JPH0362178B2 - - Google Patents
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- JPH0362178B2 JPH0362178B2 JP60011886A JP1188685A JPH0362178B2 JP H0362178 B2 JPH0362178 B2 JP H0362178B2 JP 60011886 A JP60011886 A JP 60011886A JP 1188685 A JP1188685 A JP 1188685A JP H0362178 B2 JPH0362178 B2 JP H0362178B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aromatic polyamide
- adhesive
- temperature plasma
- low
- cloth
- Prior art date
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2077/00—Use of PA, i.e. polyamides, e.g. polyesteramides or derivatives thereof, as moulding material
- B29K2077/10—Aromatic polyamides [polyaramides] or derivatives thereof
Landscapes
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、芳香族ポリアミド繊維よりなるクロ
スとエポキシ系接着剤より構成された積層板の製
造方法に関するものであり、特には積層板のクロ
ス間の接着強度を向上せしめ、機械強度、寸法安
定性にすぐれた積層板の提供を目的とする。 (従来の技術) ケブラー(商品名)クロスに代表される芳香族
ポリアミド繊維は、低密度で高強度、高弾性、耐
熱・耐炎性等の性質にすぐれた特性を有し、耐熱
性積層板用素材として非常に有用なものである
が、樹脂と密着・接着性が悪く、その改良が要望
されている。 芳香族ポリアミド繊維クロスと接着剤との接着
性を向上させるために、従来種々の化学処理(ケ
ミカルエツチング、プライマー処理等)、コロナ
処理等が検討されているが、芳香族ポリアミド繊
維自体が化学的に非常に安定な物質であるために
十分な効果が得られていない。 エポキシ系接着剤は接着性の非常によい樹脂と
して知られているが、これを使用しても芳香族ポ
リアミド繊維クロスとに対しては満足すべき接着
強度は得られておらず、その改良が望まれてい
る。 (発明の構成) 本発明者らはこの問題について鋭意検討した結
果、芳香族ポリアミド繊維を、ガス圧0.05〜20ト
ルの低温プラズマで処理した後、エポキシ系接着
剤を含浸し乾燥して得た複数枚のプリプレグを重
ね合せ、加熱圧着することによつて、積層間密着
(接着)強度が非常にすぐれた積層板が得られる
ことを見い出し本発明に到達した。 以下本発明を詳細に説明する。 本発明が提案する芳香族ポリアミド繊維クロス
とエポキシ系接着剤よりなる新規な積層板の製造
方法は次の構成よりなる。 本発明の第一段階は芳香族ポリアミド繊維を
0.05〜20トルの無機ガスの低温プラズマで処理す
る。低温プラズマ処理を行う方法としては、減圧
可能な低温プラズマ発生装置内に前記芳香族ポリ
アミド繊維を保持し無機ガスを低圧下に通気しな
がら電極間に、たとえば周波数10KHz〜100MHz
の高周波電力を印加することによつておこなわれ
る。なお、放電周波数帯としては上記高周波数の
ほかに低周波、マイクロ波、直流などを用いるこ
とができる。 本発明では低温プラズマ発生装置は内部電極型
であることが好ましいが、場合によつて外部電極
型であつてもよいし、コイル型などの容量結合、
誘導結合のいずれであつてもよい。しかし、どの
ような方法によるとしても放電熱により被処理品
表面が変質しないようにしなければならない。 本発明の方法は前記したように内部電極方式で
実施するのが望ましいのであるが、この際の電極
の形状については特に制限はなく、入力側電極と
アース側電極が同一形状でもあるいは異なつた形
状のいずれでもよく、それらは平板状、リング
状、棒状、シリンダー状等種々可能であり、さら
には処理装置の金属内壁を一方の電極としてアー
スした形状のものであつてもよい。なお、入力側
電極としては一般に銅、鉄、アルミ等が使われる
が放電を安定して維持するためには、耐電圧
10000V以上を有するガラス、ホーロー、セラミ
ツク等で絶縁コートされていることが好ましい。
特に絶縁コートされた棒状電極では、局所的に効
果的なプラズマを発生する上で好適とされる。 電極間に印加される電力については、それが大
きすぎると発熱等により被処理物が分解・劣化を
起こすようになるので好ましくなく、ある一定範
囲内に制御する必要があるが、芳香族ポリアミド
繊維の場合、耐熱性にすぐれているためむしろ印
加電力をあげて行つた方が改質効果は顕著であ
り、かかる観点から電極間に印加する電力を
5kW/m2以上とすることが好ましい。 本発明で使用される無機ガスとしては、ヘリウ
ム、ネオン、アルゴン、窒素、亜酸化窒素、二酸
化窒素、酸素、空気、一酸化炭素、二酸化炭素、
水素、塩素、さらには塩化水素、亜硫酸ガス、硫
化水素などが例示され、これらのガスは単独また
は混合して使用される。しかしながら、これ等の
なかで特に効果的なガスは酸素と窒素であり、更
には酸素と窒素の混合ガスが芳香族ポリアミド繊
維の接着性を高める上でより効果的である。 この場合の酸素と窒素の混合比としては酸素/
窒素=95/5〜5/95好ましくは10/90〜60/40
(容量比)の範囲にあることが好ましい。プラズ
マ発生装置内のガス圧は、0.05〜20トル、好まし
くは、0.1〜10トルの範囲で行うのが好ましい。
0.05トル以下の圧力では、本発明の提案する接着
性の改善効果は少なく、また20トル以上では安定
な放電を維持するのが困難であり、かつ接着性の
改善効果も少ない。 プラズマ処理される芳香族ポリアミド繊維はコ
ード状で処理を行い、あとで編んでもよいが、本
発明の場合一般に提供されている例えば平織、朱
子織、綾織等のクロス状物を使用するのがよい。
なお、このクロスは芳香族ポリアミド繊維にカー
ボン繊維、ガラス繊維等他の繊維が併用されたも
のであつてもよい。低温プラズマ処理された芳香
族ポリアミド繊維クロスは、エポキシ系接着剤を
含浸する第2の工程へ導かれるが、その前にアミ
ノ基またはエポキシ基を有するカツプリング剤で
前処理しておくと、安定なよりすぐれた接着効果
がもたらされる。この目的に使用されるカツプリ
ング剤としては、γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、γ−エチレンジアミノプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチル
ジメトキシシラン等が例示される。これらは数%
以下の濃度の水溶液または有機溶剤溶液として前
記繊維クロスを含浸もしくは塗布処理し乾燥す
る。 低温プラズマ処理された芳香族ポリアミド繊維
クロスは、上記のように必要に応じカツプリング
剤処理を施したのちエポキシ系接着剤を含浸する
工程へ導かれるが、カツプリング剤処理を施した
場合は100〜150℃で加熱乾燥するかあるいは乾燥
室に保存することにより十分に乾燥しておくこと
が望ましい。 エポキシ系接着剤としては、ビスフエノールA
とエピクロルヒドリンとの縮合反応によつて製造
されるビスフエノールA型エポキシ樹脂、難燃性
タイプのブロム化ビスフエノールA型エポキシ樹
脂、多官能のフエノール・ノボラツク樹脂が代表
的なものであり、そのほか1,3−ビス(N,N
−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、
N,N,N,′N′−テトラグリシジルm−キシレ
ンジアミン、トリグリシジルシアヌレート、ジグ
リシジルフエニルグリシジルエーテル等の多官能
性エーテル類が例示される。 上記エポキシ系樹脂の使用にあたつては、硬化
触媒としてジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン、メタキシリレンジアミン等のアミン
類、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸等
の酸無水物、三級アミン塩、イミダゾール類、ポ
リアミド樹脂、三弗化ホウ素錯化合物等が使用さ
れる。これらの硬化触媒は後記する溶剤乾燥時に
ゲル化が進行しすぎないように、またプレス成形
時に適正なゲル化速度を持つようにその種類およ
び量が選択される。 前記エポキシ系樹脂と硬化触媒の混合物を通常
はメチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、
メチルセロソルブ等に濃度40〜70%前後で溶解
し、含浸液とされる。 芳香族ポリアミド繊維クロスに対するエポキシ
系接着剤の含浸付着量は、繊維クロスの重量当り
40〜150%好ましくは60〜120%の範囲とすること
により層間接着力のきわめてすぐれた積層体が得
られる。40%以下では接着力は急激に低下する。 これは従来のガラスクロス、ケブラークロスに
おいて、30〜60%の樹脂付着量で積層板が作られ
ていたのに比べて大きな相違であり、本発明の提
案する方法で低温プラズマ処理された芳香族ポリ
アミド繊維クロスの特異性を示す一つの証左であ
る。 本発明においてエポキシ系接着剤の含浸量を40
%以上特に60%以上必要とする理由としては、芳
香族ポリアミド繊維クロスが低温プラズマ処理さ
れることによつて、エポキシ系接着剤に対するぬ
れ性、親和性が向上し、繊維中へ浸透する接着剤
量が増大し、この結果クロス層間の密着・接着性
に寄与する接着剤量が従来の量では不足するよう
になるためではないかと推察される。 上記エポキシ系接着剤による含浸処理で得られ
るプリプレグは溶剤成分を除去するために乾燥が
行われるが、この乾燥は加圧成形でエポキシ系接
着剤の流動性が維持される条件であることが必要
とされる。この乾燥の温度および時間は接着剤樹
脂の活性、使用される溶剤によつても異なるが、
通常は110〜160℃、5〜30分の条件で行われる。 このように製造されたプリプレグは、所定枚数
をかさね合せた上、第3の工程であるプレス工程
(加工成形)へ移される。プレス条件としては、
積層板中の樹脂の分布を均一にすることが重要で
あり、このためには樹脂を流動させながら、圧着
硬化させる方法をとる。プレス条件としては、
130〜160℃、0〜50Kg/cm2で予熱後、160〜200
℃、10〜50Kg/cm2で硬化せしめることが適当であ
り、硬化を十分進めるために、プレス時間として
は30分〜3時間は必要である。 成形された積層板は、硬化を完全に進め、かつ
不要な揮発分を除去するために、第4の工程であ
るアフターキユア工程へ移される。アフターキユ
アの条件としては、プレス温度からそれより30℃
位高い温度の範囲内に設定されるのが好ましく、
1〜10時間同温度に保持される。勿論、プレス時
間を十分にとることによつて、アフアーキユア工
程を省略することも可能である。 本発明の方法により得られた積層板は、熱伝導
性、耐熱性および寸法安定性にすぐれ、かつ芳香
族ポリアミド繊維クロス間の層間接着力も向上し
ているため、曲げ強度、曲げ弾性率等の機械的特
性にもすぐれている。このため、耐熱性、寸法安
定性を要求される構造材料として有用であり、特
に銅箔をはり合せた銅張積層板は、その耐熱性、
寸法安定性、熱伝導性から多層化が要求されてい
る多層プリント基盤材料として業界の要望に十分
応え得る材料を提供するものである。 以下実施例を挙げて詳細に説明する。 実施例 1 (実験No.1およびNo.2) 低温プラズマ発生装置の処理槽内にケブラーク
ロス[鐘紡(株)製K−120(SC−11)]をセツトした
後、真空ポンプにて減圧し、圧力を0.01トルまで
下げた。この状態で酸素/窒素=1/3(容量比)
の混合ガスを導入し、圧力を0.3トルに調整保持
した後、110kHz、25kWの電力を印加し、1分間
処理した。 このように処理されたケブラークロスに、下記
の配合よりなるエポキシ系接着剤を含浸させた
後、150℃、5分加熱し、溶剤を除去することに
よつてプリプレグを作成した。 エピコート1045−B−80(シエル化学社製)
150重量部 DICY(東洋インク社製) 5 〃 イミダゾール2E−4MZ(四国化成社製)
0.3 〃 メチルエチルケトン 27 〃 メチルセロソルブ 45 〃 ジメチルホルムアミド 23 〃 このようにして得たプリプレグは接着剤含浸量
65%であつた。 このプリプレグを10枚重ね合せ、上下に35μ電
解銅箔〔日本鉱業(株)製〕をセツトした後、160℃、
30Kg/cm2の条件で1時間プレス成形を行つた。冷
却後、成形物を取り出し、180℃、1時間アフタ
ーキユアを行つた後、クロス間の層間接着力を測
定した(実験No.1)。なお、未処理ケブラークロ
スを使用して、同様に成形した積層板の層間接着
力を測定した(実験No.2)。 実施例 2 (実験No.3) 低温プラズマ発生装置の処理槽内にケブラーク
ロス〔鐘紡(株)製K−120(SC−11)〕をセツトした
後、真空ポンプにて減圧し、圧力を0.01トルまで
下げた。この状態で酸素ガスを導入し、圧力を
0.3トルに調整保持した後、110kHz、25kWの電圧
を印加し、1分間処理した。このように処理され
たケブラークロスを実施例1と同様な方法で層間
接着力を測定した(実験No.3)。 実施例 3 (実験No.4および実験No.5) 低温プラズマ発生装置の処理槽内にケブラーク
ロス〔鐘紡(株)製K−120(SC−11)〕をセツトした
後、真空ポンプにて減圧し、圧力を0.01トルまで
下げた。この状態で酸素/窒素=3/1(容量比)
の混合ガスを導入し、圧力を0.6トルに調整保持
した後、110kHz、25kWの電圧を印加し、30秒間
処理した。このように処理されたケブラークロス
に、下記の配合よりなるエポキシ系接着剤を含浸
さた後、140℃、5分加熱し、溶剤を除去するこ
とによつてプリプレグを作成した。 エピコート1045−B−80(シエル化学社製)
130重量部 エピコート154(シエル化学社製) 20 〃 DICY(東洋インク社製) 5 〃 イミダゾール2E−4MZ(四国化成社製)
0.2 〃 メチルエチルケトン 40 〃 メチルセロソルブ 40 〃 ジメチルホルムアミド 30 〃 このようにして得たプリプレグは接着剤含浸量
80%であつた。 このプリプレグを10枚重ね合せ、上下に35μ圧
延銅箔〔日本鉱業(株)製〕をセツトした後、160℃、
30Kg/cm2の条件で1時間プレス成形を行つた。冷
却後、成形物を取り出し、180℃、1時間アフタ
ーキユアを行つた後、クロス間の層間接着力を測
定した(実験No.4)。なお、未処理ケブラークロ
スを使用して、同様に成形した積層板の層間接着
力を測定した(実験No.5)。 以上の各実験結果を表−1にまとめて示す。
スとエポキシ系接着剤より構成された積層板の製
造方法に関するものであり、特には積層板のクロ
ス間の接着強度を向上せしめ、機械強度、寸法安
定性にすぐれた積層板の提供を目的とする。 (従来の技術) ケブラー(商品名)クロスに代表される芳香族
ポリアミド繊維は、低密度で高強度、高弾性、耐
熱・耐炎性等の性質にすぐれた特性を有し、耐熱
性積層板用素材として非常に有用なものである
が、樹脂と密着・接着性が悪く、その改良が要望
されている。 芳香族ポリアミド繊維クロスと接着剤との接着
性を向上させるために、従来種々の化学処理(ケ
ミカルエツチング、プライマー処理等)、コロナ
処理等が検討されているが、芳香族ポリアミド繊
維自体が化学的に非常に安定な物質であるために
十分な効果が得られていない。 エポキシ系接着剤は接着性の非常によい樹脂と
して知られているが、これを使用しても芳香族ポ
リアミド繊維クロスとに対しては満足すべき接着
強度は得られておらず、その改良が望まれてい
る。 (発明の構成) 本発明者らはこの問題について鋭意検討した結
果、芳香族ポリアミド繊維を、ガス圧0.05〜20ト
ルの低温プラズマで処理した後、エポキシ系接着
剤を含浸し乾燥して得た複数枚のプリプレグを重
ね合せ、加熱圧着することによつて、積層間密着
(接着)強度が非常にすぐれた積層板が得られる
ことを見い出し本発明に到達した。 以下本発明を詳細に説明する。 本発明が提案する芳香族ポリアミド繊維クロス
とエポキシ系接着剤よりなる新規な積層板の製造
方法は次の構成よりなる。 本発明の第一段階は芳香族ポリアミド繊維を
0.05〜20トルの無機ガスの低温プラズマで処理す
る。低温プラズマ処理を行う方法としては、減圧
可能な低温プラズマ発生装置内に前記芳香族ポリ
アミド繊維を保持し無機ガスを低圧下に通気しな
がら電極間に、たとえば周波数10KHz〜100MHz
の高周波電力を印加することによつておこなわれ
る。なお、放電周波数帯としては上記高周波数の
ほかに低周波、マイクロ波、直流などを用いるこ
とができる。 本発明では低温プラズマ発生装置は内部電極型
であることが好ましいが、場合によつて外部電極
型であつてもよいし、コイル型などの容量結合、
誘導結合のいずれであつてもよい。しかし、どの
ような方法によるとしても放電熱により被処理品
表面が変質しないようにしなければならない。 本発明の方法は前記したように内部電極方式で
実施するのが望ましいのであるが、この際の電極
の形状については特に制限はなく、入力側電極と
アース側電極が同一形状でもあるいは異なつた形
状のいずれでもよく、それらは平板状、リング
状、棒状、シリンダー状等種々可能であり、さら
には処理装置の金属内壁を一方の電極としてアー
スした形状のものであつてもよい。なお、入力側
電極としては一般に銅、鉄、アルミ等が使われる
が放電を安定して維持するためには、耐電圧
10000V以上を有するガラス、ホーロー、セラミ
ツク等で絶縁コートされていることが好ましい。
特に絶縁コートされた棒状電極では、局所的に効
果的なプラズマを発生する上で好適とされる。 電極間に印加される電力については、それが大
きすぎると発熱等により被処理物が分解・劣化を
起こすようになるので好ましくなく、ある一定範
囲内に制御する必要があるが、芳香族ポリアミド
繊維の場合、耐熱性にすぐれているためむしろ印
加電力をあげて行つた方が改質効果は顕著であ
り、かかる観点から電極間に印加する電力を
5kW/m2以上とすることが好ましい。 本発明で使用される無機ガスとしては、ヘリウ
ム、ネオン、アルゴン、窒素、亜酸化窒素、二酸
化窒素、酸素、空気、一酸化炭素、二酸化炭素、
水素、塩素、さらには塩化水素、亜硫酸ガス、硫
化水素などが例示され、これらのガスは単独また
は混合して使用される。しかしながら、これ等の
なかで特に効果的なガスは酸素と窒素であり、更
には酸素と窒素の混合ガスが芳香族ポリアミド繊
維の接着性を高める上でより効果的である。 この場合の酸素と窒素の混合比としては酸素/
窒素=95/5〜5/95好ましくは10/90〜60/40
(容量比)の範囲にあることが好ましい。プラズ
マ発生装置内のガス圧は、0.05〜20トル、好まし
くは、0.1〜10トルの範囲で行うのが好ましい。
0.05トル以下の圧力では、本発明の提案する接着
性の改善効果は少なく、また20トル以上では安定
な放電を維持するのが困難であり、かつ接着性の
改善効果も少ない。 プラズマ処理される芳香族ポリアミド繊維はコ
ード状で処理を行い、あとで編んでもよいが、本
発明の場合一般に提供されている例えば平織、朱
子織、綾織等のクロス状物を使用するのがよい。
なお、このクロスは芳香族ポリアミド繊維にカー
ボン繊維、ガラス繊維等他の繊維が併用されたも
のであつてもよい。低温プラズマ処理された芳香
族ポリアミド繊維クロスは、エポキシ系接着剤を
含浸する第2の工程へ導かれるが、その前にアミ
ノ基またはエポキシ基を有するカツプリング剤で
前処理しておくと、安定なよりすぐれた接着効果
がもたらされる。この目的に使用されるカツプリ
ング剤としては、γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、γ−エチレンジアミノプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチル
ジメトキシシラン等が例示される。これらは数%
以下の濃度の水溶液または有機溶剤溶液として前
記繊維クロスを含浸もしくは塗布処理し乾燥す
る。 低温プラズマ処理された芳香族ポリアミド繊維
クロスは、上記のように必要に応じカツプリング
剤処理を施したのちエポキシ系接着剤を含浸する
工程へ導かれるが、カツプリング剤処理を施した
場合は100〜150℃で加熱乾燥するかあるいは乾燥
室に保存することにより十分に乾燥しておくこと
が望ましい。 エポキシ系接着剤としては、ビスフエノールA
とエピクロルヒドリンとの縮合反応によつて製造
されるビスフエノールA型エポキシ樹脂、難燃性
タイプのブロム化ビスフエノールA型エポキシ樹
脂、多官能のフエノール・ノボラツク樹脂が代表
的なものであり、そのほか1,3−ビス(N,N
−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、
N,N,N,′N′−テトラグリシジルm−キシレ
ンジアミン、トリグリシジルシアヌレート、ジグ
リシジルフエニルグリシジルエーテル等の多官能
性エーテル類が例示される。 上記エポキシ系樹脂の使用にあたつては、硬化
触媒としてジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン、メタキシリレンジアミン等のアミン
類、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸等
の酸無水物、三級アミン塩、イミダゾール類、ポ
リアミド樹脂、三弗化ホウ素錯化合物等が使用さ
れる。これらの硬化触媒は後記する溶剤乾燥時に
ゲル化が進行しすぎないように、またプレス成形
時に適正なゲル化速度を持つようにその種類およ
び量が選択される。 前記エポキシ系樹脂と硬化触媒の混合物を通常
はメチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、
メチルセロソルブ等に濃度40〜70%前後で溶解
し、含浸液とされる。 芳香族ポリアミド繊維クロスに対するエポキシ
系接着剤の含浸付着量は、繊維クロスの重量当り
40〜150%好ましくは60〜120%の範囲とすること
により層間接着力のきわめてすぐれた積層体が得
られる。40%以下では接着力は急激に低下する。 これは従来のガラスクロス、ケブラークロスに
おいて、30〜60%の樹脂付着量で積層板が作られ
ていたのに比べて大きな相違であり、本発明の提
案する方法で低温プラズマ処理された芳香族ポリ
アミド繊維クロスの特異性を示す一つの証左であ
る。 本発明においてエポキシ系接着剤の含浸量を40
%以上特に60%以上必要とする理由としては、芳
香族ポリアミド繊維クロスが低温プラズマ処理さ
れることによつて、エポキシ系接着剤に対するぬ
れ性、親和性が向上し、繊維中へ浸透する接着剤
量が増大し、この結果クロス層間の密着・接着性
に寄与する接着剤量が従来の量では不足するよう
になるためではないかと推察される。 上記エポキシ系接着剤による含浸処理で得られ
るプリプレグは溶剤成分を除去するために乾燥が
行われるが、この乾燥は加圧成形でエポキシ系接
着剤の流動性が維持される条件であることが必要
とされる。この乾燥の温度および時間は接着剤樹
脂の活性、使用される溶剤によつても異なるが、
通常は110〜160℃、5〜30分の条件で行われる。 このように製造されたプリプレグは、所定枚数
をかさね合せた上、第3の工程であるプレス工程
(加工成形)へ移される。プレス条件としては、
積層板中の樹脂の分布を均一にすることが重要で
あり、このためには樹脂を流動させながら、圧着
硬化させる方法をとる。プレス条件としては、
130〜160℃、0〜50Kg/cm2で予熱後、160〜200
℃、10〜50Kg/cm2で硬化せしめることが適当であ
り、硬化を十分進めるために、プレス時間として
は30分〜3時間は必要である。 成形された積層板は、硬化を完全に進め、かつ
不要な揮発分を除去するために、第4の工程であ
るアフターキユア工程へ移される。アフターキユ
アの条件としては、プレス温度からそれより30℃
位高い温度の範囲内に設定されるのが好ましく、
1〜10時間同温度に保持される。勿論、プレス時
間を十分にとることによつて、アフアーキユア工
程を省略することも可能である。 本発明の方法により得られた積層板は、熱伝導
性、耐熱性および寸法安定性にすぐれ、かつ芳香
族ポリアミド繊維クロス間の層間接着力も向上し
ているため、曲げ強度、曲げ弾性率等の機械的特
性にもすぐれている。このため、耐熱性、寸法安
定性を要求される構造材料として有用であり、特
に銅箔をはり合せた銅張積層板は、その耐熱性、
寸法安定性、熱伝導性から多層化が要求されてい
る多層プリント基盤材料として業界の要望に十分
応え得る材料を提供するものである。 以下実施例を挙げて詳細に説明する。 実施例 1 (実験No.1およびNo.2) 低温プラズマ発生装置の処理槽内にケブラーク
ロス[鐘紡(株)製K−120(SC−11)]をセツトした
後、真空ポンプにて減圧し、圧力を0.01トルまで
下げた。この状態で酸素/窒素=1/3(容量比)
の混合ガスを導入し、圧力を0.3トルに調整保持
した後、110kHz、25kWの電力を印加し、1分間
処理した。 このように処理されたケブラークロスに、下記
の配合よりなるエポキシ系接着剤を含浸させた
後、150℃、5分加熱し、溶剤を除去することに
よつてプリプレグを作成した。 エピコート1045−B−80(シエル化学社製)
150重量部 DICY(東洋インク社製) 5 〃 イミダゾール2E−4MZ(四国化成社製)
0.3 〃 メチルエチルケトン 27 〃 メチルセロソルブ 45 〃 ジメチルホルムアミド 23 〃 このようにして得たプリプレグは接着剤含浸量
65%であつた。 このプリプレグを10枚重ね合せ、上下に35μ電
解銅箔〔日本鉱業(株)製〕をセツトした後、160℃、
30Kg/cm2の条件で1時間プレス成形を行つた。冷
却後、成形物を取り出し、180℃、1時間アフタ
ーキユアを行つた後、クロス間の層間接着力を測
定した(実験No.1)。なお、未処理ケブラークロ
スを使用して、同様に成形した積層板の層間接着
力を測定した(実験No.2)。 実施例 2 (実験No.3) 低温プラズマ発生装置の処理槽内にケブラーク
ロス〔鐘紡(株)製K−120(SC−11)〕をセツトした
後、真空ポンプにて減圧し、圧力を0.01トルまで
下げた。この状態で酸素ガスを導入し、圧力を
0.3トルに調整保持した後、110kHz、25kWの電圧
を印加し、1分間処理した。このように処理され
たケブラークロスを実施例1と同様な方法で層間
接着力を測定した(実験No.3)。 実施例 3 (実験No.4および実験No.5) 低温プラズマ発生装置の処理槽内にケブラーク
ロス〔鐘紡(株)製K−120(SC−11)〕をセツトした
後、真空ポンプにて減圧し、圧力を0.01トルまで
下げた。この状態で酸素/窒素=3/1(容量比)
の混合ガスを導入し、圧力を0.6トルに調整保持
した後、110kHz、25kWの電圧を印加し、30秒間
処理した。このように処理されたケブラークロス
に、下記の配合よりなるエポキシ系接着剤を含浸
さた後、140℃、5分加熱し、溶剤を除去するこ
とによつてプリプレグを作成した。 エピコート1045−B−80(シエル化学社製)
130重量部 エピコート154(シエル化学社製) 20 〃 DICY(東洋インク社製) 5 〃 イミダゾール2E−4MZ(四国化成社製)
0.2 〃 メチルエチルケトン 40 〃 メチルセロソルブ 40 〃 ジメチルホルムアミド 30 〃 このようにして得たプリプレグは接着剤含浸量
80%であつた。 このプリプレグを10枚重ね合せ、上下に35μ圧
延銅箔〔日本鉱業(株)製〕をセツトした後、160℃、
30Kg/cm2の条件で1時間プレス成形を行つた。冷
却後、成形物を取り出し、180℃、1時間アフタ
ーキユアを行つた後、クロス間の層間接着力を測
定した(実験No.4)。なお、未処理ケブラークロ
スを使用して、同様に成形した積層板の層間接着
力を測定した(実験No.5)。 以上の各実験結果を表−1にまとめて示す。
【表】
層間接着力の測定方法
積層板中央部より1cm×12cmのサンプル片をカ
ツトし、上下の銅箔を剥離後、クロス間の剥離強
度を180°に剥離にて測定した。なお、引張速度は
5mm/分で行つた。 接着剤含浸量の測定 接着剤含浸量(%)=P1−P2/P2×100 P1:300℃で30分乾燥後のプリプレグの重量 P2:ケブラークロスの重量
ツトし、上下の銅箔を剥離後、クロス間の剥離強
度を180°に剥離にて測定した。なお、引張速度は
5mm/分で行つた。 接着剤含浸量の測定 接着剤含浸量(%)=P1−P2/P2×100 P1:300℃で30分乾燥後のプリプレグの重量 P2:ケブラークロスの重量
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 芳香族ポリアミド繊維クロスを、ガス圧0.05
〜20トルの低温プラズマで処理した後、エポキシ
系接着剤を含浸し乾燥して得た複数枚のプリプレ
グを重ね合せ、加熱圧着することを特徴とする積
層板の製造方法。 2 上記低温プラズマ処理を酸素/窒素=95/5
〜5/95(容量比)の混合ガスにて行うことを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 3 前記低温プラズマ処理された芳香族ポリアミ
ド繊維クロスをアミノ基もしくはエポキシ基を有
するカツプリング剤で表面処理した後、エポキシ
系接着剤で含浸することを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60011886A JPS61171738A (ja) | 1985-01-25 | 1985-01-25 | 積層板の製造方法 |
| US06/819,694 US4637851A (en) | 1985-01-25 | 1986-01-17 | Method for the preparation of a laminate |
| EP86400101A EP0192510A1 (en) | 1985-01-25 | 1986-01-20 | A method for the preparation of a laminate |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60011886A JPS61171738A (ja) | 1985-01-25 | 1985-01-25 | 積層板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61171738A JPS61171738A (ja) | 1986-08-02 |
| JPH0362178B2 true JPH0362178B2 (ja) | 1991-09-25 |
Family
ID=11790203
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60011886A Granted JPS61171738A (ja) | 1985-01-25 | 1985-01-25 | 積層板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61171738A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2026113C (en) * | 1989-01-25 | 1998-12-01 | Tsunoe Igarashi | Prepreg, composite molded body, and method of manufacture of the composite molded body |
| CN119820895A (zh) * | 2025-03-14 | 2025-04-15 | 山东四达工贸股份有限公司 | 一种酚醛棉布层压板的制备工艺 |
-
1985
- 1985-01-25 JP JP60011886A patent/JPS61171738A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61171738A (ja) | 1986-08-02 |
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