JPH04147996A - スポット溶接性に優れた亜鉛―クロム―ニッケル合金めっき鋼板 - Google Patents
スポット溶接性に優れた亜鉛―クロム―ニッケル合金めっき鋼板Info
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- JPH04147996A JPH04147996A JP27234390A JP27234390A JPH04147996A JP H04147996 A JPH04147996 A JP H04147996A JP 27234390 A JP27234390 A JP 27234390A JP 27234390 A JP27234390 A JP 27234390A JP H04147996 A JPH04147996 A JP H04147996A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、スポット溶接性に優れた亜鉛−クロム−ニッ
ケル合金めっき鋼板に関する。 〔従来の技術〕 亜鉛めっき鋼板の溶接性を向上させる方法として、例え
ば特開昭62−215211号公報には、めっき鋼板表
面に電極保護金属を付着させる媒体皮膜を被覆せし、め
、スポット溶接における電極チップの寿命を大幅に延長
しうろことが開示されている。 また特開平2− JJ983号公報には、めっき鋼板の
表面にZnOを主体とする酸化膜を30〜3000 m
g/が生成させ、同様に溶接性を向上させることが開示
されている。 〔発明が解決しようとする課題〕 とこうで上記それぞれの技術は、電極チップ寿命の改善
は得られるものの、溶接可能な溶接電流範囲の拡大に関
しては必ず
ケル合金めっき鋼板に関する。 〔従来の技術〕 亜鉛めっき鋼板の溶接性を向上させる方法として、例え
ば特開昭62−215211号公報には、めっき鋼板表
面に電極保護金属を付着させる媒体皮膜を被覆せし、め
、スポット溶接における電極チップの寿命を大幅に延長
しうろことが開示されている。 また特開平2− JJ983号公報には、めっき鋼板の
表面にZnOを主体とする酸化膜を30〜3000 m
g/が生成させ、同様に溶接性を向上させることが開示
されている。 〔発明が解決しようとする課題〕 とこうで上記それぞれの技術は、電極チップ寿命の改善
は得られるものの、溶接可能な溶接電流範囲の拡大に関
しては必ず
【7も要求に応え得るものではないう
本発明は上記課題に鑑み、電極チップ寿命の改善と、溶
接電流範囲の拡大に対する要求を有利に解決するスポッ
ト溶接性に優れた亜鉛−クロム−ニッケル合金めっき鋼
板を提供する。 〔課題を解決するための手段〕 上記課題を解決する本発明は、 (1)電気亜鉛−クロム−ニッケル合金めっきと、鉄よ
り融点の低い元素0.0050〜5%未満からなるスポ
ット溶接性に優れた亜鉛−クロム−ニッケル合金めっき
fR板 (2)上記(1)項において、鉄より融点の低い元素と
して、A l 、Mn、P、Ce、Sの1種または2種
以上をo、oo5o〜5%未満としたスポット溶接性に
優れた亜鉛−クロム−ニッケル合金めっき鋼板(3)め
っき層上層にZnOを主体とする酸化膜を片面あたり3
0〜3000mg/m2生成せしめた上記(1)Eたは
(2)項に記載のスポット溶接性に優れた亜鉛−クロム
−ニッケル合金めっき鋼板 である。 〔作 用〕 以下本発明を作用と共に詳細に説明する。 本発明の対象とする亜鉛めっき鋼板は、電気めっき法、
蒸着めっき法、溶射法など溶融めっき法を除く各種のI
t! 遣方法によるものがあり、めっき組成としては、
Zn中にCrを5〜80畦%、Niを5〜40wt%含
有したもので、耐蝕性、密着性などの諸機能の向上のた
めに1種ないし2種以上の合金元素および不可避不純物
元素を含み、またSx02 m A i’zOtなどの
セラミックス微粒子、 TiO2などの酸化物、有機高
分子をめ−)き層に分散させたものがあり、めっき層の
厚み方向で単一組成のもの、連続的あるいは層状に組成
が変化するものがあり、さらに複層め−)き鋼板では、
最上層あるいは中間層。 最下層として、FeやNiを主成分としてZnやPなど
の各種元素を含むものがある。 例えば電気亜鉛−クロムーニンケル合金tつき鋼板など
、さらにこれらの単一めっき層マたは複数のめっき層、
およびこれらのめ−)き層上に有機皮膜を被覆しためっ
き鋼板、亜鉛および亜鉛含有金属の蒸着めっき鋼板があ
る。 その他Sil:h、A l 2o、などのセラミックス
微粒子。 Ti0z酸化物微粒子および高分子などを亜鉛合金めっ
き層中に分散させた分散めっき鋼板がある。 ZnOを主体とする酸化膜とは、酸化物中にZnOのほ
か例えばめっき層中に含有°りる成分元素、またはそれ
らの酸化物などの化合物等を含有し、でもよい。また電
気化学的な方法で酸化膜を形成する場合においては、処
理液が含有する成分、あるいは化合物を含んでもよい。 めっき層とA I 、Mn、P 、Ce、Sの1種また
は2種以上とからなることによる電極チップ寿命の改善
および適性溶接電流範囲が拡大する、すなわち溶接性が
向上する理由について以下述べる。 本発明者らは、電気亜鉛−クロム−ニッケル合金めっき
鋼板のめっきと、Feより融点の低い元素として例えば
A l 、Mn、P 、Ce、Sの1種または2種以上
からなること、またはそのめっき層表面にZnOを主体
とする酸化膜を形成させることにより、層スポット溶接
における電極チップ寿命の大幅な延長と、溶接可能な電
流範囲の大幅な拡大を可能とすることが出来ることを見
出した。 すなわち本発明においては、上記のごとき低融点成分か
らなるめっき層の表面に、ZnOを主体とする酸化膜を
被覆せしめてスポット溶接をすることにより、その溶接
熱によって先ずめっき金属が溶融状態となるが、このめ
っき金属が電極チップに直接接触すると、電極チップ組
成の銅とめっき組成の亜鉛が選択的に反応し、低融点の
銅−亜鉛合金層を形成して電極チップが損耗し、寿命を
短くすることになる。 この溶融状態のめっき金属は、上記めっき鋼板の表面に
被覆せしめたZnO皮膜により電極チップとの接触を断
たれ、めっき金属の電極チップとの直接接触による溶損
等を防止するとともに、さらに溶融状態のめっき金属が
鋼板の鉄と合金化されて主として鉄−亜鉛合金となり、
これがZnO皮膜の亀裂部を通して、或いはZnO皮膜
と一緒に電極チップ先端部へ移行し、堆積して電極チッ
プの保護膜、すなわち電極保護金属となり、溶接を継続
しても保護膜の厚み、形状には大きな変化がなく、常時
良好な溶接ができる。 この保護皮膜は、電極チップ先端形状を凸型に保つ効果
をもち、電極チップが軟化損傷する過稈において低電流
で溶接ができ、電極チップ寿命を延長することができる
。 ここで電極保護金属とは、めっき金属と地鉄との合金を
主体とするもので、平均濃度どして、Fe:20〜60
%、 Zn: I↓O〜80%程度の場合が多イカ、一
般にFe濃度の高い方が好ましく、特に高濃度Zn部分
が局在するような場合は好ましくない。 また電極保護金属は、めっき金属の成分、 Mn、Sな
どの鋼板成分、Crなどのめっき鋼板の化成処理など表
面処理生成物の成分、およびCuなどの電極チップの成
分を含むことがある。 すなわち電極チップ先端部に、Fe、 Znを主成分と
する電極保護金属を生成させるZnO皮膜をめっき層表
面に被覆せしめ、溶接熱によりめっき金属と鋼板との合
金を上記ZnO皮膜を通じて、あるいは皮膜と一緒に電
極チップ上に生成させつつ溶接するものである。従って
、電極チップとめっき層Zn成分との反応抑制、電極保
護金属の生成促進。 および電極チップ上への付着性の促進が電極チップ寿命
改善の程度に大きく影響を与えることになる。 を極保護金属の生成は、溶融めっき金属中への地鉄のF
e拡散によるが、これはめつき金属成分により大きく異
なる。Feより融点の高い成分がめつき金属とともに存
在する場合、電極保護金属の生成は容易ではない。 一方Feより融点の低い成る種の成分がめつき金属と共
存する場合、電極保護金属の生成は容易となることを見
出した。また電極保護金属が生成される過程で電極保護
金属成分のFe9度が高くなり、融点を高め、電極保護
金属の粘性を大きく低下させるため、電極保護金属の電
極チップへの移行が抑制される。このような場合におい
ても、めっきとFeより融点の低い成分が存在する二と
により、Fe −Zn合金からなる電極保護金属の粘性
を大きく下げることが可能となり、電極保護金属の電極
チップへの移行が容易となる。 さらに電極保護金属の粘性の改善は、電極チップと被溶
接材との溶着現象を避けるうえで有効となり、溶接可能
な電流範囲の拡大を可能とすることを見出した。 このようにしてFe、1.り低融点の成分がめつき層と
共存する亜鉛−クロム−ニッケルめっき鋼板において、
そのめ、・き層表面にZnO皮膜を生成せしめることに
より、−層溶接可能な電流範囲の拡大と電極チップ寿命
の大幅な拡大が可能となる。 また、Feより低融点の成分をもつめっきにおいて、Z
nO皮膜が存在しない場合もZnOによる電極チップと
めっき層Zn成分との反応が抑制されないが、電極保護
金属の粘性の改善による効果として、溶接可能な電流範
囲の拡大と電極チップ寿命の拡大が可能となる。 すなわちf’eより低融点の成分をもつめっき鋼板は、
溶接可能な電流範囲の拡大と、電極チップ寿命の拡大を
可能とするが、この効果をより高めるためには、めっき
層表i@に盾化れを付与することが有効であることを示
す。 このような酸化膜の生成量としては、酸化膜中(7)片
面あたりZnO量として、30〜3000mg/m”が
適正であり、30 mg/m2未満ごは効果が十分でな
く、また3000mg/m’超になると電気抵抗が大と
なり、電極が軟化変形を生じ易くなり、電極寿命が短く
なり好ましくない。 なおZnOを主体とする酸化膜は、めっき鋼板が空気接
触することによって極く僅かに生成するが、このような
酸化膜量では測定も困難なほど少量であり、従って上記
の作用効果は全(得られず、本発明のごとく意図的に生
成せしめていないので、実質的に酸化膜生成はないとい
う前提である。 また低融点成分としては、A l 、Mn、P、Ce、
Sなどがあり、これら成分が1種または2種以上を0.
0050〜5%未満の範囲が有効となる。この値が0.
0050%以下では、電極保護金属の粘性改善の効果が
小さく、実用的な効果が得られない。−労金有量が5%
を超えると、電極保護金属の粘性が逆に大きくなること
から、電極保護金属形成による電極寿命の改善、および
適正溶接電流範囲の拡大効果が消滅するため好ましくな
い。 第1図は、電気亜鉛−クロム(Cr: 10wt%)−
ニッケル(Ni : 6wt%)合金めっき層中にPを
含有させた場合の適正溶接電流範囲の拡大に与えるP含
有】の影響を示した図面である。ここでは 1)板厚OJmm二枚重溶接 2)電気亜鉛−クロム−ニッケル合金めっき鋼板めっき
付着量: 30/30 g/が 3)適正溶接電流範囲に 溶着電流(工S)−ナゲツト形成最小電流値(工min
)としている。 上記の説明および図面からも判るように、電極チップ寿
命の改善は勿論のこと、適正なP量において、適正溶接
電流範囲の大幅な拡大が可能どなる。 しかして前記した低融点成分のめっき層中への含有方法
として、通常の電気めっき洛中に添加してめっきし、亜
鉛−クロム−ニッケルめっき層中へ含有させる方法、あ
るいは低融点成分のみを通常の電気めっきの前または後
工程でめっきし、付与するいずれの方法でもJ:い。 酸化膜の生成方法としては、めっき後アルカリまたは酸
性溶液中に浸漬酸化する方法、その他アルカリ、中性ま
たは酸性溶液中で電気化学的に酸化する方法なども6効
な手段となる。 〔実 施 例〕 つぎに本発明の実施例を比較例とともに第1表に挙げる
。 なお第1表における諸条件は次の通りである。 注1=めっき鋼板の内容 1)全て電気亜鉛−クロム−ニッケル合金の両面めっき
鋼板。 2)鋼板厚さはいずれも0.8mmの普通鋼板。 3)実施例3と比較例3は、Zn−Cr−Niめっきを
下層とし、Fe;85%4シ石を含有したZn−Feめ
っきを3 g/m 2上層めっきした二層型の電気亜鉛
めっき鋼6゜ ム)実施例5は蒸着亜鉛−クロムーニ)ケル合金めっき
鋼板の場合である。 注2: 酸化膜生成処理方法は、めっき後Zn(NO3)t・6
H20水溶液に浸漬する方法で行った。処理浴の濃度は
、Zn(NOi)z・6H20:600g/ l 、
llN03=0.5 mA / l 、浴温は50℃ト
シ、酸化膜1を処理時間0〜10秒で制御した。 注3:酸化物中のZnO測定 めつき層表面をGDS分析(グロー放電発光分析法)し
て得た[0]強度から換算して求めたZnO量。ZnO
の換算は、ZnO厚さの異なる標準試料から求めたGD
Sの[0〕強度とZnO3さとの関係から推定する方法
を用いた。 注4=溶接条件 溶接条件は下記による。 1)加圧力 : 250 Kgf 2)I期jJO圧時間; 00 Hz 3)M電時15 12Hz 4)保持時間 二5 Hz 5)板組会わせ 二二枚重ね溶接 6)電極チップ寿命テスト溶接電流、11KA7)チッ
プ先端径:5.0φ(円錐台頭型)8)適正溶接電流範
囲の評価 = Is −Iω1nIs:電極チップが溶
着する溶接電流 lm1n:ナゲツト径が3.6φとなる溶接電流9)電
極寿命終点判定: 溶接電流の85%でのナゲツト径が3.6雄を確保でき
る打点数 10)電極材質:Cu−Cr(一般に用いられている材
質の電極) 電極寿命溶接は、めっき鋼板の片面を上とし、他面を下
として2枚重ね合わせて1点/2秒の速度で20点連続
溶接、30秒休止の繰り返しとした。 本実施例から明らかなように、本発明の合金めっき鋼板
では、電極寿命打点数は9000回以上と、従来に比較
して飛躍的に増加している。 〔発明の効果〕 以上説明したごとく本発明の合金めっき鋼板は、スポッ
ト溶接において連続打点数を増加させ得るので、従って
それだけ電極チップを取り替えることなく長時間の溶接
が可能となり、電極の耐久性を向上させることができる
。さらに適正溶接電流の範囲も従来材と同等のレベルが
維持され、溶接性も良好であるなど、溶接部の品質の確
保ならびに溶接作業の生産性の向上に優れた効果がある
。
接電流範囲の拡大に対する要求を有利に解決するスポッ
ト溶接性に優れた亜鉛−クロム−ニッケル合金めっき鋼
板を提供する。 〔課題を解決するための手段〕 上記課題を解決する本発明は、 (1)電気亜鉛−クロム−ニッケル合金めっきと、鉄よ
り融点の低い元素0.0050〜5%未満からなるスポ
ット溶接性に優れた亜鉛−クロム−ニッケル合金めっき
fR板 (2)上記(1)項において、鉄より融点の低い元素と
して、A l 、Mn、P、Ce、Sの1種または2種
以上をo、oo5o〜5%未満としたスポット溶接性に
優れた亜鉛−クロム−ニッケル合金めっき鋼板(3)め
っき層上層にZnOを主体とする酸化膜を片面あたり3
0〜3000mg/m2生成せしめた上記(1)Eたは
(2)項に記載のスポット溶接性に優れた亜鉛−クロム
−ニッケル合金めっき鋼板 である。 〔作 用〕 以下本発明を作用と共に詳細に説明する。 本発明の対象とする亜鉛めっき鋼板は、電気めっき法、
蒸着めっき法、溶射法など溶融めっき法を除く各種のI
t! 遣方法によるものがあり、めっき組成としては、
Zn中にCrを5〜80畦%、Niを5〜40wt%含
有したもので、耐蝕性、密着性などの諸機能の向上のた
めに1種ないし2種以上の合金元素および不可避不純物
元素を含み、またSx02 m A i’zOtなどの
セラミックス微粒子、 TiO2などの酸化物、有機高
分子をめ−)き層に分散させたものがあり、めっき層の
厚み方向で単一組成のもの、連続的あるいは層状に組成
が変化するものがあり、さらに複層め−)き鋼板では、
最上層あるいは中間層。 最下層として、FeやNiを主成分としてZnやPなど
の各種元素を含むものがある。 例えば電気亜鉛−クロムーニンケル合金tつき鋼板など
、さらにこれらの単一めっき層マたは複数のめっき層、
およびこれらのめ−)き層上に有機皮膜を被覆しためっ
き鋼板、亜鉛および亜鉛含有金属の蒸着めっき鋼板があ
る。 その他Sil:h、A l 2o、などのセラミックス
微粒子。 Ti0z酸化物微粒子および高分子などを亜鉛合金めっ
き層中に分散させた分散めっき鋼板がある。 ZnOを主体とする酸化膜とは、酸化物中にZnOのほ
か例えばめっき層中に含有°りる成分元素、またはそれ
らの酸化物などの化合物等を含有し、でもよい。また電
気化学的な方法で酸化膜を形成する場合においては、処
理液が含有する成分、あるいは化合物を含んでもよい。 めっき層とA I 、Mn、P 、Ce、Sの1種また
は2種以上とからなることによる電極チップ寿命の改善
および適性溶接電流範囲が拡大する、すなわち溶接性が
向上する理由について以下述べる。 本発明者らは、電気亜鉛−クロム−ニッケル合金めっき
鋼板のめっきと、Feより融点の低い元素として例えば
A l 、Mn、P 、Ce、Sの1種または2種以上
からなること、またはそのめっき層表面にZnOを主体
とする酸化膜を形成させることにより、層スポット溶接
における電極チップ寿命の大幅な延長と、溶接可能な電
流範囲の大幅な拡大を可能とすることが出来ることを見
出した。 すなわち本発明においては、上記のごとき低融点成分か
らなるめっき層の表面に、ZnOを主体とする酸化膜を
被覆せしめてスポット溶接をすることにより、その溶接
熱によって先ずめっき金属が溶融状態となるが、このめ
っき金属が電極チップに直接接触すると、電極チップ組
成の銅とめっき組成の亜鉛が選択的に反応し、低融点の
銅−亜鉛合金層を形成して電極チップが損耗し、寿命を
短くすることになる。 この溶融状態のめっき金属は、上記めっき鋼板の表面に
被覆せしめたZnO皮膜により電極チップとの接触を断
たれ、めっき金属の電極チップとの直接接触による溶損
等を防止するとともに、さらに溶融状態のめっき金属が
鋼板の鉄と合金化されて主として鉄−亜鉛合金となり、
これがZnO皮膜の亀裂部を通して、或いはZnO皮膜
と一緒に電極チップ先端部へ移行し、堆積して電極チッ
プの保護膜、すなわち電極保護金属となり、溶接を継続
しても保護膜の厚み、形状には大きな変化がなく、常時
良好な溶接ができる。 この保護皮膜は、電極チップ先端形状を凸型に保つ効果
をもち、電極チップが軟化損傷する過稈において低電流
で溶接ができ、電極チップ寿命を延長することができる
。 ここで電極保護金属とは、めっき金属と地鉄との合金を
主体とするもので、平均濃度どして、Fe:20〜60
%、 Zn: I↓O〜80%程度の場合が多イカ、一
般にFe濃度の高い方が好ましく、特に高濃度Zn部分
が局在するような場合は好ましくない。 また電極保護金属は、めっき金属の成分、 Mn、Sな
どの鋼板成分、Crなどのめっき鋼板の化成処理など表
面処理生成物の成分、およびCuなどの電極チップの成
分を含むことがある。 すなわち電極チップ先端部に、Fe、 Znを主成分と
する電極保護金属を生成させるZnO皮膜をめっき層表
面に被覆せしめ、溶接熱によりめっき金属と鋼板との合
金を上記ZnO皮膜を通じて、あるいは皮膜と一緒に電
極チップ上に生成させつつ溶接するものである。従って
、電極チップとめっき層Zn成分との反応抑制、電極保
護金属の生成促進。 および電極チップ上への付着性の促進が電極チップ寿命
改善の程度に大きく影響を与えることになる。 を極保護金属の生成は、溶融めっき金属中への地鉄のF
e拡散によるが、これはめつき金属成分により大きく異
なる。Feより融点の高い成分がめつき金属とともに存
在する場合、電極保護金属の生成は容易ではない。 一方Feより融点の低い成る種の成分がめつき金属と共
存する場合、電極保護金属の生成は容易となることを見
出した。また電極保護金属が生成される過程で電極保護
金属成分のFe9度が高くなり、融点を高め、電極保護
金属の粘性を大きく低下させるため、電極保護金属の電
極チップへの移行が抑制される。このような場合におい
ても、めっきとFeより融点の低い成分が存在する二と
により、Fe −Zn合金からなる電極保護金属の粘性
を大きく下げることが可能となり、電極保護金属の電極
チップへの移行が容易となる。 さらに電極保護金属の粘性の改善は、電極チップと被溶
接材との溶着現象を避けるうえで有効となり、溶接可能
な電流範囲の拡大を可能とすることを見出した。 このようにしてFe、1.り低融点の成分がめつき層と
共存する亜鉛−クロム−ニッケルめっき鋼板において、
そのめ、・き層表面にZnO皮膜を生成せしめることに
より、−層溶接可能な電流範囲の拡大と電極チップ寿命
の大幅な拡大が可能となる。 また、Feより低融点の成分をもつめっきにおいて、Z
nO皮膜が存在しない場合もZnOによる電極チップと
めっき層Zn成分との反応が抑制されないが、電極保護
金属の粘性の改善による効果として、溶接可能な電流範
囲の拡大と電極チップ寿命の拡大が可能となる。 すなわちf’eより低融点の成分をもつめっき鋼板は、
溶接可能な電流範囲の拡大と、電極チップ寿命の拡大を
可能とするが、この効果をより高めるためには、めっき
層表i@に盾化れを付与することが有効であることを示
す。 このような酸化膜の生成量としては、酸化膜中(7)片
面あたりZnO量として、30〜3000mg/m”が
適正であり、30 mg/m2未満ごは効果が十分でな
く、また3000mg/m’超になると電気抵抗が大と
なり、電極が軟化変形を生じ易くなり、電極寿命が短く
なり好ましくない。 なおZnOを主体とする酸化膜は、めっき鋼板が空気接
触することによって極く僅かに生成するが、このような
酸化膜量では測定も困難なほど少量であり、従って上記
の作用効果は全(得られず、本発明のごとく意図的に生
成せしめていないので、実質的に酸化膜生成はないとい
う前提である。 また低融点成分としては、A l 、Mn、P、Ce、
Sなどがあり、これら成分が1種または2種以上を0.
0050〜5%未満の範囲が有効となる。この値が0.
0050%以下では、電極保護金属の粘性改善の効果が
小さく、実用的な効果が得られない。−労金有量が5%
を超えると、電極保護金属の粘性が逆に大きくなること
から、電極保護金属形成による電極寿命の改善、および
適正溶接電流範囲の拡大効果が消滅するため好ましくな
い。 第1図は、電気亜鉛−クロム(Cr: 10wt%)−
ニッケル(Ni : 6wt%)合金めっき層中にPを
含有させた場合の適正溶接電流範囲の拡大に与えるP含
有】の影響を示した図面である。ここでは 1)板厚OJmm二枚重溶接 2)電気亜鉛−クロム−ニッケル合金めっき鋼板めっき
付着量: 30/30 g/が 3)適正溶接電流範囲に 溶着電流(工S)−ナゲツト形成最小電流値(工min
)としている。 上記の説明および図面からも判るように、電極チップ寿
命の改善は勿論のこと、適正なP量において、適正溶接
電流範囲の大幅な拡大が可能どなる。 しかして前記した低融点成分のめっき層中への含有方法
として、通常の電気めっき洛中に添加してめっきし、亜
鉛−クロム−ニッケルめっき層中へ含有させる方法、あ
るいは低融点成分のみを通常の電気めっきの前または後
工程でめっきし、付与するいずれの方法でもJ:い。 酸化膜の生成方法としては、めっき後アルカリまたは酸
性溶液中に浸漬酸化する方法、その他アルカリ、中性ま
たは酸性溶液中で電気化学的に酸化する方法なども6効
な手段となる。 〔実 施 例〕 つぎに本発明の実施例を比較例とともに第1表に挙げる
。 なお第1表における諸条件は次の通りである。 注1=めっき鋼板の内容 1)全て電気亜鉛−クロム−ニッケル合金の両面めっき
鋼板。 2)鋼板厚さはいずれも0.8mmの普通鋼板。 3)実施例3と比較例3は、Zn−Cr−Niめっきを
下層とし、Fe;85%4シ石を含有したZn−Feめ
っきを3 g/m 2上層めっきした二層型の電気亜鉛
めっき鋼6゜ ム)実施例5は蒸着亜鉛−クロムーニ)ケル合金めっき
鋼板の場合である。 注2: 酸化膜生成処理方法は、めっき後Zn(NO3)t・6
H20水溶液に浸漬する方法で行った。処理浴の濃度は
、Zn(NOi)z・6H20:600g/ l 、
llN03=0.5 mA / l 、浴温は50℃ト
シ、酸化膜1を処理時間0〜10秒で制御した。 注3:酸化物中のZnO測定 めつき層表面をGDS分析(グロー放電発光分析法)し
て得た[0]強度から換算して求めたZnO量。ZnO
の換算は、ZnO厚さの異なる標準試料から求めたGD
Sの[0〕強度とZnO3さとの関係から推定する方法
を用いた。 注4=溶接条件 溶接条件は下記による。 1)加圧力 : 250 Kgf 2)I期jJO圧時間; 00 Hz 3)M電時15 12Hz 4)保持時間 二5 Hz 5)板組会わせ 二二枚重ね溶接 6)電極チップ寿命テスト溶接電流、11KA7)チッ
プ先端径:5.0φ(円錐台頭型)8)適正溶接電流範
囲の評価 = Is −Iω1nIs:電極チップが溶
着する溶接電流 lm1n:ナゲツト径が3.6φとなる溶接電流9)電
極寿命終点判定: 溶接電流の85%でのナゲツト径が3.6雄を確保でき
る打点数 10)電極材質:Cu−Cr(一般に用いられている材
質の電極) 電極寿命溶接は、めっき鋼板の片面を上とし、他面を下
として2枚重ね合わせて1点/2秒の速度で20点連続
溶接、30秒休止の繰り返しとした。 本実施例から明らかなように、本発明の合金めっき鋼板
では、電極寿命打点数は9000回以上と、従来に比較
して飛躍的に増加している。 〔発明の効果〕 以上説明したごとく本発明の合金めっき鋼板は、スポッ
ト溶接において連続打点数を増加させ得るので、従って
それだけ電極チップを取り替えることなく長時間の溶接
が可能となり、電極の耐久性を向上させることができる
。さらに適正溶接電流の範囲も従来材と同等のレベルが
維持され、溶接性も良好であるなど、溶接部の品質の確
保ならびに溶接作業の生産性の向上に優れた効果がある
。
第1図は電気亜鉛−クロム−ニッケル合金めっき層中に
Pを含有させた場合の適正溶接電流範囲とP含有量との
関係を示した図面である。 代理人 弁理士 秋 沢 政 光 他 1名 第1 図 めっき層中のP量:wtX
Pを含有させた場合の適正溶接電流範囲とP含有量との
関係を示した図面である。 代理人 弁理士 秋 沢 政 光 他 1名 第1 図 めっき層中のP量:wtX
Claims (3)
- (1)電気亜鉛−クロム−ニッケル合金めっきと、鉄よ
り融点の低い元素0.0050〜5%未満からなるスポ
ット溶接性に優れた亜鉛−クロム−ニッケル合金めっき
鋼板。 - (2)鉄より融点の低い元素としてAl、Mn、P、C
e、Sの1種または2種以上を0.0050〜5%未満
とした請求項(1)記載のスポット溶接性に優れた亜鉛
−クロム−ニッケル合金めっき鋼板。 - (3)めっき層上層にZnOを主体とする酸化膜を片面
あたり30〜3000mg/m^2生成せしめた請求項
(1)または(2)記載のスポット溶接性に優れた亜鉛
−クロム−ニッケル合金めっき鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27234390A JPH04147996A (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | スポット溶接性に優れた亜鉛―クロム―ニッケル合金めっき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27234390A JPH04147996A (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | スポット溶接性に優れた亜鉛―クロム―ニッケル合金めっき鋼板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04147996A true JPH04147996A (ja) | 1992-05-21 |
Family
ID=17512565
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27234390A Pending JPH04147996A (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | スポット溶接性に優れた亜鉛―クロム―ニッケル合金めっき鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04147996A (ja) |
-
1990
- 1990-10-12 JP JP27234390A patent/JPH04147996A/ja active Pending
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