなければならず、その細溝削り加
工が面倒となる。特に細溝22は、建築後に壁
等に接触させて外部から見えなくなる面、従つ
て木材21の周側面のうち節又はキズ等の美観
を損ねる部分が多く存在する面を選んでその面
に削り加工されるが、その細溝22の削り加工
の際にその削り加工をすべき面を検索する手間
が必要となる。
を削り加工しなければならず、その細溝削り加
工が面倒となる。特に細溝22は、建築後に壁
等に接触させて外部から見えなくなる面、従つ
て木材21の周側面のうち節又はキズ等の美観
を損ねる部分が多く存在する面を選んでその面
に削り加工されるが、その細溝22の削り加工
の際にその削り加工をすべき面を検索する手間
が必要となる。
(2) 木材21に細溝22を形成しているため、木
材21の強度が低下する。又、建築物の桁や梁
等に使用される木材においては、細溝22を入
れると強度が低下するので、通常細溝22を入
れず使用するが乾燥と共に大きなヒビ割れが生
じ強度が大きく低下するので、予じめ太さの大
きい木材を使用してその所定の強度を確保する
ようにしていたため、不経済であつた。
材21の強度が低下する。又、建築物の桁や梁
等に使用される木材においては、細溝22を入
れると強度が低下するので、通常細溝22を入
れず使用するが乾燥と共に大きなヒビ割れが生
じ強度が大きく低下するので、予じめ太さの大
きい木材を使用してその所定の強度を確保する
ようにしていたため、不経済であつた。
(3) 製材前の原木はその生長時において内部応力
が均等に分散し、それによつて1本のまつすぐ
な丸太形状を保持していたのであるが、その中
に前記のような細溝22を形成するとそれまで
の内部応力のバランスが崩れ、製材後時間の経
過とともに木材に曲がりが生じ、使用不能のも
のや、使用後に変形を生じる(建築後に柱と障
子の間に隙間を生じる等の建築上の狂いを生じ
る)ものがあらわれる。
が均等に分散し、それによつて1本のまつすぐ
な丸太形状を保持していたのであるが、その中
に前記のような細溝22を形成するとそれまで
の内部応力のバランスが崩れ、製材後時間の経
過とともに木材に曲がりが生じ、使用不能のも
のや、使用後に変形を生じる(建築後に柱と障
子の間に隙間を生じる等の建築上の狂いを生じ
る)ものがあらわれる。
(4) 製品の四面共に欠点のないきれいなものの場
合にも細溝22をその内の一面に削り加工しな
ければならず、折角の良材にキズをつける結果
となつていた。
合にも細溝22をその内の一面に削り加工しな
ければならず、折角の良材にキズをつける結果
となつていた。
(発明の目的)
本発明は上記した従来の細溝削り加工による木
材のヒビ割れ防止方法の問題点に鑑み、木材に細
溝を削り加工することなしにヒビ割れの発生を防
止し得るようにした木材のヒビ割れ防止方法を提
案することを第1の目的とするものである。
材のヒビ割れ防止方法の問題点に鑑み、木材に細
溝を削り加工することなしにヒビ割れの発生を防
止し得るようにした木材のヒビ割れ防止方法を提
案することを第1の目的とするものである。
又、本発明は、従来ヒビ割れするにまかせてい
た桁、梁等の木材についてそのヒビ割れを生じな
いようにする方法を提案することを第2の目的と
するものである。
た桁、梁等の木材についてそのヒビ割れを生じな
いようにする方法を提案することを第2の目的と
するものである。
(目的を達成するための手段)
本発明の木材のヒビ割れ防止方法は、ヒビ割れ
が特に木材の板目部分にのみ発生することに着目
し、製材された木材を乾燥処理前において木材に
おける板目が現出する表面に、柾目部分を除いて
該板目部分の幅でもつてしかもその全長に亘る範
囲内に適宜の水分発散抑制処理を施し、その後に
該木材を乾燥処理するようにしたことを特徴とす
るものである。
が特に木材の板目部分にのみ発生することに着目
し、製材された木材を乾燥処理前において木材に
おける板目が現出する表面に、柾目部分を除いて
該板目部分の幅でもつてしかもその全長に亘る範
囲内に適宜の水分発散抑制処理を施し、その後に
該木材を乾燥処理するようにしたことを特徴とす
るものである。
(作用)
本発明の木材のヒビ割れ防止方法は、木材乾燥
処理前において、ヒビ割れが発生し易い板目部分
(柾目部分はヒビ割れし難い)に適宜の水分発散
抑制処理を施すことにより、木材乾燥中における
木材の板目部分からの水分の発散を抑制でき、該
板目部分に急激な収縮作用が起こらない。従つて
木材表層部における板目部分に発生する収縮時の
歪みが小さくなつて、そこにヒビ割れが発生する
ことがなくなる。このように水分発散抑制処理を
施してヒビ割れを防止するようにしたものであつ
ても、木材中の水分を水分発散抑制処理を施して
いない柾目部分の表面から外気中に発散せしめる
ことができ(柾目部分の水分が外気中に発散され
ることにより、木材中心付近及び板目部分にある
水分も順次柾目部分側に浸透していく)、適度の
木材乾燥作用が得られる。又、木材表層部におけ
る柾目部分は、年輪模様が平行で且つその間隔が
密になつているので、この柾目部分から急速に水
分が発散しても該柾目部分はさほど収縮すること
がなくしかも歪みも発生しない。従つて柾目部分
にヒビ割れが発生することはない。尚、水分発散
抑制処理を木材の外周全面に施すようにした場合
には木材のヒビ割れ防止効果は大きくなるが、木
材の吸・放湿作用が停止されてしまい、木材が湿
気により腐り易くなるという問題がある。
処理前において、ヒビ割れが発生し易い板目部分
(柾目部分はヒビ割れし難い)に適宜の水分発散
抑制処理を施すことにより、木材乾燥中における
木材の板目部分からの水分の発散を抑制でき、該
板目部分に急激な収縮作用が起こらない。従つて
木材表層部における板目部分に発生する収縮時の
歪みが小さくなつて、そこにヒビ割れが発生する
ことがなくなる。このように水分発散抑制処理を
施してヒビ割れを防止するようにしたものであつ
ても、木材中の水分を水分発散抑制処理を施して
いない柾目部分の表面から外気中に発散せしめる
ことができ(柾目部分の水分が外気中に発散され
ることにより、木材中心付近及び板目部分にある
水分も順次柾目部分側に浸透していく)、適度の
木材乾燥作用が得られる。又、木材表層部におけ
る柾目部分は、年輪模様が平行で且つその間隔が
密になつているので、この柾目部分から急速に水
分が発散しても該柾目部分はさほど収縮すること
がなくしかも歪みも発生しない。従つて柾目部分
にヒビ割れが発生することはない。尚、水分発散
抑制処理を木材の外周全面に施すようにした場合
には木材のヒビ割れ防止効果は大きくなるが、木
材の吸・放湿作用が停止されてしまい、木材が湿
気により腐り易くなるという問題がある。
(実施例)
第1図ないし第3図を参照して本発明の好適な
実施例を説明すると、第1図に示す実施例では例
えば家屋の柱等に使用される断面正方形(正角)
の木材1が、又第2図に示す実施例では例えば梁
等に使用される断面長方形(平角)の木材11が
示されている。又第3図に示す実施例では製材し
たままの多数本の木材11,11…をその各面が
相互に上下、左右にほぼ密着するよにして束ねた
状態の木材束Yが示されている。
実施例を説明すると、第1図に示す実施例では例
えば家屋の柱等に使用される断面正方形(正角)
の木材1が、又第2図に示す実施例では例えば梁
等に使用される断面長方形(平角)の木材11が
示されている。又第3図に示す実施例では製材し
たままの多数本の木材11,11…をその各面が
相互に上下、左右にほぼ密着するよにして束ねた
状態の木材束Yが示されている。
第1図に示す実施例の木材1は、そのほぼ中心
に年輪の中心を合わせるようにした原木から製材
して形成しており、該木材1の各側面(4面)に
はその各面の幅方向中間部分に所定幅W1の板目
2とその両側にそれぞれ所定幅T1,T1の柾目3,
3部分が現出するようになつている。
に年輪の中心を合わせるようにした原木から製材
して形成しており、該木材1の各側面(4面)に
はその各面の幅方向中間部分に所定幅W1の板目
2とその両側にそれぞれ所定幅T1,T1の柾目3,
3部分が現出するようになつている。
第2図に示す実施例の木材11は、原木におけ
る年輪中心部から離れた部分から製材して形成し
ており、該木材11の各側面における相互に対向
する2面(第2図では上、下各面)の各面全面
(幅W2)にそれぞれ板目12,12が現出し、又
他の2面(左、右各面)の各面全面(幅T2)に
それぞれ柾目13,13が現出するようになつて
いる。
る年輪中心部から離れた部分から製材して形成し
ており、該木材11の各側面における相互に対向
する2面(第2図では上、下各面)の各面全面
(幅W2)にそれぞれ板目12,12が現出し、又
他の2面(左、右各面)の各面全面(幅T2)に
それぞれ柾目13,13が現出するようになつて
いる。
第1図及び第2図に示す本発明実施例では、原
木から製材した木材を自然乾燥処理する前におい
て、第1図及び第2図に示す各木材1,11にお
ける各板目2,2…,12,12が現出する表面
に、その各板目2,2…,12,12部分の幅
W1,W2でもつてしかもその全長に亘つて適宜の
水分発散抑制処理を施している。本発明の実施に
適した水分発散抑制方法としては、たとえば液状
又は固形の種々の塗布剤を塗布する方法、あるい
は接着テープ類を貼付する方法等があるが、この
実施例では現在市販されているヒビ割れ防止剤Z
を塗布している。又、この実施例では、木材1,
11の木口4,14及び該木口付近の柾目3,1
3部分(適宜小寸法Sの長さ範囲だけ)にも水分
発散抑制処理(ヒビ割れ防止剤Zの塗布)を施し
ている。この実施例で使用されるヒビ割れ防止剤
Zとしては、例えば(株)木研製の商品名「木研・ス
トツパー」と称される液状のものがある。このヒ
ビ割れ防止剤Zはハケで塗布される。
木から製材した木材を自然乾燥処理する前におい
て、第1図及び第2図に示す各木材1,11にお
ける各板目2,2…,12,12が現出する表面
に、その各板目2,2…,12,12部分の幅
W1,W2でもつてしかもその全長に亘つて適宜の
水分発散抑制処理を施している。本発明の実施に
適した水分発散抑制方法としては、たとえば液状
又は固形の種々の塗布剤を塗布する方法、あるい
は接着テープ類を貼付する方法等があるが、この
実施例では現在市販されているヒビ割れ防止剤Z
を塗布している。又、この実施例では、木材1,
11の木口4,14及び該木口付近の柾目3,1
3部分(適宜小寸法Sの長さ範囲だけ)にも水分
発散抑制処理(ヒビ割れ防止剤Zの塗布)を施し
ている。この実施例で使用されるヒビ割れ防止剤
Zとしては、例えば(株)木研製の商品名「木研・ス
トツパー」と称される液状のものがある。このヒ
ビ割れ防止剤Zはハケで塗布される。
そのほか、水分発散抑制用の塗布剤としては、
固形物としてはとえばワツクス(ロウ)があり、
液状物としてはたとえば各種の接着剤、ニス、塗
料等がある。また、接着テープ類としては粘着剤
つきのセロハンテープや紙テープ等がある。
固形物としてはとえばワツクス(ロウ)があり、
液状物としてはたとえば各種の接着剤、ニス、塗
料等がある。また、接着テープ類としては粘着剤
つきのセロハンテープや紙テープ等がある。
このように木材1,11の板目の2,12部分
に水分発散抑制処理を施した後にその木材1,1
1を乾燥させると、木材中の水分は水分発散抑制
処理が施こされていない柾目3,13部分から外
気中へ発散せしめられる。このとき木材1,11
の柾目3,13が現出する表層部は最初は中心部
付近より乾燥度が大きくなるが、徐々に内部まで
乾燥し、又板目部分は水分発散抑制材により乾燥
がおくれるが内部より柾目部分を通じて乾燥させ
ることにより乾燥を均一化して木材乾燥時におけ
る木材のヒビ割れ発生を防止するという作用があ
る。
に水分発散抑制処理を施した後にその木材1,1
1を乾燥させると、木材中の水分は水分発散抑制
処理が施こされていない柾目3,13部分から外
気中へ発散せしめられる。このとき木材1,11
の柾目3,13が現出する表層部は最初は中心部
付近より乾燥度が大きくなるが、徐々に内部まで
乾燥し、又板目部分は水分発散抑制材により乾燥
がおくれるが内部より柾目部分を通じて乾燥させ
ることにより乾燥を均一化して木材乾燥時におけ
る木材のヒビ割れ発生を防止するという作用があ
る。
第3図に示す実施例の木材のヒビ割れ防止方法
は、例えば輸入木材のように多数本の木材を一と
まとめに束ねた状態で比較的長期間に亘つてその
まま維持させる場合に適している。第3図に示す
木材束Yでは、各木材11,11…中の水分は外
周部に位置する木材における外部に露出する面か
ら外気中に発散されるようになり、木材束Yの内
層側に位置する木材中の水分は順次その外層側に
位置する木材中に浸透するようになる。従つて内
層側に位置する木材の乾燥速度は極端に遅くなる
とともにその各内層側木材の表層部と中心部付近
との間の乾燥度の差は小さくなるため、該内層側
の木材11,11…についてはヒビ割れが発生し
難くなるという特徴がある。そしてこの第3図に
示す実施例では、製材されたままの各木材11,
11…を上下、左右の各面が相互に密着するよう
にして四角形状に束ねた木材束Yに、その外周部
に位置する木材のそれぞれ外部に露出する表面に
おける板目12部分と木口部分(符号S)にのみ
前記水分発散抑制処理(ヒビ割れ防止剤Zの塗
布)が施される。この第3図の実施例の場合は、
木材束Yの内層側の木材においては、その木材の
表層部と中心部付近との間の乾燥度の差が大きく
ならないのでヒビ割れが生じ難しくなり、又外周
部側の木材においても、外部に露出する面(水分
が発散し易く、ヒビ割れし易い)の板目12部分
に施した水分発散抑制処理の作用によりヒビ割れ
し難くなるという作用が得られる。
は、例えば輸入木材のように多数本の木材を一と
まとめに束ねた状態で比較的長期間に亘つてその
まま維持させる場合に適している。第3図に示す
木材束Yでは、各木材11,11…中の水分は外
周部に位置する木材における外部に露出する面か
ら外気中に発散されるようになり、木材束Yの内
層側に位置する木材中の水分は順次その外層側に
位置する木材中に浸透するようになる。従つて内
層側に位置する木材の乾燥速度は極端に遅くなる
とともにその各内層側木材の表層部と中心部付近
との間の乾燥度の差は小さくなるため、該内層側
の木材11,11…についてはヒビ割れが発生し
難くなるという特徴がある。そしてこの第3図に
示す実施例では、製材されたままの各木材11,
11…を上下、左右の各面が相互に密着するよう
にして四角形状に束ねた木材束Yに、その外周部
に位置する木材のそれぞれ外部に露出する表面に
おける板目12部分と木口部分(符号S)にのみ
前記水分発散抑制処理(ヒビ割れ防止剤Zの塗
布)が施される。この第3図の実施例の場合は、
木材束Yの内層側の木材においては、その木材の
表層部と中心部付近との間の乾燥度の差が大きく
ならないのでヒビ割れが生じ難しくなり、又外周
部側の木材においても、外部に露出する面(水分
が発散し易く、ヒビ割れし易い)の板目12部分
に施した水分発散抑制処理の作用によりヒビ割れ
し難くなるという作用が得られる。
なお、これらの水分発散抑制処理を施した木材
はその使用時には適宜の手段(たとえばカンナが
け)により表面を削られ、塗布されていた水分発
散抑制剤や接着テープ類を除去される。
はその使用時には適宜の手段(たとえばカンナが
け)により表面を削られ、塗布されていた水分発
散抑制剤や接着テープ類を除去される。
又、使用前であてつも木材の乾燥が完了した状
態(通常6〜12ケ月後)になれば水分発散抑制剤
や接着テープ類を除去してもよい。
態(通常6〜12ケ月後)になれば水分発散抑制剤
や接着テープ類を除去してもよい。
さらに木材の乾燥が完了していない状態で使用
される場合には、木材の表面研削(たとえばカン
ナがけ)を行つたあとで再度その板目部分のみに
適宜の水分発散抑制剤を塗布するとよい。この場
合は、該水分発散余生剤として透明なニスあるい
はワツクスを使用する意匠効果上も良好である。
される場合には、木材の表面研削(たとえばカン
ナがけ)を行つたあとで再度その板目部分のみに
適宜の水分発散抑制剤を塗布するとよい。この場
合は、該水分発散余生剤として透明なニスあるい
はワツクスを使用する意匠効果上も良好である。
本発明の木材のヒビ割れ防止方法の実施例を下
記に示す。
記に示す。
実施例
それぞれ原木から製材したばかりの木材(檜柱
角材)の各板目部分の表面にそれぞれヒビ割れ防
止剤(前記の商品名:木研・ストツパー)をハケ
塗りしたものを10本と、何も処理しない同種同形
の木材10本とを同条件でそれぞれ3ケ月間、陰干
しをしたことろ、ヒビ割れ防止剤を塗布したもの
(本発明実施品)について全品ヒビ割れが発生せ
ず、不適格なものは10本のうち1本もなかつた
が、これに対して何も処理していないものでは全
品ヒビ割れが生じ実験前の等級では使えなくなつ
た。
角材)の各板目部分の表面にそれぞれヒビ割れ防
止剤(前記の商品名:木研・ストツパー)をハケ
塗りしたものを10本と、何も処理しない同種同形
の木材10本とを同条件でそれぞれ3ケ月間、陰干
しをしたことろ、ヒビ割れ防止剤を塗布したもの
(本発明実施品)について全品ヒビ割れが発生せ
ず、不適格なものは10本のうち1本もなかつた
が、これに対して何も処理していないものでは全
品ヒビ割れが生じ実験前の等級では使えなくなつ
た。
(発明の効果)
本発明の木材のヒビ割れ防止方法は、木材乾燥
処理前において板目2,12が現出する表面に、
該板目部分の幅でもつてしかもその全長に亘る範
囲に水分発散抑制処理を施し、しかも木材中の水
分はこれを水分発散抑制処理を施していない柾目
3,13部分の表面から外気中に発散せしめ得る
ようにしているので木材の乾燥をその内部から柾
目部分を通して行わせるとともに、一番乾燥し易
い表面の板目部の乾燥をおさえることにより乾燥
を均一化させヒビ割れを防ぎながら木材製品を乾
燥させることができるという効果がある。
処理前において板目2,12が現出する表面に、
該板目部分の幅でもつてしかもその全長に亘る範
囲に水分発散抑制処理を施し、しかも木材中の水
分はこれを水分発散抑制処理を施していない柾目
3,13部分の表面から外気中に発散せしめ得る
ようにしているので木材の乾燥をその内部から柾
目部分を通して行わせるとともに、一番乾燥し易
い表面の板目部の乾燥をおさえることにより乾燥
を均一化させヒビ割れを防ぎながら木材製品を乾
燥させることができるという効果がある。
又、本発明の木材のヒビ割れ防止方法は、単に
木材の板目部分に適宜の水分発散抑制処理を施す
だけでよいので、従来(第4図)のヒビ割れ防止
方法の如く細溝(輪抜き)を削り加工するものに
比してヒビ割れ防止のための作業が簡単となる。
さらに、従来(第4図)の木材のように細溝(輪
抜き)を削り加工することによる強度低下や細溝
加工をせず、木材をそのまま使用する場合に発生
していたヒビ割れによる強度低下もなく、その結
果木材の太さを従来のものより細くしても所望の
強度が得られるようになり、経済的な効果もあ
る。
木材の板目部分に適宜の水分発散抑制処理を施す
だけでよいので、従来(第4図)のヒビ割れ防止
方法の如く細溝(輪抜き)を削り加工するものに
比してヒビ割れ防止のための作業が簡単となる。
さらに、従来(第4図)の木材のように細溝(輪
抜き)を削り加工することによる強度低下や細溝
加工をせず、木材をそのまま使用する場合に発生
していたヒビ割れによる強度低下もなく、その結
果木材の太さを従来のものより細くしても所望の
強度が得られるようになり、経済的な効果もあ
る。
又、従来の細溝(輪抜き)加工によるヒビ割れ
防止法では木材の使用後に内部応力のバランス失
墜から木材に変形を生じることが常態であつた
が、細溝(輪抜き)加工を行わない本発明の方法
ではそのような木材の変形を生じることがない。
防止法では木材の使用後に内部応力のバランス失
墜から木材に変形を生じることが常態であつた
が、細溝(輪抜き)加工を行わない本発明の方法
ではそのような木材の変形を生じることがない。
第1図ないし第3図はそれぞれ本発明の実施例
にかかるヒビ割れ防止方法を行つた木材の斜視
図、第4図は従来のヒビ割れ防止方法を行つた木
材の斜視図である。 1,11……木材、2,12……板目、3,1
3……柾目、Z……ヒビ割れ防止剤(水分発散抑
制処理)。
にかかるヒビ割れ防止方法を行つた木材の斜視
図、第4図は従来のヒビ割れ防止方法を行つた木
材の斜視図である。 1,11……木材、2,12……板目、3,1
3……柾目、Z……ヒビ割れ防止剤(水分発散抑
制処理)。
Claims (1)
- 1 製材された木材を乾燥処理前において木材
1,11における板目2,12が現出する表面
に、柾目3,13部分を除いて該板目2,12部
分の幅W1,W2でもつてしかもその全長に亘る範
囲に適宜の水分発散抑制処理を施し、その後に該
木材1,11を乾燥処理するようにした木材のヒ
ビ割れ防止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28163284A JPS61152402A (ja) | 1984-12-26 | 1984-12-26 | 木材のヒビ割れ防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28163284A JPS61152402A (ja) | 1984-12-26 | 1984-12-26 | 木材のヒビ割れ防止方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61152402A JPS61152402A (ja) | 1986-07-11 |
| JPH0354603B2 true JPH0354603B2 (ja) | 1991-08-20 |
Family
ID=17641816
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28163284A Granted JPS61152402A (ja) | 1984-12-26 | 1984-12-26 | 木材のヒビ割れ防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61152402A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2602090B2 (ja) * | 1989-03-14 | 1997-04-23 | 株式会社 東洋精米機製作所 | 洗い米の製造方法 |
| JP5007716B2 (ja) * | 2008-11-14 | 2012-08-22 | 積水ハウス株式会社 | 木材の干割れ防止加工方法 |
| JP5498804B2 (ja) * | 2010-01-18 | 2014-05-21 | 住友林業株式会社 | 木材の乾燥方法 |
| JP6083894B2 (ja) * | 2012-12-25 | 2017-02-22 | 株式会社パームホルツ | 歪除去圧密材及びその製造装置、その製造方法 |
| JP6214614B2 (ja) * | 2015-10-30 | 2017-10-18 | 株式会社いちい | 木材の乾燥方法 |
| JP2017226141A (ja) * | 2016-06-22 | 2017-12-28 | 株式会社いちい | 板材の乾燥方法 |
-
1984
- 1984-12-26 JP JP28163284A patent/JPS61152402A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61152402A (ja) | 1986-07-11 |
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