JPH0361677B2 - - Google Patents
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- JPH0361677B2 JPH0361677B2 JP58124111A JP12411183A JPH0361677B2 JP H0361677 B2 JPH0361677 B2 JP H0361677B2 JP 58124111 A JP58124111 A JP 58124111A JP 12411183 A JP12411183 A JP 12411183A JP H0361677 B2 JPH0361677 B2 JP H0361677B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ss9816b
- chloroform
- antibiotic
- culture
- acetic acid
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- Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
本発明は新規な抗生物質SS9816Bに関する。
本発明者らは天然の土壌より数多くの微生物を
単離し、その生産物について種々研究を行なつた
結果、千葉県鹿野山の土壌から分離した菌株がグ
ラム陽性菌及び真菌に対し優れた抗菌力を有し、
かつ抗腫瘍作用を有する新規な抗生物質SS9816B
を生産することを見出し本発明を完成した。 すなわち、本発明は新規な抗生物質SS9816Bを
提供するものである。 本発明の抗生物質SS9816Bを産生するS9816株
は次のような菌学的性質を有する。 (1) 形態 気菌糸の分枝は単純分枝で車軸分枝は認められ
ない。気菌糸の先端部はらせん状である。基生菌
糸は通常分断しない。胞子のう及び鞭毛胞子は認
められない。電子顕微鏡観察によると、胞子の表
面は平滑であり、形は円筒形である。胞子の大き
さは0.7〜0.9×0.8〜1.5μmであり、通常10個以上
が連鎖している。 (2) 各種培地における生育状態 S9816株の各種培地上での生育状態は次表のと
おりである。観察は27℃、14日培養後に行なつ
た。 色の記載には、日本色研事業(株)発行の「色名小
辞典」を用いその系統色名で表示した。
単離し、その生産物について種々研究を行なつた
結果、千葉県鹿野山の土壌から分離した菌株がグ
ラム陽性菌及び真菌に対し優れた抗菌力を有し、
かつ抗腫瘍作用を有する新規な抗生物質SS9816B
を生産することを見出し本発明を完成した。 すなわち、本発明は新規な抗生物質SS9816Bを
提供するものである。 本発明の抗生物質SS9816Bを産生するS9816株
は次のような菌学的性質を有する。 (1) 形態 気菌糸の分枝は単純分枝で車軸分枝は認められ
ない。気菌糸の先端部はらせん状である。基生菌
糸は通常分断しない。胞子のう及び鞭毛胞子は認
められない。電子顕微鏡観察によると、胞子の表
面は平滑であり、形は円筒形である。胞子の大き
さは0.7〜0.9×0.8〜1.5μmであり、通常10個以上
が連鎖している。 (2) 各種培地における生育状態 S9816株の各種培地上での生育状態は次表のと
おりである。観察は27℃、14日培養後に行なつ
た。 色の記載には、日本色研事業(株)発行の「色名小
辞典」を用いその系統色名で表示した。
【表】
(3) 生理的性質
生育温度範囲(イースト・スターチ寒天培
地、14日培養) 生育可能温度 8〜33℃ 生育至適温度 24〜30℃ ゼラチンの液化 陽性 スターチの加水分解 陽性 脱脂乳の凝固 陽性 脱脂乳のペプトン化 陽性 メラニン様色素の生成 陰性 硝酸塩の還元 陰性 セルロースの分解 陰性 耐塩性:7%NaCl添加培地で生育するが10
%では生育しない。 (4) 炭素源の利用性(ブリドハム・ゴドリーブ寒
天培地、27℃、14日培養) L−アラビノース + D−キシロース + D−グルコース + D−フラクトース + シユクロース + イノシトール − L−ラムノース + ラフイノース + D−マンニツト − ガラクトース + サリシン + ラクトース + D−マンノース + (注)+は利用する、−は利用しない。 (5) 細胞壁組成 細胞壁組成成分中のジアミノピメリン酸を分析
した結果LL型であつた。 以上の菌学的性状から、本S9816株はストレプ
トミセス属に属すると判断される。更に該株は気
菌糸の先端はらせん形で10個以上の胞子が連鎖
し、胞子表面は平滑である:気菌糸の色はグレイ
カラーシリーズないしはグリーンカラーシリーズ
で裏面の色は無色〜うすい黄〜黄みのブラウン〜
灰みのオリーブである:可溶性色素はうすい黄〜
ブラウンみのオリーブ〜あさい赤みのブラウン〜
にぶい赤である:裏面のの色及び可溶性色素はPH
指示色でない及びメラニン様色素を生成しない等
の特徴を有する。 本発明者らは、以上の菌学的性状を有する
S9816株をストレプトミセス・エスピーS9816
(Streptomyces sp.S9816)と命名して、工業技
術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第6886号
(FERM P−6886)として寄託した。 本発明の抗生物質SS9816Bは上記菌株を栄養源
含有培地に接種し、好気的に培養することにより
製造される。抗生物質SS9816B生産株としては上
記S9816株はもとより、その人工変異株あるいは
自然変異株であつても抗生物質SS9816Bを生産す
る能力を有するものであれば、すべて使用するこ
とができる。上記S9816株の人工変異株は、他の
放線菌の場合同様、例えば紫外線コバルト60照
射、化学変異誘起剤等により容易に得ることがで
きる。 つぎに、抗生物質SS9816Bの製造における菌株
の培養について説明する。すなわち、ストレプト
ミセス属に属する抗生物質SS9816B生産菌株の培
養には通常の放線菌の培養法が用いられる。 栄養培地としては、資化しうる炭素源、窒素
源、無機物などを適当に含有する限り、合成培
地、半合成培地あるいは天然培地のいずれでも使
用可能である。 炭素源としては、例えば、グルコース、フラク
トース、シユクロース、アラビノース、澱粉、グ
リセリン、デキストリン、糖蜜等が単独または組
合せて用いられる。さらに菌の資化性によつては
炭化水素、アルコール類、有機酸等も用い得る。
窒素源としては、無機もしくは有機窒素化合物、
例えば塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝
酸アンモニウム、尿素、硝酸ソーダ、グルタミン
酸ソーダなど、または天然物、例えば大豆抽出
物、大豆粉、酵母エキス、乾燥酵母、綿実粕、ベ
ジタブル・プロテイン、ソイトン等が単独または
組合せて用いられる。無機物としては例えば炭酸
カルシウム、塩化ナトリウム、硫酸銅、塩化マン
ガン、硫酸亜鉛、塩化コバルト等が単独または組
合せて用いられる。その他S9816株の発育を助け
SS9816Bの生産を促進する物質あるいはシリコン
油又はアデカノール(商品名)等の一般的消泡剤
を適宜培地に添加することもできる。 培養法としては一般の抗生物質の生産に用いら
れる方法が採用されるが、液体培養法、特に振盪
培養法が最も適している。培養は好気的条件下で
行われ、培養に適当な温度は24〜30℃であるが、
一般に27℃付近で培養するのが好ましい。抗生物
質SS9816Bは振盪培養、深部撹拌培養の何れの場
合もその生産量は5〜8日間の培養で最高に達す
る。培養物中の抗生物質SS9816Bの畜積量が最高
になつた時に培養を停止し、培養液中から目的物
質を単離・精製する。培養液中からの抗生物質
SS9816Bの単離は、後記実施例に示す如く、本抗
生物質の理化学的性状を考慮して種々の方法を単
独で、あるいは適宜組合せることによつて行なわ
れる。 すなわち、抗生物質SS9816Bは通常菌体及び培
養液中に存在するので、培養物を遠心分離、又は
過等によつて菌体を分離し、その菌体及び培養
液から通常の分離手段、例えば沈澱法、溶媒抽
出法、イオン交換樹脂法、ゲル過法、吸着又は
分配カラムクロマト法、透析法などを単独で、あ
るいは適宜組合せて抗生物質SS9816Bを分離精製
する。 好ましい分離精製法の例としては、次の方法が
挙げられる。醗酵を終了した培養物に希塩酸を加
え、PH2.0とし、遠心分離により菌体を含めた沈
澱物を得る。この沈澱物に適当な溶媒例えばアセ
トンを加えよく混合して抽出過する。次いで
過残渣をクロロホルムで抽出し、液を合わせ、
この抽出液に適当量の水を加え分配し下層をと
る。この下層を減圧留去し、残渣をn−ヘキサン
で洗滌したのちシリカゲルカラムクロマトグラフ
イーに付す。活性画分を集め、減圧濃縮後、残渣
を適当な溶媒例えばクロロホルム−酢酸混液で再
結晶するとSS9816Bの紫色針状晶が得られる。 以上の如くして得られたSS9816Bは次のような
理化学的性質及び生物学的性質を有する。 (1) 理化学的性質 元素分析 C H N 実験値(%) 67.17 4.18 2.54 理論値(%) 67.27 4.19 2.53 分子量 マススペクトル(EI 70eV)による実測値553 分子式C31H23NO9としての計算値553.52 融点 300℃以上 紫外線吸収スペクトル 第1図 λテトラヒドロフラン max(E1% 1cm) 259nm(492) 330nm(sh)349nm(232)373nm(sh) 390nm(312)410nm(sh) 514nm(sh)556nm(324) 596nm(350) 赤外線吸収スペクトル(KBr法) 第2図 1H−NMRスペクトル(90MHz) 重クロロホルム/重トリフルオロ酢酸(1:
1)混合溶液中TMSを基準物質として測定した 第3図 クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ピリジン、ジメチルスルホキシド、クロ
ロホルム−酢酸混液に可溶。n−ヘキサン、水
に難溶。 塩基性、酸性、中性の区別 酸性 物質の色及び性状 紫色針状晶(クロロホルム−酢酸混液より再結
晶) 薄層クロマトグラフイー 担体:シリカゲルプレートF254(メルク社製)
地、14日培養) 生育可能温度 8〜33℃ 生育至適温度 24〜30℃ ゼラチンの液化 陽性 スターチの加水分解 陽性 脱脂乳の凝固 陽性 脱脂乳のペプトン化 陽性 メラニン様色素の生成 陰性 硝酸塩の還元 陰性 セルロースの分解 陰性 耐塩性:7%NaCl添加培地で生育するが10
%では生育しない。 (4) 炭素源の利用性(ブリドハム・ゴドリーブ寒
天培地、27℃、14日培養) L−アラビノース + D−キシロース + D−グルコース + D−フラクトース + シユクロース + イノシトール − L−ラムノース + ラフイノース + D−マンニツト − ガラクトース + サリシン + ラクトース + D−マンノース + (注)+は利用する、−は利用しない。 (5) 細胞壁組成 細胞壁組成成分中のジアミノピメリン酸を分析
した結果LL型であつた。 以上の菌学的性状から、本S9816株はストレプ
トミセス属に属すると判断される。更に該株は気
菌糸の先端はらせん形で10個以上の胞子が連鎖
し、胞子表面は平滑である:気菌糸の色はグレイ
カラーシリーズないしはグリーンカラーシリーズ
で裏面の色は無色〜うすい黄〜黄みのブラウン〜
灰みのオリーブである:可溶性色素はうすい黄〜
ブラウンみのオリーブ〜あさい赤みのブラウン〜
にぶい赤である:裏面のの色及び可溶性色素はPH
指示色でない及びメラニン様色素を生成しない等
の特徴を有する。 本発明者らは、以上の菌学的性状を有する
S9816株をストレプトミセス・エスピーS9816
(Streptomyces sp.S9816)と命名して、工業技
術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第6886号
(FERM P−6886)として寄託した。 本発明の抗生物質SS9816Bは上記菌株を栄養源
含有培地に接種し、好気的に培養することにより
製造される。抗生物質SS9816B生産株としては上
記S9816株はもとより、その人工変異株あるいは
自然変異株であつても抗生物質SS9816Bを生産す
る能力を有するものであれば、すべて使用するこ
とができる。上記S9816株の人工変異株は、他の
放線菌の場合同様、例えば紫外線コバルト60照
射、化学変異誘起剤等により容易に得ることがで
きる。 つぎに、抗生物質SS9816Bの製造における菌株
の培養について説明する。すなわち、ストレプト
ミセス属に属する抗生物質SS9816B生産菌株の培
養には通常の放線菌の培養法が用いられる。 栄養培地としては、資化しうる炭素源、窒素
源、無機物などを適当に含有する限り、合成培
地、半合成培地あるいは天然培地のいずれでも使
用可能である。 炭素源としては、例えば、グルコース、フラク
トース、シユクロース、アラビノース、澱粉、グ
リセリン、デキストリン、糖蜜等が単独または組
合せて用いられる。さらに菌の資化性によつては
炭化水素、アルコール類、有機酸等も用い得る。
窒素源としては、無機もしくは有機窒素化合物、
例えば塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝
酸アンモニウム、尿素、硝酸ソーダ、グルタミン
酸ソーダなど、または天然物、例えば大豆抽出
物、大豆粉、酵母エキス、乾燥酵母、綿実粕、ベ
ジタブル・プロテイン、ソイトン等が単独または
組合せて用いられる。無機物としては例えば炭酸
カルシウム、塩化ナトリウム、硫酸銅、塩化マン
ガン、硫酸亜鉛、塩化コバルト等が単独または組
合せて用いられる。その他S9816株の発育を助け
SS9816Bの生産を促進する物質あるいはシリコン
油又はアデカノール(商品名)等の一般的消泡剤
を適宜培地に添加することもできる。 培養法としては一般の抗生物質の生産に用いら
れる方法が採用されるが、液体培養法、特に振盪
培養法が最も適している。培養は好気的条件下で
行われ、培養に適当な温度は24〜30℃であるが、
一般に27℃付近で培養するのが好ましい。抗生物
質SS9816Bは振盪培養、深部撹拌培養の何れの場
合もその生産量は5〜8日間の培養で最高に達す
る。培養物中の抗生物質SS9816Bの畜積量が最高
になつた時に培養を停止し、培養液中から目的物
質を単離・精製する。培養液中からの抗生物質
SS9816Bの単離は、後記実施例に示す如く、本抗
生物質の理化学的性状を考慮して種々の方法を単
独で、あるいは適宜組合せることによつて行なわ
れる。 すなわち、抗生物質SS9816Bは通常菌体及び培
養液中に存在するので、培養物を遠心分離、又は
過等によつて菌体を分離し、その菌体及び培養
液から通常の分離手段、例えば沈澱法、溶媒抽
出法、イオン交換樹脂法、ゲル過法、吸着又は
分配カラムクロマト法、透析法などを単独で、あ
るいは適宜組合せて抗生物質SS9816Bを分離精製
する。 好ましい分離精製法の例としては、次の方法が
挙げられる。醗酵を終了した培養物に希塩酸を加
え、PH2.0とし、遠心分離により菌体を含めた沈
澱物を得る。この沈澱物に適当な溶媒例えばアセ
トンを加えよく混合して抽出過する。次いで
過残渣をクロロホルムで抽出し、液を合わせ、
この抽出液に適当量の水を加え分配し下層をと
る。この下層を減圧留去し、残渣をn−ヘキサン
で洗滌したのちシリカゲルカラムクロマトグラフ
イーに付す。活性画分を集め、減圧濃縮後、残渣
を適当な溶媒例えばクロロホルム−酢酸混液で再
結晶するとSS9816Bの紫色針状晶が得られる。 以上の如くして得られたSS9816Bは次のような
理化学的性質及び生物学的性質を有する。 (1) 理化学的性質 元素分析 C H N 実験値(%) 67.17 4.18 2.54 理論値(%) 67.27 4.19 2.53 分子量 マススペクトル(EI 70eV)による実測値553 分子式C31H23NO9としての計算値553.52 融点 300℃以上 紫外線吸収スペクトル 第1図 λテトラヒドロフラン max(E1% 1cm) 259nm(492) 330nm(sh)349nm(232)373nm(sh) 390nm(312)410nm(sh) 514nm(sh)556nm(324) 596nm(350) 赤外線吸収スペクトル(KBr法) 第2図 1H−NMRスペクトル(90MHz) 重クロロホルム/重トリフルオロ酢酸(1:
1)混合溶液中TMSを基準物質として測定した 第3図 クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ピリジン、ジメチルスルホキシド、クロ
ロホルム−酢酸混液に可溶。n−ヘキサン、水
に難溶。 塩基性、酸性、中性の区別 酸性 物質の色及び性状 紫色針状晶(クロロホルム−酢酸混液より再結
晶) 薄層クロマトグラフイー 担体:シリカゲルプレートF254(メルク社製)
【表】
分子式
C31H23NO9
(2) 生物学的性質
抗菌作用
抗生物質SS9816Bの各種微生物に対する最小発
育阻止濃度(MIC)を第1表に示す。
育阻止濃度(MIC)を第1表に示す。
【表】
【表】
試験菌培養条件:イノキユラムサイズ
106cells/mlバクテリアの場合はミユーラー・ヒ
ントン・アガー(Difco)で37℃にて18〜20時間
培養。 酵母・カビの場合はグルコース・ペプトン培地
で28℃にて120時間培養。 (2) 抗腫瘍作用 抗生物質SS9816Bのマウス白血病P−388およ
びエールリツヒ・カルシノーマ(Ehrlich)に対
する治療効果を下記方法により試験した。結果は
第2表に示す。なお表中の延命効果は無処理群の
生存日数(C)に対する治療群の生存日数(T)の比
を百分率を以つて表わした。 実験方法 P−388:106個のP−388細胞をCDF(〓,日
本チヤールズリバー)の腹腔内に移植し、24時
間後より抗生物質SS9816Bを1日1回計10回腹
腔内に投与した。 Ehrlich: 5×106個の腫瘍細胞をICRマウス(♀,日本
クレア)の腹腔内に移植し、24時間後より抗生物
質SS9816Bを1日1回計10回腹腔内に投与した。
106cells/mlバクテリアの場合はミユーラー・ヒ
ントン・アガー(Difco)で37℃にて18〜20時間
培養。 酵母・カビの場合はグルコース・ペプトン培地
で28℃にて120時間培養。 (2) 抗腫瘍作用 抗生物質SS9816Bのマウス白血病P−388およ
びエールリツヒ・カルシノーマ(Ehrlich)に対
する治療効果を下記方法により試験した。結果は
第2表に示す。なお表中の延命効果は無処理群の
生存日数(C)に対する治療群の生存日数(T)の比
を百分率を以つて表わした。 実験方法 P−388:106個のP−388細胞をCDF(〓,日
本チヤールズリバー)の腹腔内に移植し、24時
間後より抗生物質SS9816Bを1日1回計10回腹
腔内に投与した。 Ehrlich: 5×106個の腫瘍細胞をICRマウス(♀,日本
クレア)の腹腔内に移植し、24時間後より抗生物
質SS9816Bを1日1回計10回腹腔内に投与した。
【表】
以上述べた諸性質を本発明化合物に類似する既
知抗生物質のそれと比較したが該当する物質はな
くSS9816Bは新規な抗生物質と判断された。 これらの結果から明らかな様に抗生物質
SS9816Bはクラム陽性細菌及び真菌に強い抗菌力
を有している。またマウス白血病p−388および
エールリツヒ・カルシノーマ腹水癌に対しても顕
著な治療効果を示している。これらの抗菌活性お
よび抗腫瘍活性からみて抗生物質SS9816Bは医療
用の効生物質として有用な物質である。 次に実施例を挙げて本発明を説明する。 実施例 1 SS9816Bの生産菌ストレプトミセス・エスピー
−89816(微工研菌寄第6886号)を可溶性澱粉4.0
%、グルコース4.0%、ソイトン1.0%、酵母エキ
ス1.0%、塩化ナトリウム0.25%、炭酸カルシウ
ム0.32%、硫酸銅0.0005%、塩化マンガン0.0005
%、硫酸鉛0.005%(PH7.0)の液体培地に接種
し、27℃で2日間振盪培養して種培養液を調製す
る。同じ培地組成からなる液体培地120mlを500ml
容坂口フラスコに仕込み、これに前記の種培養液
0.6mlを接種し、往復式振盪培養機にて振巾9cm
回転数110r.p.m.培養温度27℃の条件下で培養し、
その4日目に2%塩化コバルト水溶液を1.2mlづ
つ各坂口フラスコに加え、更に3日間培養する。
培養終了後、培養液10に希塩酸を加え、PH2.0
とし、遠心分離により菌体を含めた沈澱物を得
た。この沈澱物にアセトン1を加え、よく撹拌
して抽出し、過により液と液残渣とに分け
た。液残渣にクロロホルム1を加え、よく撹
拌して抽出し、過し、液を得る。この操作を
数回繰り返し、液を合わせた。この抽出液に水
2を加えて分配し、下層を分取した。この下層
を減圧下濃縮乾固し、少量のn−ヘキサンで洗浄
し乾燥すると、赤紫色粉末600mgが得られた。上
記赤紫色粉未を1%酢酸含有クロロホルムに溶解
し、あらかじめ1%酢酸含有クロロホルムで充填
したキーゼルゲル60(メルク社製)100gのカラム
に通導し、同溶媒で溶出する。抗生物質SS9816B
の含まれる画分を集め減圧濃縮した。濃縮物を冷
所に放置し、析出した結晶を取した。(120mg)
これをクロロホルム−酢酸混液により再結晶し、
SS9816Bの紫色針状晶90mgを得た。
知抗生物質のそれと比較したが該当する物質はな
くSS9816Bは新規な抗生物質と判断された。 これらの結果から明らかな様に抗生物質
SS9816Bはクラム陽性細菌及び真菌に強い抗菌力
を有している。またマウス白血病p−388および
エールリツヒ・カルシノーマ腹水癌に対しても顕
著な治療効果を示している。これらの抗菌活性お
よび抗腫瘍活性からみて抗生物質SS9816Bは医療
用の効生物質として有用な物質である。 次に実施例を挙げて本発明を説明する。 実施例 1 SS9816Bの生産菌ストレプトミセス・エスピー
−89816(微工研菌寄第6886号)を可溶性澱粉4.0
%、グルコース4.0%、ソイトン1.0%、酵母エキ
ス1.0%、塩化ナトリウム0.25%、炭酸カルシウ
ム0.32%、硫酸銅0.0005%、塩化マンガン0.0005
%、硫酸鉛0.005%(PH7.0)の液体培地に接種
し、27℃で2日間振盪培養して種培養液を調製す
る。同じ培地組成からなる液体培地120mlを500ml
容坂口フラスコに仕込み、これに前記の種培養液
0.6mlを接種し、往復式振盪培養機にて振巾9cm
回転数110r.p.m.培養温度27℃の条件下で培養し、
その4日目に2%塩化コバルト水溶液を1.2mlづ
つ各坂口フラスコに加え、更に3日間培養する。
培養終了後、培養液10に希塩酸を加え、PH2.0
とし、遠心分離により菌体を含めた沈澱物を得
た。この沈澱物にアセトン1を加え、よく撹拌
して抽出し、過により液と液残渣とに分け
た。液残渣にクロロホルム1を加え、よく撹
拌して抽出し、過し、液を得る。この操作を
数回繰り返し、液を合わせた。この抽出液に水
2を加えて分配し、下層を分取した。この下層
を減圧下濃縮乾固し、少量のn−ヘキサンで洗浄
し乾燥すると、赤紫色粉末600mgが得られた。上
記赤紫色粉未を1%酢酸含有クロロホルムに溶解
し、あらかじめ1%酢酸含有クロロホルムで充填
したキーゼルゲル60(メルク社製)100gのカラム
に通導し、同溶媒で溶出する。抗生物質SS9816B
の含まれる画分を集め減圧濃縮した。濃縮物を冷
所に放置し、析出した結晶を取した。(120mg)
これをクロロホルム−酢酸混液により再結晶し、
SS9816Bの紫色針状晶90mgを得た。
第1図は抗生物質SS9816Bの紫外線吸収スペク
トル(テトラヒドロフラン溶液中)を示す。第2
図は抗生物質SS9816Bの赤外線吸収スペクトル
(KBr錠剤)を示す。第3図は抗生物質SS9816B
の1H−NMRスペクトル〔重クロロホルム/重ト
リフルオロ酢酸(1:1)混合溶液中〕を示す。
トル(テトラヒドロフラン溶液中)を示す。第2
図は抗生物質SS9816Bの赤外線吸収スペクトル
(KBr錠剤)を示す。第3図は抗生物質SS9816B
の1H−NMRスペクトル〔重クロロホルム/重ト
リフルオロ酢酸(1:1)混合溶液中〕を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記の理化学的性質を有する新規抗生物質
SS9816B 元素分析 C H N 実験値(%) 67.17 4.18 2.54 理論値(%) 67.27 4.19 2.53 分子量 マススペクトル(EI70eV)による実測値553 分子式C31H23NO9としての計算値553.52 融点 300℃以上 紫外線吸収スペクトル 第1図 λTHF nax(E1% 1cm)259nm(492) 330nm(sh)349nm(232) 373nm(sh)390nm(312) 410nm(sh)514nm(sh) 556nm(324)596nm(350) 赤外線吸収スペクトル(KBr法) 第2図 1H−NMRスペクトル(90MHz) 重クロロホルム/重トリフルオロ酢酸(1:
1)混合溶液中TMSを基準物質として測定した。 第3図 溶剤に対する溶解性 クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ピリジン、ジメチルスルホキシド、クロロホ
ルム−酢酸混液に可溶。n−ヘキサン、水に難
容。 塩基性、酸性、中性の区別 酸性 物質の色及び性状 紫色針状晶(クロロホルム−酢酸混液より再結
晶) 薄層クロマトグラフイー 担体:シリカゲルプレートF254(メルク社製) 【表】 分子式 C31H23NO9
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58124111A JPS6016593A (ja) | 1983-07-08 | 1983-07-08 | 新規抗生物質ss9816b |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58124111A JPS6016593A (ja) | 1983-07-08 | 1983-07-08 | 新規抗生物質ss9816b |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6016593A JPS6016593A (ja) | 1985-01-28 |
| JPH0361677B2 true JPH0361677B2 (ja) | 1991-09-20 |
Family
ID=14877191
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58124111A Granted JPS6016593A (ja) | 1983-07-08 | 1983-07-08 | 新規抗生物質ss9816b |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6016593A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2582068B2 (ja) * | 1987-04-14 | 1997-02-19 | シチズン時計株式会社 | 多機能電子時計 |
-
1983
- 1983-07-08 JP JP58124111A patent/JPS6016593A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6016593A (ja) | 1985-01-28 |
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