JPH0368073B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0368073B2 JPH0368073B2 JP60190558A JP19055885A JPH0368073B2 JP H0368073 B2 JPH0368073 B2 JP H0368073B2 JP 60190558 A JP60190558 A JP 60190558A JP 19055885 A JP19055885 A JP 19055885A JP H0368073 B2 JPH0368073 B2 JP H0368073B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- weight
- group
- vinyl
- copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Description
本発明は密着性、保存安定性および耐候性の優
れたシリル基含有ビニル系共重合体と、イソシア
ネート化合物とからなる常温または低温で硬化可
能な塗料用樹脂組成物に関する。 近年、無機物に対する密着性や耐候性を向上さ
せるために、末端あるいは側鎖に加水分解性のシ
リル基を含有するビニル系樹脂が開発されている
(たとえば特開昭55−129405、特開昭57−172917、
特開昭60−47076などがある)。 しかし、これらは共重合成分として酸を含まな
いか、あるいは酸を含む場合にも、無水マレイン
酸以外の酸では樹脂の合成時にゲル化、またはゲ
ル状になるまで増粘するものである。しかもシラ
ン化合物としてγ−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシランを使用しているために保存安定性
が悪く、溶剤成分としてアルコールを加えたり、
加水分解性エステル化合物を添加しなければなら
ない。さらに塗り重ねたときに、層間密着性が悪
いという欠点がある。 本発明者らは耐候性の優れた樹脂として、シリ
ル基含有ビニル系樹脂について鋭意研究した結
果、上述した種々の欠点がない、保存安定性、上
塗り性および耐候性の良好な樹脂組成物を見出し
た。しかもイソシアネート化合物と硬化させるこ
とにより、無機物および有機物に対する密着性、
特に二次密着性の向上することを見出して、本発
明に到つた。 すなわち、本発明は、式
れたシリル基含有ビニル系共重合体と、イソシア
ネート化合物とからなる常温または低温で硬化可
能な塗料用樹脂組成物に関する。 近年、無機物に対する密着性や耐候性を向上さ
せるために、末端あるいは側鎖に加水分解性のシ
リル基を含有するビニル系樹脂が開発されている
(たとえば特開昭55−129405、特開昭57−172917、
特開昭60−47076などがある)。 しかし、これらは共重合成分として酸を含まな
いか、あるいは酸を含む場合にも、無水マレイン
酸以外の酸では樹脂の合成時にゲル化、またはゲ
ル状になるまで増粘するものである。しかもシラ
ン化合物としてγ−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシランを使用しているために保存安定性
が悪く、溶剤成分としてアルコールを加えたり、
加水分解性エステル化合物を添加しなければなら
ない。さらに塗り重ねたときに、層間密着性が悪
いという欠点がある。 本発明者らは耐候性の優れた樹脂として、シリ
ル基含有ビニル系樹脂について鋭意研究した結
果、上述した種々の欠点がない、保存安定性、上
塗り性および耐候性の良好な樹脂組成物を見出し
た。しかもイソシアネート化合物と硬化させるこ
とにより、無機物および有機物に対する密着性、
特に二次密着性の向上することを見出して、本発
明に到つた。 すなわち、本発明は、式
【式】
(式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基から選ばれる1価の炭化水
素基、Xは加水分解性基、nは1、2、3の整数
である) で示されるシラン化合物5〜20重量%、アクリル
酸および/またはメタクリル酸0.5〜5重量%、
水酸基含有ビニル系単量体5〜20重量%、その他
の共重合可能なビニル系単量体55〜89.5重量%を
共重合させて得られる加水分解性シリル基を含有
するビニル系共重合体100重量部と、イソシアネ
ート化合物0.1〜50重量部とからなる密着性、保
存安定性および耐候性の優れた常温または低温で
硬化可能な塗料用樹脂組成物に関するものであ
る。 本発明に使用される(A)成分のシラン化合物の代
表例としてはビニルトリメトキシシラン、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルプロポキシシラン、
ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シランな
どが挙げられる。これらのうちビニルトリエトキ
シシランが特に望ましい。 かかる加水分解性含有シラン化合物は無機物に
対する密着性、耐候性および価格の点からビニル
系共重合体中に5〜20重量%の範囲となる量を使
用するのが好ましい。5重量%未満となる場合
は、無機物に対する密着性およ耐候性が向上され
ず、20重量%以上の場合は価格が高くなり、重合
反応率が悪くなる。 また(B)成分のアクリル酸および/またはメタク
リル酸は共重合体の顔料分散性、有機物に対する
密着性を良くするために必要であり、ビニル共重
合体中に0.5〜5重量%の範囲で使用するのが好
ましい。 これらの酸成分は、加水分解性シリル基が大気
中の水分によつて常温または低温架橋するとき
に、内部触媒としても働いている。 水酸基含有ビニル系単量体としては2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレートとε−カプロラク
トンの付加重合物、アロニクス5700〔東亜合成化
学工業(株)製品〕などの使用が可能である。使用量
は、イソシアネート化合物と反応させるために5
〜20重量%に範囲が望ましい。 さらにまた、前記したごときシラン化合物や極
性基を有するビニル系単量体と共に、これらと共
重合可能なビニル系単量体と共重合させることに
より、加水分解性シリル基を含有し、イソシアネ
ート化合物と反応するビニル系共重合体が得られ
る。 かかる共重合可能なビニル系単量体の代表的な
ものとしては、メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アク
リレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレートのごとき(メ
タ)アクリル酸エステル類;スチレン、ビニルト
ルエンのごとき芳香族ビニル化合物;さらに酢酸
ビニル、バーサテイツク酸ビニル、プロピオン酸
ビニルなどがある。 前記したビニル系共重合体を調製するには溶液
ラジカル重合による方法が最も好ましい。その際
に用いられる溶剤として代表的なものにはトルエ
ン、キシレン、シクロヘキサン、n−ヘキサンの
ごとき炭化水素系:酢酸エチル、酢酸ブチルもし
くは酢酸イソブチルのごときエステル系;または
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノンのごときケトン系溶
剤がある。 かかる溶剤と、さらにアゾ系または過酸化物系
のごとき重合開始剤とを使用して、常法により重
合を行えばよく、また重合に際してラウリルメル
カプタン、n−ドデシルメルカプタンなどの連鎖
移動剤も使用できる。 本発明に用いられるイソシアネート化合物とし
ては、耐候性の点から脂肪族ポリイソシアネート
および脂環式ポリイソシアネートが好ましく、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、テトラメチレン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートな
どの2官能ジイソシアネート;トリメチロールプ
ロパンなどの多価アルコールと2官能ジイソシア
ネートとの付加化合物;ヘキサメチレンジイソシ
アネートの水変性物などが使用でき、かかる化合
物として市販されているものには「バーノツク」
〔大日本インキ化学工業(株)製品〕、「デユラネート」
〔旭化成工業(株)製品〕などがある。 本発明に用いられるイソシアネート化合物の量
は特に限定されないが、ビニル系共重合体100重
量部に対してイソシアネート化合物0.1〜50重量
部で、共重合体成分中の水酸基数とイソシアネー
ト化合物中のイソシアネート基数との比が1/
0.1〜1/1.2となる範囲で使用するのが適当であ
り、こうした配合割合において耐候性および密着
性が確保できる。 また硬化にあたつては、硬化促進剤を使用して
も、しなくてもよい。使用する場合は、ジブチル
錫ジラウレート、オクチル酸鉛、トリエチレンジ
アミン等が有効で、その添加量は樹脂固形分に対
して通常0.001〜0.2重量%である。 さて本発明の組成物はクリヤー塗料として、あ
るいは着色塗料として使用することができる。か
かる着色塗料として使用する場合に、用いること
のできる顔料の代表的な例としては、炭酸カルシ
ウム、カオリン、タルクのごとき体質顔料;酸化
チタン、酸化鉄、黄鉛、酸化カドミウム、カーボ
ンブラツクのごとき無機顔料;またはパーマネン
トレツド、フタロシアニン・ブルー、フタロシア
ニン・グリーン、キナクリドン系などの各種有機
顔料が挙げられる。 さらに必要に応じて、塗料に通常用いられる分
散安定剤、レベリング剤、色分れ防止剤、セレロ
ース・アセテート・ブチレートのごとき繊維素誘
導体などを添加することもできる。 本発明の樹脂組成物を用いて得られる塗料は、
常法により各種の被塗物に塗装し、常温にて数日
間乾燥させる事によつて密着性および耐候性の優
れた硬化塗膜を与えるが、この際に50〜130℃な
る温度で10〜30分間焼き付けることによつて硬化
塗膜を得ることもできる。さらに塗り重ねた場合
にも密着性が良好で、従来のアクリル・ウレタン
塗料と同様の作業性が得られる。 かくして得られる本発明の組成物は鉄板、トタ
ン板、アルミ板、瓦、スレート板等の無機物およ
びプラスチツク、木材等の無機物表面に対する塗
料、プライマー等として利用できる。 次に、本発明を具体的に実施例および比較例に
より説明するが、以下において部および%は特に
断りのない限り、すべて重量基準であるものとす
る。 参考例 1 (シリル基含有ビニル系共重合体の調製例) 撹拌装置、温度計および還流冷却管を備えた反
応器に、トルエン80部、酢酸イソブチル130部、
およびメタクリル酸(MAA)2.5部を仕込んで90
℃昇温し、ここにメチルメタクリレート
(MMA)200部、n−ブチルアクリレート(n−
BA)80部、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト(HEMA)30部、ビニルトリエトキシシラン
(VTES)35部、アゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)2.6部、1・1−ジターシヤリーブチル
パーオキシ−トリメチル・シクロヘキサン〔サン
ペロツクスCY1・1、三建化工(株)製品〕2.6部お
よびトルエン40部からなる混合物を1.5時間かけ
て滴下し、同温度に2時間保持し、さらに
AIBN3.0部およびトルエン50部を加えて95〜105
℃に3時間保持し、トルエン50部で希釈してビニ
ル系共重合体の溶液を得た。この共重合体溶液の
不揮発分(以下、NVと略記する)は46.8%で、
粘度(25℃)は6680cpsであつた。以下、これを
共重合体(A−1)と略記する。 参考例 2 (シリル基含有ビニル系共重合体の調製例) 参考例1と同様の反応器にトルエン70部、酢酸
イソブチル120部およMAA2.0部を仕込んで、
MMA165部、n−BA80部、HEMA30部、
VTES35部、シクロヘキシルメタクリレート35
部、AIBN2.4部、サンペロツクスCY1・1 2.8
部およびトルエン60部からなる混合物を滴下し、
AIBN3.0部およびトルエン35部を加えて同様に
反応し、トルエン65部で希釈して、NVが47.3%
で、粘度が4050cpsの共重合体を得た。以下、こ
れを共重合体(A−2)とする。 参考例 3 (シリル基含有ビニル系共重合体の調製例) 参考例1と同様の反応器にトルエン90部および
酢酸ブチル100部を仕込んで、MAA2.5部、
MMA100部、n−BA60部、HEMA15部、2−
ヒドロキシフロピルメタクリレート15部、n−ブ
チルメタクリレート120部、VTES35部、
AIBN2.6部、サンペロツクスCY1・1 2.6部お
よびトルエン60部からなる混合物を滴下し、
AIBN3.0部およびトルエン30部を加えて同様に
反応し、トルエン70部で希釈して、NVが47.5%
で粘度が1150cpsの共重合体の溶液を得た。以下、
これを共重合体(A−3)とする。 参考例 4 参考例2のメタクリル酸を除いた原料配合で参
考例2と同様に反応してNVが46.7%で粘度が
2400cpsの共重合体を得た。これを共重合体(B
−1)とする。 比較例 1 参考例1のVTES35部の代わりにγ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン35部を用い
て、参考例1と同様に反応したところ、滴下が終
了して1時間10分後にゲル化した。 実施例 1〜3 各参考例で得られた共重合体(A−1)、(A−
2)および(A−3)をそれぞれ470部を用いて、
トルエン30部、酢酸イソブチル40部、「タイピユ
ア−R−960」〔デユポン社製のルチン型酸化チタ
ン〕72部の混合割合で混合して、白色の塗料用ベ
ース組成物を調製した。 各塗料用ベース組成物100部に「デユラネート
24A−90CX」〔旭化成工業(株)製のイソシアネート
化合物〕8.2部を加えて、トルエン/キシレン=
60/40(重量比)なる混合溶剤を用いてスプレー
粘度に希釈し、各種の試験板に塗布し、20℃にて
1週間乾燥後、密着性、二次物性および促進耐候
性の試験を行つた結果を第1表に示す。 実施例1〜3の白色塗料は、50℃にて1ケ月間
密閉容器中に保存したところ、いずれもゲル化す
ることなく、保存安定性が良好であつた。 比較例 2 市販の水谷ペイント株式会社のスレート瓦用ア
クリル・ウレタン樹脂塗料を用いて、同様の性能
試験を行つた結果を第1表に示す。
ール基、アラルキル基から選ばれる1価の炭化水
素基、Xは加水分解性基、nは1、2、3の整数
である) で示されるシラン化合物5〜20重量%、アクリル
酸および/またはメタクリル酸0.5〜5重量%、
水酸基含有ビニル系単量体5〜20重量%、その他
の共重合可能なビニル系単量体55〜89.5重量%を
共重合させて得られる加水分解性シリル基を含有
するビニル系共重合体100重量部と、イソシアネ
ート化合物0.1〜50重量部とからなる密着性、保
存安定性および耐候性の優れた常温または低温で
硬化可能な塗料用樹脂組成物に関するものであ
る。 本発明に使用される(A)成分のシラン化合物の代
表例としてはビニルトリメトキシシラン、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルプロポキシシラン、
ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シランな
どが挙げられる。これらのうちビニルトリエトキ
シシランが特に望ましい。 かかる加水分解性含有シラン化合物は無機物に
対する密着性、耐候性および価格の点からビニル
系共重合体中に5〜20重量%の範囲となる量を使
用するのが好ましい。5重量%未満となる場合
は、無機物に対する密着性およ耐候性が向上され
ず、20重量%以上の場合は価格が高くなり、重合
反応率が悪くなる。 また(B)成分のアクリル酸および/またはメタク
リル酸は共重合体の顔料分散性、有機物に対する
密着性を良くするために必要であり、ビニル共重
合体中に0.5〜5重量%の範囲で使用するのが好
ましい。 これらの酸成分は、加水分解性シリル基が大気
中の水分によつて常温または低温架橋するとき
に、内部触媒としても働いている。 水酸基含有ビニル系単量体としては2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレートとε−カプロラク
トンの付加重合物、アロニクス5700〔東亜合成化
学工業(株)製品〕などの使用が可能である。使用量
は、イソシアネート化合物と反応させるために5
〜20重量%に範囲が望ましい。 さらにまた、前記したごときシラン化合物や極
性基を有するビニル系単量体と共に、これらと共
重合可能なビニル系単量体と共重合させることに
より、加水分解性シリル基を含有し、イソシアネ
ート化合物と反応するビニル系共重合体が得られ
る。 かかる共重合可能なビニル系単量体の代表的な
ものとしては、メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アク
リレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレートのごとき(メ
タ)アクリル酸エステル類;スチレン、ビニルト
ルエンのごとき芳香族ビニル化合物;さらに酢酸
ビニル、バーサテイツク酸ビニル、プロピオン酸
ビニルなどがある。 前記したビニル系共重合体を調製するには溶液
ラジカル重合による方法が最も好ましい。その際
に用いられる溶剤として代表的なものにはトルエ
ン、キシレン、シクロヘキサン、n−ヘキサンの
ごとき炭化水素系:酢酸エチル、酢酸ブチルもし
くは酢酸イソブチルのごときエステル系;または
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノンのごときケトン系溶
剤がある。 かかる溶剤と、さらにアゾ系または過酸化物系
のごとき重合開始剤とを使用して、常法により重
合を行えばよく、また重合に際してラウリルメル
カプタン、n−ドデシルメルカプタンなどの連鎖
移動剤も使用できる。 本発明に用いられるイソシアネート化合物とし
ては、耐候性の点から脂肪族ポリイソシアネート
および脂環式ポリイソシアネートが好ましく、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、テトラメチレン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートな
どの2官能ジイソシアネート;トリメチロールプ
ロパンなどの多価アルコールと2官能ジイソシア
ネートとの付加化合物;ヘキサメチレンジイソシ
アネートの水変性物などが使用でき、かかる化合
物として市販されているものには「バーノツク」
〔大日本インキ化学工業(株)製品〕、「デユラネート」
〔旭化成工業(株)製品〕などがある。 本発明に用いられるイソシアネート化合物の量
は特に限定されないが、ビニル系共重合体100重
量部に対してイソシアネート化合物0.1〜50重量
部で、共重合体成分中の水酸基数とイソシアネー
ト化合物中のイソシアネート基数との比が1/
0.1〜1/1.2となる範囲で使用するのが適当であ
り、こうした配合割合において耐候性および密着
性が確保できる。 また硬化にあたつては、硬化促進剤を使用して
も、しなくてもよい。使用する場合は、ジブチル
錫ジラウレート、オクチル酸鉛、トリエチレンジ
アミン等が有効で、その添加量は樹脂固形分に対
して通常0.001〜0.2重量%である。 さて本発明の組成物はクリヤー塗料として、あ
るいは着色塗料として使用することができる。か
かる着色塗料として使用する場合に、用いること
のできる顔料の代表的な例としては、炭酸カルシ
ウム、カオリン、タルクのごとき体質顔料;酸化
チタン、酸化鉄、黄鉛、酸化カドミウム、カーボ
ンブラツクのごとき無機顔料;またはパーマネン
トレツド、フタロシアニン・ブルー、フタロシア
ニン・グリーン、キナクリドン系などの各種有機
顔料が挙げられる。 さらに必要に応じて、塗料に通常用いられる分
散安定剤、レベリング剤、色分れ防止剤、セレロ
ース・アセテート・ブチレートのごとき繊維素誘
導体などを添加することもできる。 本発明の樹脂組成物を用いて得られる塗料は、
常法により各種の被塗物に塗装し、常温にて数日
間乾燥させる事によつて密着性および耐候性の優
れた硬化塗膜を与えるが、この際に50〜130℃な
る温度で10〜30分間焼き付けることによつて硬化
塗膜を得ることもできる。さらに塗り重ねた場合
にも密着性が良好で、従来のアクリル・ウレタン
塗料と同様の作業性が得られる。 かくして得られる本発明の組成物は鉄板、トタ
ン板、アルミ板、瓦、スレート板等の無機物およ
びプラスチツク、木材等の無機物表面に対する塗
料、プライマー等として利用できる。 次に、本発明を具体的に実施例および比較例に
より説明するが、以下において部および%は特に
断りのない限り、すべて重量基準であるものとす
る。 参考例 1 (シリル基含有ビニル系共重合体の調製例) 撹拌装置、温度計および還流冷却管を備えた反
応器に、トルエン80部、酢酸イソブチル130部、
およびメタクリル酸(MAA)2.5部を仕込んで90
℃昇温し、ここにメチルメタクリレート
(MMA)200部、n−ブチルアクリレート(n−
BA)80部、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト(HEMA)30部、ビニルトリエトキシシラン
(VTES)35部、アゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)2.6部、1・1−ジターシヤリーブチル
パーオキシ−トリメチル・シクロヘキサン〔サン
ペロツクスCY1・1、三建化工(株)製品〕2.6部お
よびトルエン40部からなる混合物を1.5時間かけ
て滴下し、同温度に2時間保持し、さらに
AIBN3.0部およびトルエン50部を加えて95〜105
℃に3時間保持し、トルエン50部で希釈してビニ
ル系共重合体の溶液を得た。この共重合体溶液の
不揮発分(以下、NVと略記する)は46.8%で、
粘度(25℃)は6680cpsであつた。以下、これを
共重合体(A−1)と略記する。 参考例 2 (シリル基含有ビニル系共重合体の調製例) 参考例1と同様の反応器にトルエン70部、酢酸
イソブチル120部およMAA2.0部を仕込んで、
MMA165部、n−BA80部、HEMA30部、
VTES35部、シクロヘキシルメタクリレート35
部、AIBN2.4部、サンペロツクスCY1・1 2.8
部およびトルエン60部からなる混合物を滴下し、
AIBN3.0部およびトルエン35部を加えて同様に
反応し、トルエン65部で希釈して、NVが47.3%
で、粘度が4050cpsの共重合体を得た。以下、こ
れを共重合体(A−2)とする。 参考例 3 (シリル基含有ビニル系共重合体の調製例) 参考例1と同様の反応器にトルエン90部および
酢酸ブチル100部を仕込んで、MAA2.5部、
MMA100部、n−BA60部、HEMA15部、2−
ヒドロキシフロピルメタクリレート15部、n−ブ
チルメタクリレート120部、VTES35部、
AIBN2.6部、サンペロツクスCY1・1 2.6部お
よびトルエン60部からなる混合物を滴下し、
AIBN3.0部およびトルエン30部を加えて同様に
反応し、トルエン70部で希釈して、NVが47.5%
で粘度が1150cpsの共重合体の溶液を得た。以下、
これを共重合体(A−3)とする。 参考例 4 参考例2のメタクリル酸を除いた原料配合で参
考例2と同様に反応してNVが46.7%で粘度が
2400cpsの共重合体を得た。これを共重合体(B
−1)とする。 比較例 1 参考例1のVTES35部の代わりにγ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン35部を用い
て、参考例1と同様に反応したところ、滴下が終
了して1時間10分後にゲル化した。 実施例 1〜3 各参考例で得られた共重合体(A−1)、(A−
2)および(A−3)をそれぞれ470部を用いて、
トルエン30部、酢酸イソブチル40部、「タイピユ
ア−R−960」〔デユポン社製のルチン型酸化チタ
ン〕72部の混合割合で混合して、白色の塗料用ベ
ース組成物を調製した。 各塗料用ベース組成物100部に「デユラネート
24A−90CX」〔旭化成工業(株)製のイソシアネート
化合物〕8.2部を加えて、トルエン/キシレン=
60/40(重量比)なる混合溶剤を用いてスプレー
粘度に希釈し、各種の試験板に塗布し、20℃にて
1週間乾燥後、密着性、二次物性および促進耐候
性の試験を行つた結果を第1表に示す。 実施例1〜3の白色塗料は、50℃にて1ケ月間
密閉容器中に保存したところ、いずれもゲル化す
ることなく、保存安定性が良好であつた。 比較例 2 市販の水谷ペイント株式会社のスレート瓦用ア
クリル・ウレタン樹脂塗料を用いて、同様の性能
試験を行つた結果を第1表に示す。
【表】
実施例1〜3の白色塗料をカラートタン板に塗
布し、20℃にて24時間乾燥した後、アクリル樹脂
塗料またはアクリル・ウレタン樹脂塗料を上塗り
して、3日間乾燥した後の密着性を第2表に示
す。 比較例 3 市販のシリル基含有ビニル系共重合体をカラー
トタン板に塗布し、20℃にて24時間乾燥した後、
アクリル樹脂塗料またはアクリル・ウレタン樹脂
塗料を上塗りして、3日間乾燥した後の密着性を
第2表に示す。
布し、20℃にて24時間乾燥した後、アクリル樹脂
塗料またはアクリル・ウレタン樹脂塗料を上塗り
して、3日間乾燥した後の密着性を第2表に示
す。 比較例 3 市販のシリル基含有ビニル系共重合体をカラー
トタン板に塗布し、20℃にて24時間乾燥した後、
アクリル樹脂塗料またはアクリル・ウレタン樹脂
塗料を上塗りして、3日間乾燥した後の密着性を
第2表に示す。
【表】
実施例4〜5・比較例4
参考例で得られた共重合体(A−2)、(A−
3)および(B−1)を、それぞれ96重量部を用
いて酢酸ブチル48重量部、スペシヤルブラツク
(デグサ社製)40重量部、およびガラスビーズ180
重量部と混合し、高速分散機にて所定の時間分散
して、塗料ペーストを製造した。 粒度測定器にて分散の状態を観察し、均一微細
に分散したときの〇、分散していないときを×と
して評価した結果を第3表に示した。
3)および(B−1)を、それぞれ96重量部を用
いて酢酸ブチル48重量部、スペシヤルブラツク
(デグサ社製)40重量部、およびガラスビーズ180
重量部と混合し、高速分散機にて所定の時間分散
して、塗料ペーストを製造した。 粒度測定器にて分散の状態を観察し、均一微細
に分散したときの〇、分散していないときを×と
して評価した結果を第3表に示した。
【表】
上記の黒色塗料ペーストに、それぞれの共重合
体400重量部、およびトルエン120重量部を加えて
混合した各黒色塗料主液を室温で1日放置した
後、ニス浮きの状態を観察した。 実施例4および5より得られた塗料は均一な分
散状態であつたが、比較例4より得られた塗料
は、顔料が凝集、沈降して上部に樹脂層が浮いて
分離していた。 これらの結果から、本発明の樹脂組成物は密着
性、顔料分散性、保存安定性および耐候性の優れ
た塗膜を与えるものであることが知れる。
体400重量部、およびトルエン120重量部を加えて
混合した各黒色塗料主液を室温で1日放置した
後、ニス浮きの状態を観察した。 実施例4および5より得られた塗料は均一な分
散状態であつたが、比較例4より得られた塗料
は、顔料が凝集、沈降して上部に樹脂層が浮いて
分離していた。 これらの結果から、本発明の樹脂組成物は密着
性、顔料分散性、保存安定性および耐候性の優れ
た塗膜を与えるものであることが知れる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (A) 式 【式】 (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基から選ばれる1価の炭化水
素基、Xは加水分解性基、nは1,2,3の整数
である)で示されるシラン化合物 5〜20重量% (B) アクリル酸および/またはメタクリル酸
0.5〜5重量% (C) 水酸基含有ビニル系単量体 5〜20重量% (D) その他の共重合可能なビニル系単量体
55〜89.5重量% を共重合させて得られる加水分解性シリル基を含
有するビニル系共重合体100重量部とイソシアネ
ート化合物0.1〜50重量部とからなる塗料用樹脂
組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19055885A JPS6250366A (ja) | 1985-08-28 | 1985-08-28 | 密着性および保存安定性の優れた塗料用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19055885A JPS6250366A (ja) | 1985-08-28 | 1985-08-28 | 密着性および保存安定性の優れた塗料用樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6250366A JPS6250366A (ja) | 1987-03-05 |
| JPH0368073B2 true JPH0368073B2 (ja) | 1991-10-25 |
Family
ID=16260067
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19055885A Granted JPS6250366A (ja) | 1985-08-28 | 1985-08-28 | 密着性および保存安定性の優れた塗料用樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6250366A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2600699B2 (ja) * | 1987-07-30 | 1997-04-16 | 大日本インキ化学工業株式会社 | 塗装仕上げ方法 |
| JPH0747410B2 (ja) * | 1990-12-27 | 1995-05-24 | 株式会社クボタ | 一個送り出し搬送装置 |
| JP4873675B2 (ja) * | 2001-02-01 | 2012-02-08 | 神東塗料株式会社 | 高耐候性の塗料用樹脂組成物 |
| JP2007126623A (ja) * | 2005-10-05 | 2007-05-24 | Dainippon Ink & Chem Inc | 床用水性塗料および床塗工方法 |
| NL2013496B1 (en) | 2014-09-19 | 2016-09-29 | Univ Delft Tech | Compound planetary friction drive. |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5361694A (en) * | 1976-11-16 | 1978-06-02 | Hitachi Chem Co Ltd | Urethane resin composition |
| JPS57172917A (en) * | 1981-04-17 | 1982-10-25 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | Resin composition |
| JPS60231722A (ja) * | 1984-04-30 | 1985-11-18 | Sanyo Chem Ind Ltd | シリル基含有ウレタンプレポリマ−の製造法 |
-
1985
- 1985-08-28 JP JP19055885A patent/JPS6250366A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6250366A (ja) | 1987-03-05 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| AU5119499A (en) | Aqueous composition | |
| JP3094044B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
| US5136004A (en) | Binder, process for its preparation and its use in clear or pigmented coating agents | |
| JPH0368073B2 (ja) | ||
| JP4000573B2 (ja) | 耐ハジキ性に優れているカチオン電着塗料組成物 | |
| JP4121070B2 (ja) | 水性の樹脂組成物 | |
| JP3064463B2 (ja) | 常温硬化性樹脂組成物 | |
| KR20010061957A (ko) | 페인트 조성물 | |
| JPH028618B2 (ja) | ||
| JPS62187749A (ja) | 架橋性樹脂組成物 | |
| JPH0269507A (ja) | 常温硬化型塗料用分散体組成物 | |
| EP0593297A1 (en) | Resin composition for coating and paint | |
| JP3874834B2 (ja) | 被覆組成物 | |
| JP2000186116A (ja) | (メタ)アクリル系共重合体、それを用いた樹脂組成物および塗料用組成物 | |
| US6174963B1 (en) | Method for producing amphoteric resin having dispersing function | |
| JPH0359944B2 (ja) | ||
| JP2764995B2 (ja) | 低温硬化性樹脂組成物 | |
| US4797449A (en) | Resin compositions | |
| JP2001181551A (ja) | フッ素系塗料用組成物および該組成物の塗装方法 | |
| JPS59140269A (ja) | 塗料用樹脂組成物 | |
| JP3316870B2 (ja) | 常温硬化性樹脂組成物 | |
| JP3124360B2 (ja) | 塗料用硬化性組成物 | |
| CA1297609C (en) | Resin compositions | |
| JPH0528748B2 (ja) | ||
| JPH05287235A (ja) | 着色塗料組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |