JPH04103668U - 圧電積層体 - Google Patents

圧電積層体

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JPH04103668U
JPH04103668U JP1991005995U JP599591U JPH04103668U JP H04103668 U JPH04103668 U JP H04103668U JP 1991005995 U JP1991005995 U JP 1991005995U JP 599591 U JP599591 U JP 599591U JP H04103668 U JPH04103668 U JP H04103668U
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JP
Japan
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piezoelectric
ring
shaped groove
conductive paste
plate
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JP1991005995U
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洋一 寺井
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 導電ペーストの周縁部へのはみ出しを防止
し、短絡による絶縁破壊を防止して耐久性、信頼性を向
上させる。 【構成】 圧電板と電極板とが導電ペースト層を介して
交互に複数枚積層された圧電積層体において、圧電板及
び電極板の少なくとも一方は表面外周部にリング状溝を
もつことを特徴とする。このリング状溝に加圧・加熱時
に追いやられた導電ペーストが溜まり、外周部へのはみ
出しが防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、圧電効果を利用した圧電アクチュエータとして用いられる圧電積層 体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電磁力を利用したアクチュエータに代わって、例えば特開昭62−29 1187号公報、実開昭64−30865号公報などに開示されているように、 圧電効果を利用した圧電アクチュエータが多用されている。この圧電アクチュエ ータは発熱が少なく、また小型で高速駆動が可能なため、各種の機械的駆動素子 として極めて有望である。ただ圧電効果による機械的変位は本質的に極めて小さ いので、大きな変位量を得るために圧電板と電極板とを交互に多重に積層し絶縁 保護層で被覆された構造の圧電積層体として提供されている。
【0003】 ところで圧電板と電極板とを交互に積層する場合、位置ずれを防止するために 圧電板と電極板を接合することが望ましい。また圧電板と電極板との導通を確実 とすることも望まれる。そこで特開昭60−121784号公報などには、圧電 板と電極板の間に導電性の銀ペーストなどを介在させ、このペーストの結合力を 利用して接合された圧電積層体が開示されている。すなわち、例えば圧電板の両 表面にスクリーン印刷などで銀ペーストを付着させ、電極板と交互に積層した後 加熱・加圧することで、銀ペースト中のガラス成分が溶融し接着剤として機能し て、圧電板と電極板とが一体的に接合される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
導電ペーストを利用して接合する場合、積層体の加熱・加圧時に導電ペースト が積層体の外周表面にはみ出すという現象が生じる場合があった。このように導 電ペーストが外周表面まではみ出すと、電圧印加時にマイグレーションが発生し 短絡に到る。すると圧電板に絶縁破壊が生じることから耐久性・信頼性に劣ると いった不具合が発生する。
【0005】 そこで導電ペーストのはみ出しを防止する方法として、外周部から内側に塗布 する方法がある。しかし導電ペーストが付着していない部分が生じると、圧電特 性が低下するため、導電ペーストは極力大きな面積に付着させることが望まれる 。また他の方法として、加圧力を低くすることが考えられる。ところが加圧力を 低くすると、加熱により導電ペースト中のガラス成分が溶融した時に生じるポア を潰すことができず、導電ペースト層の緻密化及び圧電板と電極板の密着力の確 保を図ることが困難となる。したがって少なくとも100kgf/cm2 以上の 力で加圧する必要がある。
【0006】 さらに導電ペーストの塗布厚さを薄くしても限度があり、所定量塗布した場合 には加圧力が100kgf/cm2 以上であればペーストのはみ出す幅は一定で あり、はみ出しを防止できないことも経験からわかっている。 本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、必要な圧力で加圧して も導電ペーストのはみ出しを防止できる構造とすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本考案の圧電積層体は、圧電板と電極板とが導電ペースト 層を介して交互に複数枚積層された圧電積層体において、圧電板及び電極板の少 なくとも一方は表面外周部にリング状溝をもつことを特徴とする。 圧電板は、電圧の印加により歪みや応力を生じる圧電体から形成されている。 例えばペロブスカイト結晶構造のBaTiO3 とPbTiO3 又はCaTiO3 との固溶体(PZT)などの圧電体セラミックスから円板形状に形成された、従 来と同様のものが用いられる。
【0008】 電極板は外部電極を取り出すために用いられ、銅などの導電性金属から形成さ れる。電極取り出し用の舌片部などが、通常外周部あるいは中心に設けられた中 心孔に突出して設けられる。電極板の厚さは0.1〜0.15mmが適当であり 、0.1mmより薄いとリング状溝の部分の強度が確保できず、0.15mmよ り厚くなると電気抵抗が増大し発熱が生じたりサイズが大きくなるといった不具 合が生じる。
【0009】 そして圧電板と電極板とは、導電性金属を主とする導電ペースト層を介して一 体的に接合されている。 本考案の最大の特徴は、圧電板及び電極板の少なくとも一方は、表面外周部に リング状溝をもつところにある。加圧時にはこのリング状溝に導電ペーストが流 れ込み、リング状溝の外側へ導電ペーストがはみ出すのが防止される。したがっ てこのリング状溝の容積は、加圧によりはみ出す導電ペーストの体積よりも大き くするのが好ましい。リング状溝は圧電板と電極板のどちらか一方に設けてもよ いし、両方に設けることもできる。
【0010】 圧電板に設ける場合には、リング状溝の深さが0.03〜0.07mm、幅が 0.3〜0.7mmの形状とすることが望ましい。深さや幅がこの範囲より小さ いと容積が足らず導電ペーストのはみ出しが生じ、絶縁破壊が生じるようになる 。また深さや幅がこの範囲より大きくなると、強度に不足し使用時に溝部からク ラックが発生するようになる。また電極板に設ける場合には、深さが0.02〜 0.03mm、幅が0.5〜0.7mmとすることが望ましい。
【0011】
【考案の作用及び効果】
本考案の圧電積層体を製造する場合、圧電板または電極板の表裏両表面にスク リーン印刷などで導電ペーストを塗布し、圧電板と電極板とを導電ペースト層を 介して交互に積層する。所定枚数積層後、軸方向に加圧しながら加熱すると、導 電ペーストは溶融し加圧力により外周方向へ流れる。しかし外周部分にはリング 状溝が存在しているため、押しやられた過剰の導電性ペーストはリング状溝内に 流れ込み、リング状溝の外側へ流れ出るのが防止される。そして冷却されると導 電ペーストが接着剤として作用し、圧電板と電極板とが一体的に接合される。そ の後一対の外部電極が形成され、絶縁コーティングなどで絶縁されて圧電積層体 となる。
【0012】 したがって本考案の圧電積層体によれば、周縁部に導電ペーストのはみ出しが ないので、短絡による絶縁破壊が防止され、耐久性及び信頼性が向上する。さら に導電ペーストのはみ出しがないので絶縁コーティングの密着性が向上し、絶縁 性が向上する。そして付随効果として、絶縁コーティングの密着性が向上したた め、絶縁コーティング層の厚さを薄くすることができ、全体の形状がコンパクト となるとともに冷却性能も向上する。
【0013】
【実施例】
以下、実施例により具体的に説明する。 (実施例1) 図6に本考案の一実施例の圧電積層体を示す。この圧電積層体は、圧電板1と 、電極板2と、銀ペースト層3と、一対の外部電極板4と、絶縁コーティング5 とから構成されている。以下、製造方法を説明することにより、構成の詳細な説 明に代える。
【0014】 圧電板1はPZT系セラミックスから形成され、図2、図3に示すように直径 15mm、厚さ0.5mmの円板形状をなしている。そしてその両表面外周部に は、周縁部に沿うリング状溝10が形成されている。また、電極板2は図4に示 すように、銅から直径14.5mm、厚さ約30μmの円板形状に形成され、法 線方向に突出する1個の舌片部20をもつ。
【0015】 まず圧電板1の両表面に、スクリーン印刷により直径13mm、厚さ15μm となるように銀ペースト30を塗布する。このとき銀ペースト30はリング状溝 10より内側に塗布する。そして電極板2と交互に積層するが、舌片部20はそ の向きが交互に180度逆向きとなるようにする。所定枚数積層後、図5に示す ように軸方向に100kgf/cm2 の力で加圧しながら、450〜700℃で 5〜30分加熱する。これにより銀ペースト30が溶融し、加圧力により外周方 向へ追いやられてリング状溝10内に溜まる。したがって図1に示すように、銀 ペースト層3はリング状溝10の外部には形成されておらず、はみ出しがない。
【0016】 そして同じ側の舌片部20どうしを外部電極板4で接続し、リード線40をハ ンダ付けした後、外周部をシリコン樹脂からなる絶縁コーティング5で被覆して 本実施例の圧電積層体が形成される。この圧電積層体は、100℃のシリコンオ イル中に浸漬されリード線40に1kvの高電圧を30分間印加して分極処理さ れた。そして−200〜1000Vの電圧でパルス駆動させる試験を行った。
【0017】 ここで本実施例では、リング状溝10の形状を種々変更してそれぞれ圧電積層 体を形成し、同様のパルス駆動試験を行った。リング状溝10の形状とそれぞれ の圧電積層体の試験結果を表1に示す。なお、108 回以上の駆動に耐えたもの をA、107 回の駆動で圧電板1が破損したものをB、106 回の駆動で圧電板 1にクラックが生じたものをCで表す。
【0018】
【表1】 表1より、深さが0,03〜0.07mm、幅が0.3〜0.7mmの範囲に あれば(A群)108 回のパルス駆動に耐えることがわかる。
【0019】 なお、表1のA群、B群及びC群の圧電積層体について、上記試験後の外周部 の状態を電子顕微鏡で観察した。その結果、A群については銀ペーストのはみ出 しもクラックも観察されなかったが、B群では銀ペーストが最大で厚さ約20μ m、幅約40μmにわたってはみ出し、マイグレーションと短絡が観察された。 またC群では銀ペーストのはみ出しとマイグレーションは観察されなかったが、 リング状溝10の隅部からクラックが発生していた。これは圧電板1の厚さに対 してリング状溝10の幅が大きいために、銀ペーストの付着している部分と付着 していない部分との内部応力の差に起因して発生したクラックと推察される。
【0020】 ちなみに銀ペースト層3の厚さは、加圧する前の銀ペースト30の厚さに比べ て約30%減少しているので、銀ペースト30の約30体積%がリング状溝10 に流入したと考えられる。計算によると、A群とC群のリング状溝10の体積は 上記30体積%以上の値であるが、B群では上記30体積%未満であり、この原 因によりB群で銀ペーストのはみ出しが生じたものと考えられる。
【0021】 なお、圧電板1の直径を4〜10mmの範囲で変更したり、加圧圧力を200 〜600kgf/cm2 の範囲で変更して同様の試験を行ったが、上記と同様の 結果が得られた。 (実施例2) 本実施例は、リング状溝を電極板に設け圧電板には設けなかったこと以外は実 施例1と同様である。すなわち実施例1と同様の電極板の両表面に、表2に示す ように種々の形状のリング状溝を形成する。そして直径13mm、厚さ5〜10 μmの形状に銀ペーストが塗布されリング状溝がないこと以外は実施例1と同様 の圧電板と交互に積層し、実施例1と同様にして圧電積層体を形成する。そして 実施例1と同様にパルス駆動試験を行い、結果を表2に示す。なお、108 回以 上の駆動に耐えたものをD、107 回の駆動で圧電板が破損したものをE、2× 107 回の駆動で圧電板が破損したものをFで表す。
【0022】
【表2】 表2より、深さが0,02〜0.03mm、幅が0.5〜0.7mmの範囲に あれば(D群)108 回のパルス駆動に耐えることがわかる。
【0023】 なお、表2のD群、E群及びF群の圧電積層体について、上記試験後の外周部 の状態を電子顕微鏡で観察した。その結果、D群については銀ペーストのはみ出 しもクラックも観察されなかったが、E群では銀ペーストが最大で厚さ約20μ m、幅約40μmにわたってはみ出し、マイグレーションと短絡が観察された。 またF群では、電極板のリング状溝の外側の外周部分が外方へ曲がっており、そ こから銀ペーストがはみ出し、マイグレーションと短絡が観察された。これはリ ング状溝の外周部分の強度が弱く、加圧・加熱時に耐えきれず曲がったものと推 察される。
【0024】 なお、圧電板の直径を4〜10mmの範囲で変更したり、加圧圧力を200〜 600kgf/cm2 の範囲で変更して同様の試験を行ったが、上記と同様の結 果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の圧電積層体の要部拡大断面
図である。
【図2】実施例で用いた圧電板の平面図である。
【図3】実施例で用いた圧電板の断面図である。
【図4】実施例で用いた電極板の平面図である。
【図5】圧電板と電極板を積層して加圧している状態を
示す説明図である。
【図6】本考案の一実施例の圧電積層体の断面図であ
る。
【符号の説明】
1:圧電板 2:電極板 3:銀ペースト層
4:外部電極板 5:絶縁コーティング 10:リング状溝
20:舌片部 30:銀ペースト 40:リード線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電板と電極板とが導電ペースト層を介
    して交互に複数枚積層された圧電積層体において、該圧
    電板及び該電極板の少なくとも一方は表面外周部にリン
    グ状溝をもつことを特徴とする圧電積層体。
JP1991005995U 1991-02-14 1991-02-14 圧電積層体 Pending JPH04103668U (ja)

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JP1991005995U JPH04103668U (ja) 1991-02-14 1991-02-14 圧電積層体

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JP1991005995U JPH04103668U (ja) 1991-02-14 1991-02-14 圧電積層体

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ID=31736950

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