JPH0366858B2 - - Google Patents
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- JPH0366858B2 JPH0366858B2 JP15523585A JP15523585A JPH0366858B2 JP H0366858 B2 JPH0366858 B2 JP H0366858B2 JP 15523585 A JP15523585 A JP 15523585A JP 15523585 A JP15523585 A JP 15523585A JP H0366858 B2 JPH0366858 B2 JP H0366858B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antenna
- satellite
- polarization
- wave
- earth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
- Radio Relay Systems (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野)
本発明は、衛星通信システム、特に比較的広い
ビーム幅を有するアンテナを地球局側で用い、か
つ該地球局が船舶や航空機である場合などにみら
れるように、海面などの反射体からの反射波の影
響が無視できない場合においても、反射波の影響
を軽減して衛星通信システムを効率良く構成する
ことのできる衛星通信方式に関するものである。
ビーム幅を有するアンテナを地球局側で用い、か
つ該地球局が船舶や航空機である場合などにみら
れるように、海面などの反射体からの反射波の影
響が無視できない場合においても、反射波の影響
を軽減して衛星通信システムを効率良く構成する
ことのできる衛星通信方式に関するものである。
(従来技術とその問題点)
この種の衛星通信システムの従来例を模式的に
図1に示す。地球を周回する衛星1に搭載された
アンテナ2、および移動地球局3,3′に備えら
れたアンテナ4,4′は、ともに一種類の円偏波
(以下、右旋円偏波として説明する)を送受信し
ている。アンテナによる電磁波の送受信は可逆な
現象であるため、以下、衛星1から移動地球局
3,3′に電波を送信する場合で説明する。
図1に示す。地球を周回する衛星1に搭載された
アンテナ2、および移動地球局3,3′に備えら
れたアンテナ4,4′は、ともに一種類の円偏波
(以下、右旋円偏波として説明する)を送受信し
ている。アンテナによる電磁波の送受信は可逆な
現象であるため、以下、衛星1から移動地球局
3,3′に電波を送信する場合で説明する。
衛星1から送られた電波は、直接波5として直
接地球局アンテナ4,4′で受信されるものの他、
海面などの反射体7を経た反射波6としても地球
局アンテナ4,4′で受信される。このように地
球局アンテナ4,4′で直接波5と反射波6の両
者を同時に受信するため、地球局アンテナでの受
信レベルが直接波5と反射波6の位相関係により
大幅に変化する現象、すなわちフエージングが発
生する。このようなフエージングの発生を伴う衛
星通信回線の回線設計としては、フエージングの
深さに相当するエネルギ分(以下「フエージング
マージン」という)を見込む必要があり、フエー
ジングがないとした場合に比べ送信電力や送受信
アンテナの利得を大きくする必要がある。
接地球局アンテナ4,4′で受信されるものの他、
海面などの反射体7を経た反射波6としても地球
局アンテナ4,4′で受信される。このように地
球局アンテナ4,4′で直接波5と反射波6の両
者を同時に受信するため、地球局アンテナでの受
信レベルが直接波5と反射波6の位相関係により
大幅に変化する現象、すなわちフエージングが発
生する。このようなフエージングの発生を伴う衛
星通信回線の回線設計としては、フエージングの
深さに相当するエネルギ分(以下「フエージング
マージン」という)を見込む必要があり、フエー
ジングがないとした場合に比べ送信電力や送受信
アンテナの利得を大きくする必要がある。
図1からも明らかなように、地球局アンテナ4
のビーム幅が比較的向広い場合、即ち地球局アン
テナ4の大きさが波長に比べ十分大きくない場合
や、移動地球局3,3′から衛星1を見込んだ仰
角(図1のE1)が小さい場合に反射波6を強く
受信するので、大きなフエージングマージンが必
要となる。例えば、1.5GHz帯で、40cmのアンテ
ナを地球局アンテナ4として用い、仰角5゜で衛星
1と通信するためには、99%の時間率に対して、
海面反射フエージングによるマージンを約9dB見
込む必要がある。(塩川他、電子通信学会アンテ
ナ伝搬研資AP83−10)。
のビーム幅が比較的向広い場合、即ち地球局アン
テナ4の大きさが波長に比べ十分大きくない場合
や、移動地球局3,3′から衛星1を見込んだ仰
角(図1のE1)が小さい場合に反射波6を強く
受信するので、大きなフエージングマージンが必
要となる。例えば、1.5GHz帯で、40cmのアンテ
ナを地球局アンテナ4として用い、仰角5゜で衛星
1と通信するためには、99%の時間率に対して、
海面反射フエージングによるマージンを約9dB見
込む必要がある。(塩川他、電子通信学会アンテ
ナ伝搬研資AP83−10)。
このフエージングマージンを小さくする従来の
いくつかの方法について以下に説明する。
いくつかの方法について以下に説明する。
第1の方法は、衛星アンテナのビーム形状を整
形する方法である。前述のように、必要なフエー
ジングマージンは、仰角が低い程大きくなるの
で、図2bのように仰角の低い領域、即ち衛星か
ら込んだ地球の周縁域に対して衛星アンテナの送
信利得を高くする。この図で横軸のθは図2aに
示す衛星1から地球8を見込む角度、縦軸は衛星
アンテナの利得を示している。この方法でフエー
ジングマージンを吸収するためには、中心部と周
縁部での衛星アンテナ利得の差(図2bのΔ)は
前述の場合9dB必要になるが、このようにアンテ
ナビームを整形することは極めて困難であり、ま
た衛星アンテナが大きくなる欠点がある。
形する方法である。前述のように、必要なフエー
ジングマージンは、仰角が低い程大きくなるの
で、図2bのように仰角の低い領域、即ち衛星か
ら込んだ地球の周縁域に対して衛星アンテナの送
信利得を高くする。この図で横軸のθは図2aに
示す衛星1から地球8を見込む角度、縦軸は衛星
アンテナの利得を示している。この方法でフエー
ジングマージンを吸収するためには、中心部と周
縁部での衛星アンテナ利得の差(図2bのΔ)は
前述の場合9dB必要になるが、このようにアンテ
ナビームを整形することは極めて困難であり、ま
た衛星アンテナが大きくなる欠点がある。
第2の方法は、地球局アンテナ側で反射波を受
けにくくする工夫をするもので、 (1) アンテナのビーム形状を工夫するもの、 (2) 複数のアンテナを用いて、常に反射波を打ち
消すように制御するもの、 (3) アンテナの偏波特性を対向する衛星の仰角に
応じて変化させるもの、 などがある。
けにくくする工夫をするもので、 (1) アンテナのビーム形状を工夫するもの、 (2) 複数のアンテナを用いて、常に反射波を打ち
消すように制御するもの、 (3) アンテナの偏波特性を対向する衛星の仰角に
応じて変化させるもの、 などがある。
(1)の方法は地球局アンテナにおいて反射体方向
の利得が小さくなるようにアンテナビーム形状を
整形するものであるが、ここで問題とするような
ビーム幅の広い小型のアンテナでは不可能であ
る。
の利得が小さくなるようにアンテナビーム形状を
整形するものであるが、ここで問題とするような
ビーム幅の広い小型のアンテナでは不可能であ
る。
(2)の方法は、アンテナが複数必要なことと、海
面などの反射体の変化に実時間で追従できる制御
装置が必要な欠点を有する。
面などの反射体の変化に実時間で追従できる制御
装置が必要な欠点を有する。
(3)の偏波制御による方法(塩川他、偏波制御に
よるフエージング軽減方式の理論的検討、電子通
信学会アンテナ伝搬研資AP81−144)は、本発明
に関連が深いので、以下詳しく説明する。
よるフエージング軽減方式の理論的検討、電子通
信学会アンテナ伝搬研資AP81−144)は、本発明
に関連が深いので、以下詳しく説明する。
右旋円偏波が入射した場合の海面等の反射体に
よる反射波6は仰角E1や反射体7の状態及び反
射波6の周波数によるが、一般に、水平方向に偏
平な左旋楕円偏波になる。また、この楕円偏波の
楕円偏波率は、ほぼアンテナの仰角E1のみに依
存する。円偏波のアンテナの一例として、図3a
のような水平面に対して斜め45゜に設置されたク
ロスダイポールアンテナ10を考える。2つのダ
イポールアンテナ素子からの受信電波を90゜移相
器11を介して90゜の位相差で合成器12で合成
し、受信機13で受信した場合、このアンテナは
右旋円偏波を受信する。これに対し、図3bのよ
うに可変移相器14を挿入し、その挿入移相量を
0゜から90゜に変化させると、移相器の変化に従い、
受信偏波は完全な右旋円偏波から垂直な直線偏波
まで変化する。電波の偏波においては、任意の偏
波に対しそれと直交する偏波が存在する。到来電
波5の偏波と直交する偏波特性のアンテナで受信
すると、到来電波5の受信感度は零になる。先に
述べたように、反射波6の偏波特性に直交する偏
波は、縦長の右旋楕円偏波である。そこで、可変
移相器14に適切な挿入移相量を付加し、アンテ
ナの偏波特性を縦長の右旋楕円偏波にすれば反射
波6に対する受信感度を零にすることができる。
アンテナの偏波特性を制御するために必要な挿入
移相量は仰角E1が決まれば一意的に定まるの
で、仰角E1を得るセンサ16からの信号でこの
移相量を制御すれば反射波6を打ち消すことがで
きる。このように地球局アンテナの偏波特性を仰
角E1により完全な円偏波からずらすことによ
り、直接波5の受信レベルもその楕円偏波率によ
る分だけ低下する(偏波損)が、反射波6の受信
レベルが大幅に小さくなるために両者の干渉によ
る深いフエージングは生じなくなり、フエージン
グマージンを4〜5dB小さくすることができると
いう効果がある。しかし、この方法は全ての地球
局側で実施する必要があるため、地球局の数が多
い場合には不都合である。また、可変移相器1
4、仰角センサ16、および仰角E1により可変
移相器14を制御する制御システム15が必要と
なる欠点がある。
よる反射波6は仰角E1や反射体7の状態及び反
射波6の周波数によるが、一般に、水平方向に偏
平な左旋楕円偏波になる。また、この楕円偏波の
楕円偏波率は、ほぼアンテナの仰角E1のみに依
存する。円偏波のアンテナの一例として、図3a
のような水平面に対して斜め45゜に設置されたク
ロスダイポールアンテナ10を考える。2つのダ
イポールアンテナ素子からの受信電波を90゜移相
器11を介して90゜の位相差で合成器12で合成
し、受信機13で受信した場合、このアンテナは
右旋円偏波を受信する。これに対し、図3bのよ
うに可変移相器14を挿入し、その挿入移相量を
0゜から90゜に変化させると、移相器の変化に従い、
受信偏波は完全な右旋円偏波から垂直な直線偏波
まで変化する。電波の偏波においては、任意の偏
波に対しそれと直交する偏波が存在する。到来電
波5の偏波と直交する偏波特性のアンテナで受信
すると、到来電波5の受信感度は零になる。先に
述べたように、反射波6の偏波特性に直交する偏
波は、縦長の右旋楕円偏波である。そこで、可変
移相器14に適切な挿入移相量を付加し、アンテ
ナの偏波特性を縦長の右旋楕円偏波にすれば反射
波6に対する受信感度を零にすることができる。
アンテナの偏波特性を制御するために必要な挿入
移相量は仰角E1が決まれば一意的に定まるの
で、仰角E1を得るセンサ16からの信号でこの
移相量を制御すれば反射波6を打ち消すことがで
きる。このように地球局アンテナの偏波特性を仰
角E1により完全な円偏波からずらすことによ
り、直接波5の受信レベルもその楕円偏波率によ
る分だけ低下する(偏波損)が、反射波6の受信
レベルが大幅に小さくなるために両者の干渉によ
る深いフエージングは生じなくなり、フエージン
グマージンを4〜5dB小さくすることができると
いう効果がある。しかし、この方法は全ての地球
局側で実施する必要があるため、地球局の数が多
い場合には不都合である。また、可変移相器1
4、仰角センサ16、および仰角E1により可変
移相器14を制御する制御システム15が必要と
なる欠点がある。
(発明の目的)
本発明の目的は、以上述べてきた従来の方法の
問題を解決し、フエージングマージンの小さい衛
星通信方式を提供することにある。
問題を解決し、フエージングマージンの小さい衛
星通信方式を提供することにある。
(発明の構成と作用)
以下本発明を詳細に説明する。
地球局アンテナとして、一種類の円偏波を送受
するアンテナを用いる衛星通信システムを例にと
る(以下右旋円偏波を受信するとして説明する)。
従来のこの種の衛星通信システムでは、地球局ア
ンテナ4に対応し、衛星側アンテナ2も右旋円偏
波を送受するアンテナを用いる方式になつてい
る。即ち、図4bのように衛星アンテナ2の偏波
特性は、サービス対象とする領域内のいずれの方
向に対しても実質的に右旋円偏波が放射されるア
ンテナを使用してきた。
するアンテナを用いる衛星通信システムを例にと
る(以下右旋円偏波を受信するとして説明する)。
従来のこの種の衛星通信システムでは、地球局ア
ンテナ4に対応し、衛星側アンテナ2も右旋円偏
波を送受するアンテナを用いる方式になつてい
る。即ち、図4bのように衛星アンテナ2の偏波
特性は、サービス対象とする領域内のいずれの方
向に対しても実質的に右旋円偏波が放射されるア
ンテナを使用してきた。
それに対し、本発明による衛星通信方式は、送
信側(衛星)で用いる偏波が受信側(地球局)の
偏波と以下の如く異なつている。即ち、偏波特性
が特別に整形された衛星アンテナ用いている点に
特徴がある。衛星アンテナ2は図4cに示すよう
に、地球中心を見込む方向に対しては右旋円偏波
を放射する。一方、地球周縁部を見込む方向は対
しては、その周縁部から中心ビーム方向に至る動
径方向に長い偏平な右旋楕円偏波を放射する。こ
のような偏波特性を有する衛星アンテナ2を用い
ることにより、右旋円偏波で受信する地球局アン
テナ4では、海面などによる反射波6がちようど
左旋円偏波になるため、反射波6を受信しなくな
り、フエージングが生じなくなる。この場合、直
接波5に対して、地球局アンテナ4の偏波特性が
一致しないため、偏波損を生じるが、9dB以上に
も達する深いフエージングに比べ十分小さいもの
である。
信側(衛星)で用いる偏波が受信側(地球局)の
偏波と以下の如く異なつている。即ち、偏波特性
が特別に整形された衛星アンテナ用いている点に
特徴がある。衛星アンテナ2は図4cに示すよう
に、地球中心を見込む方向に対しては右旋円偏波
を放射する。一方、地球周縁部を見込む方向は対
しては、その周縁部から中心ビーム方向に至る動
径方向に長い偏平な右旋楕円偏波を放射する。こ
のような偏波特性を有する衛星アンテナ2を用い
ることにより、右旋円偏波で受信する地球局アン
テナ4では、海面などによる反射波6がちようど
左旋円偏波になるため、反射波6を受信しなくな
り、フエージングが生じなくなる。この場合、直
接波5に対して、地球局アンテナ4の偏波特性が
一致しないため、偏波損を生じるが、9dB以上に
も達する深いフエージングに比べ十分小さいもの
である。
次に“動径方向に長い偏平な楕円偏波”につい
て説明する。図5のような衛星1から地球周縁を
見込んだ光線の地球表面に対する入射角をiとす
る。衛星アンテナ2のθ方向の放射電界をX方向
成分とY方向成分で次のように表した時、 〓=〓^Ex+〓^Ey ……(1) その方向の偏波特性はExとEyの比で表せる。
て説明する。図5のような衛星1から地球周縁を
見込んだ光線の地球表面に対する入射角をiとす
る。衛星アンテナ2のθ方向の放射電界をX方向
成分とY方向成分で次のように表した時、 〓=〓^Ex+〓^Ey ……(1) その方向の偏波特性はExとEyの比で表せる。
反射波6がちようど左旋円偏波になれば地球局
で反射波6を受信しなくなる。そのためには、入
射偏波(衛星アンテナ2のθ方向の偏波)は次の
ようである必要がある。
で反射波6を受信しなくなる。そのためには、入
射偏波(衛星アンテナ2のθ方向の偏波)は次の
ようである必要がある。
ここで、nは海面などの反射体の等価複素屈折
率である。例えば、1.56GHz帯における海面の複
素屈折率n=9.12−j3.62を用い、入射角をi=
80゜とすると、(2)式による衛星アンテナ2の偏波
は、 |Ey/Ex|=2.99 〓〓Ey/Ex=−58.1゜ になる。これはy方向に長い偏平な右旋の楕円偏
波を表している。衛星側で用いる偏波として実質
的に式(2)で規定されるような偏波の放射角度特性
を用いる本発明による衛星通信方式は、個々の地
球局で仰角や海面状態に追従するようなフエージ
ング軽減のための制御装置が不要である利点を有
し、大きなフエージングマージンを必要としない
効果がある。
率である。例えば、1.56GHz帯における海面の複
素屈折率n=9.12−j3.62を用い、入射角をi=
80゜とすると、(2)式による衛星アンテナ2の偏波
は、 |Ey/Ex|=2.99 〓〓Ey/Ex=−58.1゜ になる。これはy方向に長い偏平な右旋の楕円偏
波を表している。衛星側で用いる偏波として実質
的に式(2)で規定されるような偏波の放射角度特性
を用いる本発明による衛星通信方式は、個々の地
球局で仰角や海面状態に追従するようなフエージ
ング軽減のための制御装置が不要である利点を有
し、大きなフエージングマージンを必要としない
効果がある。
実施例 1
本発明による衛星通信方式を実現するために
は、図4cのような偏波特性を有する衛星アンテ
ナを用いる必要がある。この種のアンテナの具体
例について次に説明する。
は、図4cのような偏波特性を有する衛星アンテ
ナを用いる必要がある。この種のアンテナの具体
例について次に説明する。
図6のように多数のクロスダイポールアンテナ
(図3参照)を平面内に配列したアレイアンテナ
を考える。平面内にX−Y座標系及びρ−ψ座標
系をとる。クロスダイポールはX方向エレメント
とY方向エレメントから構成されている。なお、
このようなアレイアンテナのアンテナ素子として
は、クロスダイポールアンテナに限らず、直交す
る2つの偏波を放射できるものであれば、同様の
構成をとることができる。
(図3参照)を平面内に配列したアレイアンテナ
を考える。平面内にX−Y座標系及びρ−ψ座標
系をとる。クロスダイポールはX方向エレメント
とY方向エレメントから構成されている。なお、
このようなアレイアンテナのアンテナ素子として
は、クロスダイポールアンテナに限らず、直交す
る2つの偏波を放射できるものであれば、同様の
構成をとることができる。
この種のアンテナで図4bのようにアンテナビ
ームが中心方向〔図4aのy軸方向〕に関して回
転対称でかつ右旋円偏波を放射させるためには、
(ρ,ψ)に位置するX方向アンテナの励振係数
Ax(ρ,ψ)及びY方向素子アンテナの励振係数
Ay(ρ,ψ)は一般的に以下のように定められい
た。
ームが中心方向〔図4aのy軸方向〕に関して回
転対称でかつ右旋円偏波を放射させるためには、
(ρ,ψ)に位置するX方向アンテナの励振係数
Ax(ρ,ψ)及びY方向素子アンテナの励振係数
Ay(ρ,ψ)は一般的に以下のように定められい
た。
Ax(ρ,ψ)=A0(ρ) ……(3)
Ay(ρ,ψ)=−jA0(ρ)
ここでA0(ρ)は回転対称なビーム強度分布Ed
(θ)と次式のように関係する関数である。
(θ)と次式のように関係する関数である。
Ed(θ)=K1∫〓m 0A0(ρ)J0(kρsinθ)dρ ……(4)
ここで、J0は0次ベツセル関数、kは電磁波の
波数、ρmはこのアレイアンテナの実効的な開口
半径、K1は定数、θは図5のθである。
波数、ρmはこのアレイアンテナの実効的な開口
半径、K1は定数、θは図5のθである。
式(3)は、各クロスダイポールのX方向素子とY
方向素子が同振幅で90゜位相差で励振されること、
即ち、各クロスダイポールが円偏波を放射してい
ることを示している。その結果アレイアンテナと
して、軸対称に円偏波を放射する。
方向素子が同振幅で90゜位相差で励振されること、
即ち、各クロスダイポールが円偏波を放射してい
ることを示している。その結果アレイアンテナと
して、軸対称に円偏波を放射する。
さて、図4cのような偏波特性を得るために
は、各素子アンテナの励振係数を以下のごとくに
変更すれば良い。
は、各素子アンテナの励振係数を以下のごとくに
変更すれば良い。
Ax(ρ,ψ)=A0′(ρ)+A2(ρ)(cos2ψ
−j sin2ψ) Ax(ρ,ψ)=A0′(ρ)+A2(ρ)(cos2ψ
−j sin2ψ) Ay(ρ,ψ)=−jA0′(ρ)+A2(ρ)(j cos2ψ
+sin2ψ)……(5) ここで、A0(ρ),A2(ρ)は回転対称なビーム
の強度分布Ed(θ)とθ方向での楕円偏波率を規
定する関数W(θ)と次のような関係する関数で
ある。
−j sin2ψ) Ax(ρ,ψ)=A0′(ρ)+A2(ρ)(cos2ψ
−j sin2ψ) Ay(ρ,ψ)=−jA0′(ρ)+A2(ρ)(j cos2ψ
+sin2ψ)……(5) ここで、A0(ρ),A2(ρ)は回転対称なビーム
の強度分布Ed(θ)とθ方向での楕円偏波率を規
定する関数W(θ)と次のような関係する関数で
ある。
W(θ)はW(θ)=1の時右旋円偏波を、W
(θ)=0の時直線偏波を表す。W(θ)が0から
1の間では、動径方向に長い偏平な右旋楕円偏波
を表す。式(5)のように各クロスダイポールを励振
することにより実質図に図4cのような偏波特性
を有しかつ強度分布は回転対称なビームを作り出
すことができる。
(θ)=0の時直線偏波を表す。W(θ)が0から
1の間では、動径方向に長い偏平な右旋楕円偏波
を表す。式(5)のように各クロスダイポールを励振
することにより実質図に図4cのような偏波特性
を有しかつ強度分布は回転対称なビームを作り出
すことができる。
実施例 2
次に、本発明の第2の実施例について説明す
る。
る。
本実施例は、衛星アンテナ2が複数のビームを
放射し、その複数のビームで衛星から地球を見込
む領域を覆うマルチビーム衛星通信システムに、
本発明を適用したものである。
放射し、その複数のビームで衛星から地球を見込
む領域を覆うマルチビーム衛星通信システムに、
本発明を適用したものである。
地球局アンテナ4が一種類の円偏波を送受信
(以下右旋円偏波を受信する場合で説明する)す
る場合、従来のこの種のシステムでは、図7aの
ように衛星アンテナ2の各ビームの偏波は実質的
に右旋円偏波を有するように構成されていた。即
ち、送信側と受信側で同一の偏波を用いていた。
(以下右旋円偏波を受信する場合で説明する)す
る場合、従来のこの種のシステムでは、図7aの
ように衛星アンテナ2の各ビームの偏波は実質的
に右旋円偏波を有するように構成されていた。即
ち、送信側と受信側で同一の偏波を用いていた。
本発明による衛星通信方式では、図7bのよう
に地球中心部を照射するビームの偏波は右旋円偏
波、周縁部を照射するビームの偏波は周縁部から
中心部に至る動径方向に長い偏平な右旋楕円偏波
を用いることに特徴がある。
に地球中心部を照射するビームの偏波は右旋円偏
波、周縁部を照射するビームの偏波は周縁部から
中心部に至る動径方向に長い偏平な右旋楕円偏波
を用いることに特徴がある。
周縁部のビームの偏波特性(楕円偏波率)は、
周縁部の代表方向(例えばそのビームの中心方
向)に対して、実質的に式(2)で規定される。
周縁部の代表方向(例えばそのビームの中心方
向)に対して、実質的に式(2)で規定される。
このように送信側と受信側で異なる偏波を使用
し、しかもその楕円偏波率を式(2)のごとくにする
ことにより、海面等の反射体による反射波の偏波
がほぼ左旋円偏波になるため、右旋円偏波受信の
地球局アンテナ4では反射波6をほとんど受信し
なくなる。その結果、大きなフエージングマージ
ンが必要でなくなる効果が生じる。
し、しかもその楕円偏波率を式(2)のごとくにする
ことにより、海面等の反射体による反射波の偏波
がほぼ左旋円偏波になるため、右旋円偏波受信の
地球局アンテナ4では反射波6をほとんど受信し
なくなる。その結果、大きなフエージングマージ
ンが必要でなくなる効果が生じる。
本発明の第2の実施例による通信方式を実現す
るための衛星アンテナ2の一構成を図8に示す。
図8は従来から広く使われているマルチフイード
によるマルチビームアンテナである。給電ホーン
21から放射された電波は反射鏡20を経て放射
する。異なるホーンから放射された電波はそれぞ
れ異なる方向に進行し、それぞれビームを形成す
る。図のようにOMT22を用いて2つの直交ポ
ート23,24から励振する場合を考える。図7
aのようにどのビームも円偏波を放射させるため
には、それぞれのホーンの直交ポート23,24
を同振幅で90゜位相差で励振すれば良い。一方、
本実施例で用いる図7bのような偏波特性を実現
するためには、それぞれの給電ホーン21の直交
ポート23,24の励振振幅比と位相差をそれぞ
れのビームの所要偏波率に応じたものとすれば良
い。
るための衛星アンテナ2の一構成を図8に示す。
図8は従来から広く使われているマルチフイード
によるマルチビームアンテナである。給電ホーン
21から放射された電波は反射鏡20を経て放射
する。異なるホーンから放射された電波はそれぞ
れ異なる方向に進行し、それぞれビームを形成す
る。図のようにOMT22を用いて2つの直交ポ
ート23,24から励振する場合を考える。図7
aのようにどのビームも円偏波を放射させるため
には、それぞれのホーンの直交ポート23,24
を同振幅で90゜位相差で励振すれば良い。一方、
本実施例で用いる図7bのような偏波特性を実現
するためには、それぞれの給電ホーン21の直交
ポート23,24の励振振幅比と位相差をそれぞ
れのビームの所要偏波率に応じたものとすれば良
い。
(発明の効果)
以上詳細に説明したように、本発明によれば、
衛星に搭載するアンテナの偏波特性の中心部に対
しては円偏波を用い、周辺部に対しては半径方向
に長軸を有する楕円偏波を用いることにより、既
存の地球局に対しても何らの設備上の変更を行う
ことなしに、不要波である反射波の影響を排除す
ることができ、効率の良い衛星通信システムを実
現することができる。特に、地球局の数が多い移
動体衛星通信システムに対して実際的であり、か
つ、経済的な効果を与えることができる。
衛星に搭載するアンテナの偏波特性の中心部に対
しては円偏波を用い、周辺部に対しては半径方向
に長軸を有する楕円偏波を用いることにより、既
存の地球局に対しても何らの設備上の変更を行う
ことなしに、不要波である反射波の影響を排除す
ることができ、効率の良い衛星通信システムを実
現することができる。特に、地球局の数が多い移
動体衛星通信システムに対して実際的であり、か
つ、経済的な効果を与えることができる。
図1は本発明の適用対象となる衛星通信システ
ムの構成を示す模式図、図2a,bはフエージン
グマージンを小さくするための従来の第1の方法
を説明するための略図及び特性図、図3a,bは
フエージングマージンを小さくするため従来地球
局側で行われていた偏波制御による方法を説明す
るためのブロツク構成図、図4a,b,cは本発
明の第1の実施例において衛星アンテナが用いる
偏波の角度特性を説明するための座標系図及び偏
波特性図、図5は楕円偏波の偏波率を定義するた
めに必要な座標系を示す図、図6は本発明の第1
の実施例を実現するために必要な衛星アンテナの
一構成例を示す略図、図7は本発明の第2の実施
例において衛星アンテナが用いるそれぞれのビー
ムにおける偏波特性例図、図8は本発明の第2の
実施例を実現するために必要な衛星アンテナの一
構成例を示す斜視図である。 1……衛星、2……衛星アンテナ、3……地球
局、4……地球局アンテナ、5……直接波、6…
…反射波、7……反射体、8……地球、10……
クロスダイポールによる地球局アンテナ、11…
…90゜移相器、12……合成器、13……送受信
器、14……可変移相器、15……位相制御装
置、16……仰角検出器、20……反射鏡、21
……ホーン、22……OMT、23,24……給
電ポート。
ムの構成を示す模式図、図2a,bはフエージン
グマージンを小さくするための従来の第1の方法
を説明するための略図及び特性図、図3a,bは
フエージングマージンを小さくするため従来地球
局側で行われていた偏波制御による方法を説明す
るためのブロツク構成図、図4a,b,cは本発
明の第1の実施例において衛星アンテナが用いる
偏波の角度特性を説明するための座標系図及び偏
波特性図、図5は楕円偏波の偏波率を定義するた
めに必要な座標系を示す図、図6は本発明の第1
の実施例を実現するために必要な衛星アンテナの
一構成例を示す略図、図7は本発明の第2の実施
例において衛星アンテナが用いるそれぞれのビー
ムにおける偏波特性例図、図8は本発明の第2の
実施例を実現するために必要な衛星アンテナの一
構成例を示す斜視図である。 1……衛星、2……衛星アンテナ、3……地球
局、4……地球局アンテナ、5……直接波、6…
…反射波、7……反射体、8……地球、10……
クロスダイポールによる地球局アンテナ、11…
…90゜移相器、12……合成器、13……送受信
器、14……可変移相器、15……位相制御装
置、16……仰角検出器、20……反射鏡、21
……ホーン、22……OMT、23,24……給
電ポート。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 衛星軌道上に置かれた通信衛星を用いる衛星
通信方式において、前記通信衛星のアンテナの偏
波特性が地球の中心部に対して円偏波、地球の周
辺部に対しては半径方向に長軸を有する楕円偏波
となつていることを特徴とする衛星通信方式。 2 前記アンテナが直交する2つの偏波を放射で
きるアンテナ素子を配列したアレイアンテナであ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
衛星通信方式。 3 前記アンテナがマルチフイードによるマルチ
ビームアンテナであることを特徴とする特許請求
の範囲第1項記載の衛星通信方式。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15523585A JPS6216631A (ja) | 1985-07-16 | 1985-07-16 | 衛星通信方式 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15523585A JPS6216631A (ja) | 1985-07-16 | 1985-07-16 | 衛星通信方式 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6216631A JPS6216631A (ja) | 1987-01-24 |
| JPH0366858B2 true JPH0366858B2 (ja) | 1991-10-18 |
Family
ID=15601489
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15523585A Granted JPS6216631A (ja) | 1985-07-16 | 1985-07-16 | 衛星通信方式 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6216631A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2022854C (en) * | 1989-10-02 | 1995-06-06 | Bary Robert Bertiger | Multiple beam deployable space antenna system |
-
1985
- 1985-07-16 JP JP15523585A patent/JPS6216631A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6216631A (ja) | 1987-01-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |