JPH0365954B2 - - Google Patents
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- JPH0365954B2 JPH0365954B2 JP9830281A JP9830281A JPH0365954B2 JP H0365954 B2 JPH0365954 B2 JP H0365954B2 JP 9830281 A JP9830281 A JP 9830281A JP 9830281 A JP9830281 A JP 9830281A JP H0365954 B2 JPH0365954 B2 JP H0365954B2
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Description
本発明は酵素又は微生物を用いてL−トリプト
フアンを製造する際に生成する反応および精製に
係る阻害物質を有効に除去する改良されたL−ト
リプトフアンの製造方法に関する。 L−トリプトフアンは、必須アミノ酸の1種と
して、医薬品、栄養強化剤、催眠導入剤および飼
料への添加剤などの広に用途に有用である。従来
L−トリプトフアンを得る方法としては化学合成
法、発酵法および酵素法などの多くの方法が提示
されているが、化学合成法による場合は生成物が
ラセミ体である為光学分割が必要であり、L−ト
リプトフアンを直接生成する発酵法および酵素法
が注目されている。 本発明者らは、インドールおよびセリンを原料
としてトリプトフアンシンセターゼ、トリプトフ
アナーゼおよびこれらを酵素源としての生産菌を
用いた酵素法による反応を検討していた処、反応
液又は粗結晶液の反応系への反復使用によつて
L−トリプトフアンの蓄積濃度が著しく低下する
という現象を確認し、反応の経過に伴ない反応を
阻害する物質が副生すると考えざるを得ないこと
を認めた。而して反応阻害物質のこのような副生
は、L−トリプトフアンの反応溶液における高濃
度蓄積及び原料の有効利用の上で大きな障害とな
る為、この不純物の除去方法について鋭意検討を
行つた。当初、種々の単一処理による該不純物の
除去方法について試行したが有効な手段は見出せ
ず、種々の処理を組合わせる方法を検討していた
処、驚くべき事に単一処理では殆んど効果の認め
られなかつた処理の組合わせである本発明の方法
により、粗結晶液を反復使用しても当初の反応
と殆んど変らないL−トリプトフアンの蓄積濃度
を再現し、相剰的な不純物の除去効果を確認して
本発明の端緒を得、更に検討を進めた結果、本発
明提示の方法で除去される不純物は、微生物や酵
素を用いた場合に固有な現象であり、微生物から
の分泌物、失活した酵素、副反応生成物、暗褐色
色素(フミン質等を含めた着色物質)、および微
生物並びに酵素に由来するコロイド性蛋白質、脂
肪等の有機コロイド物質などが反応または複合し
て形成されているものとの判断に至り、当初反応
の系に限らず、他の酵素法あるいは発酵法にも幅
広く応用出来る処理法である事が判明した。 一方、一般的にアミノ酸の結晶は不純物の存在
により晶出の際に成長阻害を受け易い事が知られ
ているが、本発明者らは、前記反応により得た粗
結晶の精製についても検討を行つた処、該反応で
副生する不純物は、目的物であるL−トリプトフ
アンの晶出時に同時に析出又は結晶に吸着付着す
るなど目的物に随伴し易い挙動を示し、結晶の成
長性だけでなく、結晶の形状不良、着色、除去し
にくい悪臭の付着等の現象を伴ない、このような
性状の結晶は再結晶などの通常の方法では容易に
精製効果が得られない事を確認した。 本発明者らは、本発明の方法による反応系に於
ける不純物の相剰的除去効果に注目し、前記反応
により得られるL−トリプトフアンの回収および
精製に係る工程液についても本発明の方法を実施
した処、前記L−トリプトフアンと類似した挙動
を示す不純物が反応液の場合と同様に除去され、
分離取得される結晶の成長性、形状、着色度およ
び付着悪臭は大幅に改良され、そのまゝでも飼料
添加剤程度の用途に合致する品質のものが得られ
更に再結晶などの通常の方法で容易に高度精製品
を得る事が出来る事が確認された。 また、本発明の方法を実施しない場合、結晶を
分離取得した後の液中には溶解度でのL−トリ
プトフアンを含有するほか不純物も含有する為、
該液の反復使用は分離結晶の品質低下を招く
が、本発明の方法を実施した後に得られる精結晶
(一次)液は、粗結晶の溶解工程に戻し反復使
用しても分離結晶の品質低下は殆んど認められ
ず、回収および精製工程での品質維持、回収率な
どの面でも非常な有効処理方法である事が確認さ
れ、本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明は(1)発酵法または酵素法によりL
−トリプトフアンを製造するに際し、反応液また
は回収および精製に係る工程液に対し、非イオン
交換性の多孔質性樹脂による接液処理および限外
過膜による過処理する事を特徴とするL−ト
リプトフアンの製造方法であり、この方法を実施
する事により、酵素又は微生物を用いてL−トリ
プトフアンを得る場合の反応時に生ずる不純物に
よつてもたらさせる、反応液又は粗結晶液の反
復使用時に於ける反応阻害物質およびL−トリプ
トフアン結晶の分離取得時に於ける結晶性、品質
に係る阻害物質を除去することが可能であり、本
発明の属する技術分野における幅広い有用性を有
するものである。 本発明で称するL−トリプトフアンを製造する
ための発酵法には、糖質およびアンモニアを出発
物質とする直接発酵法とアントラニル酸又はイン
ドールまでを化学合成し、これと糖質およびアン
モニアを出発物質とする間接発酵法とがある。 本発明で称する酵素法には、インドールおよび
セリン又はインドールおよびピルビン酸、アンモ
ニアを出発物質とし、トリプトフアンシンセター
ゼ又はトリプトフアナーゼなどの酵素の働らきで
L−トリプトフアンを得る方法があり、この際使
用する酵素は精製品に限らず粗製品、酵素源とし
ての微生物、培養液、培養液などの状態でも使
用され、要するに目的とする反応を進行させ得る
ものであればよい。 本発明で称するL−トリプトフアンの反応液と
は、前記発酵法による発酵液、前記酵素法による
合成反応液を意味し、具体的には、 (イ) 反応終了後L−トリプトフアンが溶解度以下
の濃度にある液またはその除菌液、 (ロ) 反応終了後L−トリプトフアンを溶解度以上
に含有し、析出するL−トリプトフアンの結晶
を水で希釈又は酸あるいはアルカリを加えて溶
解した液またはその除菌液、 などの状態にあるものを示し、本発明で称するL
−トリプトフアンの回収および精製に係る工程液
とは、具体的には前記反応液の反応終了時および
PH調整又は濃縮などの操作により析出したL−ト
リプトフアンのスラリーから結晶分離をした際
の、 (ハ) 粗結晶液またはその除菌液、 (ニ) 粗結晶に溶解度以下になるように水を加え、
または酸あるいはアルカリを加えてPHを変動さ
せる事により溶解した液またはその除菌液、 など或はこれらの状態から誘導された状態にある
ものを示す。 本発明で称する非イオン交換性の多孔質性樹脂
とは、ジビニルベンゼンを架橋剤としたポリスチ
レン又はポリアクリルエステルを樹脂母体とし、
巨大網状構造を持つた均一な孔径を有する多孔性
樹脂で、極めて大きな比表面を有するものであり
市販のものとしてはアンバーライトXAD−2,
4,7,8等(商品名:ローム.アンド.ハウス
社)、ダイヤイオンHP−10,20,30,40,50等
(商品名:三菱化成社)、レバチツトOC1031(商品
名:バイエル社)などがある。 本発明で称する限外過膜とは、種々のポリマ
ーを特殊な製膜法を用いて製造し、分子量分画の
機能を持たせたもので、ポリマーとしては、セル
ロース系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリベ
ンツイミダゾール系、ポリアクリロニトリル系、
ポリスルホン系、テフロン系などが代表的であり
分画分子量としては500〜200000の範囲で種々の
分画機能のものがあり、限外過膜としての形状
としては平膜、中空繊維、スパイラル型、管状型
などのものが市販され、例えば旭化成社HH、
HC、HIシリーズ(商品名、以下省略)、バイオ
エンジニヤリング社Gシリーズ、ダイセル社
DUY、DUCシリーズ、東洋紙社UH、UK、
UPシリーズ、湯浅電池社EDシリーズ、米・アミ
コン社UM、PM、XMシリーズ、米・ドルーオ
リバー社IOPOR−AP、BP、XP、GP、FPシリ
ーズ、米・ミリポア社PSAC Pelliconシリーズ、
米・レイパク社ROPAK−UFシリーズ、西独・
ヘキスト社UFCA、UFPA、デンマーク・DDS
社FS、GRシリーズ、等があげられる。 本発明の方法を実施する場合の処理順序には特
に限定はないが、限外過膜への不純物汚染によ
る機能変化、処理効果の維持性(ライフ)を重点
的に配慮すれば、非イオン交換性の多孔質性樹脂
による接液処理を先に実施する方が好ましい。 また、本発明の方法を実施する前の液に於いて
も、通常既知の遠心沈降、過などの方法で微生
物や沈澱物を除去しておいた方が操作上からは好
ましい。 尚、本発明の非イオン交換性の多孔質性樹脂に
よる接液処理に類似した例として、従来L−トリ
プトフアンなどの芳香族アミノ酸の吸着性を利用
して、脂肪族アミノ酸や無機塩類との分離を行つ
たり、または5−ヒドロキシ−L−トリプトフア
ンなどのL−トリプトフアン誘導体とL−トリプ
トフアンとの吸着性の差を利用して分離する等の
方法が知られているが、これらの例はL−トリプ
トフアンを非イオン交換性の多孔質性樹脂に一度
吸着させてから、回収すべき種々の溶出剤を用い
て溶出回収を行うものであり、本発明に於ける処
理ではL−トリプトフアンを吸着させる事による
分離は必要でなく、対象液はただカラム通液又は
撹拌しながらの接液を行う丈でよい。 本発明の非イオン交換性の多孔質性樹脂による
接液処理を実施する際の液温は、該樹脂の耐熱性
許容範囲から選択されるが、通常は5〜60℃の範
囲であり、またその際のPHは強酸性から強塩基
まで広範囲に亘つて実施可能で特に制限はなく、
対象液中のL−トリプトフアンを溶解させうる条
件及び本発明の組み合わせた処理で用いる後述の
限外過膜の材質等による指定の条件範囲とから
選択して同じ条件にしておいた方が操作上からは
好ましいと言える。 また、本発明の非イオン交換性の多孔質性樹脂
による処理を行う際の該樹脂の使用形態としては
対象液中に懸濁撹拌しても、カラムに充填通液し
てもよいが、後者の方が効率、操作の上から好ま
しい。カラムに充填通液する際の通液速度は、通
常SV=1〜10で好ましくは3〜7の範囲であり
該樹脂量に対する処理液量比は通常1〜100、好
ましくは5〜50の範囲である。 また、本発明の処理を行つた後の非イオン交換
性の多孔質性樹脂は、希酸、希アルカリ及びアセ
トン、メタノール、エタノール、イソプロピルア
ルコール、ブタノールなどの有機溶剤またはアセ
トン/水=50/50などのごとき水混合物などを接
液させる事で容易に再生され、反復使用可能とな
り、経済的にも工業上十分実施可能である。 本発明の限外過膜による過処理を実施する
際の液条件、特にPH条件は、該過膜を構成す
る樹脂による指定の範囲があり、その範囲で実施
すればよく、その際の温度は通常5〜80℃、好ま
しくは10〜40℃程度で指定されている。 また限外過膜による過処理を実施する際の
処理条件も膜の形態、物理的強度などにより指定
されており、その範囲で実施すればよい。この
過処理の終点に至る濃縮度は、対象とする液中に
含有する除去すべき成分の量によつて決まり、例
えば使用する限外過膜に対して指定されている
圧力上限を超えなければ実質的過処理が不能に
なつた時点を処理終了点と見倣すことが可能であ
り、更にL−トリプトフアンの回収率を上げる為
には上記過処理による濃縮液を再希釈した後、
再過処理する事により可能である。 本発明の方法である二つの処理を組み合わせて
行う事により前記反応液の場合には、 1 次回反応時への効率的反復使用が可能とな
り、 2 濃縮またはPH調整により高品質の結晶が製
造可能となり容易に高度精製品へ導く事が出
来、前記粗結晶液の場合には、 3 次回反応時への効率的反復使用が可能とな
り、前記粗結晶溶解液の場合には、 4 濃縮またはPH調整により高品質の結晶が入
手可能となり容易に高度精製品へ導く事が出
来、さらに 5 (一次)精結晶液は次回粗結晶溶解液とし
て次回(一次)精結晶の実質品質低下をきたす
事なく反復使用出来、容易に高度精製品へ導く
事が出来る、 などの処理効果を得る事が出来る。 尚、前記2),4),5)で得られる(一次)精
結晶は、水又は有機溶媒あるいは水/有機溶媒を
用いた再結晶を行うだけで十分な高度精製品とす
る事が出来る。 以下の実施例により本発明を具体的に説明する
が、これらは何ら本発明を限定するものではな
い。 尚、以下の実施例に使用した微生物の培養は、
下記の培地を用いて30の培養器でPH=7.0、温
度35℃で行ない、培養終了後、遠心沈降器を用い
て集菌し、−25℃の冷凍庫内に凍結保存し、使用
直前に室温下に解凍して使用した。 (培地の重量%濃度組成) 肉エキス1%、ペプトン0.5%、酵母エキス0.1
%、KH2PO40.2% また、以下の実施例に於けるL−トリプトフア
ンの分析は、高速流体クロマトグラフイーによつ
て行つた。 対照例 1 L−セリン2.1%、硫安2.5%、ピリドキサル−
5′−リン酸(以下PLPと略記)0.01%、
Na2SO30.1%及び前記解凍したトリプトフアンシ
ンセターゼ生産菌であるエシエルヒア・コリー
(以下E・coliと略記)MT−10232(微工研菌寄
号)の培養菌体0.5%(乾燥菌体基準)を入れ、
KOH水溶液でPH=8.5に調整した仕込液3を
撹拌しながら35℃でPHを8.5に保ち、インドール
を分割添加しながら反応を行つた処、L−トリプ
トフアンとして30.2g/の蓄積濃度で反応の進
行が停止してしまつた。この反応液を冷蔵庫で一
晩冷却後、遠心沈降により沈澱物および菌体を除
去し、得られた上澄液から2.5を採つて次のよ
うな操作を行つた。尚、上澄液中のL−トリプト
フアン濃度は13g/であつた。 L−セリン濃度を2.1%となるよう調整し、
PLP0.1g、Na2SO31gを加え、前記E・coli
MT−10232を0.5%(乾燥基準)となるように加
えて、前記と同様な方法で反応を行つた処、L−
トリプトフアンとして25.7g/の蓄積濃度で反
応が停止してしまつた。次に前記と同様な操作で
得られた上澄液2について行つた次回の反応は
更に蓄積濃度が低く、L−トリプトフアンとして
19.6g/で停止してしまつた。 対照例 2 前記対照例1で行つた3回の反復反応により得
られた沈澱物および菌体の全湿時重量は約436g
で、この中のL−トリプトフアンの濃度は22%
(96g)であつた。 このうち200gを500mlの水に懸濁し、6N−
NaOHでPHを10.5に調整してL−トリプトフアン
を溶解した後、全液量を750mlにし、遠心沈降に
より除菌した。この際、沈澱した菌を100mlの水
で洗浄した。除菌液及び洗浄液約810mlを約700ml
に濃縮した後、酢酸でPH6.0に調整して結晶を析
出させ、撹拌下氷水浴で5℃まで冷却した。3時
間撹拌を続行した後、静置した処、結晶は非常に
細かく(顕微鏡写真にて観察した処、径は5〜
25μで5〜10μの範囲のものが多い。)、浮上する
結晶と沈澱する結晶が認められた。スラリーの
まゝ今度は80℃で1時間加温した後、放置徐冷し
て結晶の成長を試みた。結果は、顕微鏡写真で二
次凝集は認められたものの個々の結晶の粒径は余
り変らない上に、容器の底には球状の析出物にL
−トリプトフアンの結晶が付着した沈澱物が認め
られ、過、水洗により得られた結晶は湿時約55
g(含水率50.5%)で黄褐色に着色し、若干のイ
ンドール臭及び微生物由来の悪臭を伴なうもので
あつた。 この結晶を湿時のまゝ800mlの水/メタノール
=50/50(容量比)混合液中に懸濁し、60℃で加
温溶解した処、浮游物が認められたので紙(東
洋紙社NO2)により熱時過した。液を撹
拌下室温まで徐冷した後、氷水で5℃まで冷却
し、結晶粒径を前記と同様に観察した処、平均約
50μ程度に成長していたが、過、水/メタノー
ル洗浄した後の結晶は湿時約27g(含液率約40
%)で、黄褐色の着色がなお認められた。この結
晶を暗所で風乾した後、乾燥器内55℃で乾燥する
過程での乾燥器の臭気を調べた処、インドール臭
は消えていたが、微生物由来の臭気はなお認めら
れた。 実施例 1 前記対照例1と同様な組成および操作を最初の
仕込液量10スケールで行つた処、反復反応の終
了時に於けるL−トリプトフアンの蓄積濃度は1
回目31.0g/、2回目25.3g/、3回目20.1
g/であつた。 3回目の反応終了後、遠心沈降により沈澱物お
よび菌体を除いて得た上澄液中のL−トリプトフ
アン濃度は12.4g/で、液量は約5.7であつ
た。この液を用いて以下の比較実験を行つた。 比較実験1 (無処理): 前記上澄液を1採り、液中のL−セリン濃度
を2.1%になるよう調整した後、PLP0.05g、
Na2SO30.5g及びE・coli MT−10232の培養菌
体を0.5%(乾燥菌体基準)となるように入れ
KOH水溶液でPH8.5に再調整した。 比較実験2 (接液処理): 前記上澄液を1.5採り、150mlの非イオン交換
性の多孔質樹脂であるレバチツトOC1031のカラ
ムにSV=4で通液する。この際、初期のカラム
充填液として200mlを除いた。この処理液から1
を採り、比較実験1と同様に組成の調整を行つ
た。尚、この際液中のL−トリプトフアン濃度が
11.8g/となつていたので、0.6gのL−トリ
プトフアンも加えた。 比較実験3 (限外過処理) 前記上澄液を1.5採り、デンマークDDS社限
外過膜FS60PP(分画分子量30.000)を小型加圧
過器で使用し過を行ない、窒素ガスによる加
圧が8Kg/cm2Gに到達するまでに1.3の過液
を得た。この過液から1を採り、比較実験1
と同様に組成の調整を行つた。 比較実験4 (ブランク): L−セリン21g、PLP0.1g、Na2SO31g及び
L−トリプトフアン12.4gを水900mlに入れ、
KOHでPHを8.5にした後更に水を加えて1と
し、これにE・coli MT−10232の培養菌体を0.5
%(乾燥菌体基準)となるように入れ再度KOH
でPHを8.5に調整した。 本発明の例: 前記上澄液の残り1.71を前記比較例2と同様
に150mlのレバチツトOC1031カラムに通液し初期
充填液分及びカラム残液を除いて約1.5とし、
次いで比較実験3と同様にFS60PP膜による過
を行ない、約1.3の両処理をした液を得た。こ
の処理液1を採り比較例1と同様に組成の調整
を行つた。尚、この際比較実験2と同様にL−ト
リプトフアンを0.8g加えた。 以上5例の反応は、前記対照例1の1回目の反
応と同様、撹拌下35℃でPHを8.5に保ちながらイ
ンドールを分割添加しながら行つた。結果を下記
表1に示した。
フアンを製造する際に生成する反応および精製に
係る阻害物質を有効に除去する改良されたL−ト
リプトフアンの製造方法に関する。 L−トリプトフアンは、必須アミノ酸の1種と
して、医薬品、栄養強化剤、催眠導入剤および飼
料への添加剤などの広に用途に有用である。従来
L−トリプトフアンを得る方法としては化学合成
法、発酵法および酵素法などの多くの方法が提示
されているが、化学合成法による場合は生成物が
ラセミ体である為光学分割が必要であり、L−ト
リプトフアンを直接生成する発酵法および酵素法
が注目されている。 本発明者らは、インドールおよびセリンを原料
としてトリプトフアンシンセターゼ、トリプトフ
アナーゼおよびこれらを酵素源としての生産菌を
用いた酵素法による反応を検討していた処、反応
液又は粗結晶液の反応系への反復使用によつて
L−トリプトフアンの蓄積濃度が著しく低下する
という現象を確認し、反応の経過に伴ない反応を
阻害する物質が副生すると考えざるを得ないこと
を認めた。而して反応阻害物質のこのような副生
は、L−トリプトフアンの反応溶液における高濃
度蓄積及び原料の有効利用の上で大きな障害とな
る為、この不純物の除去方法について鋭意検討を
行つた。当初、種々の単一処理による該不純物の
除去方法について試行したが有効な手段は見出せ
ず、種々の処理を組合わせる方法を検討していた
処、驚くべき事に単一処理では殆んど効果の認め
られなかつた処理の組合わせである本発明の方法
により、粗結晶液を反復使用しても当初の反応
と殆んど変らないL−トリプトフアンの蓄積濃度
を再現し、相剰的な不純物の除去効果を確認して
本発明の端緒を得、更に検討を進めた結果、本発
明提示の方法で除去される不純物は、微生物や酵
素を用いた場合に固有な現象であり、微生物から
の分泌物、失活した酵素、副反応生成物、暗褐色
色素(フミン質等を含めた着色物質)、および微
生物並びに酵素に由来するコロイド性蛋白質、脂
肪等の有機コロイド物質などが反応または複合し
て形成されているものとの判断に至り、当初反応
の系に限らず、他の酵素法あるいは発酵法にも幅
広く応用出来る処理法である事が判明した。 一方、一般的にアミノ酸の結晶は不純物の存在
により晶出の際に成長阻害を受け易い事が知られ
ているが、本発明者らは、前記反応により得た粗
結晶の精製についても検討を行つた処、該反応で
副生する不純物は、目的物であるL−トリプトフ
アンの晶出時に同時に析出又は結晶に吸着付着す
るなど目的物に随伴し易い挙動を示し、結晶の成
長性だけでなく、結晶の形状不良、着色、除去し
にくい悪臭の付着等の現象を伴ない、このような
性状の結晶は再結晶などの通常の方法では容易に
精製効果が得られない事を確認した。 本発明者らは、本発明の方法による反応系に於
ける不純物の相剰的除去効果に注目し、前記反応
により得られるL−トリプトフアンの回収および
精製に係る工程液についても本発明の方法を実施
した処、前記L−トリプトフアンと類似した挙動
を示す不純物が反応液の場合と同様に除去され、
分離取得される結晶の成長性、形状、着色度およ
び付着悪臭は大幅に改良され、そのまゝでも飼料
添加剤程度の用途に合致する品質のものが得られ
更に再結晶などの通常の方法で容易に高度精製品
を得る事が出来る事が確認された。 また、本発明の方法を実施しない場合、結晶を
分離取得した後の液中には溶解度でのL−トリ
プトフアンを含有するほか不純物も含有する為、
該液の反復使用は分離結晶の品質低下を招く
が、本発明の方法を実施した後に得られる精結晶
(一次)液は、粗結晶の溶解工程に戻し反復使
用しても分離結晶の品質低下は殆んど認められ
ず、回収および精製工程での品質維持、回収率な
どの面でも非常な有効処理方法である事が確認さ
れ、本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明は(1)発酵法または酵素法によりL
−トリプトフアンを製造するに際し、反応液また
は回収および精製に係る工程液に対し、非イオン
交換性の多孔質性樹脂による接液処理および限外
過膜による過処理する事を特徴とするL−ト
リプトフアンの製造方法であり、この方法を実施
する事により、酵素又は微生物を用いてL−トリ
プトフアンを得る場合の反応時に生ずる不純物に
よつてもたらさせる、反応液又は粗結晶液の反
復使用時に於ける反応阻害物質およびL−トリプ
トフアン結晶の分離取得時に於ける結晶性、品質
に係る阻害物質を除去することが可能であり、本
発明の属する技術分野における幅広い有用性を有
するものである。 本発明で称するL−トリプトフアンを製造する
ための発酵法には、糖質およびアンモニアを出発
物質とする直接発酵法とアントラニル酸又はイン
ドールまでを化学合成し、これと糖質およびアン
モニアを出発物質とする間接発酵法とがある。 本発明で称する酵素法には、インドールおよび
セリン又はインドールおよびピルビン酸、アンモ
ニアを出発物質とし、トリプトフアンシンセター
ゼ又はトリプトフアナーゼなどの酵素の働らきで
L−トリプトフアンを得る方法があり、この際使
用する酵素は精製品に限らず粗製品、酵素源とし
ての微生物、培養液、培養液などの状態でも使
用され、要するに目的とする反応を進行させ得る
ものであればよい。 本発明で称するL−トリプトフアンの反応液と
は、前記発酵法による発酵液、前記酵素法による
合成反応液を意味し、具体的には、 (イ) 反応終了後L−トリプトフアンが溶解度以下
の濃度にある液またはその除菌液、 (ロ) 反応終了後L−トリプトフアンを溶解度以上
に含有し、析出するL−トリプトフアンの結晶
を水で希釈又は酸あるいはアルカリを加えて溶
解した液またはその除菌液、 などの状態にあるものを示し、本発明で称するL
−トリプトフアンの回収および精製に係る工程液
とは、具体的には前記反応液の反応終了時および
PH調整又は濃縮などの操作により析出したL−ト
リプトフアンのスラリーから結晶分離をした際
の、 (ハ) 粗結晶液またはその除菌液、 (ニ) 粗結晶に溶解度以下になるように水を加え、
または酸あるいはアルカリを加えてPHを変動さ
せる事により溶解した液またはその除菌液、 など或はこれらの状態から誘導された状態にある
ものを示す。 本発明で称する非イオン交換性の多孔質性樹脂
とは、ジビニルベンゼンを架橋剤としたポリスチ
レン又はポリアクリルエステルを樹脂母体とし、
巨大網状構造を持つた均一な孔径を有する多孔性
樹脂で、極めて大きな比表面を有するものであり
市販のものとしてはアンバーライトXAD−2,
4,7,8等(商品名:ローム.アンド.ハウス
社)、ダイヤイオンHP−10,20,30,40,50等
(商品名:三菱化成社)、レバチツトOC1031(商品
名:バイエル社)などがある。 本発明で称する限外過膜とは、種々のポリマ
ーを特殊な製膜法を用いて製造し、分子量分画の
機能を持たせたもので、ポリマーとしては、セル
ロース系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリベ
ンツイミダゾール系、ポリアクリロニトリル系、
ポリスルホン系、テフロン系などが代表的であり
分画分子量としては500〜200000の範囲で種々の
分画機能のものがあり、限外過膜としての形状
としては平膜、中空繊維、スパイラル型、管状型
などのものが市販され、例えば旭化成社HH、
HC、HIシリーズ(商品名、以下省略)、バイオ
エンジニヤリング社Gシリーズ、ダイセル社
DUY、DUCシリーズ、東洋紙社UH、UK、
UPシリーズ、湯浅電池社EDシリーズ、米・アミ
コン社UM、PM、XMシリーズ、米・ドルーオ
リバー社IOPOR−AP、BP、XP、GP、FPシリ
ーズ、米・ミリポア社PSAC Pelliconシリーズ、
米・レイパク社ROPAK−UFシリーズ、西独・
ヘキスト社UFCA、UFPA、デンマーク・DDS
社FS、GRシリーズ、等があげられる。 本発明の方法を実施する場合の処理順序には特
に限定はないが、限外過膜への不純物汚染によ
る機能変化、処理効果の維持性(ライフ)を重点
的に配慮すれば、非イオン交換性の多孔質性樹脂
による接液処理を先に実施する方が好ましい。 また、本発明の方法を実施する前の液に於いて
も、通常既知の遠心沈降、過などの方法で微生
物や沈澱物を除去しておいた方が操作上からは好
ましい。 尚、本発明の非イオン交換性の多孔質性樹脂に
よる接液処理に類似した例として、従来L−トリ
プトフアンなどの芳香族アミノ酸の吸着性を利用
して、脂肪族アミノ酸や無機塩類との分離を行つ
たり、または5−ヒドロキシ−L−トリプトフア
ンなどのL−トリプトフアン誘導体とL−トリプ
トフアンとの吸着性の差を利用して分離する等の
方法が知られているが、これらの例はL−トリプ
トフアンを非イオン交換性の多孔質性樹脂に一度
吸着させてから、回収すべき種々の溶出剤を用い
て溶出回収を行うものであり、本発明に於ける処
理ではL−トリプトフアンを吸着させる事による
分離は必要でなく、対象液はただカラム通液又は
撹拌しながらの接液を行う丈でよい。 本発明の非イオン交換性の多孔質性樹脂による
接液処理を実施する際の液温は、該樹脂の耐熱性
許容範囲から選択されるが、通常は5〜60℃の範
囲であり、またその際のPHは強酸性から強塩基
まで広範囲に亘つて実施可能で特に制限はなく、
対象液中のL−トリプトフアンを溶解させうる条
件及び本発明の組み合わせた処理で用いる後述の
限外過膜の材質等による指定の条件範囲とから
選択して同じ条件にしておいた方が操作上からは
好ましいと言える。 また、本発明の非イオン交換性の多孔質性樹脂
による処理を行う際の該樹脂の使用形態としては
対象液中に懸濁撹拌しても、カラムに充填通液し
てもよいが、後者の方が効率、操作の上から好ま
しい。カラムに充填通液する際の通液速度は、通
常SV=1〜10で好ましくは3〜7の範囲であり
該樹脂量に対する処理液量比は通常1〜100、好
ましくは5〜50の範囲である。 また、本発明の処理を行つた後の非イオン交換
性の多孔質性樹脂は、希酸、希アルカリ及びアセ
トン、メタノール、エタノール、イソプロピルア
ルコール、ブタノールなどの有機溶剤またはアセ
トン/水=50/50などのごとき水混合物などを接
液させる事で容易に再生され、反復使用可能とな
り、経済的にも工業上十分実施可能である。 本発明の限外過膜による過処理を実施する
際の液条件、特にPH条件は、該過膜を構成す
る樹脂による指定の範囲があり、その範囲で実施
すればよく、その際の温度は通常5〜80℃、好ま
しくは10〜40℃程度で指定されている。 また限外過膜による過処理を実施する際の
処理条件も膜の形態、物理的強度などにより指定
されており、その範囲で実施すればよい。この
過処理の終点に至る濃縮度は、対象とする液中に
含有する除去すべき成分の量によつて決まり、例
えば使用する限外過膜に対して指定されている
圧力上限を超えなければ実質的過処理が不能に
なつた時点を処理終了点と見倣すことが可能であ
り、更にL−トリプトフアンの回収率を上げる為
には上記過処理による濃縮液を再希釈した後、
再過処理する事により可能である。 本発明の方法である二つの処理を組み合わせて
行う事により前記反応液の場合には、 1 次回反応時への効率的反復使用が可能とな
り、 2 濃縮またはPH調整により高品質の結晶が製
造可能となり容易に高度精製品へ導く事が出
来、前記粗結晶液の場合には、 3 次回反応時への効率的反復使用が可能とな
り、前記粗結晶溶解液の場合には、 4 濃縮またはPH調整により高品質の結晶が入
手可能となり容易に高度精製品へ導く事が出
来、さらに 5 (一次)精結晶液は次回粗結晶溶解液とし
て次回(一次)精結晶の実質品質低下をきたす
事なく反復使用出来、容易に高度精製品へ導く
事が出来る、 などの処理効果を得る事が出来る。 尚、前記2),4),5)で得られる(一次)精
結晶は、水又は有機溶媒あるいは水/有機溶媒を
用いた再結晶を行うだけで十分な高度精製品とす
る事が出来る。 以下の実施例により本発明を具体的に説明する
が、これらは何ら本発明を限定するものではな
い。 尚、以下の実施例に使用した微生物の培養は、
下記の培地を用いて30の培養器でPH=7.0、温
度35℃で行ない、培養終了後、遠心沈降器を用い
て集菌し、−25℃の冷凍庫内に凍結保存し、使用
直前に室温下に解凍して使用した。 (培地の重量%濃度組成) 肉エキス1%、ペプトン0.5%、酵母エキス0.1
%、KH2PO40.2% また、以下の実施例に於けるL−トリプトフア
ンの分析は、高速流体クロマトグラフイーによつ
て行つた。 対照例 1 L−セリン2.1%、硫安2.5%、ピリドキサル−
5′−リン酸(以下PLPと略記)0.01%、
Na2SO30.1%及び前記解凍したトリプトフアンシ
ンセターゼ生産菌であるエシエルヒア・コリー
(以下E・coliと略記)MT−10232(微工研菌寄
号)の培養菌体0.5%(乾燥菌体基準)を入れ、
KOH水溶液でPH=8.5に調整した仕込液3を
撹拌しながら35℃でPHを8.5に保ち、インドール
を分割添加しながら反応を行つた処、L−トリプ
トフアンとして30.2g/の蓄積濃度で反応の進
行が停止してしまつた。この反応液を冷蔵庫で一
晩冷却後、遠心沈降により沈澱物および菌体を除
去し、得られた上澄液から2.5を採つて次のよ
うな操作を行つた。尚、上澄液中のL−トリプト
フアン濃度は13g/であつた。 L−セリン濃度を2.1%となるよう調整し、
PLP0.1g、Na2SO31gを加え、前記E・coli
MT−10232を0.5%(乾燥基準)となるように加
えて、前記と同様な方法で反応を行つた処、L−
トリプトフアンとして25.7g/の蓄積濃度で反
応が停止してしまつた。次に前記と同様な操作で
得られた上澄液2について行つた次回の反応は
更に蓄積濃度が低く、L−トリプトフアンとして
19.6g/で停止してしまつた。 対照例 2 前記対照例1で行つた3回の反復反応により得
られた沈澱物および菌体の全湿時重量は約436g
で、この中のL−トリプトフアンの濃度は22%
(96g)であつた。 このうち200gを500mlの水に懸濁し、6N−
NaOHでPHを10.5に調整してL−トリプトフアン
を溶解した後、全液量を750mlにし、遠心沈降に
より除菌した。この際、沈澱した菌を100mlの水
で洗浄した。除菌液及び洗浄液約810mlを約700ml
に濃縮した後、酢酸でPH6.0に調整して結晶を析
出させ、撹拌下氷水浴で5℃まで冷却した。3時
間撹拌を続行した後、静置した処、結晶は非常に
細かく(顕微鏡写真にて観察した処、径は5〜
25μで5〜10μの範囲のものが多い。)、浮上する
結晶と沈澱する結晶が認められた。スラリーの
まゝ今度は80℃で1時間加温した後、放置徐冷し
て結晶の成長を試みた。結果は、顕微鏡写真で二
次凝集は認められたものの個々の結晶の粒径は余
り変らない上に、容器の底には球状の析出物にL
−トリプトフアンの結晶が付着した沈澱物が認め
られ、過、水洗により得られた結晶は湿時約55
g(含水率50.5%)で黄褐色に着色し、若干のイ
ンドール臭及び微生物由来の悪臭を伴なうもので
あつた。 この結晶を湿時のまゝ800mlの水/メタノール
=50/50(容量比)混合液中に懸濁し、60℃で加
温溶解した処、浮游物が認められたので紙(東
洋紙社NO2)により熱時過した。液を撹
拌下室温まで徐冷した後、氷水で5℃まで冷却
し、結晶粒径を前記と同様に観察した処、平均約
50μ程度に成長していたが、過、水/メタノー
ル洗浄した後の結晶は湿時約27g(含液率約40
%)で、黄褐色の着色がなお認められた。この結
晶を暗所で風乾した後、乾燥器内55℃で乾燥する
過程での乾燥器の臭気を調べた処、インドール臭
は消えていたが、微生物由来の臭気はなお認めら
れた。 実施例 1 前記対照例1と同様な組成および操作を最初の
仕込液量10スケールで行つた処、反復反応の終
了時に於けるL−トリプトフアンの蓄積濃度は1
回目31.0g/、2回目25.3g/、3回目20.1
g/であつた。 3回目の反応終了後、遠心沈降により沈澱物お
よび菌体を除いて得た上澄液中のL−トリプトフ
アン濃度は12.4g/で、液量は約5.7であつ
た。この液を用いて以下の比較実験を行つた。 比較実験1 (無処理): 前記上澄液を1採り、液中のL−セリン濃度
を2.1%になるよう調整した後、PLP0.05g、
Na2SO30.5g及びE・coli MT−10232の培養菌
体を0.5%(乾燥菌体基準)となるように入れ
KOH水溶液でPH8.5に再調整した。 比較実験2 (接液処理): 前記上澄液を1.5採り、150mlの非イオン交換
性の多孔質樹脂であるレバチツトOC1031のカラ
ムにSV=4で通液する。この際、初期のカラム
充填液として200mlを除いた。この処理液から1
を採り、比較実験1と同様に組成の調整を行つ
た。尚、この際液中のL−トリプトフアン濃度が
11.8g/となつていたので、0.6gのL−トリ
プトフアンも加えた。 比較実験3 (限外過処理) 前記上澄液を1.5採り、デンマークDDS社限
外過膜FS60PP(分画分子量30.000)を小型加圧
過器で使用し過を行ない、窒素ガスによる加
圧が8Kg/cm2Gに到達するまでに1.3の過液
を得た。この過液から1を採り、比較実験1
と同様に組成の調整を行つた。 比較実験4 (ブランク): L−セリン21g、PLP0.1g、Na2SO31g及び
L−トリプトフアン12.4gを水900mlに入れ、
KOHでPHを8.5にした後更に水を加えて1と
し、これにE・coli MT−10232の培養菌体を0.5
%(乾燥菌体基準)となるように入れ再度KOH
でPHを8.5に調整した。 本発明の例: 前記上澄液の残り1.71を前記比較例2と同様
に150mlのレバチツトOC1031カラムに通液し初期
充填液分及びカラム残液を除いて約1.5とし、
次いで比較実験3と同様にFS60PP膜による過
を行ない、約1.3の両処理をした液を得た。こ
の処理液1を採り比較例1と同様に組成の調整
を行つた。尚、この際比較実験2と同様にL−ト
リプトフアンを0.8g加えた。 以上5例の反応は、前記対照例1の1回目の反
応と同様、撹拌下35℃でPHを8.5に保ちながらイ
ンドールを分割添加しながら行つた。結果を下記
表1に示した。
【表】
実施例 2
前記実施例1で行つた3回の反復反応で、遠心
沈降により得た沈澱物及び菌体を用いて以下の実
験を行つた。 尚、該沈降物中のL−トリプトフアンの濃度は
23.1%であつた。 比較実験 5: 沈降物200g(L−トリプトフアン46.2g)を
水600mlに懸濁し、6N−NaOH水溶液でPHを10.5
に調整溶解した後、全液量を750mlとし遠心沈降
により除菌し、沈降した菌を再度100mlの水に懸
濁後遠心沈降を行ない、除菌液及び洗浄液を合わ
せて約750mlに減圧で濃縮した。この液を酢酸で
PH6.0に調整し、結晶を析出させ撹拌下氷水浴で
5℃まで冷却した。 比較実験 6: 比較実験5と同様にして除菌及び洗浄の合液を
得た後、ダイヤイオンHP−10の50mlのカラムを
SV=5で通液し、カラム洗浄液を合わせ約1
の液を減圧で濃縮し約750mlとし、以下は比較実
験5と同様に処理した。 比較実験 7: 比較実験5と同様にして除菌及び洗浄の合液を
得た液、デンマークDDS社GR61PP(分画分子量
22.000)膜を用いて小型加圧過器で窒素ガス圧
8Kg/cm2Gで過を行なつた。 この際濃縮側約50mlに到達した処で希釈水約
200mlを追加した。全透過液量約1を減圧で濃
縮し、約750mlとした後は比較例5と同様に処理
した。 本発明の例: 比較実験5と同様にして除菌及び洗浄の合液を
得た後、ダイヤイオンHP−10 50mlのカラムを
SV=5で通液し、カラム洗浄液を合わせ約1
の液をデンマークDDS社GR61PP膜で過を行
ない、比較例7と同様濃縮側の希釈による回収液
を合わせ約1.2の液を減圧で濃縮し約750mlとし
た。 以下は比較実験5と同様に処理を行つた。 以上の実験に関する結果を下記表2にまとめ
た。尚、評価の方法は前記対照例2に記載の方法
と同様にして行つた。
沈降により得た沈澱物及び菌体を用いて以下の実
験を行つた。 尚、該沈降物中のL−トリプトフアンの濃度は
23.1%であつた。 比較実験 5: 沈降物200g(L−トリプトフアン46.2g)を
水600mlに懸濁し、6N−NaOH水溶液でPHを10.5
に調整溶解した後、全液量を750mlとし遠心沈降
により除菌し、沈降した菌を再度100mlの水に懸
濁後遠心沈降を行ない、除菌液及び洗浄液を合わ
せて約750mlに減圧で濃縮した。この液を酢酸で
PH6.0に調整し、結晶を析出させ撹拌下氷水浴で
5℃まで冷却した。 比較実験 6: 比較実験5と同様にして除菌及び洗浄の合液を
得た後、ダイヤイオンHP−10の50mlのカラムを
SV=5で通液し、カラム洗浄液を合わせ約1
の液を減圧で濃縮し約750mlとし、以下は比較実
験5と同様に処理した。 比較実験 7: 比較実験5と同様にして除菌及び洗浄の合液を
得た液、デンマークDDS社GR61PP(分画分子量
22.000)膜を用いて小型加圧過器で窒素ガス圧
8Kg/cm2Gで過を行なつた。 この際濃縮側約50mlに到達した処で希釈水約
200mlを追加した。全透過液量約1を減圧で濃
縮し、約750mlとした後は比較例5と同様に処理
した。 本発明の例: 比較実験5と同様にして除菌及び洗浄の合液を
得た後、ダイヤイオンHP−10 50mlのカラムを
SV=5で通液し、カラム洗浄液を合わせ約1
の液をデンマークDDS社GR61PP膜で過を行
ない、比較例7と同様濃縮側の希釈による回収液
を合わせ約1.2の液を減圧で濃縮し約750mlとし
た。 以下は比較実験5と同様に処理を行つた。 以上の実験に関する結果を下記表2にまとめ
た。尚、評価の方法は前記対照例2に記載の方法
と同様にして行つた。
【表】
※ 濾液には菌体由来臭があるが、結晶は水洗する
ことで容易に臭気は除去できた。
また、前記実施例2に於ける本発明の例の結晶
を除いた液を次回精製のための溶解用液に用い
る循環使用を更に3回(計4回)行なつた。この
際ダイヤイオンHP−10のカラムはメタノール
250ml/回で再生使用した。 前記4回目の精製による結晶も「飼料及び飼料
添加物の規格等に関する省令」(昭和54年農林水
産省令第47号)にすべて合格していた。 また、前記表2本発明の例の水/メタノール再
結晶品は、第十改正日本薬局方による規格に合格
していた。 実施例 3 ピルビン酸ナトリウム3%、酢酸アンモニウム
3%、PLP0.01%、Na2SO30.1%を含有し、PHを
KOH水溶液で8.5に調整した3の液にトリプト
フアナーゼ生産菌であるE・coli(A,T,C,
C NO27325)の培養菌体を0.5%(乾燥菌体基
準)となるように入れ、撹拌下35℃でPH=8.5に
保ちながらインドールを分割添加し反応を行つ
た。30時間後、L−トリプトフアン濃度が約20
g/付近で反応の進行が停止してしまつたの
で、KOH水溶液でPH=9.5とした後、遠心沈降に
より除菌及び菌体洗浄を行ない約3.5の液とし、
次のような操作を行なつた。 1 レバチツトOC1031(前出)300mlのカラム通
液 2 FS60PP(前出)による限外過 3 減圧濃縮(約1まで) 4 酢酸による等電点晶析(PH=6.0) 以上のようにして得た結晶は、水/イソプロパ
ノール=50/50(容量比)で1回の再結晶を行う
ことで、第十改正日本薬局方規格に合格した。 実施例 4 実施例1と同様な組成および操作で反復反応を
行つた。反応終了時のL−トリプトフアンの蓄積
濃度は、一回目31.5g/、二回目24.9g/、
三回目19.7g/であつた。 3回目の反応液に水を加え、撹拌により析出し
たL−トリプトフアン結晶を溶解した。 菌体が分散した状態の溶解液を、150mlの非イ
オン交換性多孔質樹脂のレバチツトOC1031カラ
ムにSV=5で通液した。菌体はカラム充填樹脂
によりろ過除去された。次いで、実施例1と同様
にFS60PP膜によるろ過を行つた。処理液のL−
トリプトフアン濃度は分析の結果、11.7g/で
あつた。 処理液を1採り、比較実験1と同様に組成の
調整を行い、反応を撹拌下35℃でPHを8.5に保ち
ながらインドールを分割添加して行つた。 反応終了時のL−トリプトフアン蓄積濃度は、
30.1g/であつた。 実施例 5 別途実施例1と同様な組成および操作で反復反
応を行つて、遠心沈降により得た菌体を含む沈澱
物について以下の実験を行つた。なお、L−トリ
プトフアンの濃度は24.1%であつた。 沈降物100gを50℃で温水2で撹拌し、L−
トリプトフアンの結晶を溶解した。菌体が分散し
た状態の溶解液を実施例2と同様な処理を行つ
た。菌体はカラム充填樹脂によりろ過工程で除去
された。処理液を約500mlまで減圧で濃縮し、析
出した結晶をろ過分別した。水洗して得られた結
晶は、実施例2と同様農林水産省令の規格に合格
していた。
ことで容易に臭気は除去できた。
また、前記実施例2に於ける本発明の例の結晶
を除いた液を次回精製のための溶解用液に用い
る循環使用を更に3回(計4回)行なつた。この
際ダイヤイオンHP−10のカラムはメタノール
250ml/回で再生使用した。 前記4回目の精製による結晶も「飼料及び飼料
添加物の規格等に関する省令」(昭和54年農林水
産省令第47号)にすべて合格していた。 また、前記表2本発明の例の水/メタノール再
結晶品は、第十改正日本薬局方による規格に合格
していた。 実施例 3 ピルビン酸ナトリウム3%、酢酸アンモニウム
3%、PLP0.01%、Na2SO30.1%を含有し、PHを
KOH水溶液で8.5に調整した3の液にトリプト
フアナーゼ生産菌であるE・coli(A,T,C,
C NO27325)の培養菌体を0.5%(乾燥菌体基
準)となるように入れ、撹拌下35℃でPH=8.5に
保ちながらインドールを分割添加し反応を行つ
た。30時間後、L−トリプトフアン濃度が約20
g/付近で反応の進行が停止してしまつたの
で、KOH水溶液でPH=9.5とした後、遠心沈降に
より除菌及び菌体洗浄を行ない約3.5の液とし、
次のような操作を行なつた。 1 レバチツトOC1031(前出)300mlのカラム通
液 2 FS60PP(前出)による限外過 3 減圧濃縮(約1まで) 4 酢酸による等電点晶析(PH=6.0) 以上のようにして得た結晶は、水/イソプロパ
ノール=50/50(容量比)で1回の再結晶を行う
ことで、第十改正日本薬局方規格に合格した。 実施例 4 実施例1と同様な組成および操作で反復反応を
行つた。反応終了時のL−トリプトフアンの蓄積
濃度は、一回目31.5g/、二回目24.9g/、
三回目19.7g/であつた。 3回目の反応液に水を加え、撹拌により析出し
たL−トリプトフアン結晶を溶解した。 菌体が分散した状態の溶解液を、150mlの非イ
オン交換性多孔質樹脂のレバチツトOC1031カラ
ムにSV=5で通液した。菌体はカラム充填樹脂
によりろ過除去された。次いで、実施例1と同様
にFS60PP膜によるろ過を行つた。処理液のL−
トリプトフアン濃度は分析の結果、11.7g/で
あつた。 処理液を1採り、比較実験1と同様に組成の
調整を行い、反応を撹拌下35℃でPHを8.5に保ち
ながらインドールを分割添加して行つた。 反応終了時のL−トリプトフアン蓄積濃度は、
30.1g/であつた。 実施例 5 別途実施例1と同様な組成および操作で反復反
応を行つて、遠心沈降により得た菌体を含む沈澱
物について以下の実験を行つた。なお、L−トリ
プトフアンの濃度は24.1%であつた。 沈降物100gを50℃で温水2で撹拌し、L−
トリプトフアンの結晶を溶解した。菌体が分散し
た状態の溶解液を実施例2と同様な処理を行つ
た。菌体はカラム充填樹脂によりろ過工程で除去
された。処理液を約500mlまで減圧で濃縮し、析
出した結晶をろ過分別した。水洗して得られた結
晶は、実施例2と同様農林水産省令の規格に合格
していた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 発酵法または酵素法によりL−トリプトフア
ンを製造するに際し、反応液または回収および精
製に係る工程液に対して非イオン交換性の多孔質
性樹脂による接液処理および限外過膜による
過処理する事を特徴とするL−トリプトフアンの
製造方法。 2 反応液から粗結晶を分離した後の液に対し
て非イオン交換性の多孔質性樹脂による接液処理
および限外過膜による過処理を行ない、次い
で処理液を反応に反復使用する特許請求の範囲第
1項記載の方法。 3 反応液から得た粗結晶を溶解した液に対し
て、非イオン交換性の多孔質性樹脂による接液処
理および限外過膜による過処理を行ない、次
いで結晶を析出分離して得た液を粗結晶の溶解
に反復使用する特許請求の範囲第1項記載の方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9830281A JPS58895A (ja) | 1981-06-26 | 1981-06-26 | L−トリプトフアンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9830281A JPS58895A (ja) | 1981-06-26 | 1981-06-26 | L−トリプトフアンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58895A JPS58895A (ja) | 1983-01-06 |
| JPH0365954B2 true JPH0365954B2 (ja) | 1991-10-15 |
Family
ID=14216120
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9830281A Granted JPS58895A (ja) | 1981-06-26 | 1981-06-26 | L−トリプトフアンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58895A (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60105498A (ja) * | 1983-11-10 | 1985-06-10 | Ajinomoto Co Inc | 光学活性トリプトフアンの回収方法 |
| JPH0623198B2 (ja) * | 1985-04-26 | 1994-03-30 | 味の素株式会社 | トリプトフアンの精製法 |
| JPH0648990B2 (ja) * | 1987-01-14 | 1994-06-29 | 味の素株式会社 | トリプトフアンの精製方法 |
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| JPH0489479A (ja) * | 1990-08-01 | 1992-03-23 | Ajinomoto Co Inc | 光学活性トリプトファンの回収方法 |
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-
1981
- 1981-06-26 JP JP9830281A patent/JPS58895A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58895A (ja) | 1983-01-06 |
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