JPH0354701B2 - - Google Patents
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- JPH0354701B2 JPH0354701B2 JP21577183A JP21577183A JPH0354701B2 JP H0354701 B2 JPH0354701 B2 JP H0354701B2 JP 21577183 A JP21577183 A JP 21577183A JP 21577183 A JP21577183 A JP 21577183A JP H0354701 B2 JPH0354701 B2 JP H0354701B2
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- film
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- polyester film
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Description
この発明は、易接着性粗面化蒸着ポリエステル
フイルムの製造法に関する。 ポリエチレンテフタレートからなり、高度に艷
消しされた金属蒸着ポリエステルフイルムは、ラ
ベル用フイルム、装飾用フイルムなどに広く利用
されている。これらの用塗には、JIS−Z8741に
よる光沢度(60度)が60以下である高粗面化ポリ
エステルフイルムにアルミニウム蒸着されたフイ
ルムが用いられている。高粗面化ポリエステルフ
イルムの製造法として、フイルム表面を物理的或
いは化学的に処理して粗面化する方法、フイルム
表面に粗面化物質を塗布するコート法、、及びフ
イルム素材に無機物質や有機物質を混合分散させ
て粗面化する練込法などが知られており、この発
明は上記のコート法と練込法とを併用することに
よつて、新しい性質を有する高粗面化蒸着ポリエ
ステルフイルムを提供するものである。 JIS−Z8741に定める光沢度(60度)が60以下
の高粗面化ポリエステルフイルムを練込法によつ
て得ようとすれば、多量の無機物質もしくは有機
物質をポリエステルに分散させるために、ポリエ
ステルを溶融押出すときのフイルターの目詰りが
速くなり、たフイルムを延伸する際に破断が多く
なつて生産性が低下し、さらに得られたフイルム
の機械的強度が低下するなどの問題がある。一
方、光沢度(60度)が60以下の高粗面化ポリエス
テルフイルムをコート法によつて得ようとすれ
ば、粗面化組成液を一般には2回以上に分けて塗
布する必要があり、1回で塗布するには速度を極
めて低下させねばならず、いずれにしても生産性
は低いのである。また塗布後のフイルムを乾燥す
る際に苛酷な熱処理を受けるために機械的強度の
低下が大きく、さらに塗布量が多いために塗布後
のフイルムが大きくカールするなどの欠点があ
る。 従来のポリエステルフイルムを粗面化するため
の粗面化組成物は、ポリウレタンやメラミンなど
が使用されているが、上記の粗面化組成物はポリ
エステルフイルムへの接着性が十分でなく、また
紫外線硬化型インキに対する接着性も十分でない
という問題があり、紫外線硬化型インキが使用で
きないと深みのある印刷ができない。 本発明者は、上記の練込法及びコート法の欠点
を除去すべく鋭意研究した結果、練込法とコート
法を特定の条件で併用することによつて、機械的
強度が低下せず、紫外線硬化型インキの接着性の
良好な高粗面化ポリエステルフイルムを効率よく
生産する方法を提案するものである。 すなわちこの発明は、光沢度110以下の練込型
粗面化ポリエステルフイルムの片面に金属蒸着層
を設け、この金属蒸着面又は非蒸着面に、(1)軟化
点150℃以上、ガラス転移温度45℃以上の飽和共
重合エステル成分30〜70重量%と、(2)軟化点130
℃以下、ガラス転移温度10℃以下の飽和共重合エ
ステル成分70〜30重量%と、(3)上記混合共重合エ
ステル100重量部に対して無機質粒子成分10〜40
重量部とからなる組成物を固形分2〜6g/m2に
塗布することによつて光沢度60以下とすることを
特徴とする易接着性粗面化蒸着ポリエステルフイ
ルムの製造法である。 この発明におけるポリエステルフイルムは、芳
香族系ポリエステルフイルムであり、ポリエチレ
ンテレフタレート、エチレンテフタレート単位を
80モル%以上有するイソフタル酸成分、オキシ安
息香酸成分を有するエチレンテフタレート共重合
体、ポリテトラメチレンテレフタレート、2,6
−ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコール
とからなるポリエステルに、公知の練込用の無機
物質や有機高分子物質などを混合分散させて練込
み、この練込ポリエステルを通常の方法で溶融押
出してフイルム成形し、一軸または二軸に延伸し
たものである。そして上記無機物質、有機高分子
物質の練込量は、ポリエステルフイルムの光沢度
が110以下で低粗面化になるように調節される。
ポリエステルフイルムの光沢度が110を越える場
合には、粗面化組成物の塗布量を効果的に減少す
ることはできない。 上記の粗面化ポリエステルフイルムの片面に金
属蒸着される金属としては、アルミニウムが好適
であり、金属蒸着層の厚みは200〜600オングスト
ロームが好ましい。 上記の金属蒸着層を設けたポリエステルフイル
ムの金属蒸着面又は非蒸着面に粗面化用組成物が
塗布される。非蒸着面に粗面化用組成物を塗布す
る場合には、金属蒸着層を形成するに先立つてポ
リエステルフイルムに粗面化用組成物を塗布し、
しかるのちに非塗布面に金属蒸着層を設けてもよ
い。上記の金属蒸着層を設けることによつて、光
沢度には大きな変化はないが、目視による隠ぺい
力、輝きが変化して外観が優れたものとなり、特
にラベル用シートとして好適なものとなる。 上記の低粗面化ポリエステルフイルムの片面に
塗布される組成物は、(1)軟化点150℃以上、ガラ
ス転移温度45℃以上の飽和共重合エステル成分30
〜70重量%と、(2)軟化点130℃以下、ガラス転移
温度10℃以下の飽和共重合エステル成分70〜30重
量%と、(3)上記混合共重合エステル100重量部に
対して無機質粒子成分10〜40重量部とからなる組
成物である。なお、共重合エステルの軟化点は
JIS−K2531、ガラス転移温度はDSC法により測
定した値である。 上記共重合エステルは、飽和二塩基酸とグリコ
ールとからなり、飽二塩基酸は、テレフタル酸も
しくはテレフタル酸とイソフタル酸の合計が40モ
ル%以上含むものであり、テレフタル酸、イソフ
タル酸以外の二塩基酸としては、アジピン酸、セ
バシン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸
及びオルソフタル酸、ジフエニルジカルボン酸な
どの芳香族ジカルボン酸があげられる。また共重
合エステルのグリコールとしては、エチレングリ
コール、1,2−プロピレングリコール、1,3
−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ネオペンチルグリコールなどの1種もしく
は2種以上が使用される。また、オキシ安息香酸
のようなオキシ酸を使用してもよい。 上記共重合エステルの軟化点およびガラス転移
温度は、二塩基酸、グリコールの種類、2種の二
塩基酸または2種のグリコールの混合割合、重合
条件などによつて適宜のものが得られる。 軟化点の高い(1)共重合エステル成分と、軟化点
の低い(2)共重合エステル成分との混合割合は、全
共重合エステル成分中、前者1が30〜70重量%、
後者(2)が70〜30重量%である。前者(1)の共重合エ
ステル成分の混合割合が30重量%未満であると塗
膜の粘着性が大きくなり、また70重量%を越える
とポリエステルフイルムに対する接着性が低下す
る。 上記組成物中の他の成分である(3)無機質粒子成
分は、その粒径が0.1〜20ミクロンが好ましく、
シリカ、カオリン、タルク、二酸化チタン、炭酸
カルシウム、硫酸バリウムの1種または2種が使
用される。この(3)無機質粒子の配合量は、粒径お
よび塗布量にて異なるが、上記(1)、(2)共重合エス
テルの合計量100重量部に対して10〜40重量部で
あり、10重量部未満であると塗膜に十分な粗面度
が得られず、また40重量部を越えると組成液中に
おける無機質粒子の分散が不均一となる。 上記の組成物には、塗膜の粘着防止、塗膜硬
度、耐薬品性、耐熱性などの向上の目的で、スチ
レン系重合体、セルロース誘導体のような有機高
分子物質、ポリイソシアネートや有機チタネート
のような硬化剤を添加してもよい。又必要によ
り、顔料、着色剤、熱安定剤、光吸収剤、制電剤
などを添加してもよい。しかしながら上記の添加
剤は、添加量が多過ぎるとポリエステルフイルム
への塗膜の接着性が低下するので、全組成物中50
重量%以下であることが好ましい。 上記の組成物は、有機溶剤の溶液として、グラ
ビアコート、キスコート、リバースコート、ナイ
フコートなどの方法によつて上記ポリエステルフ
イルムの金属蒸着面又は非蒸着面に塗布され、し
かるのち乾燥される。 組成物の塗布量は固形分2〜6g/m2であり、
塗布量が2g/m2未満の場合は十分な粗面度、す
なわち光沢度が60以下とならず、また塗布量が6
g/m2を越えると塗布後の乾燥に多く熱量を加え
るため塗膜の機械的強度が低下し、さらにカール
を生ずる。 以上に説明した方法によつて得られたポリエス
テルフイルムは、塗膜を有する面は光沢度60以下
の高粗面を有し、この塗膜には紫外線硬化型イン
キによる印刷層を形成することができる。また金
属蒸着層が設けられているので、外観が著しく向
上される。 この発明の方法によるポリエステルフイルム
は、紫外線硬化型インキの接着性が良いという効
果のほかに、機械的強度が低下しないので、転写
用フイルム、離型用フイルム、トレーシング用フ
イルムなどに広く使用できることはもちろんであ
る。 以下にこの発明を実施例によつて説明する。な
お、実施例中の部、%は重量を基準とするもので
ある。 実施例 1 平均粒径2ミクロンのシリカ粉末を0.55%含有す
るポリエチレンテフタレート(固有粘度0.62、固
有粘度はフエノール対テトラクロロタンが60対40
である混合溶媒中で30℃で測定した値である)を
通常の方法により製膜、逐次二軸延伸して厚さ25
ミクロンのポリエチレンテフタレートフイルムを
得た。このフイルムの光沢度は90であつた。この
ポリエステルフイルムにアルミニウムを400オン
グストロームの厚さに蒸着した。 一方、 (1) テレフタル酸とイソフタル酸との混合酸(モ
ル比50:50)と、エチレングリコールとネオペ
ンチルグリコールとの混合グリコール(モル比
60:40)とからなる共重合エステル(軟化点
160℃、ガラス転移温度69℃)50部。 (2) テレフタル酸とイソフタル酸とセバシン酸と
の混合酸(モル比40:30:30)と、エチレング
リコールとネオペンチルグリコールとの混合グ
リコール(モル比45:55)とからなる共重合エ
ステル(軟化点120℃、ガラス転移温度5℃)
35部。 (3) 平均粒径2.5ミクロンのシリカ20部。 (4) ニトロセルロース15部。 (5) ポリイソシアネート(商品名コロネートHL
日本ポリウレタン社製)10部。 との組成物の溶液(溶剤トルエン/メチルエチル
ケトン=8/2、固形分20%)を調製し、この組
成液を、上記ポリエチレンテフタレートフイルム
の金属蒸着面又は非蒸着面に塗布量固形分3.5
g/m2になるように塗布し、145℃、8秒間乾燥
して高粗面度のフイルムを得た。得られた高粗面
ポリエステルフイルムの引張強度、紫外線硬化型
インキの接着性は比較例と共に表に示した。 比較例 1 平均粒径7ミクロンのシリカ粉末を1.0%含有
するポリエチレンテフタレート(固有粘度0.63)
を実施例と同様に二軸延伸して厚さ25ミクロンの
ポリエチレンテフタレートフイルムを得、このフ
イルムにアルミニウムを400オングストロームの
厚さに蒸着した。このフイルムは光沢度55の高粗
面であるので、コート法による粗面化を省略し
た。比較例1の方法では、延伸時にフイルムの破
断が多く、また製膜時にフイルターの目詰りによ
る昇圧速度が実施例1の製膜時に比べて約10倍で
あつた。 比較例 2 平均粒径2ミクロンのシリカ粉末を0.05%含有
するポリエチレンテフタレート(固有粘度0.62)
を実施例と同様に二軸延伸して厚さ25ミクロン、
光沢度200のポリエチレンテフタレートフイルム
を得た。このポリエチレンテフタレートフイルム
面に、アルミニウムを厚さ400オングストローム
の厚さに蒸着し、このフイルムの非蒸着面に実施
例と同じ組成液を固形分3.5g/m2になるように
第1回塗布して145℃、約8秒間乾燥したのち、
第2回塗布として固形分3.5g/m2になるように
150℃、約20秒間乾燥した。
フイルムの製造法に関する。 ポリエチレンテフタレートからなり、高度に艷
消しされた金属蒸着ポリエステルフイルムは、ラ
ベル用フイルム、装飾用フイルムなどに広く利用
されている。これらの用塗には、JIS−Z8741に
よる光沢度(60度)が60以下である高粗面化ポリ
エステルフイルムにアルミニウム蒸着されたフイ
ルムが用いられている。高粗面化ポリエステルフ
イルムの製造法として、フイルム表面を物理的或
いは化学的に処理して粗面化する方法、フイルム
表面に粗面化物質を塗布するコート法、、及びフ
イルム素材に無機物質や有機物質を混合分散させ
て粗面化する練込法などが知られており、この発
明は上記のコート法と練込法とを併用することに
よつて、新しい性質を有する高粗面化蒸着ポリエ
ステルフイルムを提供するものである。 JIS−Z8741に定める光沢度(60度)が60以下
の高粗面化ポリエステルフイルムを練込法によつ
て得ようとすれば、多量の無機物質もしくは有機
物質をポリエステルに分散させるために、ポリエ
ステルを溶融押出すときのフイルターの目詰りが
速くなり、たフイルムを延伸する際に破断が多く
なつて生産性が低下し、さらに得られたフイルム
の機械的強度が低下するなどの問題がある。一
方、光沢度(60度)が60以下の高粗面化ポリエス
テルフイルムをコート法によつて得ようとすれ
ば、粗面化組成液を一般には2回以上に分けて塗
布する必要があり、1回で塗布するには速度を極
めて低下させねばならず、いずれにしても生産性
は低いのである。また塗布後のフイルムを乾燥す
る際に苛酷な熱処理を受けるために機械的強度の
低下が大きく、さらに塗布量が多いために塗布後
のフイルムが大きくカールするなどの欠点があ
る。 従来のポリエステルフイルムを粗面化するため
の粗面化組成物は、ポリウレタンやメラミンなど
が使用されているが、上記の粗面化組成物はポリ
エステルフイルムへの接着性が十分でなく、また
紫外線硬化型インキに対する接着性も十分でない
という問題があり、紫外線硬化型インキが使用で
きないと深みのある印刷ができない。 本発明者は、上記の練込法及びコート法の欠点
を除去すべく鋭意研究した結果、練込法とコート
法を特定の条件で併用することによつて、機械的
強度が低下せず、紫外線硬化型インキの接着性の
良好な高粗面化ポリエステルフイルムを効率よく
生産する方法を提案するものである。 すなわちこの発明は、光沢度110以下の練込型
粗面化ポリエステルフイルムの片面に金属蒸着層
を設け、この金属蒸着面又は非蒸着面に、(1)軟化
点150℃以上、ガラス転移温度45℃以上の飽和共
重合エステル成分30〜70重量%と、(2)軟化点130
℃以下、ガラス転移温度10℃以下の飽和共重合エ
ステル成分70〜30重量%と、(3)上記混合共重合エ
ステル100重量部に対して無機質粒子成分10〜40
重量部とからなる組成物を固形分2〜6g/m2に
塗布することによつて光沢度60以下とすることを
特徴とする易接着性粗面化蒸着ポリエステルフイ
ルムの製造法である。 この発明におけるポリエステルフイルムは、芳
香族系ポリエステルフイルムであり、ポリエチレ
ンテレフタレート、エチレンテフタレート単位を
80モル%以上有するイソフタル酸成分、オキシ安
息香酸成分を有するエチレンテフタレート共重合
体、ポリテトラメチレンテレフタレート、2,6
−ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコール
とからなるポリエステルに、公知の練込用の無機
物質や有機高分子物質などを混合分散させて練込
み、この練込ポリエステルを通常の方法で溶融押
出してフイルム成形し、一軸または二軸に延伸し
たものである。そして上記無機物質、有機高分子
物質の練込量は、ポリエステルフイルムの光沢度
が110以下で低粗面化になるように調節される。
ポリエステルフイルムの光沢度が110を越える場
合には、粗面化組成物の塗布量を効果的に減少す
ることはできない。 上記の粗面化ポリエステルフイルムの片面に金
属蒸着される金属としては、アルミニウムが好適
であり、金属蒸着層の厚みは200〜600オングスト
ロームが好ましい。 上記の金属蒸着層を設けたポリエステルフイル
ムの金属蒸着面又は非蒸着面に粗面化用組成物が
塗布される。非蒸着面に粗面化用組成物を塗布す
る場合には、金属蒸着層を形成するに先立つてポ
リエステルフイルムに粗面化用組成物を塗布し、
しかるのちに非塗布面に金属蒸着層を設けてもよ
い。上記の金属蒸着層を設けることによつて、光
沢度には大きな変化はないが、目視による隠ぺい
力、輝きが変化して外観が優れたものとなり、特
にラベル用シートとして好適なものとなる。 上記の低粗面化ポリエステルフイルムの片面に
塗布される組成物は、(1)軟化点150℃以上、ガラ
ス転移温度45℃以上の飽和共重合エステル成分30
〜70重量%と、(2)軟化点130℃以下、ガラス転移
温度10℃以下の飽和共重合エステル成分70〜30重
量%と、(3)上記混合共重合エステル100重量部に
対して無機質粒子成分10〜40重量部とからなる組
成物である。なお、共重合エステルの軟化点は
JIS−K2531、ガラス転移温度はDSC法により測
定した値である。 上記共重合エステルは、飽和二塩基酸とグリコ
ールとからなり、飽二塩基酸は、テレフタル酸も
しくはテレフタル酸とイソフタル酸の合計が40モ
ル%以上含むものであり、テレフタル酸、イソフ
タル酸以外の二塩基酸としては、アジピン酸、セ
バシン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸
及びオルソフタル酸、ジフエニルジカルボン酸な
どの芳香族ジカルボン酸があげられる。また共重
合エステルのグリコールとしては、エチレングリ
コール、1,2−プロピレングリコール、1,3
−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ネオペンチルグリコールなどの1種もしく
は2種以上が使用される。また、オキシ安息香酸
のようなオキシ酸を使用してもよい。 上記共重合エステルの軟化点およびガラス転移
温度は、二塩基酸、グリコールの種類、2種の二
塩基酸または2種のグリコールの混合割合、重合
条件などによつて適宜のものが得られる。 軟化点の高い(1)共重合エステル成分と、軟化点
の低い(2)共重合エステル成分との混合割合は、全
共重合エステル成分中、前者1が30〜70重量%、
後者(2)が70〜30重量%である。前者(1)の共重合エ
ステル成分の混合割合が30重量%未満であると塗
膜の粘着性が大きくなり、また70重量%を越える
とポリエステルフイルムに対する接着性が低下す
る。 上記組成物中の他の成分である(3)無機質粒子成
分は、その粒径が0.1〜20ミクロンが好ましく、
シリカ、カオリン、タルク、二酸化チタン、炭酸
カルシウム、硫酸バリウムの1種または2種が使
用される。この(3)無機質粒子の配合量は、粒径お
よび塗布量にて異なるが、上記(1)、(2)共重合エス
テルの合計量100重量部に対して10〜40重量部で
あり、10重量部未満であると塗膜に十分な粗面度
が得られず、また40重量部を越えると組成液中に
おける無機質粒子の分散が不均一となる。 上記の組成物には、塗膜の粘着防止、塗膜硬
度、耐薬品性、耐熱性などの向上の目的で、スチ
レン系重合体、セルロース誘導体のような有機高
分子物質、ポリイソシアネートや有機チタネート
のような硬化剤を添加してもよい。又必要によ
り、顔料、着色剤、熱安定剤、光吸収剤、制電剤
などを添加してもよい。しかしながら上記の添加
剤は、添加量が多過ぎるとポリエステルフイルム
への塗膜の接着性が低下するので、全組成物中50
重量%以下であることが好ましい。 上記の組成物は、有機溶剤の溶液として、グラ
ビアコート、キスコート、リバースコート、ナイ
フコートなどの方法によつて上記ポリエステルフ
イルムの金属蒸着面又は非蒸着面に塗布され、し
かるのち乾燥される。 組成物の塗布量は固形分2〜6g/m2であり、
塗布量が2g/m2未満の場合は十分な粗面度、す
なわち光沢度が60以下とならず、また塗布量が6
g/m2を越えると塗布後の乾燥に多く熱量を加え
るため塗膜の機械的強度が低下し、さらにカール
を生ずる。 以上に説明した方法によつて得られたポリエス
テルフイルムは、塗膜を有する面は光沢度60以下
の高粗面を有し、この塗膜には紫外線硬化型イン
キによる印刷層を形成することができる。また金
属蒸着層が設けられているので、外観が著しく向
上される。 この発明の方法によるポリエステルフイルム
は、紫外線硬化型インキの接着性が良いという効
果のほかに、機械的強度が低下しないので、転写
用フイルム、離型用フイルム、トレーシング用フ
イルムなどに広く使用できることはもちろんであ
る。 以下にこの発明を実施例によつて説明する。な
お、実施例中の部、%は重量を基準とするもので
ある。 実施例 1 平均粒径2ミクロンのシリカ粉末を0.55%含有す
るポリエチレンテフタレート(固有粘度0.62、固
有粘度はフエノール対テトラクロロタンが60対40
である混合溶媒中で30℃で測定した値である)を
通常の方法により製膜、逐次二軸延伸して厚さ25
ミクロンのポリエチレンテフタレートフイルムを
得た。このフイルムの光沢度は90であつた。この
ポリエステルフイルムにアルミニウムを400オン
グストロームの厚さに蒸着した。 一方、 (1) テレフタル酸とイソフタル酸との混合酸(モ
ル比50:50)と、エチレングリコールとネオペ
ンチルグリコールとの混合グリコール(モル比
60:40)とからなる共重合エステル(軟化点
160℃、ガラス転移温度69℃)50部。 (2) テレフタル酸とイソフタル酸とセバシン酸と
の混合酸(モル比40:30:30)と、エチレング
リコールとネオペンチルグリコールとの混合グ
リコール(モル比45:55)とからなる共重合エ
ステル(軟化点120℃、ガラス転移温度5℃)
35部。 (3) 平均粒径2.5ミクロンのシリカ20部。 (4) ニトロセルロース15部。 (5) ポリイソシアネート(商品名コロネートHL
日本ポリウレタン社製)10部。 との組成物の溶液(溶剤トルエン/メチルエチル
ケトン=8/2、固形分20%)を調製し、この組
成液を、上記ポリエチレンテフタレートフイルム
の金属蒸着面又は非蒸着面に塗布量固形分3.5
g/m2になるように塗布し、145℃、8秒間乾燥
して高粗面度のフイルムを得た。得られた高粗面
ポリエステルフイルムの引張強度、紫外線硬化型
インキの接着性は比較例と共に表に示した。 比較例 1 平均粒径7ミクロンのシリカ粉末を1.0%含有
するポリエチレンテフタレート(固有粘度0.63)
を実施例と同様に二軸延伸して厚さ25ミクロンの
ポリエチレンテフタレートフイルムを得、このフ
イルムにアルミニウムを400オングストロームの
厚さに蒸着した。このフイルムは光沢度55の高粗
面であるので、コート法による粗面化を省略し
た。比較例1の方法では、延伸時にフイルムの破
断が多く、また製膜時にフイルターの目詰りによ
る昇圧速度が実施例1の製膜時に比べて約10倍で
あつた。 比較例 2 平均粒径2ミクロンのシリカ粉末を0.05%含有
するポリエチレンテフタレート(固有粘度0.62)
を実施例と同様に二軸延伸して厚さ25ミクロン、
光沢度200のポリエチレンテフタレートフイルム
を得た。このポリエチレンテフタレートフイルム
面に、アルミニウムを厚さ400オングストローム
の厚さに蒸着し、このフイルムの非蒸着面に実施
例と同じ組成液を固形分3.5g/m2になるように
第1回塗布して145℃、約8秒間乾燥したのち、
第2回塗布として固形分3.5g/m2になるように
150℃、約20秒間乾燥した。
【表】
上記表中のインキ接着性は、フイルムの高粗面
側にアクリル系紫外線硬化型インキ(商品名FD
−SS、東洋インキ製造社製)をもつてスクリー
ン印刷し、紫外線ランプで照射硬化させたのち、
インキとフイルムとの間の接着性をセロハンテー
プによつて剥離試験した。 上表に見られるように、実施例は、練込法のみ
による比較例1、コート法を主体とする比較例2
に比べて引張強度が大きい。また比較例1はイン
キ接着性が著しく悪い。 なお、上記実施例中の組成物の成分(4)ニトロセ
ルロース及び成分(5)ポリイソシアネートを省いた
ものは、実施例に比べて塗膜の表面硬度に若干の
差異があつたが、引張強度、インキ接着性、生産
性などにはなんらの差異はみられなかつた。
側にアクリル系紫外線硬化型インキ(商品名FD
−SS、東洋インキ製造社製)をもつてスクリー
ン印刷し、紫外線ランプで照射硬化させたのち、
インキとフイルムとの間の接着性をセロハンテー
プによつて剥離試験した。 上表に見られるように、実施例は、練込法のみ
による比較例1、コート法を主体とする比較例2
に比べて引張強度が大きい。また比較例1はイン
キ接着性が著しく悪い。 なお、上記実施例中の組成物の成分(4)ニトロセ
ルロース及び成分(5)ポリイソシアネートを省いた
ものは、実施例に比べて塗膜の表面硬度に若干の
差異があつたが、引張強度、インキ接着性、生産
性などにはなんらの差異はみられなかつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 光沢度110以下の練込型粗面化ポリエステル
フイルムの片面に金属蒸着層を設け、この金属蒸
着面又は非蒸着面に、(1)軟化点150℃以上、ガラ
ス転移温度45℃以上の飽和共重合エステル成分30
〜70重量%と、(2)軟化点130℃以下、ガラス転移
温度10℃以下の飽和共重合エステル成分70〜30重
量%と、(3)上記混合共重合エステル100重量部に
対して無機質粒子成分10〜40重量部とからなる組
成物を固形分2〜6g/m2に塗布することによつ
て光沢度60以下とすることを特徴とする易接着性
粗面化蒸着ポリエステルフイルムの製造法。 2 粗面化ポリエステルフイルムがエチレンテフ
タレート単位を80モル%以上含むポリエステルで
成形されたものである特許請求の範囲第1項記載
の易接着性粗面化蒸着ポリエステルフイルムの製
造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21577183A JPS60106839A (ja) | 1983-11-15 | 1983-11-15 | 易接着性粗面化蒸着ポリエステルフイルムの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21577183A JPS60106839A (ja) | 1983-11-15 | 1983-11-15 | 易接着性粗面化蒸着ポリエステルフイルムの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60106839A JPS60106839A (ja) | 1985-06-12 |
| JPH0354701B2 true JPH0354701B2 (ja) | 1991-08-21 |
Family
ID=16677948
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21577183A Granted JPS60106839A (ja) | 1983-11-15 | 1983-11-15 | 易接着性粗面化蒸着ポリエステルフイルムの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60106839A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2553187B2 (ja) * | 1989-02-22 | 1996-11-13 | 帝人株式会社 | 易接着加工高分子フイルム |
| US20070098964A1 (en) * | 2005-11-01 | 2007-05-03 | Solutia, Inc. | Interlayers comprising an embossed polymer film |
| CN101605658B (zh) | 2007-02-14 | 2012-10-03 | 东丽株式会社 | 易粘合性叠层热塑性树脂膜 |
-
1983
- 1983-11-15 JP JP21577183A patent/JPS60106839A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60106839A (ja) | 1985-06-12 |
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