JPH0380424B2 - - Google Patents
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- JPH0380424B2 JPH0380424B2 JP59129783A JP12978384A JPH0380424B2 JP H0380424 B2 JPH0380424 B2 JP H0380424B2 JP 59129783 A JP59129783 A JP 59129783A JP 12978384 A JP12978384 A JP 12978384A JP H0380424 B2 JPH0380424 B2 JP H0380424B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- vinylidene fluoride
- resin
- film
- fluoride resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Laminated Bodies (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、耐候性、耐汚染性及び耐溶剤性に優
れ、かつ、プラスチツク、ゴムその他の基材との
接着性の改良されたフツ化ビニリデン樹脂系複合
フイルムに関するものであり、更に詳しくは、フ
ツ化ビニリデン樹脂層と、フツ化ビニリデン樹脂
とメタクリル酸エステル系樹脂との混合物よりな
る層、およびメタクリル酸エステル系樹脂層とか
ら構成されたフツ化ビニリデン樹脂系多層フイル
ムに関するものである。 (従来の技術) 近年屋内外装用部材の表面保護フイルムとして
ポリ塩化ビニル系、ポリメタクリル酸エステル
系、およびポリフツ素系フイルム等が各種塗料と
ともに使用されている。 これら保護フイルムの用途は、壁紙やエレベー
ター、車輛等の内装用のほか屋根材、壁材、雨ど
い、ガレージの屋根、サンルーム、農業用資材、
看板、標識、ラベル、窓ガラス用等その優れた耐
候性等を生かして多岐にわたつている。 ところで前記した3種類の素材をベースとした
保護フイルムは、それぞれその価格、特性等によ
つて、いろいろな用途に使いわけされているが、
価格面では前者ほど安価であり、一方特性面では
後者ほど耐候性が優れている。 またこれら保護フイルムの貼り合わせの対象基
材は、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリ
メタクリル酸メチル、アクリロニトリル−ブタジ
エン−スチレン共重合体、FRP等のプラスチツ
ク基材の他、EPDM、CSMその他のゴム基材、
アルミニウム箔、鋼板等の金属のほか、合板、ガ
ラス等と幅広い。 (発明が解決しようとする問題点) しかしこれら3種類の素材フイルムの中で、ポ
リフツ素系フイルムは、前記耐候性のほか耐汚染
性、強度面で2者よりもはるかに優れた性能を有
する反面、基材との接着性に劣るという欠点を有
する。 したがつてポリ塩化ビニル系およびポリメタク
リル酸エステル系フイルムでは用途によつて熱接
着方式を採用しているのに対して、ポリフツ素系
フイルムではすべて接着剤を使用した接着方式と
なり、この点でも価格的に高価となり、そのすぐ
れた耐候性や耐汚染性を十分生かしきれず、この
熱接着性の付与の改良が強く要望されているのが
現状である。 本発明は、フツ化ビニリデン樹脂からなるフイ
ルムの接着性を改良したものであり、フツ化ビニ
リデン樹脂層と、フツ化ビニリデン樹脂とメタク
リル酸エステル系樹脂との混合物よりなる層、お
よびメタクリル酸エステル系樹脂層とから構成さ
れた多層フイルムを用いる事により、耐候性、耐
汚染性及び耐溶剤性に優れ、被接着基材との接着
性も良好なフツ化ビニリデン樹脂系多層フイルム
を提供するものである。 (問題を解決するための手段) 本発明は、フツ化ビニリデン樹脂を成分とする
A層と、フツ化ビニリデン樹脂85〜25重量部とメ
タクリル酸エステル系樹脂15〜75重量部とを成分
とするB層、およびメタクリル酸エステル系樹脂
を成分とするC層とから構成されたことを特徴と
するフツ化ビニリデン樹脂系多層フイルムであ
る。 本発明で使用するフツ化ビニリデン樹脂とは、
フツ化ビニリデンのホモポリマー、又はフツ化ビ
ニリデンと共重合可能な単量体との共重合体をい
う。共重合可能な単量体としては、例えばフツ化
ビニル、四フツ化エチレン、三フツ化塩化エチレ
ンなどがある。 次にメタクリル酸エステル系樹脂とは、メタク
リル酸メチルのホモポリマーの他メタクリル酸メ
チルと共重合可能な単量体との共重合体をいう。
共重合可能な単量体としては、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸エチルの他アクリル酸エステル
類等がある。 次にフツ化ビニリデン樹脂とメタクリル酸エス
テル系樹脂との混合物を成分とするB層(以下B
層という)に使用する原料としては、上記フツ化
ビニリデン樹脂とメタクリル酸エステル系樹脂を
一定比率でブレンドしたもの、又は更にそのブレ
ンドしたものをあらかじめ、押出成形機等を使用
して溶融ペレツト化したものを用いる事ができ
る。 そして、このB層に使用するフツ化ビニリデン
樹脂とメタクリル酸エステル系樹脂の混合比は、
85〜25重量部/15〜75重量部であり、これはフツ
化ビニリデン樹脂が85重量部を超えると、メタク
リル酸エステル系樹脂を成分とするC層(以下C
層という)との接着性が不十分となり、一方逆に
フツ化ビニリデン樹脂が25重量部未満になると、
フツ化ビニリデン樹脂を成分とするA層(以下A
層という)との接着性が不十分となるためであ
る。 なおA層、B層、C層および層全体のフイルム
厚さは、特に規定されないが、保護フイルムとし
て使用する場合には、A層は3〜100μ、B層は
2〜50μ、C層は5〜200μ層全体としては10〜
350μ程度が好ましい。しかし耐溶剤性を必要と
する用途等では、この限りではなくA層の厚さだ
けで、数mmでも使用できる。 一方A層、B層およびC層の少なくとも一層に
遮光性を付与し基材の耐候性を向上させる目的で
使用することも可能でその場合の遮光性付与の方
法は、少なくとも一層に酸化チタン、タルク、炭
酸カルシウム、カーボンブラツク、ベンガラの他
調合された無機顔料を含む充填剤、着色剤を練り
込む事により達成出来る。 また透明フイルムの状態で基材の耐候性をさら
に向上(特に紫外線の遮断が目的)させる方法と
しては、A層、B層およびC層の少なくとも一層
にベンゾトリアゾール系、ベンゾフエノン系、サ
リチル酸誘導体等の紫外線吸収剤を練り込む方法
が採用される。この際ラジカル捕捉剤や酸化防止
剤を併用すると更に効果がある。 次に製造方法について述べる。本発明による多
層フイルムは、3層より構成され、溶融押出成形
法により製造される。 溶融押出成形には、一般の単軸押出機のほか2
軸押出機も使用されるが、複数の層を一体に結合
する方法としては次の方法がある。 まず複数の押出成形機を利用して樹脂を溶融状
態で接着せしめて多層とするT−ダイ使用共押出
成形法には、マルチマニホールドダイと称し、複
数の樹脂層をシートの状態にした後接触接着する
方法と、フイードブロツクダイと称し、複数の樹
脂を接着後シート状に拡げる方法とがある。また
インフレーシヨン成形法と称し、丸型ダイを使用
する方法でも多層フイルムが成形出来る。 次に押出ラミネート法と称し、一体に結合すべ
き層のうち、一方の層をあらかじめフイルム状に
成形しておき、他層を押出成形しながら熱もしく
は接着剤(一般には前もつて接着剤を塗布してお
く)で圧着結合する方法も採用出来る。 なお両層ともあらかじめフイルム状に成形した
のち、熱もしくは接着剤を使用して一体化する方
法もあるが、工程、コスト上先の方法に較べて不
利であり、また薄いフイルムの場合接着が技術的
にもむずかしい。 次に、A層、B層またはC層の少なくとも一層
に遮光性を付与するためには、2〜30重量%程度
の顔料の添加が必要であり、押出機等を使用して
樹脂と顔料を溶融混練する方法でもよいが、一般
には顔料の分散が十分でなく、高速回転かつ高せ
ん断混練機例えば神戸製鋼所のFCM型混練機を
使用すると顔料の分散が非常によくなり、表面状
態の優れた遮光層用の原料を提供する事が出来
る。 (実施例) なおこれからフツ化ビニリデン樹脂をPVDF、
メタクリル酸メチル樹脂をPMMAと略して説明
する。 フツ化ビニリデン系樹脂は、ペンウオルト社
製、商品名カイナー740(以下K−740と略す)、一
方メタクリル酸エステル系樹脂は、三菱レイヨン
(株)社製、商品名アクリペツトMD(PMMAで
以下MDと略す)および同社製、商品名ハイペツ
トHBE(アクリル系ゴムを含むメタクリル酸メチ
ル樹脂で以下HBEと略す)を使用した。またB
層に使用するPVDF/PMMA一定比率混合品は、
K−740とMDまたはHBEを一定比率でブレンド
後、30m/mφ異方向回転2軸押出機で溶融、再
ペレツト化して用いた。 実施例 1 A層用原料としてK−740を、B層用原料とし
てK−740とMDより得たPVDF/PMMA=80/
20品を、一方C層用原料としてHBEを用い、40
mmφ押出機3台およびフイードブロツクダイ、更
に幅450mmスリツト幅0.3mmのコートハンガータイ
プT−ダイを使用して3層共押出成形を行なつ
た。なおT−ダイに最も接近する引取ロールは水
冷した。 得られた3層フイルムの厚さは、24μであり、
各押出機の押出量比より計算すると、各層の厚さ
はそれぞれA層10μ、B層6μ、C層8μであつた。
また、この3層フイルムの特性を評価した結果、
第1表に示すように耐候性、耐汚染性、耐溶剤性
に優れ、かつ熱接着性にも優れていた。 実施例 2 A層用原料は、K−740、B層用原料は、K−
740とMDより得たPVDF/PMMA=50/50品
を、一方C層用原料にMDを用い、実施例1の設
備を使用して同様に3層フイルムの共押出成形を
行なつた。 得られた3層フイルムの構成および特性を第1
表に示す。 実施例 3 A層用原料はK−740、B層用原料はK−740と
MDより得たPVDF/PMMA=30/70品を、一
方C層原料にHBEを用い実施例1の設備を用い
て同様に3層共押出成形を行なつた。 得られた3層フイルムの構成および特性を第1
表に示す。 実施例 4 A層用原料はK−740、B層用原料は、K−740
とHBEより得たPVDF/ゴム入りPMMA=60/
40品を、一方C層用原料として、MD100重量部
に酸化チタン20重量部をあらかじめ溶融混練して
おいた遮光性MDを用い、実施例1の設備を用い
て、同様に3層共押出成形を行なつた。 得られた3層フイルムの構成および特性を第1
表に示す。 比較例 1 K−740とMDより得たPVDF/PMMA=50/
50品を用い、65mmφ押出機、幅330mm、スリツト
0.5mmのTダイを使用して単層フイルムを成形し
た。得られたフイルムの特性を第2表に示す。 比較例 2 K−740とMDより得たPVDF/PMMA=70/
30品を用い、比較例1と同じ設備で単層フイルム
を成形した。フイルムの特性を第2表に示す。 比較例 3〜4 市販品メタクリル酸エステル系樹脂フイルムお
よび市販フツ素系樹脂フイルムの特性を評価し
た。結果を第2表に示す。
れ、かつ、プラスチツク、ゴムその他の基材との
接着性の改良されたフツ化ビニリデン樹脂系複合
フイルムに関するものであり、更に詳しくは、フ
ツ化ビニリデン樹脂層と、フツ化ビニリデン樹脂
とメタクリル酸エステル系樹脂との混合物よりな
る層、およびメタクリル酸エステル系樹脂層とか
ら構成されたフツ化ビニリデン樹脂系多層フイル
ムに関するものである。 (従来の技術) 近年屋内外装用部材の表面保護フイルムとして
ポリ塩化ビニル系、ポリメタクリル酸エステル
系、およびポリフツ素系フイルム等が各種塗料と
ともに使用されている。 これら保護フイルムの用途は、壁紙やエレベー
ター、車輛等の内装用のほか屋根材、壁材、雨ど
い、ガレージの屋根、サンルーム、農業用資材、
看板、標識、ラベル、窓ガラス用等その優れた耐
候性等を生かして多岐にわたつている。 ところで前記した3種類の素材をベースとした
保護フイルムは、それぞれその価格、特性等によ
つて、いろいろな用途に使いわけされているが、
価格面では前者ほど安価であり、一方特性面では
後者ほど耐候性が優れている。 またこれら保護フイルムの貼り合わせの対象基
材は、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリ
メタクリル酸メチル、アクリロニトリル−ブタジ
エン−スチレン共重合体、FRP等のプラスチツ
ク基材の他、EPDM、CSMその他のゴム基材、
アルミニウム箔、鋼板等の金属のほか、合板、ガ
ラス等と幅広い。 (発明が解決しようとする問題点) しかしこれら3種類の素材フイルムの中で、ポ
リフツ素系フイルムは、前記耐候性のほか耐汚染
性、強度面で2者よりもはるかに優れた性能を有
する反面、基材との接着性に劣るという欠点を有
する。 したがつてポリ塩化ビニル系およびポリメタク
リル酸エステル系フイルムでは用途によつて熱接
着方式を採用しているのに対して、ポリフツ素系
フイルムではすべて接着剤を使用した接着方式と
なり、この点でも価格的に高価となり、そのすぐ
れた耐候性や耐汚染性を十分生かしきれず、この
熱接着性の付与の改良が強く要望されているのが
現状である。 本発明は、フツ化ビニリデン樹脂からなるフイ
ルムの接着性を改良したものであり、フツ化ビニ
リデン樹脂層と、フツ化ビニリデン樹脂とメタク
リル酸エステル系樹脂との混合物よりなる層、お
よびメタクリル酸エステル系樹脂層とから構成さ
れた多層フイルムを用いる事により、耐候性、耐
汚染性及び耐溶剤性に優れ、被接着基材との接着
性も良好なフツ化ビニリデン樹脂系多層フイルム
を提供するものである。 (問題を解決するための手段) 本発明は、フツ化ビニリデン樹脂を成分とする
A層と、フツ化ビニリデン樹脂85〜25重量部とメ
タクリル酸エステル系樹脂15〜75重量部とを成分
とするB層、およびメタクリル酸エステル系樹脂
を成分とするC層とから構成されたことを特徴と
するフツ化ビニリデン樹脂系多層フイルムであ
る。 本発明で使用するフツ化ビニリデン樹脂とは、
フツ化ビニリデンのホモポリマー、又はフツ化ビ
ニリデンと共重合可能な単量体との共重合体をい
う。共重合可能な単量体としては、例えばフツ化
ビニル、四フツ化エチレン、三フツ化塩化エチレ
ンなどがある。 次にメタクリル酸エステル系樹脂とは、メタク
リル酸メチルのホモポリマーの他メタクリル酸メ
チルと共重合可能な単量体との共重合体をいう。
共重合可能な単量体としては、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸エチルの他アクリル酸エステル
類等がある。 次にフツ化ビニリデン樹脂とメタクリル酸エス
テル系樹脂との混合物を成分とするB層(以下B
層という)に使用する原料としては、上記フツ化
ビニリデン樹脂とメタクリル酸エステル系樹脂を
一定比率でブレンドしたもの、又は更にそのブレ
ンドしたものをあらかじめ、押出成形機等を使用
して溶融ペレツト化したものを用いる事ができ
る。 そして、このB層に使用するフツ化ビニリデン
樹脂とメタクリル酸エステル系樹脂の混合比は、
85〜25重量部/15〜75重量部であり、これはフツ
化ビニリデン樹脂が85重量部を超えると、メタク
リル酸エステル系樹脂を成分とするC層(以下C
層という)との接着性が不十分となり、一方逆に
フツ化ビニリデン樹脂が25重量部未満になると、
フツ化ビニリデン樹脂を成分とするA層(以下A
層という)との接着性が不十分となるためであ
る。 なおA層、B層、C層および層全体のフイルム
厚さは、特に規定されないが、保護フイルムとし
て使用する場合には、A層は3〜100μ、B層は
2〜50μ、C層は5〜200μ層全体としては10〜
350μ程度が好ましい。しかし耐溶剤性を必要と
する用途等では、この限りではなくA層の厚さだ
けで、数mmでも使用できる。 一方A層、B層およびC層の少なくとも一層に
遮光性を付与し基材の耐候性を向上させる目的で
使用することも可能でその場合の遮光性付与の方
法は、少なくとも一層に酸化チタン、タルク、炭
酸カルシウム、カーボンブラツク、ベンガラの他
調合された無機顔料を含む充填剤、着色剤を練り
込む事により達成出来る。 また透明フイルムの状態で基材の耐候性をさら
に向上(特に紫外線の遮断が目的)させる方法と
しては、A層、B層およびC層の少なくとも一層
にベンゾトリアゾール系、ベンゾフエノン系、サ
リチル酸誘導体等の紫外線吸収剤を練り込む方法
が採用される。この際ラジカル捕捉剤や酸化防止
剤を併用すると更に効果がある。 次に製造方法について述べる。本発明による多
層フイルムは、3層より構成され、溶融押出成形
法により製造される。 溶融押出成形には、一般の単軸押出機のほか2
軸押出機も使用されるが、複数の層を一体に結合
する方法としては次の方法がある。 まず複数の押出成形機を利用して樹脂を溶融状
態で接着せしめて多層とするT−ダイ使用共押出
成形法には、マルチマニホールドダイと称し、複
数の樹脂層をシートの状態にした後接触接着する
方法と、フイードブロツクダイと称し、複数の樹
脂を接着後シート状に拡げる方法とがある。また
インフレーシヨン成形法と称し、丸型ダイを使用
する方法でも多層フイルムが成形出来る。 次に押出ラミネート法と称し、一体に結合すべ
き層のうち、一方の層をあらかじめフイルム状に
成形しておき、他層を押出成形しながら熱もしく
は接着剤(一般には前もつて接着剤を塗布してお
く)で圧着結合する方法も採用出来る。 なお両層ともあらかじめフイルム状に成形した
のち、熱もしくは接着剤を使用して一体化する方
法もあるが、工程、コスト上先の方法に較べて不
利であり、また薄いフイルムの場合接着が技術的
にもむずかしい。 次に、A層、B層またはC層の少なくとも一層
に遮光性を付与するためには、2〜30重量%程度
の顔料の添加が必要であり、押出機等を使用して
樹脂と顔料を溶融混練する方法でもよいが、一般
には顔料の分散が十分でなく、高速回転かつ高せ
ん断混練機例えば神戸製鋼所のFCM型混練機を
使用すると顔料の分散が非常によくなり、表面状
態の優れた遮光層用の原料を提供する事が出来
る。 (実施例) なおこれからフツ化ビニリデン樹脂をPVDF、
メタクリル酸メチル樹脂をPMMAと略して説明
する。 フツ化ビニリデン系樹脂は、ペンウオルト社
製、商品名カイナー740(以下K−740と略す)、一
方メタクリル酸エステル系樹脂は、三菱レイヨン
(株)社製、商品名アクリペツトMD(PMMAで
以下MDと略す)および同社製、商品名ハイペツ
トHBE(アクリル系ゴムを含むメタクリル酸メチ
ル樹脂で以下HBEと略す)を使用した。またB
層に使用するPVDF/PMMA一定比率混合品は、
K−740とMDまたはHBEを一定比率でブレンド
後、30m/mφ異方向回転2軸押出機で溶融、再
ペレツト化して用いた。 実施例 1 A層用原料としてK−740を、B層用原料とし
てK−740とMDより得たPVDF/PMMA=80/
20品を、一方C層用原料としてHBEを用い、40
mmφ押出機3台およびフイードブロツクダイ、更
に幅450mmスリツト幅0.3mmのコートハンガータイ
プT−ダイを使用して3層共押出成形を行なつ
た。なおT−ダイに最も接近する引取ロールは水
冷した。 得られた3層フイルムの厚さは、24μであり、
各押出機の押出量比より計算すると、各層の厚さ
はそれぞれA層10μ、B層6μ、C層8μであつた。
また、この3層フイルムの特性を評価した結果、
第1表に示すように耐候性、耐汚染性、耐溶剤性
に優れ、かつ熱接着性にも優れていた。 実施例 2 A層用原料は、K−740、B層用原料は、K−
740とMDより得たPVDF/PMMA=50/50品
を、一方C層用原料にMDを用い、実施例1の設
備を使用して同様に3層フイルムの共押出成形を
行なつた。 得られた3層フイルムの構成および特性を第1
表に示す。 実施例 3 A層用原料はK−740、B層用原料はK−740と
MDより得たPVDF/PMMA=30/70品を、一
方C層原料にHBEを用い実施例1の設備を用い
て同様に3層共押出成形を行なつた。 得られた3層フイルムの構成および特性を第1
表に示す。 実施例 4 A層用原料はK−740、B層用原料は、K−740
とHBEより得たPVDF/ゴム入りPMMA=60/
40品を、一方C層用原料として、MD100重量部
に酸化チタン20重量部をあらかじめ溶融混練して
おいた遮光性MDを用い、実施例1の設備を用い
て、同様に3層共押出成形を行なつた。 得られた3層フイルムの構成および特性を第1
表に示す。 比較例 1 K−740とMDより得たPVDF/PMMA=50/
50品を用い、65mmφ押出機、幅330mm、スリツト
0.5mmのTダイを使用して単層フイルムを成形し
た。得られたフイルムの特性を第2表に示す。 比較例 2 K−740とMDより得たPVDF/PMMA=70/
30品を用い、比較例1と同じ設備で単層フイルム
を成形した。フイルムの特性を第2表に示す。 比較例 3〜4 市販品メタクリル酸エステル系樹脂フイルムお
よび市販フツ素系樹脂フイルムの特性を評価し
た。結果を第2表に示す。
【表】
【表】
【表】
第1表および第2表の特性測定は、次の通りに
行なつた。 (1) フイルム厚さ:1/1000mm目盛のピーコツク厚
さ計を使用して測定。なお3層のうちのA、B
およびC層の各層さは各押出機の押出量比より
計算した。 (2) 耐候性 (イ)耐候促進試験JISA−1415 (ロ)黄色度測定 JISK−7103 黄変指数=暴露後の黄色度/初期黄
色度 (3) 耐汚染性(A層側) 1 試験方法 1 各フイルムに約1cm2程度マジツクでマー
クする 2 乾燥後ガーゼで30回こすり落す 3 残つたインキを肉眼で評価する 2 評価基準 1:完全に落ちる 2:落ちるがこすつたあとが薄く残る 3: 〃 〃 濃く残る 4: 一部落ちるが残るところもある(落ち
たところもあとが残る) 5:ほとんど落ちない (4) 耐溶剤性(A層側のみを浸漬) 1試験方法:室温にて各溶剤に2日間浸漬後肉
眼で評価した。 2評価基準○:変化なし ○△:わずかながらフイルム収縮 △:フイルム収縮 △〜×:フイルム収縮・膨潤 ×:フイルム溶解 (5) 熱接着性(B層側) 1 試験方法基材:テーブルクロス用軟質塩
ビシート200μ 接着ロールと条件 鏡面/シリコ
ンゴム100φ×350mm速度1m/
分 2 評価方法 25mm幅積層シートを20mm/分の
速度で180°剥離して強度測定 (発明の効果) 本発明のフツ化ビニリデン樹脂層、フツ化ビニ
リデン樹脂とメタクリル酸エステル系樹脂との混
合物よりなる層、およびメタクリル酸エステル系
樹脂から構成されるフツ化ビニリデン樹脂系多層
フイルムは、高い強・伸度を有し、かつフツ化ビ
ニリデン樹脂の特性である優れた長期耐候性を有
するばかりでなく、水性、油性インキ類や塵埃が
付着しても簡単に除去できる耐汚染性や耐溶剤性
にも優れている。一方接着層は、メタクリル酸エ
ステル系樹脂より構成されているので、接着剤を
使用する方法は云うまでもなく熱を使用する接着
性にも優れており、このためエレベーターや車輛
等の内装用のほか屋根材や壁材等の用塗に適用す
る事が出来る。
行なつた。 (1) フイルム厚さ:1/1000mm目盛のピーコツク厚
さ計を使用して測定。なお3層のうちのA、B
およびC層の各層さは各押出機の押出量比より
計算した。 (2) 耐候性 (イ)耐候促進試験JISA−1415 (ロ)黄色度測定 JISK−7103 黄変指数=暴露後の黄色度/初期黄
色度 (3) 耐汚染性(A層側) 1 試験方法 1 各フイルムに約1cm2程度マジツクでマー
クする 2 乾燥後ガーゼで30回こすり落す 3 残つたインキを肉眼で評価する 2 評価基準 1:完全に落ちる 2:落ちるがこすつたあとが薄く残る 3: 〃 〃 濃く残る 4: 一部落ちるが残るところもある(落ち
たところもあとが残る) 5:ほとんど落ちない (4) 耐溶剤性(A層側のみを浸漬) 1試験方法:室温にて各溶剤に2日間浸漬後肉
眼で評価した。 2評価基準○:変化なし ○△:わずかながらフイルム収縮 △:フイルム収縮 △〜×:フイルム収縮・膨潤 ×:フイルム溶解 (5) 熱接着性(B層側) 1 試験方法基材:テーブルクロス用軟質塩
ビシート200μ 接着ロールと条件 鏡面/シリコ
ンゴム100φ×350mm速度1m/
分 2 評価方法 25mm幅積層シートを20mm/分の
速度で180°剥離して強度測定 (発明の効果) 本発明のフツ化ビニリデン樹脂層、フツ化ビニ
リデン樹脂とメタクリル酸エステル系樹脂との混
合物よりなる層、およびメタクリル酸エステル系
樹脂から構成されるフツ化ビニリデン樹脂系多層
フイルムは、高い強・伸度を有し、かつフツ化ビ
ニリデン樹脂の特性である優れた長期耐候性を有
するばかりでなく、水性、油性インキ類や塵埃が
付着しても簡単に除去できる耐汚染性や耐溶剤性
にも優れている。一方接着層は、メタクリル酸エ
ステル系樹脂より構成されているので、接着剤を
使用する方法は云うまでもなく熱を使用する接着
性にも優れており、このためエレベーターや車輛
等の内装用のほか屋根材や壁材等の用塗に適用す
る事が出来る。
Claims (1)
- 1 フツ化ビニリデン樹脂を成分とするA層と、
フツ化ビニリデン樹脂85〜25重量部とメタクリル
酸エステル系樹脂15〜75重量部とを成分とするB
層、およびメタクリル酸エステル系樹脂を成分と
するC層とから構成されたフツ化ビニリデン樹脂
系多層フイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12978384A JPS618350A (ja) | 1984-06-23 | 1984-06-23 | フツ化ビニリデン樹脂系多層フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12978384A JPS618350A (ja) | 1984-06-23 | 1984-06-23 | フツ化ビニリデン樹脂系多層フイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS618350A JPS618350A (ja) | 1986-01-16 |
| JPH0380424B2 true JPH0380424B2 (ja) | 1991-12-24 |
Family
ID=15018111
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12978384A Granted JPS618350A (ja) | 1984-06-23 | 1984-06-23 | フツ化ビニリデン樹脂系多層フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS618350A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4886689A (en) * | 1986-08-29 | 1989-12-12 | Ausimont, U.S.A., Inc. | Matrix-matrix polyblend adhesives and method of bonding incompatible polymers |
| FR2659085B1 (fr) * | 1990-03-02 | 1992-05-15 | Atochem | Composition coextrudable avec le polyfluorure de vinylidene permettant l'adhesion de ce dernier avec une resine polymerique non compatible - composite obtenu avec cette composition. |
| FR2731943B1 (fr) * | 1995-03-24 | 1997-07-18 | Atochem Elf Sa | Materiau complexe a proprietes ameliorees constitue de polyfluorure de vinylidene et d'un thermoplastique non compatible |
| DE102004024429A1 (de) * | 2004-05-14 | 2005-12-08 | Röhm GmbH & Co. KG | Formkörper, enthaltend eine Polymermischung aus schlagzähmodifizierten Poly(meth)-acrylat und Fluorpolymer |
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Family Cites Families (3)
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| JPS5159971A (ja) * | 1974-11-21 | 1976-05-25 | Nippon Carbide Kogyo Kk | Taikoseinosuguretafukugofuirumu |
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-
1984
- 1984-06-23 JP JP12978384A patent/JPS618350A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS618350A (ja) | 1986-01-16 |
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| EXPY | Cancellation because of completion of term |