JPH04117743U - 紙箱などの打抜型 - Google Patents
紙箱などの打抜型Info
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- JPH04117743U JPH04117743U JP1991028696U JP2869691U JPH04117743U JP H04117743 U JPH04117743 U JP H04117743U JP 1991028696 U JP1991028696 U JP 1991028696U JP 2869691 U JP2869691 U JP 2869691U JP H04117743 U JPH04117743 U JP H04117743U
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本考案は、ベニヤ合板などの基板に打抜刃と
罫線部材などを設けた紙箱などの打抜型であって、刃先
を両面切削した打抜刃を擦り合せして、角度部分に打抜
刃の刃先の鋭い頂点を形成した打抜型において、角度部
分の打抜刃の外角側に補強部材を設けることによって、
擦り合せして形成した鋭い頂点の、打抜刃の刃先の隙間
の発生を防止するものである。 【効果】 従来の打抜型に比較して、本考案の紙箱など
の打抜型については、擦り合せして形成した鋭い頂点
の、打抜作業中の打抜刃の歪みによる打抜刃の刃先の隙
間の発生の程度が、格段に減少しており、打抜刃の刃先
の鋭い頂点の隙間の発生を防止して、打抜枚数24,000枚
以上の耐久性を持たせた、本考案の補強部材の効果が確
認された。
罫線部材などを設けた紙箱などの打抜型であって、刃先
を両面切削した打抜刃を擦り合せして、角度部分に打抜
刃の刃先の鋭い頂点を形成した打抜型において、角度部
分の打抜刃の外角側に補強部材を設けることによって、
擦り合せして形成した鋭い頂点の、打抜刃の刃先の隙間
の発生を防止するものである。 【効果】 従来の打抜型に比較して、本考案の紙箱など
の打抜型については、擦り合せして形成した鋭い頂点
の、打抜作業中の打抜刃の歪みによる打抜刃の刃先の隙
間の発生の程度が、格段に減少しており、打抜刃の刃先
の鋭い頂点の隙間の発生を防止して、打抜枚数24,000枚
以上の耐久性を持たせた、本考案の補強部材の効果が確
認された。
Description
【0001】
本考案は、角度部分に、耐久性のある打抜刃の刃先の鋭い頂点を形成した紙箱
などの打抜型に関するものである。
【0002】
従来の、ベニヤ合板などの基板に打抜刃と罫線部材などを設けた紙箱などの打
抜型については、打抜刃やミシン刃や罫線部材などの厚さと同一幅のスリットを
、糸鋸やレーザーを用いて、紙箱などの要求形状に合せて形成した厚さ17mm程度
の良質のベニヤ合板などの基板に、厚さ0.62mmで高さ24.1mmの、刃先を山型に両
面切削した金属製の打抜刃と、厚さ0.62〜1.24mmで高さ22.9mmの金属製の罫線部
材などを、このスリットの形状に合せて、折り曲げるなどして差込んで設けた打
抜型が広く用いられている。
【0003】
この従来の打抜型を用いて、角度部分に鋭い頂点を有する紙箱などを作成する
場合には、下記の2とおりの方法で打抜刃を設けた打抜型を用いるのが一般的で
あった。
【0004】
まず最初の方法は、角度部分に鋭い頂点を有するスリットを形成したベニヤ合
板などの基板に、刃先を両面切削した打抜刃を鋭く折り曲げて差込む方法である
。この方法の場合には、ある程度の打抜刃の刃先の鋭い頂点が比較的簡単に得ら
れるものの、打抜刃が厚さ(0.62mm)を持っており、かつ金属製の打抜刃の刃先が
山型に両面切削されているために、図4に示すように、R( 半径 )が0.31mm以下
の打抜刃(10)の刃先の鋭い頂点(12)を得ることは困難であった。
【0005】
この困難を解決できる次の方法は、前記の角度部分に鋭い頂点を有するスリッ
トを形成したベニヤ合板などの基板に、刃先を両面切削した打抜刃を擦り合せし
て差込む方法である。すなわち、主に90度以下( 直角又は鋭角 )の鋭い頂点の場
合に、図5に示すように、刃先を山型に両面切削した2枚の金属製の打抜刃( 10
,11)を用いて、角度部分の鋭い頂点(13)に相当する各々の打抜刃( 10,11)の端部
を、熟練者がグラインダーなどの手作業で斜に切削し擦り合せ( 切削面を密着さ
せて刃先を完全に一致させる )して、前記のスリットを形成したベニヤ合板など
の基板に差込んで、角度部分に、2枚の打抜刃( 10,11)の刃先の鋭い頂点(13)を
形成した打抜型を得るものである。
【0006】
前述の、刃先を山型に両面切削した2枚の金属製の打抜刃を擦り合せして、角
度部分に打抜刃の刃先の鋭い頂点を形成した打抜型については、高い精度の打抜
刃の刃先の鋭い頂点が擦り合せして得られるものの、後述の紙箱などの打抜作業
中の打抜刃の歪みによって、図6に示すように、擦り合せして形成した2枚の打
抜刃( 10,11)の刃先に隙間(14)が発生して、多量の角度部分に鋭い頂点を有する
紙箱などの打抜作業が困難であった。なお、擦り合せして形成した鋭い頂点の打
抜刃( 10,11)の刃先の隙間(14)の発生を防止するために、打抜刃( 10,11)の刃先
を溶接することは、刃先の焼き入れ硬さや溶接強度などの問題があって、技術的
に実施することが困難である。
【0007】
本考案が解決しようとする、前述の擦り合せして形成した打抜刃の刃先の隙間
の発生については、角度部分に鋭い頂点を有する紙箱などの要求形状が満たされ
なくなってしまうために、通常は紙箱などを10,000個程度作成するごとに、再び
2枚の打抜刃を手作業で擦り合せして、鋭い頂点を有するスリットを形成した元
のベニヤ合板などの基板に差込む( 刃取替という )必要があって、後述の紙箱な
どの打抜作業中の能率を大きく低下させていた。
【0008】
また、前述の擦り合せして形成した打抜刃の刃先に、隙間が発生した打抜型を
用いて作成した紙箱などについては、角度部分の鋭い頂点( 又は凹端部 )の、隙
間の紙の繊維が切断されていないために、後述の紙箱などの打抜作業後のムシリ
作業( 紙箱などの周辺不要部分を除去する作業 )が困難であって、しばしば手作
業で、カッターなどを用いて隙間の紙の繊維を切断しなければならなかった。
【0009】
さらに、最近の廃棄物処理問題に関連して、家庭用のラップフィルムやアルミ
ホイルなどの金属鋸刃付の収納包装紙箱を、金属鋸刃に代えて、収納包装紙箱の
蓋部分に鋭い頂点を連続して有する紙製鋸刃を設ける( 実施例2及び実施例3を
参照 )ことによって、前記のラップフィルムなどの使用後の、紙製鋸刃を設けた
収納包装紙箱の再資源化( 製紙原料として, 金属鋸刃を有しないために可能 )が
図られており、その再資源化の実現のためにも、角度部分に、耐久性のある打抜
刃の刃先の鋭い頂点を形成した紙箱などの打抜型の要請が高まっていた。
【0010】
本考案は、ベニヤ合板などの基板に打抜刃と罫線部材などを設けた紙箱などの
打抜型であって、刃先を両面切削した打抜刃を擦り合せして、角度部分に打抜刃
の刃先の鋭い頂点を形成した打抜型において、角度部分の打抜刃の外角側に補強
部材を設けることによって、擦り合せして形成した鋭い頂点の、紙箱などの打抜
型の打抜刃の刃先の隙間の発生を防止するものである。
【0011】
また本考案は、ベニヤ合板などの基板に打抜刃と罫線部材などを設けた打抜型
において、刃先の外角側を片面切削した打抜刃を用いて、角度部分に打抜刃の刃
先の鋭い頂点を形成することによって、打抜刃の刃先に隙間が発生しない、角度
部分に鋭い頂点を形成した紙箱などの打抜型を提供するものである。
【0012】
本考案の、角度部分の外角側に補強部材を設けることについては、図1に示す
ように、厚さ0.62〜1.24mmで高さ21.7〜22.9mmの、前記の罫線部材と同様の金属
製の補強部材(30)を、鋭く折り曲げて、刃先を両面切削した打抜刃( 10,11)を擦
り合せして形成した鋭い頂点(13)の、角度部分の打抜刃( 10,11)の外角側に差込
んで、密着させて設けるものである。この場合に、補強部材(30)を鋭く折り曲げ
ても、補強部材の内角側にわずかにR(31,半径 )が残ってしまって、前記の鋭い
頂点(13)の角度部分の打抜刃( 10,11)の外角側との完全密着が難しいために、刃
先の鋭い頂点(13)に相当する、前述の斜に切削し擦り合せした2枚の打抜刃( 10
,11)の端部を、グラインダーなどで刃先に影響を与えない範囲で丸めることによ
って、補強部材(30)の内角側と打抜刃( 10,11)の外角側とを完全に密着させるも
のである。
【0013】
本考案の補強部材の高さについては、図1に示す補強部材(30)と打抜刃(10,高
さ24.1mm )との高さの差(32)が 2.4〜1.2mm 、すなわち補強部材の高さが21.7〜
22.9mmが適切であって、補強部材と打抜刃との高さの差(32)が 2.4mm以上( 補強
部材の高さが21.7mm以下 )であると、補強されていない部分の打抜刃の歪によっ
て、打抜刃の刃先に隙間が発生することを、また補強部材と打抜刃との高さの差
(32)が 1.2mm以下( 補強部材の高さが22.9mm以上 )であると、打抜刃と補強部材
との間に紙粉などが固く挟って、打抜刃の切れが悪くなることを、本考案者らは
経験しているものである。なお、本考案の補強部材の厚さについては、特に制約
はなく、罫線部材の厚さと同一の、厚さ0.62〜1.24mmの補強部材を鋭く折り曲げ
て、便利に使用することが出来る。
【0014】
本考案の補強部材の補強効果については、前述の補強部材の内角側と打抜刃の
外角側とを完全に密着させることと、前記の補強部材と打抜刃との高さの差が 2
.4mm以下であることの他に、鋭く折り曲げた補強部材の頂点からの長さと、ベニ
ヤ合板などの基板に形成した補強部材部分のスリットの幅とが、補強部材の補強
効果に影響を与えるので注意が必要である。すなわち、鋭く折り曲げた補強部材
の頂点からの長さについては、角度部分に鋭い頂点を有する紙箱などの要求形状
が許されれば、補強部材の高さと同一の21.7〜22.9mm以上の頂点からの長さが好
ましい。また、ベニヤ合板などの基板に形成した補強部材部分のスリットの幅に
ついては、打抜刃( 厚さ0.62mm )と補強部材( 厚さ0.62〜1.24mm )との合計厚さ
の、90〜100%の幅のスリットを、前記の補強部材の頂点からの長さに一致
させて、形成することが好ましいものである。
【0015】
また本考案の、刃先の外角側を片面切削した打抜刃を用いて、角度部分に打抜
刃の鋭い頂点を形成することについては、<従来の技術>の項に記載の、角度部
分に鋭い頂点を有するスリットを形成したベニヤ合板などの基板に、刃先を両面
切削した打抜刃を鋭く折り曲げて差込む方法において、刃先を山型に両面切削し
た打抜刃に代えて、刃先の外角側を片面切削した打抜刃を鋭く折り曲げて差込む
ことによって、打抜刃の刃先に隙間が発生しない、角度部分に鋭い頂点を形成し
た紙箱などの打抜型が得られるものである。この方法の場合には、図2に示すよ
うに、理論的にはR( 半径 )≧0.00mmの、実際にはR( 半径 )が0.03mm程度の打
抜刃(20)の刃先の鋭い頂点(22)が、前述の擦り合せや補強部材などを必要とせず
に、刃先の外角側を片面切削した打抜刃(20)を鋭く折り曲げて差込むだけで、比
較的簡単に鋭い頂点を形成した打抜型が得られるものである。
【0016】
本考案の刃先の外角側を片面切削した打抜刃を用いる方法については、角度部
分に鋭い頂点を有するスリットを形成したベニヤ合板などの基板に、前記の打抜
刃を鋭く折り曲げて差込む方法の他に、刃先の外角側を片面切削した2枚の金属
製の打抜刃を用いて、図7に示す2枚の打抜刃( 20,21)を擦り合せして差込む方
法や、図8に示す2枚の打抜刃( 20,21)を突き合せして差込む方法や、図9に示
す2枚の打抜刃( 20,21)を重ね合せして差込む方法で、角度部分に打抜刃の刃先
の鋭い頂点(23)を形成することが出来る。しかしながら、これらの方法の場合に
は、後述の紙箱などの打抜作業中に、打抜刃が非切削面の方向( 内角側 )に曲が
ってしまうために、通常は 3,000個程度で、角度部分に鋭い頂点を有する紙箱な
どの、頂点の近傍部分の要求形状が満たされなくなるので注意が必要である。
【0017】
前記の、打抜刃が非切削面の方向( 内角側 )に曲がってしまう問題を解決する
ために、本考案者らは、図3に示すように、刃先を山型に両面切削した金属製の
打抜刃(10)を用いて、角度部分の鋭い頂点(22)に相当する、適当長さの打抜刃の
内角側の全面(15)を、刃先に影響を与えないように切削( C−C断面図参照, 刃
先の外角側を片面切削した形状に, 打抜刃(10)の厚さが約 1/2になっている )し
て、角度部分に鋭い頂点を有するスリットを形成したベニヤ合板などの基板に、
鋭く折り曲げて差込んで、打抜刃(10)の刃先の鋭い頂点(22)を形成するものであ
る。
【0018】
なお、刃先を片面切削した打抜刃については、後述の紙箱などの打抜作業中に
、打抜刃が非切削面の方向に曲がってしまうために、現在は刃先を片面切削した
打抜刃は市販されておらず、全く使用されていないものである。そのために本考
案者らは、図2に示す刃先を片面切削した打抜刃(20)を特別に注文製作して、実
施例3( 図11 )に示すように、そのまま鋭く折り曲げて、外角側を片面切削した
打抜刃の刃先の鋭い頂点(22)を連続して形成することによって、打抜刃が非切削
面の方向( 内角側 )に曲がってしまう問題を解決したものである。
【0019】
ベニヤ合板などの基板に打抜刃と罫線部材などを設けた打抜型を用いた、紙箱
などの打抜作業については、打抜型の打抜刃と罫線部材などの上に、紙箱の材料
である印刷板紙など装着し、打抜機械の強固な金属板で押圧して、刃先を両面切
削した打抜刃に金属板を衝突させて印刷板紙などに切断線を、また罫線部材など
に金属板を押圧させて印刷板紙などに折れ線などを設けるものである。この打抜
作業の場合には、打抜刃と罫線部材などの厚さと同一幅のスリットを形成した良
質のベニヤ合板などの基板に、前述したとおり、打抜刃( 高さ24.1mm )と罫線部
材( 高さ22.9mm )などの、高さの下部の約70%( ベニヤ合板の厚さは17mm程度
)が差込んで固定してあるものの、衝突や押圧の打抜圧力が10〜50トン/m2
( 印刷板紙面積相当 )と強大なために、衝突や押圧の打抜作業ごとに、打抜型の
打抜刃と罫線部材などが左右に振動しているものである。
【0020】
この打抜型を用いた、角度部分に鋭い頂点を有する紙箱などの打抜作業におい
ては、従来の図4に示すような、刃先を両面切削した打抜刃(10)を鋭く折り曲げ
て形成した、R( 半径 )が0.31mm以上の刃先の鋭い頂点(12)の場合には問題はな
いが、従来の図5に示すような、2枚の刃先を両面切削した打抜刃( 10,11)を擦
り合せして形成した、打抜刃の刃先の鋭い頂点(13)の場合には、紙箱などの打抜
作業中の、前述の打抜型の打抜刃の左右の振動による打抜刃の歪みによって、打
抜刃の刃先の鋭い頂点(13)に、図6に示す隙間(14)が発生するものである。すな
わち、図6のB−B断面図に示すように、右側の打抜刃(10)は、右方向には振動
できるが左方向には左側の打抜刃(11)に押されて振動できないものであって、ま
た左側の打抜刃(11)は、左方向には振動できるが右方向には右側の打抜刃(10)に
押されて振動できないものである。その結果、紙箱などの多数回( 通常は10,000
回程度 )の打抜作業毎の振動によって、図6に示すように、刃先を両面切削した
右左の打抜刃( 10,11)の刃先部分が右方向及び左方向に歪むことになって、2枚
の打抜刃( 10,11)の刃先に隙間(14)が発生するものである。
【0021】
本考案は、角度部分に鋭い頂点を有する紙箱などの打抜作業において、角度部
分の打抜刃の外角側に補強部材を設けた打抜型を用いることによって、すなわち
、前述したとおり、高さ21.7mm以上の図1に示す補強部材(30)を鋭く折り曲げて
、刃先を両面切削した打抜刃( 高さ24.1mm )の、高さの下部の約90%以上を密
着固定することなどによって、前述の打抜型の打抜刃の左右の振動による、打抜
刃の刃先部分の歪みを減少させて、刃先を両面切削した2枚の打抜刃を擦り合せ
して形成した鋭い頂点の、図6に示す打抜刃の刃先の隙間(14)の発生を防止でき
るものである。
【0022】
また、ベニヤ合板などの基板に刃先を片面切削した打抜刃を設けた打抜型につ
いては、紙箱などの打抜作業中の、前述の打抜型の打抜刃の左右の振動による打
抜刃の歪みに加えて、前述の打抜刃に金属板を衝突させて印刷板紙などに切断線
を設けるときの、刃先の片面切削面に掛かる切断圧力( 打抜圧力 )が強大であっ
て、刃先を片面切削した打抜刃が非切削面の方向に曲ってしまうために、現在は
刃先を片面切削した打抜刃は全く使用されていないものである。なお、刃先の片
面切削面に掛る切断圧力による打抜刃の曲りについては、前述の打抜刃の刃先部
分の歪みと違って、刃先を片面切削した打抜刃本体が非切削面の方向に曲ってし
まうために、本考案の前述の補強部材などでは防止できないものである。
【0023】
この刃先を片面切削した打抜刃を用いた、角度部分に鋭い頂点を有する紙箱な
どの打抜型においては、図2に示すような、刃先の外角側を片面切削した打抜刃
(20)を、前述の鋭く折り曲げて形成した刃先の鋭い頂点(22)の場合や、図7や図
8や図9に示すような、刃先の外角側を片面切削した2枚の打抜刃( 20,21)を、
前述の擦り合せや突き合せや重ね合せして形成した刃先の鋭い頂点(23)の場合に
は、刃先の鋭い頂点( 22,23)には隙間の発生や打抜刃の曲りの問題は少ないもの
の、刃先の鋭い頂点( 22,23)に連続した打抜刃の直線部分( A−A断面図の部分
)が、前述の刃先の片面切削面に掛かる切断圧力によって、打抜刃が非切削面の
方向( 内角側 )に曲ってしまうものである。その結果、紙箱などの多数回( 通常
は 3,000回程度 )の打抜作業によって、角度部分に鋭い頂点を有する紙箱などの
、頂点の近傍部分が内角側に曲ることになって、紙箱などの要求形状が満たされ
なくなるものである。
【0024】
本考案は、角度部分に鋭い頂点を有する紙箱などの打抜作業において、図3に
示すように、刃先を山型に両面切削した打抜刃(10)を用いて、角度部分の鋭い頂
点(22)に相当する適当長さの打抜刃の内角側の全面(15)を、刃先に影響を与えな
いように切削( C−C断面図, 刃先の外角側を片面切削した形状に )した打抜刃
を設けた打抜型を用いることによって、また図2に示す刃先の外角側を片面切削
した打抜刃(20)を用いて、実施例3( 図11 )に示すように、そのまま鋭く折り曲
げて、刃先の鋭い頂点(22)を連続して形成した打抜型を用いることによって、頂
点の近傍部分が内角側に曲ることを防止したものである。
【0025】
<実施例1>
受注して生産中の小型洗剤カートン( コートボール450g/m2 ) の打抜型の余白
のベニヤ合板に、角度68度の鋭い頂点を有する各々のスリットを形成して、刃
先を両面切削した打抜刃を擦り合せして差込む方法( 図5を参照, 従来の擦合の
方法 )で、刃先を両面切削した打抜刃を擦り合せして差込んだ、打抜刃の外角
側に補強部材を設ける方法( 図1を参照, 請求項1の方法 )で、刃先の外角側
を片面切削した打抜刃を鋭く折り曲げて差込む方法( 図2を参照, 片面の折曲の
方法 )で、刃先を両面切削した打抜刃を、鋭い頂点に相当する適当長さの内角
側の全面を切削( 図3のC−C断面図を参照, 刃先の外角側を片面切削した形状
に )して、鋭く折り曲げて差込む方法( 図3を参照, 請求項2の方法 )で、同時
に4種類の打抜刃の刃先の鋭い頂点を形成した。
【0026】
4種類の打抜刃の刃先の鋭い頂点の耐久テストとして、前記の小型洗剤カート
ンの打抜型の余白に、4種類の打抜刃の刃先の鋭い頂点を形成した打抜型を用い
て、稼動中の打抜機械( ボブスト900,ボブスト社スイス製 )で小型洗剤カートン
と同時に打抜作業を行って、鋭い頂点の隙間や頂点の近傍部分の曲りが打抜枚数
の何枚目に発生したかについて、打抜作業後の小型洗剤カートンの余白の4種類
の鋭い頂点部分を目視検査した。本実施例の打抜刃の耐久テスト結果を表1に示
した。
【0027】
【表1】
【0028】
<実施例2>
図10は、本実施例における、紙製鋸刃を設けたラップフィルムなどの収納包
装紙箱の、試作品の打抜型を示した説明図である。すなわち、代表的な家庭用の
ラップフィルムの金属鋸刃付の収納包装紙箱の打抜型について、金属鋸刃に代え
て紙製鋸刃を設けるために、金属鋸刃相当部分(40)に、図10のD部拡大図に示
すように、複数の刃先を両面切削した打抜刃(10,11, 厚さ0.62mm, 高さ24.1mm )
を、図1に示したと同様に擦り合せして形成した連続した鋭い頂点(13)の複数の
打抜刃( 10,11)の外角側に、厚さ0.62mmで高さ22.9mmの鉄製の罫線部材を連続し
て鋭く折り曲げて、連続した補強部材(33)として密着させて設けたものである。
【0029】
この場合に、前記の金属鋸刃相当部分に代わる紙製鋸刃部分(40)の、連続した
鋭い頂点(13)の角度は90度で間隔は5mm( 斜辺の長さは約 3.5mm )であって、図
10のD部拡大図に示すように、あらかじめ長さ約8mmに切断してV字状に折り
曲げた、多数の刃先を両面切削した打抜刃( 10,11)を擦り合せして、連続した刃
先の鋭い頂点(13)を形成したものである。
【0030】
次に、紙製鋸刃を設けたラップフィルムなどの収納包装紙箱の試作品テストと
して、電子線硬化性3官能アクリレート( KAYARAD-TMPTA,日本火薬KK製 )を紙製
鋸刃相当部分に表面と裏面から含浸させて硬化させた、古紙を含有していないマ
ニラボール紙( ウルトラH 370g/m2 大昭和製紙KK製 )を用いて、稼動中の打抜機
械( ボブスト900,ボブスト社スイス製 )で打抜作業を行った後に、紙製鋸刃部分
の連続した鋭い頂点の隙間などを目視検査した。
【0031】
本実施例の収納包装紙箱の試作品テストの結果、紙製鋸刃部分の連続した鋭い
頂点の、擦り合せ切削した打抜刃の歪による隙間の発生については、打抜枚数が
6,000枚目に、連続した60個( 300mm/5mm)の鋭い頂点のうちに、ルーペでやっ
と発見できる隙間(0.1mm以下 )が2〜3個認められたものの、打抜枚数が12,000
枚目までは、連続した60個の鋭い頂点の全部に、目視で発見できる隙間(0.2mm
以上 )は認められなかった。なお、内容物である家庭用のラップフィルムの紙製
鋸刃部分での切断効果については、打抜枚数が 6,000枚目まではやっと切断でき
るものの、従来の金属鋸刃に比較して切断効果が劣っていた。
【0032】
<実施例3>
図11は、本実施例における、紙製鋸刃を設けたラップフィルムなどの収納包
装紙箱の、試作品の打抜型を示した説明図である。すなわち、実施例2と同一の
、代表的な家庭用のラップフィルムの金属鋸刃付の収納包装紙箱の打抜型につい
て、金属鋸刃に代えて紙製鋸刃を設けるために、金属鋸刃相当部分(40)に、図1
1のD部拡大図に示すように、刃先の外角側を片面切削した打抜刃(20,厚さ0.62
mm, 高さ24.1mm )を、図2に示したと同様に連続して鋭く折り曲げて、連続した
鋭い頂点(22)を形成したものである。
【0033】
この場合に、前記の金属鋸刃相当部分に代わる紙製鋸刃部分(40)の、連続した
鋭い頂点(22)の角度は90度で間隔は5mmであって、打抜刃の刃先の60個( 300m
m/5mm)の鋭い頂点(22)のR( 半径 )は、実測したところ0.03〜0.05mmであった。
【0034】
次に、紙製鋸刃を設けたラップフィルムなどの収納包装紙箱の試作品テストと
して、実施例2と同一の、電子線硬化性3官能アクリレートを紙製鋸刃相当部分
に表面と裏面から含浸させて硬化させた、古紙を含有していないマニラボール紙
を用いて、実施例2と同様に、稼動中の打抜機械で打抜作業を行った後に、紙製
鋸刃部分の連続した頂点の近傍部分の曲りなどを目視検査した。
【0035】
本実施例の収納包装紙箱の試作品テストの結果、紙製鋸刃部分の連続した頂点
の近傍部分の、片面切削した打抜刃本体の曲りの発生については、打抜枚数が12
,000枚までは、連続した60個( 300mm/5mm)の頂点の近傍部分の全部に、目視で
発見できる曲り(0.2mm以上 )は認められなかった。なお、内容物である家庭用の
ラップフィルムの紙製鋸刃部分での切断効果については、打抜枚数が12,000枚ま
では変化がなくて、従来の金属鋸刃より切断効果が劣っているものの、実施例2
に比較して切断効果がやや優れていた。
【0036】
以上、実施例1に示すように、刃先を両面切削した打抜刃を擦り合せして差
込む方法( 図5を参照, 従来の擦合の方法 )に比較して、刃先を両面切削した
打抜刃を擦り合せして差込んだ、打抜刃の外角側に補強部材を設ける方法( 図1
を参照, 請求項1の方法 )で、角度部分に打抜刃の刃先の鋭い頂点を形成した紙
箱などの打抜型については、擦り合せして形成した鋭い頂点の、打抜作業中の打
抜刃の歪みによる打抜刃の刃先の隙間の発生の程度が、格段に減少しており、打
抜刃の刃先の鋭い頂点の隙間の発生を防止して、打抜枚数24,000枚以上の耐久性
を持たせた、本考案の補強部材の効果が確認されたものである。
【0037】
また、実施例1に示すように、刃先の外角側を片面切削した打抜刃を鋭く折
り曲げて差込む方法( 図2を参照, 片面の折曲の方法 )に比較して、刃先を両
面切削した打抜刃を、鋭い頂点に相当する適当長さの内角側の全面を切削( 図3
のC−C断面図を参照, 刃先の外角側を片面切削した形状に )して、鋭く折り曲
げて差込む方法( 図3を参照, 請求項2の方法 )で、角度部分に打抜刃の刃先の
鋭い頂点を形成した紙箱などの打抜型については、鋭く折り曲げて形成した鋭い
頂点の、打抜作業中の片面切削面に掛かる切断圧力による近傍部分の打抜刃の曲
りの発生の程度が、格段に減少しており、頂点の近傍部分の打抜刃の曲りを防止
して、打抜枚数24,000枚以上の耐久性を持たせた、本考案の片面切削した打抜刃
( 刃先に隙間は発生しない )の効果が確認されたものである。
【0038】
すなわち、本考案の打抜刃の外角側に補強部材を設けた、又は本考案の外角側
を片面切削した打抜刃を用いた、角度部分に打抜刃の刃先の鋭い頂点を形成した
打抜型については、前述のとおり、鋭い頂点の隙間の発生や頂点の近傍部分の打
抜刃の曲りを防止できるものであって、前述した紙箱などの要求形状が満されな
くなってしまうための、10,000個程度毎の、刃取替による打抜作業中の能率の低
下を防止できて、また前述した隙間の紙の繊細が切断されていないための、ムシ
リ作業における、カッターなどを用いた紙の繊維の切断手作業を防止できるもの
である。
【0039】
また実施例2に示すように、複数の刃先を両面切削した打抜刃を擦り合せして
形成した連続した鋭い頂点の、複数の打抜刃の外角側に連続した補強部材を設け
る方法で、さらに実施例3に示すように、刃先の外角側を片面切削した打抜刃を
連続して鋭く折り曲げて、擦り合せや補強部材を必要としないで、連続した鋭い
頂点を形成する方法で、紙製鋸刃部分の打抜刃を形成したラップフィルムなどの
収納包装紙箱の打抜型について、連続した鋭い頂点の隙間の発生や頂点の近傍部
分の打抜刃の曲りを防止して、打抜枚数12,000枚以上の耐久性を持たせた、本考
案の補強部材又は片面切削した打抜刃の効果が確認されたものである。なお、実
施例2又は実施例3に示す紙製鋸刃部分での切断効果については、従来の金属鋸
刃より劣っているものの、ラップフィルムなどの切断が可能な紙製鋸刃を設けた
収納包装紙箱の、試作品の作成には一応成功したものである。
【0040】
すなわち、実施例2及び実施例3に示すように、連続した鋭い頂点の隙間の発
生や頂点の近傍部分の打抜刃の曲りを防止できる、紙製鋸刃部分の打抜刃を形成
したラップフィルムなどの収納包装紙箱の打抜型が得られたことによって、本考
案者らは、紙製鋸刃部分の紙質の、他の硬化方法( 他の硬化性樹脂, 水ガラスや
ガラス粉末などの使用 )などを鋭意研究中であって、最近の廃棄物処理問題に関
連して、家庭用のラップフィルムやアルミホイルなどの金属鋸刃付の収納包装紙
箱を、金属鋸刃に代えて、収納包装紙箱の蓋部分に鋭い頂点を連続して有する紙
製鋸刃を設けることによって、前記のラップフィルムなどの使用後の、紙製鋸刃
を設けた収納包装紙箱の再資源化の実現を期待しているものである。
【図1】本考案の、擦り合せして形成した鋭い頂点の、
打抜刃の外角側に補強部材を設けた状態を示した説明図
である。
打抜刃の外角側に補強部材を設けた状態を示した説明図
である。
【図2】本考案の、刃先の外角側を片面切削した打抜刃
を、鋭く折り曲げた状態を示した説明図である。
を、鋭く折り曲げた状態を示した説明図である。
【図3】本考案の、刃先を両面切削した打抜刃の適当長
さの内角側の全面を切削して、鋭く折り曲げた状態を示
した説明図である。
さの内角側の全面を切削して、鋭く折り曲げた状態を示
した説明図である。
【図4】従来の、刃先を両面切削した打抜刃を、鋭く折
り曲げた状態を示した説明図である。
り曲げた状態を示した説明図である。
【図5】従来の、刃先を両面切削した打抜刃を、擦り合
せした状態を示した説明図である。
せした状態を示した説明図である。
【図6】打抜刃の歪によって、従来の擦り合せして形成
した打抜刃の、刃先に隙間が発生した状態を示した説明
図である。
した打抜刃の、刃先に隙間が発生した状態を示した説明
図である。
【図7】本考案の、刃先の外角側を片面切削した打抜刃
を、擦り合せした状態を示した説明図である。
を、擦り合せした状態を示した説明図である。
【図8】本考案の、刃先の外角側を片面切削した打抜刃
を、突き合せした状態を示した説明図である。
を、突き合せした状態を示した説明図である。
【図9】本考案の、刃先の外角側を片面切削した打抜刃
を、重ね合せした状態を示した説明図である。
を、重ね合せした状態を示した説明図である。
【図10】本考案の実施例2における、紙製鋸刃を設け
たラップフィルムなどの収納包装紙箱の、試作品の打抜
型を示した説明図である。
たラップフィルムなどの収納包装紙箱の、試作品の打抜
型を示した説明図である。
【図11】本考案の実施例3における、紙製鋸刃を設け
たラップフィルムなどの収納包装紙箱の、試作品の打抜
型を示した説明図である。
たラップフィルムなどの収納包装紙箱の、試作品の打抜
型を示した説明図である。
10,11 …刃先を両面切削した打抜刃
12 …刃先の鋭い頂点( R≧0.31mm )
13,23 …刃先の鋭い頂点
14 …刃先に発生した隙間
15 …切削した打抜刃の内角側の全面
20,21 …刃先の外角側を片面切削した打抜刃
22 …刃先の鋭い頂点( R≒0.03mm )
30 …鋭く折り曲げた補強部材
31 …補強部材の内角側に残ったR( 半径 )
32 …補強部材と打抜刃との高さの差
33 …鋭く折り曲げた連続した補強部材
40 …紙製鋸刃部分又は金属鋸刃相当部分
41 …切断線を設ける打抜刃
42 …折れ線を設ける罫線部材
Claims (2)
- 【請求項1】ベニヤ合板などの基板に打抜刃と罫線部材
などを設けた紙箱などの打抜型であって、刃先を両面切
削した打抜刃を擦り合せして、角度部分に打抜刃の刃先
の鋭い頂点を形成した打抜型において、角度部分の打抜
刃の外角側に補強部材を設けたことを特徴とする紙箱な
どの打抜型。 - 【請求項2】ベニヤ合板などの基板に打抜刃と罫線部材
などを設けた打抜型において、刃先の外角側を片面切削
した打抜刃を用いて、角度部分に打抜刃の刃先の鋭い頂
点を形成したことを特徴とする紙箱などの打抜型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991028696U JPH04117743U (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | 紙箱などの打抜型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991028696U JPH04117743U (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | 紙箱などの打抜型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04117743U true JPH04117743U (ja) | 1992-10-21 |
Family
ID=31912736
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991028696U Pending JPH04117743U (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | 紙箱などの打抜型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04117743U (ja) |
-
1991
- 1991-03-30 JP JP1991028696U patent/JPH04117743U/ja active Pending
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