JPH04123876U - 電動式動力舵取装置 - Google Patents

電動式動力舵取装置

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JPH04123876U
JPH04123876U JP3776291U JP3776291U JPH04123876U JP H04123876 U JPH04123876 U JP H04123876U JP 3776291 U JP3776291 U JP 3776291U JP 3776291 U JP3776291 U JP 3776291U JP H04123876 U JPH04123876 U JP H04123876U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステアリングシャフトに付設される操舵トル
クセンサにおける信号取出し系での耐久性等を確保し、
しかもセンサ部での調整を容易とする。 【構成】 舵取ハンドル側入力軸2と操舵輪側出力軸3
の一方に、他方軸側との間のカム機構52にて軸線方向
に移動される直動部材51を設ける。この直動部材で変
換された両軸での回転変位による直線変位を検出し電動
モータ11の駆動制御を行なう操舵トルク検出手段53
を設ける。該検出手段は、装置ボディ6に移動可能に保
持されかつその一部に装置ボディ側のホール素子70に
対向する永久磁石63が付設される変位取出し部材60
を備えている。この変位取出し部材を、ボディに対し直
動部材側に付勢して移動可能に設けた永久磁石を有する
可動ブロック80と、これに螺合され直動部材への当接
端となる調整ねじ部材81とで構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は舵取ハンドルの操作力(操舵力)を軽減するために用いられる動力舵 取装置に関し、特にその操舵補助力発生手段として電動モータを用いてなる電動 式動力舵取装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
パワーステアリングと呼ばれる動力舵取装置として従来は油圧式が主流を占め ていたが、近年電動モータ等を利用した電動式も、たとえば特開昭61−226362号 公報等を始め種々提案されている。すなわち、油圧式の動力舵取装置は、操舵補 助力を発生させる油圧シリンダを始め油圧ポンプ、流路切換バルブおよびこれら 各部を接続する油圧配管系等が必要で、構成部品点数が多くしかも各部の構成が 複雑で加工精度等が要求され、製造、組立作業が面倒であるばかりでなく、装置 全体が大型化し重量も増大し、コスト高を招く等の問題をもっている。このため 、最近では、簡単な電気配線により車載バッテリおよびコントローラ等に結線し て使用し得る電動モータを、操舵補助力発生手段とする電動式が注目されており 、上述した油圧式に比べ、装置構成の簡素化が図れ、小型かつコンパクト化等も 可能となるものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述したように電動モータを操舵補助力発生手段として動力舵取装 置に採用するにあたっては、運転者の操舵要求を適切かつ確実に検出してモータ を精度よく駆動制御し、適切な操舵補助力が得られるような構成を採用すること が必要とされている。すなわち、車輌において停車中での据切り時や低速走行中 の舵取操作時にはきわめて軽い舵取操作が行なえるとともに、高速走行中はある 程度の重さを有する剛性感をもつ舵取操作が望まれる。
【0004】 このため、運転者の操舵要求である操舵力(操舵トルク)、操舵角速度等を、 車輌の走行速度と共に適切かつ確実に検出する検出機構が必要とされるが、この ような検出機構を、制約の大きい装置内スペースに効率よくしかも簡単かつ確実 に組込み、さらにその動作性能を適切に確保するとともにメンテナンス作業など も容易に行なえる等という要請を全て満足し得るものは、未だ提案されていない 。すなわち、この種の検出機構のうち、たとえば操舵力検出機構として、ステア リングシャフトを構成する入、出力軸間に、非接触型のトルクセンサおよびその 信号処理回路等からなるものを介在させてステアリングボディ内に内設してなる 構成のものが、従来から提案されているが、この場合に上述した非接触型センサ としてのホール素子や信号処理回路を構成する各種電気部品等を実装してなるプ リント配線回路基板を、可動部材である入、出力軸の一方に付設するとともに、 これら両軸間での相対的な回転変位による出力信号を、ブラシとスリップリング 等からなる出力信号配線手段により固定側に引出し、これをコントローラ等に送 ってモータの駆動制御を行なう構成としなければならない。 しかしながら、このような従来構造によれば、非接触型センサや磁石手段によ る検出手段を、共に回転する入、出力軸に設けることが必要で、このためにその 出力信号の取出しをブラシとスリップリングとによる直接摺動接触タイプのもの を用いて行なうことが必要で、特にブラシ等での強度や耐久性の面で問題を生じ るばかりでなく、接触抵抗が使用時に増減したりし、センサ出力としての信頼性 が低下する等の不具合があり、このような入、出力軸間での相対的な回転変位を 検出して取出す際に実用面での問題を避けられないものであった。さらに、この ような従来構造では、そのセンサとしての部材の取付個所等が限定されるため、 その自由度が小さく、装置全体の小型化等を図るうえで制約となるもので、この ような問題点を一掃し得る何らかの対策を講じることが望まれている。
【0005】 また、上述した操舵トルク等を検出するための非接触型のセンサとしては、永 久磁石とホール素子との組合わせによるものが最も一般的であるが、この場合に は、これら永久磁石とホール素子とを、中立位置に位置決め調整し、かつこれら の位相を合わせることが必要とされるもので、このためにこれらセンサ手段各部 での加工精度、組立精度を厳密に行なうことが必要であり、しかも組立後の最終 の微調整は可変抵抗等を使用して電圧調整を行なうことが必要となるものであり 、このような調整作業等が面倒かつ煩雑なものであった。 また、他方において、この種の電動式動力舵取装置において望まれることは、 全体の構成が簡単で製造、組立作業等を簡単に行なえるとともに装置全体の小型 、軽量かつコンパクト化や低コスト化が可能で、しかも動作上での性能面や実車 搭載性の面で優れてなる構成とすることである。このような要請は、近年この種 装置が特にスペース上での問題の大きい小型車等においても採用されるようにな っていることから顕著であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような要請に応えるために本考案に係る電動式動力舵取装置は、舵取ハン ドル側の入力軸と操舵輪側の出力軸の一方に軸線方向に沿って移動可能に設けら れかつ他方軸側との間に介在されるカム機構により両軸間での相対的な回転変位 を軸線方向への直線変位に変換する直動部材の直線変位動作を検出する操舵トル ク検出手段として、直動部材の一側に先端部が当接するように付勢されることで 該直動部材に連動して軸線方向に移動可能な状態で装置ボディに保持されかつ装 置ボディ側に設けられるセンサ部材側のホール素子と対向する永久磁石が付設さ れる変位取出し部材を設け、かつこの変位取出し部材を、装置ボディ側に移動自 在に保持され前記直動部材側に付勢されるとともに永久磁石が付設されている可 動ブロックと、この可動ブロックに螺合して設けられ直動部材への当接端を構成 する調整ねじ部材とで構成するようにしたものである。
【0007】
【作用】
本考案によれば、舵取操作が行われ、入、出力軸間に相対的に回転変位が生じ ると、カム手段により一方の軸上で直動部材が、付勢力によってまたは該付勢力 に抗して軸線方向に移動し、この直動部材の動きが、固定側である装置ボディに 保持され永久磁石を有する変位取出し部材とその外周部に対向して設けられるホ ール素子を有するセンサ部材とによる操舵トルク検出手段によって検出され、こ れにより得られる出力信号によって電動モータを所要の状態で駆動制御し得るも のである。また、上述した変位取出し部材は、永久磁石を有する可動ブロックと 直動部材への当接端となる調整ねじ部材とで構成されるため、センサ部材側のホ ール素子に対しての永久磁石位置を軸線方向において位置決め調整することが可 能で、中立位置合わせを簡単に行える。
【0008】
【実施例】
図1ないし図4は本考案に係る電動式動力舵取装置の一実施例を示しており、 これらの図において、まず、全体を符号1で示す電動式動力舵取装置の概略構成 を図4等を用いて簡単に説明すると、2は図示せぬ舵取ハンドル側に連結される 入力軸としてのスタブ軸、3は図示せぬ操舵輪側に連結されるピニオン3aを有 する出力軸としてのピニオン軸、4はこれら両軸2,3を所定角度範囲内で相対 的に回動変位可能に連設するトーションバーで、これらの部材によってステアリ ングシャフトが構成される。また、これらステアリングシャフトを構成する軸2 ,3は、前記ピニオン3aと噛合するラック歯5aを有するラック5と共に、ス テアリングギヤボディ6,7内に貫通して配設されている。なお、8a,8b, 8c,8dはボディ6,7内で軸2,3を回転自在に支持する軸受で、さらに上 述したラック5は、周知の通り、図示せぬタイロッド等と共に操舵輪間を連結す る舵取リンク機構を構成する。また、図中9はピニオン軸3の軸端側に臨んで設 けられ舵取り操作に応じて操舵輪側に操舵補助力を与える操舵系での出力側部材 であるピニオン軸3先端側での回転変位にて操舵角度、その角速度を検出する操 舵角速度センサである。
【0009】 また、上述したステアリングシャフト機構部において、舵取ハンドル側のスタ ブ軸2にトーションバー4を介して連結された操舵輪側のピニオン軸3上には、 ラック5側の側面が歯面10aとされたハイポイドギヤによる大ギヤ10が軸支 して設けられるとともに、この大ギヤ10を介してピニオン軸3側に操舵補助力 を与える電動モータ11を、前記ピニオン軸3に略直交して配置させ、そのモー タ軸11a先端側に、大ギヤ10と共に操舵補助力伝達用の歯車機構13となる 減速歯車機構を構成する小ギヤ12aを有するギヤ軸12を設け、これによりモ ータ11からの操舵補助力を前記ピニオン軸3側に伝達するように構成している 。このような構成によれば、ステアリングシャフト(2,3,4)等を有するス テアリングギヤボディ6,7、ピニオン軸3に軸食違いギヤであるハイポイドギ ヤによる減速歯車機構(傘歯車等でもよい)を介して連結されるモータ11など を効率よく連結し、結果として装置全体の小型、軽量かつコンパクト化が可能と なる。勿論、本実施例のようなハイポイドギヤによれば、軸の食違い分だけ軸線 方向での小型化が可能となる。 ここで、本実施例では、操舵輪側のステアリングシャフトであるピニオン軸3 (出力軸系)に操舵補助力を伝達する電動モータ11からの小ギヤ12aおよび 大ギヤ10による歯車機構13の途中に介在されモータ軸11a側とピニオン軸 3側への伝達用の小ギヤ12aを有するギヤ軸12側との間での回転伝達を選択 的に連結、遮断する電磁クラッチ20を備えている。この電磁クラッチ20は、 周知の通りの構造を有するものであって、そのクラッチロータ21がモータ軸1 1a上に設けられるとともに、フィールドコア22により該ロータ21に磁気吸 着されるアーマチュア23を前記ギヤ軸12側に設けてなる構造をもち、選択的 にモータ11側の回転をギヤ軸12に伝達するように構成されている。なお、図 中24a,24b,24cはモータ軸11aとこれとインロー結合されているギ ヤ軸12をそれぞれ回転自在に軸支する軸受である。また、これらの電磁クラッ チ20やモータ11はそれぞれ周知の構造を有し、さらに周知の動作を行なうも のであり、その詳細な説明は省略する。
【0010】 さらに、本実施例によれば、歯面10aを一側面側に有しピニオン軸3上に軸 線方向に移動可能でかつ回転方向においてのみ連結して軸支される被駆動側の大 ギヤ10と、この大ギヤ10のギヤ部10aの一部に側方から噛合い電動モータ 11からの回転駆動力を伝達するギヤ軸12先端側の小ギヤ12aからなるハイ ポイドギヤ等の軸違い歯車による回転動力伝達用の歯車機構13において、大ギ ヤ10における小ギヤ12aのギヤ部への噛合い部分に対応する他側面側に、こ の大ギヤ10の一部を小ギヤ12aに対して常時噛み合わせるように局部的に軸 線方向に押圧する弾性支持用の付勢手段30を付設するとともに、大ギヤ10を 、ピニオン軸3上に軸線方向に移動可能でかつ回転方向において連結した状態で 軸支させてなるフランジ部材40に弾性筒体41を介して弾性的に保持させた複 数本(たとえば3本)の止めねじ42を介して連結して一体的に設けている。 ここで、上述した大ギヤ10と小ギヤ12aとの噛合い部分に、直接押圧付勢 力を与える付勢手段30として、ボディ6の一部に穿設したねじ孔に螺合して設 けられるプラグホルダ32内に、ボール33を受け部材34にて保持した状態で 軸線方向に移動可能に支持させ、これをばね35にて常時大ギヤ10の小ギヤ1 2aへの噛合い部分を背面側から押圧して小ギヤ12aとの噛合い部分にバック ラッシュがほとんど零となるように付勢し得るようにしている。このような構成 によれば、大ギヤ10の一側面側にギヤ部10aにおいて、電動モータ11側の 小ギヤ12aに対しての噛合い部分のみを、付勢手段30により常時適切な噛合 い状態が得られるように直接押圧して付勢し、これにより両ギヤ10,12aの ギヤ部間でのバックラッシュを、非操舵時には実質的に零となるようにし、左、 右方向への操舵時においてがた付きによる歯打ち音等を防止することが可能で、 しかもこれら左、右いずれの方向への操舵時にあっては、大ギヤ10が、付勢手 段30の弾性支持力にて小ギヤ12aから若干逃げてこれら両ギヤ10,12a の噛合い部において、上述した歯打ち音等が問題とならず、所要の噛合い動作が 可能となる程度のバックラッシュを確保することも可能で、従来のような倒れ現 象等を招くことなく、所要の回転伝達を適切に行えるものである。
【0011】 また、本実施例によれば、上述したような僅かなバックラッシュによる両ギヤ 10,12aによる噛合い時の摺動音や打音によって生じる騒音問題を解決する ために、大ギヤ10を、ピニオン軸3上に設けたフランジ部材40を、ピニオン 軸3上にキー43にて軸線方向には摺動可能な状態で設けるとともに、このフラ ンジ部材40の周方向において等配した位置に孔部を形成し、この孔部に両側か ら一対をなす鍔付きの弾性筒体41,41(一体構造のものでもよい)を嵌め込 んで全体が略つつみ形状を呈するようにし、この部分に止めねじ42を差し込ん でその先端側を前記大ギヤ10に連結し、ナット45で固定することにより、該 大ギヤ10を、ピニオン軸3に対して弾性的に支持するようにしている。そして 、このようにすれば、両ギヤ10,12aの噛合い部において、所要の噛合い動 作が可能となる程度のバックラッシュを確保して所要の回転伝達を行なえるよう にした場合に、この大ギヤ10と小ギヤ12aとの噛合いによって生じる摺動音 、打音等のステアリングシャフト側(ピニオン軸3)への伝達を、前記フランジ 部材40に大ギヤ10を組付ける止めねじ42を保持する弾性筒体41,41の 存在によって、適切かつ確実に吸収して遮断し得るもので、従来に比べて騒音問 題を解消し得るという利点がある。なお、上述したフランジ部材40は、必ずし も軸線方向に摺動可能に軸支する必要はなく、ピニオン軸3上に固定的に設けて おいても、大ギヤ10の揺動変位が確保できれば、前記付勢手段30の機能を発 揮させ得るものである。
【0012】 さて、本考案によれば、上述したスタブ軸2とピニオン軸3とのトーションバ ー4のねじれによる相対的な回動変位を検出しモータ11を駆動するための操舵 トルク検出機構50を、図1ないし図3からも明らかなような構成としたところ に特徴を有している。 これを詳述すると、舵取ハンドル側のスタブ軸2とこれにトーションバー4を 介して相対的に回転変位可能に連結される操舵輪側のピニオン軸3の一方(実施 例ではスタブ軸2)に、軸線方向に沿って移動可能な直動部材として一端にフラ ンジ部51aを有する筒状体51を設け、該筒状体51を常時他方軸側に係合す るように付勢した状態とするとともに、この直動型の筒状体51と他方のピニオ ン軸3との間に、両軸間での相対的な回転変位を軸線方向での直線変位に変換す るカム機構52を介在させて設け、かつこのカム機構52による筒状体51の付 勢力に伴うまたは付勢力に抗しての直線変位動作を、非接触状態で検出し電動モ ータ11への駆動制御信号を送出する操舵トルク検出手段53を設けるようにし ている。さらに、この操舵トルク検出手段53を、前記筒状体51に連動して軸 線方向に移動可能な状態でボディ6側に保持されかつ軸線方向において異なる極 性を有するように着磁されている複数個の永久磁石63(本実施例では二個)が 内設された変位取出し部材60と、この変位取出し部材60の外周部の一部に対 向して配置され永久磁石63に非接触状態で対向する複数個(本実施例では二個 )のホール素子70,70を有するセンサ部材としてのホルダ71とで構成して いる。 そして、このような構成において、上述した変位取出し部材60を、ボディ6 側に対しガイドロッド61,61により軸線方向に移動自在に保持され筒状体5 1側に付勢されるとともに永久磁石63が付設されている可動ブロック80と、 この可動ブロック80に螺合して設けられ筒状体51への当接端にボール62を 有する調整ねじ部材81とで構成するようにしたところに特徴を有している。
【0013】 以上の構成を実施例構造を用いて説明すると、筒状体51は、図1等から明ら かなように、その内周部に設けた係合溝54にスタブ軸2に立設させた係合ピン 55の先端部をベアリングを介して摺動可能に係入させることにより、該スタブ 軸2上で軸線方向に移動可能に保持され、かつコイルばね56により常時ピニオ ン軸3側に付勢されてそのフランジ部51aが、ピニオン軸3側に組み付けられ ているフランジ部材40と対面し、カム機構52が係合状態となるように構成さ れている。そして、このフランジ部材40の外周部に立設して設けた係合ピン5 8の先端部とベアリング58aを介してカム係合するカム面52aが、図1およ び図3から明かなように、前記筒状体51のフランジ部51a側面に周方向に沿 って形成され、該カム面52aの形状によって、これら両軸2,3間での相対的 な回転変位を、軸線方向への直線変位に変換し得るようになっている。つまり、 回転変位が、筒状体51の軸線方向への動きに変換されるものである。そして、 このような構成では、筒状体51がばね56にて相手側に常時接して位置付けら れるので、その変位の検出をがた等が生じない状態で行え、精度のよい変位検出 が可能となるものである。 また、図中60はボディ6内で軸線方向に向かって付設されたガイドロッド6 1,61により軸線方向に直線変位動作可能に設けられている変位取出し部材で 、その筒状体51のフランジ部51aへの当接端となる調整ねじ部材81の先端 部には、該フランジ部51a側での回転変位による摩耗等を転動によって防ぐボ ール62が設けられるとともに、上記ガイドロッド61により移動可能に支持さ れかつ前記調整ねじ部材81が螺入して設けられる可動ブロック80の一部には 、軸線方向において極性が異なるような状態で永久磁石63が埋設して設けられ ている。そして、この変位取出し部材60の可動ブロック80は、ガイドロッド 61,61に巻回されているばね64,64により常時フランジ部51aに当接 する方向に付勢されている。ここで、図2および図3において符号82は調整ね じ部材81の可動ブロック80に螺入されてフランジ部51a側に突出する先端 部に螺合して設けられボール63を保持するナット、83はこのナットの内側に 設けられた締付け用ナット、84は調整ねじ部材81の後端部において可動ブロ ック80を挟み込んで固定するためのロックナット、85は該ねじ部材81の後 端部に形成され外部から螺合調整可能な六角穴、86はボディ6に開けられてい る組込み調整用開口を閉塞する蓋体である。
【0014】 一方、ボディ6の外側には、該ボディ6に穿設されている孔部を介して前記変 位取出し部材60における永久磁石63と対向し、その動きを電圧変化によって 検出するための非接触型センサとしてのホール素子70を有する検出部ホルダ7 1がねじ止めして取付け固定されている。そして、このような構成では、上述し たセンサ部分を、スタブ軸2やピニオン軸3から独立して設置し得ることから、 配設位置等の自由度が大きくなり、また組立性等の面でも優れ、さらに信頼性や 耐久性等の面で問題となるスリップリング等の信号取出し手段が不要となり、精 度のよい変位検出が可能となる等の利点がある。 ここで、上述した永久磁石63に対向するホール素子70として、図2に示し たように、永久磁石63の周方向において二個並べて設け、ダブルチェックを行 えるような構造とするとよい。さらに、このようなホール素子70のホルダ71 を、ボディ6外部に付設する構造では、電気配線等も容易に行えるもので、また ボディ6内部を所要のシール状態で構成し得るという利点もある。
【0015】 そして、以上の構成によれば、舵取操作が行われ、入、出力軸2,3間に相対 的に回転変位が生じると、カム機構52により一方の軸上で筒状体51が軸線方 向に直動移動し、この動きが、固定側であるボディ6等との間に付設されている 永久磁石63とホール素子70等による操舵トルク検出手段53によって検出さ れ、これにより得られる出力信号によって電動モータ11を所要の状態で駆動制 御し得るものである。 また、上述した構成によれば、変位取出し部材60を、永久磁石63を有する 可動ブロック80と筒状体51側への当接端を有する調整ねじ部材81とで構成 しているため、センサ部材71側のホール素子70に対しての永久磁石63の位 置を軸線方向において所要の状態で位置決め調整することが可能で、中立位置合 わせをきわめて簡単に行える。特に、ホール素子70による検出電圧値を、磁石 63側での調整によって中立位置合わせできるため、ホール素子70側からの調 整に比べて調整作業がきわめて簡単に行えるという実用上での利点は大きい。
【0016】 なお、本考案は、上述した実施例構造に限定されず、電動式動力舵取装置1各 部の形状、構造等を必要に応じて適宜変形、変更することは自由で、種々の変形 例が考えられよう。たとえば、上述した実施例では、モータ11からの操舵補助 力伝達用の歯車機構13として、ハイポイドギヤを用いた場合を例示したが、本 考案はこれに限定されず、平歯車を始め、はすば歯車、遊星歯車、傘歯車等によ る軸違い歯車からなる歯車機構13であってもよいもので、種々の変形例が考え られる。 また、上述した実施例では、大ギヤ10を保持するフランジ部材40のステア リングシャフトとしてのピニオン軸3上に、キー結合等によって軸線方向に摺動 可能に軸支するようにした場合を示しているが、大ギヤ10を回転方向において 連結した状態で支持し得る支持構造であればよいもので、従来から周知の支持構 造を採用し得るものである。 さらに、上述した実施例では、ステアリングギヤとしてラックピニオン型を例 示したが、これに限定されず、ボールねじ型などに適用してもよいことも勿論で ある。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る電動式動力舵取装置によれば、舵取ハンドル 側の入力軸と操舵輪側の出力軸の一方に軸線方向に沿って移動可能に設けられか つ他方軸側との間に介在されるカム機構により両軸間での相対的な回転変位を軸 線方向への直線変位に変換する直動部材の直線変位動作を検出する操舵トルク検 出手段として、直動部材の一側に先端部が当接するように付勢されることで該直 動部材に連動して軸線方向に移動可能な状態で装置ボディに保持されかつ装置ボ ディ側に設けられるセンサ部材側のホール素子と対向する永久磁石が付設される 変位取出し部材を設け、かつこの変位取出し部材を、装置ボディ側に移動自在に 保持され前記直動部材側に付勢されるとともに永久磁石が付設されている可動ブ ロックと、この可動ブロックに螺合して設けられ直動部材への当接端を構成する 調整ねじ部材とで構成するようにしたので、簡単かつ安価な構成にもかかわらず 、舵取操作による入、出力軸間での相対的な回転変位を、直動部材の軸線方向へ の直線変位に変換し、これを必要最小限の部品点数によって得られる操舵トルク 検出手段で検出することで、操舵トルクの検出を適切かつ確実に行えるという種 々優れた効果がある。 特に、このような本考案によれば、変位取出し部材を構成する永久磁石を有す る可動ブロックに対し、直動部材への当接端を構成する調整ねじ部材を螺合調整 可能に設けているため、ボディ側に設けられるホール素子に対しての永久磁石位 置を、中立位置状態に適切かつ確実に位置決め調整することがきわめて簡単に行 えるという実用上優れた効果がある。また、本考案によれば、検出手段を、入、 出力軸側からは独立させて設置することが可能で、しかも検出手段等を含めた各 部の動作上での信頼性や耐久性等を、従来の直接接触型の信号取出し手段等に比 べて大幅に向上させ得るという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電動式動力舵取装置の一実施例を
示す要部拡大断面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】図1におけるIIIA−IIIA線断面を右側に、II
IB−IIIB線断面を左側に示した概略断面図である。
【図4】本考案装置全体の概略構成を示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
1 電動式動力舵取装置 2 スタブ軸(入力軸) 3 ピニオン軸(出力軸) 4 トーションバー 5 ラック 6 ステアリングギヤボディ 7 ステアリングギヤボディ 10 ハイポイドギヤを構成する大ギヤ 10a 歯面 11 電動モータ 11a モータ軸 12 ハイポイドギヤを構成する小ギヤのギヤ軸 12a 小ギヤ 40 フランジ部材 50 操舵トルク検出機構 51 筒状体(直動部材) 51a フランジ部 52 カム機構 52a カム面 53 操舵トルク検出手段 56 コイルばね 58 係合ピン 60 変位取出し部材 61 ガイドロッド 62 ボール 63 永久磁石 64 ばね 70 ホール素子 71 ホルダ(センサ部材) 80 可動ブロック 81 調整ねじ部材 82 ナット 83 締付けナット 84 ロックナット 85 六角穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舵取ハンドル側の入力軸と操舵輪側の出
    力軸間での相対的な回転変位によって操舵トルクを検出
    することで、操舵輪に至る出力軸系に操舵補助力を与え
    る電動モータを駆動制御するように構成されている電動
    式動力舵取装置において、前記入、出力軸の一方に軸線
    方向に沿って移動可能に設けられかつ他方軸側との間に
    介在されるカム機構により前記両軸間での相対的な回転
    変位を軸線方向への直線変位に変換する直動部材と、こ
    の直動部材の直線変位動作を検出するように設けられる
    操舵トルク検出手段を備えてなり、この操舵トルク検出
    手段は、前記直動部材の一側に先端部が当接することに
    より該直動部材に連動して軸線方向に移動可能な状態で
    装置ボディに保持されかつ軸線方向において異なる極性
    をもって着磁されている永久磁石が付設されている変位
    取出し部材と、この変位取出し部材の永久磁石に対向し
    て装置ボディ側に設けられたホール素子を有するセンサ
    部材とからなり、かつ前記変位取出し部材を、装置ボデ
    ィ側に移動自在に保持され永久磁石が付設された可動ブ
    ロックと、この可動ブロックに螺合して設けられ前記直
    動部材への当接端を構成する調整ねじ部材とで構成した
    ことを特徴とする電動式動力舵取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014106174A (ja) * 2012-11-29 2014-06-09 Canon Inc 磁気式力覚センサ

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JPS61140653A (ja) * 1984-12-11 1986-06-27 Ntn Toyo Bearing Co Ltd トロコイド減速機
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