JPH0380818B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0380818B2
JPH0380818B2 JP22274185A JP22274185A JPH0380818B2 JP H0380818 B2 JPH0380818 B2 JP H0380818B2 JP 22274185 A JP22274185 A JP 22274185A JP 22274185 A JP22274185 A JP 22274185A JP H0380818 B2 JPH0380818 B2 JP H0380818B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
acrylate
resin
weight
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP22274185A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6284140A (ja
Inventor
Tetsuo Maeda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP22274185A priority Critical patent/JPS6284140A/ja
Priority to EP86113842A priority patent/EP0218229B1/en
Priority to DE8686113842T priority patent/DE3681677D1/de
Priority to US06/916,787 priority patent/US4740553A/en
Publication of JPS6284140A publication Critical patent/JPS6284140A/ja
Publication of JPH0380818B2 publication Critical patent/JPH0380818B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は耐環境応力き裂性に優れた熱可塑性樹
脂組成物に関する。 (従来の技術) ABS樹脂に代表されるゴム含有スチレン系樹
脂と、ポリカーボネート樹脂とを混合してなる樹
脂組成物は公知であり、例えばゴム含有スチレン
系樹脂の耐衝撃性あるいは耐熱性を向上させる目
的で、またはポリカーボネート樹脂の成形加工性
あるいは衝撃強度の厚み依存性を改良させる目的
で、当業界において通常行なわれている技術であ
る。 ところで、ゴム含有スチレン系樹脂あるいはポ
リカーボネート樹脂は、応力負荷状態で薬品と接
触すると、き裂が発生して、著しい場合には破断
する現象が観察される。この現象は環境応力き裂
現象と呼ばれ、樹脂に対する溶解度の高くない、
アルカン、アルケン、アルコール、カルボン酸、
エステル等の薬品で顕著に観察されることは周知
の通りである。 環境応力き裂現象は、樹脂成形物に外力が負荷
されていない状態でも、成形物内部に残留する成
形時の歪みが、薬品との接触により開放されるこ
とにより発生するため、該樹脂の用途に多大の制
限を与えている。 ゴム含有スチレン系樹脂とポリカーボネート樹
脂とを混合してなる樹脂組成物は、該組成物の構
成単位であるゴム含有スチレン系樹脂あるいはポ
リカーボネート樹脂に比較して、耐環境応力き裂
性の顕著な向上は認められない。この為に、該組
成物の耐環境応力き裂性を改良することを目的と
して、たとえば ()ゴム含有スチレン系樹脂のゴム成分含有
率を増大する、()ゴム含有スチレン系樹脂の
樹脂成分の分子量を増大する、()ゴム含有ス
チレン系樹脂の樹脂成分の極性基含有率を増大す
る、()ポリカーボネート樹脂の分子量を増大
するなどの技術が行なわれるが、これらの技術は
いずれも該組成物の成形加工性を低下せしめ、し
かも耐環境応力き裂性の改良程度は実用上不充分
であつた。 (発明が解決しようとする問題点) 前述の通り、ゴム含有スチレン系樹脂とポリカ
ーボネート樹脂とを混合してなる樹脂組成物は、
耐環境応力き裂性に劣り、しかもその有効な改良
手段は今だ提示されていなかつた。 本発明の目的は、ゴム含有スチレン系樹脂とポ
リカーボネート樹脂を構成単位として含む、耐環
境応力き裂性の改良された熱可塑性樹脂組成物を
提供することにある。 (問題点を解決するための手段) 即ち、本発明は、 (A) ゴム含有スチレン系樹脂5〜94重量%、 (B) ポリカーボネート樹脂5〜94重量%、及び (C) アクリル酸エステル単量体を含む単量体の重
合体0.1〜20重量%との混合物において、(C)成
分の重合体は溶解度パラメーターが8.4〜9.8
(cal/c.c.)1/2であり、ガラス転移温度が20℃以
下であり、かつゲル含有率が70重量%以下であ
ることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物に関す
る。 本発明になる組成物は、ゴム含有スチレン系樹
脂とポリカーボネート樹脂とを混合してなる組成
物の有する好ましい性質を具備しつつ、しかも耐
環境応力き裂性に優れる。 本発明における(A)成分であるゴム含有スチレン
系樹脂のゴム成分を構成する単量体としては、ブ
タジエン、イソプレン、ジメチルブタジエン、ク
ロロプレン、シクロペンタジエンなどの共役ジエ
ン単量体、2,5−ノルボルナジエン、1,4−
シクロヘキサジエン、4−エチリデンノルボルネ
ンなどの非共役ジエン単量体、スチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエンなどのスチレン系
単量体、アクリロニトリル、メタクリロニトリル
などのニトリル単量体、メチルメタクリレート、
エチルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキ
シルアクリレート、オクチルアクリレートなどの
(メタ)アクリル酸エステル単量体、エチレン、
プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、2−ブ
テンなどのオレフイン単量体などがあり、これら
を単独重合あるいは共重合したものを用いる。ま
た、架橋用単量体として多官能性ビニル単量体を
共重合させた共重合体も使用できるが、用いうる
多官能性ビニル単量体としては、ジビニルベンゼ
ン、エチレングリコールジメタクリレート、1,
3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,
4−ブチレングリコールジメタクリレート、プロ
ピレングリコールジメタクリレート、シアヌル酸
トリアリル、イソシアヌル酸トリアリル、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、アリルア
クリレート、アリルメタクリレート、ビニルアク
リレート、ビニルメタクリレート、グリシジルア
クリレート、グリシジルメタクリレートなどがあ
る。 本発明の(A)成分に用いるゴム成分は、グラフト
活性点を有していることが必要であり、具体的に
はゴム分子中に炭素−炭素二重結合を有している
ことが好ましい。 前記の単量体の重合方法は特に制限はなく、乳
化重合、溶液重合などの公知の技術を用いうる。 また(A)成分のゴム成分は一種類である必要はな
く、別途重合された二種類以上のゴム成分の混合
物であつてよい。 本発明における(A)分であるゴム含有スチレン系
樹脂の樹脂成分を構成する単量体としては、スチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、t
−ブチルスチレンなどのスチレン系単量体、アク
リロニトリル、メタクリロニトリルなどのニトリ
ル単量体、メチルメタクリレート、エチルアクリ
レート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレ
ート、オクチルアクリレートなどの(メタ)アク
リル酸エステル単量体、マレイミド、N−メチル
マレイミド、N−エチルマレイミド、N−プロピ
ルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、
N−フエニルマレイミド、N−トルイルマレイミ
ド、N−キシリールマレイミドなどのマレイミド
系単量体などがあり、単独あるいは共重合して用
いるが、スチレン系単量体の含有を必須とする。 本発明に用いる(A)成分は、前記のようにゴム成
分と樹脂成分とからなるが、球状構造をとるゴム
成分と連続相である樹脂成分との界面に、グラフ
ト構造が介在していることが必要である。このよ
うな構造は、ゴム成分の存在下で樹脂成分を構成
する単量体の一部あるいは全部を重合する所謂グ
ラフト重合法により達成されることは公知である
が、本発明の(A)成分も公知のグラフト重合技術に
より製造できる。 (A)成分中に含有されるゴム成分の含有率を調節
するために、(A)成分に別途重合された樹脂成分を
混合することも可能であるが、別途重合された樹
脂成分はグラフト重合で得られた樹脂成分と同一
組成であることは必ずしも必要はない。たとえば
ポリブタジエンの存在下でアクリロニトリル、ス
チレン及びメチルメタクリレートをグラフト重合
して得た(A)成分にアクリロニトリル、スチレン及
びα−メチルスチレンを共重合して得た樹脂成分
を混合することができる。 本発明の(A)成分の具体例を示すと、ハイインパ
クトポリスチレン、ABS(アクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン)樹脂、耐熱性ABS(アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン−α−メチル
スチレン)樹脂、AAS(アクリロニトリル−アク
リル酸エステル−スチレン)樹脂、AES(アクリ
ロニトリル−EPDM−スチレン)樹脂、MBAS
(メチルメタクリレート−ブタジエン−アクリロ
ニトリル−スチレン)樹脂などがある。 本発明の(B)成分であるポリカーボネート樹脂と
は、高分子主鎖に炭酸エステル結合
【式】を有する高分子物質であり、Rが 脂肪族ジオキシ化合物残基からなる脂肪族ポリカ
ーボネート、Rが芳香環を含む脂肪族ジオキシ化
合物残基からなる芳香族−脂肪族ポリカーボネー
ト、およびRが芳香族ジオキシ化合物残基からな
る芳香族ポリカーボネートがある。また、二種類
以上のジオキシ化合物を原料とするコポリカーボ
ネート、あるいは炭酸エステル結合と他の結合
(たとえばエステル結合)とを主鎖中に含有する
ヘテロ結合共重合体などの変性ポリカーボネート
も本発明の(B)成分となりうる。 本発明の(B)成分の製造方法については特に制限
はなく、たとえば、ジオキシ化合物とホスゲンと
の縮重合法、ジオキシ化合物とビスクロロホルメ
ートとの縮重合法、ジオキシ化合物と炭酸ジエス
テル化合物とのエステル交換法、ジオキシ化合物
とホスゲンと二塩基酸ジクロライドとの縮重合
法、ジオキシ化合物と炭酸ジエステル化合物と二
塩基酸ジエステルとのエステル交換法などを例示
できるがこの限りではない。 本発明の(B)成分であるポリカーボネート樹脂の
構造を、原料となるジオキシ化合物で規定するな
らば、(B)分を構成する原料ジオキシ化合物の具体
例として、たとえば、 HO(CH2)6OH、
【式】
【式】
【式】 などの脂肪族ジオール、
【式】
(CH2)2OH、 などの芳香族−脂肪族ジオール、
【式】
などのフエノールをあげることができる。 現在、市場で容易に入手できるポリカーボネー
トは芳香族ポリカーボネートであることが多い。
特に、2,2−ビス−(4−オキシフエニル)プ
ロパン、いわゆるビスフエノールAを原料とした
ビスフエノールA系ポリカーボネート
【式】は、市 場で入手が容易であるという便宜から、本発明に
好適に用いられるが、本発明の効果は、ポリカー
ボネートをビスフエノールA系、あるいは芳香族
ポリカーボネートのみに限定されない。 本発明の新規性は、(C)成分、即ち、アクリル酸
エステル単量体を含む単量体の重合体であり、そ
の溶解度パラメーターが8.4〜9.8(cal/c.c.)1/2であ
り、そのガラス転移温度が20℃以下であり、かつ
そのゲル含有率が70重量%以下である重合体を、
(A)成分と(B)成分とから成る組成物に含有せしめる
ことにあり、得られた組成物の耐環境応力き裂性
は(C)成分の影響を強く反映する。即ち本発明の特
異な効果は、(A)成分あるいは(B)成分の限定、たと
えば当該成分の分子量を特定値以上に数値限定す
るなどの手段により達成されるものではなく、(C)
成分の性質及びその添加量に依存するものであ
る。 (A)成分、(B)成分及び(C)成分から成る組成物の耐
環境応力き裂性を改良する目的で、(A)成分のゴム
成分の含有率を増大する。(A)成分の樹脂成分の分
子量を増大する、(A)成分の樹脂成分の極性基含有
率を増大する、あるいは(B)成分の分子量を増大す
ることは効果がある。本発明では、しかしながら
この事実に基づき、(A)成分あるいは(B)成分の特性
値を限定しないが、好ましい(A)成分の特性を例示
するならば、ゴム成分の含有率が2〜80重量%で
あり、ニトリル単量体の含有率が3〜50重量%で
あり、また、好ましい(B)成分の特性を例示するな
らば分子量が5×103〜105である。 本発明の(C)成分は、アクリル酸エステル単量
体、あるいはアクリル酸エステル単量体と他の共
重合性単量体を重合して得られるが、ここでアク
リル酸エステル単量体とは、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、オクチルアク
リレート、デシルアクリレート、ドデシルアクリ
レート、テトラデシルアクリレート、ヘキサデシ
ルアクリレート、オクタデシルアクリレート、ヒ
ドロキシエチルアクリレート、メトキシエチルア
クリレート、N,N−ジエチルアミノエチルアク
リレート、フエニルアクリレート、ベンジルアク
リレート、グリシジルアクリレートなどであり、
他の共重合性単量体とは、スチレン、α−メチル
スチレン、t−ブチルスチレン、ビニルトルエン
などのスチレン系単量体、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリルなどのニトリル単量体、メチル
メタクリレート、エチルメタクリレート、ブチル
メタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、N,N−ジエチ
ルアミノメタクリレート、ベンジルメタクリレー
トなどのメタクリル酸エステル単量体、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、2
−ブテンなどのオレフイン単量体、メチルビニル
エーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニル
エーテル、フエニルビニルエーテル、ベンジルビ
ニルエーテーなどのビニルエーテル単量体、アク
リルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸、メ
タクリル酸などがある。 また、本発明の(C)成分は、多官能性ビニル単量
体の共重合を行なうことができるが、ここで多官
能性ビニル単量体を例示すると、ジビニルベンゼ
ン、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、1,4−ブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、シアヌル酸トリアリル、イソ
シアヌル酸トリアリル、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アク
リレート、ビニル(メタ)アクリレート、ジエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、テト
ラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ペンタエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、テトラデカエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、エイコサエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ペンタプロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ノナプロピレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、テトラデカ
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
エイコサプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)ア
クリレートなどがある。ここで、たとえばエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレートとは、エチ
レングリコールジアクリレートあるいはエチレン
グリコールジメタクリレートであることを表わ
す。 本発明の(C)成分は、8.4〜9.8(cal/c.c.)1/2の溶
解
度パラメーターを有している必要があり、更に好
ましい数値範囲は8.6〜9.6(cal/c.c.)1/2である。本
明細書でいう溶解度パラメーターとは、ニユーヨ
ーク市ジヨン ワイリーエンドサンズ社1975年発
行、ブランドラツプ(J.Brandrup)及びインマ
ーガツト(E.H.Immergut)編、ポリマーハンド
ブツク(Polymer Handbook)第2版−337〜
359頁に記載の溶解度パラメーター値を用い、
共重合体の溶解度パラメーターδTを、m種類のビ
ニル単量体から成る共重合体を構成する個々のビ
ニル単量体の単独重合体の溶解度パラメーターδo
と、その重量分率Woとから、下記式により算
出したものである。 δT=n 〓n=1 δoWo/n 〓n=1 Wo〔(cal/c.c.)1/2〕……〔〕 例えばポリアクリル酸ブチル、及びポリアクリ
ル酸エチルの溶解度パラメーターをそれぞれ8.8
(cal/c.c.)1/2、9.4(cal/c.c.)1/2とすると、ポ
リアク
リル酸ブチル70重量%、ポリアクリル酸エチル30
重量%からなる共重合体の溶解度パラメーターは
9.0(cal/c.c.)1/2と計算される。 (C)成分の溶解度パラメーターが、8.4未満であ
るか、あるいは9.8を超えると、本発明の樹脂組
成物の耐環境応力き裂性が低くなり、好ましくな
い。 本発明の(C)成分は、ガラス転移温度が20℃以下
であることが必要であり、10℃以下が好ましい。
ガラス転移温度が20℃を超えると、本発明の樹脂
組成物の耐環境応力き裂性が低くなり好ましくな
い。 更に、本発明の(C)成分は、ゲル含有率が70重量
%以下であることが必要である。本明細書でいう
ゲル含有率とは、当該(C)成分を1.0g精秤し、400
メツシユステンレス製金網で作成した篭の中に入
れて100gのトルエン中に浸漬し、5℃で24時間
放置した後に篭を引上げ、室温中で風乾した後の
(C)成分不溶物の重量(g)を測定し、それから下
記式に従つて算出した値をいう。 〔(C成分不溶物重量)/1〕×100(%)
……〔〕 (C)成分のゲル含有率が70重量%を超えると、本
発明の樹脂組成物の耐環境応力き裂性が低くなり
好ましくない。 本発明の(C)成分の重合方法については特に制限
はないが、乳化重合法による製造が工業的に最も
有利であり、乳化重合法に関する公知技術を任意
に適用することができる。 本発明では、(A)成分5〜94重量%、(B)成分5〜
94重量%及び(C)成分0.1〜20重量%とを混合する
が、(A)成分の添加量が5重量%未満、あるいは(B)
成分の添加量が94重量%を超えると、得られた組
成物の成形加工性が不充分であり、また、(A)成分
の添加量が94重量%を超えると、あるいは(B)成分
の添加量が5重量%未満であると、得られた組成
物の耐衝撃性あるいは耐熱性が不充分であり好ま
しくない。更に(C)成分の添加量が0.1重量%未満
であると、得られた組成物の耐環境応力き裂性が
不充分であり、また該添加量が20重量%を超える
と、該組成物の剛性あるいは耐熱性が低下して好
ましくない。 (A)成分、(B)成分及び(C)成分の混合方法について
は特に制限はない。具体的な実施態様を例示する
ならば、たとえば(A)成分及び(C)成分が共に乳化重
合で製造される場合には、(A)成分ラテツクスと(C)
成分ラテツクスとをラテツクス状態で混合した後
に、析出等の操作を経て混合物固体を単離し、該
固体を(B)成分固体と混合して組成物を得ることが
できる。また、(C)成分固体を(A)成分固体及び(B)成
分固体と混合して組成物を得ることができる。混
合に際しては溶融混練装置を用いることができる
が、溶融混練装置には特に制限はなく、たとえば
バンバリーミキサー、インテンシブミキサー、ミ
クストルーダー、コニーダー、エクストルーダ
ー、ロールなどがあり、また、特開昭56−131656
号公報に開示された製造方法を用いることもでき
る。 更に本発明の組成物は、顔料、染料、安定剤、
分散剤、補強材、充填剤、滑剤などの添加を行な
うことができる。 (実施例) 次に本発明の効果を、実施例を用いて更に具体
的に説明するが、実施例あるいは比較例で用いた
部及び%は総て重量基準で示した。 参考例 1 (A)成分の作成 (1) A−1、A−2、A−3、A−5 表1に示したゴムラテツクスの存在下に、対
応する単量体を添加して、乳化重合法により製
造した。 (2) A−4 EPDMゴムのトルエン溶液に、表1に示し
た単量体を添加して、溶液重合法により製造し
た。 (3) A−6、A−7、A−8 表1に示した単量体の乳化重合法により製造
した。 参考例 2 (C)成分の作成 純水150部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム2部、過硫酸カリウム0.05部からなる水溶
液を、撹拌しながら70℃に昇温し、表2に示した
単量体混合液100部を4時間で連続添加した。更
に70℃で2時間撹拌して重合を終了した。 得られた(C)成分の性質を表3に示す。なお、表
2で用いた長鎖二官能性単量体の略号は以下の通
りである。 9G;ノナエチレングリコールジメタクリレート 14G;テトラデカエチレングリコールジメタクリ
レート 9PG;ノナプロピレングリコールジメタクリレー
ト また、各物性値は、以下の方法により求めた。 (1) ガラス転移温度 (C)成分ラテツクスを塩化カルシウム水溶液中
に注加して得た固体を乾燥し、デユポン式測定
器である910示差走査熱量計及び990熱分析計を
用いて測定した。 (2) 溶解度パラメーター 各例で溶解度パラメーターの算出に使用した
各ポリマーの溶解度パラメーター値〔単位は
(cal/c.c.)1/2〕は以下の通りである。 ポリアクリル酸ブチル; 8.8 ポリアクリル酸エチル; 9.4 ポリメタクリル酸メチル; 9.5 ポリアクリロニトリル; 12.5 ポリスチレン; 9.1 ポリイソブチレン; 8.0 ポリアクリル酸; 8.8 (3) ゲル含有率 (B)成分ラテツクスを塩化カルシウム水溶液中
に注加して得た固体を乾燥した。その1.0gを
精秤し、既述のように処理し、測定して、式
により算出した。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 実施例1及び比較例1 表1の(A−1)ラツテクス68部(ポリマーと
して)と、表2の(C)成分ラテツクス32部(ポリマ
ーとして)とをラテツクス状態で混合し、塩化カ
ルシウム水溶液を注加した後、95℃で撹拌し、得
られた析出物を過して重合物を回収した。得ら
れた混合物を乾燥した後、該混合物25部を、表1
の(A−6)粉末29部、ビスフエノールA系ポリ
カーボネート(出光石油化学株式会社製、出光ポ
リカーボネートA−2500)46部、及び4,4′−イ
ソプロピリデン−ビス〔モノフエニル−ジ−アル
キル(C12〜C15)ホスフアイト〕(アデカ・アー
ガス化学株式会社製、マーク1500)(以下、安定
剤Aと略記する)0.5部、3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジルフオスフオネートジ
エチルエステル(日本チバガイギー株式会社製、
IRGANOX 1222)(以下、安定剤Bと略記する)
0.5部とヘンシエルミキサーで混合し、株式会社
中央機械製作所製VC−40(ベント付単軸押出機)
に供給してペレツトを得た。 得られた組成物の組成比は、(A)成分として
ABS樹脂〔表1の(A−1)と(A−6)から
成る組成物〕46部、(B)成分としてビスフエノール
A系ポリカーボネート46部、及び(C)成分としてア
クリル酸エステル系重合体8部である。 得られたペレツトを用いて成形物を作成して物
性評価を行ない、その結果を表4の実験番号1〜
19、52及び53に示した。 なお、各例の物性測定値は以下の方法により求
めた。 (1) 引張り降伏点…… ASTM D−638 (2) アイゾツト衝撃強度…… ASTM D−256 (3) ビカツト軟化点…… JIS K−6870 (4) スパイラルフロー(流動長) 成形加工性の指標として、下記の方法に従
い、一定条件下で射出成形したときの樹脂の流
動長を測定した。 成形機;川口鉄工株式会社製川口チヤーチル
1040S 金型;長軸5.0mm、短軸4.6mmの楕円を長軸に沿
つて二等分した断面を有するアルキメデス
円。 成形条件;射出圧力:50Kg/cm2G シリンダー温度:260℃ 金型温度:40℃ 測定方法と評価;成形物のゲート部から自由流
動末端までの距離を測定した。流動長が大で
あるほど、成形加工性が良であると評価す
る。 (5) 耐薬品性(耐環境応力き裂性) ASTM D−638タイプダンベルに50mmの
たわみを与えて治具に固定し、酢酸(試薬特
級)を塗布し、温度23℃で放置したときの破断
に至るまでの時間を分で表わす。表中>300は、
300分経過して破断しないことを示す。
【表】
【表】 実験番号1〜16、52及び53は実施例であり、実
験番号17〜19は比較例である。比較例より明らか
な様に、(C)成分のガラス転移温度、ゲル含有率、
及び溶解度パラメーターが本発明の範囲を逸脱す
ると、耐環境応力き裂性に劣ることが分かる。 実施例2及び比較例2 (C)成分として、(C−7)を用い、表5に示し
た組成比となるように実施例1と同様に操作して
組成物を得た。 得られたペレツトより成形物を作成し、物性評
価しお結果を表5に示した。
【表】
【表】 表5より明らかな通り、(A)成分の含有率が不充
分であると成形加工性に劣り、(B)成分の含有率が
不充分であると耐熱性及び耐衝撃性に劣り、共に
本発明の効果を発揮しない。また、(C)成分の含有
率が不充分であると耐薬品性に劣り、(C)成分の含
有率が過多であると、剛性及び耐熱性に劣り、共
に本発明の効果を発揮しない。 実施例3及び比較例3 表1の(A−1)ラテツクスと表2の(C−
7)ラテツクスとを、表1の(A−7)ラテツク
スあるいは(A−8)ラテツクスと共にラテツク
ス状態で混合し、塩化カルシウム水溶液を注加し
た後、105〜120℃で撹拌した。得られた析出物を
過して重合物を回収し、乾燥した。次いで、該
重合物と実施例1で用いたポリカーボネートと
を、樹脂組成物100部に対し、安定剤A0.5部、安
定剤B0.5部と共にヘンシエルミキサーで混合し、
株式会社中央機械製作所製VC−40に供給してペ
レツトを得た。 得られたペレツトを用いて成形物を作成して物
性評価を行ない、その結果を表6に示した。
【表】
【表】 実施例4及び比較例4 表1の(A)成分粉末を表2の(C−7)ラテツク
スと共にヘンシエルミキサーで混合した後、東芝
機械株式会社製TEM−50(同方向回転二軸混練押
出機)に供給してペレツトを得た。 得られたペレツトと、実施例1で用いたポリカ
ーボネートとを、樹脂組成物100部に対し、安定
剤A0.5部、安定剤B0.5部と共にヘンシエルミキ
サーで混合し、株式会社中央機械製作所製VC−
40に供給してペレツトを得た。 得られたペレツトを用いて成形物を作成して物
性評価を行ない、その結果を表7に示した。 本発明の効果は、(A)成分のゴム種類の如何にか
かわらず発揮されることが分かる。
【表】 参考例 3 (C)成分の作成 純水120部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム2部をオートクレーブに仕込み、かくはん
しながら65℃に昇温した。次いで、硫酸第一鉄・
7水塩0.005部、エチレンジアミン四酢酸四ナト
リウム・4水塩0.01部、ナトリウムホルムアルデ
ヒドスルホキシレート0.3部を純水10部に溶解し
た水溶液を注加した。 更に、n−ブチルアクリレート70部、メチルメ
タクリレート30部、エチレングリコールジメタク
リレート0.5部から成る単量体混合液の20%をオ
ートクレーブに注加し、過硫酸カリウム0.2%水
溶液2.5部を添加して重合を開始した。 重合開始と同時に、前期単量体混合液の残量を
4時間かけて連続添加した。また、重合開始と同
時に、過硫酸カリウム0.05部を20部の純水に溶解
した水溶液を6時間かけて連続添加した。過硫酸
カリウム水溶液の添加終了後、オートクレーブの
内容を冷却し、重合終了とした。 得られたアクリル酸エステル系重合体(C−
20)の性質は、ガラス転移温度−18℃、ゲル含有
率6.1%であつた。 (C−20)は、(C−19)と同一単量体組成を
有しているにもかかわらず、ゲル含有率が著しく
異なる。すなわち、本発明の必須要件の1つであ
るアクリル酸エステル系重合体のゲル含有率は、
多官能性単量体の種類及び/又は添加量により一
義的に決定されるものではない。 実施例 5 (C)成分として(C−20)を用いて、実施例1と
同様に処理して組成物ペレツトを作成し、物性評
価した結果、引張り降伏点450Kg/cm2、アイゾツ
ト衝撃強度60Kgcm/cm、ビカツト軟化点107℃、
スパイラルフロー24.6cm、耐薬品性>300分であ
り、本発明の目的を満足した。 実施例 6 実施例1の実験番号7の組成物に、日本電気硝
子株式会社製ガラス繊維T−34(繊維径9μm、繊
維長3mm)を配合してペレツトを作成し、物性評
価した。結果を表8に示した。 ガラス繊維を配合しても、本発明の効果が発揮
されることが分かる。
【表】 (発明の効果) 以上説明したように、本発明の熱可塑性樹脂組
成物は、耐衝撃性、耐熱性、及び成形加工性に優
れ、しかも耐環境応力き裂性の改良に顕著な効果
を奏するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) ゴム含有スチレン系樹脂5〜94重量%、 (B) ポリカーボネート樹脂5〜94重量%、及び (C) アクリル酸エステル単量体を含む単量体の重
    合体0.1〜20重量%との混合物において、(C)成
    分の重合体は溶解度パラメーターが8.4〜9.8
    (cal/c.c.)1/2であり、ガラス転移温度が20℃以
    下であり、かつゲル含有率が70重量%以下であ
    ることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
JP22274185A 1985-10-08 1985-10-08 熱可塑性樹脂組成物 Granted JPS6284140A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22274185A JPS6284140A (ja) 1985-10-08 1985-10-08 熱可塑性樹脂組成物
EP86113842A EP0218229B1 (en) 1985-10-08 1986-10-06 Thermoplastic resin composition and process for its preparation
DE8686113842T DE3681677D1 (de) 1985-10-08 1986-10-06 Thermoplastische harzzusammensetzung und verfahren zu ihrer herstellung.
US06/916,787 US4740553A (en) 1985-10-08 1986-10-08 Molding composition containing an elastomer-containing styrene resin, a polycarbonate resin, and a polymer of an acrylate monomer possessing environmental stress cracking resistance

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22274185A JPS6284140A (ja) 1985-10-08 1985-10-08 熱可塑性樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6284140A JPS6284140A (ja) 1987-04-17
JPH0380818B2 true JPH0380818B2 (ja) 1991-12-26

Family

ID=16787174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22274185A Granted JPS6284140A (ja) 1985-10-08 1985-10-08 熱可塑性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6284140A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0788449B2 (ja) * 1987-04-27 1995-09-27 住友ダウ株式会社 熱可塑性樹脂組成物
JP2855122B2 (ja) * 1989-02-21 1999-02-10 旭化成工業株式会社 塗装性に優れた樹脂組成物
JP4239638B2 (ja) * 2002-03-27 2009-03-18 日油株式会社 オレフィン系熱可塑性エラストマーおよびその成形体

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6284140A (ja) 1987-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4807005B2 (ja) Fdm方式またはsls方式による造形用熱可塑性樹脂組成物および造形物
EP1101799B1 (en) Impact-resistant thermoplastic resin composition
EP0978539A1 (en) Impact-resistant thermoplastic resin composition
EP0218229B1 (en) Thermoplastic resin composition and process for its preparation
KR101150016B1 (ko) 우수한 저광택성과 물성을 갖는 방향족 비닐계 열가소성수지 조성물
AU595933B2 (en) Thermoplastic resin composition
JPS6322222B2 (ja)
JPS5812300B2 (ja) 強靭にして高い耐熱変形性を有する熱可塑性樹脂組成物
KR20030076662A (ko) 열가소성 수지용 내충격성 개량제 및 이것을 함유하는수지 조성물
JPS6284140A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
WO2020020831A1 (en) Polyacrylate graft rubber copolymer and impact modified thermoplastic molding composition
JPS6254818B2 (ja)
KR20000029738A (ko) 내충격성열가소성성형재료
JPS6357464B2 (ja)
KR20000026020A (ko) 도금성이 우수한 열가소성 수지 및 그의 제조방버뵤
JPH0632961A (ja) 耐衝撃性、耐候性、成形性及び外観に優れる熱可塑性樹脂組成物の製造方法
JPS6259612A (ja) 重合体の製造方法
JP2669614B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物の製造方法
JPS6357463B2 (ja)
JPH0613583B2 (ja) 共重合体の製造方法
CN116478336A (zh) 一种asa树脂及其制备方法
JPH10330565A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0354984B2 (ja)
JPS6354303B2 (ja)
JPS6354304B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees