JPH0377272B2 - - Google Patents

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JPH0377272B2
JPH0377272B2 JP15785385A JP15785385A JPH0377272B2 JP H0377272 B2 JPH0377272 B2 JP H0377272B2 JP 15785385 A JP15785385 A JP 15785385A JP 15785385 A JP15785385 A JP 15785385A JP H0377272 B2 JPH0377272 B2 JP H0377272B2
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JP
Japan
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coating
temperature
coating layer
substrate
titanium
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JP15785385A
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JPS6220863A (ja
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Munenori Kato
Takeshi Abe
Yoshihisa Ikoma
Masato Matsui
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は、表面に硬質の被覆層が形成されて
いる切削工具用表面被覆高速度鋼部材の製造方法
に関し、特に、表面の硬質のチタン化合物被覆層
が形成されている、耐久性に優れた切削工具用表
面被覆高速度鋼部材を、反応性の物理蒸着法を利
用して製造する方法に関するものである。 〔従来の技術〕 従来、高速度鋼(以下、ハイスという)は、高
速切削に耐える高い硬さと優れた靭性を有するの
で、切削工具の素材として広く使用されている
が、このハイス表面に炭化チタンや窒化チタンの
ようなチタン化合物からなる硬質被覆層を設ける
と、それによつて耐溶着性と対焼付性および耐摩
耗性が向上し、工具寿命が飛躍的に延びるところ
から、最近ではこのような被覆層をハイス表面に
設けることも工業的に盛んに利用されており、例
えば反応性の物理蒸着法を利用してスローアウエ
イチツプ表面に2μm程度の炭化チタンや窒化チ
タン層を被覆したコーテイングチツプが普及して
いる。 このような炭化チタンまたは窒化チタンの表面
被覆層を有する切削工具用ハイス部材は、反応性
の物理蒸着法により、まずハイス基体を圧力:
10-5〜10-3Torrの真空雰囲気中で温度:400〜
450℃に加熱してから、圧力:10-4〜10-2Torrに
おいてアルゴンによるイオンエツチングを随意に
この基体に施した後、引続きこの温度と圧力を維
持しながら、炭化チタンまたは窒化チタンによる
被覆反応を起こすこと、すなわち電子ビームなど
によつて蒸発させた金属チタンおよび被覆炉中に
供給されたアセチレンまたは窒素ガスをそれぞれ
イオン化してTi+およびC+またはN+とし、これ
らのイオンを負に帯電させた基体上に電気的に引
寄せてそれぞれ炭化チタンまたは窒化チタンから
なる被膜を基体表面に形成させること、によつて
製造されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記のように400〜450℃におい
て炭化チタンまたは窒化チタンのようなチタン化
合物をハイス基体にコーテイングすると、これら
のチタン化合物によつて形成される被覆層とハイ
ス基体との直接的な結合および被覆層の基体に対
する拡散が殆ど生じないため、その被覆層は密着
性に乏しく、このようにして得られた表面被覆ハ
イス切削工具は切削時に剥離を生じ易く、したが
つて工具寿命が短いという欠点があつた。 〔研究に基づく知見事項〕 そこで、本発明者等は、このような問題を解決
するために種々研究を重ねた結果、 (1) 炭化チタン、窒化チタン、炭窒化チタン、炭
窒酸化チタンおよび炭酸化チタン(以下、これ
らをそれぞれTiC、TiN、TiCN、TiCNOおよ
びTiCOで表わし、また便宜上これらを総称し
てチタンの炭・窒・酸化物という)を、反応性
の物理蒸着法によつてハイス基体にコーテイン
グする場合、基体の温度をハイスの焼戻し温度
よりも高くすると、ハイスの変態に伴う被覆層
と基体との直接的な反応および被覆層の基体へ
の拡散が増進して、両者の間の密着性が向上す
ること、 (2) ハイスの焼戻し温度は一般に530〜650℃と低
いため、前記の基体温度を極端に上昇させた
り、あるいはその上昇させた温度を長時間保持
すると、ハイスがなまつて軟化するので、その
温度は560〜650℃で、コーテイング時間は2〜
10分間が適していること、 (3) 前記コーテイングでは十分な厚さの被覆層が
得られないが、これを予備的なコーテイングと
し、その後本コーテイングによつて、この予備
コーテイングによつて形成された予備被覆層の
上に全体で厚さ0.5〜10μmとなる本被覆層を形
成させれば、全体として密着性の優れた被覆層
が得られ、その結果工具寿命が飛躍的に延びた
切削工具用表面被覆ハイス部材が得られるこ
と、 (4) 予備コーテイングの後に施す本コーテイング
時の基体温度を従来より若干高めてもハイスに
対して悪影響を及ぼすことなく、前記予備被覆
層となじみのよい本被覆層が得られ、本コーテ
イング温度としては450〜500℃が適しているこ
と、 (5) 前記予備コーテイング終了後、予備コーテイ
ングの温度により降温しながら本コーテイング
を開始した場合でも前述のとおり密着性に優れ
た被覆層が得られること、 を見出した。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、上記知見に基づいて発明されたも
ので、 反応性の物理蒸着法を利用して、チタンの炭・
窒・酸化物のうちから選ばれたいずれか1種の被
覆成分を切削工具用高速度鋼基体にコーテイング
することによつて、前記被覆成分からなる被覆層
が表面に形成されている切削工具用表面被覆高速
度鋼部材を製造する方法において、前記基体を真
空中で温度:560〜650℃に昇温した後、直ちにこ
の温度において前記被覆成分を前記基体に2〜10
分間予備コーテイングして、前記基体表面に前記
被覆成分からなる予備被覆層を形成させ、ついで
このように予備コーテイングされた前記基体を温
度:450〜500℃まで降温した後、またはその降温
途中および前記降温後において、前記予備被覆層
を形成させるために使用した被覆成分と同じ被覆
成分を前記予備被覆層の上に本コーテイングし
て、前記予備被覆層表面に前記被覆成分からなる
本被覆層を形成させ、それによつて、前記予備被
覆層と本被覆層とからなる、全体で厚さ:0.5〜
10μmの被覆層を前記基体にコーテイングするこ
とを特徴とする、前記切削工具用表面被覆高速度
鋼部材の製造方法 を提供するものである。 ついで、この発明において、予備コーテイング
温度、予備コーテイング時間、本コーテイング温
度および被覆層の厚さをそれぞれ上記のとおりに
限定した理由を述べる。 (a) 予備コーテイング温度 予備コーテイング温度が560℃未満では予備
被覆層と基体との直接的な反応およびその被覆
層の基体への拡散が十分に達成されないために
両者の間で所望の密着性が得られず、一方それ
が650℃を越えると2〜10分間の予備コーテイ
ング中にナイスがなまつて軟化してしまうこと
ころから、その予備コーテイング温度を560〜
650℃と定めた。 (b) 予備コーテイング時間 予備コーテイング時間が2分未満であると、
基体を前記の予備コーテイング温度まで上昇さ
せても、予備被覆層と基体との直接席な反応お
よびその被覆層の基体への拡散が十分に進行し
ないために両者の間で所望の密着性が得られ
ず、一方それが10分を越すと、基体を上記温度
に保つてもハイスがなまつて軟化してしまうと
こから、前記時間を2〜10分間と定めた。 (c) 本コーテイング温度 一般に、本コーテイング時の基体温度と予備
コーテイング時とのそれとの差が小さい方が予
備被覆層と本被覆層とのなじみがよくなつて耐
久性に富んだ被覆層が得られるとともに、従来
よりもコーテイングの温度を若干、すなわち50
℃上昇させてもハイスに悪影響が現われないと
ころから、従来の400〜450℃というコーテイン
グ温度の代りに、この発明においては本コーテ
イングの温度を450〜500℃と定めた。 (d) 被覆層の厚さ 被覆層全体の厚さが0.5μm未満では優れた切
削性能を示す切削工具用表面被覆ハイス部材が
得られず、一方それが10μmを越えても切削性
能の上で格別の向上効果が得られないことか
ら、その厚さを0.5〜10μmと定めた。 この発明は、従来、チタンの炭・窒・酸化物被
膜をハイス基体表面に付着させるのに一般に利用
されている反応性の物理蒸着法によつて遂行さ
れ、それには、アセチレン、窒素または一酸化炭
素のようなガスが導入されて、10-4〜10-2Torr
の圧力に保たれている被覆炉中で金属チタンを電
子ビームなどによつて蒸発させるとともにこれら
の反応成分を放電現象を利用してイオン化して
Ti+、N+、C+、O+等のイオンを生成させ、そし
てこれらの陽イオンをマイナス・チヤージに負荷
されているハイス基体上に電気的吸引力によつて
付着させ、それによつて基体表面上にチタンの
炭・窒・酸化物の被膜を形成させる。 この発明は種々の切削工具用表面被覆ハイス部
材の製造に適用できるが、特にスローアウエイチ
ツプに特有なコーテイングチツプの製造に対して
好都合に利用することができる。 〔実施例〕 ついで、この発明を実施例により比較例と対比
しながら説明する。 鋼種:SKH2のハイスを焼戻し温度:560〜580
℃において焼戻すことによつて得られた、硬さ:
HRC(ロツクウエル硬さCスケール)64を有する
ハイスから形状:TPP322のスローアウエイチツ
プを多数製作し、これらのチツプを基体として、
10-5Torrの真空度に保持した被覆炉中でこの基
体を560〜600℃の間の温度に昇温させた後、直ち
にこの温度においてチタンの炭・窒・酸化物のう
ちのいずれか1種を前記基体表面に5〜10分間予
備コーテイングし、ついで基体を450〜500℃まで
降温した後、予備コーテイングにおいて使用した
被覆成分と同じ被覆成分を本コーテイングするこ
とによつて本発明コーテイングチツプ1〜8を製
造するとともに、本発明方法の別法として、前記
製造法において基体温度を480℃まで降温する間
に本コーテイングを開始する点、および前記製造
法において予備コーテイングする前に、基体温
度:600℃において10〜20分間アルゴンによるエ
ツチングを施す点だけがそれぞれ前記製造法と異
つている方法によつて、それぞれ本発明コーテイ
ングチツプ9および10を製造した。 さらに比較のため、前記本発明コーテイングチ
ツプ1〜8を製造する方法において、その製造条
件をこの発明の範囲から外れた条件とし、かつ温
度:450〜500℃において10〜20分間エツチングを
施すことにより(外れた条件を※印で示す)比較
コーテイングチツプ1および2を製造するととも
に、10-5Torrの真空度に保持した被覆炉中で前
記基体を450℃に昇温させた後、同温度において
アルゴンによるエツチングを基体に施し、引続き
その温度においてチタンの炭・窒・酸化物をコー
テイングする従来方法によつて、従来コーテイン
グチツプ1〜5を製造した。 以上の各方法においては、いずれもエツチング
時では基体電圧:−1.5KV、Ar圧力:10-2Torr
であり、コーテイング時では基体電圧:−0.8KV
であつた。 各チタン化合物の被覆層を形成させるための反
応ガスとコーテイング時の炉内圧力は次の第1表
のとおりであつた。
【表】 このようにして得られた各チツプについて、そ
の製造法種別、予備コーテイングの温度および時
間、本コーテイング温度、および被覆層の成分と
厚さを第2表に示した。 ついで、これらのチツプおよび無コートチツプ
のロツクウエル硬さCスケール(HRC)を測定
するとともに、これらの工具寿命を評価するため
下記の条件による切削試験を実施し、VB摩耗が
0.3mmに達するまでの切削時間を測定して、これ
を工具寿命とした。 切削条件
【表】
〔発明の効果〕
第2表に示される結果から、従来コーテイング
チツプは工具寿命が15〜30分であつて、その2、
4および5は切削中に被覆層が剥離したのに対
し、本発明コーテイングチツプはいずれも切削中
に被覆層が剥離することなく、その工具寿命が
120〜170分と飛躍的に増大し、また予備コーテイ
ング時間が長すぎるかまたはその温度が高すぎる
方法によつて製造された比較コーテイングチツプ
1および2においては、切削中にハイスがなまつ
て軟化したために工具寿命は極めて短かかつた。 以上述べた説明から明らかなように、この発明
によると、極めて耐摩耗性にすぐれ、したがつて
著しく工具寿命の長い切削工具用表面被覆ハイス
部材が得られるという産業上有用な効果を得るこ
とができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 反応性の物理蒸着法を利用して、炭化チタ
    ン、窒化チタン、炭窒化チタン、炭窒酸化チタン
    および炭酸化チタンのうちから選ばれたいずれか
    1種の被覆成分を切削工具用高速度鋼基体にコー
    テイングすることによつて、前記被覆成分からな
    る被覆層が表面に形成されている切削工具用表面
    被覆高速度鋼部材を製造する方法において、前記
    基体を真空中で温度:560〜650℃に昇温した後、
    直ちにこの温度において前記被覆成分を前記基体
    に2〜10分間予備コーテイングして、前記基体表
    面に前記被覆成分からなる予備被覆層を形成さ
    せ、ついでこのように予備コーテイングされた前
    記基体を温度:450〜500℃まで降温した後、また
    はその降温途中および前記降温後において、前記
    予備被覆層を形成させるために使用した被覆成分
    と同じ被覆成分を前記予備被覆層の上に本コーテ
    イングして、前記予備被覆層表面に前記被覆成分
    からなる本被覆層を形成させ、それによつて、前
    記予備被覆層と本被覆層とからなる、全体で厚
    さ:0.5〜10μmの被覆層を前記基体にコーテイン
    グすることを特徴とする、前記切削工具用表面被
    覆高速度鋼部材の製造方法。
JP15785385A 1985-07-17 1985-07-17 切削工具用表面被覆高速度鋼部材の製造方法 Granted JPS6220863A (ja)

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