JPH0379990B2 - - Google Patents
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- JPH0379990B2 JPH0379990B2 JP58120594A JP12059483A JPH0379990B2 JP H0379990 B2 JPH0379990 B2 JP H0379990B2 JP 58120594 A JP58120594 A JP 58120594A JP 12059483 A JP12059483 A JP 12059483A JP H0379990 B2 JPH0379990 B2 JP H0379990B2
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- alanine
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はL−アラニン結晶の取得方法に関し、
更に詳しくは、夾雑物としてフマル酸、L−リン
ゴ酸及びL−アスパラギン酸の各アンモニウム塩
を含有する粗L−アラニン溶液から、簡便な手段
で高純度L−アラニン結晶を取得する方法に関す
る。
更に詳しくは、夾雑物としてフマル酸、L−リン
ゴ酸及びL−アスパラギン酸の各アンモニウム塩
を含有する粗L−アラニン溶液から、簡便な手段
で高純度L−アラニン結晶を取得する方法に関す
る。
L−アラニンの工業的製法としては、フマル酸
とアンモニアを出発原料として、アスパルターゼ
活性を有する微生物を用いてL−アスパラギン酸
を製造した後、又は同時にL−アスパラギン酸−
β−デカルボキシラーゼ活性を有する微生物を用
いてL−アラニンを製造する方法が知られてお
り、この方法はL−アスパラギン酸の晶析分離操
作が省略できるなどの点から効率の良い方法とい
われている。更に最近では上記酵素反応を固定化
微生物を用いて行なうと、微生物菌体の培養原料
および種々のタンパク質などの不純物が酵素反応
終了液中に含まれてこず、そのため該酵素反応終
了液から効率よくL−アラニンが得られることが
知られている。この様に固定化微生物を用いるL
−アラニンの製法は優れた方法であるが、上記ア
スパルターゼ活性を有する微生物はフマラーゼ活
性も同時に有しているため、これを用いる酵素反
応においては、フマル酸からL−リンゴ酸への転
換反応も同時に起こる。また、フマル酸からL−
アスパラギン酸を製造する反応には反応平衡があ
り、出発原料のフマル酸が残存することになる。
更にL−アスパラギン酸からL−アラニンを製造
する反応においてもL−アスパラギン酸を100%
反応させることはできず、L−アスパラギン酸が
残存し、しかも該反応においては二酸化炭素が副
生し、これが原料のアンモニアと反応し炭酸アン
モニウムが生成する。すなわち、前記の固定化微
生物を用いるL−アラニンの製造方法において
も、該酵素反応終了液中には目的物L−アラニン
の他に、フマル酸、L−リンゴ酸、L−アスパラ
ギン酸(これらの酸は強酸であるためそのアンモ
ニウム塩の形で)や、炭酸アンモニウムなどの夾
雑物が含まれている。このため従来、この様な夾
雑物を含有するL−アラニン溶液から、高純度の
L−アラニン結晶を得る方法としては、該溶液を
イオン交換樹脂で処理し、L−アラニン相当区分
を分画した後、濃縮、晶析を行なうか、あるいは
一旦粗L−アラニン結晶として分離した後、再結
晶を行うなどの煩雑な精製分離操作を必要として
おり、工業的には必ずしも満足しうるものではな
かつた。
とアンモニアを出発原料として、アスパルターゼ
活性を有する微生物を用いてL−アスパラギン酸
を製造した後、又は同時にL−アスパラギン酸−
β−デカルボキシラーゼ活性を有する微生物を用
いてL−アラニンを製造する方法が知られてお
り、この方法はL−アスパラギン酸の晶析分離操
作が省略できるなどの点から効率の良い方法とい
われている。更に最近では上記酵素反応を固定化
微生物を用いて行なうと、微生物菌体の培養原料
および種々のタンパク質などの不純物が酵素反応
終了液中に含まれてこず、そのため該酵素反応終
了液から効率よくL−アラニンが得られることが
知られている。この様に固定化微生物を用いるL
−アラニンの製法は優れた方法であるが、上記ア
スパルターゼ活性を有する微生物はフマラーゼ活
性も同時に有しているため、これを用いる酵素反
応においては、フマル酸からL−リンゴ酸への転
換反応も同時に起こる。また、フマル酸からL−
アスパラギン酸を製造する反応には反応平衡があ
り、出発原料のフマル酸が残存することになる。
更にL−アスパラギン酸からL−アラニンを製造
する反応においてもL−アスパラギン酸を100%
反応させることはできず、L−アスパラギン酸が
残存し、しかも該反応においては二酸化炭素が副
生し、これが原料のアンモニアと反応し炭酸アン
モニウムが生成する。すなわち、前記の固定化微
生物を用いるL−アラニンの製造方法において
も、該酵素反応終了液中には目的物L−アラニン
の他に、フマル酸、L−リンゴ酸、L−アスパラ
ギン酸(これらの酸は強酸であるためそのアンモ
ニウム塩の形で)や、炭酸アンモニウムなどの夾
雑物が含まれている。このため従来、この様な夾
雑物を含有するL−アラニン溶液から、高純度の
L−アラニン結晶を得る方法としては、該溶液を
イオン交換樹脂で処理し、L−アラニン相当区分
を分画した後、濃縮、晶析を行なうか、あるいは
一旦粗L−アラニン結晶として分離した後、再結
晶を行うなどの煩雑な精製分離操作を必要として
おり、工業的には必ずしも満足しうるものではな
かつた。
本発明者らは上記課題に関し鋭意研究した結
果、上記の如き、夾雑物としてフマル酸、L−リ
ンゴ酸、及びL−アスパラギン酸の各アンモニウ
ム塩を含有する粗L−アラニン溶液からL−アラ
ニン結晶を取得するに際し、該粗L−アラニン溶
液中にアルカリ金属を存在させることにより、簡
便な操作でL−アラニン高純度結晶を高収率で取
得できることを見い出し本発明を完成した。すな
わち、本発明は、フマル酸、L−リンゴ酸、及び
L−アスパラギン酸の各アンモニウム塩を夾雑物
として含有する粗L−アラニン溶液からL−アラ
ニン結晶を取得するに際し、該粗L−アラニン溶
液中に共存するフマル酸、L−リンゴ酸、及びL
−アスパラギン酸の総量に対し約0.5〜1.5当量の
アルカリ金属を存在させて濃縮した後、晶析を行
うことを特徴とするL−アラニン結晶の取得方法
である。
果、上記の如き、夾雑物としてフマル酸、L−リ
ンゴ酸、及びL−アスパラギン酸の各アンモニウ
ム塩を含有する粗L−アラニン溶液からL−アラ
ニン結晶を取得するに際し、該粗L−アラニン溶
液中にアルカリ金属を存在させることにより、簡
便な操作でL−アラニン高純度結晶を高収率で取
得できることを見い出し本発明を完成した。すな
わち、本発明は、フマル酸、L−リンゴ酸、及び
L−アスパラギン酸の各アンモニウム塩を夾雑物
として含有する粗L−アラニン溶液からL−アラ
ニン結晶を取得するに際し、該粗L−アラニン溶
液中に共存するフマル酸、L−リンゴ酸、及びL
−アスパラギン酸の総量に対し約0.5〜1.5当量の
アルカリ金属を存在させて濃縮した後、晶析を行
うことを特徴とするL−アラニン結晶の取得方法
である。
本発明に用いる粗L−アラニン溶液は例えば前
記した如く、フマル酸とアンモニアを基質として
固定化酵素反応させる公知の方法により得ること
ができる。例えば、アスパルターゼ活性を有する
微生物菌体もしくはその処理物およびL−アスパ
ラギン酸−β−デカルボキシラーゼ活性を有する
微生物菌体もしくはその処理物をそれぞれ公知の
方法(例えばカラギーナンゲル包括法、ポリアク
リルアミドゲル包括法など)で固定化して得られ
た固定化物を用いて酵素反応させることにより容
易に製造することができる。アスパルターゼ活性
を有する微生物としては該活性を有するものであ
ればいずれも用いることができ例えばエシエリシ
ア・コリ(ATCC−11303)を、又L−アスパラ
ギン酸−β−デカルボキシラーゼ活性を有する微
生物としては該活性を有するものであればいずれ
も用いることができ例えばシユードモナス・ダク
ネー(IAM−1152)を好適に用いることができ
る。
記した如く、フマル酸とアンモニアを基質として
固定化酵素反応させる公知の方法により得ること
ができる。例えば、アスパルターゼ活性を有する
微生物菌体もしくはその処理物およびL−アスパ
ラギン酸−β−デカルボキシラーゼ活性を有する
微生物菌体もしくはその処理物をそれぞれ公知の
方法(例えばカラギーナンゲル包括法、ポリアク
リルアミドゲル包括法など)で固定化して得られ
た固定化物を用いて酵素反応させることにより容
易に製造することができる。アスパルターゼ活性
を有する微生物としては該活性を有するものであ
ればいずれも用いることができ例えばエシエリシ
ア・コリ(ATCC−11303)を、又L−アスパラ
ギン酸−β−デカルボキシラーゼ活性を有する微
生物としては該活性を有するものであればいずれ
も用いることができ例えばシユードモナス・ダク
ネー(IAM−1152)を好適に用いることができ
る。
上記の如き酵素反応により得られる粗L−アラ
ニン溶液中に存在させるアルカリ金属としては、
例えばナトリウム、カリウムの如きアルカリ金属
が好適に挙げられ、それらは例えば水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムの如き水酸化アルカリ金
属、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムの如きアルカ
リ金属炭酸塩あるいは炭酸水素ナトリウム、炭酸
水素カリウムの如きアルカリ金属炭酸水素塩とし
て供給するのが好ましい。該アルカリ金属の添加
量は粗L−アラニン溶液中に共存する夾雑物、す
なわち、フマル酸、L−リンゴ酸、L−アスパラ
ギン酸の総量に対して0.5当量以上、好ましくは
1〜1.5当量であるのが好ましい。これらアルカ
リ金属化合物は、酵素反応終了後の粗L−アラニ
ン溶液中へ添加するのが良いが、基質調製時ある
いはL−アスパラギン酸への転換酵素反応終了時
にあらかじめ、この量に応じ添加してもよい。ま
た、基質調製時に添加する場合はフマル酸ナトリ
ウム、フマル酸カリウムの如きフマル酸アルカリ
金属塩の形で、L−アスパラギン酸への転換酵素
反応終了時に添加する場合は、L−アスパラギン
酸ナトリウム、L−アスパラギン酸カリウムの如
きL−アスパラギン酸アルカリ金属塩の形で供給
することもできる。
ニン溶液中に存在させるアルカリ金属としては、
例えばナトリウム、カリウムの如きアルカリ金属
が好適に挙げられ、それらは例えば水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムの如き水酸化アルカリ金
属、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムの如きアルカ
リ金属炭酸塩あるいは炭酸水素ナトリウム、炭酸
水素カリウムの如きアルカリ金属炭酸水素塩とし
て供給するのが好ましい。該アルカリ金属の添加
量は粗L−アラニン溶液中に共存する夾雑物、す
なわち、フマル酸、L−リンゴ酸、L−アスパラ
ギン酸の総量に対して0.5当量以上、好ましくは
1〜1.5当量であるのが好ましい。これらアルカ
リ金属化合物は、酵素反応終了後の粗L−アラニ
ン溶液中へ添加するのが良いが、基質調製時ある
いはL−アスパラギン酸への転換酵素反応終了時
にあらかじめ、この量に応じ添加してもよい。ま
た、基質調製時に添加する場合はフマル酸ナトリ
ウム、フマル酸カリウムの如きフマル酸アルカリ
金属塩の形で、L−アスパラギン酸への転換酵素
反応終了時に添加する場合は、L−アスパラギン
酸ナトリウム、L−アスパラギン酸カリウムの如
きL−アスパラギン酸アルカリ金属塩の形で供給
することもできる。
アルカリ金属を存在させた粗L−アラニン溶液
からL−アラニン結晶を取得するに当つては、例
えば該溶液を活性炭処理したのち濃縮し、次いで
L−アラニン結晶を晶析させることにより行なう
ことができる。
からL−アラニン結晶を取得するに当つては、例
えば該溶液を活性炭処理したのち濃縮し、次いで
L−アラニン結晶を晶析させることにより行なう
ことができる。
活性炭処理は、溶液中に含まれる固体粒子や微
生物菌体に由来する発熱性物質(パイロジエン)
を除去するものであり、この操作を効率よく行な
うためには、加温下(約80℃〜約60℃)で行なう
のが好ましい。処理時間は、約10〜20分間で充分
である。この活性炭処理は、粗L−アラニン溶液
に直接実施してもよいが、最初にL−アラニン溶
液をある程度濃縮した後に行なつてもよい。
生物菌体に由来する発熱性物質(パイロジエン)
を除去するものであり、この操作を効率よく行な
うためには、加温下(約80℃〜約60℃)で行なう
のが好ましい。処理時間は、約10〜20分間で充分
である。この活性炭処理は、粗L−アラニン溶液
に直接実施してもよいが、最初にL−アラニン溶
液をある程度濃縮した後に行なつてもよい。
濃縮操作は溶液中に含まれるアンモニアの除去
を目的とするものであり、該濃縮操作はL−アラ
ニンのラセミ化や分解を避けるため比較的低温
(約80℃以下、好ましくは約60℃以下)で減圧状
態で行なうのが好ましい。尚、アルカリ金属を存
在させて濃縮する本発明方法によれば、溶液がア
ルカリ性となつているため、溶液中に含有されて
いるアンモニウムイオン(NH4 +)は溶存アンモ
ニア(NH3)の形に変換され、この濃縮操作に
おいてアンモニアの除去が効率良く行なえる。
を目的とするものであり、該濃縮操作はL−アラ
ニンのラセミ化や分解を避けるため比較的低温
(約80℃以下、好ましくは約60℃以下)で減圧状
態で行なうのが好ましい。尚、アルカリ金属を存
在させて濃縮する本発明方法によれば、溶液がア
ルカリ性となつているため、溶液中に含有されて
いるアンモニウムイオン(NH4 +)は溶存アンモ
ニア(NH3)の形に変換され、この濃縮操作に
おいてアンモニアの除去が効率良く行なえる。
上記の如き濃縮操作を付したL−アラニン溶液
からL−アラニン結晶を晶析させるには、該溶液
を更に濃縮するか、あるいは冷却するか又はメタ
ノール、エタノールの如き水性溶媒を添加するな
どにより容易に実施できる。これらの操作は、ア
ミノ酸の晶析に通常用いられる方法によつて行な
うことができる。尚、晶析操作時の液性は、目的
物の収率に影響を与えるため、必要ならば晶析系
の液性をPH5.0〜9.0、好ましくは6.0〜8.0に調整
して晶析するのが好ましい。PH調整には、塩酸、
酢酸、硫酸、などを使用することができる。
からL−アラニン結晶を晶析させるには、該溶液
を更に濃縮するか、あるいは冷却するか又はメタ
ノール、エタノールの如き水性溶媒を添加するな
どにより容易に実施できる。これらの操作は、ア
ミノ酸の晶析に通常用いられる方法によつて行な
うことができる。尚、晶析操作時の液性は、目的
物の収率に影響を与えるため、必要ならば晶析系
の液性をPH5.0〜9.0、好ましくは6.0〜8.0に調整
して晶析するのが好ましい。PH調整には、塩酸、
酢酸、硫酸、などを使用することができる。
上記の如き本発明方法によれば、フマル酸、L
−リンゴ酸、L−アスパラギン酸などの夾雑物を
含まず、またパイロジエンの混入も認められず更
に、アンモニウム含量の低い極めて高純度のL−
アラニン結晶を、再結晶操作やイオン交換樹脂処
理などの煩雑な操作を行なうことなく、非常に簡
便な操作で収率良く得ることができる。尚、本発
明方法で得られるL−アラニン結晶は前述の如く
夾雑物やパイロジエンを含んでいないのでそのま
ま医療用(例えば輸液用原末)として使用でき
る。
−リンゴ酸、L−アスパラギン酸などの夾雑物を
含まず、またパイロジエンの混入も認められず更
に、アンモニウム含量の低い極めて高純度のL−
アラニン結晶を、再結晶操作やイオン交換樹脂処
理などの煩雑な操作を行なうことなく、非常に簡
便な操作で収率良く得ることができる。尚、本発
明方法で得られるL−アラニン結晶は前述の如く
夾雑物やパイロジエンを含んでいないのでそのま
ま医療用(例えば輸液用原末)として使用でき
る。
従つて本発明方法はL−アラニン高純度結晶の
工業的製法として優れた方法である。
工業的製法として優れた方法である。
以下に実施例を挙げて更に本発明を詳しく説明
する。
する。
実施例 1
後述の参考例2で得られるL−アラニン溶液
(L−アラニン1.4モル、フマル酸28ミリモル、L
−リンゴ酸52ミリモル、L−アスパラギン酸15ミ
リモルおよび炭酸アンモニウムを含有)1に、
水酸化カリウム170ミリモルおよび活性炭「雪A」
(藤沢薬品工業株式会社製の活性炭)2gを添加
し、60℃で20分間加熱した後、活性炭を分離す
る。ろ液を減圧濃縮し、液量を約180mlとした後、
15℃に冷却する(該例却液のPH:8.0)。析出結晶
をろ取し、少量の含水メタノールにて洗浄後乾燥
することによりL−アラニン結晶114.9gを得る。
収率92.1% 〔α〕20 D+14.8°(C=10、6N−HCl) フマル酸(注1);検出されず L−リンゴ酸(注1);検出されず L−アスパラギン酸(注2);検出されず 発熱性物質(注3);認めず(0.05°、0.10°、
0.15°) アンモニウム含量(注4);9ppm 注1:細管式等速電気泳動分析法(島津製1P−
2A型)により分析。検出限界0.01% 注2:高速液体クロマトグラフにより分析。検出
限界0.005% 注3:家兎法によりL−アラニン5%溶液を10
mg/Kgの条件で実施。他の条件は「日本薬局方
第10版」に準拠した。
(L−アラニン1.4モル、フマル酸28ミリモル、L
−リンゴ酸52ミリモル、L−アスパラギン酸15ミ
リモルおよび炭酸アンモニウムを含有)1に、
水酸化カリウム170ミリモルおよび活性炭「雪A」
(藤沢薬品工業株式会社製の活性炭)2gを添加
し、60℃で20分間加熱した後、活性炭を分離す
る。ろ液を減圧濃縮し、液量を約180mlとした後、
15℃に冷却する(該例却液のPH:8.0)。析出結晶
をろ取し、少量の含水メタノールにて洗浄後乾燥
することによりL−アラニン結晶114.9gを得る。
収率92.1% 〔α〕20 D+14.8°(C=10、6N−HCl) フマル酸(注1);検出されず L−リンゴ酸(注1);検出されず L−アスパラギン酸(注2);検出されず 発熱性物質(注3);認めず(0.05°、0.10°、
0.15°) アンモニウム含量(注4);9ppm 注1:細管式等速電気泳動分析法(島津製1P−
2A型)により分析。検出限界0.01% 注2:高速液体クロマトグラフにより分析。検出
限界0.005% 注3:家兎法によりL−アラニン5%溶液を10
mg/Kgの条件で実施。他の条件は「日本薬局方
第10版」に準拠した。
注4:インドフエノール法により分析。
実施例 2
後述の参考例2で得られるL−アラニン溶液
(L−アラニン1.41モル、フマル酸29ミリモル、
L−リンゴ酸53ミリモル、L−アスパラギン酸2
ミリモルおよび炭酸アンモニウム含有)1に水
酸化カリウム0.2モルを加え、以下実施例1と同
条件で活性炭処理および減圧濃縮を行ない、全量
約200mlとした後、15℃に冷却する。(該冷却液の
PH9.6)。次に濃塩酸で溶液のPHを7.6に調節し更
に約1時間静置する。析出結晶をろ取し少量の含
水メタノールで洗浄後乾燥することによりL−ア
ラニン結晶113.7gを得る。収率90.5% 〔α〕20 D+14.8°(C=10、6N−HCl) フマル酸;検出されず L−リンゴ酸;検出されず L−アスパラギン酸;検出されず 発熱性物質;認めず(0.20°、0.15°、0.10°) アンモニウム含量;11ppm 実施例 3 基質溶液として10-3Mの塩化マグネシウムおよ
び0.08Mのフマル酸ジカリウムを含む1.25Mフマ
ル酸アンモニウム水溶液を用い後述の参考例2−
(3)と同様にして酵素反応を行ない、L−アラニン
溶液(L−アラニン1.26モル/、フマル酸13.5
ミリモル/、L−リンゴ酸49.4ミリモル/、
L−アスパラギン酸1.5ミリモル/および炭酸
アンモニウムを含有)を得る。該L−アラニン溶
液2.2に活性炭「雪A」4gを添加し、80℃で
10分間加熱した後活性炭を分離する。ろ液を減圧
濃縮し全量を約280mlとした後15℃に冷却する
(該冷却液のPH:9.0)。析出結晶をろ取し、少量
の含水メタノールで洗浄後乾燥することにより、
L−アラニン結晶228.7gを得る。収率92.4% 〔α〕20 D+14.8°(C=10、6N−HCl) フマル酸;検出されず L−リンゴ酸;検出されず L−アスパラギン酸;検出されず 発熱性物質;認めず(0.10°、0.20°、0.00°) アンモニウム含量;10ppm 参考例 1 アルカリ金属を使用しない例で、得られる目的
物の純度が大きく影響されることを示す。
(L−アラニン1.41モル、フマル酸29ミリモル、
L−リンゴ酸53ミリモル、L−アスパラギン酸2
ミリモルおよび炭酸アンモニウム含有)1に水
酸化カリウム0.2モルを加え、以下実施例1と同
条件で活性炭処理および減圧濃縮を行ない、全量
約200mlとした後、15℃に冷却する。(該冷却液の
PH9.6)。次に濃塩酸で溶液のPHを7.6に調節し更
に約1時間静置する。析出結晶をろ取し少量の含
水メタノールで洗浄後乾燥することによりL−ア
ラニン結晶113.7gを得る。収率90.5% 〔α〕20 D+14.8°(C=10、6N−HCl) フマル酸;検出されず L−リンゴ酸;検出されず L−アスパラギン酸;検出されず 発熱性物質;認めず(0.20°、0.15°、0.10°) アンモニウム含量;11ppm 実施例 3 基質溶液として10-3Mの塩化マグネシウムおよ
び0.08Mのフマル酸ジカリウムを含む1.25Mフマ
ル酸アンモニウム水溶液を用い後述の参考例2−
(3)と同様にして酵素反応を行ない、L−アラニン
溶液(L−アラニン1.26モル/、フマル酸13.5
ミリモル/、L−リンゴ酸49.4ミリモル/、
L−アスパラギン酸1.5ミリモル/および炭酸
アンモニウムを含有)を得る。該L−アラニン溶
液2.2に活性炭「雪A」4gを添加し、80℃で
10分間加熱した後活性炭を分離する。ろ液を減圧
濃縮し全量を約280mlとした後15℃に冷却する
(該冷却液のPH:9.0)。析出結晶をろ取し、少量
の含水メタノールで洗浄後乾燥することにより、
L−アラニン結晶228.7gを得る。収率92.4% 〔α〕20 D+14.8°(C=10、6N−HCl) フマル酸;検出されず L−リンゴ酸;検出されず L−アスパラギン酸;検出されず 発熱性物質;認めず(0.10°、0.20°、0.00°) アンモニウム含量;10ppm 参考例 1 アルカリ金属を使用しない例で、得られる目的
物の純度が大きく影響されることを示す。
実施例1で使用したものと同様のL−アラニン
溶液1に活性炭「雪A」2gを添加し、60℃で
20分間加熱した後活性炭を分離する。ろ液を減圧
濃縮し全量を約200mlとした後15℃に冷却する
(該冷却液のPH:5.6)。析出結晶をろ取し少量の
含水メタノールで洗浄後乾燥することにより、L
−アラニン結晶110.6gを得る。収率88.7% 〔α〕20 D+14.7°(C=10、6N−HCl) フマル酸;0.04% L−リンゴ酸;0.02% L−アスパラギン酸;0.013% アンモニウム含量;164ppm 本品は、本発明方法により得られる結晶に比
べ、夾雑物の混入があり、しかもアンモニウム含
量は約10倍以上高い。
溶液1に活性炭「雪A」2gを添加し、60℃で
20分間加熱した後活性炭を分離する。ろ液を減圧
濃縮し全量を約200mlとした後15℃に冷却する
(該冷却液のPH:5.6)。析出結晶をろ取し少量の
含水メタノールで洗浄後乾燥することにより、L
−アラニン結晶110.6gを得る。収率88.7% 〔α〕20 D+14.7°(C=10、6N−HCl) フマル酸;0.04% L−リンゴ酸;0.02% L−アスパラギン酸;0.013% アンモニウム含量;164ppm 本品は、本発明方法により得られる結晶に比
べ、夾雑物の混入があり、しかもアンモニウム含
量は約10倍以上高い。
参考例 2
(固定化菌体を用いるL−アラニンの製造)
(1) アスパルターゼ活性を有する固定化菌体の調
製 コーンスチープリカー2%、ミースト2%、
フマル酸1.14%、フマル酸ジアンモニウム0.5
%、第一リン酸カリウム0.2%および硫酸マグ
ネシウム0.05%を含む培地(PH7.0)100mlを
500ml容坂口フラスコに入れ、これにエシエリ
シア・コリ(ATCC−11303)を植菌する。30
℃で16時間振とう培養した後、遠心分離するこ
とによりエシエリシア・コリ菌体23g(湿重
量)を得る。
製 コーンスチープリカー2%、ミースト2%、
フマル酸1.14%、フマル酸ジアンモニウム0.5
%、第一リン酸カリウム0.2%および硫酸マグ
ネシウム0.05%を含む培地(PH7.0)100mlを
500ml容坂口フラスコに入れ、これにエシエリ
シア・コリ(ATCC−11303)を植菌する。30
℃で16時間振とう培養した後、遠心分離するこ
とによりエシエリシア・コリ菌体23g(湿重
量)を得る。
別にゲニユーゲルWG(コペンハーゲンペク
チンフアクトリー社製のカラギーナン)6gを
45℃の温水129mlに溶解しカラギーナン水溶液
を調製し、この溶液に上記で得たエシエリシ
ア・コリ菌体23gを生理食塩水23mlにけん濁し
たものを40℃にて添加混合する。混合液を4℃
に冷却し30分放置し生成したゲルを1辺が約3
mmの立方体に成型する。得られた成型ゲルをL
−アスパラギン酸10ミリモルおよび塩化カリウ
ム2%を含む水溶液400ml中に浸漬し37℃で24
時間放置する。生成ゲルを分離し2%塩化カリ
ウム水溶液で洗浄することにより固定化エシエ
リシア・コリ菌体180g(浸重量)を得る。
チンフアクトリー社製のカラギーナン)6gを
45℃の温水129mlに溶解しカラギーナン水溶液
を調製し、この溶液に上記で得たエシエリシ
ア・コリ菌体23gを生理食塩水23mlにけん濁し
たものを40℃にて添加混合する。混合液を4℃
に冷却し30分放置し生成したゲルを1辺が約3
mmの立方体に成型する。得られた成型ゲルをL
−アスパラギン酸10ミリモルおよび塩化カリウ
ム2%を含む水溶液400ml中に浸漬し37℃で24
時間放置する。生成ゲルを分離し2%塩化カリ
ウム水溶液で洗浄することにより固定化エシエ
リシア・コリ菌体180g(浸重量)を得る。
(2) L−アスパラギン酸−β−デカルボキシラー
ゼ活性を有する固定化菌体の調製 グルタミン酸ナトリウム3.2%、ミースト0.5
%、第一リン酸カリウム0.05%および硫酸マグ
ネシウム0.01%を含む培地(PH7.3)を500ml容
坂口フラスコに1本当り120mlづつ10本に入れ、
これにシエードモナス・ダクネー(IAM−
1152)を植菌する。30℃で24時間振とう培養し
た後、遠心分離することによりシユードモナ
ス・ダクネー菌体20g(湿重量)を得る。
ゼ活性を有する固定化菌体の調製 グルタミン酸ナトリウム3.2%、ミースト0.5
%、第一リン酸カリウム0.05%および硫酸マグ
ネシウム0.01%を含む培地(PH7.3)を500ml容
坂口フラスコに1本当り120mlづつ10本に入れ、
これにシエードモナス・ダクネー(IAM−
1152)を植菌する。30℃で24時間振とう培養し
た後、遠心分離することによりシユードモナ
ス・ダクネー菌体20g(湿重量)を得る。
別にゲニユーゲルWG4.03gを50℃の温水85
mlに溶解しカラギーナン水溶液を調製し、この
溶液に上記で得たシユードモナス・ダクネー菌
体20gを生理食塩水20mlにけん濁したものを45
℃にて添加混合する。混合液を4℃に冷却し30
分放置し生成するゲルを1辺が約3mmの立方体
に成型することにより固定化シユードモナス・
ダクネー菌体130g(浸重量)を得る。
mlに溶解しカラギーナン水溶液を調製し、この
溶液に上記で得たシユードモナス・ダクネー菌
体20gを生理食塩水20mlにけん濁したものを45
℃にて添加混合する。混合液を4℃に冷却し30
分放置し生成するゲルを1辺が約3mmの立方体
に成型することにより固定化シユードモナス・
ダクネー菌体130g(浸重量)を得る。
(3) 酵素反応
(1)で得た固定化菌体40gを外とう管付カラム
(内径1.6cm、長さ19cm)に充填する。これに、
10-3Mの塩化マグネシウムを含む1.5Mフマル
酸アンモニウム水溶液(1.5Mのフマル酸とア
ンモニアでPH8.5の溶液を調整)を37℃にて20
ml/hrの流速で導通した。この流出液にL−ア
スパラギン酸結晶を添加することによりPH6.0
〜6.5に調製し、該溶液に10-4Mのピリドキサ
ールリン酸を添加する。この溶液を(2)で得た固
定化菌体120gを充填した、外とう管付カラム
(内径2.1cm、長さ34.8cm)の下部より37℃にて
上向に向つて20ml/hrの流速で導通する。流出
液を集めることによりL−アラニン含有酵素反
応終了液を得る。
(内径1.6cm、長さ19cm)に充填する。これに、
10-3Mの塩化マグネシウムを含む1.5Mフマル
酸アンモニウム水溶液(1.5Mのフマル酸とア
ンモニアでPH8.5の溶液を調整)を37℃にて20
ml/hrの流速で導通した。この流出液にL−ア
スパラギン酸結晶を添加することによりPH6.0
〜6.5に調製し、該溶液に10-4Mのピリドキサ
ールリン酸を添加する。この溶液を(2)で得た固
定化菌体120gを充填した、外とう管付カラム
(内径2.1cm、長さ34.8cm)の下部より37℃にて
上向に向つて20ml/hrの流速で導通する。流出
液を集めることによりL−アラニン含有酵素反
応終了液を得る。
Claims (1)
- 1 フマル酸、L−リンゴ酸及びL−アスパラギ
ン酸の各アンモニウム塩を夾雑物として含有する
粗L−アラニン溶液からL−アラニン結晶を取得
するに際し、該粗L−アラニン溶液中に共存する
フマル酸、L−リンゴ酸及びL−アスパラギン酸
の総量に対し約0.5〜1.5当量のアルカリ金属を存
在させて濃縮した後、晶析を行うことを特徴とす
る高純度L−アラニン結晶の取得方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12059483A JPS6012994A (ja) | 1983-07-01 | 1983-07-01 | L−アラニン結晶の取得方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12059483A JPS6012994A (ja) | 1983-07-01 | 1983-07-01 | L−アラニン結晶の取得方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6012994A JPS6012994A (ja) | 1985-01-23 |
| JPH0379990B2 true JPH0379990B2 (ja) | 1991-12-20 |
Family
ID=14790123
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12059483A Granted JPS6012994A (ja) | 1983-07-01 | 1983-07-01 | L−アラニン結晶の取得方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6012994A (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5327792A (en) * | 1976-08-25 | 1978-03-15 | Hitachi Ltd | Fuel and control rod supporter |
| JPS568691A (en) * | 1979-07-03 | 1981-01-29 | Denki Kagaku Kogyo Kk | Method and apparatus for continuous production of l-alanine |
| CA1178909A (en) * | 1980-09-17 | 1984-12-04 | Murray C. Fusee | Process for production of l-alanine using immobilized microorganisms |
-
1983
- 1983-07-01 JP JP12059483A patent/JPS6012994A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6012994A (ja) | 1985-01-23 |
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