JPH0376331B2 - - Google Patents
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- JPH0376331B2 JPH0376331B2 JP56124660A JP12466081A JPH0376331B2 JP H0376331 B2 JPH0376331 B2 JP H0376331B2 JP 56124660 A JP56124660 A JP 56124660A JP 12466081 A JP12466081 A JP 12466081A JP H0376331 B2 JPH0376331 B2 JP H0376331B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frp
- weight
- resin
- molding
- paint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
Description
本発明はFRP用モールデイング組成物に係り、
更に詳しくは表面平滑性にすぐれ、かつワキやピ
ンホールを発生することなく表面に塗膜を施すこ
とのできるFRP物品を成型するのに適したFRP
用モールデイング組成物に関する。 FRP(Fiber Reinforced Plastics)は、当初不
飽和ポリエステル樹脂にガラス繊維を充填した、
著しく強度の高い材料として開発され、その後他
の熱硬化性樹脂や更には熱可塑性樹脂に対しても
適用されている。 FRPは、単位重量当りの機械的強度が一般の
金属材料より強いため金属より軽くて強い物品を
作ることができる材料として更に耐熱性、耐寒
性、耐候性などの物性や成形性にすぐれた材料と
して、各種構造材、自動車部品、外装材などに広
く実用化されている。特に近年では作業性、生産
性などを改善するために、予じめガラス繊維など
の補強材に樹脂をその他の充填剤や硬化剤などを
配合含浸せしめて、例えばシート状(SMC、
TMC)や塊状又は棒状(BMC)などの乾燥半硬
化状態のFRP用モールデイングコンパウンドが
開発され、FRP物品の成形に多用されている。 ところで、FRP物品は表面の平滑性が劣るた
め、或いは更に美観や耐候性、耐摩耗性などを高
めるために、FRP物品の表面に塗装することが
行なわれている。かかる塗装は、例えば自動車用
部品などの場合には自動車全体の配色或いは自動
車の車体と一体的に塗装することの必要性から所
望の色に塗装するような場合にも必要となる。し
かしながら、FRP物品に従来の一般的な溶剤型
塗料を塗装した場合には焼付工程で発泡し、塗膜
に所謂ワキやピンホールが生じ塗膜性能や実観を
損うという問題があり、この問題はFRP物品中
に空気やその他の気体や揮発生成分が内在してい
るためこれが塗料の焼付工程で外部に放出するた
めと想定される。また、FRP物品の上にウレタ
ン系などのプライマーを塗布した場合にも前記し
た焼付時の発泡現象は改良されず、FRP物品の
上にプライヤーを塗布した後溶剤型塗料を塗布す
る場合にも焼付時にワキを生じやすい。更に、
FRPと成型において、成型品のひだや突起部の
反対側の表面がわずかにくぼむ現象、いわゆる
「ひけ」現象を起しやすい。これは成型材料の不
均一な収縮によつて起こると考えられている。こ
の「ひけ」の上に溶剤型塗料を塗装すれば「ひ
け」に沿つて塗膜の段差を生じるため、美観をそ
こなう。更に、他の問題としてFRP上に溶剤型
塗料を塗装する場合、静電塗装が困難であること
があげられる。これはFRP表面の電気抵抗性が
非常に高いためと考えられている。 従つて、本発明者等は上記したFRP物品の塗
装技術の問題点を解決すべく研究を重ね、特別の
技法より表面にワキやピンホールを発生せしめる
ことなくFRP物品を塗装することに成功したが、
更に検討を勧め、予じめFRP用モールデイング
コンパウンド中に水や溶剤を含まない液状塗料を
組入れておくことによつて前記問題点を効果的に
解決することができることを見出し本発明をなす
に至つた。 即ち、本発明に従つたFRP用モールデイング
組成物は、()不飽和ポリエステル樹脂15〜60
重量%、()強化材15〜60重量%、()充填材
15〜60重量%、()触媒0.01〜5重量%並びに
()(A)主樹脂が液状エポキシ樹脂で、フエノー
ル化合物、複合アミン化合物、イミダゾール化合
物及びアミノ樹脂の少なくとも一種を硬化剤とし
て含む液状塗料又は(B)主樹脂がグリシジル基を有
する液状アクリル樹脂で、ジカルボン酸もしくは
酸無水物を硬化剤として含む液状塗料を主成分と
する不揮発分98%以上の液状塗料0.3〜20重量%
を含んで成る。 本発明の組成物に配合する樹脂分としては従来
のFRP用モールデイングコンパウンドとして一
般的に使用される任意の不飽和ポリエステル樹脂
を用いることができ、この不飽和ポリエステル樹
脂は組成物全重量当り15〜60重量%、好ましくは
20〜50重量%の範囲で使用する。樹脂の配合量が
多過ぎる場合には、SMC、TMC、BMCなどの
形状を維持することが困難になり、FRPの強度
が低いので好ましくなく、逆に配合量が少な過ぎ
ると成型時の流動性が劣り、FRPの表面平滑性
が劣るので好ましくない。 本発明の組成物に配合する強化材(又は補強
材)としては従来のFRP用モールデイングコン
パウンドとして一般的に使用される任意の強化
材、例えば径2〜30μ及び長さ5〜50mm程度のガ
ラス繊維やカーボン繊維などを用いることができ
る。これらの強化材は単独又は併用することがで
きる。これらの強化材は組成物全重量当り15〜60
重量%、好ましくは20〜50重量%の範囲で使用す
る。強化材の配合量が多過ぎる場合には成型が困
難になり流動性が低下するので好ましくなく、逆
に配合量が少な過ぎるとFRPの強度が低下する
ので好ましくない。 本発明の組成物に配合する充填材としては従来
のFRP用モールデイングコンパウンドとして一
般的に使用される任意の充填材、例えば炭酸カル
シウム、硫酸バリウム、タルク、カオリン、クレ
ー、シリカ粉などの粉末充填剤などを用いること
ができる。これらの充填剤は単独又は併用するこ
とができる。これらの充填剤は組成物全重量当り
15〜60重量%、好ましくは20〜50重量%の範囲で
使用する。充填剤の配合量が多過ぎる場合には強
度が低下し成型が困難になるので好ましくなく、
逆に配合量が少な過ぎると成型後成型物を冷却す
る際の収縮率が大きくなり、またSMC、TMC、
BMCなどの形状を維持するのが困難になるので
好ましくない。 本発明の組成物に配合する触媒(又は硬化剤)
としては従来のFRP用モールデイングコンパウ
ンドとして一般的に使用される任意の触媒、例え
ばt−ブチルパーベンゾエート、ベンゾイルパー
オキサイド、t−ブチルパーオキサイドなどの
100〜160℃程度の温度で分解する過酸化物を用い
ることができる。これらの触媒は単独又は併用す
ることができる。これらの触媒は組成物全重量当
り0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜2重量%の
範囲で使用する。触媒の配合量が多過ぎる場合に
はコンパウンドの流動時間が短かくなるため成型
が困難になつて好ましくなく、逆に配合量が少な
過ぎると樹脂の硬化が不充分になり、強度が低下
するので好ましくない。 本発明のFRP用モールデイング組成物には前
記したFRPの一般的配合成分に加えて、水や溶
剤を含まない液状塗料を配合する。本発明におい
て使用することができる液状塗料は、主成分とし
て、例えば液状エポキシ樹脂と、フエノール化合
物、複合アミン化合物、イミダゾール化合物及び
アミノ樹脂を含む、水及び溶剤を実質上含まない
塗料であり、かかる塗料自体はすでに知られてい
るものである。なお、水及び溶剤が含まれている
と圧縮成型時において水、溶剤が揮発するため、
FRP物品表面にピンホール、ワキを生じるので
好ましくない。 ここでいう液状塗料とは、主樹脂が液状であ
り、これに液状または固型の硬化剤、及び必要に
応じて顔料、添加剤、硬化促進剤を配合したもの
であり、不揮発分98%以上のものをいう。 本発明で用いる液状塗料としては、更に主樹脂
がグリシジ基を有する液状アクリル樹脂で、ジカ
ルボン酸もしくは酸無水物を硬化剤として含む液
状塗料をあげることができる。これらの組合せは
硬化反応時に反応生成物を生じない方が好まし
い。これらの組成に公知の無機顔料、有機顔料、
添加剤を配合できる。 これらの液状塗料は組成物全重量当り0.3〜20
重量%、好ましくは1〜20重量%の範囲で使用す
る。液状塗料の配合量が多過ぎると、SMCや
BMCの形状を維持できなくなり、成型したFRP
の強度が低下するので好ましくなく、逆に配合量
が少な過ぎるとFRP物品上に溶剤型塗料を塗装
した場合にワキやピンホールを発生するので好ま
しくない。 本発明のFRP用モールデイング組成物には上
記した必須成分に加えて、常用される任意成分、
例えば顔料、結晶核剤、可塑剤、離型剤、滑剤、
耐熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃
剤、重合禁止剤などを配合することができる。 本発明に従つたFRP用モールデイング組成物
は従来のFRP用モールデイングコンパウンドと
同様な方法によりシート状、塊状又は棒状などの
任意の形状に調製することができる。かかる調製
方法の一例を例示すれば、樹脂分、水及び溶剤を
含有しない液状塗料、充填剤、触媒及びその他の
組成物をヘンシエルミキサーにより均一に混合し
その後強化剤にこれを含浸させBMCを得ること
ができ、またこのBMCを2枚のポリエチレンの
間に入れ、ロールにて適当な厚さ、例えば3mm圧
に圧延することによりSMCを得ることができる。
これらのBMC及びSMCは、例えば40℃で48時間
熟成(エージング)して用いることもできる。 本発明に従つたFRP用モールデイング組成物
は、所望形状の金型に、一般には予じめ離型剤を
塗布した後、シート状で又は切断して、或いは塊
状もしくは棒状などの形で所定量挿入し、圧縮プ
レスで一般的な方法により圧縮成型することがで
きる。圧縮成型は、一般のFRP成型条件とほぼ
同等な条件下に又は液状塗料成分がFRP製品に
おいて完全に硬化するようにするため一般の
FRP成型条件に比較してやや長時間かけて実施
することができる。例えば、温度120〜160℃、圧
力3〜100Kg/cm2及び時間2〜30分の範囲で成型
品の厚み及び形状、使用する樹脂、触媒及び液状
塗料の種類や量などによつて適宜選定することが
できる。また圧縮成型したFRPを更に、例えば
120〜170℃の温度で1〜30分間焼付けて十分硬化
させることもできる。 このようにして、本発明のFRP用モールデイ
ング組成物を用いれば、「ひけ」の問題がなく、
表面平滑性にすぐれかつ表面にワキやピンホール
の発生をみることなく、塗膜を形成させることの
出来るFRP物品を得ることができる。この製品
はそのままでも十分な表面平滑性、耐候性、耐摩
耗性などの諸性能をもつが、更に一層美観を高め
たり、その他の所望性能を付与するために、液状
塗料の塗膜の上に常法に従つて、ソリツドカラー
又はメタリツクカラーの塗料(例えば溶剤型塗
料)などを好適に上塗りとして塗装することがで
きる。更に液状塗料中にカーボンブラツク、グラ
フアイト、亜鉛粉末、帯電防止剤などの導電性物
質を例えば1〜20重量%配合することにより、上
塗塗料を容易かつ効果的に静電塗装することがで
きる。 以下、実施例に従つて本発明を更に詳細に説明
するが、本発明をこれらの例に限定するものでな
いことはいうまでもない。なお、以下の例におい
て「部」は「重量部」を示す。 実施例 1 不飽和ポリエステルレジン(武田薬品製ポリマ
ール6409)30部、炭酸カルシウム粉末(白石カル
シウム製ホワイトンB)40部、t−ブチルパーベ
ンゾエート0.3部、ステアリン酸亜鉛1部、ポリ
エチレン粉末1部、酸化マグネシウム粉末1部及
び所定の塗料5部をヘンシエルミキサーで1分間
混合した。この混合物を、厚さ0.05mmのポリエチ
レンシートに約5mm厚さに引き延ばし、この混合
物70部に対して30部のガラス繊維(直径15μ及び
長さ26mm)をこの引き延した混合物の上に均一に
のせ、混合物をガラス繊維に含浸させた。さらに
この上に厚さ0.05mmのポリエチレンシートをの
せ、ロールを通過させることにより、3mm厚さの
シート状組成物を得た。このシート状組成物をア
ルミハクにてつつみ、46℃にて48時間保持するこ
とにより、エージングし、FRP用モールデイン
グコンパウンドを得た。 内部が厚さ6mm、幅150mm及び長さ200mmのステ
ンレス製全型を上面160℃、下面を145°℃に調節
したホツトプレスにて加熱した。金型の内面に離
型剤(ミラーグライト ポリツシユ製ミラーグレ
ーズ)を塗布した後、上記FRP用モールデイン
グコンパウンドを350g装入し、30Kg/cm2の圧力
で8分間圧縮成型した。金型より成型品を取り出
し、160℃で加熱成型した成型品の面に溶剤型塗
料(日本ペイント製オルガ100OG−50シエトラ
ンドホワイトNH−61)を35μスプレー塗装し、
10分間セツテイング後150℃にて20分間焼付けた。
成型後及び溶剤塗料塗装後の外観を第1表に示
す。
更に詳しくは表面平滑性にすぐれ、かつワキやピ
ンホールを発生することなく表面に塗膜を施すこ
とのできるFRP物品を成型するのに適したFRP
用モールデイング組成物に関する。 FRP(Fiber Reinforced Plastics)は、当初不
飽和ポリエステル樹脂にガラス繊維を充填した、
著しく強度の高い材料として開発され、その後他
の熱硬化性樹脂や更には熱可塑性樹脂に対しても
適用されている。 FRPは、単位重量当りの機械的強度が一般の
金属材料より強いため金属より軽くて強い物品を
作ることができる材料として更に耐熱性、耐寒
性、耐候性などの物性や成形性にすぐれた材料と
して、各種構造材、自動車部品、外装材などに広
く実用化されている。特に近年では作業性、生産
性などを改善するために、予じめガラス繊維など
の補強材に樹脂をその他の充填剤や硬化剤などを
配合含浸せしめて、例えばシート状(SMC、
TMC)や塊状又は棒状(BMC)などの乾燥半硬
化状態のFRP用モールデイングコンパウンドが
開発され、FRP物品の成形に多用されている。 ところで、FRP物品は表面の平滑性が劣るた
め、或いは更に美観や耐候性、耐摩耗性などを高
めるために、FRP物品の表面に塗装することが
行なわれている。かかる塗装は、例えば自動車用
部品などの場合には自動車全体の配色或いは自動
車の車体と一体的に塗装することの必要性から所
望の色に塗装するような場合にも必要となる。し
かしながら、FRP物品に従来の一般的な溶剤型
塗料を塗装した場合には焼付工程で発泡し、塗膜
に所謂ワキやピンホールが生じ塗膜性能や実観を
損うという問題があり、この問題はFRP物品中
に空気やその他の気体や揮発生成分が内在してい
るためこれが塗料の焼付工程で外部に放出するた
めと想定される。また、FRP物品の上にウレタ
ン系などのプライマーを塗布した場合にも前記し
た焼付時の発泡現象は改良されず、FRP物品の
上にプライヤーを塗布した後溶剤型塗料を塗布す
る場合にも焼付時にワキを生じやすい。更に、
FRPと成型において、成型品のひだや突起部の
反対側の表面がわずかにくぼむ現象、いわゆる
「ひけ」現象を起しやすい。これは成型材料の不
均一な収縮によつて起こると考えられている。こ
の「ひけ」の上に溶剤型塗料を塗装すれば「ひ
け」に沿つて塗膜の段差を生じるため、美観をそ
こなう。更に、他の問題としてFRP上に溶剤型
塗料を塗装する場合、静電塗装が困難であること
があげられる。これはFRP表面の電気抵抗性が
非常に高いためと考えられている。 従つて、本発明者等は上記したFRP物品の塗
装技術の問題点を解決すべく研究を重ね、特別の
技法より表面にワキやピンホールを発生せしめる
ことなくFRP物品を塗装することに成功したが、
更に検討を勧め、予じめFRP用モールデイング
コンパウンド中に水や溶剤を含まない液状塗料を
組入れておくことによつて前記問題点を効果的に
解決することができることを見出し本発明をなす
に至つた。 即ち、本発明に従つたFRP用モールデイング
組成物は、()不飽和ポリエステル樹脂15〜60
重量%、()強化材15〜60重量%、()充填材
15〜60重量%、()触媒0.01〜5重量%並びに
()(A)主樹脂が液状エポキシ樹脂で、フエノー
ル化合物、複合アミン化合物、イミダゾール化合
物及びアミノ樹脂の少なくとも一種を硬化剤とし
て含む液状塗料又は(B)主樹脂がグリシジル基を有
する液状アクリル樹脂で、ジカルボン酸もしくは
酸無水物を硬化剤として含む液状塗料を主成分と
する不揮発分98%以上の液状塗料0.3〜20重量%
を含んで成る。 本発明の組成物に配合する樹脂分としては従来
のFRP用モールデイングコンパウンドとして一
般的に使用される任意の不飽和ポリエステル樹脂
を用いることができ、この不飽和ポリエステル樹
脂は組成物全重量当り15〜60重量%、好ましくは
20〜50重量%の範囲で使用する。樹脂の配合量が
多過ぎる場合には、SMC、TMC、BMCなどの
形状を維持することが困難になり、FRPの強度
が低いので好ましくなく、逆に配合量が少な過ぎ
ると成型時の流動性が劣り、FRPの表面平滑性
が劣るので好ましくない。 本発明の組成物に配合する強化材(又は補強
材)としては従来のFRP用モールデイングコン
パウンドとして一般的に使用される任意の強化
材、例えば径2〜30μ及び長さ5〜50mm程度のガ
ラス繊維やカーボン繊維などを用いることができ
る。これらの強化材は単独又は併用することがで
きる。これらの強化材は組成物全重量当り15〜60
重量%、好ましくは20〜50重量%の範囲で使用す
る。強化材の配合量が多過ぎる場合には成型が困
難になり流動性が低下するので好ましくなく、逆
に配合量が少な過ぎるとFRPの強度が低下する
ので好ましくない。 本発明の組成物に配合する充填材としては従来
のFRP用モールデイングコンパウンドとして一
般的に使用される任意の充填材、例えば炭酸カル
シウム、硫酸バリウム、タルク、カオリン、クレ
ー、シリカ粉などの粉末充填剤などを用いること
ができる。これらの充填剤は単独又は併用するこ
とができる。これらの充填剤は組成物全重量当り
15〜60重量%、好ましくは20〜50重量%の範囲で
使用する。充填剤の配合量が多過ぎる場合には強
度が低下し成型が困難になるので好ましくなく、
逆に配合量が少な過ぎると成型後成型物を冷却す
る際の収縮率が大きくなり、またSMC、TMC、
BMCなどの形状を維持するのが困難になるので
好ましくない。 本発明の組成物に配合する触媒(又は硬化剤)
としては従来のFRP用モールデイングコンパウ
ンドとして一般的に使用される任意の触媒、例え
ばt−ブチルパーベンゾエート、ベンゾイルパー
オキサイド、t−ブチルパーオキサイドなどの
100〜160℃程度の温度で分解する過酸化物を用い
ることができる。これらの触媒は単独又は併用す
ることができる。これらの触媒は組成物全重量当
り0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜2重量%の
範囲で使用する。触媒の配合量が多過ぎる場合に
はコンパウンドの流動時間が短かくなるため成型
が困難になつて好ましくなく、逆に配合量が少な
過ぎると樹脂の硬化が不充分になり、強度が低下
するので好ましくない。 本発明のFRP用モールデイング組成物には前
記したFRPの一般的配合成分に加えて、水や溶
剤を含まない液状塗料を配合する。本発明におい
て使用することができる液状塗料は、主成分とし
て、例えば液状エポキシ樹脂と、フエノール化合
物、複合アミン化合物、イミダゾール化合物及び
アミノ樹脂を含む、水及び溶剤を実質上含まない
塗料であり、かかる塗料自体はすでに知られてい
るものである。なお、水及び溶剤が含まれている
と圧縮成型時において水、溶剤が揮発するため、
FRP物品表面にピンホール、ワキを生じるので
好ましくない。 ここでいう液状塗料とは、主樹脂が液状であ
り、これに液状または固型の硬化剤、及び必要に
応じて顔料、添加剤、硬化促進剤を配合したもの
であり、不揮発分98%以上のものをいう。 本発明で用いる液状塗料としては、更に主樹脂
がグリシジ基を有する液状アクリル樹脂で、ジカ
ルボン酸もしくは酸無水物を硬化剤として含む液
状塗料をあげることができる。これらの組合せは
硬化反応時に反応生成物を生じない方が好まし
い。これらの組成に公知の無機顔料、有機顔料、
添加剤を配合できる。 これらの液状塗料は組成物全重量当り0.3〜20
重量%、好ましくは1〜20重量%の範囲で使用す
る。液状塗料の配合量が多過ぎると、SMCや
BMCの形状を維持できなくなり、成型したFRP
の強度が低下するので好ましくなく、逆に配合量
が少な過ぎるとFRP物品上に溶剤型塗料を塗装
した場合にワキやピンホールを発生するので好ま
しくない。 本発明のFRP用モールデイング組成物には上
記した必須成分に加えて、常用される任意成分、
例えば顔料、結晶核剤、可塑剤、離型剤、滑剤、
耐熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃
剤、重合禁止剤などを配合することができる。 本発明に従つたFRP用モールデイング組成物
は従来のFRP用モールデイングコンパウンドと
同様な方法によりシート状、塊状又は棒状などの
任意の形状に調製することができる。かかる調製
方法の一例を例示すれば、樹脂分、水及び溶剤を
含有しない液状塗料、充填剤、触媒及びその他の
組成物をヘンシエルミキサーにより均一に混合し
その後強化剤にこれを含浸させBMCを得ること
ができ、またこのBMCを2枚のポリエチレンの
間に入れ、ロールにて適当な厚さ、例えば3mm圧
に圧延することによりSMCを得ることができる。
これらのBMC及びSMCは、例えば40℃で48時間
熟成(エージング)して用いることもできる。 本発明に従つたFRP用モールデイング組成物
は、所望形状の金型に、一般には予じめ離型剤を
塗布した後、シート状で又は切断して、或いは塊
状もしくは棒状などの形で所定量挿入し、圧縮プ
レスで一般的な方法により圧縮成型することがで
きる。圧縮成型は、一般のFRP成型条件とほぼ
同等な条件下に又は液状塗料成分がFRP製品に
おいて完全に硬化するようにするため一般の
FRP成型条件に比較してやや長時間かけて実施
することができる。例えば、温度120〜160℃、圧
力3〜100Kg/cm2及び時間2〜30分の範囲で成型
品の厚み及び形状、使用する樹脂、触媒及び液状
塗料の種類や量などによつて適宜選定することが
できる。また圧縮成型したFRPを更に、例えば
120〜170℃の温度で1〜30分間焼付けて十分硬化
させることもできる。 このようにして、本発明のFRP用モールデイ
ング組成物を用いれば、「ひけ」の問題がなく、
表面平滑性にすぐれかつ表面にワキやピンホール
の発生をみることなく、塗膜を形成させることの
出来るFRP物品を得ることができる。この製品
はそのままでも十分な表面平滑性、耐候性、耐摩
耗性などの諸性能をもつが、更に一層美観を高め
たり、その他の所望性能を付与するために、液状
塗料の塗膜の上に常法に従つて、ソリツドカラー
又はメタリツクカラーの塗料(例えば溶剤型塗
料)などを好適に上塗りとして塗装することがで
きる。更に液状塗料中にカーボンブラツク、グラ
フアイト、亜鉛粉末、帯電防止剤などの導電性物
質を例えば1〜20重量%配合することにより、上
塗塗料を容易かつ効果的に静電塗装することがで
きる。 以下、実施例に従つて本発明を更に詳細に説明
するが、本発明をこれらの例に限定するものでな
いことはいうまでもない。なお、以下の例におい
て「部」は「重量部」を示す。 実施例 1 不飽和ポリエステルレジン(武田薬品製ポリマ
ール6409)30部、炭酸カルシウム粉末(白石カル
シウム製ホワイトンB)40部、t−ブチルパーベ
ンゾエート0.3部、ステアリン酸亜鉛1部、ポリ
エチレン粉末1部、酸化マグネシウム粉末1部及
び所定の塗料5部をヘンシエルミキサーで1分間
混合した。この混合物を、厚さ0.05mmのポリエチ
レンシートに約5mm厚さに引き延ばし、この混合
物70部に対して30部のガラス繊維(直径15μ及び
長さ26mm)をこの引き延した混合物の上に均一に
のせ、混合物をガラス繊維に含浸させた。さらに
この上に厚さ0.05mmのポリエチレンシートをの
せ、ロールを通過させることにより、3mm厚さの
シート状組成物を得た。このシート状組成物をア
ルミハクにてつつみ、46℃にて48時間保持するこ
とにより、エージングし、FRP用モールデイン
グコンパウンドを得た。 内部が厚さ6mm、幅150mm及び長さ200mmのステ
ンレス製全型を上面160℃、下面を145°℃に調節
したホツトプレスにて加熱した。金型の内面に離
型剤(ミラーグライト ポリツシユ製ミラーグレ
ーズ)を塗布した後、上記FRP用モールデイン
グコンパウンドを350g装入し、30Kg/cm2の圧力
で8分間圧縮成型した。金型より成型品を取り出
し、160℃で加熱成型した成型品の面に溶剤型塗
料(日本ペイント製オルガ100OG−50シエトラ
ンドホワイトNH−61)を35μスプレー塗装し、
10分間セツテイング後150℃にて20分間焼付けた。
成型後及び溶剤塗料塗装後の外観を第1表に示
す。
【表】
【表】
実施例 2
実施例1で使用したFRP用モールデイングコ
ンパウンドの代りに下記組成のFRP用モールデ
イングコンパウンドを実施例1と同様の方法で製
造した。 不飽和ポリエステルレジン(武田薬品製ポリマー
ル6409) 40部 炭酸カルシウム粉末(白石カルシウム製ホワイト
ンB) 20部 タルク 10部 ターシヤリーブチルパーベンゾエート 0.5部 ステアリン酸亜鉛 0.5部 ポリエチレン粉末 0.5部 酸化マグネシウム粉末 1部 塗 料 10部 ガラス繊維(直径15μ及び長さ26mm)以上の組成
65部に対して 35部 第1図に示す形状寸法のT字型成型品を製造す
るための金型をホツトプレスにて上面を160℃、
下面を145℃に加熱した。金型の内面に離型剤を
塗布した後、上記FRP用モールデイングコンパ
ウンド350gを装入し、30Kg/cm2の圧力で8分間
圧縮成型した。金型より成型品を取り出し、160
℃で加熱成型した成型品の面に溶剤型塗料(実施
例1と同じ)を35μスプレー塗装し、10分間セツ
テイング後、150℃にて、20分間焼付けた。成型
後及び溶剤型塗料塗装後の外観を第2表に示す。
ンパウンドの代りに下記組成のFRP用モールデ
イングコンパウンドを実施例1と同様の方法で製
造した。 不飽和ポリエステルレジン(武田薬品製ポリマー
ル6409) 40部 炭酸カルシウム粉末(白石カルシウム製ホワイト
ンB) 20部 タルク 10部 ターシヤリーブチルパーベンゾエート 0.5部 ステアリン酸亜鉛 0.5部 ポリエチレン粉末 0.5部 酸化マグネシウム粉末 1部 塗 料 10部 ガラス繊維(直径15μ及び長さ26mm)以上の組成
65部に対して 35部 第1図に示す形状寸法のT字型成型品を製造す
るための金型をホツトプレスにて上面を160℃、
下面を145℃に加熱した。金型の内面に離型剤を
塗布した後、上記FRP用モールデイングコンパ
ウンド350gを装入し、30Kg/cm2の圧力で8分間
圧縮成型した。金型より成型品を取り出し、160
℃で加熱成型した成型品の面に溶剤型塗料(実施
例1と同じ)を35μスプレー塗装し、10分間セツ
テイング後、150℃にて、20分間焼付けた。成型
後及び溶剤型塗料塗装後の外観を第2表に示す。
第1図は本発明の実施例及び比較例において成
型品の「ひけ」の有無を試験するためのT字型成
型品の形状寸法を示す図面である。
型品の「ひけ」の有無を試験するためのT字型成
型品の形状寸法を示す図面である。
Claims (1)
- 1 ()不飽和ポリエステル樹脂15〜60重量
%、()強化材15〜60重量%、()充填材15〜
60重量%、()触媒0.01〜5重量%並びに()
(A)主樹脂が液状エポキシ樹脂で、フエノール化合
物、複合アミン化合物、イミダゾール化合物及び
アミノ樹脂の少なくとも一種を硬化剤として含む
液状塗料又は(B)主樹脂がグリシジル基を有する液
状アクリル樹脂で、ジカルボン酸もしくは酸無水
物を硬化剤として含む液状塗料を主成分とする不
揮発分98%以上の液状塗料0.3〜20重量%を含ん
で成るFRP用モールデイング組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56124660A JPS5827751A (ja) | 1981-08-11 | 1981-08-11 | Frp用モ−ルデイング組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56124660A JPS5827751A (ja) | 1981-08-11 | 1981-08-11 | Frp用モ−ルデイング組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5827751A JPS5827751A (ja) | 1983-02-18 |
| JPH0376331B2 true JPH0376331B2 (ja) | 1991-12-05 |
Family
ID=14890892
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56124660A Granted JPS5827751A (ja) | 1981-08-11 | 1981-08-11 | Frp用モ−ルデイング組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5827751A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2803924B2 (ja) * | 1991-07-09 | 1998-09-24 | 財団法人鉄道総合技術研究所 | 電磁空心コイル内静磁誘導可動磁子リニアモータ |
| JP4829002B2 (ja) * | 2006-04-28 | 2011-11-30 | 川崎重工業株式会社 | 横風送風装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5951571B2 (ja) * | 1978-11-13 | 1984-12-14 | 帝人株式会社 | ポリエステル粒状体の処理方法 |
-
1981
- 1981-08-11 JP JP56124660A patent/JPS5827751A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5827751A (ja) | 1983-02-18 |
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