JPH0357937B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0357937B2 JPH0357937B2 JP58042763A JP4276383A JPH0357937B2 JP H0357937 B2 JPH0357937 B2 JP H0357937B2 JP 58042763 A JP58042763 A JP 58042763A JP 4276383 A JP4276383 A JP 4276383A JP H0357937 B2 JPH0357937 B2 JP H0357937B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lead
- parts
- vinyl chloride
- chloride resin
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は耐放射線環境性塩化ビニル樹脂組成物
に関する。 なお、本明細書において耐放射線環境性とは、
耐熱性、耐放射線性および耐高温水蒸気性の包括
概念である。 原子力発電所の1次格納容器内などでは、放射
線が常時存在し、事故発生時にはさらに高温水蒸
気が発生する。そのような場所に布設されるフレ
キシブル被覆電線管やケーブル、電線など(以
下、電線などという)は、そうした特殊でかつ過
酷な環境にも耐えうるものでなければならない。
しかしながら、電線などの被覆材料として広く用
いられている塩化ビニル樹脂組成物は、前記の過
酷な環境に暴露されたとき、硬化したり脆くなつ
たりして亀裂が生じてしまう。 本発明者らはかかる塩化ビニル樹脂組成物の欠
点を改善するべく鉛意研究を重ねた結果、塩化ビ
ニル樹脂100部(重量部、以下同様)に鉛含有量
が70重量%以上の鉛化合物が40〜150部およびト
リメリツト酸のアルキルエステルまたはジペンタ
エリスリトールの脂肪酸エステルが20〜150部配
合されてなる塩化ビニル樹脂組成物が、耐放射線
環境性にすぐれており、前記原子力発電所の1次
格納容器内に布設される電線などの被覆材料とし
てきわめてすぐれていることを見出し、本発明を
完成した。 本発明における鉛化合物は鉛含有量が70重量%
以上であり、たとえば酸化鉛(PbO、Pb2O3、
Pb3O4など)、炭酸鉛(PbCO3)、三塩基性硫酸鉛
(3PbO・PbSO4・H2O)、二塩基性亜燐酸鉛
(2PbO・PbHPO3・1/2H2O)、二塩基性フタル酸
鉛(C6H4(COOPbO)2Pb)、塩基性硅酸鉛
(PbO・2PbSiO3・H2O)またはそれらの混合物
があげられる。これらの鉛化合物は放射線遮蔽効
果を有し、耐水蒸気性を付与するものである。配
合量は前記のごとく、塩化ビニル樹脂100部に対
し40〜150部であり、好ましくは50〜120部、とく
に好ましくは60〜90部である。40部より少ないと
きは耐放射線環境性の効果が充分でなく、150部
を超えるときは成形時の加工性に劣ると共に成形
物の機械的特性(たとえば引張伸び、引張強度な
ど)に問題が生ずる。 本発明に用いる特定のエステル化合物は、耐熱
性にすぐれておりかつ塩化ビニル樹脂を可塑化す
る作用をも有しているものである。しかし、かか
るエステル化合物に代えて他の塩化ビニル樹脂の
可塑剤、たとえばジオチルフタレートやクレジル
ジフエニルホスフエートなどを用いるときは、本
発明の目的である耐放射線環境性はえられない。 トリメリツト酸のアルキルエステルとしては、
たとえば一般式: (式中、Rは炭素数8〜10個のアルキル基であ
る)で示されるトリメリツト酸エステルが好まし
く、具体例としてはトリオクチルトリメリテー
ト、トリイソノニルトリメリテート、トリイソデ
シルトリメリテートなどがあげられる。 ジペンタエリスリトールの脂肪酸エステルとし
ては、たとえばジペンタエリスリトールヘキサカ
プロエート、ジペンタエリスリトールヘキサブチ
レート、ジペンタエリスリトールヘキサアジペー
トなどのジペンタエリスリトールと炭素数10個以
下の脂肪酸とのエステルが好ましい。炭素数10個
以下の脂肪酸の具体例としては、たとえばプロピ
オン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント
酸、カプリル酸、ペラルコン酸、カプリン酸など
の飽和モノカルボン酸、アクリル酸、クロトン酸
などの不飽和モノカルボン酸、蓚酸、マロン酸、
コハク酸、グルタール酸、アジピン酸などの飽和
ジカルボン酸、マレイン酸などの不飽和ジカルボ
ン酸などがあげられる。 これら特定のエステル化合物の配合量は塩化ビ
ニル系樹脂100部に対し20〜150部であり、好まし
くは40〜100部、とくに好ましくは50〜80部であ
る。20部より少ないときは組成物の混練や押出時
の成形加工性に劣ると共に、成形物の引張伸びお
よび脆化温度が著しく低下し、可撓性に劣る。
150部を超えるときは組成物の混練や押出時の成
形加工性に劣ると共に、成形物の引張強さおよび
加熱変形性が著しく低下し、機械的強度に劣る。 本発明の組成物のすぐれた耐放射線環境性は、
前記鉛化合物およびエステル化合物を特定量塩化
ビニル樹脂に配合することにより初めてえられる
ものであり、いずれか一方が欠けても所望の耐放
射線環境性がえられない。 本発明の塩化ビニル樹脂組成物はすぐれた耐放
射線環境性、すなわち耐熱性、耐放射線性および
高温水蒸気性を有しているので、前記原子力発電
所の1次格納容器内に限られず、2次格納容器
内、原子力船の格納容器内など高温高湿で放射線
が存在している原子力関連施設のいずれにも用い
ることができる。 また本発明の塩化ビニル樹脂組成物は前記原子
力関連施設用のケーブル、電線などの被覆物やフ
レキシブル被覆電線管の材料として好適である
が、そのほかパツキング、シール材、枠、ホース
類などの材料としても有用である。 つぎに本発明の塩化ビニル樹脂組成物を実施例
および比較例に基づいて説明するが、本発明はか
かる実施例のみに限定されるものではない。 実施例1〜9および比較例1〜8 塩化ビニル樹脂100部に第1表に示す鉛化合物
およびエステル化合物を同表に示す量配合し、塩
化ビニル樹脂組成物をえた。 えられた組成物をロール練りしたのち、加熱プ
レスして1mm厚のシートに成形し、つぎの暴露試
験用の試料とした。 暴露試験は電気学会技術報告(部)第139号
における原子力発電所用電線・ケーブルの環境試
験方法ならびに耐延焼性試験方法に関する推奨案
に従つて、試料を121℃の温度に7日間維持した
のち(加熱)、γ線を76Mrad/hr)照射し(放
射線照射)、ついで171℃の高温水蒸気雰囲気中に
9時間、さらに121℃の高温水蒸気雰囲気中に312
時間暴露(高温水蒸気暴露)することにより行な
つた。 加熱後、放射線照射後および高温水蒸気暴露後
にそれぞれ試料の引張強度および引張伸びを調べ
た。結果を第1表に示す。
に関する。 なお、本明細書において耐放射線環境性とは、
耐熱性、耐放射線性および耐高温水蒸気性の包括
概念である。 原子力発電所の1次格納容器内などでは、放射
線が常時存在し、事故発生時にはさらに高温水蒸
気が発生する。そのような場所に布設されるフレ
キシブル被覆電線管やケーブル、電線など(以
下、電線などという)は、そうした特殊でかつ過
酷な環境にも耐えうるものでなければならない。
しかしながら、電線などの被覆材料として広く用
いられている塩化ビニル樹脂組成物は、前記の過
酷な環境に暴露されたとき、硬化したり脆くなつ
たりして亀裂が生じてしまう。 本発明者らはかかる塩化ビニル樹脂組成物の欠
点を改善するべく鉛意研究を重ねた結果、塩化ビ
ニル樹脂100部(重量部、以下同様)に鉛含有量
が70重量%以上の鉛化合物が40〜150部およびト
リメリツト酸のアルキルエステルまたはジペンタ
エリスリトールの脂肪酸エステルが20〜150部配
合されてなる塩化ビニル樹脂組成物が、耐放射線
環境性にすぐれており、前記原子力発電所の1次
格納容器内に布設される電線などの被覆材料とし
てきわめてすぐれていることを見出し、本発明を
完成した。 本発明における鉛化合物は鉛含有量が70重量%
以上であり、たとえば酸化鉛(PbO、Pb2O3、
Pb3O4など)、炭酸鉛(PbCO3)、三塩基性硫酸鉛
(3PbO・PbSO4・H2O)、二塩基性亜燐酸鉛
(2PbO・PbHPO3・1/2H2O)、二塩基性フタル酸
鉛(C6H4(COOPbO)2Pb)、塩基性硅酸鉛
(PbO・2PbSiO3・H2O)またはそれらの混合物
があげられる。これらの鉛化合物は放射線遮蔽効
果を有し、耐水蒸気性を付与するものである。配
合量は前記のごとく、塩化ビニル樹脂100部に対
し40〜150部であり、好ましくは50〜120部、とく
に好ましくは60〜90部である。40部より少ないと
きは耐放射線環境性の効果が充分でなく、150部
を超えるときは成形時の加工性に劣ると共に成形
物の機械的特性(たとえば引張伸び、引張強度な
ど)に問題が生ずる。 本発明に用いる特定のエステル化合物は、耐熱
性にすぐれておりかつ塩化ビニル樹脂を可塑化す
る作用をも有しているものである。しかし、かか
るエステル化合物に代えて他の塩化ビニル樹脂の
可塑剤、たとえばジオチルフタレートやクレジル
ジフエニルホスフエートなどを用いるときは、本
発明の目的である耐放射線環境性はえられない。 トリメリツト酸のアルキルエステルとしては、
たとえば一般式: (式中、Rは炭素数8〜10個のアルキル基であ
る)で示されるトリメリツト酸エステルが好まし
く、具体例としてはトリオクチルトリメリテー
ト、トリイソノニルトリメリテート、トリイソデ
シルトリメリテートなどがあげられる。 ジペンタエリスリトールの脂肪酸エステルとし
ては、たとえばジペンタエリスリトールヘキサカ
プロエート、ジペンタエリスリトールヘキサブチ
レート、ジペンタエリスリトールヘキサアジペー
トなどのジペンタエリスリトールと炭素数10個以
下の脂肪酸とのエステルが好ましい。炭素数10個
以下の脂肪酸の具体例としては、たとえばプロピ
オン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント
酸、カプリル酸、ペラルコン酸、カプリン酸など
の飽和モノカルボン酸、アクリル酸、クロトン酸
などの不飽和モノカルボン酸、蓚酸、マロン酸、
コハク酸、グルタール酸、アジピン酸などの飽和
ジカルボン酸、マレイン酸などの不飽和ジカルボ
ン酸などがあげられる。 これら特定のエステル化合物の配合量は塩化ビ
ニル系樹脂100部に対し20〜150部であり、好まし
くは40〜100部、とくに好ましくは50〜80部であ
る。20部より少ないときは組成物の混練や押出時
の成形加工性に劣ると共に、成形物の引張伸びお
よび脆化温度が著しく低下し、可撓性に劣る。
150部を超えるときは組成物の混練や押出時の成
形加工性に劣ると共に、成形物の引張強さおよび
加熱変形性が著しく低下し、機械的強度に劣る。 本発明の組成物のすぐれた耐放射線環境性は、
前記鉛化合物およびエステル化合物を特定量塩化
ビニル樹脂に配合することにより初めてえられる
ものであり、いずれか一方が欠けても所望の耐放
射線環境性がえられない。 本発明の塩化ビニル樹脂組成物はすぐれた耐放
射線環境性、すなわち耐熱性、耐放射線性および
高温水蒸気性を有しているので、前記原子力発電
所の1次格納容器内に限られず、2次格納容器
内、原子力船の格納容器内など高温高湿で放射線
が存在している原子力関連施設のいずれにも用い
ることができる。 また本発明の塩化ビニル樹脂組成物は前記原子
力関連施設用のケーブル、電線などの被覆物やフ
レキシブル被覆電線管の材料として好適である
が、そのほかパツキング、シール材、枠、ホース
類などの材料としても有用である。 つぎに本発明の塩化ビニル樹脂組成物を実施例
および比較例に基づいて説明するが、本発明はか
かる実施例のみに限定されるものではない。 実施例1〜9および比較例1〜8 塩化ビニル樹脂100部に第1表に示す鉛化合物
およびエステル化合物を同表に示す量配合し、塩
化ビニル樹脂組成物をえた。 えられた組成物をロール練りしたのち、加熱プ
レスして1mm厚のシートに成形し、つぎの暴露試
験用の試料とした。 暴露試験は電気学会技術報告(部)第139号
における原子力発電所用電線・ケーブルの環境試
験方法ならびに耐延焼性試験方法に関する推奨案
に従つて、試料を121℃の温度に7日間維持した
のち(加熱)、γ線を76Mrad/hr)照射し(放
射線照射)、ついで171℃の高温水蒸気雰囲気中に
9時間、さらに121℃の高温水蒸気雰囲気中に312
時間暴露(高温水蒸気暴露)することにより行な
つた。 加熱後、放射線照射後および高温水蒸気暴露後
にそれぞれ試料の引張強度および引張伸びを調べ
た。結果を第1表に示す。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 塩化ビニル樹脂100重量部に鉛含有量が70重
量%以上の鉛化合物が40〜150重量部およびトリ
メリツト酸のアルキルエステルまたはジペンタエ
リスリトールの脂肪酸エステルが20〜150重量部
配合されてなる耐放射線環境性塩化ビニル樹脂組
成物。 2 前記鉛化合物が酸化鉛、炭酸鉛、三塩基性硫
酸鉛、二塩基性亜燐酸鉛、二塩基性フタル酸鉛、
塩基性硅酸鉛またはそれらの混合物である特許請
求の範囲第1項記載の組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58042763A JPS59168054A (ja) | 1983-03-14 | 1983-03-14 | 耐放射線環境性塩化ビニル樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58042763A JPS59168054A (ja) | 1983-03-14 | 1983-03-14 | 耐放射線環境性塩化ビニル樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59168054A JPS59168054A (ja) | 1984-09-21 |
| JPH0357937B2 true JPH0357937B2 (ja) | 1991-09-03 |
Family
ID=12645013
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58042763A Granted JPS59168054A (ja) | 1983-03-14 | 1983-03-14 | 耐放射線環境性塩化ビニル樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59168054A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105802065A (zh) * | 2016-04-08 | 2016-07-27 | 苏州新区华士达工程塑胶有限公司 | 一种具有韧性的塑料组合物 |
| CN105647074A (zh) * | 2016-04-08 | 2016-06-08 | 苏州新区华士达工程塑胶有限公司 | 一种具有增韧作用的聚氯乙烯塑料 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52150461A (en) * | 1976-06-08 | 1977-12-14 | Riken Vitamin Co Ltd | Vinyl chloride resin composition |
| DE2652328A1 (de) * | 1976-11-17 | 1978-05-18 | Neynaber Chemie Gmbh | Bleiverbindungen enthaltende stabilisator-gleitmittel-kombination fuer formmassen auf basis von polyvinylchlorid |
| JPS54117550A (en) * | 1978-03-06 | 1979-09-12 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | Vinyl chloride resin composition |
| JPS565843A (en) * | 1979-06-28 | 1981-01-21 | Chisso Corp | Vinyl chloride resin composition |
-
1983
- 1983-03-14 JP JP58042763A patent/JPS59168054A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59168054A (ja) | 1984-09-21 |
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