JPH04273183A - 圧電効果素子および電歪効果素子並びにその製造方法 - Google Patents
圧電効果素子および電歪効果素子並びにその製造方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
歪効果素子ならびにその製造方法に関し、特に、積層型
の圧電効果素子および電歪効果素子ならびにその製造方
法に関する。
電歪効果を利用して電気エネルギーを機械エネルギーに
変換するトランスジューサである。具体的には、圧電・
電歪セラミックのような圧電・電歪効果の大きな固体の
対向する二つの面に金属などで電極を設け、この電極間
に電位差を与えた時に発生する固体の歪みを利用する。
電界と平行方向に発生する歪み(縦効果歪み)の方が電
界と垂直方向に生じる歪み(横効果歪み)に比べて大き
いので、前者を利用する方が有利であり且つ電気・機械
エネルギー変換効率も高い。
素子(以下素子と記す)では、素子の単位長さ当りの変
位量は印加される電界強度が大きいほど大きい。従って
素子として大きな変位量を得るためには、対向電極間に
高い電圧を印加するか或いは圧電・電歪材料を薄い層状
にして対向電極間の距離を小さくすることが有効である
。
も高価な電源を必要とし、また取り扱いにおける危険度
も増すので好ましくない。
を得るために圧電・電歪材料の厚さを薄くして電極間間
隔を狭くすることによって電界強度を強くし更にこれを
複数積層した構造の、いわゆる積層型の素子が考えられ
ている。
)及び(b)に示す。図4(a)は素子の断面図であり
、図4(b)は積層方向の投影図である。なお以下の説
明では圧電効果素子を例にとって説明するが、圧電効果
と電歪効果との違いは、誘電体に電界を印加した時に発
生する歪みが電界に比例するかあるいは電界の2乗に比
例するかの違いであって、素子の材料,構造および製造
方法などは同様のものであるので、以下の圧電効果素子
に関する説明において「圧電効果」を「電歪効果」に読
み替えてよい。
ては、圧電材料1の内部に内部電極2a,2bが一定の
間隔で形成されている。そしてこれらの内部電極は一つ
おきに外部電極3a,3bに接続されている。このよう
な構造は積層セラミックチップコンデンサによく用いら
れる構造であるので、以後このような構造を積層セラミ
ックチップコンデンサ構造と呼ぶこととする。
ミックチップコンデンサの薄膜化技術を利用して、圧電
材料1の層の厚さを数10μm程度にまで薄くすること
ができる。しかもこれらの層を積層するので、低電圧で
も大きな変位を発生するような縦効果利用の素子を実現
することができる。
積層方向から見ると、図4(b)からも分るように内部
電極2aと2bとが重なる部分(図の中央の矩形の内部
)の方が素子の断面(図の最外側の線で囲まれる部分)
の内側になっている。すなわち、基本的に、内部電極の
重なった部分は電界に応じて変形するがその他の部分は
変形しようとしない。
してこの素子を駆動させる場合、周辺部からの束縛があ
るので大きな変位を取り出すのに不利である。また大き
な変位を取り出そうとして高い電圧を印加すると、変形
する部分と変形しにくい部分との境界部分(図4(a)
中に破線で囲った部分)に大きな応力が集中し、はなは
だしい場合にはこの部分に機械的な破壊が生じてしまう
ことがある。とくに上述の境界部分の最上部および最下
部は、この部分に応力が累積するので破壊しやすい。
するために、上記の素子をいくつかの単位に分解しこれ
を合成して一つの素子とすることが提唱されている。
のn分の1の高さを持つ積層セラミックチップコンデン
サ構造の焼結体を作りこの焼結体をn個積み上げる構造
である。このような構造の素子を図5に示す。図5(a
)は素子の断面図であり、図5(b)は積層方向の投影
図である。この素子においては、焼結体5の面の中心部
だけをエポキシなどの有機系の接着剤6で接着すること
によって、各焼結体5を連結している。
した時には、図6に示すように、それぞれの焼結体単位
で変形する。従って素子全体としては、前述の境界部分
に加わる応力が焼結体単位に分散され全体として緩和さ
れる。
電圧を繰り返しパルス的に印加して動作させるような使
い方があるが、上記の素子構造によれば、このような使
い方をした時でも機械的破壊に至るまでの寿命を延ばす
ことができる。しかも素子の変位を増大させることもで
きる。
に示す従来の積層型の素子では、積層セラミックチップ
コンデンサ構造の焼結体5を接着する際に有機系の接着
剤(例えばエポキシ樹脂など)6を用いている。
に組み込んで使用する時に、システム側からの要求で素
子自体が高温に曝されることがある。例えば、この素子
を搭載した基板をはんだリフロー炉に通す場合には23
0℃近い温度に曝される。このような条件の下では、有
機系の接着剤6の接着強度が劣化し場合によっては接着
面で剥れてしまうということが起る。
電歪効果素子)は、圧電効果(電歪効果)を示す材料の
層と内部電極の層とが交互に積層されそれぞれの内部電
極が二つの外部電極のいずれかに接続されている構造の
焼結体が積層方向に少なくとも二以上積み重ねられてい
る型の圧電効果素子(電歪効果素子)であって、互いに
隣り合う焼結体の積層方向に垂直な面同志が、ガラスを
主成分とする無機物接着層を介して接着されていること
を特徴とする。
参照して説明する。図1(a)は本発明の第1の実施例
の構造を示す断面図であり、図1(b)は第1の実施例
の積層方向の投影図である。また図2は本実施例の製造
工程を示すフローチャート図である。
のは、図1において焼結体5同志を接着するのにガラス
を主成分とする無機物接着層7を用いている点である。
ン酸ージルコン酸鉛系の圧電効果を示す材料である。
の材料の予焼粉末に有機系の溶剤,バインダおよび可塑
剤を添加し、ドクターブレード法で約130μmの厚さ
のグリーンシートを作製する。
圧着工程に移る。ここではグリーンシートを乾燥させ、
その上に銀ーパラジウム合金粉末を主成分とする内部電
極用ペーストを印刷し、所定の形状に切断した後所定の
枚数を積層、熱圧着して生積層体を得る。
成工程を行なう。ここでは前述の生積層体を所定の寸法
に切断した後、約500℃で加熱して有機系のバインダ
を除去し、その後約1100℃の温度で焼成を行なう。
、次いで外部電極印刷工程および焼成工程で外部電極3
a,3bを形成される。そして積層セラミックチップコ
ンデンサ構造の焼結体5となる。外部電極3a,3bは
銀ーパラジウム合金粉末を主成分としたペーストを85
0℃の温度で焼成して形成する。
5mm×5mm、高さが1mmであり、内部電極2aと
2bとの重なりの部分の面積が4.7mm×4.7mm
である。また内部電極2aと2bとの間の距離は約10
0μmである。なお図1は素子の構造を模式的に描いた
ものであって各焼結体5の内部には内部電極が4枚しか
示されていないが、実際の焼結体では10枚の内部電極
が形成されている。本実施例では次の無機物塗布工程お
よび焼成工程で、上記の積層セラミックチップコンデン
サ構造の焼結体を10個接着した。
鉛系ガラスを主成分とし有機系のバインダ,溶剤および
可塑剤の入った無機物ペーストをディスペンサで塗布す
る。そして10個の焼結体を積み重ね約150℃で乾燥
して有機系の溶剤を除去した後、さらに約680℃で加
熱して無機物を焼成する。その結果ガラスと焼結体5中
の圧電材料1とが接合することによって、10個の焼結
体5が無機物接着層7を介して連結された構造の素子が
得られる。なお無機物接着層7の接着面積は約1.5m
mφである。
電極同志を、リード線4a,4bを高温はんだではんだ
付けすることによって電気的に接続して本実施例の素子
を完成する。
を行なった。試料は、本実施例による素子とエポキシ樹
脂で接着した従来の構造の素子とであり、それぞれ10
0個ずつである。これらの試料を230℃の恒温層内に
60分間放置した。
が劣化し接着面からの剥れが見られたのにして、本実施
例による素子ではいずれも接着強度の劣化はなかった。 なお本実施例の素子でははんだの融点である240℃ま
では接着強度が劣化しないことを確認した。
オブ酸ーチタン酸鉛系の電歪材料を用いた素子について
も同様の調査を試みたが上記の結果と全く同様の結果が
得られた。
れの主成分であるガラスに、5,10,15重量パーセ
ントのアルミナを加えた無機物ペーストを使った場合で
も全く同様の効果が得られた。
る。図3(a)は本発明の第2の実施例の構造を示す断
面図であり、図3(b)は第2の実施例の積層方向の投
影図である。
るのは、それぞれの焼結体において無機物接着層7とこ
の無機物接着層7に最も近い内部電極2c,2dとの間
にガラス拡散防止層8が設けられている点である。この
ガラス拡散防止層8の材料は第1の実施例の内部電極に
用いられたと同じ銀ーパラジウム合金粉末を主成分とす
るペーストを焼成したものである。
一の材料を用い同様の製造工程によって作製される。た
だし本実施例の場合には、ガラス拡散防止層8を設ける
ために、図2示す製造工程のフローチャート図に対して
成膜工程および内部電極印刷工程と積層工程に下記のよ
うなサブ工程が追加される。
電材料1用のグリーンシートを作る際に、これとは別に
ガラス拡散防止層8用のグリーンシートを作製する。こ
のグリーンシートの材料は圧電材料1用のグリーンシー
トと同一であり、大きさも同じである。但し厚さは10
μmと薄くする。
グリーンシートに内部電極用ペーストを印刷する時に、
上記のガラス拡散防止8用のグリーシートにも同じ内部
電極用ペーストを印刷する。この場合印刷パターンは、
図3(b)に示すように、3mm×3mmとし完成後の
厚さが3μmになるように調整する。
ートとガラス拡散防止層用8のグリーンシートとを積層
する。
第1の実施例と同様の構造になるように積層し、更にそ
の外側に図3(b)に示すように、ガラス拡散防止層8
用のグリーンシートを1枚積層する。この時ガラス拡散
防止層8用グリーンシート上の内部電極用ペーストが内
側を向くように積層する。
り、上記のようにして得られた生積層体から焼結体5を
作製しこの焼結体5を無機物接着層7で接着する工程を
経て第2の実施例の素子を完成する。
拡散防止層8は、面積が3mm×3mm,厚さが3μm
である。またこのガラス拡散防止層8と無機物接着層7
との間の距離は約8μmである。
接着層7を挟んで接着された焼結体5の、この無機物接
着層7に最も近い内部電極2cと2dの間の絶縁耐圧が
第1の実施例による素子に比べて良くなるものと期待さ
れる。
第1の実施例の素子では、無機物接着層7の主成分のガ
ラスと圧電材料1とが反応して反応層9が形成されるの
であるが、この反応層9は空孔が多く緻密性がよくない
。このため内部電極2cおよび2d間に5高い電圧が加
わると反応層9の付近で絶縁破壊が生じやすくなる。
機物接着層7と内部電極2c,2dとの間に設けたガラ
ス拡散防止層8がガラスの拡散を阻止し、圧電材料用の
セラミックスと同様の緻密な層が厚く残されるので、内
部電極2cと2dとの間の絶縁耐圧は高いままに保たれ
る。
顕微鏡で観察したところ、ガラス拡散防止層8よりも内
側の部分では、粒子形状が他の圧電材料1の部分に比べ
て変っていないのに対して、ガラス拡散防止層8より外
側の部分ではこれが変質している様子が観察された。す
なわち、無機物接着層7の主成分のガラスの拡散がガラ
ス拡散防止層8によって阻止されているものと考えるこ
とができる。
行なった。試料は、第1の実施例の素子50個と第2の
実施例の素子50個である。これらの試料に対して、温
度40℃,湿度90〜95%RHの条件下で定格直流電
圧150Vを印加して耐湿負荷寿命試験を施した。
間に、第1の実施例の素子では2個の絶縁破壊不良が発
生したのに対して、第2の実施例の素子では不良は発生
しなかった。
オブ酸ーチタン酸鉛系の電歪材料を用いた素子について
も同様の調査を試みたが上記の結果と全く同様の結果が
得られた。
ス成分に5,10,15重量パーセントのアルミナを加
えた無機物ペーストを用いた場合でも同様の結果が得ら
れることを確認した。
ラミックチップコンデンサ構造の焼結体を接着して素子
を作る時に、接着剤として従来のエポキシなどの有機系
接着剤に替えて、ガラスを主成分とする無機物接着剤を
用いている。
れた場合でも焼結体同志の接着強度が劣化することのな
いシステム側からの耐高温性に対する要求を満足するこ
とのできる素子が得られる。
を設けることにより、無機物接着剤内の成分が拡散して
絶縁耐圧の低い反応層を形成することを阻止することが
できるので焼結体間の絶縁耐圧に優れた信頼性の高い素
子を提供することができる。
である。分図(b)は、本発明の第1の実施例の積層方
向の投影図である。
造工程を説明するためのフローチャート図である。
である。分図(b)は、本発明の第2の実施例の積層方
向の投影図である。
である。分図(b)は、従来の素子の第1の例の積層方
向の投影図である。
である。分図(b)は、従来の素子の第2の例の積層方
向の投影図である。
ための模式図である。
外部電極 4a,4b リード線 5 焼結体 6 接着剤 7 無機物接着層 8 ガラス拡散防止層 9 反応層
Claims (8)
- 【請求項1】 圧電効果を示す材料の層と内部電極の
層とが交互に積層されそれぞれの内部電極が二つの外部
電極のいずれかに接続されている構造の焼結体が積層方
向に少なくとも二以上積み重ねられている型の圧電効果
素子であって、互いに隣り合う焼結体の積層方向に垂直
な面同志が、ガラスを主成分とする無機物接着層を介し
て接着されていることを特徴とする圧電効果素子。 - 【請求項2】 電歪効果を示す材料の層と内部電極の
層とが交互に積層されそれぞれの内部電極が二つの外部
電極のいずれかに接続されている構造の焼結体が積層方
向に少なくとも二以上積み重ねられている型の電歪効果
素子であって、互いに隣り合う焼結体の積層方向に垂直
な面同志が、ガラスを主成分とする無機物接着層を介し
て接着されていることを特徴とする電歪効果素子。 - 【請求項3】 請求項1記載の圧電効果素子であって
、前記焼結体が、前記無機物接着層に最も近い内部電極
と前記無機物接着層との間に、無機物拡散防止層を有す
ることを特徴とする圧電効果素子。 - 【請求項4】 請求項2記載の電歪効果素子であって
、前記焼結体が、前記無機物接着層に最も近い内部電極
と前記無機物接着層との間に、無機物拡散防止層を有す
ることを特徴とする電歪効果素子。 - 【請求項5】 請求項3記載の圧電効果素子であって
、前記無機物拡散防止層が、銀ーパラジウム合金粉末を
主成分とするペーストを焼成して形成されたものである
ことを特徴とする圧電効果素子。 - 【請求項6】 請求項4記載の電歪効果素子であって
、前記無機物拡散防止層が、銀ーパラジウム合金粉末を
主成分とするペーストを焼成して形成されたものである
ことを特徴とする電歪効果素子。 - 【請求項7】 請求項1,請求項3および請求項5記
載の圧電効果素子の製造方法であって、前記焼結体の隣
り合う他の焼結体と接触する面に、ガラスを主成分とす
る無機物ペーストを塗布する工程と、前記無機物ペース
トを塗布された焼結体を所定数重ね合わせて焼成する工
程とを含むことを特徴とする圧電効果素子の製造方法。 - 【請求項8】 請求項2,請求項4および請求項6記
載の電歪効果素子の製造方法であって、前記焼結体の隣
り合う他の焼結体と接触する面に、ガラスを主成分とす
る無機物ペーストを塗布する工程と、前記無機物ペース
トを塗布された焼結体を所定数重ね合わせて焼成する工
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|---|---|---|---|
| JP3033934A JP2705333B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 圧電効果素子および電歪効果素子並びにその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3033934A JP2705333B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 圧電効果素子および電歪効果素子並びにその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04273183A true JPH04273183A (ja) | 1992-09-29 |
| JP2705333B2 JP2705333B2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=12400342
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3033934A Expired - Lifetime JP2705333B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 圧電効果素子および電歪効果素子並びにその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP2705333B2 (ja) |
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| JP2705333B2 (ja) | 1998-01-28 |
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