JPH0414419Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0414419Y2 JPH0414419Y2 JP1986109734U JP10973486U JPH0414419Y2 JP H0414419 Y2 JPH0414419 Y2 JP H0414419Y2 JP 1986109734 U JP1986109734 U JP 1986109734U JP 10973486 U JP10973486 U JP 10973486U JP H0414419 Y2 JPH0414419 Y2 JP H0414419Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shield
- fog
- polymer
- film
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
- Helmets And Other Head Coverings (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本考案は、オートバイ、バイク等の二輪車又は
レース用四輪車の乗用時に着用されるヘルメツト
用防曇シールドに関するものである。 [従来の技術] 近年、オートバイの発達は目覚ましく若者を中
心として交通手段の一大勢力となつてきており、
また一般の婦人にもバイクの利用が普及しつつあ
る。これらの二輪車の走行に当つては、道路交通
法上、ヘルメツトの着用が義務づけられている
が、冬期及び梅雨期にはヘルメツトに装着された
シールドはその内面が疎水性であるため、外面と
温度差を生じたときに呼気により内面に「曇り」
を生じ易い致命的な欠点がある。この欠点を解決
するために従来の防曇策は、第一にヘルメツト用
シールドの顔面部分に小さな孔を開け、走行中、
孔から風を導入することによつて「曇り防止」を
図つている。また第二にシールド内面に界面活性
剤等の水溶液を塗布し「曇り防止」を行つてい
る。 しかし、上述の第一の方法は、走行中は防曇効
果はあるものの、ヘルメツト自体の風防の役目を
減殺する上、停車中には風の流れがないため曇り
が発生し、更に厳しい冬期には冷たい風がシール
ド内に流入するため着用者に不快感を与える。ま
た第二の方法は一時的な防曇効果しかなく着用の
都度、塗布しなければない等の問題点があつた。 これらの問題点を解消するシールドとして、ヘ
ルメツトのシールド内面に吸着剤を数種の合成樹
脂で組合せた防曇膜を有するポリエステルフイル
ムを貼合せたものが提案されている(実開昭58−
124427)。 [考案が解決しようとする課題] しかし、この種のポリエステルフイルムは二軸
延伸で製造されるため、三次元の立体曲面を有す
るシールド内面全体に上記フイルムを貼合せよう
としても上記フイルムは三次元に変形せず、シー
ルド内面全体にフイルムを貼合せることができな
い。 このため上記シールドではフイルムを貼合せた
内面とフイルムを貼合せない内面との間にフイル
ムの厚さ分の段差を生じ、シールドがヘルメツト
の表面に重なつて密着する箇所においてこの段差
により隙間が発生し、この隙間から降雨時には雨
水が侵入する不具合があつた。またこの段差を通
して外界を見た場合には視界の像に歪みを生じる
欠点があつた。更に上記シールドは内面を清浄化
するために繰返し布で払拭していくと、フイルム
端部から剥離する問題点もあつた。 本考案の目的は、上述した従来のヘルメツト用
シールドの防曇上の種々の問題点を解消するもの
で、透過光の均等な屈折により視界の像に歪みが
なく、停車時においても永続性のある防曇効果が
得られるヘルメツト用防曇シールドを提供するこ
とにある。 また本考案の別の目的は、シールド内面全体に
防曇液を塗布して均一な厚さの防曇膜を形成する
ことにより、シールド内面に段差を生じず、雨水
の侵入を防止し、防曇膜の剥離を発生させないヘ
ルメツト用防曇シールドを提供することにある。 [課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本考案の構成を実施
例に対応する第1図及び第2図に基づいて説明す
る。 図において、ヘルメツト用防曇シールド1は、
ポリカ−ボネート、ポリエステル、ポリスチレ
ン、アセチルセルロース、アクリロニトリルスチ
レン、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリ
ルブタジエンスチレン等の各種の透明プラスチツ
クスで湾曲して成型されたシールドである。 このシールド1の湾曲した内面2全体に親水基
を有する非水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む
防曇液を塗布して均一な厚さの防曇膜3が形成さ
れる。 具体的には防曇膜3は液状の上記非水溶性ポリ
マーと、このポリマーのシールド1への濡れ性を
良くし、防曇膜形成後の吸水性を良くするための
界面活性剤とからなる混合液をシールド内面2全
体に均一な厚さにくまなく塗布した後、100℃〜
150℃の温度で10分〜15分間、加熱により直ちに
乾燥して形成される。非水溶性ポリマーとしては
アクリル系、フツ素系、ポリウレタン系の親水性
ポリマー等が用いられる。また、界面活性剤とし
てはアニオン、非イオンのものが用いられる。界
面活性剤は非水溶性ポリマー100重量部に対して
1〜5重量部混合される。 この非水溶性ポリマーには加熱後のシールド1
との接着性をより一層高めるために、微量のエポ
キシ樹脂或いはウレタン樹脂を接着剤として添加
してもよい。上記加熱により、液状のポリマーは
シールド内面2と架橋結合して密着硬化する。同
時にポリマー中の親水基が膜表面に配列される。 [作用] このような構造のシールド1は、防曇膜3の表
面に非水溶性ポリマー中の親水基が配列するた
め、シールド内面2は親水性となる。また界面活
性剤の存在によりシールド内面2の吸水性を良く
する。この結果、シールド1の内面2が露点温度
以下になつてもシールド1内の空気中の水分は微
小な水滴にならず、曇りは生じない。また極めて
薄く均一な厚さに防曇膜3が形成されるため、肉
眼では防曇膜3の存在は分らず、シールド1を通
しての視界の像が歪むこともない。更に防曇膜3
は非水溶性ポリマーを加熱してシールド1に架橋
結合しているため、触感にベトツキはなく、優れ
た耐久性がある。 [考案の効果] 以上述べたように、従来のシールドはフイルム
端部で段差が生じるのに対して、本考案のシール
ドはシールドの内面全体に均一な厚さの防曇膜が
形成されるため、視界の像が歪むことはなく、良
好な視野が得られる。また非水溶性ポリマーの加
熱架橋により防曇膜が形成されるため、通風に依
らない、永続性のある、しかも繰返し払拭しても
防曇膜が剥離せず耐摩耗性の高い防曇効果が得ら
れる。更に従来のシールドのような段差を生じな
いため、ヘルメツトがシールドの表面に重なつて
密着する箇所から雨水が侵入することがない。 [実施例] 次に本考案の実施例について説明する。 アクリル系親水性ポリマー100重量部に対して
アニオン界面活性剤3重量部を均一に混合した液
を調整する。この混合液を透明なポリカ−ボネー
ト樹脂からなるシールド1のシールド内面2全体
に均一な厚さにくまなく塗布した後、120℃で10
分加熱して防曇膜3を形成した。加熱後の防曇膜
3の厚さは約2μmであつた。 上記加熱処理したシールド1について、次の試
験を行い、時間単位又はサイクル単位で外観、接
着強度及び呼気テストを実施した。その結果を次
表に示す。接着強度は、防曇膜3の上から安全カ
ミソリで1目盛が数mmのます目を5×5の計25目
刻設した後、粘着性の接着テープを防曇膜3の表
面に貼り付け、接着テープを剥いだときに一緒に
剥がれる防曇膜3の目数を調べるテープテストに
より行つた。 耐熱性:100℃の熱風乾燥機内に100時間放置
した。 ヒートサイクル:−20℃で2時間維持しその
後1時間で80℃まで昇温し、80℃で2時間維持
しその後1時間で−20℃まで降温した。−20℃
と80℃の間の6時間の熱履歴を1サイクルとし
た。 耐温水性:75℃の温水に浸漬した。
レース用四輪車の乗用時に着用されるヘルメツト
用防曇シールドに関するものである。 [従来の技術] 近年、オートバイの発達は目覚ましく若者を中
心として交通手段の一大勢力となつてきており、
また一般の婦人にもバイクの利用が普及しつつあ
る。これらの二輪車の走行に当つては、道路交通
法上、ヘルメツトの着用が義務づけられている
が、冬期及び梅雨期にはヘルメツトに装着された
シールドはその内面が疎水性であるため、外面と
温度差を生じたときに呼気により内面に「曇り」
を生じ易い致命的な欠点がある。この欠点を解決
するために従来の防曇策は、第一にヘルメツト用
シールドの顔面部分に小さな孔を開け、走行中、
孔から風を導入することによつて「曇り防止」を
図つている。また第二にシールド内面に界面活性
剤等の水溶液を塗布し「曇り防止」を行つてい
る。 しかし、上述の第一の方法は、走行中は防曇効
果はあるものの、ヘルメツト自体の風防の役目を
減殺する上、停車中には風の流れがないため曇り
が発生し、更に厳しい冬期には冷たい風がシール
ド内に流入するため着用者に不快感を与える。ま
た第二の方法は一時的な防曇効果しかなく着用の
都度、塗布しなければない等の問題点があつた。 これらの問題点を解消するシールドとして、ヘ
ルメツトのシールド内面に吸着剤を数種の合成樹
脂で組合せた防曇膜を有するポリエステルフイル
ムを貼合せたものが提案されている(実開昭58−
124427)。 [考案が解決しようとする課題] しかし、この種のポリエステルフイルムは二軸
延伸で製造されるため、三次元の立体曲面を有す
るシールド内面全体に上記フイルムを貼合せよう
としても上記フイルムは三次元に変形せず、シー
ルド内面全体にフイルムを貼合せることができな
い。 このため上記シールドではフイルムを貼合せた
内面とフイルムを貼合せない内面との間にフイル
ムの厚さ分の段差を生じ、シールドがヘルメツト
の表面に重なつて密着する箇所においてこの段差
により隙間が発生し、この隙間から降雨時には雨
水が侵入する不具合があつた。またこの段差を通
して外界を見た場合には視界の像に歪みを生じる
欠点があつた。更に上記シールドは内面を清浄化
するために繰返し布で払拭していくと、フイルム
端部から剥離する問題点もあつた。 本考案の目的は、上述した従来のヘルメツト用
シールドの防曇上の種々の問題点を解消するもの
で、透過光の均等な屈折により視界の像に歪みが
なく、停車時においても永続性のある防曇効果が
得られるヘルメツト用防曇シールドを提供するこ
とにある。 また本考案の別の目的は、シールド内面全体に
防曇液を塗布して均一な厚さの防曇膜を形成する
ことにより、シールド内面に段差を生じず、雨水
の侵入を防止し、防曇膜の剥離を発生させないヘ
ルメツト用防曇シールドを提供することにある。 [課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本考案の構成を実施
例に対応する第1図及び第2図に基づいて説明す
る。 図において、ヘルメツト用防曇シールド1は、
ポリカ−ボネート、ポリエステル、ポリスチレ
ン、アセチルセルロース、アクリロニトリルスチ
レン、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリ
ルブタジエンスチレン等の各種の透明プラスチツ
クスで湾曲して成型されたシールドである。 このシールド1の湾曲した内面2全体に親水基
を有する非水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む
防曇液を塗布して均一な厚さの防曇膜3が形成さ
れる。 具体的には防曇膜3は液状の上記非水溶性ポリ
マーと、このポリマーのシールド1への濡れ性を
良くし、防曇膜形成後の吸水性を良くするための
界面活性剤とからなる混合液をシールド内面2全
体に均一な厚さにくまなく塗布した後、100℃〜
150℃の温度で10分〜15分間、加熱により直ちに
乾燥して形成される。非水溶性ポリマーとしては
アクリル系、フツ素系、ポリウレタン系の親水性
ポリマー等が用いられる。また、界面活性剤とし
てはアニオン、非イオンのものが用いられる。界
面活性剤は非水溶性ポリマー100重量部に対して
1〜5重量部混合される。 この非水溶性ポリマーには加熱後のシールド1
との接着性をより一層高めるために、微量のエポ
キシ樹脂或いはウレタン樹脂を接着剤として添加
してもよい。上記加熱により、液状のポリマーは
シールド内面2と架橋結合して密着硬化する。同
時にポリマー中の親水基が膜表面に配列される。 [作用] このような構造のシールド1は、防曇膜3の表
面に非水溶性ポリマー中の親水基が配列するた
め、シールド内面2は親水性となる。また界面活
性剤の存在によりシールド内面2の吸水性を良く
する。この結果、シールド1の内面2が露点温度
以下になつてもシールド1内の空気中の水分は微
小な水滴にならず、曇りは生じない。また極めて
薄く均一な厚さに防曇膜3が形成されるため、肉
眼では防曇膜3の存在は分らず、シールド1を通
しての視界の像が歪むこともない。更に防曇膜3
は非水溶性ポリマーを加熱してシールド1に架橋
結合しているため、触感にベトツキはなく、優れ
た耐久性がある。 [考案の効果] 以上述べたように、従来のシールドはフイルム
端部で段差が生じるのに対して、本考案のシール
ドはシールドの内面全体に均一な厚さの防曇膜が
形成されるため、視界の像が歪むことはなく、良
好な視野が得られる。また非水溶性ポリマーの加
熱架橋により防曇膜が形成されるため、通風に依
らない、永続性のある、しかも繰返し払拭しても
防曇膜が剥離せず耐摩耗性の高い防曇効果が得ら
れる。更に従来のシールドのような段差を生じな
いため、ヘルメツトがシールドの表面に重なつて
密着する箇所から雨水が侵入することがない。 [実施例] 次に本考案の実施例について説明する。 アクリル系親水性ポリマー100重量部に対して
アニオン界面活性剤3重量部を均一に混合した液
を調整する。この混合液を透明なポリカ−ボネー
ト樹脂からなるシールド1のシールド内面2全体
に均一な厚さにくまなく塗布した後、120℃で10
分加熱して防曇膜3を形成した。加熱後の防曇膜
3の厚さは約2μmであつた。 上記加熱処理したシールド1について、次の試
験を行い、時間単位又はサイクル単位で外観、接
着強度及び呼気テストを実施した。その結果を次
表に示す。接着強度は、防曇膜3の上から安全カ
ミソリで1目盛が数mmのます目を5×5の計25目
刻設した後、粘着性の接着テープを防曇膜3の表
面に貼り付け、接着テープを剥いだときに一緒に
剥がれる防曇膜3の目数を調べるテープテストに
より行つた。 耐熱性:100℃の熱風乾燥機内に100時間放置
した。 ヒートサイクル:−20℃で2時間維持しその
後1時間で80℃まで昇温し、80℃で2時間維持
しその後1時間で−20℃まで降温した。−20℃
と80℃の間の6時間の熱履歴を1サイクルとし
た。 耐温水性:75℃の温水に浸漬した。
【表】
表より、耐熱性、ヒートサイクル及び耐
温水性とも表に示した条件下では優れた防曇効果
を示した。また接着強度を示すテープテストで
は、25目全て残存した。
温水性とも表に示した条件下では優れた防曇効果
を示した。また接着強度を示すテープテストで
は、25目全て残存した。
第1図は本考案実施例のヘルメツト用防曇シー
ルドの断面図。第2図はその外観斜視図。 1……ヘルメツト用防曇シールド、2……シー
ルド内面、3……防曇膜。
ルドの断面図。第2図はその外観斜視図。 1……ヘルメツト用防曇シールド、2……シー
ルド内面、3……防曇膜。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 透明プラスチツクで湾曲して成型され内面に
防曇膜が形成されたヘルメツト用防曇シールド
において、 前記防曇膜が前記シールドの湾曲した内面全
体に親水基を有する非水溶性ポリマーと界面活
性剤とを含む防曇液を塗布した後加熱すること
により前記シールド内面全体に前記ポリマーを
架橋結合させて密着硬化しかつ前記ポリマーの
親水基を膜表面に配列させて均一な厚さに形成
されたことを特徴とするヘルメツト用防曇シー
ルド。 2 親水基を有する非水溶性ポリマーはアクリル
系親水性ポリマーである実用新案登録請求の範
囲第1項に記載のヘルメツト用防曇シールド。 3 親水基を有する非水溶性ポリマーはフツ素系
親水性ポリマーである実用新案登録請求の範囲
第1項に記載のヘルメツト用防曇シールド。 4 親水基を有する非水溶性ポリマーはポリウレ
タン系親水性ポリマーである実用新案登録請求
の範囲第1項に記載のヘルメツト用防曇シール
ド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986109734U JPH0414419Y2 (ja) | 1985-12-10 | 1986-07-17 |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18917285 | 1985-12-10 | ||
| JP1986109734U JPH0414419Y2 (ja) | 1985-12-10 | 1986-07-17 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62166221U JPS62166221U (ja) | 1987-10-22 |
| JPH0414419Y2 true JPH0414419Y2 (ja) | 1992-03-31 |
Family
ID=33455064
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986109734U Expired JPH0414419Y2 (ja) | 1985-12-10 | 1986-07-17 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0414419Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58124427U (ja) * | 1982-02-19 | 1983-08-24 | 若菜 節夫 | ヘルメツトに装着されるポリエステルフイルムを用いた防曇風防 |
-
1986
- 1986-07-17 JP JP1986109734U patent/JPH0414419Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62166221U (ja) | 1987-10-22 |
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