JPH0412169B2 - - Google Patents
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- JPH0412169B2 JPH0412169B2 JP19271284A JP19271284A JPH0412169B2 JP H0412169 B2 JPH0412169 B2 JP H0412169B2 JP 19271284 A JP19271284 A JP 19271284A JP 19271284 A JP19271284 A JP 19271284A JP H0412169 B2 JPH0412169 B2 JP H0412169B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- membrane
- aluminum
- film
- aluminum oxide
- etching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は耐熱性と耐有機溶剤性とを有する分離
膜に関するものである。液体中に溶解した高分子
やコロイド状物を濃縮する手法に限外過法があ
る。限外過法は孔径数十から数百オングストロ
ームの微細孔を持つ半透膜を用い、圧力を駆動力
として液々分離をおこなう手法であり、酵素や蛋
白質の脱塩・濃縮、水柱のパイロジエン除去など
にその省エネルギー性および操作の簡便性の故に
急激に用途が拡大しつつある。本発明は限外過
に用いる限外過膜に関するものである。 〔従来技術〕 限外過に使用される限外過膜は、一般に合
成高分子を素材としている。例えば、アクリロニ
トリル−塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、
ポリビニルアルコール、ポリスルフオン、ポリフ
ツ化ビニリデン等を素材とする膜が市販されてい
る。また、天然由来高分子を素材とした、アセチ
ルセルロース、再生セルロース膜も市販されてい
る。これらの素材はすべて有機物であり、耐熱性
および耐有機溶剤性に難があることは、従来より
指摘されて来たが、これらの欠点を克服する膜は
未だ登場していない。 〔本発明が解決しようとする問題点〕 本発明は上に述べた従来の限外過膜の欠点す
なわち、低耐熱性および低耐有機溶剤性を新規な
膜素材を用いることにより解決するものである。 〔発明の具体的な説明〕 本発明の骨子は限外過膜の素材として、耐有
機溶剤性および耐熱性に優れた酸化アルミニウム
皮膜を用いることである。周知のごとく、酸化ア
ルミニウムは耐PH性には問題を有するものの、一
般に用いられる。有機溶剤に対して、まつたく侵
されることがなく、また耐熱性に関しても1000℃
以上までは変形することがなく現在使用されてい
る有機高分子系限外過膜の素材、すなわち、ポ
リスルフオン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリ
ロニトリル−塩化ビニル共重合体等に比較して、
極めて良好な素材と言うことができる。勿論有機
高分子に比べれば、無機系の素材は、一般に耐熱
性および耐有機溶剤性に富むのは当然である。し
かしながら、無機系素材、すなわち、金属やセラ
ミツクを限外過に用いる膜を成型することは従
来、困難とされており、したがつて現状は成型の
容易な有機系高分子が使用されている訳である。 本発明者達は、無機素材を用いて限外過膜を
成型することに関して、鋭意研究し、金属アルミ
ニウムが陽極酸化用電解液中にて電気分解を受け
る際に金属表面に形成する酸化アルミニウム属の
面に垂直な直径200オングストローム前後の微細
孔が形成されることに着目し、該酸化アルミニウ
ム層を単独に取り出すことを試み、本発明を完成
するに至つた。 以下、本発明の酸化アルミニウム製限外過膜
の製造方法について述べる。 本発明多孔性酸化アルミニウム皮膜は、原料の
金属アルミニウムまたはアルミニウム合金の陽極
酸化工程、および陽極酸化物から、酸化されずに
残つた地金と、(多孔性を持たない)酸化アルミ
ニウムバリヤー層の除去工程という、二つの工程
により作製することができる。 本発明において、原料の金属アルミニウムまた
はアルミニウム合金としては、純アルミニウム、
高純度アルミニウム及びアルミニウムとSi、Fe、
Mn、Mg、Cu、Zn、Cr、Ni、Ti、Pd等の金属
との合金を用いることができる。 原料のアルミニウム又はアルミニウム合金の形
態は、板状、はく状、管状、中空糸状のいずれで
あつても良く、原料の形態に応じて、平膜、管状
膜、中空糸膜状の多孔質皮膜を形成することがで
きる。原料の厚みを必要以上大きくとることは、
原料の節約あるいは2番目の工程である残存地金
層の除去を簡便に行う上でも望ましくない。 一般には、数千Å〜数Åの範囲の厚みの原料が
望ましい。原料の金属アルミニウム又はアルミニ
ウム合金は、陽極酸化を行う前に適当な表面処理
を行い、その表面を洗浄、平滑、高純度化してお
くことが望ましい。 表面処理法としては、公知の脱脂法、電解研摩
法、化学研摩法、あるいはこれらを組合せて行う
ことができる。 金属アルミニウム又はアルミニウム合金の陽極
酸化方法としては広く公知の方法を用いることが
できる。すなわち、原料の金属アルミニウム、又
はアルミニウム合金を陽極とし、多孔性酸化アル
ミニウム皮膜を形成しうる電解質溶液中で電気分
解を行う。本発明においては、原料が平板状の場
合はその片面のみを、また管状の場合はその外面
もしくは内面のみをそれぞれ電解質溶液に接触さ
せ、原料の片面だけを陽極酸化することが必要で
ある。この際、用いる陰極材料としては、例えば
白金、鉄、スズ、アルミニウム、炭素、鉛等を挙
げることができる。用いる電解質の種類、濃度、
温度及び電解電圧、電流密度、電解時間は生成す
る多孔性酸化アルミニウム皮膜の細孔径、空孔
率、孔形状、厚み、硬さ、強度等を決定するた
め、極めて重要である。 用いる電解質の種類によつて、多孔性皮膜を生
ずるものと無孔性絶縁皮膜を生ずるものがある
が、本発明においては前者の電解質を用いる必要
がある。 代表的な電解質としては、例えば、硫酸、シユ
ウ酸、クロム酸、リン酸、ベンゼンスルホン酸、
スルフアミン酸等を挙げることができる。この中
で最も望ましい電解質としては、硫酸、シユウ
酸、リン酸、クロム酸を挙げることができる。こ
のような電解質中で、適切な条件下陽極酸化を行
うと、原料金属表面に、規則的な多孔構造を有す
る酸化アルミニウム皮膜を形成させることができ
る。孔は一般に原料金属表面に対して、垂直方向
に成長し、多孔性皮膜と原料金属の間には、非多
孔性の酸化アルミニウムバリヤー層が形成され
る。 孔径は基本的には用いる電解質の種類によつ
て、約100Åから数百Åにわたつて変化させるこ
とができるため、分離しようとする溶液の種類に
応じて、種々の孔径の膜を作りわけることができ
る。電解質として、硫酸、シユウ酸、クロム酸、
リン酸を用いた場合、それぞれ約120Å、170Å、
240Å、330Åの径の孔が生成することが、知られ
ている。電解質の浸度に関しては、特にこれを限
定するものではない。 得られる多孔性皮膜の空孔率および無孔性バリ
ヤー層の厚みは、基本的には電解電圧によつて、
調整することができる。一般に、電解電圧の増加
とともにバリヤー層の厚さ、および孔の間隔は増
大し、皮膜の空孔率は減少する。このため、電解
電圧は、数Vから約200Vにわたつて選択するこ
とができるが、ガスの透過速度の大きな膜を得る
ためには、必要以上に大きな電解電圧で行うこと
が不利である。以上のことから好ましい電解電圧
としては数V〜80Vの範囲の電圧を挙げることが
できる。 電解によつて生成される酸化皮膜の厚みは、電
流密度および電解時間に比例して増加する。 したがつて、電解時間を選択することにより、
所望の厚さの酸化皮膜を生成させることができ
る。 本発明において、陽極酸化を施した原料から多
孔性皮膜のみを取り出すには、未酸化の地金と、
酸化アルミニウムバリヤー層をエツチング除去す
る必要がある。 エツチングは必ず皮膜化成面の反対側表面より
行い、エツチング中皮膜がエツチング雰囲気中に
暴露されないことが重要である。 未酸化の地金とバリヤー層は、同一条件下連続
してエツチングすることも可能である。しかし、
一般にバリヤー層は数百Åと非常に薄いため、あ
らかじめ地金を除去した後、より温和な条件下、
抑制したエツチング速度でバリヤー層を除去する
ことが望ましい。 未酸化のアルミニウムあるいはアルミニウム合
金の除去方法としては、プラズマエツチング等の
物理的方法、アルカリまたは酸等による化学的エ
ツチング法、および電気化学的エツチング法等が
挙げられる。 アルカリエツチング剤としては、水酸化ナトリ
ウム、酸性エツチング剤としては、塩酸、硝酸、
ふつ化水素酸、硫酸、クロム酸もしくはそれらの
混合物等を例示することができる。 その他、公知の、ブロム・メタノール法または
ヨード・メタノール法等のエツチング法も用いる
ことができる。 電気化学的エツチング方法で用いる電解質とし
ては、塩酸、硫酸、水酸化ナトリウム等を例示す
ることができる。 酸化アルミニウムのバリヤー層の除去方法とし
ては、プラズマエツチング等の物理的手法あるい
は化学的エツチング法が挙げられる。 エツチング剤は、酸化アルミニウムを溶解する
物質であれば良いが、好ましいエツチング剤とし
ては、硫酸、リン酸、シユウ酸、クロム酸等が挙
げられる。酸化アルミニウムのバリヤー層のエツ
チングにおいて、エツチングにより貫通した孔か
らエツチング剤が皮膜内に入り、膜の損傷を与え
ることを防ぐため、あらかじめ皮膜表面側から加
圧した水もしくはバツフアー溶液を供給しておく
ことが望ましい。 また、エツチング剤を孔内に導き、孔壁を部分
的に溶解させることにより、皮膜の空孔率および
孔径を増加させることも可能である。 以上のようにして作製した多孔性皮膜を用いて
分離膜モジユールを組立てるには、膜の端部を密
封シールすることが必要である。 本発明の膜においては、原料の金属アルミニウ
ムあるいはアルミニウム合金の端部を、陽極酸化
およびエツチングせずに、原料の状態で残すこと
により、容易に膜内にシール部分を作ることがで
きる。 あるいは、多孔性皮膜の端部のみに、加圧水蒸
気法等公知の封孔処理を施し、シール部分を作製
することもできる。 上記方法により得られた膜は、十分な液体の透
過量を与え、かつ実用的な強度をもつために、膜
の厚さが1μm〜200μm、特に5μm〜60μmのもの
が好ましい。 本発明の膜は極めて耐熱性の優れた膜である
が、使用温度は900℃以下であることが好ましい。
900℃以上の雰囲気下では、膜が変形されやすく、
破壊が起きやすくなる。 〔発明の効果〕 以上の説明からも明らかなように本発明による
酸化アルミニウム限外過膜は、耐溶剤性、耐熱
性に富み、また、その孔径分布の狭さから鋭い文
面性能を示す。 〔実施例〕 実施例 1 20重量%硫酸浴(0℃)中、20V定電圧にて厚
さ50μmまで化成した陽極酸化皮膜(膜面積2.01
cm2)を、背面のAlは(20%HCl+0.1MCuCl2)溶
液で、バリヤー層は20重量%硫酸でエツチングし
て実験に使用した。この膜の細孔径は60.8Å、厚
みは65μmであつた。 この膜を真ちゆうとガラスよりなる限外過器
に装着し、アセトン、メタノール、ベンゼン、エ
タノールをそれぞれ、圧力差1Kg/cm2で膜透過さ
せ、透過流速の経時変化を見た。結果を表1に示
す。膜が有機溶剤にまつたく侵されていないこと
がわかる。
膜に関するものである。液体中に溶解した高分子
やコロイド状物を濃縮する手法に限外過法があ
る。限外過法は孔径数十から数百オングストロ
ームの微細孔を持つ半透膜を用い、圧力を駆動力
として液々分離をおこなう手法であり、酵素や蛋
白質の脱塩・濃縮、水柱のパイロジエン除去など
にその省エネルギー性および操作の簡便性の故に
急激に用途が拡大しつつある。本発明は限外過
に用いる限外過膜に関するものである。 〔従来技術〕 限外過に使用される限外過膜は、一般に合
成高分子を素材としている。例えば、アクリロニ
トリル−塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、
ポリビニルアルコール、ポリスルフオン、ポリフ
ツ化ビニリデン等を素材とする膜が市販されてい
る。また、天然由来高分子を素材とした、アセチ
ルセルロース、再生セルロース膜も市販されてい
る。これらの素材はすべて有機物であり、耐熱性
および耐有機溶剤性に難があることは、従来より
指摘されて来たが、これらの欠点を克服する膜は
未だ登場していない。 〔本発明が解決しようとする問題点〕 本発明は上に述べた従来の限外過膜の欠点す
なわち、低耐熱性および低耐有機溶剤性を新規な
膜素材を用いることにより解決するものである。 〔発明の具体的な説明〕 本発明の骨子は限外過膜の素材として、耐有
機溶剤性および耐熱性に優れた酸化アルミニウム
皮膜を用いることである。周知のごとく、酸化ア
ルミニウムは耐PH性には問題を有するものの、一
般に用いられる。有機溶剤に対して、まつたく侵
されることがなく、また耐熱性に関しても1000℃
以上までは変形することがなく現在使用されてい
る有機高分子系限外過膜の素材、すなわち、ポ
リスルフオン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリ
ロニトリル−塩化ビニル共重合体等に比較して、
極めて良好な素材と言うことができる。勿論有機
高分子に比べれば、無機系の素材は、一般に耐熱
性および耐有機溶剤性に富むのは当然である。し
かしながら、無機系素材、すなわち、金属やセラ
ミツクを限外過に用いる膜を成型することは従
来、困難とされており、したがつて現状は成型の
容易な有機系高分子が使用されている訳である。 本発明者達は、無機素材を用いて限外過膜を
成型することに関して、鋭意研究し、金属アルミ
ニウムが陽極酸化用電解液中にて電気分解を受け
る際に金属表面に形成する酸化アルミニウム属の
面に垂直な直径200オングストローム前後の微細
孔が形成されることに着目し、該酸化アルミニウ
ム層を単独に取り出すことを試み、本発明を完成
するに至つた。 以下、本発明の酸化アルミニウム製限外過膜
の製造方法について述べる。 本発明多孔性酸化アルミニウム皮膜は、原料の
金属アルミニウムまたはアルミニウム合金の陽極
酸化工程、および陽極酸化物から、酸化されずに
残つた地金と、(多孔性を持たない)酸化アルミ
ニウムバリヤー層の除去工程という、二つの工程
により作製することができる。 本発明において、原料の金属アルミニウムまた
はアルミニウム合金としては、純アルミニウム、
高純度アルミニウム及びアルミニウムとSi、Fe、
Mn、Mg、Cu、Zn、Cr、Ni、Ti、Pd等の金属
との合金を用いることができる。 原料のアルミニウム又はアルミニウム合金の形
態は、板状、はく状、管状、中空糸状のいずれで
あつても良く、原料の形態に応じて、平膜、管状
膜、中空糸膜状の多孔質皮膜を形成することがで
きる。原料の厚みを必要以上大きくとることは、
原料の節約あるいは2番目の工程である残存地金
層の除去を簡便に行う上でも望ましくない。 一般には、数千Å〜数Åの範囲の厚みの原料が
望ましい。原料の金属アルミニウム又はアルミニ
ウム合金は、陽極酸化を行う前に適当な表面処理
を行い、その表面を洗浄、平滑、高純度化してお
くことが望ましい。 表面処理法としては、公知の脱脂法、電解研摩
法、化学研摩法、あるいはこれらを組合せて行う
ことができる。 金属アルミニウム又はアルミニウム合金の陽極
酸化方法としては広く公知の方法を用いることが
できる。すなわち、原料の金属アルミニウム、又
はアルミニウム合金を陽極とし、多孔性酸化アル
ミニウム皮膜を形成しうる電解質溶液中で電気分
解を行う。本発明においては、原料が平板状の場
合はその片面のみを、また管状の場合はその外面
もしくは内面のみをそれぞれ電解質溶液に接触さ
せ、原料の片面だけを陽極酸化することが必要で
ある。この際、用いる陰極材料としては、例えば
白金、鉄、スズ、アルミニウム、炭素、鉛等を挙
げることができる。用いる電解質の種類、濃度、
温度及び電解電圧、電流密度、電解時間は生成す
る多孔性酸化アルミニウム皮膜の細孔径、空孔
率、孔形状、厚み、硬さ、強度等を決定するた
め、極めて重要である。 用いる電解質の種類によつて、多孔性皮膜を生
ずるものと無孔性絶縁皮膜を生ずるものがある
が、本発明においては前者の電解質を用いる必要
がある。 代表的な電解質としては、例えば、硫酸、シユ
ウ酸、クロム酸、リン酸、ベンゼンスルホン酸、
スルフアミン酸等を挙げることができる。この中
で最も望ましい電解質としては、硫酸、シユウ
酸、リン酸、クロム酸を挙げることができる。こ
のような電解質中で、適切な条件下陽極酸化を行
うと、原料金属表面に、規則的な多孔構造を有す
る酸化アルミニウム皮膜を形成させることができ
る。孔は一般に原料金属表面に対して、垂直方向
に成長し、多孔性皮膜と原料金属の間には、非多
孔性の酸化アルミニウムバリヤー層が形成され
る。 孔径は基本的には用いる電解質の種類によつ
て、約100Åから数百Åにわたつて変化させるこ
とができるため、分離しようとする溶液の種類に
応じて、種々の孔径の膜を作りわけることができ
る。電解質として、硫酸、シユウ酸、クロム酸、
リン酸を用いた場合、それぞれ約120Å、170Å、
240Å、330Åの径の孔が生成することが、知られ
ている。電解質の浸度に関しては、特にこれを限
定するものではない。 得られる多孔性皮膜の空孔率および無孔性バリ
ヤー層の厚みは、基本的には電解電圧によつて、
調整することができる。一般に、電解電圧の増加
とともにバリヤー層の厚さ、および孔の間隔は増
大し、皮膜の空孔率は減少する。このため、電解
電圧は、数Vから約200Vにわたつて選択するこ
とができるが、ガスの透過速度の大きな膜を得る
ためには、必要以上に大きな電解電圧で行うこと
が不利である。以上のことから好ましい電解電圧
としては数V〜80Vの範囲の電圧を挙げることが
できる。 電解によつて生成される酸化皮膜の厚みは、電
流密度および電解時間に比例して増加する。 したがつて、電解時間を選択することにより、
所望の厚さの酸化皮膜を生成させることができ
る。 本発明において、陽極酸化を施した原料から多
孔性皮膜のみを取り出すには、未酸化の地金と、
酸化アルミニウムバリヤー層をエツチング除去す
る必要がある。 エツチングは必ず皮膜化成面の反対側表面より
行い、エツチング中皮膜がエツチング雰囲気中に
暴露されないことが重要である。 未酸化の地金とバリヤー層は、同一条件下連続
してエツチングすることも可能である。しかし、
一般にバリヤー層は数百Åと非常に薄いため、あ
らかじめ地金を除去した後、より温和な条件下、
抑制したエツチング速度でバリヤー層を除去する
ことが望ましい。 未酸化のアルミニウムあるいはアルミニウム合
金の除去方法としては、プラズマエツチング等の
物理的方法、アルカリまたは酸等による化学的エ
ツチング法、および電気化学的エツチング法等が
挙げられる。 アルカリエツチング剤としては、水酸化ナトリ
ウム、酸性エツチング剤としては、塩酸、硝酸、
ふつ化水素酸、硫酸、クロム酸もしくはそれらの
混合物等を例示することができる。 その他、公知の、ブロム・メタノール法または
ヨード・メタノール法等のエツチング法も用いる
ことができる。 電気化学的エツチング方法で用いる電解質とし
ては、塩酸、硫酸、水酸化ナトリウム等を例示す
ることができる。 酸化アルミニウムのバリヤー層の除去方法とし
ては、プラズマエツチング等の物理的手法あるい
は化学的エツチング法が挙げられる。 エツチング剤は、酸化アルミニウムを溶解する
物質であれば良いが、好ましいエツチング剤とし
ては、硫酸、リン酸、シユウ酸、クロム酸等が挙
げられる。酸化アルミニウムのバリヤー層のエツ
チングにおいて、エツチングにより貫通した孔か
らエツチング剤が皮膜内に入り、膜の損傷を与え
ることを防ぐため、あらかじめ皮膜表面側から加
圧した水もしくはバツフアー溶液を供給しておく
ことが望ましい。 また、エツチング剤を孔内に導き、孔壁を部分
的に溶解させることにより、皮膜の空孔率および
孔径を増加させることも可能である。 以上のようにして作製した多孔性皮膜を用いて
分離膜モジユールを組立てるには、膜の端部を密
封シールすることが必要である。 本発明の膜においては、原料の金属アルミニウ
ムあるいはアルミニウム合金の端部を、陽極酸化
およびエツチングせずに、原料の状態で残すこと
により、容易に膜内にシール部分を作ることがで
きる。 あるいは、多孔性皮膜の端部のみに、加圧水蒸
気法等公知の封孔処理を施し、シール部分を作製
することもできる。 上記方法により得られた膜は、十分な液体の透
過量を与え、かつ実用的な強度をもつために、膜
の厚さが1μm〜200μm、特に5μm〜60μmのもの
が好ましい。 本発明の膜は極めて耐熱性の優れた膜である
が、使用温度は900℃以下であることが好ましい。
900℃以上の雰囲気下では、膜が変形されやすく、
破壊が起きやすくなる。 〔発明の効果〕 以上の説明からも明らかなように本発明による
酸化アルミニウム限外過膜は、耐溶剤性、耐熱
性に富み、また、その孔径分布の狭さから鋭い文
面性能を示す。 〔実施例〕 実施例 1 20重量%硫酸浴(0℃)中、20V定電圧にて厚
さ50μmまで化成した陽極酸化皮膜(膜面積2.01
cm2)を、背面のAlは(20%HCl+0.1MCuCl2)溶
液で、バリヤー層は20重量%硫酸でエツチングし
て実験に使用した。この膜の細孔径は60.8Å、厚
みは65μmであつた。 この膜を真ちゆうとガラスよりなる限外過器
に装着し、アセトン、メタノール、ベンゼン、エ
タノールをそれぞれ、圧力差1Kg/cm2で膜透過さ
せ、透過流速の経時変化を見た。結果を表1に示
す。膜が有機溶剤にまつたく侵されていないこと
がわかる。
【表】
比較例 1
市販のポリスルフオン製限外過膜(TS−10、
分画分子量1×104、東洋曹達製)を、実施例1
で用いた限外過器に装着し、圧力1Kg/cm2でア
セトン、メタノール、ベンゼン、エタノールを
過し、膜透過流速の経時変化を見た。結果を表2
に示す。
分画分子量1×104、東洋曹達製)を、実施例1
で用いた限外過器に装着し、圧力1Kg/cm2でア
セトン、メタノール、ベンゼン、エタノールを
過し、膜透過流速の経時変化を見た。結果を表2
に示す。
【表】
実施例 2
実施例1で用いた膜で190℃のグリセリンを
過した。用いた装置は実施例1と同じである。膜
透過流速の経時変化を表3に示す。
過した。用いた装置は実施例1と同じである。膜
透過流速の経時変化を表3に示す。
【表】
実施例 3
実施例1と同様にして製作した細孔直径約160
Åの酸化アルミニウム膜を用いて、ポリエチレン
グリコールの阻止実験をおこなつた。単分散ポリ
エチレングリコールを濃度500ppmあるいは
1000ppmになるように蒸留水に溶解し、試料とし
た。撹拌型限外過器に膜を装着し、室温で、圧
力差2Kg/cm2で過した。この時、初期膜透過流
速は2〜4×10-4cm3/cm2・secであつた。阻止液
と透過液中のポリエチレングリコール濃度は、全
有機炭素分析計によつて求め、阻止率は次式で求
めた。 阻止率=(1−透過液中のポリエチ
レングリコール濃度/阻止液中のポリエチレングリコー
ル濃度)×100 種々の分子量のポリエチレングリコールに対す
る酸化アルミニウム膜の阻止率を表4に示す。
Åの酸化アルミニウム膜を用いて、ポリエチレン
グリコールの阻止実験をおこなつた。単分散ポリ
エチレングリコールを濃度500ppmあるいは
1000ppmになるように蒸留水に溶解し、試料とし
た。撹拌型限外過器に膜を装着し、室温で、圧
力差2Kg/cm2で過した。この時、初期膜透過流
速は2〜4×10-4cm3/cm2・secであつた。阻止液
と透過液中のポリエチレングリコール濃度は、全
有機炭素分析計によつて求め、阻止率は次式で求
めた。 阻止率=(1−透過液中のポリエチ
レングリコール濃度/阻止液中のポリエチレングリコー
ル濃度)×100 種々の分子量のポリエチレングリコールに対す
る酸化アルミニウム膜の阻止率を表4に示す。
【表】
Claims (1)
- 1 金属アルミニウムあるいはアルミニウム合金
を陽極酸化用電解液中にて電気分解することによ
り金属表面に多孔性酸化アルミニウム皮膜形成さ
せ、該多孔性皮膜以外の部分をエツチングにより
除去してなる限外ろ過用多孔性酸化アルミニウム
膜。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19271284A JPS6171804A (ja) | 1984-09-17 | 1984-09-17 | 多孔性酸化アルミニウム膜 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19271284A JPS6171804A (ja) | 1984-09-17 | 1984-09-17 | 多孔性酸化アルミニウム膜 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6171804A JPS6171804A (ja) | 1986-04-12 |
| JPH0412169B2 true JPH0412169B2 (ja) | 1992-03-03 |
Family
ID=16295800
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19271284A Granted JPS6171804A (ja) | 1984-09-17 | 1984-09-17 | 多孔性酸化アルミニウム膜 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6171804A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS63106096U (ja) * | 1986-12-27 | 1988-07-08 | ||
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-
1984
- 1984-09-17 JP JP19271284A patent/JPS6171804A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6171804A (ja) | 1986-04-12 |
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