JPH0368060B2 - - Google Patents
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- JPH0368060B2 JPH0368060B2 JP59072884A JP7288484A JPH0368060B2 JP H0368060 B2 JPH0368060 B2 JP H0368060B2 JP 59072884 A JP59072884 A JP 59072884A JP 7288484 A JP7288484 A JP 7288484A JP H0368060 B2 JPH0368060 B2 JP H0368060B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- weight
- group
- substance
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は改良されたゴム変性スチレン系樹脂組
成物に関し、さらに詳細には、特定のゴム様物質
を特定の粒径範囲内に分散させたゴム変性スチレ
ン系樹脂組成物中に、特定のポリオルガノシロキ
サンを含有せしめて成る、耐摩耗性ならびに表面
活性のすぐれた樹脂組成物に関する。 スチレン重合体は広範なる用途をもつた熱可塑
性樹脂の一つではあるが、当該重合体の最大の欠
点は耐衝撃性に乏しいということである。 そこで、こうした欠点を解消ないしは改善せし
めるべく、実質的に架橋結合を含まないゴム様物
質の存在下で、スチレンなどのモノビニル芳香族
化合物を重合させることも試みられ、かくするこ
とにより高い衝撃強度をもつた、ゴム様物質で補
強されたスチレン系樹脂が得られるということ
は、既に古くから知られており、このようにして
得られるゴム補強(ゴム変性)スチレン系樹脂
は、高い衝撃強度の故に、各種の電気機器ハウジ
ングをはじめ、玩具、日用品、食品容器あるいは
乳酸飲料容器などに幅広く利用されるに到つてい
る。 ところで、近年はオーデイオやビデオ関連機器
をはじめ、オフイスオートメーシヨン関連機器な
どを代表とする弱電分野の技術革新は目ざまし
く、就中、軽量化ないしはコンパクト化、そして
コストダウンを図かるべく、各種回転体、歯車あ
るいは軸受などにプラスチツクスを適用するとい
う傾向が顕著になつてきたが、こうした分野にお
いては、成形品がすぐれた表面滑性(表面滑り
性)、耐摩耗性ならびに耐衝撃性を有すると同時
にコストメリツトをも併せ有するものであること
が求められており、そういつた種類のプラスチツ
クスの出現が切に望まれている。 他方、前述したスチレン系樹脂にポリオルガノ
シロキサンを含有させることにより、表面滑性を
付与せしめることも一般に知られてはいるけれど
も、こうした樹脂組成物を、たとえばパソコンキ
ートツプやビデオカセツト内部部品としてのリー
ルもしくはピボツトに供した場合には、耐摩耗性
効果に自ずと限界があつて、長期に及ぶ使用に耐
え得ないために、用途も限定されているというの
が実状である。 本発明者らはこのような現況下に諸要求に応え
るべく鋭意検討した結果、シス−1,4結合の含
有率が90モル%以上というハイシスポリブタジエ
ンを80重量%以上含む特定のゴム様物質を用い
て、1〜2.5μmという特定の平均粒子径となるよ
うに分散せしめて得られる、ゴム変性の、モノビ
ニル芳香族化合物重合体(以下、これをゴム変性
スチレン系樹脂ともいう。)中に特定のポリオル
ガノシロキサンを配合せしめることにより、目的
とする耐摩耗性ならびに表面滑性が飛躍的に向上
した樹脂組成物が得られることを見出すに及ん
で、本発明を完成させるに到つた。 すなわち、本発明は15〜3重量%のゴム様物質
を、85〜97重量%のモノビニル芳香族化合物(以
下、スチレン系モノマーともいう。)に溶解させ
た混合物を重合せしめて得られるゴム変性スチレ
ン系樹脂組成物において、該ゴム様物質の80%以
上を、シス−1,4結合の含有率が90モル%以上
なるハイシスポリブタジエンが占めるという、し
かも平均粒子径が1〜2.5μmであるという特定の
ゴム様物質を用いること、および当該ゴム変性ス
チレン系樹脂組成物の100重量部に対し、25℃で
100〜30000センチストークスなる粘度を有する一
般式 〔但し、式中のRはアルキル基、ハロアルキル
基、アリール基またはハロアリール基を、R′お
よびR″はフエニル基またはC1〜C6なるアルキル
基を表わすものとし、mはこのポリオルガノシロ
キサンが常温で液状を維持させるべきポリシロキ
サン単位をを表わす自然数であるものとする。〕 で示される特定のポリオルガノシロキサンを、珪
素分として0.25〜1.25重量部という特定の比率で
含有せしめることから成る、耐摩耗性ならびに表
面滑性のすぐれたゴム変性スチレン系樹脂組成物
を提供するものである。 ここにおいて、上記したスチレン系モノマーと
してはスチレンが好適ではあるが、そのほかにα
−メチルスチレンもしくはp−メチルスチレンの
如き該アルキル化スチレン類、2,4,6−トリ
ブロモ−もしくは−トリクロロスチレンの如き核
ハロゲン化スチレン類、またはこれらの各種混合
物が代表例として示されるし、さらにはメチルメ
タクリレート、(メタ)アクリロニトリルまたは
酢酸ビニルなどの他の共重合可能なモノマーで上
記スチレン系モノマーの一部を、通常、該スチレ
ン系モノマーの30重量%程度までを、好ましくは
10重量%までを置き換えた形で用いられてもよ
い。 次に、本発明においては、少なくとも80重量%
以上が、シス−1,4結合を90モル%以上含有す
るというハイシスポリブタジエンであるような特
定のゴム様物質を用いることが、目的とする耐摩
耗性の向上化に必要である。 そして、前記スチレン系モノマーと当該ゴム様
物質との使用比率としては、これら両成分の合計
量の3〜15重量%、好ましくは5〜12重量%を当
該ゴム様物質が、他方、この合計量の85〜97重量
%、好ましくは88〜95重量%を前記スチレン系モ
ノマーが占めるという割合が適当である。 ゴム様物質の使用量が3重量%未満である場合
には、耐衝撃性および耐摩耗性が著しく低下する
ようになるし、逆に15重量%を超える場合には、
やはり耐摩耗性が低下するのみならず、樹脂の剛
性をも著しく損なうようになるので、いずれも好
ましくない。 しかも、本発明においては当該ゴム様物質が樹
脂マトリツクス中に1〜2.5μmなる平均粒子径を
有するように分散されていることが必要である。 この平均粒子径が1μm未満の場合には、耐摩耗
性効果および耐衝撃性が十分に発揮され得なくな
るし、また2.5μmを超える場合にも同様に、耐摩
耗性効果の発現が不十分となるので、いずれの場
合も好ましくない。 ここにおいて、平均粒子径とはプレス成形され
た樹脂組成物をオスミウム酸にて染色し、次いで
この染色物からミクロトームにより超薄片を切り
取つて、これについて透過型電子顕微鏡にて写真
撮影をし、同倍率写真中のゴム様物質粒子全体の
粒子径を測定して次式により求めたものである。 平均粒子径()=Σnd3/Σnd2 〔〕 〔但し、式中のnはdなる粒径をもつたゴム様
物質の個数を表わすものとする。〕 前記特定の範囲内の平均粒子径をもつたゴム様
物質を含んだ樹脂組成物を調製するには、予備重
合工程における撹拌条件を適切に定めることが必
要である。 一般に、撹拌回転数を大きくすれば平均粒子径
は小さくなり、逆に回転数を小さくすれば平均粒
子径は大きくなる処から、適切な撹拌回転数を選
択することにより所望の平均粒子径をもつた樹脂
組成物を得ることができる。 また、前記のゴム変性スチレン系樹脂の調製方
法としては、連続塊状重合法または塊状−懸濁二
段重合法などの如き、従来より知られ、慣用され
ている方法がそのまま適用できる。 また、本発明に用いられる前記のポリオルガノ
シロキサンとは、前掲の一般式〔〕で示される
ものであり、そのうち特に代表的なものとして
は、ポリメチルフエニルシロキサン、ポリジメチ
ルシロキサン、ポリジフエニルシロキサン、トリ
クロロプロピルメチルシロキサン、トリクロロフ
エニルメチルシロキサンまたはメチルフエニルジ
メチルシロキサンの如き各種共重合体などであ
り、これらは1種のみの単独使用でも2種以上の
併用でもよいが、就中、25℃における粘度が100
〜30000センチストークス、好ましくは300〜
20000センチストークスなる範囲のものが適当で
ある。 この粘度が100センチストークス未満の場合に
は、本発明の目的とする効果が得られ難くなる
し、逆に30000センチストークスを超える場合に
は、樹脂中への均一分散化が極めて困難なものと
なるので、いずれも好ましくない。 そして、当該ポリオルガノシロキサンの添加量
としては、前記ゴム変性スチレン系樹脂の100重
量部に対して、珪素分として0.25〜1.25重量部、
好ましくは0.4〜1.0重量部となる割合が適当であ
る。 この添加量が0.25重量部未満である場合には、
実質的な添加効果が期し得なくなるし、逆に1.25
重量部を超える場合には、成形物における白色化
が著しくなつて外観を損ね易くなり、着色時に支
障を来たすことになるので、いずれも好ましな
い。 また、当該ポリオルガノシロキサンの添加方法
は特に限定されるものではないが、前記ゴム変性
スチレン系樹脂を調製する工程中で、前記スチレ
ン系モノマーに溶解されているゴム様物質が、か
かる樹脂調製のさいの重合反応の進行と共に、連
続相から分散相へ移行するという、いわゆる相転
位現象が生じている途中で添加するという方法に
よるのが、耐摩耗性効果の発現化には好ましい。 かくして得られる本発明の樹脂組成物は、極め
てすぐれた耐摩耗性ならびに表面滑性を有するも
のである処から、その適用範囲は広く、たとえば
カセツトテープもしくはVTRなどのリール部、
VTRのアンダーガイド部、パソコンなどのキー
トツプ、パソコンデイスプレイなどの回転置台、
建材用レールまたは玩具用歯車など、多岐に及ぶ
ものである。 次に、本発明を実施例および比較例により具体
的に説明するが、以下において部および%は特に
断りのない限り、すべて重量基準であるものとす
る。 また、樹脂組成物についての各種物性試験は次
のような要領で行なつたものである。 (1) メルトフローインデツクス JIS K−6871に準拠し、200℃の温度で、か
つ5Kgの荷重で行なつた。 (2) 耐摩耗性 テーパ摩耗試験機を用いて荷重が1Kgで、か
つ回転速度が15000mm/分なる条件で60分間、
共材による摩耗試験を行なつてそのさいの摩耗
量(mm3)を以て表示した。 (3) 摩擦係数 「テンシロン」引張試験機を用いて、鋼板を
使用した滑り面に置かれた試験片を、クロスヘ
ツド・スピードが800mm/分で、かつ荷重が400
gなる条件下に水平に引き取つて測定した。 (4) アイゾツト衝撃値 JIS K−6871に準拠した。 実施例 1 内容積が120なる撹拌機付重合槽に、 「UBEPOL 15HB」〔宇部興産(株)製のハイシ
スポリブタジエン;シス−1,4結合含有率=
95モル%〕 4.2Kg(7部) スチレン 60Kg(100部) tert−ドデシルメルカプタン 48g(0.08部) を仕込んで撹拌下に65℃に6時間加熱して均一な
る溶液となした。 次いで、110℃に昇温して7時間に亘り重合反
応を行なつて予備重合物を得た。 しかるのち、この予備重合物の100部に対して
「SH−710オイル」〔トーレ・シリコーン(株)製のポ
リメチルフエニルシロキサン;500センチストー
クス〕を珪素分として0.75部となるように加えて
均一に混合せしめ、次いでこの混合物を、内容積
200の撹拌機付重合槽に予め用意された下記の
水相中に加えて粒子状に分散せしめた。 水 100部 ポリビニルアルコール 0.2部 第三燐酸カルシウム 3部 2−エチルヘキシルサルフエート 0.02部 この懸濁分散液にさらにtert−ブチルパーオキ
シベンゾエートの0.1部およびジ−tert−ブチルパ
ーオキサイドの0.1部を加え、115℃で3時間、次
いで130℃で3時間重合反応を行なつた。 かくして得られた本発明組成物(懸濁粒子物)
を水で洗浄し、乾燥し、次いで押出機でペレツト
化せしめた。 しかるのち、このペレツトを用いて射出成形
し、次いで得られた試験片について耐摩耗性(共
材摩耗量)、摩擦係数およびアイゾツト衝撃値の
測定を行なつた。 また、ペレツトのメルトフローインデツクス、
および分散ゴム様物質の平均粒子径についても測
定した。それらの結果はまとめて第1表に示す。 比較例 1 「UBEPOL 15HB」の代わりに、同量の「ジ
エンNF−35AS」〔旭化成工業(株)製のローシスポ
リブタジエン;シス−1,4結合含有率=35モル
%〕を用いるように変更した以外は、実施例1と
同様にして樹脂組成物を得、次いでペレツト化せ
しめ、しかるのち射出成形せしめて試験片を作製
し、物性評価を行なつた。結果は第1表に示す。 比較例 2 3.15Kgの「UBEPOL 15HB」と1.05Kgの「ジ
エンNF−35AS」とを、つまりハイシスポリブタ
ジエンの使用率が75%となるように用いた以外
は、実施例1と同様にして樹脂組成物を得、次い
でペレツト化せしめ、しかるのち射出成形せしめ
て試験片を作製し、物性評価を行なつた。結果は
第1表に示す。 実施例2〜6および比較例3〜7 第1表に示されるような変更を行なつた以外
は、つまり実施例2および比較例3においてはそ
れぞれハイシスポリブタジエンの使用量を、実施
例3、比較例4および5においては、それぞれ分
散ゴム様物質の平均粒子径が所定のようになるよ
うに撹拌回転数を、加えてポリオルガノシロキサ
ンの種類をも、実施例4〜6、比較例6および7
においてはそれぞれポリオルガノシロキサンの種
類および使用量を変更した以外は、実施例1と同
様にして樹脂組成物を得、次いでペレツト化せし
め、しかるのち射出成形せしめて試験片を作製
し、物性評価を行なつた。結果は第1表にまとめ
て示す。
成物に関し、さらに詳細には、特定のゴム様物質
を特定の粒径範囲内に分散させたゴム変性スチレ
ン系樹脂組成物中に、特定のポリオルガノシロキ
サンを含有せしめて成る、耐摩耗性ならびに表面
活性のすぐれた樹脂組成物に関する。 スチレン重合体は広範なる用途をもつた熱可塑
性樹脂の一つではあるが、当該重合体の最大の欠
点は耐衝撃性に乏しいということである。 そこで、こうした欠点を解消ないしは改善せし
めるべく、実質的に架橋結合を含まないゴム様物
質の存在下で、スチレンなどのモノビニル芳香族
化合物を重合させることも試みられ、かくするこ
とにより高い衝撃強度をもつた、ゴム様物質で補
強されたスチレン系樹脂が得られるということ
は、既に古くから知られており、このようにして
得られるゴム補強(ゴム変性)スチレン系樹脂
は、高い衝撃強度の故に、各種の電気機器ハウジ
ングをはじめ、玩具、日用品、食品容器あるいは
乳酸飲料容器などに幅広く利用されるに到つてい
る。 ところで、近年はオーデイオやビデオ関連機器
をはじめ、オフイスオートメーシヨン関連機器な
どを代表とする弱電分野の技術革新は目ざまし
く、就中、軽量化ないしはコンパクト化、そして
コストダウンを図かるべく、各種回転体、歯車あ
るいは軸受などにプラスチツクスを適用するとい
う傾向が顕著になつてきたが、こうした分野にお
いては、成形品がすぐれた表面滑性(表面滑り
性)、耐摩耗性ならびに耐衝撃性を有すると同時
にコストメリツトをも併せ有するものであること
が求められており、そういつた種類のプラスチツ
クスの出現が切に望まれている。 他方、前述したスチレン系樹脂にポリオルガノ
シロキサンを含有させることにより、表面滑性を
付与せしめることも一般に知られてはいるけれど
も、こうした樹脂組成物を、たとえばパソコンキ
ートツプやビデオカセツト内部部品としてのリー
ルもしくはピボツトに供した場合には、耐摩耗性
効果に自ずと限界があつて、長期に及ぶ使用に耐
え得ないために、用途も限定されているというの
が実状である。 本発明者らはこのような現況下に諸要求に応え
るべく鋭意検討した結果、シス−1,4結合の含
有率が90モル%以上というハイシスポリブタジエ
ンを80重量%以上含む特定のゴム様物質を用い
て、1〜2.5μmという特定の平均粒子径となるよ
うに分散せしめて得られる、ゴム変性の、モノビ
ニル芳香族化合物重合体(以下、これをゴム変性
スチレン系樹脂ともいう。)中に特定のポリオル
ガノシロキサンを配合せしめることにより、目的
とする耐摩耗性ならびに表面滑性が飛躍的に向上
した樹脂組成物が得られることを見出すに及ん
で、本発明を完成させるに到つた。 すなわち、本発明は15〜3重量%のゴム様物質
を、85〜97重量%のモノビニル芳香族化合物(以
下、スチレン系モノマーともいう。)に溶解させ
た混合物を重合せしめて得られるゴム変性スチレ
ン系樹脂組成物において、該ゴム様物質の80%以
上を、シス−1,4結合の含有率が90モル%以上
なるハイシスポリブタジエンが占めるという、し
かも平均粒子径が1〜2.5μmであるという特定の
ゴム様物質を用いること、および当該ゴム変性ス
チレン系樹脂組成物の100重量部に対し、25℃で
100〜30000センチストークスなる粘度を有する一
般式 〔但し、式中のRはアルキル基、ハロアルキル
基、アリール基またはハロアリール基を、R′お
よびR″はフエニル基またはC1〜C6なるアルキル
基を表わすものとし、mはこのポリオルガノシロ
キサンが常温で液状を維持させるべきポリシロキ
サン単位をを表わす自然数であるものとする。〕 で示される特定のポリオルガノシロキサンを、珪
素分として0.25〜1.25重量部という特定の比率で
含有せしめることから成る、耐摩耗性ならびに表
面滑性のすぐれたゴム変性スチレン系樹脂組成物
を提供するものである。 ここにおいて、上記したスチレン系モノマーと
してはスチレンが好適ではあるが、そのほかにα
−メチルスチレンもしくはp−メチルスチレンの
如き該アルキル化スチレン類、2,4,6−トリ
ブロモ−もしくは−トリクロロスチレンの如き核
ハロゲン化スチレン類、またはこれらの各種混合
物が代表例として示されるし、さらにはメチルメ
タクリレート、(メタ)アクリロニトリルまたは
酢酸ビニルなどの他の共重合可能なモノマーで上
記スチレン系モノマーの一部を、通常、該スチレ
ン系モノマーの30重量%程度までを、好ましくは
10重量%までを置き換えた形で用いられてもよ
い。 次に、本発明においては、少なくとも80重量%
以上が、シス−1,4結合を90モル%以上含有す
るというハイシスポリブタジエンであるような特
定のゴム様物質を用いることが、目的とする耐摩
耗性の向上化に必要である。 そして、前記スチレン系モノマーと当該ゴム様
物質との使用比率としては、これら両成分の合計
量の3〜15重量%、好ましくは5〜12重量%を当
該ゴム様物質が、他方、この合計量の85〜97重量
%、好ましくは88〜95重量%を前記スチレン系モ
ノマーが占めるという割合が適当である。 ゴム様物質の使用量が3重量%未満である場合
には、耐衝撃性および耐摩耗性が著しく低下する
ようになるし、逆に15重量%を超える場合には、
やはり耐摩耗性が低下するのみならず、樹脂の剛
性をも著しく損なうようになるので、いずれも好
ましくない。 しかも、本発明においては当該ゴム様物質が樹
脂マトリツクス中に1〜2.5μmなる平均粒子径を
有するように分散されていることが必要である。 この平均粒子径が1μm未満の場合には、耐摩耗
性効果および耐衝撃性が十分に発揮され得なくな
るし、また2.5μmを超える場合にも同様に、耐摩
耗性効果の発現が不十分となるので、いずれの場
合も好ましくない。 ここにおいて、平均粒子径とはプレス成形され
た樹脂組成物をオスミウム酸にて染色し、次いで
この染色物からミクロトームにより超薄片を切り
取つて、これについて透過型電子顕微鏡にて写真
撮影をし、同倍率写真中のゴム様物質粒子全体の
粒子径を測定して次式により求めたものである。 平均粒子径()=Σnd3/Σnd2 〔〕 〔但し、式中のnはdなる粒径をもつたゴム様
物質の個数を表わすものとする。〕 前記特定の範囲内の平均粒子径をもつたゴム様
物質を含んだ樹脂組成物を調製するには、予備重
合工程における撹拌条件を適切に定めることが必
要である。 一般に、撹拌回転数を大きくすれば平均粒子径
は小さくなり、逆に回転数を小さくすれば平均粒
子径は大きくなる処から、適切な撹拌回転数を選
択することにより所望の平均粒子径をもつた樹脂
組成物を得ることができる。 また、前記のゴム変性スチレン系樹脂の調製方
法としては、連続塊状重合法または塊状−懸濁二
段重合法などの如き、従来より知られ、慣用され
ている方法がそのまま適用できる。 また、本発明に用いられる前記のポリオルガノ
シロキサンとは、前掲の一般式〔〕で示される
ものであり、そのうち特に代表的なものとして
は、ポリメチルフエニルシロキサン、ポリジメチ
ルシロキサン、ポリジフエニルシロキサン、トリ
クロロプロピルメチルシロキサン、トリクロロフ
エニルメチルシロキサンまたはメチルフエニルジ
メチルシロキサンの如き各種共重合体などであ
り、これらは1種のみの単独使用でも2種以上の
併用でもよいが、就中、25℃における粘度が100
〜30000センチストークス、好ましくは300〜
20000センチストークスなる範囲のものが適当で
ある。 この粘度が100センチストークス未満の場合に
は、本発明の目的とする効果が得られ難くなる
し、逆に30000センチストークスを超える場合に
は、樹脂中への均一分散化が極めて困難なものと
なるので、いずれも好ましくない。 そして、当該ポリオルガノシロキサンの添加量
としては、前記ゴム変性スチレン系樹脂の100重
量部に対して、珪素分として0.25〜1.25重量部、
好ましくは0.4〜1.0重量部となる割合が適当であ
る。 この添加量が0.25重量部未満である場合には、
実質的な添加効果が期し得なくなるし、逆に1.25
重量部を超える場合には、成形物における白色化
が著しくなつて外観を損ね易くなり、着色時に支
障を来たすことになるので、いずれも好ましな
い。 また、当該ポリオルガノシロキサンの添加方法
は特に限定されるものではないが、前記ゴム変性
スチレン系樹脂を調製する工程中で、前記スチレ
ン系モノマーに溶解されているゴム様物質が、か
かる樹脂調製のさいの重合反応の進行と共に、連
続相から分散相へ移行するという、いわゆる相転
位現象が生じている途中で添加するという方法に
よるのが、耐摩耗性効果の発現化には好ましい。 かくして得られる本発明の樹脂組成物は、極め
てすぐれた耐摩耗性ならびに表面滑性を有するも
のである処から、その適用範囲は広く、たとえば
カセツトテープもしくはVTRなどのリール部、
VTRのアンダーガイド部、パソコンなどのキー
トツプ、パソコンデイスプレイなどの回転置台、
建材用レールまたは玩具用歯車など、多岐に及ぶ
ものである。 次に、本発明を実施例および比較例により具体
的に説明するが、以下において部および%は特に
断りのない限り、すべて重量基準であるものとす
る。 また、樹脂組成物についての各種物性試験は次
のような要領で行なつたものである。 (1) メルトフローインデツクス JIS K−6871に準拠し、200℃の温度で、か
つ5Kgの荷重で行なつた。 (2) 耐摩耗性 テーパ摩耗試験機を用いて荷重が1Kgで、か
つ回転速度が15000mm/分なる条件で60分間、
共材による摩耗試験を行なつてそのさいの摩耗
量(mm3)を以て表示した。 (3) 摩擦係数 「テンシロン」引張試験機を用いて、鋼板を
使用した滑り面に置かれた試験片を、クロスヘ
ツド・スピードが800mm/分で、かつ荷重が400
gなる条件下に水平に引き取つて測定した。 (4) アイゾツト衝撃値 JIS K−6871に準拠した。 実施例 1 内容積が120なる撹拌機付重合槽に、 「UBEPOL 15HB」〔宇部興産(株)製のハイシ
スポリブタジエン;シス−1,4結合含有率=
95モル%〕 4.2Kg(7部) スチレン 60Kg(100部) tert−ドデシルメルカプタン 48g(0.08部) を仕込んで撹拌下に65℃に6時間加熱して均一な
る溶液となした。 次いで、110℃に昇温して7時間に亘り重合反
応を行なつて予備重合物を得た。 しかるのち、この予備重合物の100部に対して
「SH−710オイル」〔トーレ・シリコーン(株)製のポ
リメチルフエニルシロキサン;500センチストー
クス〕を珪素分として0.75部となるように加えて
均一に混合せしめ、次いでこの混合物を、内容積
200の撹拌機付重合槽に予め用意された下記の
水相中に加えて粒子状に分散せしめた。 水 100部 ポリビニルアルコール 0.2部 第三燐酸カルシウム 3部 2−エチルヘキシルサルフエート 0.02部 この懸濁分散液にさらにtert−ブチルパーオキ
シベンゾエートの0.1部およびジ−tert−ブチルパ
ーオキサイドの0.1部を加え、115℃で3時間、次
いで130℃で3時間重合反応を行なつた。 かくして得られた本発明組成物(懸濁粒子物)
を水で洗浄し、乾燥し、次いで押出機でペレツト
化せしめた。 しかるのち、このペレツトを用いて射出成形
し、次いで得られた試験片について耐摩耗性(共
材摩耗量)、摩擦係数およびアイゾツト衝撃値の
測定を行なつた。 また、ペレツトのメルトフローインデツクス、
および分散ゴム様物質の平均粒子径についても測
定した。それらの結果はまとめて第1表に示す。 比較例 1 「UBEPOL 15HB」の代わりに、同量の「ジ
エンNF−35AS」〔旭化成工業(株)製のローシスポ
リブタジエン;シス−1,4結合含有率=35モル
%〕を用いるように変更した以外は、実施例1と
同様にして樹脂組成物を得、次いでペレツト化せ
しめ、しかるのち射出成形せしめて試験片を作製
し、物性評価を行なつた。結果は第1表に示す。 比較例 2 3.15Kgの「UBEPOL 15HB」と1.05Kgの「ジ
エンNF−35AS」とを、つまりハイシスポリブタ
ジエンの使用率が75%となるように用いた以外
は、実施例1と同様にして樹脂組成物を得、次い
でペレツト化せしめ、しかるのち射出成形せしめ
て試験片を作製し、物性評価を行なつた。結果は
第1表に示す。 実施例2〜6および比較例3〜7 第1表に示されるような変更を行なつた以外
は、つまり実施例2および比較例3においてはそ
れぞれハイシスポリブタジエンの使用量を、実施
例3、比較例4および5においては、それぞれ分
散ゴム様物質の平均粒子径が所定のようになるよ
うに撹拌回転数を、加えてポリオルガノシロキサ
ンの種類をも、実施例4〜6、比較例6および7
においてはそれぞれポリオルガノシロキサンの種
類および使用量を変更した以外は、実施例1と同
様にして樹脂組成物を得、次いでペレツト化せし
め、しかるのち射出成形せしめて試験片を作製
し、物性評価を行なつた。結果は第1表にまとめ
て示す。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 85〜97重量%のモノビニル芳香族化合物に、
15〜3重量%のゴム様物質を溶解させた混合物を
重合せしめて得られるゴム変性樹脂組成物におい
て、上記ゴム様物質の80重量%以上が、シス−
1,4結合を90モル%以上の比率で含有するハイ
シスポリブタジエンであり、かつ該ゴム様物質が
1〜2.5μmなる平均粒子径を有するものであるこ
と、および上記ゴム変性樹脂の100重量部に対し、
25℃で100〜30000センチストークスなる粘度を有
する一般式 〔但し、式中のRはアルキル基、ハロアルキル
基、アリール基、ハロアリール基およびアラルキ
ル基よりなる群から選ばれる一価の有機基を、
R′およびR″はそれぞれフエニル基またはC1〜C6
なるアルキル基を表すものとし、mはこのポリオ
ルガノポリシロキサンが常温で液状を維持させる
べきポリシロキサン単位を表す自然数であるもの
とする。〕 で示されるポリオルガノシロキサンを、珪素分と
して0.25〜1.25重量部なる比率で含有せしめるこ
とを特徴とする、耐摩耗性ならびに表面滑性のす
ぐれたゴム変性スチレン系樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7288484A JPS60217254A (ja) | 1984-04-13 | 1984-04-13 | 耐摩耗性のすぐれたゴム変性スチレン系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7288484A JPS60217254A (ja) | 1984-04-13 | 1984-04-13 | 耐摩耗性のすぐれたゴム変性スチレン系樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60217254A JPS60217254A (ja) | 1985-10-30 |
| JPH0368060B2 true JPH0368060B2 (ja) | 1991-10-25 |
Family
ID=13502202
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7288484A Granted JPS60217254A (ja) | 1984-04-13 | 1984-04-13 | 耐摩耗性のすぐれたゴム変性スチレン系樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60217254A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62143957A (ja) * | 1985-12-18 | 1987-06-27 | Sumitomo Chem Co Ltd | スチレン系樹脂組成物 |
| US5185394A (en) * | 1988-05-23 | 1993-02-09 | Mitsui Toatsu Chemicals, Inc. | Rubber-modified styrene type resin composition excellent in sliding properties |
| JPH0689204B2 (ja) * | 1989-11-29 | 1994-11-09 | 出光石油化学株式会社 | スチレン系樹脂組成物 |
| KR100442920B1 (ko) * | 2001-10-31 | 2004-08-02 | 주식회사 엘지화학 | 내환경응력균열성이 우수한 고무변성 스티렌계 투명수지조성물 및 그 제조방법 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57170950A (en) * | 1981-04-16 | 1982-10-21 | Mitsui Toatsu Chem Inc | Improved rubber-moldified styrene resin composition |
| JPS57187346A (en) * | 1981-05-14 | 1982-11-18 | Mitsui Toatsu Chem Inc | Improved rubber-modified styrene resin composition |
-
1984
- 1984-04-13 JP JP7288484A patent/JPS60217254A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60217254A (ja) | 1985-10-30 |
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|---|---|---|---|
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