JPH036154B2 - - Google Patents
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- JPH036154B2 JPH036154B2 JP62289286A JP28928687A JPH036154B2 JP H036154 B2 JPH036154 B2 JP H036154B2 JP 62289286 A JP62289286 A JP 62289286A JP 28928687 A JP28928687 A JP 28928687A JP H036154 B2 JPH036154 B2 JP H036154B2
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Description
本発明は一般式
(但し、R1はアルキル基、R2はCH2CH2O又は
CH2CH2CH2Oで該酸素は上記一般式の右側のカ
ルボニルに結合し、Xはハロゲン原子で、mは1
〜2又nは1〜4の整数を表わす)で示されるビ
ス(ハロシリルプロポキシカルボニルオキシ)ア
ルカンを提供するものである。尚本発明で云うビ
ス(ハロシリルプロポキシカルボニルオキシ)ア
ルカンは、上記定義から明白なようにビス(ハロ
シリルプロポキシカルボニルオキシ)オキサアル
カンを含む総称である。 従来、Y−R−SiX3(Xはハロゲン原子、Yは
管能基、Rは直鎖または分枝状のアルキレン基な
どを表わす)で示される官能性アルキルシラン化
合物、例えば2−シアノエチルトリクロロシラン
などは公知の化合物で繊維表面などへの撥水処理
剤、潤滑剤、防錆剤等に使用されることが知られ
ている。 本発明者は長年有用な種々の官能性有機珪素化
合物の合成研究を続けて来たが、新規な化合物で
ある、一般式 (但し、R1はアルキル基、R2はCH2CH2O又は
CH2CH2CH2Oで該酸素は上記一般式の右側カル
ボニルに結合し、Xはハロゲン原子で、mは1〜
2又nは1〜4の整数を表わす)で示される。ビ
ス(ハロシリルプロポキシカルボニルオキシ)ア
ルカンを合成し、その構造及び用途を確認、本発
明を完成し提供するに至つた。 即ち本発明の新規化合物であるビス(ハロシリ
ルプロポキシカルボニルオキシ)アルカンは一般
式 (但し、R1はアルキル基、R2はCH2CH2O又は
CH2CH2CH2Oで該酸素は上記一般式の右側カル
ボニルに結合し、Xはハロゲン原子、mは1〜2
又nは1〜4の整数を表わす)で示される。 式中のR1は、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基などのアルキル基であり、ハロゲン
その他の置換基が存在してもよい。また炭素数が
大きくなる程疎水性が増し、本物質を種々のコー
ト剤としての用途に応じて適宜選択できる。また
R2 oは本物質を剤などに用いる場合の基材との馴
染を調整するなどの働きがあり、プラスチツク材
などに適用する場合にはR2 oが−
CH2CH2OCH2CH2O−の形態がしばしば好まし
い場合がある。またXはハロゲン原子であり、特
に塩素及び臭素が好ましい。 本発明のビス(ハロシリルプロポキシカルボニ
ルオキシ)アルカン、即ち、 は一般式にXの種類ならびにnの数によつてその
性状が多少異なるが通常、常温常圧下では無色透
明液体状で存在する。また本発明のビス(ハロシ
リルプロポキシカルボニルオキシ)アルカンは一
般に次の(イ)〜(ニ)のような手段で一般式の各化合物
であることを確認することが出来る。 (イ) 赤外線吸収スペクトル(IR)を測定するこ
とにより、1740〜1750cm-1付近にカーボネート
化合物に特有なカルボニル基にもとづく強い吸
収が現われる。なお、単離精製した無色透明液
体である生成物を高温例えば180℃以上に加熱
した場合、連続的に泡を発生して分解するこ
と、即ち脱炭酸反応を起こすことからも生成物
がカーボネート類に属していることを知ること
ができる。 (ロ) 13炭素核磁気共鳴スペクトル(13C−NMR)
を測定することによつて分子中に存在するメチ
レン基ならびにカーボネート基の個数と種類、
珪素原子上のアルキル基の個数と種類を知るこ
とが出来る。即ち、13C−NMR(テトラメチル
シラン基準)に於いて156ppm付近にカーボネ
ート化合物に特有なカルボニル基の炭素原子に
基づくピーク、70ppm付近にカーボネートの酸
素原子に隣接するメチレン基の炭素原子に基づ
くピーク、23ppm付近にプロピレン基の中央に
位置するメチレン基の炭素原子に基づくピー
ク、5〜15ppm付近に珪素原子に隣接したメチ
レン基の炭素原子に基づくピークを示す。さら
に分子中にエーテル結合が存在する場合、該エ
ーテル基に隣接するメチレン基の炭素原子に基
づくピークが70ppm付近に現われる。なお、そ
れぞれのピーク強度を相対的に比較することに
より、それぞれの結合基の個数を知ることが出
来る。 (ハ) 質量スペクトル(MS)を測定し、観察され
る各ピーク(一般にはイオンの分子量を電子の
荷電数eで割つたm/eで表わされる質量数)
に相当する組成式を算出することにより、測定
に供した試料の結合様式さらに終局的にはその
分子量を推定することが出来る。例えば前記一
般式に於いてXが塩素原子でありmが2でR1
がメチル基である場合m/e159,157,155に
CH2CH2CH2Oで該酸素は上記一般式の右側のカ
ルボニルに結合し、Xはハロゲン原子で、mは1
〜2又nは1〜4の整数を表わす)で示されるビ
ス(ハロシリルプロポキシカルボニルオキシ)ア
ルカンを提供するものである。尚本発明で云うビ
ス(ハロシリルプロポキシカルボニルオキシ)ア
ルカンは、上記定義から明白なようにビス(ハロ
シリルプロポキシカルボニルオキシ)オキサアル
カンを含む総称である。 従来、Y−R−SiX3(Xはハロゲン原子、Yは
管能基、Rは直鎖または分枝状のアルキレン基な
どを表わす)で示される官能性アルキルシラン化
合物、例えば2−シアノエチルトリクロロシラン
などは公知の化合物で繊維表面などへの撥水処理
剤、潤滑剤、防錆剤等に使用されることが知られ
ている。 本発明者は長年有用な種々の官能性有機珪素化
合物の合成研究を続けて来たが、新規な化合物で
ある、一般式 (但し、R1はアルキル基、R2はCH2CH2O又は
CH2CH2CH2Oで該酸素は上記一般式の右側カル
ボニルに結合し、Xはハロゲン原子で、mは1〜
2又nは1〜4の整数を表わす)で示される。ビ
ス(ハロシリルプロポキシカルボニルオキシ)ア
ルカンを合成し、その構造及び用途を確認、本発
明を完成し提供するに至つた。 即ち本発明の新規化合物であるビス(ハロシリ
ルプロポキシカルボニルオキシ)アルカンは一般
式 (但し、R1はアルキル基、R2はCH2CH2O又は
CH2CH2CH2Oで該酸素は上記一般式の右側カル
ボニルに結合し、Xはハロゲン原子、mは1〜2
又nは1〜4の整数を表わす)で示される。 式中のR1は、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基などのアルキル基であり、ハロゲン
その他の置換基が存在してもよい。また炭素数が
大きくなる程疎水性が増し、本物質を種々のコー
ト剤としての用途に応じて適宜選択できる。また
R2 oは本物質を剤などに用いる場合の基材との馴
染を調整するなどの働きがあり、プラスチツク材
などに適用する場合にはR2 oが−
CH2CH2OCH2CH2O−の形態がしばしば好まし
い場合がある。またXはハロゲン原子であり、特
に塩素及び臭素が好ましい。 本発明のビス(ハロシリルプロポキシカルボニ
ルオキシ)アルカン、即ち、 は一般式にXの種類ならびにnの数によつてその
性状が多少異なるが通常、常温常圧下では無色透
明液体状で存在する。また本発明のビス(ハロシ
リルプロポキシカルボニルオキシ)アルカンは一
般に次の(イ)〜(ニ)のような手段で一般式の各化合物
であることを確認することが出来る。 (イ) 赤外線吸収スペクトル(IR)を測定するこ
とにより、1740〜1750cm-1付近にカーボネート
化合物に特有なカルボニル基にもとづく強い吸
収が現われる。なお、単離精製した無色透明液
体である生成物を高温例えば180℃以上に加熱
した場合、連続的に泡を発生して分解するこ
と、即ち脱炭酸反応を起こすことからも生成物
がカーボネート類に属していることを知ること
ができる。 (ロ) 13炭素核磁気共鳴スペクトル(13C−NMR)
を測定することによつて分子中に存在するメチ
レン基ならびにカーボネート基の個数と種類、
珪素原子上のアルキル基の個数と種類を知るこ
とが出来る。即ち、13C−NMR(テトラメチル
シラン基準)に於いて156ppm付近にカーボネ
ート化合物に特有なカルボニル基の炭素原子に
基づくピーク、70ppm付近にカーボネートの酸
素原子に隣接するメチレン基の炭素原子に基づ
くピーク、23ppm付近にプロピレン基の中央に
位置するメチレン基の炭素原子に基づくピー
ク、5〜15ppm付近に珪素原子に隣接したメチ
レン基の炭素原子に基づくピークを示す。さら
に分子中にエーテル結合が存在する場合、該エ
ーテル基に隣接するメチレン基の炭素原子に基
づくピークが70ppm付近に現われる。なお、そ
れぞれのピーク強度を相対的に比較することに
より、それぞれの結合基の個数を知ることが出
来る。 (ハ) 質量スペクトル(MS)を測定し、観察され
る各ピーク(一般にはイオンの分子量を電子の
荷電数eで割つたm/eで表わされる質量数)
に相当する組成式を算出することにより、測定
に供した試料の結合様式さらに終局的にはその
分子量を推定することが出来る。例えば前記一
般式に於いてXが塩素原子でありmが2でR1
がメチル基である場合m/e159,157,155に
【式】に相当する極めて強い
ピーク、m/e117,115,113に
【式】に相
当するピークを示す。さらに極めて注意深く測
定を行なうと、強度的には弱いが対応する分子
量に相当する分子イオンピーク(M )を観察
することができる。同様にX,R1,mが他の
組合わせの場合も特有のピークを観察すること
が出来る。 (ニ) 元素分析によつて炭素、水素、珪素の各重量
%を求め、さらに認知された各元素の重量%の
和を100から減じることにより、酸素の重量%
を算出することが出来、従つて、該生成物の組
成式を決定することが出来る。 本発明のビス(ハロシリルプロポキシカルボニ
ルオキシ)アルカンは高沸点も有する無色無臭の
透明液体であり、具体的には後述する実施例に示
すが、一般の有機化合物と同じように分子量が大
きくなる程沸点が高くなる傾向がある。 本発明のビス(ハロシリルプロポキシカルボニ
ルオキシ)アルカンはベンゼン、エーテル、ヘキ
サン、クロロホルム、四塩化炭素、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミドなどの一般有
機溶媒に良く溶ける。また、前記一般式で示され
るジカーボネートを含水溶媒に添加すると発熱を
伴う加水分解反応が起こり、対応するポリシルセ
スキオキサン化合物に変化する。また、該加水分
解は溶媒に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
アンモニア等の塩基類あるいは塩酸、硫酸、酢酸
等の酸類を添加することにより大いに促進され
る。本発明のビス(ハロシリルプロポキシカルボ
ニルオキシ)アルカンは無溶媒あるいは不活性溶
媒中で180℃以上に加熱した場合、連続的に脱炭
酸反応を起こす。該脱炭酸反応は加熱温度が高く
なる程、激しくなる傾向にある。なお脱炭酸反応
後の分解物も一般に無色透明の液体である。 本発明のビス(ハロシリルプロポキシカルボニ
ルオキシ)アルカンの製造方法は特に限定されず
如何なる方法によつて得てもよい。一般に好適に
採用される代表的な製造方法を以下に説明する。
即ち下記式で示されるビス(アリルオキシカルボ
ニルオキシ)アルカンと一般式 (但し、Xはハロゲン原子、mは1〜2の整数
である)で示されるシラン化合物例えばアルキル
ジハロゲノシランとを触媒存在下に反応させるこ
とによつて好収率で目的とするビス(ハロシリル
プロポキシカルボニルオキシ)アルカンを得るこ
とが出来る。 上記式で示されるビス(アリルオキシカルボニ
ルオキシ)アルカンは、その製法に限定されず例
えば公知の製法でられるものが特に制限されずに
使用出来る。またアルキルハロゲノシランは一般
式 (Xはハロゲン原子、mは1〜2の整数であ
る)で示される化合物で、その製法に限定されず
使用出来る。また該反応に用いられる触媒は、塩
化白金酸カリウム、白金黒、Pt/C、Pt/シリ
カ、Pt/アルミナ、PtCl2(Phh3)2、塩化白金酸
等の白金化合物、PdCl2、PdCl2(PPh3)2、PdCl2
(C6H5CN)2等のパラジウム化合物、RhCl3、
RhCl(PPh3)3等のロジウム化合物などのいわゆる
ヒドロジリル化反応に一般的に用いられる触媒で
あれば特に限定されず使用することが出来るが、
中でも白金黒、塩化白金酸等の白金化合物が少量
でしかも効果的である場合が多いので好適であ
る。 本発明に於けるビス(アリルオキシカルボニル
オキシ)アルカンとアルキルアルコキシシランと
の反応の代表例は後述する実施例で詳述する。該
反応は一般に無溶媒に於いても実施することが出
来るが、通常溶媒の存在下実施するのが一般的で
ある。該溶媒としては、原料或いは触媒と反応し
ない極性非水溶媒ならば特に限定されず用いるこ
とが出来、一般にはベンゼン、トルエン、ヘキサ
ン等の炭化水素系溶媒;クロロホルム、四塩化炭
素等のハロゲン化炭化水素系溶媒;ジメチルエー
テル、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒等が
好適に使用される。 また前記反応条件は特に限定されるものではな
いが、原料の種類、触媒の種類、溶媒の有無又は
種類等によつて異なる場合があるので予め好適な
条件を選定して実施するのが好ましい。一般には
−20〜160℃の温度下に、数10分〜40時間の範囲
で選べば十分である。また反応圧力は大気圧下に
十分に進行するので通常は常圧で実施すればよ
く、必要に応じて加圧下或いは減圧下で実施する
ことも出来る。 本発明のビス(ハロシリルプロポキシカルボニ
ルオキシ)アルカンは前記一般式から或いは前記
性状の説明からも明らかなようにカーボネート基
と両端に珪素を含む化合物である。該カーボネー
ト基は前記したように加熱することによつて炭酸
ガスとして離脱するのでこの性状を利用した発泡
剤としての用途がある。また前記含有珪素に基因
し撥水性の強いものであるので撥水剤としての用
途も有する。この場合ビス(シリルプロポキシカ
ルボニルオキシ)アルカンは部分的に又は完全に
加水分解させることによつて架橋した強固な被膜
とすることも出来るのでガラス、セメント、モル
タル等の無機材料;紙、木材、セルロース、ナイ
ロン等についての種々の形態の加工物の表面に塗
布することにより該加工物に撥水性を付与するこ
とが出来る。 本発明を更に具体的に説明するために以下実施
例を挙げて説明するが本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。 実施例 1 1,5−ビス(アリルオキシカルボニルオキ
シ)−3−オキサペンタン (41.3g、0.15モル)、メチルジクロロシラン
(51.8g)、無水n−ヘキサン(100ml)の混合物
に塩化白金酸・6水和物(100mg)を加え、磁気
撹拌下に8時間加熱還流した。反応混合物から低
沸点成分を常圧蒸留によつて除いた後、さらに高
沸点成分を油浴上70℃、最終的には130℃にまで
徐々に加熱しながら注意深く高真空(約0.1mmH
g)留去した。該反応生成物は上記加熱蒸留によ
り淡黄色から暗黄色に変化した。少量の黒色沈殿
をドライボツクス中で濾過することにより、黒色
を帯びたやや粘稠な液体(73.0g)を得た。赤外
吸収スペクトルを測定したところ1745cm-1にカー
ボネート基のカルボニル基に基づく強い吸収を示
した。その元素分析値はC33.0%、H5.17%であ
つてC14H26O7Cl4Si2(504.33)に対する計算値で
あるC33.3%、H5,20%に極めて良く一致した。
また質量スペクトルを測定したところm/e506,
504,502に強度的には弱いが分子量に相当する分
子イオンピーク(M )、m/e263,261,259に
定を行なうと、強度的には弱いが対応する分子
量に相当する分子イオンピーク(M )を観察
することができる。同様にX,R1,mが他の
組合わせの場合も特有のピークを観察すること
が出来る。 (ニ) 元素分析によつて炭素、水素、珪素の各重量
%を求め、さらに認知された各元素の重量%の
和を100から減じることにより、酸素の重量%
を算出することが出来、従つて、該生成物の組
成式を決定することが出来る。 本発明のビス(ハロシリルプロポキシカルボニ
ルオキシ)アルカンは高沸点も有する無色無臭の
透明液体であり、具体的には後述する実施例に示
すが、一般の有機化合物と同じように分子量が大
きくなる程沸点が高くなる傾向がある。 本発明のビス(ハロシリルプロポキシカルボニ
ルオキシ)アルカンはベンゼン、エーテル、ヘキ
サン、クロロホルム、四塩化炭素、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミドなどの一般有
機溶媒に良く溶ける。また、前記一般式で示され
るジカーボネートを含水溶媒に添加すると発熱を
伴う加水分解反応が起こり、対応するポリシルセ
スキオキサン化合物に変化する。また、該加水分
解は溶媒に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
アンモニア等の塩基類あるいは塩酸、硫酸、酢酸
等の酸類を添加することにより大いに促進され
る。本発明のビス(ハロシリルプロポキシカルボ
ニルオキシ)アルカンは無溶媒あるいは不活性溶
媒中で180℃以上に加熱した場合、連続的に脱炭
酸反応を起こす。該脱炭酸反応は加熱温度が高く
なる程、激しくなる傾向にある。なお脱炭酸反応
後の分解物も一般に無色透明の液体である。 本発明のビス(ハロシリルプロポキシカルボニ
ルオキシ)アルカンの製造方法は特に限定されず
如何なる方法によつて得てもよい。一般に好適に
採用される代表的な製造方法を以下に説明する。
即ち下記式で示されるビス(アリルオキシカルボ
ニルオキシ)アルカンと一般式 (但し、Xはハロゲン原子、mは1〜2の整数
である)で示されるシラン化合物例えばアルキル
ジハロゲノシランとを触媒存在下に反応させるこ
とによつて好収率で目的とするビス(ハロシリル
プロポキシカルボニルオキシ)アルカンを得るこ
とが出来る。 上記式で示されるビス(アリルオキシカルボニ
ルオキシ)アルカンは、その製法に限定されず例
えば公知の製法でられるものが特に制限されずに
使用出来る。またアルキルハロゲノシランは一般
式 (Xはハロゲン原子、mは1〜2の整数であ
る)で示される化合物で、その製法に限定されず
使用出来る。また該反応に用いられる触媒は、塩
化白金酸カリウム、白金黒、Pt/C、Pt/シリ
カ、Pt/アルミナ、PtCl2(Phh3)2、塩化白金酸
等の白金化合物、PdCl2、PdCl2(PPh3)2、PdCl2
(C6H5CN)2等のパラジウム化合物、RhCl3、
RhCl(PPh3)3等のロジウム化合物などのいわゆる
ヒドロジリル化反応に一般的に用いられる触媒で
あれば特に限定されず使用することが出来るが、
中でも白金黒、塩化白金酸等の白金化合物が少量
でしかも効果的である場合が多いので好適であ
る。 本発明に於けるビス(アリルオキシカルボニル
オキシ)アルカンとアルキルアルコキシシランと
の反応の代表例は後述する実施例で詳述する。該
反応は一般に無溶媒に於いても実施することが出
来るが、通常溶媒の存在下実施するのが一般的で
ある。該溶媒としては、原料或いは触媒と反応し
ない極性非水溶媒ならば特に限定されず用いるこ
とが出来、一般にはベンゼン、トルエン、ヘキサ
ン等の炭化水素系溶媒;クロロホルム、四塩化炭
素等のハロゲン化炭化水素系溶媒;ジメチルエー
テル、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒等が
好適に使用される。 また前記反応条件は特に限定されるものではな
いが、原料の種類、触媒の種類、溶媒の有無又は
種類等によつて異なる場合があるので予め好適な
条件を選定して実施するのが好ましい。一般には
−20〜160℃の温度下に、数10分〜40時間の範囲
で選べば十分である。また反応圧力は大気圧下に
十分に進行するので通常は常圧で実施すればよ
く、必要に応じて加圧下或いは減圧下で実施する
ことも出来る。 本発明のビス(ハロシリルプロポキシカルボニ
ルオキシ)アルカンは前記一般式から或いは前記
性状の説明からも明らかなようにカーボネート基
と両端に珪素を含む化合物である。該カーボネー
ト基は前記したように加熱することによつて炭酸
ガスとして離脱するのでこの性状を利用した発泡
剤としての用途がある。また前記含有珪素に基因
し撥水性の強いものであるので撥水剤としての用
途も有する。この場合ビス(シリルプロポキシカ
ルボニルオキシ)アルカンは部分的に又は完全に
加水分解させることによつて架橋した強固な被膜
とすることも出来るのでガラス、セメント、モル
タル等の無機材料;紙、木材、セルロース、ナイ
ロン等についての種々の形態の加工物の表面に塗
布することにより該加工物に撥水性を付与するこ
とが出来る。 本発明を更に具体的に説明するために以下実施
例を挙げて説明するが本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。 実施例 1 1,5−ビス(アリルオキシカルボニルオキ
シ)−3−オキサペンタン (41.3g、0.15モル)、メチルジクロロシラン
(51.8g)、無水n−ヘキサン(100ml)の混合物
に塩化白金酸・6水和物(100mg)を加え、磁気
撹拌下に8時間加熱還流した。反応混合物から低
沸点成分を常圧蒸留によつて除いた後、さらに高
沸点成分を油浴上70℃、最終的には130℃にまで
徐々に加熱しながら注意深く高真空(約0.1mmH
g)留去した。該反応生成物は上記加熱蒸留によ
り淡黄色から暗黄色に変化した。少量の黒色沈殿
をドライボツクス中で濾過することにより、黒色
を帯びたやや粘稠な液体(73.0g)を得た。赤外
吸収スペクトルを測定したところ1745cm-1にカー
ボネート基のカルボニル基に基づく強い吸収を示
した。その元素分析値はC33.0%、H5.17%であ
つてC14H26O7Cl4Si2(504.33)に対する計算値で
あるC33.3%、H5,20%に極めて良く一致した。
また質量スペクトルを測定したところm/e506,
504,502に強度的には弱いが分子量に相当する分
子イオンピーク(M )、m/e263,261,259に
【式】に対応
するピーク、m/e159,157,155に
【式】に対応するピーク、m/
e117,115,113に
【式】に対応するピークを
示した。さらに13C−核磁気共鳴スペクトル(13C
−nmr)を測定した。各ピーク(化学シフト値:
δppn:テトラメチルシラン基準)の解析結果は次
の通りであつた。 上記の結果から、単離生成物は原料である1,
5−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)−3
−オキサペンタン中の2個のアリル基がメチルジ
クロロシリル化された1,5−ビス(メチルジク
ロロシリルプロポキシカルボニルオキシ)−3−
オキサペンタンであることが明らかとなつた。収
率は用いた1,5−ビス(アリルオキシカルボニ
ルオキシ)−3−オキサペンタンに対して96.5%
であつた。 実施例 2 1,2−ビス(アリルオキシカルボニルオキ
シ)エタン(23.0g、0.1モル)、エチルジクロロ
シラン(38.7g)、無水n−ヘキサン(100ml)、
塩化白金酸・6水和物(50mg)の混合物につき実
施例1と同様に反応ならびに後処理を行ない、黒
みを帯びた黄色液体(48.1g)を得た。赤外吸収
スペクトルを測定したところ1750cm-1にカーボネ
ート基のカルボニル結合に基づく強い吸収を示し
た。その元素分析値はC34.1%、H5.33%、
Cl29.11%であつてC14H26O6Cl4Si2(488.33)に対
する計算値であるC34.43%、H5.37%、Cl29.04%
に一致した。また質量スペクトル測定では分子イ
オンピーク(M )の他に
−nmr)を測定した。各ピーク(化学シフト値:
δppn:テトラメチルシラン基準)の解析結果は次
の通りであつた。 上記の結果から、単離生成物は原料である1,
5−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ)−3
−オキサペンタン中の2個のアリル基がメチルジ
クロロシリル化された1,5−ビス(メチルジク
ロロシリルプロポキシカルボニルオキシ)−3−
オキサペンタンであることが明らかとなつた。収
率は用いた1,5−ビス(アリルオキシカルボニ
ルオキシ)−3−オキサペンタンに対して96.5%
であつた。 実施例 2 1,2−ビス(アリルオキシカルボニルオキ
シ)エタン(23.0g、0.1モル)、エチルジクロロ
シラン(38.7g)、無水n−ヘキサン(100ml)、
塩化白金酸・6水和物(50mg)の混合物につき実
施例1と同様に反応ならびに後処理を行ない、黒
みを帯びた黄色液体(48.1g)を得た。赤外吸収
スペクトルを測定したところ1750cm-1にカーボネ
ート基のカルボニル結合に基づく強い吸収を示し
た。その元素分析値はC34.1%、H5.33%、
Cl29.11%であつてC14H26O6Cl4Si2(488.33)に対
する計算値であるC34.43%、H5.37%、Cl29.04%
に一致した。また質量スペクトル測定では分子イ
オンピーク(M )の他に
【式】
【式】
【式】の各ピ
ークが観察された。さらに13C−nmr測定の解析
結は次の通りであつた。 上記の結果から、単離生成物が1,2−ビス
(エチルジクロロシリルプロポキシカルボニルオ
キシ)エタンであることが明らかとなつた。収率
は用いた1,2−ビス(アリルオキシカルボニル
オキシ)エタンに対して98.5%であつた。 実施例 3 1,3−ビス(アリルオキシカルボニルオキ
シ)プロパン(24.4g,0.1モル)、ジメチルクロ
ロシラン(28.4g)、無水シクロヘキサン(100
ml)、塩化白金酸・6水和物(60mg)の混合物に
つき実施例1と同様に反応ならびに後処理を行な
い黒みを帯びた黄色液体(42.0g)を得た。赤外
吸収スペクトル測定では1745cm-1にカルボニル結
合に基づく吸収を示した。その元素分析値は
C41.60%、H6.70%、Cl16.33%であつて
C15H30O6Cl2Si2(433.47)に対する計算値C41.56
%、H6.98%、Cl16.36%に一致した。また質量ス
ペクトル測定では分子イオンピーク(M )の他
に (CH3)2ClSiCH2CH2CH2 ,(CH3)2ClSi の各
ピークが観察された。以上の結果から生成物が
1,3−ビス(ジメチルクロロシリルプロポキシ
カルボニルオキシ)プロパンであることが明らか
となつた。収率は96.8%であつた。
結は次の通りであつた。 上記の結果から、単離生成物が1,2−ビス
(エチルジクロロシリルプロポキシカルボニルオ
キシ)エタンであることが明らかとなつた。収率
は用いた1,2−ビス(アリルオキシカルボニル
オキシ)エタンに対して98.5%であつた。 実施例 3 1,3−ビス(アリルオキシカルボニルオキ
シ)プロパン(24.4g,0.1モル)、ジメチルクロ
ロシラン(28.4g)、無水シクロヘキサン(100
ml)、塩化白金酸・6水和物(60mg)の混合物に
つき実施例1と同様に反応ならびに後処理を行な
い黒みを帯びた黄色液体(42.0g)を得た。赤外
吸収スペクトル測定では1745cm-1にカルボニル結
合に基づく吸収を示した。その元素分析値は
C41.60%、H6.70%、Cl16.33%であつて
C15H30O6Cl2Si2(433.47)に対する計算値C41.56
%、H6.98%、Cl16.36%に一致した。また質量ス
ペクトル測定では分子イオンピーク(M )の他
に (CH3)2ClSiCH2CH2CH2 ,(CH3)2ClSi の各
ピークが観察された。以上の結果から生成物が
1,3−ビス(ジメチルクロロシリルプロポキシ
カルボニルオキシ)プロパンであることが明らか
となつた。収率は96.8%であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (但し、Xはハロゲン原子で、R1はアルキル
基、R2は−CH2CH2O−又は−CH2CH2CH2O−
で該酸素は上記一般式の右側のカルボニルと結合
し、mは1〜2又nは1〜4の整数である) で示されるビス(ハロシリルプロポキシカルボニ
ルオキシ)アルカン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62289286A JPS63146889A (ja) | 1987-11-18 | 1987-11-18 | ビス(ハロシリルプロポキシカルボニルオキシ)アルカン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62289286A JPS63146889A (ja) | 1987-11-18 | 1987-11-18 | ビス(ハロシリルプロポキシカルボニルオキシ)アルカン |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57226912A Division JPS59118794A (ja) | 1982-12-27 | 1982-12-27 | ビス(アルコキシシリルプロポキシカルボニルオキシ)アルカン及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63146889A JPS63146889A (ja) | 1988-06-18 |
| JPH036154B2 true JPH036154B2 (ja) | 1991-01-29 |
Family
ID=17741208
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62289286A Granted JPS63146889A (ja) | 1987-11-18 | 1987-11-18 | ビス(ハロシリルプロポキシカルボニルオキシ)アルカン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63146889A (ja) |
-
1987
- 1987-11-18 JP JP62289286A patent/JPS63146889A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63146889A (ja) | 1988-06-18 |
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