JPH04132932U - 段ボールの波形成形用段ロール - Google Patents

段ボールの波形成形用段ロール

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JPH04132932U
JPH04132932U JP3994491U JP3994491U JPH04132932U JP H04132932 U JPH04132932 U JP H04132932U JP 3994491 U JP3994491 U JP 3994491U JP 3994491 U JP3994491 U JP 3994491U JP H04132932 U JPH04132932 U JP H04132932U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、ロール表面に耐摩耗性の優れた溶
射層を有し、且つロール表面を平滑化した、コストが安
く製造の容易な波形成形用段ロールを提供するものであ
る。 【構成】 表面にWC−Coの溶射層を形成し、更に同
溶射層表面に前記WC−Co溶射層より軟物質のコーテ
イング層を形成した段ボールの波形成形用段ロール。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は段ボールを製造する設備であるシングルフエーサーに適用される段ロ ールに関する。
【0002】
【従来の技術】
シングルフエーサーは、通常図3に略示的断面図で示すような構造となってい る。即ち、同図において1は上段ロール、2は下段ロール、3は圧力ロール、4 は糊付ロール、5はメータロール、6は糊容器、7は芯紙、8はライナー、9は 片面段ボールシートを夫々示している。
【0003】 先ず、前記シングルフエーサーによる片面段ボールシート9の製造工程につい て説明すると、芯紙7は上段ロール1側に供給され上段ロール1と下段ロール2 の噛合部に噛込まれて波形状に成形されたシートとなり、次に芯紙7は下段ロー ル2の回転と共に移送され、糊容器6内の糊が糊付ロール4によりすくい上げら れ、メータロール5で糊膜調整が行なわれた後、糊付ロール4によって芯紙7の 段頂部に糊付される。一方、圧力ロール3側に供給されたライナ8と前記糊付さ れた芯紙7は、下段ロール2と圧力ロール3の加圧部において接着されて、片面 段ボールシート9となる。
【0004】 段ロール1,2の母材は通常普通鋼或は合金鋼で製作され、歯部は耐磨耗性と 耐ヘタリ性改善のため高周波焼入れ後、50〜100μの硬質クロムメツキなど が施されている。この理由は前記したように芯紙7の波形成形過程において、詳 細には図4に示した段ロール1,2の噛合状態を表わす拡大断面図の如く、芯紙 7は両段ロール1,2の噛合い中に、段頂部を滑りながら引き込まれることにな るため、歯部の耐摩耗性が要求される。
【0005】 しかし最近の故紙原料の悪化は段ロールの寿命を低下させている。この対策の 1つとして図5に示すようなWC溶射10の適用が試みられている。WC溶射の 特徴は著しい耐摩耗性の向上にあるが、溶射のままでは、図6の如くアラサが大 のため、紙との摩擦係数μが、μ=0.6〜0.7と大きいため、段成形時段頂 部での紙の滑りが困難となり、紙切れが発生する。これを改善するためには図7 の如く研磨12すればよいが、耐摩耗性に優れているため研磨に多くの時間を要 し、コストアツプとなり、長寿命段ロールの実用化をさまたげていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
前述の従来技術には、次のような問題点がある。 (1)溶射のままでは、紙と溶射層の間の摩擦係数が大きいため、段繰り時、紙 に生ずる張力が大となり、紙切れを起す。 (2)上記の紙切れを防止する1つの方法として、溶射層を研磨する方法がある が、この場合耐摩耗性に優れた硬い溶射層を研磨するためには多大の工数を要し 、コストが上昇する。
【0007】 本考案は、ロール表面に耐摩耗性の優れた溶射層を有し、且つロール表面を平 滑化した、コロトが安く製造の容易な波形成形用段ロールを提供することを目的 とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
段ロールの表面にタングステンカーバイド等の溶射層を作り、耐摩耗性を向上 させる。 更に前記溶射層の表面をテフロン等の軟物質でコーテイングしてロール表面を 平滑にする。
【0009】
【作用】
溶射層の表面はアラサが大きく、図6に示す如く凹凸があり、この凹凸の突起 部が芯紙に喰込むことにより、芯紙の摩擦係数μが大きくなる。 しかし溶射層を軟物質でコーテイングすることにより、軟物質が溶射層の凹凸 の谷部を充填して、突起部の芯紙に対する喰込み深さを減少させ、摩擦係数を低 下させる。
【0010】
【実施例】
図1,図2において、1は上段ロール、2は下段ロール、10はWCの溶射層 、11はテフロン等の軟物質である。 先ず本考案による波形成形用段ロールの製作について説明する。 製作方法1 ガスプラズマ溶射法によりWC−Coを段ロール素材の表面に溶射後、テフロ ンを平均膜厚で30μコーテイングした。この結果初期の摩擦係数(μ)を0. 15〜0.25にすることが出来、紙切れなしに運転することが出来た。又テフ ロンはWC−Coと共に磨耗したがなくなる迄剥離せず、摩擦係数を小さい状態 に維持出来た。即ち、高価な研磨加工することなしに長寿命溶射段ロールを実用 化することが出来た。 製作方法2 テフロンコーテイングの代りにMo S2 のコーテイングを施工し、同様の成果 を得ることが出来た。 製作方法3 テフロンコーテイングの代りにSiO2 のコーテイングを施工し、同様の成果 を得た。
【0011】 次に、本考案による波形成形用段ロールの作用について説明する。 紙と硬い物質との間の摩擦は、硬い物質表面の突起が面圧によって紙に押し込 まれ、この押し込まれた突起は、紙と硬い物質の相対運動時に、紙を変形或は堀 り起しながら移動する必要があり、これが摩擦力となる。勿論摩擦力は面圧が大 きくなれば浸入深さが大となるため大きくなる。そして遂には紙切れとなる。
【0012】 ところで上記のような突起の紙への侵入は、突起先端に荷重が集中するためで あり、谷部が他の物質でうめられていると、突起のわずかな侵入で紙は突起周辺 の物質に支持されそれ以上の浸入を阻止され摩擦力の増大を防止することが出来 る。 なお、谷部をうめた軟い物質は、突起先端に比して面積が大きいため、面圧は 十分低いがいづれにしろ面圧を受けて紙がすべるため摩耗するが、谷間の部分の 高さが突起先端に比し低くなると、突起先端部の荷重分担が増加し、谷間の部分 の面圧が低下し摩耗速度を減ずるため、谷間の軟い物質のみを摩耗させてしまう ことはなく、μを小さく維持したままで突起部と谷間部の両方が摩耗、即ち、突 起部は運転中に自己研磨され、突起先端が平坦になり、最初に研磨したと同じμ の低い状態をつくる。
【0013】 ここで、軟い物質は液条にしてコーテイングすれば、研磨により溶射層を平坦 にする方法に比し、極めて容易、且つ少ない工数で施工することが出来る。 なお、コーテイング厚さはアラサの谷をうめるオーダであるから、多少余分に ついてもよい。余分についたコーテイング層は軟い物質のため、面圧を下げての なじみ運転とか、使用前のサンドペーパーとがナイフによる研磨によって容易に 除去される。
【0014】
【考案の効果】
本考案による段ボールの波形成形用段ロールは、表面にWC−Coの溶射層を 形成し、更に同溶射層表面に前記WC−Co溶射層より軟物質のコーテイング層 を形成したことにより、次の効果を有する。 高価な研磨加工をしなくてよいため、加工費を1/3程度に低減出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例のロール表面部分の断面図であ
る。
【図2】図1のA部の拡大断面図である。
【図3】シングルフエーサーの概略断面図である。
【図4】段ロールの噛合い状態を示す側面図である。
【図5】従来の段ロールのロール表面部分の断面図であ
る。
【図6】図5のB部の拡大断面図である。
【図7】溶射層の研磨を示す図6と同様な図である。
【符号の説明】
1 上段ロール 2 下段ロール 10 溶射層 11 軟物質

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にWC−Coの溶射層を形成し、更
    に同溶射層表面に前記WC−Co溶射層より軟物質のコ
    ーテイング層を形成したことを特徴とする段ボールの波
    形成形用段ロール。
JP1991039944U 1991-05-30 1991-05-30 段ボールの波形成形用段ロール Expired - Lifetime JP2547380Y2 (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6174455U (ja) * 1984-10-19 1986-05-20
JPS6258627U (ja) * 1985-09-30 1987-04-11
JPH0376668A (ja) * 1989-08-18 1991-04-02 Yoshida Kogyo Kk <Ykk> 紙送りローラー

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6174455U (ja) * 1984-10-19 1986-05-20
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