JPH0378440B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0378440B2 JPH0378440B2 JP60067250A JP6725085A JPH0378440B2 JP H0378440 B2 JPH0378440 B2 JP H0378440B2 JP 60067250 A JP60067250 A JP 60067250A JP 6725085 A JP6725085 A JP 6725085A JP H0378440 B2 JPH0378440 B2 JP H0378440B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- melting point
- fatty acid
- oils
- ggu
- fats
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Edible Oils And Fats (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
この発明は油脂の製造法に関するものである。
〔従来の技術〕
カカオ脂やハードバター並びにマーガリン又は
シヨートニング用油脂は、常温付近において固状
乃至可塑性を示し、体温付近において融解する性
質を有する。このような固体脂はしばしばその結
晶成長乃至多形が問題とされる。例えば、カカオ
脂やハードバターはブルーミングの防止が、マー
ガリン用油脂についてはグレーニングの防止が問
題になり、テンパリングの要否やグレーニングの
生じ易さが云々される。 ハードバターの場合、チヨコレート等を製造す
る際のテンパリングの要否により、二大別され
る。即ち、テンパリング不要なタイプのハードバ
ターには、トランス異性化させた硬化油脂又はラ
ウリン系油脂があるが、前者については、異性化
による特異臭がチヨコレートの風味を損ないやす
い難点があり、後者は保存中の取扱によつては、
所謂ソーピーな臭味を発生するという難点があ
る。一方、テンパリングを必要とするタイプのハ
ードバターは、1,3−飽和−2−不飽和型のト
リグリセリドの多いのが特徴であり、このトリグ
リセリドとは異性体である1,2−飽和−3−不
飽和型のトリグリセリドは、含まれないのが好ま
しいとされるが、これら両異性体を分離するには
困難が伴う。 マーガリン用の油脂の場合、ラードはグレーニ
ングが起こり易い油脂であるとされる。元々、
1,2−飽和−3−不飽和型トリグリセリドを多
く含む油脂は、天然油脂は豚脂を除いて殆どない
が、天然のラードはその成分の一つである2−パ
ルミト−オレオ−ステアリンが大粒のザラザラし
た結晶を作り易いとしてランダムエステル交換を
施し、異性体に転換することが行われていて、
1,2−飽和−3−不飽和型トリグリセリドを積
極的に利用することは殆ど行われていない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者は、結晶成長乃至多形に起因する問題
が少なく取扱い易い食用加工油脂の製造を目的と
して種々探求を行う中で、β位に、遊離脂肪酸と
しての融点が40℃以上の脂肪酸の残基(以下Gと
略す)が結合し、α位に、G又は遊離脂肪酸とし
ての融点が20℃以下の脂肪酸の残基(以下Uと略
す)が結合するトリグリセリド(GGG/GGU/
UGU)を実質的な成分とし、該トリグリセリド
中、GGUの成分が高い油脂は、融解した状態か
ら徐冷、急冷するいずれの場合においても固化し
た表面の状態が極めてスムーズであり、長期保存
してもヒビワレが生じない、ザラザラしてこない
等といつた外観の状態変化がない等、結晶成長乃
至多形の問題が少ないことを見い出した。これ
は、対称型グリセリド(GUG)が固化する場合
は収縮がおこり、表面が隆起乃至陥没したような
状態になり、或いは長期保存中にヒビワレが生じ
たり、大粒のザラザラした結晶が出やすいことと
対比して、極めて特異的である。 上記知見を得るなかで、本発明者は、効率的に
GGG/GGU/UGUを実質的な成分とし、該ト
リグリセリド中、GGUの成分が高い油脂を得る
ことを目的として種々研究を行つた。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、GGG/GGU/UGUを実質的な
成分とし、該トリグリセリド中、GGUの成分が
30〜50%である油脂の高融点部又は高融点部と低
融点部を除去することを骨子とする油脂の製造法
である。 上記「実質的」とは、β位に、遊離脂肪酸とし
ての融点が40℃未満の脂肪酸の残基が結合するト
リグリセリドをも含めた全トリグリセリド中に占
めるGGG/GGU/UGUの比率が70%以上好ま
しくは80%以上占める程度がよい。 G又はUの脂肪酸は、飽和酸、モノエン酸、多
エン酸などの別を問わず、またGまたはUが各々
単一種類の脂肪酸である必要もない。例えば、オ
クタデカン酸やヘキサデカン酸等の直鎖脂肪酸は
Gの典型例であるけれども、ヘキサン酸はUの例
として挙げることができる。又、シス−9−オク
タデセン酸、シス−9、シス−12−オクタデカジ
エン酸、シス−9、シス−12シス−15−オクタデ
カトリエン酸はUの典型例であるけれども、トラ
ンス−9−オクタデセン酸はGの例として挙げる
ことができる。 GGG/GGU/UGUを実質的な成分とし、該
トリグリセリド中、GGUの成分が30〜50%であ
る油脂は例えば、β位がGに富むグリセリドのα
位に選択的にUを導入することにより調製でき
る。即ち、具体的には実質的にGGGからなるト
リグリセリド(油脂の水素添加により可及的IV
を低くした油脂、或いは、油脂を分別して得る高
融点部、いずれも好ましいIVは、通常10以下。
他に、米国特許第3856831号に教示の方法も例示
される。)をグリセリド原料とし、自体公知の、
グリセリドのα位に選択的にUを導入する方法
(例えば、特開昭52−104506号、特開昭55−71797
号、特開昭55−84397号、特開昭56−127094号、
特開昭56−163196号、特開昭57−78496号、特表
昭58−500638号、特表昭59−500649号、特開昭60
−19495号の明細中に開示されている)を用い
(より具体的にはα−位に選択的に作用する脂質
分解酵素を用い)、脂肪酸Uまたは、脂肪酸Uの
低級アルコールエステルを脂肪酸導入源として、
グリセリドのα−位脂肪酸(本発明の場合G)と
導入源の脂肪酸(本発明の場合U)をランダムに
再配列する方法がよい。場合によつては、β位に
Gが結合するグリセリドのα位を選択的に加水分
解し、次いで、α位に所望の脂肪酸を導入してエ
ステル化する2段の工程を経るものであつてもよ
い。 又、GGG/GGU/UGUを実質的な成分とし、
該トリグリセリド中、GGUの成分が30〜50%で
ある油脂から高融点部又は高融点部と低融点部を
除去する方法自体は、ハードバター製造における
公知の技術を採用することができる。即ち、ヘキ
サン又はアセトンのような有機溶媒を用いて行う
方法、洗浄剤水溶液を用いて行う方法、または、
乾式分画法があげられるが、わけても、有機溶媒
を用いて行う方法が好ましい。この分画により、
トリグリセリド中、GGGが6%以下好ましくは
3%以下である油脂を得ることができる。目的物
がハードバターである場合には、特にGGUが60
%以上好ましくは70%以上、UGUが、40%以下
好ましくは30%以下であるのがよい。グリセリド
中、部分グリセリドの影響はテンパリング型ハー
ドバター中に含まれている場合より少なく、一般
に10%程度含まれていても許容できるが、所望に
より、アセトン分別若しくはシリカゲル、アルミ
ナ等の吸着剤を用いて除去してもよい。 〔作用〕 トリグリセリド中に占めるGGG/GGU/
UGUの比率が低いと、加工油脂中にGGUと分離
し難いGUG成分が多く含まれ、ブルーミングや
グレーニング等の多形現象乃至結晶成長の問題を
解決しがたい。 また遊離脂肪酸としてのG及びUの融点が40℃
以上及び20℃以下であることにより、グリセリド
中に異なる脂肪酸が導入されて「三重鎖長」構造
のβ−型結晶形態をとりにくくさせ、上記
GGG/GGU/UGUの比率が高いことと相俟つ
て安定な結晶形態を速やかにとることができる。 GGG/GGU/UGUトリグリセリド中、GGU
の成分が30〜50%であることにより、収率よく
GGUに富んだ区分を得ることができる。30%未
満では、収率が悪く、50%は、脂肪酸の再配列上
の技術的上限である。 高融点区分の除去は、GGG含量を低下させ、
低融点部の除去はUGUの含量を低下させる。
GGGが多いと、口溶けが悪くて食用に適さず、
またUGUも除去すると、常温での硬さが増し、
融解性状の優れた(常温付近の温度領域で硬く、
体温付近の温度領域で急に融解する)ハードバタ
ーが得られる。このハードバターは、テンパリン
グ不要の油脂として使用することができ、Gとし
て、トランス−9−オクタデセン酸やドデカン酸
を殆ど含まない油脂を調製できるので、特異臭や
ソーピー臭のない或いは生じないテンパリング不
要油脂としても極めて有用である。マーガリン用
油脂を目的とする場合は低融点部の除去は必ずし
も必要ではない。 〔実施例・参考例〕 以下この発明を実施例及び参考例で説明する。 実施例 1 下表の組成(特にことわらないものは重量比率
で示す。以下同じ)(表中例えばC18F1は、炭素
数18、不飽和結合数1の脂肪酸残基であることを
示す)を有する菜種油の極度硬化油(IV0.48)及
び、脂肪酸のエチルエステルを、4:6の重量比
率で混合し、ヘキサンを溶楳とし、リゾープスデ
レマーの固定化リパーゼを用い、系中水分200乃
至300ppm、温度43℃で、グリセリドのα−位と
エチルエステルの脂肪酸をランダム化する再配列
をした(反応率93.1%)。
シヨートニング用油脂は、常温付近において固状
乃至可塑性を示し、体温付近において融解する性
質を有する。このような固体脂はしばしばその結
晶成長乃至多形が問題とされる。例えば、カカオ
脂やハードバターはブルーミングの防止が、マー
ガリン用油脂についてはグレーニングの防止が問
題になり、テンパリングの要否やグレーニングの
生じ易さが云々される。 ハードバターの場合、チヨコレート等を製造す
る際のテンパリングの要否により、二大別され
る。即ち、テンパリング不要なタイプのハードバ
ターには、トランス異性化させた硬化油脂又はラ
ウリン系油脂があるが、前者については、異性化
による特異臭がチヨコレートの風味を損ないやす
い難点があり、後者は保存中の取扱によつては、
所謂ソーピーな臭味を発生するという難点があ
る。一方、テンパリングを必要とするタイプのハ
ードバターは、1,3−飽和−2−不飽和型のト
リグリセリドの多いのが特徴であり、このトリグ
リセリドとは異性体である1,2−飽和−3−不
飽和型のトリグリセリドは、含まれないのが好ま
しいとされるが、これら両異性体を分離するには
困難が伴う。 マーガリン用の油脂の場合、ラードはグレーニ
ングが起こり易い油脂であるとされる。元々、
1,2−飽和−3−不飽和型トリグリセリドを多
く含む油脂は、天然油脂は豚脂を除いて殆どない
が、天然のラードはその成分の一つである2−パ
ルミト−オレオ−ステアリンが大粒のザラザラし
た結晶を作り易いとしてランダムエステル交換を
施し、異性体に転換することが行われていて、
1,2−飽和−3−不飽和型トリグリセリドを積
極的に利用することは殆ど行われていない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者は、結晶成長乃至多形に起因する問題
が少なく取扱い易い食用加工油脂の製造を目的と
して種々探求を行う中で、β位に、遊離脂肪酸と
しての融点が40℃以上の脂肪酸の残基(以下Gと
略す)が結合し、α位に、G又は遊離脂肪酸とし
ての融点が20℃以下の脂肪酸の残基(以下Uと略
す)が結合するトリグリセリド(GGG/GGU/
UGU)を実質的な成分とし、該トリグリセリド
中、GGUの成分が高い油脂は、融解した状態か
ら徐冷、急冷するいずれの場合においても固化し
た表面の状態が極めてスムーズであり、長期保存
してもヒビワレが生じない、ザラザラしてこない
等といつた外観の状態変化がない等、結晶成長乃
至多形の問題が少ないことを見い出した。これ
は、対称型グリセリド(GUG)が固化する場合
は収縮がおこり、表面が隆起乃至陥没したような
状態になり、或いは長期保存中にヒビワレが生じ
たり、大粒のザラザラした結晶が出やすいことと
対比して、極めて特異的である。 上記知見を得るなかで、本発明者は、効率的に
GGG/GGU/UGUを実質的な成分とし、該ト
リグリセリド中、GGUの成分が高い油脂を得る
ことを目的として種々研究を行つた。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、GGG/GGU/UGUを実質的な
成分とし、該トリグリセリド中、GGUの成分が
30〜50%である油脂の高融点部又は高融点部と低
融点部を除去することを骨子とする油脂の製造法
である。 上記「実質的」とは、β位に、遊離脂肪酸とし
ての融点が40℃未満の脂肪酸の残基が結合するト
リグリセリドをも含めた全トリグリセリド中に占
めるGGG/GGU/UGUの比率が70%以上好ま
しくは80%以上占める程度がよい。 G又はUの脂肪酸は、飽和酸、モノエン酸、多
エン酸などの別を問わず、またGまたはUが各々
単一種類の脂肪酸である必要もない。例えば、オ
クタデカン酸やヘキサデカン酸等の直鎖脂肪酸は
Gの典型例であるけれども、ヘキサン酸はUの例
として挙げることができる。又、シス−9−オク
タデセン酸、シス−9、シス−12−オクタデカジ
エン酸、シス−9、シス−12シス−15−オクタデ
カトリエン酸はUの典型例であるけれども、トラ
ンス−9−オクタデセン酸はGの例として挙げる
ことができる。 GGG/GGU/UGUを実質的な成分とし、該
トリグリセリド中、GGUの成分が30〜50%であ
る油脂は例えば、β位がGに富むグリセリドのα
位に選択的にUを導入することにより調製でき
る。即ち、具体的には実質的にGGGからなるト
リグリセリド(油脂の水素添加により可及的IV
を低くした油脂、或いは、油脂を分別して得る高
融点部、いずれも好ましいIVは、通常10以下。
他に、米国特許第3856831号に教示の方法も例示
される。)をグリセリド原料とし、自体公知の、
グリセリドのα位に選択的にUを導入する方法
(例えば、特開昭52−104506号、特開昭55−71797
号、特開昭55−84397号、特開昭56−127094号、
特開昭56−163196号、特開昭57−78496号、特表
昭58−500638号、特表昭59−500649号、特開昭60
−19495号の明細中に開示されている)を用い
(より具体的にはα−位に選択的に作用する脂質
分解酵素を用い)、脂肪酸Uまたは、脂肪酸Uの
低級アルコールエステルを脂肪酸導入源として、
グリセリドのα−位脂肪酸(本発明の場合G)と
導入源の脂肪酸(本発明の場合U)をランダムに
再配列する方法がよい。場合によつては、β位に
Gが結合するグリセリドのα位を選択的に加水分
解し、次いで、α位に所望の脂肪酸を導入してエ
ステル化する2段の工程を経るものであつてもよ
い。 又、GGG/GGU/UGUを実質的な成分とし、
該トリグリセリド中、GGUの成分が30〜50%で
ある油脂から高融点部又は高融点部と低融点部を
除去する方法自体は、ハードバター製造における
公知の技術を採用することができる。即ち、ヘキ
サン又はアセトンのような有機溶媒を用いて行う
方法、洗浄剤水溶液を用いて行う方法、または、
乾式分画法があげられるが、わけても、有機溶媒
を用いて行う方法が好ましい。この分画により、
トリグリセリド中、GGGが6%以下好ましくは
3%以下である油脂を得ることができる。目的物
がハードバターである場合には、特にGGUが60
%以上好ましくは70%以上、UGUが、40%以下
好ましくは30%以下であるのがよい。グリセリド
中、部分グリセリドの影響はテンパリング型ハー
ドバター中に含まれている場合より少なく、一般
に10%程度含まれていても許容できるが、所望に
より、アセトン分別若しくはシリカゲル、アルミ
ナ等の吸着剤を用いて除去してもよい。 〔作用〕 トリグリセリド中に占めるGGG/GGU/
UGUの比率が低いと、加工油脂中にGGUと分離
し難いGUG成分が多く含まれ、ブルーミングや
グレーニング等の多形現象乃至結晶成長の問題を
解決しがたい。 また遊離脂肪酸としてのG及びUの融点が40℃
以上及び20℃以下であることにより、グリセリド
中に異なる脂肪酸が導入されて「三重鎖長」構造
のβ−型結晶形態をとりにくくさせ、上記
GGG/GGU/UGUの比率が高いことと相俟つ
て安定な結晶形態を速やかにとることができる。 GGG/GGU/UGUトリグリセリド中、GGU
の成分が30〜50%であることにより、収率よく
GGUに富んだ区分を得ることができる。30%未
満では、収率が悪く、50%は、脂肪酸の再配列上
の技術的上限である。 高融点区分の除去は、GGG含量を低下させ、
低融点部の除去はUGUの含量を低下させる。
GGGが多いと、口溶けが悪くて食用に適さず、
またUGUも除去すると、常温での硬さが増し、
融解性状の優れた(常温付近の温度領域で硬く、
体温付近の温度領域で急に融解する)ハードバタ
ーが得られる。このハードバターは、テンパリン
グ不要の油脂として使用することができ、Gとし
て、トランス−9−オクタデセン酸やドデカン酸
を殆ど含まない油脂を調製できるので、特異臭や
ソーピー臭のない或いは生じないテンパリング不
要油脂としても極めて有用である。マーガリン用
油脂を目的とする場合は低融点部の除去は必ずし
も必要ではない。 〔実施例・参考例〕 以下この発明を実施例及び参考例で説明する。 実施例 1 下表の組成(特にことわらないものは重量比率
で示す。以下同じ)(表中例えばC18F1は、炭素
数18、不飽和結合数1の脂肪酸残基であることを
示す)を有する菜種油の極度硬化油(IV0.48)及
び、脂肪酸のエチルエステルを、4:6の重量比
率で混合し、ヘキサンを溶楳とし、リゾープスデ
レマーの固定化リパーゼを用い、系中水分200乃
至300ppm、温度43℃で、グリセリドのα−位と
エチルエステルの脂肪酸をランダム化する再配列
をした(反応率93.1%)。
【表】
脱溶剤及び蒸溜による脱エチルエステルにより
反応油脂を回収し、これをヘキサンを用いて高融
点部分(収率17.7%)及び、低融点部(収率43.3
%)を除去し、中融点部(収率38.9%)を得た。 上記反応油及びそれから得た中融点画分の組成
は次表の通りであつた。
反応油脂を回収し、これをヘキサンを用いて高融
点部分(収率17.7%)及び、低融点部(収率43.3
%)を除去し、中融点部(収率38.9%)を得た。 上記反応油及びそれから得た中融点画分の組成
は次表の通りであつた。
【表】
表中S3、S2U、SU2等の記号及びその分析方法
は「油化学」34(1)36−41(1985)に準じた。S2U
中のSOSとSSOの比率を、硝酸銀処理TLCによ
り分離してデンシトメーターにより分析したとこ
ろいずれの画分も前者5%以下後者95%以上であ
つた。尚、HPLC分析(高速液体クロマト)で
は、SSO区分63.7%、PSO、SLS、SOO区分22.8
%、SSS、ASO区分4.0%、PPO、POO区分3.1
%、PPS区分2.3%であり(但し、S、O、P、
L及びAは各々、ステアリン酸、オレイン酸、パ
ルミチン酸、リノール酸及びアラキジン酸の残基
を示す)、GGU成分は全トリグリセリド中75%を
越えていた。 尚、反応油から高融点部を除去したもののS3、
S2U、SU2以上の不飽和の比率は、各々0.73%、
42.4%、56.9%であり、マーガリン原料として使
用できるものであつた。また、中融点画分をシリ
カゲルカラムに通して精製したもののSFI(固体
脂指数)曲線は第1図に示したが、ハードバター
として好ましい融解性状であつた。 実施例 2 パーム油から溶剤分別して得た高融点画分
(IV0.13)(組成は下表)及び実施例1と同じエチ
ルエステルを4対6の重量比率で混合し、実施例
1と同様に脂肪酸を再配列し(反応率92%)、反
応油脂を回収し、高融点部分及び低融点部を除去
し、中融点部(組成は下表)を得た。
は「油化学」34(1)36−41(1985)に準じた。S2U
中のSOSとSSOの比率を、硝酸銀処理TLCによ
り分離してデンシトメーターにより分析したとこ
ろいずれの画分も前者5%以下後者95%以上であ
つた。尚、HPLC分析(高速液体クロマト)で
は、SSO区分63.7%、PSO、SLS、SOO区分22.8
%、SSS、ASO区分4.0%、PPO、POO区分3.1
%、PPS区分2.3%であり(但し、S、O、P、
L及びAは各々、ステアリン酸、オレイン酸、パ
ルミチン酸、リノール酸及びアラキジン酸の残基
を示す)、GGU成分は全トリグリセリド中75%を
越えていた。 尚、反応油から高融点部を除去したもののS3、
S2U、SU2以上の不飽和の比率は、各々0.73%、
42.4%、56.9%であり、マーガリン原料として使
用できるものであつた。また、中融点画分をシリ
カゲルカラムに通して精製したもののSFI(固体
脂指数)曲線は第1図に示したが、ハードバター
として好ましい融解性状であつた。 実施例 2 パーム油から溶剤分別して得た高融点画分
(IV0.13)(組成は下表)及び実施例1と同じエチ
ルエステルを4対6の重量比率で混合し、実施例
1と同様に脂肪酸を再配列し(反応率92%)、反
応油脂を回収し、高融点部分及び低融点部を除去
し、中融点部(組成は下表)を得た。
【表】
中融点画分をTLC−FID分析したところ、トリ
グリセリド中、S2U成分81.7%、S3成分2.0%、
SU2以上の不飽和成分18%で、HPLC分析では、
SSO区分0.2%、PSO、SSL、SOO区分9.8%、
PPO、POO区分74.7%、PPS区分0.7%であり、
GGU成分は全トリグリセリド中75%を越えてい
た。この画分は、ハードバターとして良好な融解
性状を示した(第1図)。 実施例 3 実施例1と同じ菜種油の極度硬化油及び、C6
が99.8%を占める脂肪酸のメチルエステルを、4
対6の重量比率で混合し、実施例1と同様に、選
択的なエステル交換を行い(反応率92%)、反応
油脂を回収し、これから、中融点部を得た。 上記反応油及びそれから得た中融点画分のトリ
グリセリド組成は下表の通りであつた。
グリセリド中、S2U成分81.7%、S3成分2.0%、
SU2以上の不飽和成分18%で、HPLC分析では、
SSO区分0.2%、PSO、SSL、SOO区分9.8%、
PPO、POO区分74.7%、PPS区分0.7%であり、
GGU成分は全トリグリセリド中75%を越えてい
た。この画分は、ハードバターとして良好な融解
性状を示した(第1図)。 実施例 3 実施例1と同じ菜種油の極度硬化油及び、C6
が99.8%を占める脂肪酸のメチルエステルを、4
対6の重量比率で混合し、実施例1と同様に、選
択的なエステル交換を行い(反応率92%)、反応
油脂を回収し、これから、中融点部を得た。 上記反応油及びそれから得た中融点画分のトリ
グリセリド組成は下表の通りであつた。
【表】
実施例 4
硬化菜種油とリノール酸エチルを4:6で配合
する他は、実施例1と同様に、中融点画分を得
た。この画分の脂肪酸組成は、多い順にC18 62.1
%、C18F2 34.1%、C18F1 1.3%、C16 1.3%、
C20 0.9%であり、TLC−FID分析値は、トリグ
リセリド中、SU2成分81.6%、SU2以上の不飽和
成分15.9%、S3成分2.5%、HPLC分析では、
SSL、PSO、SOO区分71.2%、LPO、LSL区分
11.5%:SSO区分8.1%、LSO、PSL区分4.9%:
SSS、ASU区分0.9%であり、GGU成分は全トリ
グリセリド中75%を越えていた。 実施例 5 パーム油を溶剤分別して、第一段で高融点部を
除去し、第二段で液体側を除去した油脂について
水素添加により極度硬化した(IVO.12)。この硬
化油を使用する他は、実施例1と同様にして、中
融点画分を得た。この画分の分析値は以下の通り
であつた。
する他は、実施例1と同様に、中融点画分を得
た。この画分の脂肪酸組成は、多い順にC18 62.1
%、C18F2 34.1%、C18F1 1.3%、C16 1.3%、
C20 0.9%であり、TLC−FID分析値は、トリグ
リセリド中、SU2成分81.6%、SU2以上の不飽和
成分15.9%、S3成分2.5%、HPLC分析では、
SSL、PSO、SOO区分71.2%、LPO、LSL区分
11.5%:SSO区分8.1%、LSO、PSL区分4.9%:
SSS、ASU区分0.9%であり、GGU成分は全トリ
グリセリド中75%を越えていた。 実施例 5 パーム油を溶剤分別して、第一段で高融点部を
除去し、第二段で液体側を除去した油脂について
水素添加により極度硬化した(IVO.12)。この硬
化油を使用する他は、実施例1と同様にして、中
融点画分を得た。この画分の分析値は以下の通り
であつた。
【表】
【表】
参考例 1
実施例1の中融点画分をカカオ脂と種々の割合
で混合し、これらの合計が4部に対して粉糖6
部、色素若干量を配合し、これを用いてブルーム
テストを行つた。即ち、60℃で融解後、テンパリ
ングすることなく型流しし、5℃で30分放置後型
抜きし、20℃保存若しくは、18℃と30℃の交互保
存(1日4サイクル)を行つた。
で混合し、これらの合計が4部に対して粉糖6
部、色素若干量を配合し、これを用いてブルーム
テストを行つた。即ち、60℃で融解後、テンパリ
ングすることなく型流しし、5℃で30分放置後型
抜きし、20℃保存若しくは、18℃と30℃の交互保
存(1日4サイクル)を行つた。
【表】
参考例 2
サフラワー油(ハイオレイツク)とステアリン
酸メチルを4:6で用いる他は実施例1と同様に
して、反応油を得、その中融点部を分取して、
GUGに富む油脂を得た。 実施例1で得た中融点画分(以下SSO脂とい
う)と本参考例で得た中融点画分(以下SOS脂と
いう)とを、種々の割合で混合した油脂を調製
し、一旦60℃で融解したものを20℃に4時間エー
ジングしたものについて、DSC(示差走査熱量
計)により、高温度(39〜41℃)のピークに移行
した比率を求めたところ、SSOの転移速度は著し
く早いこと、SOSの含量が増えるにつれて転移速
度が遅くなることが明瞭に観察された。
酸メチルを4:6で用いる他は実施例1と同様に
して、反応油を得、その中融点部を分取して、
GUGに富む油脂を得た。 実施例1で得た中融点画分(以下SSO脂とい
う)と本参考例で得た中融点画分(以下SOS脂と
いう)とを、種々の割合で混合した油脂を調製
し、一旦60℃で融解したものを20℃に4時間エー
ジングしたものについて、DSC(示差走査熱量
計)により、高温度(39〜41℃)のピークに移行
した比率を求めたところ、SSOの転移速度は著し
く早いこと、SOSの含量が増えるにつれて転移速
度が遅くなることが明瞭に観察された。
【表】
また、No.1〜5の各油脂を、100ml容のビーカ
ーに採り、60℃で融解後30℃で24時間保持した状
態を観察したところ、No.1及び2は表面がスムー
ズで透明感があり、且つ平面であつたのに対し
て、No.3は粉末状の粗大な結晶が観察され、U字
型に湾曲した面であり、No.4及びNo.5は表面がデ
コボコであつた。又同じく60℃で融解後25℃で24
時間保持した状態について観察したところ、No.1
〜4は表面がスムーズで、SOSの含量が増えるに
つれて白つぽくなつていつたが、No.5は表面がス
ムーズでなく中央付近で2段に陥没した状況が観
察された。 参考例 3 実施例1、2及び5で得た各中融点部の画分
(いずれもシリカゲルカラムに通して精製したも
の)の上昇融点を測定した値は次表の通りであつ
た(一旦60℃で融解したものを、毛細管の一端に
採取し所定の温度で所定時間安定化した後測定)
ーに採り、60℃で融解後30℃で24時間保持した状
態を観察したところ、No.1及び2は表面がスムー
ズで透明感があり、且つ平面であつたのに対し
て、No.3は粉末状の粗大な結晶が観察され、U字
型に湾曲した面であり、No.4及びNo.5は表面がデ
コボコであつた。又同じく60℃で融解後25℃で24
時間保持した状態について観察したところ、No.1
〜4は表面がスムーズで、SOSの含量が増えるに
つれて白つぽくなつていつたが、No.5は表面がス
ムーズでなく中央付近で2段に陥没した状況が観
察された。 参考例 3 実施例1、2及び5で得た各中融点部の画分
(いずれもシリカゲルカラムに通して精製したも
の)の上昇融点を測定した値は次表の通りであつ
た(一旦60℃で融解したものを、毛細管の一端に
採取し所定の温度で所定時間安定化した後測定)
第1図は、本願実施例1、2、4及び5の中融
点画分のSFI曲線を示すグラフである。
点画分のSFI曲線を示すグラフである。
Claims (1)
- 1 β位に、遊離脂肪酸としての融点が40℃以上
の脂肪酸の残基(以下Gと略す)が結合し、α位
に、G又は遊離脂肪酸としての融点が20℃以下の
脂肪酸の残基(以下Uと略す)が結合するトリグ
リセリド(GGG/GGU/UGU)を実質的な成
分とし、該トリグリセリド中、GUGの成分が30
〜50%である油脂の高融点部又は高融点部及び低
融点部を除去することを特徴とする油脂の製造
法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60067250A JPS61224934A (ja) | 1985-03-29 | 1985-03-29 | 油脂の製造法 |
| JP2046726A JPH0816234B2 (ja) | 1985-03-29 | 1990-02-26 | 食用油脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60067250A JPS61224934A (ja) | 1985-03-29 | 1985-03-29 | 油脂の製造法 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2046726A Division JPH0816234B2 (ja) | 1985-03-29 | 1990-02-26 | 食用油脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61224934A JPS61224934A (ja) | 1986-10-06 |
| JPH0378440B2 true JPH0378440B2 (ja) | 1991-12-13 |
Family
ID=13339487
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60067250A Granted JPS61224934A (ja) | 1985-03-29 | 1985-03-29 | 油脂の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61224934A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0354025B2 (en) † | 1988-08-05 | 2011-07-06 | Fuji Oil Company, Limited | Anti-blooming agent and process employing same |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69206099T3 (de) * | 1991-10-03 | 2000-01-20 | Unilever N.V., Rotterdam | Nicht-temperiertes Fett für Süsswaren. |
| JP3491658B2 (ja) * | 1996-04-24 | 2004-01-26 | 不二製油株式会社 | ハードバター添加用組成物及びハードバターの製造法 |
| JPWO2005094598A1 (ja) * | 2004-03-31 | 2008-02-14 | 不二製油株式会社 | ハードバター及びその製造法 |
| JP5557457B2 (ja) | 2009-03-06 | 2014-07-23 | 日清オイリオグループ株式会社 | 油脂の製造方法 |
| WO2012002373A1 (ja) | 2010-06-30 | 2012-01-05 | 不二製油株式会社 | 非ラウリン、非トランス、非テンパリング型製菓用油脂及びその製造法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57111398A (en) * | 1980-12-29 | 1982-07-10 | Asahi Denka Kogyo Kk | Ester exchange process for oils and fats |
| US4486457A (en) * | 1982-03-12 | 1984-12-04 | Lever Brothers Company | Margarine fat blend, and a process for producing said fat blend |
-
1985
- 1985-03-29 JP JP60067250A patent/JPS61224934A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0354025B2 (en) † | 1988-08-05 | 2011-07-06 | Fuji Oil Company, Limited | Anti-blooming agent and process employing same |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61224934A (ja) | 1986-10-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |