JPH0379979B2 - - Google Patents
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- JPH0379979B2 JPH0379979B2 JP58038615A JP3861583A JPH0379979B2 JP H0379979 B2 JPH0379979 B2 JP H0379979B2 JP 58038615 A JP58038615 A JP 58038615A JP 3861583 A JP3861583 A JP 3861583A JP H0379979 B2 JPH0379979 B2 JP H0379979B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iron
- cpp
- casein
- absorption
- added
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Confectionery (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
Description
本発明は鉄吸収促進剤及び鉄を含有する飲食物
に関するものである。 詳しくは、カゼインのトリプシン分解により生
成したカゼインホスホペプチド(以下CPPと略
称する)及び鉄を飲食物に添加した鉄吸収促進効
果の優れた健康飲食物である。 現在の日本の食生活は多種多様な食品が供給さ
れ、豊かなものとなつている反面、豊かさの中の
貧困と言われるように、栄養のアンバランスも大
きな問題となつている。鉄の栄養状態もその代表
例である。国民栄養調査によれば、国民1人当り
の鉄摂取量は、その所要量と比較して不足してい
るとは言えないが女性の貧血、特に鉄欠乏性貧血
の問題は大きく鉄摂取不足がしばしば指摘されて
いる。 鉄の吸収性については多くの研究報告がある
〔最近の総説としては、例えばT.M.Morck and
J.D.Cook;Cereal Foods World、26(12)、667
〜672、(1981)〕。食事中の鉄は、栄養学的にはヘ
ム鉄と非ヘム鉄に分類される。ヘム鉄はその吸収
性が良いこと(15〜35%)が知られているが、食
物含有鉄中の割合は少ない(5〜10%)。非ヘム
鉄は食物含有鉄中の主成分で、その存在状態によ
り吸収性は大きく変動する。吸収性を向上させる
因子としては動物(魚、家畜を含む)肉、アスコ
ルビン酸、システインがあり、吸収性を低下させ
る因子としては、卵、大豆、米、茶、コーヒーな
どがある。 以上述べた鉄の吸収性の高低は、主として鉄の
存在状態により説明されている。即ち、鉄は主と
して小腸上部(内容物のPHは5〜6になつてい
る)で吸収されるといわれているが、その際鉄は
可溶化状態で存在していなければならない。ヘム
鉄は胃の中におけるような酸性PHよりも小腸内に
おけるように中性PHの方が溶解性がより良好であ
る。そのため小腸内の方がより高い吸収性を示
す。また2価鉄(Fe++)が3価鉄(Fe+++)に比
較して、吸収性が良いことの理由としては、2価
鉄が中性領域を含む広範なPH下で可溶化している
のに3価鉄はPH3以上で不溶化してしまうのが大
きな原因とされている。先に記した吸収性を変化
させる各種の因子についても、鉄の吸収性を向上
させるものは、鉄の可溶化量の多いものであり、
逆に吸収性を低下させるものは、鉄の可溶化量の
少ないものである。 カゼインホスホペプチド(Casein
Phoshopeptide:以下CPPと略記)は、カゼイン
の膵臓酵素特にトリプシンによる分解物のなかに
存在し、腸内でのカルシウム吸収促進作用がある
物質として知られている。〔Y.S.Lee、T.
Noguchi and H.Naito;British Journal of
Nutrition 43 457〜467(1980)〕。このCPPには
代表的な2種が存在していることが知られてい
る。すなわち、β−カゼイン由来のもの(β−
CPPと略記)とα−カゼイン由来のもの(α−
CPPと略記)の2種で、その構造及び恒数は次
の表1に示した通りである。特にβ−CPPは良
く研究され構造も決定されている〔W.Manson、
W.D.Annan;Archives of Biochemistry and
Biophysics 145 16〜26頁(1971)〕。 しかし、α−CPPについては推定構造で更に
分解の進んだものも考えられる。
に関するものである。 詳しくは、カゼインのトリプシン分解により生
成したカゼインホスホペプチド(以下CPPと略
称する)及び鉄を飲食物に添加した鉄吸収促進効
果の優れた健康飲食物である。 現在の日本の食生活は多種多様な食品が供給さ
れ、豊かなものとなつている反面、豊かさの中の
貧困と言われるように、栄養のアンバランスも大
きな問題となつている。鉄の栄養状態もその代表
例である。国民栄養調査によれば、国民1人当り
の鉄摂取量は、その所要量と比較して不足してい
るとは言えないが女性の貧血、特に鉄欠乏性貧血
の問題は大きく鉄摂取不足がしばしば指摘されて
いる。 鉄の吸収性については多くの研究報告がある
〔最近の総説としては、例えばT.M.Morck and
J.D.Cook;Cereal Foods World、26(12)、667
〜672、(1981)〕。食事中の鉄は、栄養学的にはヘ
ム鉄と非ヘム鉄に分類される。ヘム鉄はその吸収
性が良いこと(15〜35%)が知られているが、食
物含有鉄中の割合は少ない(5〜10%)。非ヘム
鉄は食物含有鉄中の主成分で、その存在状態によ
り吸収性は大きく変動する。吸収性を向上させる
因子としては動物(魚、家畜を含む)肉、アスコ
ルビン酸、システインがあり、吸収性を低下させ
る因子としては、卵、大豆、米、茶、コーヒーな
どがある。 以上述べた鉄の吸収性の高低は、主として鉄の
存在状態により説明されている。即ち、鉄は主と
して小腸上部(内容物のPHは5〜6になつてい
る)で吸収されるといわれているが、その際鉄は
可溶化状態で存在していなければならない。ヘム
鉄は胃の中におけるような酸性PHよりも小腸内に
おけるように中性PHの方が溶解性がより良好であ
る。そのため小腸内の方がより高い吸収性を示
す。また2価鉄(Fe++)が3価鉄(Fe+++)に比
較して、吸収性が良いことの理由としては、2価
鉄が中性領域を含む広範なPH下で可溶化している
のに3価鉄はPH3以上で不溶化してしまうのが大
きな原因とされている。先に記した吸収性を変化
させる各種の因子についても、鉄の吸収性を向上
させるものは、鉄の可溶化量の多いものであり、
逆に吸収性を低下させるものは、鉄の可溶化量の
少ないものである。 カゼインホスホペプチド(Casein
Phoshopeptide:以下CPPと略記)は、カゼイン
の膵臓酵素特にトリプシンによる分解物のなかに
存在し、腸内でのカルシウム吸収促進作用がある
物質として知られている。〔Y.S.Lee、T.
Noguchi and H.Naito;British Journal of
Nutrition 43 457〜467(1980)〕。このCPPには
代表的な2種が存在していることが知られてい
る。すなわち、β−カゼイン由来のもの(β−
CPPと略記)とα−カゼイン由来のもの(α−
CPPと略記)の2種で、その構造及び恒数は次
の表1に示した通りである。特にβ−CPPは良
く研究され構造も決定されている〔W.Manson、
W.D.Annan;Archives of Biochemistry and
Biophysics 145 16〜26頁(1971)〕。 しかし、α−CPPについては推定構造で更に
分解の進んだものも考えられる。
【表】
【表】
本表におけるアミノ酸残基の略号の
Ala:L−アラニン、Arg:L−アルギニン、
Asp:L−アスパラギン酸、Asn:L−アスパラ
ギン、Glu:L−グルタミン酸、Gln:L−グル
タミン、Gly:グリシン、Ile:L−イソロイシ
ン、Leu:L−ロイシン、Lys:L−リジン、
Met:L−メチオニン、Pro:L−プロリン Ser:L−セリン Ser :L−ホスホセリン Thr:L−スレオニン、Val:L−バリン、
H2N・Asp:N末端L−アスパラギン酸、
H2N・Arg:N末端L−アルギニン、Lys・
COOH:c末端L−リジン、Arg・COOH:c末
端L−アルギニンをそれぞれ示すものである。 本発明者らは、鉄の不足を補う吸収効率の良い
飲食品を開発するため鋭意検討したところ、驚く
べきことにCPPが腸内で鉄を可溶化し吸収を促
進することを見出した。 従来、鉄はヘム鉄、肉製品等の限られた飲食物
でしか効率的に吸収されなかつたが、本発明者ら
は、以上の新知見に基づきCPPを鉄と共に食品
に添加し、これを食することにより可溶性鉄とし
て生体内に容易に吸収できるようにした鉄吸収促
進効果の優れた飲食品を発明した。 本発明はカゼインホスホペプチドと鉄とを含む
鉄吸収効率の高い飲食物である。 本発明に使用するCPPは公知の何れの調製法
により得られたものも使用できる。 CPPの調製方法としては以下に示す方法が知
られている。 結晶トリプシンでβ−カゼインを加水分解
し、CPPを生成させた後、PH4.7で未反応カゼ
インと一部の不純物を沈澱除去した後上清部に
塩化バリウムとエタノール(終濃度50%(v/
v))を加えてCPPを沈澱として回収する方法
〔例えばR.F.Peterson、L.W.Nouman and T.
L.McMeekin、Journal of the American
Chemical Society 80 95〜99(1958)〕。 結晶トリプシンでβ−カゼインを加水分解
し、CPPを生成させた後、トリクロル酢酸で
処理し、不溶物を除去後水酸化ナトリウムによ
り中和(PH5.0)する。その後、ゲル濾過カラ
ム(Sephadex G−25 Pharmacia社)に
より粗分画し、更にイオン交換樹脂カラム
(Dowex50×2 Dow Chemical Co.)に一
たん吸着させピリジン−酢酸緩衝液(0.2規定
PH2.5)で溶出し精製する方法〔H.Naito and
H.Suzuki、Agricultural Biological
Chemistry 38 1543〜1545(1974)〕。 また本出願人が先に出願した特願昭57−52639
(昭和57年3月30日出願)(特開昭58−170440号)
に記載のカゼインをトリプシンで加水分解し、
CPPを生成させた後、PH5前後で未反応カゼイ
ンと一部の不純物を沈澱除去した後、上清部にカ
ルシウム塩とエタノールなどの有機溶媒を加えて
回収する方法により得られたものも使用できる。 特に本発明においては、カゼインをトリプシン
で加水分解し、CPPを生成させた後、鉄イオン
特に第2鉄イオンを添加してCPPを回収する方
法が好適に使用される。それはこの方法により回
収したCPP回収物はその方法に使用した鉄がそ
のまま飲食物に添加されるので、更に鉄を加えな
くてもよい。 本発明において、CPPと共に添加される鉄と
しては、クエン酸鉄、ピロリン酸鉄、塩化鉄、硫
酸鉄などの第1、第2鉄で食品に添加して無害な
ものが使用できる。 添加方法としては、CPPに鉄を添加するか、
又はCPP回収において鉄を用いた場合はそのま
ま食品に添加し更に鉄を添加しなくてもよい。 次にCPPの鉄可溶化の試験を示す。なお、生
体外で予め製造したCPPを用いる場合、製造法
は特願昭57−52639に記載の通り、カゼインのト
リプシン水解物に塩化カルシウムとエタノールを
添加して回収したものを使用した。 試験例 1 ラツト(Wistre系 雄 5週令 M=4)を
一定時間(1.5時間)以内に摂食するように訓練
した後、所要量の鉄を含む試験食を摂食させ、更
に1時間後に屠殺し小腸内容物を生理食塩水で洗
い出した。遠心分離で可溶性区分と不溶性区分に
分けそれぞれの鉄の量を原子吸光計を用い測定し
それらの割合を求めた。その結果を表2に示す。
Asp:L−アスパラギン酸、Asn:L−アスパラ
ギン、Glu:L−グルタミン酸、Gln:L−グル
タミン、Gly:グリシン、Ile:L−イソロイシ
ン、Leu:L−ロイシン、Lys:L−リジン、
Met:L−メチオニン、Pro:L−プロリン Ser:L−セリン Ser :L−ホスホセリン Thr:L−スレオニン、Val:L−バリン、
H2N・Asp:N末端L−アスパラギン酸、
H2N・Arg:N末端L−アルギニン、Lys・
COOH:c末端L−リジン、Arg・COOH:c末
端L−アルギニンをそれぞれ示すものである。 本発明者らは、鉄の不足を補う吸収効率の良い
飲食品を開発するため鋭意検討したところ、驚く
べきことにCPPが腸内で鉄を可溶化し吸収を促
進することを見出した。 従来、鉄はヘム鉄、肉製品等の限られた飲食物
でしか効率的に吸収されなかつたが、本発明者ら
は、以上の新知見に基づきCPPを鉄と共に食品
に添加し、これを食することにより可溶性鉄とし
て生体内に容易に吸収できるようにした鉄吸収促
進効果の優れた飲食品を発明した。 本発明はカゼインホスホペプチドと鉄とを含む
鉄吸収効率の高い飲食物である。 本発明に使用するCPPは公知の何れの調製法
により得られたものも使用できる。 CPPの調製方法としては以下に示す方法が知
られている。 結晶トリプシンでβ−カゼインを加水分解
し、CPPを生成させた後、PH4.7で未反応カゼ
インと一部の不純物を沈澱除去した後上清部に
塩化バリウムとエタノール(終濃度50%(v/
v))を加えてCPPを沈澱として回収する方法
〔例えばR.F.Peterson、L.W.Nouman and T.
L.McMeekin、Journal of the American
Chemical Society 80 95〜99(1958)〕。 結晶トリプシンでβ−カゼインを加水分解
し、CPPを生成させた後、トリクロル酢酸で
処理し、不溶物を除去後水酸化ナトリウムによ
り中和(PH5.0)する。その後、ゲル濾過カラ
ム(Sephadex G−25 Pharmacia社)に
より粗分画し、更にイオン交換樹脂カラム
(Dowex50×2 Dow Chemical Co.)に一
たん吸着させピリジン−酢酸緩衝液(0.2規定
PH2.5)で溶出し精製する方法〔H.Naito and
H.Suzuki、Agricultural Biological
Chemistry 38 1543〜1545(1974)〕。 また本出願人が先に出願した特願昭57−52639
(昭和57年3月30日出願)(特開昭58−170440号)
に記載のカゼインをトリプシンで加水分解し、
CPPを生成させた後、PH5前後で未反応カゼイ
ンと一部の不純物を沈澱除去した後、上清部にカ
ルシウム塩とエタノールなどの有機溶媒を加えて
回収する方法により得られたものも使用できる。 特に本発明においては、カゼインをトリプシン
で加水分解し、CPPを生成させた後、鉄イオン
特に第2鉄イオンを添加してCPPを回収する方
法が好適に使用される。それはこの方法により回
収したCPP回収物はその方法に使用した鉄がそ
のまま飲食物に添加されるので、更に鉄を加えな
くてもよい。 本発明において、CPPと共に添加される鉄と
しては、クエン酸鉄、ピロリン酸鉄、塩化鉄、硫
酸鉄などの第1、第2鉄で食品に添加して無害な
ものが使用できる。 添加方法としては、CPPに鉄を添加するか、
又はCPP回収において鉄を用いた場合はそのま
ま食品に添加し更に鉄を添加しなくてもよい。 次にCPPの鉄可溶化の試験を示す。なお、生
体外で予め製造したCPPを用いる場合、製造法
は特願昭57−52639に記載の通り、カゼインのト
リプシン水解物に塩化カルシウムとエタノールを
添加して回収したものを使用した。 試験例 1 ラツト(Wistre系 雄 5週令 M=4)を
一定時間(1.5時間)以内に摂食するように訓練
した後、所要量の鉄を含む試験食を摂食させ、更
に1時間後に屠殺し小腸内容物を生理食塩水で洗
い出した。遠心分離で可溶性区分と不溶性区分に
分けそれぞれの鉄の量を原子吸光計を用い測定し
それらの割合を求めた。その結果を表2に示す。
【表】
試験の結果から明らかな如く生体内に存在する
CPPは、小腸内の可溶性鉄を大幅に増加させる。 試験例 2 純度90%以上のCPPを用い、以下の鉄可溶化
能試験を行つた。 CPP溶液(0.6mg/ml)の0.5mlと10mM塩化第
2鉄0.5mlとを予め混合し、その後PH7、PH8の
20mMリン酸緩衝液1.0mlを加え、25℃で30分保
持した後、遠心分離し、生じたリン酸鉄の沈澱を
除去し、上清に0.1規定の塩酸を加え更に沈澱が
生ずるのを防ぐ。上清中の鉄濃度を原子吸光計に
より測定し、残存している鉄を可溶化鉄として残
存率を求めた。比較対照としてCPP溶液の代り
に蒸溜水、同濃度の大豆蛋白トリプシン分解物を
用い同一試験を行なつた。その結果を表3に示
す。
CPPは、小腸内の可溶性鉄を大幅に増加させる。 試験例 2 純度90%以上のCPPを用い、以下の鉄可溶化
能試験を行つた。 CPP溶液(0.6mg/ml)の0.5mlと10mM塩化第
2鉄0.5mlとを予め混合し、その後PH7、PH8の
20mMリン酸緩衝液1.0mlを加え、25℃で30分保
持した後、遠心分離し、生じたリン酸鉄の沈澱を
除去し、上清に0.1規定の塩酸を加え更に沈澱が
生ずるのを防ぐ。上清中の鉄濃度を原子吸光計に
より測定し、残存している鉄を可溶化鉄として残
存率を求めた。比較対照としてCPP溶液の代り
に蒸溜水、同濃度の大豆蛋白トリプシン分解物を
用い同一試験を行なつた。その結果を表3に示
す。
【表】
以上の2つの試験例から明らかなようにCPP
には強い鉄可溶化能がある。従つてCPPは小腸
内での鉄の吸収を促進する。更に生体外で製造し
たCPPは以下の点で有利である。即ちカゼイン
を食した場合には、体内の消化酵素により複雑な
分解を受けるのでCPP生成量は少なく、殆んど
生成しない場合がある〔内藤 博;化学と生物18
551〜588(1980)〕が、生体外で製造するCPP
はカゼインから容易かつ大量に得られ、しかも消
化酵素によつて分解される割合が少ない(特願昭
57−52639)。更にカゼインにより生体内でCPP
を生成させるのには、大量に摂取する必要がある
が、本CPPを使用する場合には、少量で十分で
あるので、多くの飲食品に添加できる。 本発明の飲食品としては、菓子類例えばゼリ
ー、錠菓、クツキー等、飲料、例えば乳酸飲料、
ジユース等であり、これらにCPPを添加するの
であるが、原料に添加混合するか、又は製品に直
接添加してもよい。CPPにはカゼイン又はカゼ
イン加水分解物特有の苦味、臭味もなく、人体に
対して無毒性であるから、その添加割合には制限
がない。しかし経済性等から勘案して一般に菓子
類には0.1〜3%程度、飲料の場合は0.1〜1%程
度製品に添加すれば良い。この際には鉄をあわせ
添加するが、鉄の添加量は通常実施される量で良
い。 次に本発明のCPPと鉄とを添加した飲食品に
ついて実施例を示す。 実施例 1 砂糖600g、プルーンエキス200gを水に溶解し
煮詰める。これにあらかじめ溶解しておいたペク
チン16gを加え、よく混和し更に少し煮詰める。
その後クエン酸5g、クエン酸鉄2g、純度90%
以上のCPP10gを溶解しておいたものを加え、
容器に入れ放冷する。固まつた後に約10gずつ切
りとりプルーンゼリーを製造した。 実施例 2 乳酸カゼイン(ニユージーランド産)10gを水
に溶解し、10%溶液とした(PH8.0)。この溶液に
豚の結晶トリプシン(ノボ社製)を対基質0.01%
添加し、PH7.5〜8.5で50℃、6時間反応させた。
この反応液に、塩化第2鉄を10mMの濃度になる
ように添加し、撹拌した後、5℃で一夜放置し
た。沈澱したCPP画分を遠心分離によつて回収
したものを30g、粉糖950g、シユガーエステル
10g、大豆硬化油5gを2軸ミキサーで混和しな
がら、ゼラチン5gの水溶液を徐々に溶かし、50
〜70℃でよく混和した。混和後、篩を通して乾燥
し、後に香料を加え再度混和した。その後打錠と
して錠菓とした。
には強い鉄可溶化能がある。従つてCPPは小腸
内での鉄の吸収を促進する。更に生体外で製造し
たCPPは以下の点で有利である。即ちカゼイン
を食した場合には、体内の消化酵素により複雑な
分解を受けるのでCPP生成量は少なく、殆んど
生成しない場合がある〔内藤 博;化学と生物18
551〜588(1980)〕が、生体外で製造するCPP
はカゼインから容易かつ大量に得られ、しかも消
化酵素によつて分解される割合が少ない(特願昭
57−52639)。更にカゼインにより生体内でCPP
を生成させるのには、大量に摂取する必要がある
が、本CPPを使用する場合には、少量で十分で
あるので、多くの飲食品に添加できる。 本発明の飲食品としては、菓子類例えばゼリ
ー、錠菓、クツキー等、飲料、例えば乳酸飲料、
ジユース等であり、これらにCPPを添加するの
であるが、原料に添加混合するか、又は製品に直
接添加してもよい。CPPにはカゼイン又はカゼ
イン加水分解物特有の苦味、臭味もなく、人体に
対して無毒性であるから、その添加割合には制限
がない。しかし経済性等から勘案して一般に菓子
類には0.1〜3%程度、飲料の場合は0.1〜1%程
度製品に添加すれば良い。この際には鉄をあわせ
添加するが、鉄の添加量は通常実施される量で良
い。 次に本発明のCPPと鉄とを添加した飲食品に
ついて実施例を示す。 実施例 1 砂糖600g、プルーンエキス200gを水に溶解し
煮詰める。これにあらかじめ溶解しておいたペク
チン16gを加え、よく混和し更に少し煮詰める。
その後クエン酸5g、クエン酸鉄2g、純度90%
以上のCPP10gを溶解しておいたものを加え、
容器に入れ放冷する。固まつた後に約10gずつ切
りとりプルーンゼリーを製造した。 実施例 2 乳酸カゼイン(ニユージーランド産)10gを水
に溶解し、10%溶液とした(PH8.0)。この溶液に
豚の結晶トリプシン(ノボ社製)を対基質0.01%
添加し、PH7.5〜8.5で50℃、6時間反応させた。
この反応液に、塩化第2鉄を10mMの濃度になる
ように添加し、撹拌した後、5℃で一夜放置し
た。沈澱したCPP画分を遠心分離によつて回収
したものを30g、粉糖950g、シユガーエステル
10g、大豆硬化油5gを2軸ミキサーで混和しな
がら、ゼラチン5gの水溶液を徐々に溶かし、50
〜70℃でよく混和した。混和後、篩を通して乾燥
し、後に香料を加え再度混和した。その後打錠と
して錠菓とした。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 カゼインホスホペプチドと鉄とを含む鉄吸収
効率の高い飲食物。 2 カゼインホスホペプチドと鉄がカゼインにト
リプシンを作用させ、これに第2鉄イオンを添加
して回収したカゼインホスホペプチドである特許
請求の範囲第1項記載の鉄吸収効率の高い飲食
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58038615A JPS59162843A (ja) | 1983-03-08 | 1983-03-08 | 鉄吸収効率の高い飲食物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58038615A JPS59162843A (ja) | 1983-03-08 | 1983-03-08 | 鉄吸収効率の高い飲食物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59162843A JPS59162843A (ja) | 1984-09-13 |
| JPH0379979B2 true JPH0379979B2 (ja) | 1991-12-20 |
Family
ID=12530152
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58038615A Granted JPS59162843A (ja) | 1983-03-08 | 1983-03-08 | 鉄吸収効率の高い飲食物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59162843A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0614837B2 (ja) * | 1990-08-14 | 1994-03-02 | 伊藤忠飼料株式会社 | 飼 料 |
| JP3379198B2 (ja) * | 1994-03-04 | 2003-02-17 | 明治製菓株式会社 | ミネラル吸収促進飲食品 |
| EP2420243A1 (en) | 2010-08-18 | 2012-02-22 | Inovativo Biomedicinas Tehnologiju Instituts, SIA | Compositions obtainable from bred beetroot juice to promote iron absorption and blood forming |
| CN107156836B (zh) * | 2017-04-19 | 2021-04-09 | 维乐维健康产业有限公司 | 一种可补血和增强免疫力的含铁营养组合物及具有增强免疫力、补血的食品 |
| JP7265322B2 (ja) * | 2018-07-04 | 2023-04-26 | 株式会社明治 | 運動による鉄吸収阻害の抑制剤及びその製造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4070488A (en) * | 1975-11-25 | 1978-01-24 | Davis Rachel D | Nutritive composition |
| FR2474828B1 (fr) * | 1980-02-01 | 1983-09-09 | Agronomique Inst Nat Rech | Procede de traitement d'une matiere premiere a base de caseine, contenant des phosphocaseinates de cations bivalents, produits obtenus et application |
-
1983
- 1983-03-08 JP JP58038615A patent/JPS59162843A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59162843A (ja) | 1984-09-13 |
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