JPH0366287B2 - - Google Patents

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JPH0366287B2
JPH0366287B2 JP57157681A JP15768182A JPH0366287B2 JP H0366287 B2 JPH0366287 B2 JP H0366287B2 JP 57157681 A JP57157681 A JP 57157681A JP 15768182 A JP15768182 A JP 15768182A JP H0366287 B2 JPH0366287 B2 JP H0366287B2
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Susumu Honda
Kozo Okamoto
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Kinki Daigaku
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Kinki Daigaku
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は麦から得られる降圧成分ならびにその
採取法に関する。
本発明者らは、かねてより天然植物から降圧成
分の分離を目的として広汎な研究を展開して来た
が、麦の葉の水抽出物中に降圧成分が含まれてい
ることを見出し、鋭意研究を進めた結果、顕著な
降圧作用を有する物質の単離、同定に成功した。
本発明はかかる知見に基いて完成されたものであ
る。
本発明方法によつて降圧成分を採取するには、
麦、特にハダカムギ(Hordeum vulgare L.var.
nudum Hook)如きオオムギ族植物の葉(特に
若葉)を水で抽出し、これを分画法に付して降圧
作用を有する画分を集めればよい。
この採取法を更に具体的に説明すれば、たとえ
ばハダカムギの若葉を粉砕したものを熱水(約90
℃)で抽出し、抽出物を好ましくは適宜濃縮後、
エタノールの如きアルコールを加えて不溶分を除
去し、上澄液を取得する。このような操作を適宜
繰返して得られた上澄液を合し、濃縮、凍結乾燥
して貯える。この凍結乾燥品でも或る程度の降圧
作用は認められるが、有効成分を更に分離、精製
するため、以下の操作を行う。
すなわち、上記凍結乾燥品たとえばセフアデツ
クスのカラムを通して分画し、降圧作用が比較的
強い画分を集める。降圧作用の有無を検査するに
は、たとえば自発性高血圧ラツト(SHR)や突
発自発性高血圧ラツト(SHRSP)に静注して血
圧が降下するか否かを観察すればよい。顕著な血
圧降下作用を示した画分を採り、必要に応じて更
に適宜の分画法により降圧効果の顕著な化合物(2)
および(3)を得る。
化合物(2)および(3)の収率は、原料の種類にもよ
るが、上記の如くハダカムギの若葉の粉末を使用
した場合には、その重量に対しそれぞれ概ね6.0
×10-3%および1.6×10-2%前後である。
次に上記化合物(2)および(3)の化学構造の同定に
ついて述べる。
これら両化合物は、濾紙スポツトテストにおい
て、UVランプ照射下に紫色のスポツトを与える
が、アンモニア雰囲気下にUV照射すると化合物
(2)では黄緑色となり、化合物(3)では黄色となる。
これらの事実に鑑み、両者はC−4′位およびC−
5位に遊離の水酸基を持つた、フラボン類もしく
はC−3−OH置換フラボノール類と推定され
る。
一般に、フラボン類やC−3−OH置換フラボ
ノール類のUV吸収スペクトルは、300〜380nm
と24〜280nm領域に主要吸収帯1と2有するが、
これらはB環とA環におけるπ−エレクトロンの
励起に関連するものであつて、各吸収帯は場合に
より2または3個のサブバンドに分れる。化合物
(2)および(3)のメタノール溶液について測定された
スペクトルは、それぞれ340nm付近にバンド1
を、260と270nm付近にバンド2の2つのサブバ
ンドを有する。両スペクトルのバンド1は、それ
らのメタノール溶液にナトリウムメトキシドを添
加すると、強度の上昇なく、約55nmの深色性シ
フトを示した。これらのシフトは、B環のC−
4′位における遊離ヒドロキシル基の存在を示すも
のである。両化合物ともバンド2の2つのサブバ
ンドはナトリウムメトキシドの添加により融合し
て1つのピークとなつた。より弱い塩基である無
水酢酸ナトリウムを化合物(2)のメタノール溶液に
添加した場合、バンド1のシフトに対する効果は
不完全であつて、239nmにシヨルダーが残ると共
に、392nmに新しいバンドを生じた。バンド2の
サブバンドの融合は、化合物(2)に対しては認めら
れなかつた。B環におけるオルトジヒドロキシル
基は酢酸ナトリウムの存在下ホウ酸との錯体を形
成し、バンド1の深色性シフトを生ずることが知
られている。化合物(2)については、そのようなシ
フトを生じなかつたが、化合物(3)のメタノール溶
液のスペクトルではバンドが深色性シフトを起
し、373と432nmに2つのピークを与える。これ
らの結果から、化合物(2)と(3)のB環にはそれぞれ
オルトジヒドロキシル基の不存在および存在が理
解できる。上記のUVスペクトルデータから、化
合物(2)は1個のヒドロキシル基を(C−4′位)、
化合物(3)は2個のヒドロキシル基を(C−3′およ
びC−4′位)持つていることが判る。
これらフラボノイド類の構造について更に他の
知見は塩化アルミニウムの添加によつて得られ
た。すなわち、化合物(2)の塩化アルミニウム添加
スペクトルは、バンド1および2の各々について
2つのサブバンドを与えた。これらのサブバンド
はメタノールによるスペクトルと比較して多少と
も長波長方向にシフトした。このシフトはC−4
位におけるケト基とC−5位におけるヒドロキシ
ル基間のアルミニウムキレートの形成によるもの
と考えられる。この種のキレートは酸に安定であ
るので、化合物(2)の塩化アルミニウムスペクトル
は塩酸の添加により変化しなかつた。化合物(3)は
塩化アルミニウムに対して同様のスペクトルを与
えるが、バンド1の420nmにおけるサブバンドは
塩酸の添加により浅色性シフトを生じた。この場
合、アルミニウムはC−4ケト−C−5ヒドロキ
シル系およびC−3′ヒドロキシル−C−4′ヒドロ
キシル系に配位したと考えられ、後者の系とのキ
レートは酸に不安定であるため分解したものと考
えられる。いずれにせよ、両化合物のC−5位に
はヒドロキシル基が存在することが明らかであ
る。
また、化合物(2)は、そのアセテートの200MHz
1H−NMRスペクトルにおいて添付図面(第1図
参照)、6.5ppm以下の領域にフラボン骨格中のプ
ロトンに由来する1対の2−プロトンダブレツト
と1−プロトンシングレツトを与える。この1対
の2−プロトンダブレツトはジ置換対称系ベンゼ
ン環、すなわちB環がC−4′位においてのみ置換
していることを示すものである。また、7.22ppm
にタブレツト、8.17ppmにダブレツトが認められ
るが、これらはそれぞれH−3′とH−5′プロト
ン、H−2′プロトンによるものと考えられる。
6.59ppmにおけるシングレツトのシフトはH−3
プロトンと考えられる。3.5〜6.5ppmの中間領域
におけるスペクトルは2つのヘキソーズ基中のプ
ロトンに由来する。更に詳細なデカツプリングに
より4.5〜6.5ppmのシグナルは糖環中のC−1、
C−2およびC−3位のプロトンによるものであ
ることが明らかである。ケミカルシフトとカツプ
リングコンスタントは、2つの糖環が共にフラボ
ン骨格に直結していることを示しているが、これ
は酸加水分解によつていかなるヘキソーズも遊離
して来ないところからも明らかである。しかしな
がらヘキソーズ基は塩化第二鉄による酸化的開裂
によりアラビノースに分解した。C−6、C−7
およびC−8位にはプロトンが認められないの
で、これら2つの糖環はA環の3つの炭素のうち
のいずれか2つに結合している筈である。C−7
位に結合したC−グリコシドは知られていないか
ら、結合はC−6およびC−8位で起つているも
のと考えられる。2つのヘキソースは、カツプリ
ングコンスタントからC−1構造のβ−D−グリ
コピラノースと考えられる。2ppm付近の多数の
シングレツトはアセトキシル基のプロトンであ
る。2.3〜2.6ppm領域には3つの遊離したシグナ
ルがあるが、これはフラボン骨格に付いたアセト
キシル基のプロトンであり、1.8ppm付近の2つ
のシグナルは糖環のC−2位におけるアセトキシ
ルプロトンである。更に他の6つのシングレツト
は糖環C−3、C−4およびC−6位のアセトキ
シプロトンである。
以上の確認事実より化合物(2)は、次式で表わさ
れるアピゲニン−6,8−ジ−C−β−D−グル
コシドと同定される: [式中、Gleはグルコース残基を表わす。] このフラボンC−グルコシドは種々の植物体中
に存在することが報告されているが(Wagnet
etal.;Z.Naturforsh.,B27,954〜958(1972))、
麦の中にその存在が確認されたことは初めてであ
り、また該物質が降圧作用を有することについて
は全く知られていなかつた。
また、化合物(3)は、そのアセテートの1H−
NMRスペクトルにおいて(第2図参照)、
6.5ppm以下の領域に2つの1−プロトンシング
レツトと1−プロトンダブレツトおよび2−プロ
トンマルチプレツトを与える。6.55ppmと
6.93ppmにあるシングレツトはそれぞれH−3と
H−8プロトンによるものである。ダブレツト−
マルチプレツト系は、B環のC−3′およびC−
4′位に置換基を持つフラボノイド類に特徴的なも
のである。
これらの解析をUVスペクトルにおける結果と
合せて考えると、化合物(3)はルテオリン(すなわ
ち3′,4′,5,7−テトラヒドロキシルフラボ
ン)の誘導体である。
化合物(3)の加水分解はグルコース1分子を与え
るが、そのアセテートの1H−NMRスペクトル
は、3.7〜5.7ppmの間に14個の環プロトンを与え
る、2つのヘキソーズ基の存在を示す。これは化
合物(3)がC−およびO−ヘキソシル基を1個づつ
持つことを意味する。C−ヘキシル基は塩化第二
鉄で開裂すると、アラビノースを与えた。糖類の
プロトンを完全に決めることは出来なかつたが、
少なくとも5.64ppmにある遊離したトリプレツト
はC−ヘキソシル基のC−2位にあるプロトンに
よるものと考えてよい。従つて、5.05ppmの遊離
したダブレツト同じヘキソーズ基のアノマープロ
トンによるものである。C−1とC−2プロトン
間の大きなカツプリングコンスタント(10.3Hz)
ならびにC−2、C−3プロトン間の同様なカツ
プリングコンスタントは、このヘキソシル基がβ
アノマーであり、C−2、C−3のプロトンの配
位は共にアキシアルである。C−4とC−5プロ
トンの配位は1H−NMRデータからは不確かであ
るが、このヘキソシル基はオオムギの葉から分離
された他のフラボン配糖体の構造との比較におい
てグルコースであると考えられる。O−ヘキソシ
ル(加水分解からグルコシルであることは明ら
か)の結合する位置は、他の3つの水酸基(C−
3′,C−4′およびC−5位に存在)がUVスペク
トルによつて遊離であることが知られているか
ら、C−7位である。酸加水分解によつて遊離し
ないC−ヘキソシル基はフラボン骨格に結合した
ものであつて、その位置は他の全ての位置がすで
に占有されていることから考えてC−6位でなけ
ればならない。2.3〜2.5ppm領域にある3つのシ
ンングレツトはフラボン骨格のC−3′、C−4′お
よびC−5位のアセトキシル基によるものであ
り、1.74ppmにある遊離したシグナルはC−ヘキ
ソシル基のC−2位にあるアセトキシル基による
ものである。2ppm付近の他の7つのシングレツ
トはO−ヘキソシル基のC−2、C−3、C−4
およびC−6位にあるアセトキシル基およびC−
ヘキソシル基のC−3、C−4およびC−6位に
あるアセトキシル基によるものである。
これらの結果を総合して、化合物(3)は、次式で
示されるルテオリン 6−C−,7−O−ジグル
コシド(別名イソオリエンチン 7−O−グルコ
シド)と同定された: [式中、Glcはグルコース残基を表わす。] なお、上記同定化合物の諸性状は、先にオオム
ギから分離され、ナトリウムと命名されている物
質(Seikel et al.;Arch.Bio−chem.Biophys.,
99,451〜457(1962))の諸性状と似てるが、後者
は8−C−グルコシドと報告されており、上に同
定した化合物(3)、すなわち6−C−グルコシドと
は異なつているようである。いずれにせよ、上記
公知物質について降圧作用の有無は全く検討され
ていない。
上記化合物(2)および(3)、特に前者は優れた降圧
作用発揮するので、降圧剤として有用である。投
与量を正確に規制出来る点ではそれら化合物を単
離したうえ適宜に製剤化することが望ましい。し
かしながら、これら化合物は、その起源からも理
解されるように安全性の高いものであるから(ラ
ツトに対する経口投与による急性毒性は10g以
上/Kg(体重)であつて実質的に無毒である。)、
投与量の正確性は元来それ程厳格には要求されな
い。従つて、実用に支障を来さない程度に濃縮、
精製されている限り、必ずしも単離される必要は
ない。前記抽出操作からも明らかなように、これ
ら化合物は比較的水に溶け易いものであるから、
水もしくは水とエタノールの如き非毒性の水混和
性有機溶媒との混合物中に溶解せしめ、投与する
のが便利である。投与は経口的投与または非経口
的投与のいずれであつてもよいが、一般には非経
口的投与が好ましい。静注の場合投与量は通常成
人当り1〜100mg/日の範囲にあるが、もちろん
症状によつてはこの範囲を逸脱してもよい。
以下に、実施例および参考例を挙げて本発明を
具体的に説明する。
実施例 1 (A) 降圧成分の抽出と分離 ハダカムギの若葉の粉末50gを90℃で熱水2000
mlにより抽出する。抽出液を濾過後、200mlに濃
縮する。エタノール600mlを加え、4℃に一夜放
置し、沈殿物を遠心法で除去する。
上記の操作を19回にわたつて繰返し、上澄液を
集め、濃縮、凍結乾燥する。凍結乾燥物300gを
少量の水に溶かし、セフアデツクスG−25のカラ
ム(内径5.5cm、長さ130cm)にかける。1ml/
minの流速で水により溶出し、0〜1250ml、1250
〜1600ml、1600〜1850ml、1850〜2150ml、2150〜
2500ml、2500〜3000mlの留分をそれぞれフラクシ
ヨンA、B、C、D、E、Fとした。
フラクシヨンDの濃縮物を少量の熱水に溶か
し、放冷した。析出した結晶物を集め、水性メタ
ノールから再結晶して、淡黄色針状晶の化合物(1)
570mgを得た。融点226〜230℃。
分析値(C27H30O15・2H2Oとして):C,
51.43;H,4.80。実測値:C,51.43;H,5.44。
UVλnax(MeOH)nm:269、335。UVλnax
(MeOH+MeONa)nm:250sh、268、388。
UVλnax(MeOH+AlCl3)nm:277。229、350、
382。UVλnax(MeOH+AlCl3+HCl)nm:278、
298、343、378。UVλnax(MeOH+AcONa)
nm:268、350sh、394。UVλnax(MeOH+
AcONa+H3BO3)nm:269、336。
IRνKCl naxcm-1:3400(OH)、1650(C=O)、1614

1568(C=C)。
1H−NMR(アセテート)(CDCl3)δ:1.72
(3H,s,C−グルコシル基の2位におけるアセ
トキシル)、2.0〜2.2(7×3H,s,糖環における
他のアルトキシル)、2.33(3H,s,C−4′アセト
キシル)、2.48(3H,s,C−5アセトキシル)
5.04(1H,d,J=10.0Hz,0−グルコシルル基
のH−1)、5.65(1H,dd,J=10.0および9.5Hz,
0−グルコシル基のH−2)、3.8〜5.5(12H,m,
そ他の糖環プロトン)、6.57(1H,s,H−3)、
6.93(1H,s,H−8)、7.24(2H,d,J=9.3
Hz,H−3′,5′)、7.84(2H,d,J=9.3Hz,H−
2′,6′)。
本化合物(1)の酸加水分解は糖成分としてグルコ
ースのみを与えるが、酸化的分解ではほぼ等モル
量のグルコースとアラビノースを与える。
以上の物理化学的性状ならびに数値は文献記載
のサポナリンのそれらに一致する。なお、本品の
化学構造はアピゲニン 6−C,7−O−ジグル
コシドであることが確認された。) 化合物(1)を採取した後の母液D′を、n−ブタ
ノール:酢酸:水(6:1:2)の溶媒系を展開
液とするPPCによつて分画した。各紙を5つの
バンドに切りわけ、同じRf値を持つバンドを集
め、70%水性メタノールで抽出する。ここに得ら
れたフラクシヨンをRf値が大きい方から小さい
方へ順にD′−1、D′−2、D′−3、D′−4、
D′−5とする。
Rf値0.19を有するフラクシヨンD′−4を上記と
同様のPPCを行つて更に精製する。最終的に得
られたフラクシヨンを凍結乾燥して黄色無定形粉
末の化合物(2)57mgを得た。
UVλnax(MeOH)nm:258、271、335。
UVλnax(MeOH+MeONa)nm:268、282sh、
333、388。UVλnax(MeOH+AlCl3)nm:277、
303、345、388。UVλnax(MeOH+AlCl3+HCl)
nm:278、304、343、382。UVλnax(MeOH+
AcONa)nm:267、282、298sh、339、392。
UVλnax(MeOH+AcONa+H3BO3)nm:268、
327sh、343、410sh。
IRνKCl naxcm-1:3400(OH)、1655(C=O)、1617

1566(C=C)。
1H−NMR(アセテート)(CDCl3)δ:1.75
(3H,s,糖環のC−2位におけるアセトキシ
ル)、1.83(3H,s,糖環のC−2位におけるア
セトキシル)、2.0〜2.2(6×3H,s,糖環におけ
る他のアセトキシル)、2.33、2.47、2.53(3×
3H,s,フラボン骨格におけるアセトキシル)
4.84(1H,d,J=10.5Hz,糖環のH−1)、5.18
(1H,d,J=9.8Hz,糖環のH−1)、5.15(1H,
t,J=9.8Hz、糖環のH−3)、5.29(1H,t,
J=9.5Hz、糖環のH−3)、5.69(1H,t,J=
10.3Hz,糖環のH−2)、6.03(1H,t,J=10.0
Hz,糖環のH−2)、6.59(1H,s,H−3)、
7.22(2H,d,J=9.5Hz,H−3′,5′)、8.17
(2H,d,J=9.5Hz,H−2′,6′)。
本化合物(2)の酸化的分解は少量のグルコースと
共にアラビノースを与えたが、酸加水分解はアル
ドース類を与えない。
フラクシヨンEを、化合物(2)の精製の場合と同
様に処理して、フラクシヨンE″−1、E″−2、
E″−3、E″−4、E″−5を得た。Rf値0.25を持
つフラクシヨンE″−4から、鮮黄色結晶状固体
として化合物(3)152mgを得た。水性エタノールか
ら再結晶すると、針晶状となる。融点229〜230
℃。
UVλnax(MeOH)nm:287、269、348。
UVλnax(MeOH+MeONa)nm:264、404。
UVλnax(MeOH+AlCl3)nm:27、297、332、
420。UVλnax(MeOH+AlCl3+HCl)nm:272、
292、360、393。UVλnax(MeOH+AcONa)
nm:262、409。UVλnax(MeOH+AcONa+
H3BO3)nm:263、373、432。
IRνKCl naxcm-1:3400(OH)、1650(C=O)、1620

1570(C=C)。
1H−NMR(アセテート)(CDCl3)δ:1.74
(3H,s,C−グルコシル基の2位におけるアセ
トキシル)、2.0〜2.25(7×3H,s,糖環におけ
る他のアセトキシル)、2.34,2.35(2×3H,s,
C−3′およびC−4′アセトキシル)、2.50(3H,
s,C−5アセトキシル)、5.05(1H,d,J=
10.3Hz,O−グルコシル基H−1)、5.64(1H,
t,J=10.3Hz、糖環のH−2)、3.76〜5.48
(12H,m,その他の糖環プロトン)、6.55(1H,
s,H−3)、6.93(1H,s,H−8)、7.36(1H,
d,J=8.5Hz,H−5′)、7.70(2H,m,H−2′,
6′)。
本化合物(3)を酸加水分解するとグルコースのみ
が得られるが、酸化的分解すると殆ど等モル量の
グルコースとアラビノースが得られる。
(B) 単離物質のアセチル化 化合物(2)または(3)5mgを無水ピリジン1mlに溶
かし、無水酢酸0.5mlを加えた。一夜放置してか
ら80℃に1時間加熱。室温まで冷却してから、氷
水10ml中に注ぎ、1時間撹拌した。クロロホルム
5mlで3回にわたり抽出した。抽出液を合し、水
5mlで3回にわたり洗浄し、蒸発乾固させた。こ
れをベンゼン−酢酸エチル(3:7)を溶媒とす
るTLCにかけ、主要な濃紫色を示すゾーン剥離
し、クロロホルム−メタノール(10:1)20mlで
抽出した。抽出物を蒸発乾固させると、前記化合
物のアセテートが結晶性固体として得られる。
参考例 1 上記実施例1において得られた化合物(1)を分離
後の母液D′(化合物(2)を含む。)を凍結乾燥し、
その蒸留水を調製した。生後5週間のSHRラツ
トおよび普通のラツト(ウイスター・キヨウト
系)に対して上記の溶液を静注し、その後の血圧
の経時変化をテイルーパルス・ピツクアツプ法で
測定した。結果を第3図A(SHRラツト)および
B(普通のラツト)に示す。これらの図において、
カツコ内の数字は使用した動物の数を示し、それ
らの平均値に基いてグラフが作成されている。投
与量は、上記凍結乾燥品の重量で示されている。
図から明らかなように、投与後30分〜1時間で血
圧降下は最大となる。平均してみると、投与量
200μg/100g(体重)の静注において、投与後
30分の血圧低下は53mmHgであつた。なお、上記
凍結乾燥品1mgの示す血圧降下は、化合物(2)の精
製品32μgが示す血圧降下にほぼ等しい。
上記と同様にして化合物(3)の精製品についてそ
の血圧降下作用を試験したところ、投与量1.0
mg/100g(体重)の静注において、投与後30分
の血圧低下は29mmHgであつた。
なお、化合物(1)の精製品は、実質的に血圧降下
作用を示さなかつた。
【図面の簡単な説明】
添付図面において、第1図および第2図はそれ
ぞれ本発明において得られた化合物(2)(アピゲニ
ン 6,8−ジ−C−β−−D−グルコシド)の
アセテートの1H−NMRスペクトルおよび化合物
(3)(ルテオリン 6−C,7−O−ジグルコシ
ド)のアセテートの1H−NMRスペクトルを示
す。第3図は本発明において得られた化合物(2)を
含むフラクシヨンの投与後の時間経過と血圧降下
の関係を示すグラフであつて、(A)は実験動物とし
てSHRラツトを使用した場合、(B)は実験動物と
して普通のラツト(ウイスター・キヨウト系)を
使用した場合である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 麦の葉から水で抽出された、水性エタノール
    可溶成分を有効成分とする降圧剤。 2 式: [式中、Glcはグルコース残基を表わす。] で表わされる化合物または生体内で該化合物を生
    成する前駆物質を有効成分とする降圧剤。 3 式; [式中、Glcはグルコース残基を表わす。] で表わされる化合物または生体内で該化合物を生
    成する前駆物質を有効成分とする降圧剤。 4 麦の葉の水抽出物を分画法に付することによ
    り降圧効果を有し、かつ水性エタノール可溶成分
    を含有する画分を採取することを特徴とする降圧
    成分の採取法。 5 降圧成分がアピゲニン6,8−ジ−C−β−
    D−グルコシドである第4項記載の採取法。 6 降圧成分がルテオリン 6−C−,7−O−
    ジグルコシドである第4項記載の採取法。
JP57157681A 1982-09-09 1982-09-09 麦から得られる降圧成分ならびにその採取法 Granted JPS5946224A (ja)

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