JPH04136476U - スターリング冷凍機用の往復動圧縮機 - Google Patents
スターリング冷凍機用の往復動圧縮機Info
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- JPH04136476U JPH04136476U JP4486191U JP4486191U JPH04136476U JP H04136476 U JPH04136476 U JP H04136476U JP 4486191 U JP4486191 U JP 4486191U JP 4486191 U JP4486191 U JP 4486191U JP H04136476 U JPH04136476 U JP H04136476U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スターリング冷凍機用の往復動圧縮機におい
て、往復動するピストン(4)が中心軸線回りに揺動す
るのを抑制して、圧縮機ないし冷凍機のピストン円周方
向での振動の発生を可及的に低減する。 【構成】 ピストン(4)の中立位置保持用の弾性支持
手段(14)を同心の1対のコイルばね(19),(2
0)で構成し、ピストン(4)の中立位置からの移動に
より各ばね(19),(20)が変形したときに円周方
向の復元力が逆になるよう、両コイルばね(19),
(20)の巻き方向を互いに異ならせる。
て、往復動するピストン(4)が中心軸線回りに揺動す
るのを抑制して、圧縮機ないし冷凍機のピストン円周方
向での振動の発生を可及的に低減する。 【構成】 ピストン(4)の中立位置保持用の弾性支持
手段(14)を同心の1対のコイルばね(19),(2
0)で構成し、ピストン(4)の中立位置からの移動に
より各ばね(19),(20)が変形したときに円周方
向の復元力が逆になるよう、両コイルばね(19),
(20)の巻き方向を互いに異ならせる。
Description
【0001】
本考案は、膨張機におけるディスプレーサの往復動により極低温レベルの寒冷
を発生させるスターリング冷凍機において、膨張機に供給する冷媒を圧縮する往
復動圧縮機に関し、特に、ピストンを往復動可能に支持する構造に関する。
【0002】
従来より、このフリーディスプレーサ型スターリング冷凍機は、極低温レベル
の寒冷を発生させる小型冷凍機の一種として知られている。この冷凍機は、例え
ば図3に示すように、冷媒ガスを圧縮する圧縮機(a)と、該圧縮機(a)から
吐出された冷媒ガスを膨張させる膨張機(k)とを組み合わせたものであり、上
記圧縮機(a)は、例えば密閉状のケーシング(b)と、該ケーシング(b)内
に形成されたシリンダ(c)と、該シリンダ(c)内に往復動可能に嵌挿され、
シリンダ(c)内に圧縮室(d)を区画形成するピストン(e)と、該ピストン
(e)を往復駆動する駆動源としてのリニアモータ(f)とを備えている。この
リニアモータ(f)はシリンダ(c)周りに配置された環状の永久磁石(g)を
有し、この磁石(g)により、シリンダ(c)の中心と同心の円筒状の間隙に磁
界を発生させる。上記間隙には中心部にて上記ピストン(e)に一体固定された
略カップ状のボビン(h)が往復動可能に配設され、該ボビン(h)の外周には
ドライブコイル(i)が巻き付けられている。また、上記ボビン(h)の底面外
側(ピストン(e)と反対側)とケーシング(b)内底面との間にはピストン(
e)を往復動可能に弾性支持するためのコイルばね(j)が架設されており、ド
ライブコイル(i)に所定周波数の交流を通電することで、間隙内を通る磁界と
の作用によりコイル(i)及びボビン(h)を駆動してピストン(e)を、その
質量及びコイルばね(j)のばね定数で決まる所定周波数でシリンダ(c)内で
往復移動させることにより、圧縮室(d)で所定周期のガス圧を発生させるよう
になされている。
【0003】
一方、上記膨張機(k)は、円筒状シリンダ(l)を有し、このシリンダ(l
)内にはシリンダ(l)内を膨張室(m)と作動室(n)とに区画するフリーデ
ィスプレーサ(o)が往復動可能に嵌挿されている。このディスプレーサ(o)
は、内部に金属製蓄冷材(o1 )(再生式熱交換器)を充填したもので、該蓄冷
材(o1 )を膨張室(m)及び作動室(n)にそれぞれ連通させる連通孔(o2
),(o3 )が開口されている。また、上記作動室(n)内には、ディスプレー
サ(o)を往復動可能に弾性支持するコイルばね(p)が配設されている。さら
に、上記作動室(n)は上記結合配管(q)を介して上記圧縮機(a)の圧縮室
(d)に接続されており、圧縮機(a)からの冷媒ガス圧によりディスプレーサ
(o)を往復動させて冷媒ガスを膨張室(m)で膨張させることにより、シリン
ダ(l)先端のコールドヘッドに寒冷を発生させるようになされている(例えば
“Refrigerator for Cryogenic Sensors”,NASA Conference Publication 2287
等参照)。
【0004】
ところで、上記の往復動圧縮機(a)においては、ピストン(e)の往復動に
よりコイルばね(j)が伸縮変形するが、それと同時にコイルばね(j)は半径
方向に拡縮変形してその巻き径が増減変化し、このコイルばね(j)の拡縮変形
に伴いピストン(e)をその中心軸線回りに回動させようとするモーメントが作
用する。このため、ピストン(e)は中立位置から往復動しながらその中心軸線
回りに交互に逆方向に揺動することとなり、この揺動により、圧縮機つまり冷凍
機に円周方向の振動が発生するという問題があり、振動を嫌う機器では改良する
ことが望まれる。
【0005】
本考案は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的は、上記したピストンの
支持構造を改良することにより、往復動するピストンが円周方向に揺動するのを
抑制して、圧縮機での振動の発生を可及的に低減することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、請求項1の考案では、ピストンをその背面で同心状
の1対のコイルばねにより往復動可能に弾性支持するとともに、その各コイルば
ねの巻き方向を逆にして、ピストンでは各コイルばねの拡縮変形に伴うモーメン
トの作用が互いに打ち消し合うようにした。
【0007】
具体的には、この考案は、図1に示すように、ケーシング(1)と、該ケーシ
ング(1)内に設けられた有底のシリンダ(3)と、該シリンダ(3)内に往復
動可能に嵌挿され、シリンダ(3)内底部に圧縮室(5)を区画形成するピスト
ン(4)と、該ピストン(4)をシリンダ(3)内で中立位置から往復動可能に
ケーシング(1)に対し弾性支持する弾性支持手段(14)と、磁石(9)及び
コイル(13)を有し、コイル(13)への所定周波数の交流の供給により上記
ピストン(4)を往復駆動するリニアモータ(8)とを有する往復動圧縮機に対
し、上記弾性支持手段(14)を、ピストン(4)背部とケーシング(1)との
間に互いに同心状に配置された第1及び第2のコイルばね(19),(20)か
らなし、ピストン(4)の中立位置からの一方向への移動により変形したとき円
周方向の復元力が逆になるように両ばね(19),(20)の巻き方向を互いに
異ならせたことを特徴とする。
【0008】
請求項2の考案では、シリンダ内に1対のピストンを対向配置した対向ピスト
ン型の圧縮機に適用して、ピストンの往復動方向の振動をも低減するようにした
。
【0009】
すなわち、この考案では、図2に示す如く、ケーシング(1′)と、このケー
シング(1′)内に設けられ、両端が開放されたシリンダ(3′)と、各々、上
記シリンダ(3′)内に往復動可能に対向して嵌挿され、シリンダ(3′)内中
間部に圧縮室(5)を区画形成する1対のピストン(4),(4)と、このピス
トン(4),(4)をそれぞれシリンダ(3′)内で中立位置から往復動可能に
ケーシング(1′)に対し弾性支持する1対の弾性支持手段(14),(14)
と、磁石(9)及びコイル(13)を有し、コイル(13)への所定周波数の交
流の供給により上記ピストン(4),(4)を互いに接離するように逆向きに往
復駆動する1対のリニアモータ(8),(8)とを備え、上記各弾性支持手段(
14)は、ピストン(4)背部とケーシング(1′)との間に互いに同心状に配
置された第1及び第2のコイルばね(19),(20)からなり、両ばね(19
),(20)は、ピストン(4),(4)の中立位置からの一方向への移動によ
り変形したとき円周方向の復元力が逆になるよう、巻き方向が互いに異なってい
ることを特徴とする。
【0010】
上記の構成により、請求項1の考案では、ピストン(4)を支持する1対のコ
イルばね(19),(20)の巻き方向が互いに異なっていて、ピストン(4)
の中立位置からの一方向への移動により変形したときに両コイルばね(19),
(20)の円周方向の復元力が逆になるので、各コイルばね(19),(20)
の拡縮変形に伴ってそれぞれピストン(4)に作用するモーメントは互いに打ち
消し合うこととなる。このため、ピストン(4)は往復動時に中心軸線回りに揺
動し難くなり、同方向の圧縮機延いては冷凍機の振動を低減することができる。
【0011】
また、1対のコイルばね(19),(20)でピストン(4)を支持するので
、コイルばね(19),(20)の各々についてはそのばね定数が低くて済み、
コイルばね(19),(20)の寿命を延長することができる。
【0012】
請求項2の考案では、上記請求項1の考案と同様の作用効果が得られることに
加え、ピストン(4),(4)が対向型で、両ピストン(4),(4)は互いに
接離するように逆向きに往復駆動されるので、その両ピストン(4),(4)の
往復動方向の振動は互いに打ち消されて低減される。このことによって、ピスト
ン(4)の円周方向のみならず往復動方向の振動をも低減でき、圧縮機ないし冷
凍機の振動のより一層の低減を実現できる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】
(実施例1)
図1は本考案の実施例1に係るスターリング冷凍機用の往復動圧縮機を示し、
この圧縮機は図示しない従来公知のフリーディスプレーサ型膨張機(図3参照)
と組み合わされて冷凍機を構成する。上記圧縮機は非導電性材料からなる密閉円
筒状のケーシング(1)を有し、このケーシング(1)内の底部には純鉄等から
なるシリンダ形成部(2)が嵌合されている。このシリンダ形成部(2)の上面
中心部には有底円筒状のシリンダ(3)が形成され、このシリンダ(3)内には
上方に開放された略有底円筒状のピストン(4)が摺動可能に嵌挿されており、
このピストン(4)下側でシリンダ(3)により囲まれた部分が圧縮室(5)と
されている。シリンダ(3)の底部には連通孔(6)が貫通形成され、この連通
孔(6)には上記圧縮室(5)と連通する連絡配管(22)の一端が嵌合固定さ
れ、この連絡配管(22)の他端は膨張機に接続されている。上記シリンダ(3
)内にはシリンダ形成部(2)上面から上方に突出する非磁性材料としての薄肉
ステンレス鋼からなる円筒状ライナ(7)が嵌合されている。
【0015】
上記ピストン(4)はそれを往復駆動する駆動源としてのリニアモータ(8)
に駆動連結されている。すなわち、上記シリンダ形成部(2)の上面外周部は段
差状に切り欠かれ、この切欠部上面には円環状の永久磁石(9)及び純鉄等から
なる継鉄形成部(10)が積層状態に接合されている。この磁石(9)及び継鉄
形成部(10)の外周面はケーシング(1)の内周面に密着されている一方、内
周面は上記切欠部外側面と所定の間隔があけられていて、この内周面と切欠部外
側面との間には有底環状の凹部(11)が上記シリンダ(3)と同心状に形成さ
れており、この凹部(11)に上記磁石(9)によりシリンダ形成部(2)及び
継鉄形成部(10)を磁路のための継鉄として所定強度の磁界を発生させるよう
にしている。
【0016】
そして、上記ピストン(4)は、その上端から半径方向外側に水平に延びるフ
ランジ部(4a)を有し、該フランジ部(4a)には、下半部が上記磁石(9)
と凹部(11)内側側面との間の間隙に上下方向に往復動可能に配置された円筒
状のボビン(12)がその内周フランジ部(12a)にて移動一体に取り付けら
れている。このボビン(12)の下半部外周には上記磁石(9)と対向した位置
にコイル(13)が巻回されており、このコイル(13)に所定周波数(例えば
50Hz)の交流を通電することにより、ピストン(4)をその質量及び後述の
コイルばね(19),(20)のばね定数で決まる周波数で往復動させて、圧縮
室(5)で所定周期のガス圧を発生させるようにしたリニアモータ(8)が構成
されている。
【0017】
上記ピストン(4)をケーシング(1)に対しシリンダ(3)内で中立位置か
ら往復動可能に弾性支持する弾性支持手段(14)が設けられている。すなわち
、ケーシング(1)上壁の内面中心部にはばね取付部材(15)が突設され、こ
のばね取付部材(15)の外周には螺旋状のばね取付溝(16)が形成されてい
る。一方、上記ピストン(4)の内底面中心にはばね取付部材(17)が螺合締
結等により固定され、このばね取付部材(17)の外周には螺旋状のばね取付溝
(18)が形成されている。そして、上記ケーシング(1)側のばね取付溝(1
6)には第1コイルばね(19)の上端が螺合により移動不能に取り付けられ、
この第1コイルばね(19)の下端はばね取付部材(17)のばね取付溝(18
)に移動不能に取り付けられている。
【0018】
また、上記ケーシング(1)上壁の内面と、ピストン(4)に一体のボビン(
12)の内周フランジ部(12a)上面との間には上記第1コイルばね(19)
の周りに同心に配置した第2コイルばね(20)が架設され、このコイルばね(
20)の端部はそれぞれケーシング(1)及びボビン(12)(ピストン(4)
)に固定されている。従って、ケーシング(1)とピストン(4)との間に第1
及び第2の2つのコイルばね(19),(20)が掛け渡されており、この両コ
イルばね(19),(20)により、ピストン(4)はケーシング(1)に往復
動可能に弾性支持されている。
【0019】
そして、上記第1コイルばね(19)は右巻きのコイルばねで、第2コイルば
ね(20)は左巻きばねであり、両コイルばね(19),(20)は、ピストン
(4)の中立位置から一方向への移動により変形したときに円周方向の復元力が
逆になるよう、巻き方向が互いに異なっている。
【0020】
次に、上記実施例の作動について説明する。冷凍機の運転時、圧縮機における
リニアモータ(8)のコイル(13)に所定周波数の交流電源が通電される。こ
の通電に伴い、磁石(9)により発生する磁界との作用によりコイル(13)、
ボビン(12)及びピストン(4)が第1及び第2コイルばね(19),(20
)を伸縮させながら往復動し、このピストン(4)のシリンダ(3)内での往復
動により圧縮室(5)の容積が増減変化し、ピストン(4)が下降移動した際に
圧縮室(5)内部の冷媒が所定周期で圧縮されて圧縮室(5)内に所定周期の圧
力波が生じる。この圧縮室(5)は連絡配管(22)を介して膨張機に連通して
いるため、膨張機ではディスプレーサが上記圧縮室(5)の圧力波と同じ周期で
往復動して、その膨張室でのガスの膨張により寒冷が生じ、このディスプレーサ
の往復動の繰返しによりシリンダ先端のコールドヘッドが極低温レベルに冷却さ
れる。
【0021】
このとき、上記圧縮機では、ケーシング(1)に対しピストン(4)が第1及
び第2の2つのコイルばね(19),(20)で支持されているので、例えばピ
ストン(4)が中立位置から上昇する吸入行程では、両コイルばね(19),(
20)は共に収縮変形して、その径が広がる。上記第1コイルばね(19)の巻
き方向が右巻きであるのに対し、第2のコイルばね(20)は左巻きで、両ばね
(19),(20)の巻き方向が互いに異なっているので、上記吸入行程では、
右巻きの第1コイルばね(19)にあってはピストン(4)を上方から見て反時
計回り方向に回動させるモーメントが作用するのに対し、左巻きの第2コイルば
ね(20)にあってはピストン(4)を上方から見て時計回り方向に回動させる
モーメントが作用する。一方、逆に、ピストン(4)が中立位置から下降する圧
縮行程では、両コイルばね(19),(20)は共に伸長変形して、その径が小
さくなるが、第1コイルばね(19)にあってはピストン(4)を上方から見て
時計回り方向に回動させるモーメントが作用し、第2コイルばね(20)にあっ
てはピストン(4)を上方から見て反時計回り方向に回動させるモーメントが作
用する。従って、ピストン(4)においては各コイルばね(19),(20)の
拡縮変形に伴うモーメントの作用が互いに打ち消し合い、ピストン(4)は円周
方向に揺動することなく往復動する。その結果、圧縮機延いては冷凍機における
ピストン円周方向の振動を低減することができる。
【0022】
また、1対のコイルばね(19),(20)でピストン(4)を支持するので
、コイルばね(19),(20)の各々についてみると、そのばね定数が低くて
済み、よってコイルばね(19),(20)の寿命を延長することができる。
【0023】
(実施例2)
図2は本考案の実施例2を示し、対向ピストン型の圧縮機に適用したものであ
る(尚、図1と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する
)。すなわち、この実施例では、圧縮機のケーシング(1′)は、略同じ構成の
左右1対の有底円筒状ケーシングアッセンブリ(31),(31)を同心状に対
向配置し、かつ両ケーシングアッセンブリ(31),(31)の開口端間に円板
状のセンタベース(32)を気密状に挟持してなり、両ケーシングアッセンブリ
(31),(31)及びセンタベース(32)は純鉄等で構成されている。上記
センタベース(32)の中心部にはシリンダ挿通孔(33)が貫通形成され、該
シリンダ挿通孔(33)には両端が開放された円筒状のシリンダ部材(34)が
挿通支持されている。このシリンダ部材(34)、センタベース(32)及びケ
ーシングアッセンブリ(31)で囲まれて凹部(11)形成されている。シリン
ダ部材(34)のシリンダ(3′)内には略有底円筒状の左右1対のピストン(
4),(4)がそれぞれ摺動可能に嵌挿されており、この両ピストン(4),(
4)によりシリンダ(3′)中間部で囲まれた部分が圧縮室(5)とされている
。上記センタベース(32)にはシリンダ挿通孔(33)から外周面まで半径方
向に貫通するガス通路(35)が形成され、該ガス通路(35)の内端は上記シ
リンダ部材(34)の中央に貫通形成した孔(36)を介して上記圧縮室(5)
に連通し、一方、ガス通路(35)の外端は連絡配管(22)を介して図外の膨
張機に接続されている。
【0024】
上記左右のピストン(4),(4)はそれぞれピストン(4),(4)を往復
駆動する駆動源としてのリニアモータ(8),(8)に駆動連結されている。こ
の各リニアモータ(8)は、シリンダ部材(34)の外周に取り付けられた円環
状の磁石(9)を有し、この磁石(9)の外周面とケーシングアッセンブリ(3
)内周面との間にコイル(13)が配置される。
【0025】
上記各ケーシングアッセンブリ(31)の底壁内面の中心部にはそれぞればね
取付部材(15),(15)が一体に取り付けられ、この各ばね取付部材(15
)の外周には螺旋状のばね取付溝(16)が形成されている。各ピストン(4)
の内底面中心にはばね取付部材(17)が螺合締結され、その外周には螺旋状の
ばね取付溝(18)が形成されている。そして、上記互いに対向するばね取付部
材(15),(17)間には右巻きの第1コイルばね(19)が端部をそれぞれ
ばね取付溝(16),(18)に移動不能に螺合して架設されている。また、上
記各ケーシングアッセンブリ(31)の底壁内面と、ピストン(4)と一体のボ
ビン(12)のフランジ部(12a)外面との間には第1コイルばね(19)の
周りに同心に配置した第2コイルばね(20)が架設され、このコイルばね(2
0)の端部はそれぞれケーシングアッセンブリ(31)及びボピン(12)(ピ
ストン(4))に固定されている。
【0026】
この実施例では、冷凍機の運転開始に伴い、圧縮機における両リニアモータ(
8),(8)のコイル(13),(13)に所定周波数の交流電源が同期して通
電される。この通電に伴い、ピストン(4),(4)がそれぞれコイルばね(1
9),(20)を伸縮させながら互いに逆向きに往復動し、この両ピストン(4
),(4)がシリンダ(3′)内で互いに接離することで圧縮室(5)の容積が
増減変化する。このことによって、上記実施例1と同様に、膨張機のディスプレ
ーサの往復動の繰返しによりシリンダ先端のコールドヘッドが極低温レベルに冷
却される。
【0027】
したがって、この実施例でも上記実施例と同様に、両ピストン(4),(4)
の往復動時の回動を抑制することができ、圧縮機におけるピストン円周方向の振
動を低減することができる。加えて、1対のピストン(4),(4)がシリンダ
(3′)内で互いに逆向きに往復動するので、その各ピストン(4)の往復動方
向の振動は互いに打ち消されて低減される。よって、ピストン(4)の往復動方
向のみならず円周方向の振動をも低減できることとなり、大幅な振動の低減を実
現できる。
【0028】
以上説明したように、請求項1の考案によると、スターリング冷凍機用の往復
動圧縮機におけるピストンの中立位置保持用の弾性支持手段を同心の1対のコイ
ルばねで構成し、ピストンの中立位置からの移動により各ばねが変形したとき円
周方向の復元力が逆になるよう、両コイルばねの巻き方向を互いに異ならせたの
で、ピストンにおいて各コイルばねの拡縮に伴うモーメントの作用を互いに打ち
消し合わせて、ピストンの円周方向の揺動を抑制でき、圧縮機延いては冷凍機の
ピストン円周方向の振動を低減することができる。また、1対のコイルばねでピ
ストンを支持するので、コイルばねの各々でのばね定数を低くして、コイルばね
の寿命延長化を図ることができる。
【0029】
また、請求項2の考案によれば、両端が開放されたシリンダ内に1対のピスト
ンを対向して嵌挿し、両ピストンの各々をリニアモータにより互いに接離するよ
うに逆向きに往復駆動駆動する対向ピストン型の圧縮機に対し、その各ピストン
を上記請求項1の考案と同様に1対のコイルばねからなる弾性支持手段で支持す
るようにしたことにより、ピストンの往復動方向の振動を互いに打ち消して低減
でき、ピストンの往復動方向のみならず円周方向の振動をも低減して、大幅な振
動の低減を実現できる。
【図1】本考案の実施例1における圧縮機の断面図であ
る。
る。
【図2】本考案の実施例2における圧縮機の断面図であ
る。
る。
【図3】スターリング冷凍機の従来例を示す断面図であ
る。
る。
(1),(1′)…ケーシング
(3),(3′)…シリンダ
(4)…ピストン
(5)…圧縮室
(8)…リニアモータ
(9)…磁石
(13)…コイル
(14)…弾性支持手段
(19)…第1コイルばね
(20)…第2コイルばね
Claims (2)
- 【請求項1】 ケーシング(1)と、上記ケーシング
(1)内に設けられた有底のシリンダ(3)と、上記シ
リンダ(3)内に往復動可能に嵌挿され、シリンダ
(3)内底部に圧縮室(5)を区画形成するピストン
(4)と、上記ピストン(4)をシリンダ(3)内で中
立位置から往復動可能にケーシング(1)に対し弾性支
持する弾性支持手段(14)と、磁石(9)及びコイル
(13)を有し、コイル(13)への所定周波数の交流
の供給により上記ピストン(4)を往復駆動するリニア
モータ(8)とを備え、上記弾性支持手段(14)は、
ピストン(4)背部とケーシング(1)との間に互いに
同心状に配置された第1及び第2のコイルばね(1
9),(20)からなり、両ばね(19),(20)
は、ピストン(4)の中立位置からの一方向への移動に
よって変形したときに円周方向の復元力が逆になるよ
う、巻き方向が互いに異なっていることを特徴とするス
ターリング冷凍機用の往復動圧縮機。 - 【請求項2】 ケーシング(1′)と、上記ケーシング
(1′)内に設けられ、両端が開放されたシリンダ
(3′)と、各々、上記シリンダ(3′)内に往復動可
能に対向して嵌挿され、シリンダ(3′)内中間部に圧
縮室(5)を区画形成する1対のピストン(4),
(4)と、上記ピストン(4),(4)をそれぞれシリ
ンダ(3′)内で中立位置から往復動可能にケーシング
(1′)に対し弾性支持する1対の弾性支持手段(1
4),(14)と、磁石(9)及びコイル(13)を有
し、コイル(13)への所定周波数の交流の供給により
上記ピストン(4),(4)を互いに接離するように逆
向きに往復駆動する1対のリニアモータ(8),(8)
とを備え、上記各弾性支持手段(14)は、ピストン
(4)背部とケーシング(1′)との間に互いに同心状
に配置された第1及び第2のコイルばね(19),(2
0)からなり、両ばね(19),(20)は、ピストン
(4),(4)の中立位置からの一方向への移動によっ
て変形したときに円周方向の復元力が逆になるよう、巻
き方向が互いに異なっていることを特徴とするスターリ
ング冷凍機用の往復動圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4486191U JPH0749328Y2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | スターリング冷凍機用の往復動圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4486191U JPH0749328Y2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | スターリング冷凍機用の往復動圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04136476U true JPH04136476U (ja) | 1992-12-18 |
| JPH0749328Y2 JPH0749328Y2 (ja) | 1995-11-13 |
Family
ID=31924884
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4486191U Expired - Lifetime JPH0749328Y2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | スターリング冷凍機用の往復動圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0749328Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-14 JP JP4486191U patent/JPH0749328Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0749328Y2 (ja) | 1995-11-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960430 |