JPH0372148B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0372148B2 JPH0372148B2 JP59064542A JP6454284A JPH0372148B2 JP H0372148 B2 JPH0372148 B2 JP H0372148B2 JP 59064542 A JP59064542 A JP 59064542A JP 6454284 A JP6454284 A JP 6454284A JP H0372148 B2 JPH0372148 B2 JP H0372148B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- powder
- iron
- alloy
- chromium
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- Powder Metallurgy (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、耐摩耗部材として好適に使用できる
超硬合金とその製造方法に関する。 〔技術的背景〕 従来、WCを主体とする超硬合金は、WC−Co
系のものが主に用いられているが、結合材がCo
であるため耐摩耗性において不十分である。この
耐摩耗性を改良するために、結合材として鉄合金
を用いることも考えられるが、FeがWC中のCを
固溶することによりWC自体の脱炭作用を生じ、
合金を脆化させ、脆化部の脱落磨耗が起こり易
い。また、その他の耐摩耗性改善のための手段と
して、VC,TaC,Cr3C2等の炭化物を1%前後
添加して焼結時の結晶粒の成長を防ぎ硬度を上げ
ることも試みられているが、飛躍的な改善は望め
ないのが現状である。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、従来のCoに代えて、焼結に
際してWCの脱炭を生じることがない高硬度の鉄
合金を結合材として用いることによつて、耐摩耗
性を改善した超硬合金とその製造方法を提供する
ことにある。 〔発明の構成〕 本発明は、炭化タングステン70〜90重量%と残
部が結合材合金とからなり、同結合材合金がクロ
ム25〜30重量%と炭素2〜5重量%と残部が鉄か
らなる鉄合金であり、且つ、同結合材合金には二
炭化三クロムが分散せしめたことによつてその目
的を達成した。 そして、製造に当たつては、WCとともにWC
の脱炭を生じることないクロムを25〜30重量%と
炭素を2〜5重量%含有するFe合金粉末が使用
される。超硬合金のWC含有量が90wt%を超える
と、機械的強度が低下することに起因するWC粒
子の脱落により耐摩耗性が低下し、また、70wt
%未満では硬質相であるWCの量が少なくなりす
ぎて耐摩耗性が低下する。そのためWCの量は70
〜90wt%が望ましい。 CrはCとともにFe中に固溶して基地を強化す
るとともに一部Cと結合してCr3C2を生じて、基
地中に析出分散して耐摩耗性を増大する。そのた
めには結合材中に25重量%存在することが必要で
ある。しかしながら、30重量%を超えるとCr3C2
の析出量が多くなつて基地を脆くするので、それ
以下に抑える必要がある。 また、Cは上記のFe中への固溶とCr3C2形成の
他に、WCの脱炭防止のために添加される。この
目的のためには最低2重量%が必要であるが、5
重量%を超えると焼結性が悪くなるのでそれ以下
に抑える必要がある。 結合金属相中に全体にCr3C2を分散させるため
には、Cr,C,Feなどの各成分単体を粉末状で
添加することもできるが、単体粉末に代えてこれ
らの合金、Cr3C2のような化合物、高クロム鋳鉄
などを所定成分になるように任意添加する方が、
本発明の炭化タングステン−鉄系超硬合金として
は組織が均一で微細なものになり、耐摩耗性が向
上する効果が大きい。 CrをCr3C2の形で加えるときは、添加C量は
Cr3C2のC量を減じておく。 焼結温度を1300〜1600℃に設定することによつ
て、結合金属中の二炭化三クロム細粒の一様な分
散が行われる。焼結温度が1300℃より低いと、焼
結密度が低く二炭化三クロムの均一な分散がしに
くくなり、また、1600℃より高くなると、結合材
合金のしみ出しが大きくなり、二炭化三クロムの
凝集が著しくなつて好ましくない。 これによつて焼結に当たつては、WCからの脱
炭がなく、また結合相には炭化クロムが析出存在
して耐摩耗性が向上し、超硬合金全体としての耐
摩耗性を向上することができる。 〔実施例〕 実施例 1 平均粒子径1.32μmの炭化タングステン粉末85
重量%と結合材合金形成のためのクロム粉末、鉄
粉末、カーボン粉末をそれぞれ4.05重量%、
10.62重量%、0.33重量%(結合材組成としてCr
27重量%、Fe 70.8重量%、C 2.2重量%)およ
びこれらの粉末に対し、2重量%のセチルアルコ
ールを加えボール・ミルにて充分混合する。つぎ
に、油圧プレス機を使用してプレス圧2.4t/cm2で
10×30×5mmの圧粉体を作製した。この圧粉体を
10-4トールの真空中800℃に10分間保持した後、
1500℃で1時間焼結した。 得られた焼結体の密度は13.10であり、その硬
さはビツカース硬さ1780で、WC 85重量%、Co
15重量%よりなる通常の超硬合金のビツカース硬
さ1200に比べはるかに優れており耐摩耗性が優れ
たものである。 実施例 2 平均粒子径1.32μmを有する炭化タングステン
粉末に平均粒子径3.5μmを有する炭化クロム粉
末、鉄粉末、およびカーボン粉末を表1に示す割
合に配合し、これに2重量%のセチルアルコール
を添加し、ボボール・ミルで5時間混合した。 このあと、プレス圧2.4t/cm2で10×30×5mmの
圧粉体を作製し、10-4トールの真空中で同表に記
載の温度で1時間焼結し、焼結後同表に示す通り
の特性を得た。 実施例 3 平均粒子径1.32μmを有する炭化タングステン
粉末に、クロムを27重量%含有する−320メツシ
ユの粒度のクロム鋳鉄粉末を表2に示す割合で配
合し、これを実施例2と同一条件で混合、成形
し、この圧粉体を10-4トールの真空中で同表に示
す温度で焼結した。焼結後の特性は同表に示す通
りである。
超硬合金とその製造方法に関する。 〔技術的背景〕 従来、WCを主体とする超硬合金は、WC−Co
系のものが主に用いられているが、結合材がCo
であるため耐摩耗性において不十分である。この
耐摩耗性を改良するために、結合材として鉄合金
を用いることも考えられるが、FeがWC中のCを
固溶することによりWC自体の脱炭作用を生じ、
合金を脆化させ、脆化部の脱落磨耗が起こり易
い。また、その他の耐摩耗性改善のための手段と
して、VC,TaC,Cr3C2等の炭化物を1%前後
添加して焼結時の結晶粒の成長を防ぎ硬度を上げ
ることも試みられているが、飛躍的な改善は望め
ないのが現状である。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、従来のCoに代えて、焼結に
際してWCの脱炭を生じることがない高硬度の鉄
合金を結合材として用いることによつて、耐摩耗
性を改善した超硬合金とその製造方法を提供する
ことにある。 〔発明の構成〕 本発明は、炭化タングステン70〜90重量%と残
部が結合材合金とからなり、同結合材合金がクロ
ム25〜30重量%と炭素2〜5重量%と残部が鉄か
らなる鉄合金であり、且つ、同結合材合金には二
炭化三クロムが分散せしめたことによつてその目
的を達成した。 そして、製造に当たつては、WCとともにWC
の脱炭を生じることないクロムを25〜30重量%と
炭素を2〜5重量%含有するFe合金粉末が使用
される。超硬合金のWC含有量が90wt%を超える
と、機械的強度が低下することに起因するWC粒
子の脱落により耐摩耗性が低下し、また、70wt
%未満では硬質相であるWCの量が少なくなりす
ぎて耐摩耗性が低下する。そのためWCの量は70
〜90wt%が望ましい。 CrはCとともにFe中に固溶して基地を強化す
るとともに一部Cと結合してCr3C2を生じて、基
地中に析出分散して耐摩耗性を増大する。そのた
めには結合材中に25重量%存在することが必要で
ある。しかしながら、30重量%を超えるとCr3C2
の析出量が多くなつて基地を脆くするので、それ
以下に抑える必要がある。 また、Cは上記のFe中への固溶とCr3C2形成の
他に、WCの脱炭防止のために添加される。この
目的のためには最低2重量%が必要であるが、5
重量%を超えると焼結性が悪くなるのでそれ以下
に抑える必要がある。 結合金属相中に全体にCr3C2を分散させるため
には、Cr,C,Feなどの各成分単体を粉末状で
添加することもできるが、単体粉末に代えてこれ
らの合金、Cr3C2のような化合物、高クロム鋳鉄
などを所定成分になるように任意添加する方が、
本発明の炭化タングステン−鉄系超硬合金として
は組織が均一で微細なものになり、耐摩耗性が向
上する効果が大きい。 CrをCr3C2の形で加えるときは、添加C量は
Cr3C2のC量を減じておく。 焼結温度を1300〜1600℃に設定することによつ
て、結合金属中の二炭化三クロム細粒の一様な分
散が行われる。焼結温度が1300℃より低いと、焼
結密度が低く二炭化三クロムの均一な分散がしに
くくなり、また、1600℃より高くなると、結合材
合金のしみ出しが大きくなり、二炭化三クロムの
凝集が著しくなつて好ましくない。 これによつて焼結に当たつては、WCからの脱
炭がなく、また結合相には炭化クロムが析出存在
して耐摩耗性が向上し、超硬合金全体としての耐
摩耗性を向上することができる。 〔実施例〕 実施例 1 平均粒子径1.32μmの炭化タングステン粉末85
重量%と結合材合金形成のためのクロム粉末、鉄
粉末、カーボン粉末をそれぞれ4.05重量%、
10.62重量%、0.33重量%(結合材組成としてCr
27重量%、Fe 70.8重量%、C 2.2重量%)およ
びこれらの粉末に対し、2重量%のセチルアルコ
ールを加えボール・ミルにて充分混合する。つぎ
に、油圧プレス機を使用してプレス圧2.4t/cm2で
10×30×5mmの圧粉体を作製した。この圧粉体を
10-4トールの真空中800℃に10分間保持した後、
1500℃で1時間焼結した。 得られた焼結体の密度は13.10であり、その硬
さはビツカース硬さ1780で、WC 85重量%、Co
15重量%よりなる通常の超硬合金のビツカース硬
さ1200に比べはるかに優れており耐摩耗性が優れ
たものである。 実施例 2 平均粒子径1.32μmを有する炭化タングステン
粉末に平均粒子径3.5μmを有する炭化クロム粉
末、鉄粉末、およびカーボン粉末を表1に示す割
合に配合し、これに2重量%のセチルアルコール
を添加し、ボボール・ミルで5時間混合した。 このあと、プレス圧2.4t/cm2で10×30×5mmの
圧粉体を作製し、10-4トールの真空中で同表に記
載の温度で1時間焼結し、焼結後同表に示す通り
の特性を得た。 実施例 3 平均粒子径1.32μmを有する炭化タングステン
粉末に、クロムを27重量%含有する−320メツシ
ユの粒度のクロム鋳鉄粉末を表2に示す割合で配
合し、これを実施例2と同一条件で混合、成形
し、この圧粉体を10-4トールの真空中で同表に示
す温度で焼結した。焼結後の特性は同表に示す通
りである。
【表】
上記実施例3によつて得た焼結体を、下記の条
件下で摩耗試験にかけた結果、添付図に示す結果
を得た。 摩耗試験機:スガ平面摩耗試験機 荷重 :3Kg 研磨紙 :カーボンランダムペーパー#320 摩耗回数(往復):2400回 同図において、曲線Aと曲線Bは実施例3によ
つて得た表2の(3)と(4)による焼結体の場合を示
し、曲線Cと曲線Dはそれぞれ15重量%Coによ
つて結合した従来のWC−Co系焼結体と同18重量
%Coによつて結合したWC−Co系焼結体の摩耗
試験結果を示す。 この図によつて本発明による焼結体の耐摩耗性
は、極めて優れており、コバルトを結合材として
含む炭化タングステン基超硬合金の2倍以上の耐
摩耗性を有することが判る。
件下で摩耗試験にかけた結果、添付図に示す結果
を得た。 摩耗試験機:スガ平面摩耗試験機 荷重 :3Kg 研磨紙 :カーボンランダムペーパー#320 摩耗回数(往復):2400回 同図において、曲線Aと曲線Bは実施例3によ
つて得た表2の(3)と(4)による焼結体の場合を示
し、曲線Cと曲線Dはそれぞれ15重量%Coによ
つて結合した従来のWC−Co系焼結体と同18重量
%Coによつて結合したWC−Co系焼結体の摩耗
試験結果を示す。 この図によつて本発明による焼結体の耐摩耗性
は、極めて優れており、コバルトを結合材として
含む炭化タングステン基超硬合金の2倍以上の耐
摩耗性を有することが判る。
添付図は本発明の焼結体の耐摩耗特性を示すも
のである。
のである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 炭化タングステン70〜90重量%と残部が結合
材合金とからなり、同結合材合金がクロム25〜30
重量%と炭素2〜5重量%と残部が鉄からなる鉄
合金であり、且つ、同結合材合金には二炭化三ク
ロムが分散していることを特徴とする炭化タング
ステン−鉄系超硬合金。 2 炭化タングステン粉末70〜90重量%に、残部
がクロム25〜30重量%と炭素2〜5重量%を含有
する鉄合金からなる結合材合金を形成する炭化ク
ロム粉末とカーボン粉末と鉄粉末または高クロム
鋳鉄粉末とを配合し、同配合物を混合、圧縮成形
した後、真空中または非酸化性雰囲気中で1300〜
1600℃で焼結して、結合材合金中に二炭化三クロ
ムを形成し均一に分散することを特徴とする炭化
タングステン−鉄系超硬合金の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59064542A JPS60208448A (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | 炭化タングステン−鉄系超硬合金とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59064542A JPS60208448A (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | 炭化タングステン−鉄系超硬合金とその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60208448A JPS60208448A (ja) | 1985-10-21 |
| JPH0372148B2 true JPH0372148B2 (ja) | 1991-11-15 |
Family
ID=13261210
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59064542A Granted JPS60208448A (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | 炭化タングステン−鉄系超硬合金とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60208448A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6369938A (ja) * | 1986-09-11 | 1988-03-30 | Nippon Tungsten Co Ltd | SiCに対する摺動特性に優れた超硬合金 |
| GB202204522D0 (en) * | 2022-03-30 | 2022-05-11 | Element Six Gmbh | Cemented carbide material |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58217657A (ja) * | 1982-06-08 | 1983-12-17 | Hitachi Metals Ltd | 超硬質合金の製造方法 |
-
1984
- 1984-03-30 JP JP59064542A patent/JPS60208448A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60208448A (ja) | 1985-10-21 |
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