JPH0411255B2 - - Google Patents
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- JPH0411255B2 JPH0411255B2 JP58039555A JP3955583A JPH0411255B2 JP H0411255 B2 JPH0411255 B2 JP H0411255B2 JP 58039555 A JP58039555 A JP 58039555A JP 3955583 A JP3955583 A JP 3955583A JP H0411255 B2 JPH0411255 B2 JP H0411255B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
- C07C45/78—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
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- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
- Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
本発明は結晶性酢酸セルロース型を用いた分
離剤に関し、種々の異性体、特に従来分離が非常
に困難であつた光学異性体の分離に優れた分離能
力を有する新規な分離剤を提供するものである。 医薬、農薬、食品等の生理活性化合物には光学
異性体が多く、特に近年薬害防止の必要性や単位
使用量当りの効力の向上を図る必要から従来ラセ
ミ体のままで使用されていた化合物でも光学分割
が必要となる場合が多くなつてきた。本発明の分
離剤を用いた光学分割により光学活性な生理活性
物質及びその原料、中間体や不斉合成するための
触媒等が容易に提供され得る。 従来光学分割用の分離剤で実用的なものは少な
く、合成高分子化合物としては、光学活性ポリメ
タクリル酸トリフエニルメチル(特開昭57−
150432号公報参照)、光学活性ポリメタクリルア
ミド(特開昭51−81891号公報参照)が知られて
いるに過ぎない。一方天然物に由来するものとし
ては、澱粉(西ドイツ特許第1013655号、第
1013657号、第1016713号参照)、セルロース、羊
毛等を用いて分割した例があるが、天然物に由来
するものはいずれも極めてわずかの効率しか有し
ないか、あるいは限定された或る種の光学異性体
にしか適用され得ないという欠点を有している。 また、変性天然物である酢酸セルロースについ
ては、ほとんど光学分割能を示さないことが知ら
れていたが(A.Lu¨ttringhaus、V.Hess、H.J.
Rosenbaum:Z.Naturforsch.、B22、1296(1967)
参照)、近年G.Hesseらは、微結晶セルロースを
ベンゼン中で懸濁させて不均一系で酢化して得ら
れる微結晶酢酸セルロースは優れた光学分割能を
示すことを見いだした(G.Hesse、R.Hagel:
Chromatographia、6、277(1973);G.Hesse、
R.Hagel:ibid.、9 62(1976);G.Hesse、R.
Hagel:Liebigs Ann.Chem.、1976、996参照)。
この酢酸セルロースは、その中に元のセルロース
の結晶構造を残しており、酢酸セルロース型と
いわれるものである。 しかしながら、上記の微結晶酢酸セルロースを
合成する反応は不均一反応であるため、ロツト間
のばらつきが大きく、同程度の分離能力を持つ分
離用吸着剤を得ることは困難であつた。 本発明者らは、この微結晶酢酸セルロースの欠
点に鑑み、鋭意研究の結果、主たる結晶部分が三
酢酸セルロース型の結晶形からなる結晶性酢酸
セルロースが、優れた光学分割能を持つ分離剤に
なることを見いだしたのである。 即ち、本発明は主たる結晶部分が三酢酸セルロ
ース型の結晶形からなり、結晶化度が25%以上
の結晶性酢酸セルロースを有効成分とする光学異
性体分離用の分離剤である。 本発明の分離剤は、主成分である型三酢酸セ
ルロースが、セルロースを酢化して三酢酸セルロ
ースとし、更に高結晶化する工程中に於て、少な
くとも一度は均一系の状態を経由して得られるも
の含むものである。 従来公知の酢酸セルロース系の分離剤はいわゆ
る微結晶セルロースを不均一系でアセチル化して
得られるものであり、本質的には酢酸セルロース
型であり、分離の溶出時間がかかりすぎるなど
の問題点があり、必ずしも分離剤として望ましい
ものではない。これに対し本発明者らは一旦溶解
した状態を経た三酢酸セルロースを、適切な結晶
化の処理を行なうことにより光学分離能を示すこ
とを見出した。このことは均一系で大量に生産さ
れている三酢酸セルロースをも出発原料として用
いることを可能にすると共に、分離剤として使用
する場合に球状微粉末や繊維状、膜状、多孔体
等、使い方に応じて適当な形に加工することを可
能にする点で極めて大きい長所である。しかも、
既知の分離剤が、その製法から見て三酢酸セルロ
ース型の結晶構造を持つと考えられるのに対
し、一旦溶解状態を経て結晶化させた三酢酸セル
ロースは溶解前に型であると型であるとにか
かわらず一般に型の結晶構造を持つ場合が多
く、本発明による分離剤はその結晶構造の違いに
より、既知の分離剤とは異つた分離特性を持つも
のである。 特に、本発明の分離剤は、酢酸セルロース型
のため、分離の溶出時間が大巾に改善されてい
る。 本発明に用いる結晶性の型三酢酸セルロース
は、型又は型のセルロースを酢化して型又
は型の三酢酸セルロースとし、これを結晶形
型の三酢酸セルロースに結晶化させることによつ
て得られる。酢化反応は、均一系反応でも不均一
系反応でも良く、反応は従来公知の方法で行なう
ことができる。得られた三酢酸セルロースを結晶
化度25%以上の結晶性三酢酸セルロース(型)
にする方法としては、1膨潤剤と非膨潤剤の割合
を変える方法、2再沈殿法等がある。 なお、酢酸セルロースを型から型にするに
は、酢化反応において、或いは反応後において、
一度は均一系を経ればできるのである。 膨潤剤とは三酢酸セルロースを良く膨潤させる
溶媒を意味し、非膨潤剤とはエタノール、メタノ
ール、ホルムアミド、水などの三酢酸セルロース
を膨潤させない溶媒を意味する。 膨潤剤として適当なものは、アセトン−水
(8/2)、THF−水(8/2)などがある。 上記1の方法は、三酢酸セルロースを膨潤剤に
浸し、更に非膨潤剤を徐々に加えて非膨潤剤の割
合を増加させて結晶化させる方法と、膨潤剤と非
膨潤剤の混合溶媒に三酢酸セルロースを浸し、膨
潤剤を留去することによつて非膨潤剤の割合を増
加させて結晶化させる方法があり、両者の方法を
組み合せて用いても良い。後者の方法の場合、膨
潤剤としては非膨潤剤より蒸気圧の低い溶媒を選
ぶ必要がある。又、結晶性三酢酸セルロースと非
膨潤剤の分離は別又は留去によつて行なえる。
得られた結晶性三酢酸セルロースは熱処理によつ
て更に結晶化度を高めることもできる。 上記2の方法は、三酢酸セルロースをアセト
ン、THF、クロロホルム、メチレンクロリド、
酢酸メチル、DMSOなどの溶剤に溶かした後、
メタノール、エタノール、ホルムアミド、水など
の極性沈殿剤を徐々に加えて沈殿剤の割合を増加
させて結晶化させる方法と、溶剤と沈殿剤の混合
溶媒に、三酢酸セルロースを溶かし、溶剤を留去
することによつて沈殿剤の割合を増加させて結晶
化させる方法とがあり、両者の方法を組み合せて
用いても良い。後者の方法の場合、溶剤としては
沈殿剤より蒸気圧の低い溶媒を選ぶ必要がある。
又、結晶性三酢酸セルロース沈殿剤の分離は別
又は留去によつて行なえる。更に熱処理によつて
結晶化度を高めることもできる。 本発明でいう型又は型のセルロース又は三
酢酸セルロースの定義については、例えば右田、
米沢、近藤編になる「木材化学」(共立出版株式
会社発行)の上巻188〜189頁に述べられている。 本発明の結晶性三酢酸セルロースの結晶形型
とは、従来学術的に結晶形型と呼ばれるもので
あり、CuK〓1線によるX線結晶回折において、回
折角2θが8.4°、10.4°、13.2°付近に三つのピークを
持つことを特徴としている。本発明に用いる結晶
性三酢酸セルロースの結晶性は高い方が好まし
く、具体的には結晶化度は25%以上である。結晶
性三酢酸セルロースの重合度は2〜3000のもので
あればいかなるものでも良いが、好ましくは5〜
300である。結晶性三酢酸セルロースの遊離水酸
基含量は3.2%以下、好ましくは2.0%以下、更に
好ましくは1.2%以下であることが好ましい。 本発明の結晶性型三酢酸セルロースを分離剤
とするには、結晶性型三酢酸セルロースをその
まま用いる方法と、支持体に被覆するか、又は製
膜して用いる方法がある。結晶性酢酸セルロース
をそのまま使用するには粒径が0.01μm〜1cmの
ものが使用できるが、好ましくは0.1μm〜100μm
である。0.01μm以下であると機械的強度が弱く
なり、1cm以上であると分離の効率が低下する。
結晶性三酢酸セルロースを粉砕、分級する場合に
は、乳鉢、ボールミル等によつて機械的に粉砕し
ても良く、又不溶性の溶媒に分散させた後、超音
波処理をすることによつても粉砕できる。分級は
網又は溶媒中での沈降速度の差によつて行なえ
る。結晶性三酢酸セルロースとしては多孔性のも
のが好ましい。 支持体に結晶性三酢酸セルロースを被覆する方
法としては、物理的に被覆する方法、或は化学的
に結合させる方法などがある。被覆方法として
は、例えば酢酸セルロースを溶媒に溶解させ、こ
れを支持体に加えて溶媒を留去乾燥させる方法が
ある。 尚、支持体としては適当な空隙をもつものが好
ましく、例えば多孔質有機担体又は多孔質無機担
体があり、好ましくは多孔質無機担体である。多
孔質有機担体としては適当なものは、ポリスチレ
ン、ポリアクリルアミド、ポリアクリレート等か
ら成る高分子物質があげられる。多孔質無機担体
として適当なものはシリカ、アルミナ、マグネシ
ア、酸化チタン、ガラス、ケイ酸塩、カオリンの
如き合成若しくは天然の物質があげられ、酢酸セ
ルロースとの親和性を良くするために表面処理を
行つても良い。表面処理の方法としては、有機シ
ラン化合物を用いたシラン化処理やプラズマ重合
による表面処理法等がある。支持体に被覆する量
としては一般に0.01〜100重量%であり、好まし
くは10〜50重量%である。 分離剤の使用方法としては、通常のクロマトグ
ラフ法やバツチ式分離法が適用できる。クロマト
グラフ法ではカラムクロマト(液体又は気体)の
カラムの充填剤として本発明の分離剤を使用でき
るし、薄層クロマトとして本発明の分離を被覆す
ることもできる。パツチ式分離法とは、分離すべ
き溶液中に本発明の分離剤を入れ、一方を吸着さ
せた後に溶液と分離剤を機械的に分ける方法であ
る。いずれの場合にも、分離能が優れるように溶
媒を選択することが必要である。 本発明の分離剤の対象となるものは、2種又は
それ以上の成分からなる有機物又は無機物であ
り、溶媒に溶解性のものであれば良い。特に従来
幾何異性体、光学異性体などの分離が困難であつ
た異性体の分離に応用できる。又、ゲルパーミエ
ーシヨンクロマトグラフイーとしても使用でき
る。 分離可能な幾何異性体としては例えばシス体と
トランス体や、二置換芳香族異性体、例えばo−
キシレン、m−キシレン、p−キシレン等であ
る。 分離可能な光学異性体としては、分離可能なも
のであれば特に限定されないが特に有効なものを
例示すると、不斉炭素又は窒素を持つ化合物とし
て2−フエニルシクロヘキサノン、2−(1−フ
エニルエチル)アニソール、トレガー塩基、N−
メチルバルビタール誘導体、シアノ酢酸エステ
ル、トランス−1,2−ジフエニルシクロプロパ
ン、又分離が困難であつた不斉炭素を持たない光
学異性体である分子不斉な化合物等が例示でき
る。 本質的には分離の対象となる光学異性体は不斉
中心を持つ化合物や分子不斉な化合物で、本発明
の分離剤によつて光学異性体のどちらか一方がよ
り強く保持されるものである。 以下、本発明を実施例によつて詳述するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。尚実施
例中に示した物性値の測定は以下のように行なつ
た。 1 結晶化度 結晶化度は理学電機製Geigerflexを用いた
CuK〓1線によるX線結晶回折から求めた。 結晶化度は原理的にはX線回折スペクトルを
結晶性散乱と非晶性散乱の各々に相当する部分
に分け、次式により求められる。 結晶化度(%)=結晶性散乱の強度/結
晶性散乱の強度+非晶性散乱の強度×100 しかし実際にはこの分割を任意性が入らない
ようにして行なうことは極めて困難である。従
つて任意性を排除するための便宜的な方法とし
て以下のような手続に基づいて結晶性、非晶性
各散乱の強度を近似値として求めた。従つてこ
れらの値は他の文献等に与えられている数値と
直接比較することはできない。 測定値として本発明に用いる結晶性型三酢
酸セルロースの一例のX線回折スペクトルを第
1図に示した。結晶性散乱に対応する部分とし
ては散乱曲線上回折角2θが14.4°にあたる点
(A点)、11.4°にあたる極小点(B点、この位
置に極小値が現れない場合には一括して「結晶
化度が低い」とした。)と7.2°にあたる点(C
点)を結んだ線よりも上(第1図斜線部)の部
分で近似した。又非晶性散乱に対応する部分は
以下のように推定した。第2図に最も非晶性の
高いと考えられる非晶性三酢酸セルロース試料
のX線回折スペクトルを示した。これを2θ=9°
と2θ=17°にピークを持つ二つの対称な曲線
(第2図破線と一点鎖線)に分割した。上記の
結晶性散乱に対応する非晶散乱として、第2図
の2θ=9°に中心を持つ曲線と同じ分布を持ち、
ピーク強度が第1図のB点の散乱強度と同じに
なるような曲線をもつて近似した。尚、いずれ
のスペクトルもベースラインとしては2θ=40°
での散乱強度を補外した。 尚、半値巾は2θ=14.4°、2θ=11.4°、2θ=7.2°
にあたる点を結んだ線を結晶性散乱のベースラ
インと仮定し、三つのピークそれぞれについて
半値巾を測定し、平均値をとつた。 2 重合度 2−1 蒸気圧浸透圧法 ベーパープレツシヤーオスモメーター
CORONA117を用いて溶媒にクロロホルム
−1%エタノールの混合溶媒を使用して測定
した。 2−2 粘度法 ジクロロメタン−メタノール(9:1)を
溶媒とし、0.2%溶液の還元粘度をもつて
〔η〕と近似し、Kn=5.65×10-4を使用して
計算した。 重合度=〔η〕/Km 3 遊離水酸基の定量 Carl J.Malm(Anal.Chem.26・188(1954)参
照)らの水酸基のフエニルカルバモイル化によ
る定量を行なつた。即ち三酢酸セルロースを90
℃のピリジン中、大過剰のフエニルイソシアナ
ートで30分処理し、再沈澱精製した後、紫外吸
収スペクトルの272nmの吸収強度から水酸基
とフエニルイソシアナートの反応で生成したフ
エニルカルバモイル基の量を計算した。フエニ
ルカルバモイル基のモル吸光係数は705という
値を用いた。この値はセロビオースプタアセテ
ートカルバニレートから求めた値である。得ら
れたデータはもとの三酢酸セルロース中の水酸
基の重量%として表わした。 実施例 1 市販の三酢酸セルロース(蒸気圧浸透圧法によ
り求めた平均重合度=111、分子量分布w/
Mo=2.45、遊離水酸基含量0.35%)140gを1.4
の酢酸中で膨潤せしめ、無水酢酸23.2ml、硫酸
7.0ml、水8.4mlを加え、3時間80℃で反応させ
た。その後、氷水で冷却し26%酢酸マグネシウム
水溶液86.8gで硫酸を中和した。生成した溶液は
水−イソプロパノール混合溶媒に加えて酢酸セル
ロースを沈殿させ、別し、乾燥した。得られた
酢酸セルロースをアセトンに溶解させ、不溶部を
加圧過することによつて除いた後、沈殿が生成
しない程度の水を加え、ロータリエバポレートを
用いて溶媒を留去した。得られた白色粉末を減圧
乾燥した。 得られた結晶性酢酸セルロースは多孔性で、X
線回折の結果から、46%の結晶化度を持つ結晶形
型の三酢酸セルロースであることがわかつた。
又、粘度測定より平均重合度は23であつた。 実施例 2 数平均重合度110、水酸基含量0.35の三酢酸セ
ルロースを振動粉砕機で粉砕し、250meshのふる
いを通過するものを集めた。この粉末はX線回折
スペクトルにおいて結晶性三酢酸セルロース型
を示す2θが8°から14°の範囲内の三つのピークは
認められず、結晶化度は極めて低かつた。この粉
末10gをフラスコ中でアセトン10ml、水5mlの混
合液に懸濁し、撹拌しながら65mlのアセトンをゆ
つくり滴下した。次いでフラスコに蒸留装置を接
続し、アセトンを留去しながら約100mlの水をゆ
つくり滴下した。留出液の沸点が90℃に達した時
点で蒸留を終り放冷した。三酢酸セルロース粉末
をグラスフイルタで分離、水洗し減圧下に室温で
乾燥した。この物質は、型でその結晶化度は32
%と評価された。 実施例 3 実施例1で得た酢酸セルロースをエタノール中
で28KHzの超音波をかけて粉砕後、酢酸セルロー
スを沈降速度の違いによつて粒径を分級した。沈
降速度の遅い酢酸セルロースの長さ25cm、内径
0.4cmのステンレスカラムにスラリー法で充填し
た。このカラムを用いて表−1に示した各ラセミ
体の光学分割を試験した。使用した液体クロマト
グラフ機は、日本分光工業(株)製のTRI ROTAR
SRを用い、使用した検出機は日本分光工業(株)製
のUVIDEC−100−IVを用いた。キヤリア溶媒は
エタノールを用い、0.2ml/分で用いた。カラム
の空隙容量(dead volume)はヘキサンにて2.5
mlであつた。表−1及び第3図、第4図に試験結
果を示す。尚、表−1中の用語の定義は次の通り
である。 容量比(k′)=〔(対掌体の保持時間)−(デツト
タイム)〕/デツドタイム 分離係数(α)=より強く吸着される対掌体の容量比
/より弱く吸着される対掌体の容量比 分離度(RS)=2×(より強く吸着される対掌体とよ
り弱く吸着される対掌体の両ピーク間の距離)/(両ピ
ークのバンド幅の合計)
離剤に関し、種々の異性体、特に従来分離が非常
に困難であつた光学異性体の分離に優れた分離能
力を有する新規な分離剤を提供するものである。 医薬、農薬、食品等の生理活性化合物には光学
異性体が多く、特に近年薬害防止の必要性や単位
使用量当りの効力の向上を図る必要から従来ラセ
ミ体のままで使用されていた化合物でも光学分割
が必要となる場合が多くなつてきた。本発明の分
離剤を用いた光学分割により光学活性な生理活性
物質及びその原料、中間体や不斉合成するための
触媒等が容易に提供され得る。 従来光学分割用の分離剤で実用的なものは少な
く、合成高分子化合物としては、光学活性ポリメ
タクリル酸トリフエニルメチル(特開昭57−
150432号公報参照)、光学活性ポリメタクリルア
ミド(特開昭51−81891号公報参照)が知られて
いるに過ぎない。一方天然物に由来するものとし
ては、澱粉(西ドイツ特許第1013655号、第
1013657号、第1016713号参照)、セルロース、羊
毛等を用いて分割した例があるが、天然物に由来
するものはいずれも極めてわずかの効率しか有し
ないか、あるいは限定された或る種の光学異性体
にしか適用され得ないという欠点を有している。 また、変性天然物である酢酸セルロースについ
ては、ほとんど光学分割能を示さないことが知ら
れていたが(A.Lu¨ttringhaus、V.Hess、H.J.
Rosenbaum:Z.Naturforsch.、B22、1296(1967)
参照)、近年G.Hesseらは、微結晶セルロースを
ベンゼン中で懸濁させて不均一系で酢化して得ら
れる微結晶酢酸セルロースは優れた光学分割能を
示すことを見いだした(G.Hesse、R.Hagel:
Chromatographia、6、277(1973);G.Hesse、
R.Hagel:ibid.、9 62(1976);G.Hesse、R.
Hagel:Liebigs Ann.Chem.、1976、996参照)。
この酢酸セルロースは、その中に元のセルロース
の結晶構造を残しており、酢酸セルロース型と
いわれるものである。 しかしながら、上記の微結晶酢酸セルロースを
合成する反応は不均一反応であるため、ロツト間
のばらつきが大きく、同程度の分離能力を持つ分
離用吸着剤を得ることは困難であつた。 本発明者らは、この微結晶酢酸セルロースの欠
点に鑑み、鋭意研究の結果、主たる結晶部分が三
酢酸セルロース型の結晶形からなる結晶性酢酸
セルロースが、優れた光学分割能を持つ分離剤に
なることを見いだしたのである。 即ち、本発明は主たる結晶部分が三酢酸セルロ
ース型の結晶形からなり、結晶化度が25%以上
の結晶性酢酸セルロースを有効成分とする光学異
性体分離用の分離剤である。 本発明の分離剤は、主成分である型三酢酸セ
ルロースが、セルロースを酢化して三酢酸セルロ
ースとし、更に高結晶化する工程中に於て、少な
くとも一度は均一系の状態を経由して得られるも
の含むものである。 従来公知の酢酸セルロース系の分離剤はいわゆ
る微結晶セルロースを不均一系でアセチル化して
得られるものであり、本質的には酢酸セルロース
型であり、分離の溶出時間がかかりすぎるなど
の問題点があり、必ずしも分離剤として望ましい
ものではない。これに対し本発明者らは一旦溶解
した状態を経た三酢酸セルロースを、適切な結晶
化の処理を行なうことにより光学分離能を示すこ
とを見出した。このことは均一系で大量に生産さ
れている三酢酸セルロースをも出発原料として用
いることを可能にすると共に、分離剤として使用
する場合に球状微粉末や繊維状、膜状、多孔体
等、使い方に応じて適当な形に加工することを可
能にする点で極めて大きい長所である。しかも、
既知の分離剤が、その製法から見て三酢酸セルロ
ース型の結晶構造を持つと考えられるのに対
し、一旦溶解状態を経て結晶化させた三酢酸セル
ロースは溶解前に型であると型であるとにか
かわらず一般に型の結晶構造を持つ場合が多
く、本発明による分離剤はその結晶構造の違いに
より、既知の分離剤とは異つた分離特性を持つも
のである。 特に、本発明の分離剤は、酢酸セルロース型
のため、分離の溶出時間が大巾に改善されてい
る。 本発明に用いる結晶性の型三酢酸セルロース
は、型又は型のセルロースを酢化して型又
は型の三酢酸セルロースとし、これを結晶形
型の三酢酸セルロースに結晶化させることによつ
て得られる。酢化反応は、均一系反応でも不均一
系反応でも良く、反応は従来公知の方法で行なう
ことができる。得られた三酢酸セルロースを結晶
化度25%以上の結晶性三酢酸セルロース(型)
にする方法としては、1膨潤剤と非膨潤剤の割合
を変える方法、2再沈殿法等がある。 なお、酢酸セルロースを型から型にするに
は、酢化反応において、或いは反応後において、
一度は均一系を経ればできるのである。 膨潤剤とは三酢酸セルロースを良く膨潤させる
溶媒を意味し、非膨潤剤とはエタノール、メタノ
ール、ホルムアミド、水などの三酢酸セルロース
を膨潤させない溶媒を意味する。 膨潤剤として適当なものは、アセトン−水
(8/2)、THF−水(8/2)などがある。 上記1の方法は、三酢酸セルロースを膨潤剤に
浸し、更に非膨潤剤を徐々に加えて非膨潤剤の割
合を増加させて結晶化させる方法と、膨潤剤と非
膨潤剤の混合溶媒に三酢酸セルロースを浸し、膨
潤剤を留去することによつて非膨潤剤の割合を増
加させて結晶化させる方法があり、両者の方法を
組み合せて用いても良い。後者の方法の場合、膨
潤剤としては非膨潤剤より蒸気圧の低い溶媒を選
ぶ必要がある。又、結晶性三酢酸セルロースと非
膨潤剤の分離は別又は留去によつて行なえる。
得られた結晶性三酢酸セルロースは熱処理によつ
て更に結晶化度を高めることもできる。 上記2の方法は、三酢酸セルロースをアセト
ン、THF、クロロホルム、メチレンクロリド、
酢酸メチル、DMSOなどの溶剤に溶かした後、
メタノール、エタノール、ホルムアミド、水など
の極性沈殿剤を徐々に加えて沈殿剤の割合を増加
させて結晶化させる方法と、溶剤と沈殿剤の混合
溶媒に、三酢酸セルロースを溶かし、溶剤を留去
することによつて沈殿剤の割合を増加させて結晶
化させる方法とがあり、両者の方法を組み合せて
用いても良い。後者の方法の場合、溶剤としては
沈殿剤より蒸気圧の低い溶媒を選ぶ必要がある。
又、結晶性三酢酸セルロース沈殿剤の分離は別
又は留去によつて行なえる。更に熱処理によつて
結晶化度を高めることもできる。 本発明でいう型又は型のセルロース又は三
酢酸セルロースの定義については、例えば右田、
米沢、近藤編になる「木材化学」(共立出版株式
会社発行)の上巻188〜189頁に述べられている。 本発明の結晶性三酢酸セルロースの結晶形型
とは、従来学術的に結晶形型と呼ばれるもので
あり、CuK〓1線によるX線結晶回折において、回
折角2θが8.4°、10.4°、13.2°付近に三つのピークを
持つことを特徴としている。本発明に用いる結晶
性三酢酸セルロースの結晶性は高い方が好まし
く、具体的には結晶化度は25%以上である。結晶
性三酢酸セルロースの重合度は2〜3000のもので
あればいかなるものでも良いが、好ましくは5〜
300である。結晶性三酢酸セルロースの遊離水酸
基含量は3.2%以下、好ましくは2.0%以下、更に
好ましくは1.2%以下であることが好ましい。 本発明の結晶性型三酢酸セルロースを分離剤
とするには、結晶性型三酢酸セルロースをその
まま用いる方法と、支持体に被覆するか、又は製
膜して用いる方法がある。結晶性酢酸セルロース
をそのまま使用するには粒径が0.01μm〜1cmの
ものが使用できるが、好ましくは0.1μm〜100μm
である。0.01μm以下であると機械的強度が弱く
なり、1cm以上であると分離の効率が低下する。
結晶性三酢酸セルロースを粉砕、分級する場合に
は、乳鉢、ボールミル等によつて機械的に粉砕し
ても良く、又不溶性の溶媒に分散させた後、超音
波処理をすることによつても粉砕できる。分級は
網又は溶媒中での沈降速度の差によつて行なえ
る。結晶性三酢酸セルロースとしては多孔性のも
のが好ましい。 支持体に結晶性三酢酸セルロースを被覆する方
法としては、物理的に被覆する方法、或は化学的
に結合させる方法などがある。被覆方法として
は、例えば酢酸セルロースを溶媒に溶解させ、こ
れを支持体に加えて溶媒を留去乾燥させる方法が
ある。 尚、支持体としては適当な空隙をもつものが好
ましく、例えば多孔質有機担体又は多孔質無機担
体があり、好ましくは多孔質無機担体である。多
孔質有機担体としては適当なものは、ポリスチレ
ン、ポリアクリルアミド、ポリアクリレート等か
ら成る高分子物質があげられる。多孔質無機担体
として適当なものはシリカ、アルミナ、マグネシ
ア、酸化チタン、ガラス、ケイ酸塩、カオリンの
如き合成若しくは天然の物質があげられ、酢酸セ
ルロースとの親和性を良くするために表面処理を
行つても良い。表面処理の方法としては、有機シ
ラン化合物を用いたシラン化処理やプラズマ重合
による表面処理法等がある。支持体に被覆する量
としては一般に0.01〜100重量%であり、好まし
くは10〜50重量%である。 分離剤の使用方法としては、通常のクロマトグ
ラフ法やバツチ式分離法が適用できる。クロマト
グラフ法ではカラムクロマト(液体又は気体)の
カラムの充填剤として本発明の分離剤を使用でき
るし、薄層クロマトとして本発明の分離を被覆す
ることもできる。パツチ式分離法とは、分離すべ
き溶液中に本発明の分離剤を入れ、一方を吸着さ
せた後に溶液と分離剤を機械的に分ける方法であ
る。いずれの場合にも、分離能が優れるように溶
媒を選択することが必要である。 本発明の分離剤の対象となるものは、2種又は
それ以上の成分からなる有機物又は無機物であ
り、溶媒に溶解性のものであれば良い。特に従来
幾何異性体、光学異性体などの分離が困難であつ
た異性体の分離に応用できる。又、ゲルパーミエ
ーシヨンクロマトグラフイーとしても使用でき
る。 分離可能な幾何異性体としては例えばシス体と
トランス体や、二置換芳香族異性体、例えばo−
キシレン、m−キシレン、p−キシレン等であ
る。 分離可能な光学異性体としては、分離可能なも
のであれば特に限定されないが特に有効なものを
例示すると、不斉炭素又は窒素を持つ化合物とし
て2−フエニルシクロヘキサノン、2−(1−フ
エニルエチル)アニソール、トレガー塩基、N−
メチルバルビタール誘導体、シアノ酢酸エステ
ル、トランス−1,2−ジフエニルシクロプロパ
ン、又分離が困難であつた不斉炭素を持たない光
学異性体である分子不斉な化合物等が例示でき
る。 本質的には分離の対象となる光学異性体は不斉
中心を持つ化合物や分子不斉な化合物で、本発明
の分離剤によつて光学異性体のどちらか一方がよ
り強く保持されるものである。 以下、本発明を実施例によつて詳述するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。尚実施
例中に示した物性値の測定は以下のように行なつ
た。 1 結晶化度 結晶化度は理学電機製Geigerflexを用いた
CuK〓1線によるX線結晶回折から求めた。 結晶化度は原理的にはX線回折スペクトルを
結晶性散乱と非晶性散乱の各々に相当する部分
に分け、次式により求められる。 結晶化度(%)=結晶性散乱の強度/結
晶性散乱の強度+非晶性散乱の強度×100 しかし実際にはこの分割を任意性が入らない
ようにして行なうことは極めて困難である。従
つて任意性を排除するための便宜的な方法とし
て以下のような手続に基づいて結晶性、非晶性
各散乱の強度を近似値として求めた。従つてこ
れらの値は他の文献等に与えられている数値と
直接比較することはできない。 測定値として本発明に用いる結晶性型三酢
酸セルロースの一例のX線回折スペクトルを第
1図に示した。結晶性散乱に対応する部分とし
ては散乱曲線上回折角2θが14.4°にあたる点
(A点)、11.4°にあたる極小点(B点、この位
置に極小値が現れない場合には一括して「結晶
化度が低い」とした。)と7.2°にあたる点(C
点)を結んだ線よりも上(第1図斜線部)の部
分で近似した。又非晶性散乱に対応する部分は
以下のように推定した。第2図に最も非晶性の
高いと考えられる非晶性三酢酸セルロース試料
のX線回折スペクトルを示した。これを2θ=9°
と2θ=17°にピークを持つ二つの対称な曲線
(第2図破線と一点鎖線)に分割した。上記の
結晶性散乱に対応する非晶散乱として、第2図
の2θ=9°に中心を持つ曲線と同じ分布を持ち、
ピーク強度が第1図のB点の散乱強度と同じに
なるような曲線をもつて近似した。尚、いずれ
のスペクトルもベースラインとしては2θ=40°
での散乱強度を補外した。 尚、半値巾は2θ=14.4°、2θ=11.4°、2θ=7.2°
にあたる点を結んだ線を結晶性散乱のベースラ
インと仮定し、三つのピークそれぞれについて
半値巾を測定し、平均値をとつた。 2 重合度 2−1 蒸気圧浸透圧法 ベーパープレツシヤーオスモメーター
CORONA117を用いて溶媒にクロロホルム
−1%エタノールの混合溶媒を使用して測定
した。 2−2 粘度法 ジクロロメタン−メタノール(9:1)を
溶媒とし、0.2%溶液の還元粘度をもつて
〔η〕と近似し、Kn=5.65×10-4を使用して
計算した。 重合度=〔η〕/Km 3 遊離水酸基の定量 Carl J.Malm(Anal.Chem.26・188(1954)参
照)らの水酸基のフエニルカルバモイル化によ
る定量を行なつた。即ち三酢酸セルロースを90
℃のピリジン中、大過剰のフエニルイソシアナ
ートで30分処理し、再沈澱精製した後、紫外吸
収スペクトルの272nmの吸収強度から水酸基
とフエニルイソシアナートの反応で生成したフ
エニルカルバモイル基の量を計算した。フエニ
ルカルバモイル基のモル吸光係数は705という
値を用いた。この値はセロビオースプタアセテ
ートカルバニレートから求めた値である。得ら
れたデータはもとの三酢酸セルロース中の水酸
基の重量%として表わした。 実施例 1 市販の三酢酸セルロース(蒸気圧浸透圧法によ
り求めた平均重合度=111、分子量分布w/
Mo=2.45、遊離水酸基含量0.35%)140gを1.4
の酢酸中で膨潤せしめ、無水酢酸23.2ml、硫酸
7.0ml、水8.4mlを加え、3時間80℃で反応させ
た。その後、氷水で冷却し26%酢酸マグネシウム
水溶液86.8gで硫酸を中和した。生成した溶液は
水−イソプロパノール混合溶媒に加えて酢酸セル
ロースを沈殿させ、別し、乾燥した。得られた
酢酸セルロースをアセトンに溶解させ、不溶部を
加圧過することによつて除いた後、沈殿が生成
しない程度の水を加え、ロータリエバポレートを
用いて溶媒を留去した。得られた白色粉末を減圧
乾燥した。 得られた結晶性酢酸セルロースは多孔性で、X
線回折の結果から、46%の結晶化度を持つ結晶形
型の三酢酸セルロースであることがわかつた。
又、粘度測定より平均重合度は23であつた。 実施例 2 数平均重合度110、水酸基含量0.35の三酢酸セ
ルロースを振動粉砕機で粉砕し、250meshのふる
いを通過するものを集めた。この粉末はX線回折
スペクトルにおいて結晶性三酢酸セルロース型
を示す2θが8°から14°の範囲内の三つのピークは
認められず、結晶化度は極めて低かつた。この粉
末10gをフラスコ中でアセトン10ml、水5mlの混
合液に懸濁し、撹拌しながら65mlのアセトンをゆ
つくり滴下した。次いでフラスコに蒸留装置を接
続し、アセトンを留去しながら約100mlの水をゆ
つくり滴下した。留出液の沸点が90℃に達した時
点で蒸留を終り放冷した。三酢酸セルロース粉末
をグラスフイルタで分離、水洗し減圧下に室温で
乾燥した。この物質は、型でその結晶化度は32
%と評価された。 実施例 3 実施例1で得た酢酸セルロースをエタノール中
で28KHzの超音波をかけて粉砕後、酢酸セルロー
スを沈降速度の違いによつて粒径を分級した。沈
降速度の遅い酢酸セルロースの長さ25cm、内径
0.4cmのステンレスカラムにスラリー法で充填し
た。このカラムを用いて表−1に示した各ラセミ
体の光学分割を試験した。使用した液体クロマト
グラフ機は、日本分光工業(株)製のTRI ROTAR
SRを用い、使用した検出機は日本分光工業(株)製
のUVIDEC−100−IVを用いた。キヤリア溶媒は
エタノールを用い、0.2ml/分で用いた。カラム
の空隙容量(dead volume)はヘキサンにて2.5
mlであつた。表−1及び第3図、第4図に試験結
果を示す。尚、表−1中の用語の定義は次の通り
である。 容量比(k′)=〔(対掌体の保持時間)−(デツト
タイム)〕/デツドタイム 分離係数(α)=より強く吸着される対掌体の容量比
/より弱く吸着される対掌体の容量比 分離度(RS)=2×(より強く吸着される対掌体とよ
り弱く吸着される対掌体の両ピーク間の距離)/(両ピ
ークのバンド幅の合計)
【表】
第3図はtrans−スチルベンオキサイドの光学
分割を、第4図はトレガー塩基の光学分割を示
し、図中の符号+、−はD線での旋光度の符号を
示す。 G.Hesseらの方法に従つて型微結晶三酢酸セ
ルロースを合成し、粉砕してカラムに充填し、溶
媒にエタノールを用いて同じ条件で分離を行つ
た。トランス−スチルベンオキサイドの容量比は
7.82と11.3であり、トレガー塩基の容量比は2.61
と5.36であつた。この結果は本発明の充填剤の方
が容量比が小さく分析が非常に迅速に行なえるこ
とを示している。 実施例 4 実施例2で得た結晶性三酢酸セルロース粉末を
実施例3に準じてカラムに充填しトランス−スチ
ルベンオキサイドの光学分割を試験した。分離係
数αは1.25であつた。
分割を、第4図はトレガー塩基の光学分割を示
し、図中の符号+、−はD線での旋光度の符号を
示す。 G.Hesseらの方法に従つて型微結晶三酢酸セ
ルロースを合成し、粉砕してカラムに充填し、溶
媒にエタノールを用いて同じ条件で分離を行つ
た。トランス−スチルベンオキサイドの容量比は
7.82と11.3であり、トレガー塩基の容量比は2.61
と5.36であつた。この結果は本発明の充填剤の方
が容量比が小さく分析が非常に迅速に行なえるこ
とを示している。 実施例 4 実施例2で得た結晶性三酢酸セルロース粉末を
実施例3に準じてカラムに充填しトランス−スチ
ルベンオキサイドの光学分割を試験した。分離係
数αは1.25であつた。
第1図は本発明の結晶性三酢酸セルロースの一
例のX線回折スペクトル、第2図は非晶性三酢酸
セルロースのX線回折スペクトル、第3図及び第
4図は本発明の分離剤による光学分割曲線を示す
図である。
例のX線回折スペクトル、第2図は非晶性三酢酸
セルロースのX線回折スペクトル、第3図及び第
4図は本発明の分離剤による光学分割曲線を示す
図である。
Claims (1)
- 1 主たる結晶部分が三酢酸セルロース型の結
晶形からなり、結晶化度が25%以上の結晶性酢酸
セルロースを有効成分とする光学異性体分離用の
分離剤。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58039555A JPS59166502A (ja) | 1983-03-10 | 1983-03-10 | 分離剤 |
| EP84102457A EP0121776B1 (en) | 1983-03-10 | 1984-03-07 | Resolving agent |
| DE8484102457T DE3461918D1 (en) | 1983-03-10 | 1984-03-07 | Resolving agent |
| US07/118,201 US4786416A (en) | 1983-03-10 | 1987-11-06 | Resolving agent |
| US07/213,634 US4846968A (en) | 1983-03-10 | 1988-06-30 | Resolving agent |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58039555A JPS59166502A (ja) | 1983-03-10 | 1983-03-10 | 分離剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59166502A JPS59166502A (ja) | 1984-09-19 |
| JPH0411255B2 true JPH0411255B2 (ja) | 1992-02-27 |
Family
ID=12556309
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58039555A Granted JPS59166502A (ja) | 1983-03-10 | 1983-03-10 | 分離剤 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
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| EP (1) | EP0121776B1 (ja) |
| JP (1) | JPS59166502A (ja) |
| DE (1) | DE3461918D1 (ja) |
Families Citing this family (13)
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| WO1989009651A1 (fr) * | 1988-04-05 | 1989-10-19 | Kanebo Ltd. | Particules fines de cellulose poreuse echangeuse d'ions, procede pour leur production, et porteur d'affinite |
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| DE4108395A1 (de) * | 1991-03-15 | 1993-01-28 | Boehringer Mannheim Gmbh | Verwendung von oxazolo-(2,3-a)isoindol-und imidazo(2,1-a)-isoindol-derivaten als antivirale arzneimittel sowie neue oxazolo(2,3-a)isoindol-derivaten |
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| US5772876A (en) * | 1994-07-07 | 1998-06-30 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Separating agent |
| EP0787116A1 (en) * | 1994-10-17 | 1997-08-06 | Akzo Nobel N.V. | Process for separating enantiomers from a racemic mixture |
| US5589061A (en) * | 1995-03-13 | 1996-12-31 | The Dow Chemical Company | Process for the preparation of cellulose based chiral separation liquid chromatography stationary phase |
| JP3398520B2 (ja) * | 1995-06-08 | 2003-04-21 | ダイセル化学工業株式会社 | カラム充填法 |
| US7399409B2 (en) * | 2000-10-13 | 2008-07-15 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Packing material for separation of optical isomer and method of separating optical isomer with the same |
| SE0102369D0 (sv) * | 2001-07-03 | 2001-07-03 | Monocell Ab | New method |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3179587A (en) * | 1960-02-19 | 1965-04-20 | Fmc Corp | Cellulose crystallite aggregates in chromatographical adsorption |
| US3562289A (en) * | 1965-05-12 | 1971-02-09 | Fmc Corp | Chromatographic separation process by means of cellulose crystallite aggregates derivatives |
| AU497159B2 (en) * | 1974-02-21 | 1978-12-07 | Commonwealth Scientific And Industrial Research Organization | Removing limonin from citrus fruit juice |
| US4330440A (en) * | 1977-02-08 | 1982-05-18 | Development Finance Corporation Of New Zealand | Activated matrix and method of activation |
| US4111838A (en) * | 1977-09-09 | 1978-09-05 | Eastman Kodak Company | Composition for chromatography |
| JPS5624429A (en) * | 1979-08-03 | 1981-03-09 | Yoshiaki Motozato | Preparation of porous spherical particle of cellulose |
-
1983
- 1983-03-10 JP JP58039555A patent/JPS59166502A/ja active Granted
-
1984
- 1984-03-07 DE DE8484102457T patent/DE3461918D1/de not_active Expired
- 1984-03-07 EP EP84102457A patent/EP0121776B1/en not_active Expired
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1987
- 1987-11-06 US US07/118,201 patent/US4786416A/en not_active Expired - Lifetime
-
1988
- 1988-06-30 US US07/213,634 patent/US4846968A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0121776A1 (en) | 1984-10-17 |
| US4786416A (en) | 1988-11-22 |
| DE3461918D1 (en) | 1987-02-12 |
| US4846968A (en) | 1989-07-11 |
| EP0121776B1 (en) | 1987-01-07 |
| JPS59166502A (ja) | 1984-09-19 |
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