JPH041737B2 - - Google Patents
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- JPH041737B2 JPH041737B2 JP59099648A JP9964884A JPH041737B2 JP H041737 B2 JPH041737 B2 JP H041737B2 JP 59099648 A JP59099648 A JP 59099648A JP 9964884 A JP9964884 A JP 9964884A JP H041737 B2 JPH041737 B2 JP H041737B2
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- protease
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- aminofluoroketone
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Pyrrole Compounds (AREA)
Description
本発明は一般にフルオロケトンに関し、より詳
細にはα−アミノフルオロケトンに関する。 プロテアーゼは重要な種類の酵素であり、多く
の病気、たとえばこれに限定されるものではない
が肺気腫と関連を有する:Mitmen,C.編(1972
年),Pulmonary Emphysema and
Proteolysis,Academic Press,New York;
Turino,G.M.,Rodriguez,J.R.,Greenbaum,
L.M.,及びMandl,I.(1974年).Am.J.Med.57,
493;及びHance,A,J.,及びCrystal,R.G.
(1975),Am.R.Resp.Disease112,657を参照。
白血球エラスターゼは肺気腫における組織破壊の
大部分に関与すると信じられている。種々のプロ
テアーゼが同一もしくは類似の病変に関与してい
る。他のプロテアーゼ、カテプシンGは肺に存在
し、エラスチン線維を消化する能力を有する。 プロテアーゼ阻害物質(天然に存在するものお
よび合成のものを含む)は、プロテアーゼの反応
性部位に作用してその酵素活性を阻害する。 近年、研究者らにより、多くの合成阻害剤の合
成が報告されている。ペプチド・クロロメチル・
ケトン(α−アミノ−クロロメチル−ケトン)類
が合成され、そしてこれら化合物のあるものは豚
膵臓エラスターゼ、カテプシンGおよびヒト白血
球エラスターゼを阻害することが見出されてい
る。Thompson,R.C.,及びBlout,E.R.(1973
年),Biochemistry12,44;Thompson,R.C.
(1973年),Biochemistry12,47;Powers,J.C.,
Gupton,B.F.,Harley,A.D.,Nishimoto,N.
及びWitley,R.J.(1977年),Biochem.Biophys.
Acta.525,156;Lively,M.O.,及びPowers,J.
C.(1978年),Biochem.Biophys.Acta.525,171;
Yoshimura,T.,Barber,L.N.,及びPowers,
J.C.(1982年),J.Biol.Chem.257,5077;及び
Teshima,T.,Griffin,J.C.,及びPowers,J.
C.(1982年),J.Biol.Chem.257,5085参照。 α−アミノ・クロロメチル・ケトン類も合成さ
れ、エラスターゼの生理学的ならびに病理学的役
割を研究するため使用されている。Janoff,A.,
Blondin,J.,Sandhaus,R.A.,Mosser,A.,
およびMalemud,C.(1975年),Proteases and
Biological Control(Reich,E.,Rifkin,D.B.,
およびShaw,E.共編),603−620頁、Cold
Spring Harbor Laboratory,New York参照。 α−アミノ・クロロメチル・ケトンは、阻害剤
としては病気治療に見込みがないことが示され
た。これらは強親電子的であり、生体内条件下に
て存在する標的以外の分子を非選択的にアルキル
化してしまう。 このような非選択的アルキル化を生じない阻害
剤の開発が強く望まれている。フルオロケトンが
所望の弱いアルキル化作用を有するであろうとい
うことは予想されていた。種々の転換反応におけ
るF/Cl比に関する検討は、Hudlicky,M.
(1971年)、Organic Fluorine Chemistry,
Plenum Press,New Yorkにて行なわれてい
る。 α−アミノフルオロケトンを合成する試みは、
従来不成功に終つている:Powers,J.C.(1977
年),Chemistry and Biochemistry of Amino
Acids,Peptides and Proteins(Weinstein,B.
編),Vol.4,65−178頁,Marcel Dekker.New
York参照。 そのような、合成法は、一般にα−アミノクロ
ロメチルケトンのClをFに置き換える慣用の置換
反応によつて試みられた。その結果はアミンまた
はペプチド部分が破壊され失敗であつた。ある合
成例においては、KFおよび18−クラウン−6−
エーテル(Aldrich Chemical Company,
Milwaukee,Wisconsin)により、ペプチドクロ
ロメチルケトン上のClをFで置換するために、小
過剰量のKFを用い、溶液を10ないし12時間還流
する方法が試みられたが、置換は生じなかつた。 α−アミノクロロメチルケトンの合成において
は、アミノジアゾメチルケトンが所望の最終生成
物を合成するためにHClで処理される。この方法
によりアミノフルオロメチルケトンを合成する試
みは(HClの代りにHFを用いる試み)、不成功に
終ることが判明した。従つて、ペプチドα−アミ
ノフルオロケトンの存在は従来知られていなかつ
た。そのような種類の化合物を提供することは、
技術進歩に資するものである。 本発明の目的は、新規種類の化合物であるα−
アミノフルオロケトンを提供するものである。 本発明の他の目的は、α−アミノフルオロメチ
ルケトンを提供することである。 さらに別の目的は、単一のアミノ酸残基または
1ないし6個のアミノ酸のペプチド残基を有する
α−アミノフルオロケトンを提供するものであ
る。 さらに別の目的は、α−アミノフルオロケトン
の合成方法を提供することである。 さらに別の目的は、セリンプロテアーゼまたは
システインプロテアーゼを非可逆的に阻害する方
法を提供することである。 さらに別の目的は、セリンプロテアーゼを非可
逆的に阻害する方法を提供することである。 上記目的およびその他の目的を達成するため、
本明細書に実施態様として並びにより広い範囲で
説明する本発明の方法においては、本発明のα−
アミノフルオロケトンは、次式(a)、(b)、(c)
または(d): (式中、R1およびR2は各々独立して、水素原
子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原
子数1ないし6の置換アルキル基、アリール基、
アルキル部分の炭素原子数が1ないし4のアルキ
ルアリール基よりなる群から選ばれ、nは1ない
し4の整数を表わし、Xはペプチド末端のブロツ
キング基を表わし、そしてYはアミノ酸残基もし
くは1ないし6個のアミノ酸のペプチド鎖残基を
表わす) で表わされる。 本発明の別の観点によれば、式(a)−(d)で表
わされるα−アミノフルオロケトンは、N−アシ
ルアミノ酸またはそのペプチド誘導体を、約2当
量の無水フルオロ酢酸とともに、不活性溶媒に懸
濁させて合成される。この溶媒は、N−アシルア
ミノ酸またはそのペプチド誘導体の大体の重量に
対して等しい量で添加される。次に第三アミンを
N−アシルアミノ酸またはペプチド誘導体の約2
当量相当量添加し、約0℃の温度に冷却する。そ
の後、触媒量の置換4−ジアルキルアミノピリジ
ン触媒を添加して目的ケトンを合成する。 本発明の別の観点によれば、プロテアーゼを含
有する試料を、プロテアーゼ阻害条件下において
式(a)、(b)、(c)または(d)で表わされる前記
化合物と、該プロテアーゼを阻害するに十分な量
で接触させることよりなる、プロテアーゼ阻害方
法が提供される。 本発明のα−アミノフルオロケトンは、システ
インプロテアーゼおよびセリンプロテアーゼを非
可逆的に阻害する。本発明のケトンは強い電子親
和性は有しておらず、このため、生体内または生
体外の各条件において非標的分子を無差別にアル
キル化することがない。本発明のα−アミノフル
オロケトンは治療に有効なプロテアーゼ阻害剤の
製造に適用可能である。より具体的には、本発明
のα−アミノフルオロケトンは、カテプシンB,
H,C,G,R;エラスターゼ;トリプシン;血
漿カリクレイン;腺カリクレイン;プラスミン;
プラスミノーゲンアクテイベーター;その他のセ
リンプロテアーゼおよびシステインプロテアーゼ
を阻害するために有用であるが、これらに限定さ
れるものではない。 本発明は、新規α−アミノフルオロケトン、そ
の合成法およびプロテアーゼを非可逆的に阻害す
る方法を提供する。本明細書において、阻害とは
阻害剤(α−アミノフルオロケトン)がプロテア
ーゼの認識部位に最初に結合し、次いで酵素の活
性部位にα−フルオロメチルケトンが非可逆的に
共有結合することと定義される。 下記第1表に、本明細書中で用いる略号の意味
を示す。
細にはα−アミノフルオロケトンに関する。 プロテアーゼは重要な種類の酵素であり、多く
の病気、たとえばこれに限定されるものではない
が肺気腫と関連を有する:Mitmen,C.編(1972
年),Pulmonary Emphysema and
Proteolysis,Academic Press,New York;
Turino,G.M.,Rodriguez,J.R.,Greenbaum,
L.M.,及びMandl,I.(1974年).Am.J.Med.57,
493;及びHance,A,J.,及びCrystal,R.G.
(1975),Am.R.Resp.Disease112,657を参照。
白血球エラスターゼは肺気腫における組織破壊の
大部分に関与すると信じられている。種々のプロ
テアーゼが同一もしくは類似の病変に関与してい
る。他のプロテアーゼ、カテプシンGは肺に存在
し、エラスチン線維を消化する能力を有する。 プロテアーゼ阻害物質(天然に存在するものお
よび合成のものを含む)は、プロテアーゼの反応
性部位に作用してその酵素活性を阻害する。 近年、研究者らにより、多くの合成阻害剤の合
成が報告されている。ペプチド・クロロメチル・
ケトン(α−アミノ−クロロメチル−ケトン)類
が合成され、そしてこれら化合物のあるものは豚
膵臓エラスターゼ、カテプシンGおよびヒト白血
球エラスターゼを阻害することが見出されてい
る。Thompson,R.C.,及びBlout,E.R.(1973
年),Biochemistry12,44;Thompson,R.C.
(1973年),Biochemistry12,47;Powers,J.C.,
Gupton,B.F.,Harley,A.D.,Nishimoto,N.
及びWitley,R.J.(1977年),Biochem.Biophys.
Acta.525,156;Lively,M.O.,及びPowers,J.
C.(1978年),Biochem.Biophys.Acta.525,171;
Yoshimura,T.,Barber,L.N.,及びPowers,
J.C.(1982年),J.Biol.Chem.257,5077;及び
Teshima,T.,Griffin,J.C.,及びPowers,J.
C.(1982年),J.Biol.Chem.257,5085参照。 α−アミノ・クロロメチル・ケトン類も合成さ
れ、エラスターゼの生理学的ならびに病理学的役
割を研究するため使用されている。Janoff,A.,
Blondin,J.,Sandhaus,R.A.,Mosser,A.,
およびMalemud,C.(1975年),Proteases and
Biological Control(Reich,E.,Rifkin,D.B.,
およびShaw,E.共編),603−620頁、Cold
Spring Harbor Laboratory,New York参照。 α−アミノ・クロロメチル・ケトンは、阻害剤
としては病気治療に見込みがないことが示され
た。これらは強親電子的であり、生体内条件下に
て存在する標的以外の分子を非選択的にアルキル
化してしまう。 このような非選択的アルキル化を生じない阻害
剤の開発が強く望まれている。フルオロケトンが
所望の弱いアルキル化作用を有するであろうとい
うことは予想されていた。種々の転換反応におけ
るF/Cl比に関する検討は、Hudlicky,M.
(1971年)、Organic Fluorine Chemistry,
Plenum Press,New Yorkにて行なわれてい
る。 α−アミノフルオロケトンを合成する試みは、
従来不成功に終つている:Powers,J.C.(1977
年),Chemistry and Biochemistry of Amino
Acids,Peptides and Proteins(Weinstein,B.
編),Vol.4,65−178頁,Marcel Dekker.New
York参照。 そのような、合成法は、一般にα−アミノクロ
ロメチルケトンのClをFに置き換える慣用の置換
反応によつて試みられた。その結果はアミンまた
はペプチド部分が破壊され失敗であつた。ある合
成例においては、KFおよび18−クラウン−6−
エーテル(Aldrich Chemical Company,
Milwaukee,Wisconsin)により、ペプチドクロ
ロメチルケトン上のClをFで置換するために、小
過剰量のKFを用い、溶液を10ないし12時間還流
する方法が試みられたが、置換は生じなかつた。 α−アミノクロロメチルケトンの合成において
は、アミノジアゾメチルケトンが所望の最終生成
物を合成するためにHClで処理される。この方法
によりアミノフルオロメチルケトンを合成する試
みは(HClの代りにHFを用いる試み)、不成功に
終ることが判明した。従つて、ペプチドα−アミ
ノフルオロケトンの存在は従来知られていなかつ
た。そのような種類の化合物を提供することは、
技術進歩に資するものである。 本発明の目的は、新規種類の化合物であるα−
アミノフルオロケトンを提供するものである。 本発明の他の目的は、α−アミノフルオロメチ
ルケトンを提供することである。 さらに別の目的は、単一のアミノ酸残基または
1ないし6個のアミノ酸のペプチド残基を有する
α−アミノフルオロケトンを提供するものであ
る。 さらに別の目的は、α−アミノフルオロケトン
の合成方法を提供することである。 さらに別の目的は、セリンプロテアーゼまたは
システインプロテアーゼを非可逆的に阻害する方
法を提供することである。 さらに別の目的は、セリンプロテアーゼを非可
逆的に阻害する方法を提供することである。 上記目的およびその他の目的を達成するため、
本明細書に実施態様として並びにより広い範囲で
説明する本発明の方法においては、本発明のα−
アミノフルオロケトンは、次式(a)、(b)、(c)
または(d): (式中、R1およびR2は各々独立して、水素原
子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原
子数1ないし6の置換アルキル基、アリール基、
アルキル部分の炭素原子数が1ないし4のアルキ
ルアリール基よりなる群から選ばれ、nは1ない
し4の整数を表わし、Xはペプチド末端のブロツ
キング基を表わし、そしてYはアミノ酸残基もし
くは1ないし6個のアミノ酸のペプチド鎖残基を
表わす) で表わされる。 本発明の別の観点によれば、式(a)−(d)で表
わされるα−アミノフルオロケトンは、N−アシ
ルアミノ酸またはそのペプチド誘導体を、約2当
量の無水フルオロ酢酸とともに、不活性溶媒に懸
濁させて合成される。この溶媒は、N−アシルア
ミノ酸またはそのペプチド誘導体の大体の重量に
対して等しい量で添加される。次に第三アミンを
N−アシルアミノ酸またはペプチド誘導体の約2
当量相当量添加し、約0℃の温度に冷却する。そ
の後、触媒量の置換4−ジアルキルアミノピリジ
ン触媒を添加して目的ケトンを合成する。 本発明の別の観点によれば、プロテアーゼを含
有する試料を、プロテアーゼ阻害条件下において
式(a)、(b)、(c)または(d)で表わされる前記
化合物と、該プロテアーゼを阻害するに十分な量
で接触させることよりなる、プロテアーゼ阻害方
法が提供される。 本発明のα−アミノフルオロケトンは、システ
インプロテアーゼおよびセリンプロテアーゼを非
可逆的に阻害する。本発明のケトンは強い電子親
和性は有しておらず、このため、生体内または生
体外の各条件において非標的分子を無差別にアル
キル化することがない。本発明のα−アミノフル
オロケトンは治療に有効なプロテアーゼ阻害剤の
製造に適用可能である。より具体的には、本発明
のα−アミノフルオロケトンは、カテプシンB,
H,C,G,R;エラスターゼ;トリプシン;血
漿カリクレイン;腺カリクレイン;プラスミン;
プラスミノーゲンアクテイベーター;その他のセ
リンプロテアーゼおよびシステインプロテアーゼ
を阻害するために有用であるが、これらに限定さ
れるものではない。 本発明は、新規α−アミノフルオロケトン、そ
の合成法およびプロテアーゼを非可逆的に阻害す
る方法を提供する。本明細書において、阻害とは
阻害剤(α−アミノフルオロケトン)がプロテア
ーゼの認識部位に最初に結合し、次いで酵素の活
性部位にα−フルオロメチルケトンが非可逆的に
共有結合することと定義される。 下記第1表に、本明細書中で用いる略号の意味
を示す。
【表】
【表】
本発明のα−アミノフルオロケトンは、次式
(a)〜(d): (式中、R1およびR2は各々独立して、水素原
子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原
子数1ないし6の置換アルキル基、アリール基、
アルキル部分の炭素原子数が1ないし4のアルキ
ルアリール基よりなる群から選ばれ、nは1ない
し4の整数を表わし、Xはペプチド末端のブロツ
キング基を表わし、そしてYはアミノ酸残基もし
くは1ないし6個のアミノ酸のペプチド鎖残基を
表わす) で表わされる。 本明細書中、置換アルキル基とは、水酸基、ア
ミノ基、グアニジノ基、カルボキシル基またはメ
ルカプト基が炭素原子数1ないし6のアルキル基
に結合した基である。 適当なペプチド末端ブロツキング基(X)、即
ち、ペプチド保護基は、当技術分野で公知であ
る。ペプチド末端ブロツキング基とは、本明細書
において、アミノ酸に結合していてもよく、ペプ
チド鎖に結合していてもよい。適当なペプチド末
端ブロツキング基は、The Peptides,
Synthesis,Biology(Gross,E.および
Meienhofer.J.,共編),Vol.3(1981年),
Academic Press,New Yorkに列挙されてい
る。 Xは好ましくは、アセチル基、ベンゾイル基、
カルボベンゾキシ基、グルタリル基、t−ブトキ
シカルボニル基、スクシニル基、メトキシスクシ
ニル基、D−Pro、D−Val、D−Ala、D−Phe
である。 より好ましくは、Xはベンゾイル基、t−ブト
キシカルボニル基、メトキシスクシニル基または
カルボベンゾキシ基から選ばれる。 R2は好ましくは水素原子である。 Yは好ましくはアミノ酸またはアミノ酸1ない
し4個のペプチド鎖の残基である。 上記式(c)および(d)で表わされる化合物が好
ましい。 本発明のα−アミノフルオロケトンは、C−C
結合の形成により合成され、C−F結合の形成に
より合成されるものではない。 一態様において、式(a)ないし(d)のα−アミ
ノフルオロケトンは、N−アシルアミノ酸または
そのペプチド誘導体を、約2モル当量の無水フル
オロ酢酸とともに、前記N−アシルアミノ酸また
はそのペプチド誘導体の重量と約同重量の量の不
活性溶媒中に懸濁させて合成される。適当な溶媒
の非限定的具体例は、ベンゼン、トルエン、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、クロロホルム、ジ
クロロメタン、酢酸エチル等である。好ましい溶
媒はベンゼンである。次いで、2当量の第三アミ
ンを添加して溶液とするが、その際約0℃に冷却
しながらオキサゾロンの形成速度を調節する。第
三アミンの非限定的例示として、トリエチルアミ
ン、N−メチルモルホリン、トリエチレンジアミ
ン等が挙げられる。好ましいものは、トリエチル
アミンである。触媒量の4−ジアルキルアミノピ
リジン触媒を添加し、冷却を終了する。4−ジア
ルキルアミノピリジンの非限定的例示として4−
ジメチルアミノピリジンおよび4−ピロリジノピ
リジンがあげられる。4−ジメチルアミノピリジ
ンが好ましい。激しい炭酸ガス発生が起る。得ら
れた溶液を室温で約2時間攪拌し、次に水不混和
性溶媒を加えて約10倍に希釈する。溶媒の非限定
的例示として、ベンゼン、トルエン、クロロホル
ム、ジクロロメタン、酢酸エチル等があげられ
る。好ましい溶媒はベンゼンである。生成した有
機溶液を希酸で洗浄し、続いて希塩基で洗浄し、
さらに飽和NaClで洗浄し、ひき続き例えば
MgSO4で乾燥して、α−アミノフルオロケトン
を不純物から分離する。溶媒を留去し、α−アミ
ノフルオロケトンを精製する。 式(a)および式(b)のα−アミノフルオロケト
ンは、さらに第三ブチルフルオロアセテートまた
はベンジルフルオロアセテートのエノレート
(enolate)を、活性化N−ウレタン保護アミノ酸
と、非親核溶媒中、約−10ないし0℃で約1時間
反応させて合成することができる。活性化アミノ
酸とは、アシル化剤であると定義される。反応混
合物を約0℃で希酸処理して分解し、次いで水不
混和性溶媒で抽出し、希塩基、次いで水により洗
浄する。得られた有機溶液を乾燥し、溶媒を留去
し、α−アミノフルオロケトンを精製する。こう
して製造されたケトンは、式(c)および(d)のα
−アミノフルオロケトンの前駆体とすることもで
きる。 好ましいエノレートの非限定的例示として、第
三ブチルフルオロアセテートの、およびベンジル
フルオロアセテートのエノレート誘導体が含まれ
る。エノレートは、不活性溶媒中で、カリウム第
三ブトキシドおよび水素化ナトリウムのような強
塩基で処理する慣用法で製造できる。アミノ酸を
活性化する好ましい方法は、混合無水カルボン酸
法、対称無水物法、カルボジアミド法、カルボニ
ルジイミダゾール法等があるが、これらに限定さ
れるものではない。 本発明のα−アミノフルオロケトンは、システ
インおよびセリンプロテアーゼの非可逆的阻害に
有用である。プロテアーゼの非限定的具体例は、
カテプシンB,H,L,G,R;エラスターゼ、
トリプシン、血漿カリクレイン、腺カリクレイ
ン、プラスミン、プラスミノーゲンアクテイベー
ターおよびその他がある。 本発明のα−アミノフルオロケトンは、インビ
トロ条件でプロテアーゼ阻害条件下に接触させる
と、フツ素原子の親核置換によつて、阻害剤とし
てプロテアーゼとの間に共有結合を形成する。こ
の共有結合は、プロテアーゼの活性部分において
形成される。この酵素活性部位には、該プロテア
ーゼの共有結合性活性化に先だつて可逆的な酵素
−阻害剤複合体が形成される。各場合に、プロテ
アーゼの活性部位はアルキル化される。 システインプロテアーゼおよびセリンプロテア
ーゼの各々は異なる幾何学構造を有するが、プロ
テアーゼの反応性部位(阻害剤によりアルキル化
される部位)は実質上同じである。このプロテア
ーゼ反応性部位において、α−アミノフルオロケ
トンのFの置換が生ずるのである。本発明のケト
ンは一つのアミノ酸のものであつても、ペプチド
鎖のものであつてもよい。したがつて、ケトンの
幾何学構造が、プロテアーゼの幾何学構造に適合
しうるように、その構造を変えることができる。
しかしながら、各々の場合において、ケトンとプ
ロテアーゼの反応性部位は同一である。 本発明のシステインプロテアーゼまたはセリン
プロテアーゼを阻害する方法は、上記式(a)−
(d)のα−アミノフルオロケトンを、プロテアーゼ
の反応性部位を阻害するに十分な量で、プロテア
ーゼ阻害条件下においてプロテアーゼと接触させ
ることよりなる。プロテアーゼ阻害条件とは、約
4−10のPH、好ましくは約6−9のPH、最も好ま
しくは約6−8のPHにおいて、該プロテアーゼお
よびα−アミノフルオロケトンを、α−アミノフ
ルオロケトンとプロテアーゼの相対濃度を当量比
で約1:1ないし約60:1にして、約20−37℃、
好ましくは約25℃の温度でインキユベートするこ
とをいう。ケトン阻害剤とプロテアーゼとの相対
比は、阻害が生ずるための時間ならびに特定のプ
ロテアーゼ/ケトンの組合せにより異なる。プロ
テアーゼは精製状態、分析試料中またはホモジナ
イズ組織の試料中に存在する状態であつてよい。 以下の実施例により、本発明の種々の態様を示
すが、本発明の範囲は特許請求の範囲の記載によ
り定まるものであつて、これら実施例のみには限
定されるものでない。 第2表に、実施例1−21で合成した式(a)−
(d)のα−アミノフルオロケトンの置換基をまとめ
て示す。
(a)〜(d): (式中、R1およびR2は各々独立して、水素原
子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原
子数1ないし6の置換アルキル基、アリール基、
アルキル部分の炭素原子数が1ないし4のアルキ
ルアリール基よりなる群から選ばれ、nは1ない
し4の整数を表わし、Xはペプチド末端のブロツ
キング基を表わし、そしてYはアミノ酸残基もし
くは1ないし6個のアミノ酸のペプチド鎖残基を
表わす) で表わされる。 本明細書中、置換アルキル基とは、水酸基、ア
ミノ基、グアニジノ基、カルボキシル基またはメ
ルカプト基が炭素原子数1ないし6のアルキル基
に結合した基である。 適当なペプチド末端ブロツキング基(X)、即
ち、ペプチド保護基は、当技術分野で公知であ
る。ペプチド末端ブロツキング基とは、本明細書
において、アミノ酸に結合していてもよく、ペプ
チド鎖に結合していてもよい。適当なペプチド末
端ブロツキング基は、The Peptides,
Synthesis,Biology(Gross,E.および
Meienhofer.J.,共編),Vol.3(1981年),
Academic Press,New Yorkに列挙されてい
る。 Xは好ましくは、アセチル基、ベンゾイル基、
カルボベンゾキシ基、グルタリル基、t−ブトキ
シカルボニル基、スクシニル基、メトキシスクシ
ニル基、D−Pro、D−Val、D−Ala、D−Phe
である。 より好ましくは、Xはベンゾイル基、t−ブト
キシカルボニル基、メトキシスクシニル基または
カルボベンゾキシ基から選ばれる。 R2は好ましくは水素原子である。 Yは好ましくはアミノ酸またはアミノ酸1ない
し4個のペプチド鎖の残基である。 上記式(c)および(d)で表わされる化合物が好
ましい。 本発明のα−アミノフルオロケトンは、C−C
結合の形成により合成され、C−F結合の形成に
より合成されるものではない。 一態様において、式(a)ないし(d)のα−アミ
ノフルオロケトンは、N−アシルアミノ酸または
そのペプチド誘導体を、約2モル当量の無水フル
オロ酢酸とともに、前記N−アシルアミノ酸また
はそのペプチド誘導体の重量と約同重量の量の不
活性溶媒中に懸濁させて合成される。適当な溶媒
の非限定的具体例は、ベンゼン、トルエン、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、クロロホルム、ジ
クロロメタン、酢酸エチル等である。好ましい溶
媒はベンゼンである。次いで、2当量の第三アミ
ンを添加して溶液とするが、その際約0℃に冷却
しながらオキサゾロンの形成速度を調節する。第
三アミンの非限定的例示として、トリエチルアミ
ン、N−メチルモルホリン、トリエチレンジアミ
ン等が挙げられる。好ましいものは、トリエチル
アミンである。触媒量の4−ジアルキルアミノピ
リジン触媒を添加し、冷却を終了する。4−ジア
ルキルアミノピリジンの非限定的例示として4−
ジメチルアミノピリジンおよび4−ピロリジノピ
リジンがあげられる。4−ジメチルアミノピリジ
ンが好ましい。激しい炭酸ガス発生が起る。得ら
れた溶液を室温で約2時間攪拌し、次に水不混和
性溶媒を加えて約10倍に希釈する。溶媒の非限定
的例示として、ベンゼン、トルエン、クロロホル
ム、ジクロロメタン、酢酸エチル等があげられ
る。好ましい溶媒はベンゼンである。生成した有
機溶液を希酸で洗浄し、続いて希塩基で洗浄し、
さらに飽和NaClで洗浄し、ひき続き例えば
MgSO4で乾燥して、α−アミノフルオロケトン
を不純物から分離する。溶媒を留去し、α−アミ
ノフルオロケトンを精製する。 式(a)および式(b)のα−アミノフルオロケト
ンは、さらに第三ブチルフルオロアセテートまた
はベンジルフルオロアセテートのエノレート
(enolate)を、活性化N−ウレタン保護アミノ酸
と、非親核溶媒中、約−10ないし0℃で約1時間
反応させて合成することができる。活性化アミノ
酸とは、アシル化剤であると定義される。反応混
合物を約0℃で希酸処理して分解し、次いで水不
混和性溶媒で抽出し、希塩基、次いで水により洗
浄する。得られた有機溶液を乾燥し、溶媒を留去
し、α−アミノフルオロケトンを精製する。こう
して製造されたケトンは、式(c)および(d)のα
−アミノフルオロケトンの前駆体とすることもで
きる。 好ましいエノレートの非限定的例示として、第
三ブチルフルオロアセテートの、およびベンジル
フルオロアセテートのエノレート誘導体が含まれ
る。エノレートは、不活性溶媒中で、カリウム第
三ブトキシドおよび水素化ナトリウムのような強
塩基で処理する慣用法で製造できる。アミノ酸を
活性化する好ましい方法は、混合無水カルボン酸
法、対称無水物法、カルボジアミド法、カルボニ
ルジイミダゾール法等があるが、これらに限定さ
れるものではない。 本発明のα−アミノフルオロケトンは、システ
インおよびセリンプロテアーゼの非可逆的阻害に
有用である。プロテアーゼの非限定的具体例は、
カテプシンB,H,L,G,R;エラスターゼ、
トリプシン、血漿カリクレイン、腺カリクレイ
ン、プラスミン、プラスミノーゲンアクテイベー
ターおよびその他がある。 本発明のα−アミノフルオロケトンは、インビ
トロ条件でプロテアーゼ阻害条件下に接触させる
と、フツ素原子の親核置換によつて、阻害剤とし
てプロテアーゼとの間に共有結合を形成する。こ
の共有結合は、プロテアーゼの活性部分において
形成される。この酵素活性部位には、該プロテア
ーゼの共有結合性活性化に先だつて可逆的な酵素
−阻害剤複合体が形成される。各場合に、プロテ
アーゼの活性部位はアルキル化される。 システインプロテアーゼおよびセリンプロテア
ーゼの各々は異なる幾何学構造を有するが、プロ
テアーゼの反応性部位(阻害剤によりアルキル化
される部位)は実質上同じである。このプロテア
ーゼ反応性部位において、α−アミノフルオロケ
トンのFの置換が生ずるのである。本発明のケト
ンは一つのアミノ酸のものであつても、ペプチド
鎖のものであつてもよい。したがつて、ケトンの
幾何学構造が、プロテアーゼの幾何学構造に適合
しうるように、その構造を変えることができる。
しかしながら、各々の場合において、ケトンとプ
ロテアーゼの反応性部位は同一である。 本発明のシステインプロテアーゼまたはセリン
プロテアーゼを阻害する方法は、上記式(a)−
(d)のα−アミノフルオロケトンを、プロテアーゼ
の反応性部位を阻害するに十分な量で、プロテア
ーゼ阻害条件下においてプロテアーゼと接触させ
ることよりなる。プロテアーゼ阻害条件とは、約
4−10のPH、好ましくは約6−9のPH、最も好ま
しくは約6−8のPHにおいて、該プロテアーゼお
よびα−アミノフルオロケトンを、α−アミノフ
ルオロケトンとプロテアーゼの相対濃度を当量比
で約1:1ないし約60:1にして、約20−37℃、
好ましくは約25℃の温度でインキユベートするこ
とをいう。ケトン阻害剤とプロテアーゼとの相対
比は、阻害が生ずるための時間ならびに特定のプ
ロテアーゼ/ケトンの組合せにより異なる。プロ
テアーゼは精製状態、分析試料中またはホモジナ
イズ組織の試料中に存在する状態であつてよい。 以下の実施例により、本発明の種々の態様を示
すが、本発明の範囲は特許請求の範囲の記載によ
り定まるものであつて、これら実施例のみには限
定されるものでない。 第2表に、実施例1−21で合成した式(a)−
(d)のα−アミノフルオロケトンの置換基をまとめ
て示す。
【表】
ル
実施例 1 Bz−AlaCH2Fの合成 〔3−(N−ベンゾイルアミノ)−1−フルオロ
−2−ブタノン〕 N−ベンゾイルアラニン(8.25g、42.8mmol)
および無水フルオロ酢酸(11.8g、85.6mmol)
を混合し、ベンゼン10mlで処理した。トリエチル
アミン(11.9ml、85.6mmol)を加えて溶液を得、
氷浴で冷却した。4−ジメチルアミノピリジン
(0.26g、2.15mmol)を添加し、氷浴を取り除い
た。直ちに激しいCO2の発生が起つた。溶液を室
温で2時間攪拌した。ベンゼン(100ml)を加え
た。有機溶液を1NHCl(2×50ml)で洗浄し、飽
和NaHCO3(2×50ml)で洗浄して、無水MgSO4
で乾燥した。溶媒を留去し、生じた油状物をシリ
カゲル(60メツシユ)のカラム(2.5×80cm)に
通した。Bz−AlaCH2Fをクロロホルムで溶離し
た。クロロホルムを留去し、残渣を石油エーテル
で粉砕処理して67ないし69℃で融解する固体を得
た。 1H NMR(CDCl3)によれば、TMSからシフ
トするピークは次のとおりであつた:δ1.51(3H,
d.−CH3),5.07(2H,d,JHF=47.4Hz,−
CH2F),5.09(1H,m,−CH−),6.88(1H,ブロ
ードs,NH),7.52(3H,m,芳香族)、7.74
(2H,m,芳香族)。 13C NMR(CDCl3)によれば、TMSからシフ
トするピークは次のとおりであつた:δ16.9(−
CH3,51.7,
ル
実施例 1 Bz−AlaCH2Fの合成 〔3−(N−ベンゾイルアミノ)−1−フルオロ
−2−ブタノン〕 N−ベンゾイルアラニン(8.25g、42.8mmol)
および無水フルオロ酢酸(11.8g、85.6mmol)
を混合し、ベンゼン10mlで処理した。トリエチル
アミン(11.9ml、85.6mmol)を加えて溶液を得、
氷浴で冷却した。4−ジメチルアミノピリジン
(0.26g、2.15mmol)を添加し、氷浴を取り除い
た。直ちに激しいCO2の発生が起つた。溶液を室
温で2時間攪拌した。ベンゼン(100ml)を加え
た。有機溶液を1NHCl(2×50ml)で洗浄し、飽
和NaHCO3(2×50ml)で洗浄して、無水MgSO4
で乾燥した。溶媒を留去し、生じた油状物をシリ
カゲル(60メツシユ)のカラム(2.5×80cm)に
通した。Bz−AlaCH2Fをクロロホルムで溶離し
た。クロロホルムを留去し、残渣を石油エーテル
で粉砕処理して67ないし69℃で融解する固体を得
た。 1H NMR(CDCl3)によれば、TMSからシフ
トするピークは次のとおりであつた:δ1.51(3H,
d.−CH3),5.07(2H,d,JHF=47.4Hz,−
CH2F),5.09(1H,m,−CH−),6.88(1H,ブロ
ードs,NH),7.52(3H,m,芳香族)、7.74
(2H,m,芳香族)。 13C NMR(CDCl3)によれば、TMSからシフ
トするピークは次のとおりであつた:δ16.9(−
CH3,51.7,
【式】),83.7(−CH2F JCF=
18.4.3Hz),127.2(芳香族),128.6(芳香族),130.
2
(芳香族),132.1(芳香族)。 対照を用いずに行つた19F NMR(CDCl3)によ
れば、トリプレツトを示した;JHF=47.4Hz。IR
(KBrペレツト)によれば1751cm-1(ケトンカルボ
ニル)および1632cm-1(アミドカルボニル)の吸
収ピークを示した。 分析値 C11H12FNO2に対して、 計算値 C63.15,H5.78,N6.69,F9.08 測定値 C62.42,H5.80,N6.52,F9.37 実施例 2 Z−Phe−AlaCH2Fの合成 〔3−(N−ベンジルオキシカルボニルフエニ
ルアラニルアミド)−1−フルオロ−2−ブタノ
ン〕 N−ベンジルオキシカルボニルフエニルアラニ
ル−アラニン(3.0g、8.11mmol)および無水フ
ルオロ酢酸(2.24g,16.22mmol)を混合し、ベ
ンゼン(30ml)で処理した。室温でトリエチルア
ミン(1.64ml,16.22mmol)を添加して溶液を得
た。4−ジメチルアミノピリジン(50mg,
0.41mmol)を添加した。溶液を室温で2時間攪
拌した。ベンゼン(100ml)を添加した。有機溶
液を1NHCl(2×50ml),飽和NaHCO3(2×50
ml),飽和NaCl(2×50ml)で洗浄し、無水
MgSO4で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲル(60メツシユ)の2.5×60cmのカラムに通
した。Z−Phe−AlaCH2Fをクロロホルム中の
2%メタノールで溶離した。溶媒を留去し、残渣
をエーテルから結晶化させて融点129−131℃の生
成物0.24gを得た。 1H NMR(CDCl3)のTMSからシフトピー
ク:δ1.24(3H,d ofd,
2
(芳香族),132.1(芳香族)。 対照を用いずに行つた19F NMR(CDCl3)によ
れば、トリプレツトを示した;JHF=47.4Hz。IR
(KBrペレツト)によれば1751cm-1(ケトンカルボ
ニル)および1632cm-1(アミドカルボニル)の吸
収ピークを示した。 分析値 C11H12FNO2に対して、 計算値 C63.15,H5.78,N6.69,F9.08 測定値 C62.42,H5.80,N6.52,F9.37 実施例 2 Z−Phe−AlaCH2Fの合成 〔3−(N−ベンジルオキシカルボニルフエニ
ルアラニルアミド)−1−フルオロ−2−ブタノ
ン〕 N−ベンジルオキシカルボニルフエニルアラニ
ル−アラニン(3.0g、8.11mmol)および無水フ
ルオロ酢酸(2.24g,16.22mmol)を混合し、ベ
ンゼン(30ml)で処理した。室温でトリエチルア
ミン(1.64ml,16.22mmol)を添加して溶液を得
た。4−ジメチルアミノピリジン(50mg,
0.41mmol)を添加した。溶液を室温で2時間攪
拌した。ベンゼン(100ml)を添加した。有機溶
液を1NHCl(2×50ml),飽和NaHCO3(2×50
ml),飽和NaCl(2×50ml)で洗浄し、無水
MgSO4で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲル(60メツシユ)の2.5×60cmのカラムに通
した。Z−Phe−AlaCH2Fをクロロホルム中の
2%メタノールで溶離した。溶媒を留去し、残渣
をエーテルから結晶化させて融点129−131℃の生
成物0.24gを得た。 1H NMR(CDCl3)のTMSからシフトピー
ク:δ1.24(3H,d ofd,
【式】),3.06
(2H,d,Ph−CH 2−C),4.51(2H,m,
【式】),4.91(2H,d of d,JHF
=47.4Hz,−CH2F),5.09(2H,s,Ph−CH 2−
O),7.23(5H,s,C6 H 5−CH2−C),7.32
(5H,s,C6 H 5−CH2−O)。 13C NMR(CDCl3)のTMSからのシフトピー
ク:δ16.6(CH3),38.7(Ph−CH2−C),51.1(N
−CH−CH3),56.4
O),7.23(5H,s,C6 H 5−CH2−C),7.32
(5H,s,C6 H 5−CH2−O)。 13C NMR(CDCl3)のTMSからのシフトピー
ク:δ16.6(CH3),38.7(Ph−CH2−C),51.1(N
−CH−CH3),56.4
【式】
67.2(Ph−CH2O),83.6(d,JCF=185.6Hz,
CH2F),126.9(d,芳香族),128.1(d,芳香
族),128.6(d,芳香族,129.4(芳香族),136.4
(芳香族)。 実施例 3 Boc−ProCHFCO2Etの合成 〔2−(2′−エトキシカルボニル−2′−フルオ
ロアセチル)−N−t−ブトキシカルボニルピロ
リジン〕 フルオロ酢酸エチル(2.0g,18.9mmol)のエ
ーテル(25ml)中の溶液を、攪拌下にエーテル
(20ml)中のNaH(50%オイル分散物)(0.91g,
18.9mmol)の懸濁液中に滴加した。反応混合物
を室温で3時間攪拌し、次に−15゜に冷却した。
Boc−Pro−OHの混合無水物〔N−メチルモル
ホリン(2.1ml,18.9mmol)を含有するTHF(50
ml)中で、Boc−Prc−OH(4.1g,18.9mmol)
から、−15゜でイソブチルクロロホルメート(2.45
ml,18.9mmol)を添加して5分間攪拌すること
により製造した〕を、冷却したエノレート懸濁液
中に瀘し入れ、−15゜で10分間攪拌した。反応物を
次いで1時間室温に加温した。溶液を
2.5NH2SO4を含有する氷中に注加した。有機溶
媒を留去し、水層を酢酸エチルで抽出した。酢酸
エチル溶液を飽和NaHCO3,飽和NaClで洗浄
し、無水MgSO4で乾燥した。酢酸エチルを留去
し、残渣をシリカゲルカラム中に通した。生成物
をクロロホルムで溶離した。溶媒を留去し、油状
物1.08gを得た。 1H NMR(CDCl3)のTMSからのシフトピー
ク:δ1.45(12H,m,−C(CH 3)3+−CH2CH 3),
2.05(4H,m,
CH2F),126.9(d,芳香族),128.1(d,芳香
族),128.6(d,芳香族,129.4(芳香族),136.4
(芳香族)。 実施例 3 Boc−ProCHFCO2Etの合成 〔2−(2′−エトキシカルボニル−2′−フルオ
ロアセチル)−N−t−ブトキシカルボニルピロ
リジン〕 フルオロ酢酸エチル(2.0g,18.9mmol)のエ
ーテル(25ml)中の溶液を、攪拌下にエーテル
(20ml)中のNaH(50%オイル分散物)(0.91g,
18.9mmol)の懸濁液中に滴加した。反応混合物
を室温で3時間攪拌し、次に−15゜に冷却した。
Boc−Pro−OHの混合無水物〔N−メチルモル
ホリン(2.1ml,18.9mmol)を含有するTHF(50
ml)中で、Boc−Prc−OH(4.1g,18.9mmol)
から、−15゜でイソブチルクロロホルメート(2.45
ml,18.9mmol)を添加して5分間攪拌すること
により製造した〕を、冷却したエノレート懸濁液
中に瀘し入れ、−15゜で10分間攪拌した。反応物を
次いで1時間室温に加温した。溶液を
2.5NH2SO4を含有する氷中に注加した。有機溶
媒を留去し、水層を酢酸エチルで抽出した。酢酸
エチル溶液を飽和NaHCO3,飽和NaClで洗浄
し、無水MgSO4で乾燥した。酢酸エチルを留去
し、残渣をシリカゲルカラム中に通した。生成物
をクロロホルムで溶離した。溶媒を留去し、油状
物1.08gを得た。 1H NMR(CDCl3)のTMSからのシフトピー
ク:δ1.45(12H,m,−C(CH 3)3+−CH2CH 3),
2.05(4H,m,
【式】).3.51(2H,m,
【式】),4.33(3H,M,
【式】),5.44(1H,d ofd,−
CHF−,JHF=46.9Hz)。
13C NMR(CDCl3)のTMSからのシフトピー
ク:δ14.1(CH2 CH3),23.6(
ク:δ14.1(CH2 CH3),23.6(
【式】),
28.3(−C(CH3)3),31.0(
【式】46.5
(
【式】),58.9(
【式】),62.5(C
H2CH3),77.1(d,JCF=168.5Hz,(−CHF−)。
実施例 4
MeOSuc−Phe−Ala−Phe−Phe−Val−
LeuCH2Fの合成 〔3−(N−メトキシスクシニルフエニルアラ
ニルアラニルアラニルフエニルアラニルフエニル
アラニルバリルアミド)−1−フルオロ−5−メ
チル−2−ヘキサノン〕 N−メチルモリホリン(0.13ml,1.14mmol)
を含有する−10゜のテトラヒドロフラン(10ml)
中のMeOSuc−Phe−Ala−Ala−Phe−Phe−
OH(0.82g,1.14mM)中に、イソブチルクロロ
ホルメート(0.15ml,1.14mmol)を添加した。
混合物を−10゜で2分間攪拌し、次いでジメチル
ホルムアミド(5ml)中の予冷したHCl−Val−
LeuCH2F(0.33g,1.14mmol)の溶液を加え、
さらにN−メチルモルホリン(0.13ml,
1.14mmol)を加えた。混合物を−10゜で1時間攪
拌し、次いで室温で一夜攪拌した。混合物を過
し、溶媒を留去した。残渣を2.5×45cmのシリカ
ゲル(60メツシユ)のカラムに通し、生成物をク
ロロホルム中の2%メタノールで溶離した。溶媒
を留去し、残渣をエーテルで粉砕処理し、固体物
質を24%の収率で得た。 実施例 5 HCl・ProCH2Fの合成 〔2−フルオロアセチルピロリジン塩酸塩〕 2−(2′−t−ブトキシカルボニル−2′−フル
オロアセチル)−N−t−ブトキシカルボニルピ
ロリジン(1.4g,4.2mmol)をジクロロメタン
(20ml)に溶解し、室温で1時間ジオキサン(20
ml)中の5.5N HClで処理した。溶液をエーテル
(200ml)に注加した。固形分を過して集め、エ
ーテルで洗浄して真空乾燥した。1H NMRはt−
ブチル基の不存在および5.22(JHF=47.3Hz)に−
CH2Fダブレツトのリテンシヨンを示した。 実施例 6 Boc−AlaCHFCO2−t−ブチルの合成 〔3−(N−t−ブトキシカルボニル)−1−フ
ルオロ−1−t−ブトキシカルボニル−2−ブタ
ノン〕 0゜のTHF(25ml)中のカリウム第三ブトキシド
(1.19g,10.6mmol)中に、THF5ml中の第三ブ
チルフルオロアセテート(1.42g,10.6mmol)
を滴加した。氷浴を外し、この黄色溶液を室温で
20分間攪拌した。溶液を次いで−10゜に冷却し、
この間にBoc−Ala−OH(2g,10.6mmol)の
混合無水物を調製した。この混合無水物反応混合
物を過して、冷却エノレート溶液中に加えた。
得られた溶液を室温で1時間攪拌し、その後
2.5NH2SO4を含んだ砕氷に注加した。THFを留
去し、水性残渣を酢酸エチル(2×50ml)で抽出
した。、有機層を飽和NaHCO3およびブラインで
洗浄し、次いでMgSO4で乾燥した。溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルでクロマトグラフイーに付
した。生成物をクロロホルム中の2%酢酸エチル
で溶離して、油状物2.4g(78%)を得た。 1H NMR(CDCl3)はδ5.39にd,dを示した
(−CHF−,JHF=46.9Hz)。 13C NMR(CDCl3)はδ77.1にdを示した(−
CHF−,JCF=172.1Hz)。 実施例 7 TFA L−AlaCH2Fの合成 〔L−1−フルオロ−3−アミノ−2−ブタノ
ン トリフルオロアセテート塩〕 Boc−AlaCHFCO2−t−ブチル(1g,
2.46mmol)をトリフルオロ酢酸で12時間処理し
た。溶媒を留去し、残渣をエーテル−石油エーテ
ルで粉砕処理して固体物質(0.35g,65%)を得
た。 1H NMR(D2O)はδ5.48にdを示した(−
CH2F,JHF=46.4Hz)。 実施例 8 MeOSuc−Ala−Ala−Pro−AlaCH2Fの合成 〔3−(N−メトキシスクシニルアラニルアラ
ニルプロリルアミド)−1−フルオロ−2−ブタ
ノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにMeOSuc−Ala−Ala−Pro−Ala−
OHを用いて、MeOSuc−Ala−Ala−Pro−
AlaCH2Fを合成した。 実施例 9 Z−Ala−PheCH2Fの合成 〔3−(N−ベンジルオキシカルボニルアラニ
ルアミド)−1−フルオロ−3−フエニル−2−
ブタノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにZ−Ala−Phe−OHを用いて、Z
−Ala−PheCH2Fを合成した。 実施例 10 Z−Phe−LeuCH2の合成 〔3−(N−ベンジルオキシカルボニルフエニ
ルアラニルアミド)−1−フルオロ−5−メチル
−2−ヘキサノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにZ−Phe−Leu−OHを使用して、
Z−Phe−LeuCH2Fを合成した。 実施例 11 Boc−Gly−AspCH2Fの合成 〔3−(N−t−ブトキシカルボニルグリシル
アミド)−1−フルオロ−4−カルボキシ−2−
ブタノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにBoc−Gly−O−BzlAsp−OHを使
用し、得られたBoc−Gly−O−BzlAspCH2Fを
接触水素化してBoc−Gly−AspCH2Fを合成し
た。 実施例 12 Boc−D−Val−Leu−ArgCH2Fの合成 〔3−(N−t−ブトキシカルボニル−D−バ
リル−L−ロイシルアミド)−1−フルオロ−6
−グアニジノ−2−ヘキサノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにBoc−D−Val−Leu−NO2Arg−
OHを使用し、得られたBoc−D−Val−Leu−
(NO2)ArgCH2Fを接触還元してBoc−D−Val
−Leu−ArgCH2Fを合成した。 実施例 13 Boc−Pro−NHCH(C6H11)COCH2Fの合成 〔3−(N−t−ブトキシカルボニルプロリル
アミド)−1−フルオロ−3−シクロヘキシル−
2−プロパノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにBoc−Pro−シクロヘキシルグリシ
ンを使用して、Boc−Pro−NHCH(C6H11)
COCH2Fを合成した。 実施例 14 MeOSuc−Gly−NHCH(C6H5)COCOH2Fの
合成 〔3−(N−メトキシスクシニルグリシルアミ
ド)−1−フルオロ−3−フエニル−2−プロパ
ノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにMeOSuc−Gly−フエニルグリシン
を用い、MeOSuc−Gly−NHCH(C6H5)
COCH2Fを合成した。 実施例 15 Z−Ala−NHCH(CH2CH2CH2CH2C6H5)−
COCH5Fの合成 〔3−(N−ベンジルオキシカルボニルアラニ
ルアミド)−1−フルオロ−7−フエニル−2−
ヘプタノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにZ−Ala−6−フエニルノルロイシ
ンを用いて、Z−Ala−NHCH
(CH2CH2CH2CH2C6H5)−COCH2Fを合成した。 実施例 16 Z−Gly−PipCHFCO2Etの合成 〔2−(2′−エトキシカルボニル−2′−フルオ
ロアセチル)−N−(N′−ベンジルオキシカルボ
ニルグリシルピペリジン〕 実施例3の方法に従がい、Boc−Pro−OHの
代りにZ−Gly−ピペコリン酸を用いて、Z−
Gly−PipCHFCO2Etを合成した。 実施例 17 Boc−Gly−PheCHFCH2CH2CH2CH(CH3)2
の合成 〔2−(N−t−ブトキシカルボニルグリシル
アミド)−4−フルオロ−8−メチル−1−フエ
ニル−3−ノナノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにBoc−Gly−Phe−OHを使用し、無
水フルオロ酢酸の代りに無水2−フルオロ−6−
メチルヘプタン酸を使用して、Boc−Gly−
PheCHFCH2CH2CH2CH(CH3)2を合成した。 実施例 18 Z−Phe−AlaCHFC6H5の合成 〔3−(N−ベンジルオキシカルボニルフエニ
ルアラニルアミド)−1−フルオロ−1−フエニ
ル−2−ブタノン〕 実施例2の方法に従がい、無水フルオロ酢酸の
代りに2−フルオロ−2−フエニル酢酸無水物を
使用して、Z−Phe−AlaCHFC6H5を合成した。 実施例 19 Z−Gly−LeuCHFCH2CH2CH2CH2C6H5の合
成 〔7−(N−ベンジルオキシカルボニルグリシ
ルアミド)−5−フルオロ−9−メチル−1−フ
エニル−6−デカノン〕 実施例1の方法に従がい、無水フルオロ酢酸の
代りに無水2−フルオロ−6−フエニルヘキサン
酸を使用し、N−ベンゾイルアラニルの代りにZ
−Gly−Leu−OHを使用して、Z−Gly−
LeuCHFCH2CH2CH2CH2C6H5を合成した。 実施例 20 Z−Ala−GlyCHFCH2CH(CH3)2の合成 〔1−(N−ベンジルオキシカルボニルアラニ
ルアミド)−3−フルオロ−5−メチル−2−ヘ
キサノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにZ−Ala−Gly−OHを使用し、無水
フルオロ酢酸の代りに2−フルオロ−4−メチル
ペンタン酸無水物を使用して、Z−Ala−Gly−
CHFCH2CH(CH3)2を合成した。 実施例 21 Boc−ProCHFCO2−t−ブチルの合成 〔2−(2′−t−ブトキシカルボニル−2′−フ
ルオロアセチル)−N−t−ブトキシカルボニル
ピロリジン〕 実施例3の方法に従がい、エチルフルオロアセ
テートの代りにt−ブチルフルオロアセテートを
使用して、Boc−Pro CHFCO2−t−ブチルを
合成した。 実施例 22 システインプロテアーゼのカテプシンBに対す
るα−アミノフルオロメチルケトンであるZ−
Phe−AlaCH2Fの非可逆的阻害効果を、公知阻
害剤であるZ−Phe−AlaCHN2およびZ−Phe−
AlaCH2Clと比較した。比較に用いたカテプシン
Bはヒトおよびラツトの肝臓から分離精製した。
酵素活性の測定には、合成オリゴペプチド基質
Bz−Val−Lys−Lys−Arg−AFCを10mMDTT
およびアクテイベーター塩EDTA1mMを用い、
PH6.5に遊離されたAFCの螢光を検出した。酵素
活性の単位は、50%グリセロールリン酸緩衝液
100mlについて標準化した。標準濃度の酵素
(10mM)を各阻害剤(50nM)と25゜で3,5,
10,15,20および30分の各時間予備加温し、次い
で各試験サンプルにつき、同じ合成基質および条
件を用いて活性測定して、精製酵素の残存活性単
位を調べた。各阻害剤で阻害された酵素活性の量
は、各阻害剤について対照活性値から残存活性値
を差し引いて求めた。得られたデータは、0.1μM
のZ−Phe−AlaCH2Fが精製カテプシンBの有
効な阻害剤であることを示した。Z−Phe−
AlaCH2FのK3(不活性化速度定数)は9.2±1.3×
10-3s-1であり、KI(阻害剤解離定数)は0.57±
0.09μMであり、K3/KI(阻害剤特異定数)は
16200M-1s-1であつた;I=0.40(0.10μM)。Z−
Phe−AlaCHN2においてはK3=4.1±1.7×
10-3s-1、KI=7.4±3.0μM、およびK3/KI=
546M-1s-1;I=2.5−0.50μMであつた。Z−
Phe−AlaCH2Fの阻害剤特異定数(K3/KI)は
Z−Phe−AlaCHN2に比べて30倍大きかつた。 実施例 23 α−アミノフルオロメチルケトンZ−Phe−
AlaCH2Fの、ヒト白血球ならびにブタ膵臓から
のエラスターゼであるセリンプロテアーゼを非可
逆的に阻害する能力を、公知阻害剤Z−Phe−
AlaCH2Fと比較した。GaCl2(10mM)を含む
0.1MTESPH8.2中のエラスターゼ(0.3μM)の水
溶液を、合成基質MeOSuc−Ala−Ala−Pro−
Val−MNAに対して使用した。遊離された
MNA基を螢光測定により定量した。標準単位濃
度の酵素を各濃度の夫々の阻害剤と、37℃にて定
められた時間、即ち5,15,30および60分間予備
加温し、次に全試験サンプル夫々につき、阻害剤
を存在させない対照の場合と同じ合成基質を用い
て活性を測定した。各阻害剤で阻害された酵素活
性の量は、各阻害剤について対照の活性値から残
存活性を差し引くことにより求めた。得られたデ
ータは、アルカリ性条件下においてZ−Phe−
AlaCH2Fがエラスターゼを阻害することを示し
た。 実施例 24 実施例22の方法に従がつて、システインプロテ
アーゼのカテプシンLは、Z−Phe−PheCH2F
により、同じ条件および同じプロテアーゼ対ケト
ン阻害剤の濃度比において阻害されることが見出
された。 実施例 25 実施例22の方法に従がつて、システインプロテ
アーゼのカテプシンLは、Z−Phe−AlaCH2F
により、同じ条件および同じプロテアーゼ対ケト
ン阻害剤濃度比において阻害されることが見出さ
れた。 実施例 26 実施例23の方法に従がつて、セリンプロテアー
ゼのプラスミノーゲンアクテイベーターは、
MeOSuc−Gly−Gly−ArgCH2Fにより、同じ条
件およびプロテアーゼ濃度約50μMおよびケトン
阻害剤濃度約0.1mMの条件で阻害されることが
見出された。 実施例 27 実施例23の方法に従がつて、セリンプロテアー
ゼの血漿カリクレインは、ケトン阻害剤D−Pro
−Phe−ArgCH2Fにより、同じ条件およびプロ
テアーゼ濃度約10μMおよびケトン阻害剤濃度約
0.1mMの条件で阻害されることが見出された。 実施例 28 実施例23の方法に従がつて、セリンプロテアー
ゼの腺カリクレンは、ケトン阻害剤D−Val−
Leu−ArgCH2Fにより、プロテアーゼ濃度約
10μMおよびケトン阻害剤濃度約0.1mMの条件で
阻害されることが見出された。 実施例 29 実施例23の方法に従がつて、セリンプロテアー
ゼのトリプシンは、ケトン阻害剤Z−LysCH2F
により、プロテアーゼ濃度約10μMおよびケトン
阻害剤濃度約0.1mMで阻害されることが見出さ
れた。 実施例 30 次の各阻害剤:Z−Phe−AlaCHN2;Z−Phe
−AlaCH2Cl;およびZ−Phe−AlaCH2Fを使し
て、ラツトの脾臓、膵臓、肝臓および腎臓の組織
ホモジネートのカテプシンBに対する阻害率を測
定した。 前記組織をホモジナイズし、13000rpmで25分
間遠心分離し、上澄を分離した。上澄の一部を水
で希釈して0.01μMの濃度とした。実施例22の方
法を繰返した。第3表に示すとおり、各組織サン
プルについて、三種阻害剤によるカテプシンBの
阻害を比較した。結果をτ(不活性化もしくは阻
害のハーフタイム)で示す。ハーフタイムが小さ
いほど阻害剤の阻害能が大きいことを示す。阻害
剤の濃度は0.10μMであり、反応温度は25℃を用
いた。
LeuCH2Fの合成 〔3−(N−メトキシスクシニルフエニルアラ
ニルアラニルアラニルフエニルアラニルフエニル
アラニルバリルアミド)−1−フルオロ−5−メ
チル−2−ヘキサノン〕 N−メチルモリホリン(0.13ml,1.14mmol)
を含有する−10゜のテトラヒドロフラン(10ml)
中のMeOSuc−Phe−Ala−Ala−Phe−Phe−
OH(0.82g,1.14mM)中に、イソブチルクロロ
ホルメート(0.15ml,1.14mmol)を添加した。
混合物を−10゜で2分間攪拌し、次いでジメチル
ホルムアミド(5ml)中の予冷したHCl−Val−
LeuCH2F(0.33g,1.14mmol)の溶液を加え、
さらにN−メチルモルホリン(0.13ml,
1.14mmol)を加えた。混合物を−10゜で1時間攪
拌し、次いで室温で一夜攪拌した。混合物を過
し、溶媒を留去した。残渣を2.5×45cmのシリカ
ゲル(60メツシユ)のカラムに通し、生成物をク
ロロホルム中の2%メタノールで溶離した。溶媒
を留去し、残渣をエーテルで粉砕処理し、固体物
質を24%の収率で得た。 実施例 5 HCl・ProCH2Fの合成 〔2−フルオロアセチルピロリジン塩酸塩〕 2−(2′−t−ブトキシカルボニル−2′−フル
オロアセチル)−N−t−ブトキシカルボニルピ
ロリジン(1.4g,4.2mmol)をジクロロメタン
(20ml)に溶解し、室温で1時間ジオキサン(20
ml)中の5.5N HClで処理した。溶液をエーテル
(200ml)に注加した。固形分を過して集め、エ
ーテルで洗浄して真空乾燥した。1H NMRはt−
ブチル基の不存在および5.22(JHF=47.3Hz)に−
CH2Fダブレツトのリテンシヨンを示した。 実施例 6 Boc−AlaCHFCO2−t−ブチルの合成 〔3−(N−t−ブトキシカルボニル)−1−フ
ルオロ−1−t−ブトキシカルボニル−2−ブタ
ノン〕 0゜のTHF(25ml)中のカリウム第三ブトキシド
(1.19g,10.6mmol)中に、THF5ml中の第三ブ
チルフルオロアセテート(1.42g,10.6mmol)
を滴加した。氷浴を外し、この黄色溶液を室温で
20分間攪拌した。溶液を次いで−10゜に冷却し、
この間にBoc−Ala−OH(2g,10.6mmol)の
混合無水物を調製した。この混合無水物反応混合
物を過して、冷却エノレート溶液中に加えた。
得られた溶液を室温で1時間攪拌し、その後
2.5NH2SO4を含んだ砕氷に注加した。THFを留
去し、水性残渣を酢酸エチル(2×50ml)で抽出
した。、有機層を飽和NaHCO3およびブラインで
洗浄し、次いでMgSO4で乾燥した。溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルでクロマトグラフイーに付
した。生成物をクロロホルム中の2%酢酸エチル
で溶離して、油状物2.4g(78%)を得た。 1H NMR(CDCl3)はδ5.39にd,dを示した
(−CHF−,JHF=46.9Hz)。 13C NMR(CDCl3)はδ77.1にdを示した(−
CHF−,JCF=172.1Hz)。 実施例 7 TFA L−AlaCH2Fの合成 〔L−1−フルオロ−3−アミノ−2−ブタノ
ン トリフルオロアセテート塩〕 Boc−AlaCHFCO2−t−ブチル(1g,
2.46mmol)をトリフルオロ酢酸で12時間処理し
た。溶媒を留去し、残渣をエーテル−石油エーテ
ルで粉砕処理して固体物質(0.35g,65%)を得
た。 1H NMR(D2O)はδ5.48にdを示した(−
CH2F,JHF=46.4Hz)。 実施例 8 MeOSuc−Ala−Ala−Pro−AlaCH2Fの合成 〔3−(N−メトキシスクシニルアラニルアラ
ニルプロリルアミド)−1−フルオロ−2−ブタ
ノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにMeOSuc−Ala−Ala−Pro−Ala−
OHを用いて、MeOSuc−Ala−Ala−Pro−
AlaCH2Fを合成した。 実施例 9 Z−Ala−PheCH2Fの合成 〔3−(N−ベンジルオキシカルボニルアラニ
ルアミド)−1−フルオロ−3−フエニル−2−
ブタノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにZ−Ala−Phe−OHを用いて、Z
−Ala−PheCH2Fを合成した。 実施例 10 Z−Phe−LeuCH2の合成 〔3−(N−ベンジルオキシカルボニルフエニ
ルアラニルアミド)−1−フルオロ−5−メチル
−2−ヘキサノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにZ−Phe−Leu−OHを使用して、
Z−Phe−LeuCH2Fを合成した。 実施例 11 Boc−Gly−AspCH2Fの合成 〔3−(N−t−ブトキシカルボニルグリシル
アミド)−1−フルオロ−4−カルボキシ−2−
ブタノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにBoc−Gly−O−BzlAsp−OHを使
用し、得られたBoc−Gly−O−BzlAspCH2Fを
接触水素化してBoc−Gly−AspCH2Fを合成し
た。 実施例 12 Boc−D−Val−Leu−ArgCH2Fの合成 〔3−(N−t−ブトキシカルボニル−D−バ
リル−L−ロイシルアミド)−1−フルオロ−6
−グアニジノ−2−ヘキサノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにBoc−D−Val−Leu−NO2Arg−
OHを使用し、得られたBoc−D−Val−Leu−
(NO2)ArgCH2Fを接触還元してBoc−D−Val
−Leu−ArgCH2Fを合成した。 実施例 13 Boc−Pro−NHCH(C6H11)COCH2Fの合成 〔3−(N−t−ブトキシカルボニルプロリル
アミド)−1−フルオロ−3−シクロヘキシル−
2−プロパノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにBoc−Pro−シクロヘキシルグリシ
ンを使用して、Boc−Pro−NHCH(C6H11)
COCH2Fを合成した。 実施例 14 MeOSuc−Gly−NHCH(C6H5)COCOH2Fの
合成 〔3−(N−メトキシスクシニルグリシルアミ
ド)−1−フルオロ−3−フエニル−2−プロパ
ノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにMeOSuc−Gly−フエニルグリシン
を用い、MeOSuc−Gly−NHCH(C6H5)
COCH2Fを合成した。 実施例 15 Z−Ala−NHCH(CH2CH2CH2CH2C6H5)−
COCH5Fの合成 〔3−(N−ベンジルオキシカルボニルアラニ
ルアミド)−1−フルオロ−7−フエニル−2−
ヘプタノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにZ−Ala−6−フエニルノルロイシ
ンを用いて、Z−Ala−NHCH
(CH2CH2CH2CH2C6H5)−COCH2Fを合成した。 実施例 16 Z−Gly−PipCHFCO2Etの合成 〔2−(2′−エトキシカルボニル−2′−フルオ
ロアセチル)−N−(N′−ベンジルオキシカルボ
ニルグリシルピペリジン〕 実施例3の方法に従がい、Boc−Pro−OHの
代りにZ−Gly−ピペコリン酸を用いて、Z−
Gly−PipCHFCO2Etを合成した。 実施例 17 Boc−Gly−PheCHFCH2CH2CH2CH(CH3)2
の合成 〔2−(N−t−ブトキシカルボニルグリシル
アミド)−4−フルオロ−8−メチル−1−フエ
ニル−3−ノナノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにBoc−Gly−Phe−OHを使用し、無
水フルオロ酢酸の代りに無水2−フルオロ−6−
メチルヘプタン酸を使用して、Boc−Gly−
PheCHFCH2CH2CH2CH(CH3)2を合成した。 実施例 18 Z−Phe−AlaCHFC6H5の合成 〔3−(N−ベンジルオキシカルボニルフエニ
ルアラニルアミド)−1−フルオロ−1−フエニ
ル−2−ブタノン〕 実施例2の方法に従がい、無水フルオロ酢酸の
代りに2−フルオロ−2−フエニル酢酸無水物を
使用して、Z−Phe−AlaCHFC6H5を合成した。 実施例 19 Z−Gly−LeuCHFCH2CH2CH2CH2C6H5の合
成 〔7−(N−ベンジルオキシカルボニルグリシ
ルアミド)−5−フルオロ−9−メチル−1−フ
エニル−6−デカノン〕 実施例1の方法に従がい、無水フルオロ酢酸の
代りに無水2−フルオロ−6−フエニルヘキサン
酸を使用し、N−ベンゾイルアラニルの代りにZ
−Gly−Leu−OHを使用して、Z−Gly−
LeuCHFCH2CH2CH2CH2C6H5を合成した。 実施例 20 Z−Ala−GlyCHFCH2CH(CH3)2の合成 〔1−(N−ベンジルオキシカルボニルアラニ
ルアミド)−3−フルオロ−5−メチル−2−ヘ
キサノン〕 実施例1の方法に従がい、N−ベンゾイルアラ
ニンの代りにZ−Ala−Gly−OHを使用し、無水
フルオロ酢酸の代りに2−フルオロ−4−メチル
ペンタン酸無水物を使用して、Z−Ala−Gly−
CHFCH2CH(CH3)2を合成した。 実施例 21 Boc−ProCHFCO2−t−ブチルの合成 〔2−(2′−t−ブトキシカルボニル−2′−フ
ルオロアセチル)−N−t−ブトキシカルボニル
ピロリジン〕 実施例3の方法に従がい、エチルフルオロアセ
テートの代りにt−ブチルフルオロアセテートを
使用して、Boc−Pro CHFCO2−t−ブチルを
合成した。 実施例 22 システインプロテアーゼのカテプシンBに対す
るα−アミノフルオロメチルケトンであるZ−
Phe−AlaCH2Fの非可逆的阻害効果を、公知阻
害剤であるZ−Phe−AlaCHN2およびZ−Phe−
AlaCH2Clと比較した。比較に用いたカテプシン
Bはヒトおよびラツトの肝臓から分離精製した。
酵素活性の測定には、合成オリゴペプチド基質
Bz−Val−Lys−Lys−Arg−AFCを10mMDTT
およびアクテイベーター塩EDTA1mMを用い、
PH6.5に遊離されたAFCの螢光を検出した。酵素
活性の単位は、50%グリセロールリン酸緩衝液
100mlについて標準化した。標準濃度の酵素
(10mM)を各阻害剤(50nM)と25゜で3,5,
10,15,20および30分の各時間予備加温し、次い
で各試験サンプルにつき、同じ合成基質および条
件を用いて活性測定して、精製酵素の残存活性単
位を調べた。各阻害剤で阻害された酵素活性の量
は、各阻害剤について対照活性値から残存活性値
を差し引いて求めた。得られたデータは、0.1μM
のZ−Phe−AlaCH2Fが精製カテプシンBの有
効な阻害剤であることを示した。Z−Phe−
AlaCH2FのK3(不活性化速度定数)は9.2±1.3×
10-3s-1であり、KI(阻害剤解離定数)は0.57±
0.09μMであり、K3/KI(阻害剤特異定数)は
16200M-1s-1であつた;I=0.40(0.10μM)。Z−
Phe−AlaCHN2においてはK3=4.1±1.7×
10-3s-1、KI=7.4±3.0μM、およびK3/KI=
546M-1s-1;I=2.5−0.50μMであつた。Z−
Phe−AlaCH2Fの阻害剤特異定数(K3/KI)は
Z−Phe−AlaCHN2に比べて30倍大きかつた。 実施例 23 α−アミノフルオロメチルケトンZ−Phe−
AlaCH2Fの、ヒト白血球ならびにブタ膵臓から
のエラスターゼであるセリンプロテアーゼを非可
逆的に阻害する能力を、公知阻害剤Z−Phe−
AlaCH2Fと比較した。GaCl2(10mM)を含む
0.1MTESPH8.2中のエラスターゼ(0.3μM)の水
溶液を、合成基質MeOSuc−Ala−Ala−Pro−
Val−MNAに対して使用した。遊離された
MNA基を螢光測定により定量した。標準単位濃
度の酵素を各濃度の夫々の阻害剤と、37℃にて定
められた時間、即ち5,15,30および60分間予備
加温し、次に全試験サンプル夫々につき、阻害剤
を存在させない対照の場合と同じ合成基質を用い
て活性を測定した。各阻害剤で阻害された酵素活
性の量は、各阻害剤について対照の活性値から残
存活性を差し引くことにより求めた。得られたデ
ータは、アルカリ性条件下においてZ−Phe−
AlaCH2Fがエラスターゼを阻害することを示し
た。 実施例 24 実施例22の方法に従がつて、システインプロテ
アーゼのカテプシンLは、Z−Phe−PheCH2F
により、同じ条件および同じプロテアーゼ対ケト
ン阻害剤の濃度比において阻害されることが見出
された。 実施例 25 実施例22の方法に従がつて、システインプロテ
アーゼのカテプシンLは、Z−Phe−AlaCH2F
により、同じ条件および同じプロテアーゼ対ケト
ン阻害剤濃度比において阻害されることが見出さ
れた。 実施例 26 実施例23の方法に従がつて、セリンプロテアー
ゼのプラスミノーゲンアクテイベーターは、
MeOSuc−Gly−Gly−ArgCH2Fにより、同じ条
件およびプロテアーゼ濃度約50μMおよびケトン
阻害剤濃度約0.1mMの条件で阻害されることが
見出された。 実施例 27 実施例23の方法に従がつて、セリンプロテアー
ゼの血漿カリクレインは、ケトン阻害剤D−Pro
−Phe−ArgCH2Fにより、同じ条件およびプロ
テアーゼ濃度約10μMおよびケトン阻害剤濃度約
0.1mMの条件で阻害されることが見出された。 実施例 28 実施例23の方法に従がつて、セリンプロテアー
ゼの腺カリクレンは、ケトン阻害剤D−Val−
Leu−ArgCH2Fにより、プロテアーゼ濃度約
10μMおよびケトン阻害剤濃度約0.1mMの条件で
阻害されることが見出された。 実施例 29 実施例23の方法に従がつて、セリンプロテアー
ゼのトリプシンは、ケトン阻害剤Z−LysCH2F
により、プロテアーゼ濃度約10μMおよびケトン
阻害剤濃度約0.1mMで阻害されることが見出さ
れた。 実施例 30 次の各阻害剤:Z−Phe−AlaCHN2;Z−Phe
−AlaCH2Cl;およびZ−Phe−AlaCH2Fを使し
て、ラツトの脾臓、膵臓、肝臓および腎臓の組織
ホモジネートのカテプシンBに対する阻害率を測
定した。 前記組織をホモジナイズし、13000rpmで25分
間遠心分離し、上澄を分離した。上澄の一部を水
で希釈して0.01μMの濃度とした。実施例22の方
法を繰返した。第3表に示すとおり、各組織サン
プルについて、三種阻害剤によるカテプシンBの
阻害を比較した。結果をτ(不活性化もしくは阻
害のハーフタイム)で示す。ハーフタイムが小さ
いほど阻害剤の阻害能が大きいことを示す。阻害
剤の濃度は0.10μMであり、反応温度は25℃を用
いた。
【表】
【表】
上記好ましい態様の記載は、説明のためのもの
である。したがつて、これらの記載は本発明を記
載の範囲内のみに限定するものではなく、この開
示により改変および変法を行ないうることは明ら
かである。上記態様は、本発明の原理ならびに実
用的応用例を最も明確に説明し、当業者が所望の
特定の用途に合せて、本発明を修正し、種々の態
様で使用することを可能ならしめるために選択し
て、本明細書に記載したものである。したがつ
て、本発明の範囲は特許請求の範囲の記載のみに
限定されるものである。
である。したがつて、これらの記載は本発明を記
載の範囲内のみに限定するものではなく、この開
示により改変および変法を行ないうることは明ら
かである。上記態様は、本発明の原理ならびに実
用的応用例を最も明確に説明し、当業者が所望の
特定の用途に合せて、本発明を修正し、種々の態
様で使用することを可能ならしめるために選択し
て、本明細書に記載したものである。したがつ
て、本発明の範囲は特許請求の範囲の記載のみに
限定されるものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 次式(a)、(b)、(c)または(d): (式中、R1およびR2は各々独立して、水素原
子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原
子数1ないし6の置換アルキル基、アリール基、
アルキル部分の炭素原子数が1ないし4のアルキ
ルアリール基よりなる群から選ばれ、nは1ない
し4の整数を表わし、Xはペプチド末端のブロツ
キング基を表わし、そしてYはアミノ酸残基もし
くは1ないし6個のアミノ酸のペプチド鎖残基を
表わす) で表わされるα−アミノフルオロケトン。 2 置換アルキル基が、水酸基、アミノ基、グア
ニジノ基、カルボキシル基またはメルカプト基で
置換された炭素原子数1ないし6のアルキル基で
ある特許請求の範囲第1項記載の化合物。 3 Xがアセチル基、ベンゾイル基、カルボベン
ゾキシ基、グルタリル基、t−ブトキシカルボニ
ル基、スクシニル基、メトキシスクシニル基、D
−プロリン残基、D−バリン残基、D−ロイシン
残基またはD−フエニルアラニン残基である特許
請求の範囲第1項記載の化合物。 4 Xがベンゾイル基、t−ブトキシカルボニル
基、メトキシスクシニル基またはカルボベンゾキ
シ基である特許請求の範囲第1項記載の化合物。 5 R2が水素原子である特許請求の範囲第1項
記載の化合物。 6 Yがアミノ酸残基または1ないし4個のアミ
ノ酸のペプチド鎖残基である特許請求の範囲第1
項記載の化合物。 7 Bz−AlaCH2Fである特許請求の範囲第1項
記載の化合物。 8 Z−Phe−AlaCH2Fである特許請求の範囲
第1項記載の化合物。 9 Boc−ProCHFCO2Etである特許請求の範囲
第1項記載の化合物。 10 Boc−AlaCHFCO2−t−ブチルである特
許請求の範囲第1項記載の化合物。 11 MeOSuc−Ala−Ala−ProAlaCH2Fであ
る特許請求の範囲第1項記載の化合物。 12 MeOSuc−Phe−Ala−PhePhe−Val−
LeuCH2Fである特許請求の範囲第1項記載の化
合物。 13 次式(a)、(b)、(c)または(d): (式中、R1およびR2は各々独立して、水素原
子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原
子数1ないし6の置換アルキル基、アリール基、
アルキル部分の炭素原子数が1ないし4のアルキ
ルアリール基よりなる群から選ばれ、nは1ない
し4の整数を表わし、Xはペプチド末端のブロツ
キング基を表わし、そしてYはアミノ酸残基もし
くは1ないし6個のアミノ酸のペプチド鎖残基を
表わす) で表わされるα−アミノフルオロケトンを、プロ
テアーゼ阻害条件下に、該プロテアーゼの活性部
位全てを阻害するに十分な量で、プロテアーゼと
接触させることよりなる、プロテアーゼを非可逆
的に阻害する方法。 14 プロテアーゼが、システインプロテアーゼ
またはセリンプロテアーゼである特許請求の範囲
第13項記載の方法。 15 プロテアーゼがセリンプロテアーゼである
特許請求の範囲第13項記載の方法。 16 プロテアーゼ阻害条件が、プロテアーゼを
α−アミノフルオロケトンと約4−10のPHで接触
させることよりなる特許請求の範囲第13項記載
の方法。 17 プロテアーゼ阻害条件が、プロテアーゼを
α−アミノフルオロケトンと約6−9のPHで接触
させることよりなる特許請求の範囲第13項記載
の方法。 18 プロテアーゼ阻害条件が、プロテアーゼを
α−アミノフルオロケトンと約20−37゜の温度で
接触させることよりなる特許請求の範囲第13項
記載の方法。 19 プロテアーゼ阻害条件が、プロテアーゼを
α−アミノフルオロケトンと約25゜の温度で接触
させることよりなる特許請求の範囲第13項記載
の方法。 20 α−アミノフルオロケトンが、Z−Phe−
AlaCH2Fである特許請求の範囲第13項記載の
方法。 21 プロテアーゼがカテプシンBである特許請
求の範囲第20項記載の方法。 22 プロテアーゼがエラスターゼである特許請
求の範囲第20項記載の方法。 23 α−アミノフルオロケトンが、Z−Phe−
PheCH2Fであり、プロテアーゼがカテプシンL
である特許請求の範囲第13項記載の方法。 24 α−アミノフルオロケトンが、MeOSuc−
Gly−Gly−ArgCH2Fであり、プロテアーゼがプ
ラスミノーゲンアクテイベーターである特許請求
の範囲第13項記載の方法。 25 α−アミノフルオロケトンが、D−Pro−
Phe−ArgCH2Fであり、プロテアーゼが血漿カ
リクレインである特許請求の範囲第13項記載の
方法。 26 α−アミノフルオロケトンが、D−Val−
Leu−ArgCH2Fであり、プロテアーゼが腺カリ
クレインである特許請求の範囲第13項記載の方
法。 27 α−アミノフルオロケトンがZ−
LysCH2Fであり、プロテアーゼがトリプシンで
ある特許請求の範囲第13項記載の方法。 28 (a) N−アシルアミノ酸またはそのペプチ
ド誘導体を約2当量の無水フルオロ酢酸ととも
に不活性溶媒中に懸濁させ、その際、前記溶媒
は前記N−アシルアミノ酸もしくはそのペプチ
ド誘導体の重量とほぼ等量で存在させ、 (b) 工程(a)からの生成物に、温度を約0゜に冷却し
ながら、前記N−アシルアミノ酸またはそのペ
プチド誘導体に対して約2当量の第三アミンを
添加し、そして (c) 工程(b)からの生成物に、触媒量の置換4−ジ
アルキルアミノピリジン触媒を添加して、目的
ケトンと不純物を含む有機溶液を生じさせるこ
とよりなる、次式(a)、(b)、(c)または
(d): (式中、R1およびR2は各々独立して、水素原
子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原
子数1ないし6の置換アルキル基、アリール基、
アルキル部分の炭素原子数が1ないし4のアルキ
ルアリール基よりなる群から選ばれ、nは1ない
し4の整数を表わし、Xはペプチド末端のブロツ
キング基を表わし、そしてYはアミノ酸残基もし
くは1ないし6個のアミノ酸のペプチド鎖残基を
表わす) で表わされるα−アミノフルオロケトンの合成方
法。 29 工程(c)からの有機溶液を精製して、α−ア
ミノフルオロケトンを不純物から単離する工程を
さらに含む特許請求の範囲第28項記載の方法。 30 工程(a)における不活性溶媒がベンゼンであ
る特許請求の範囲第28項記載の方法。 31 工程(b)における第三アミンがトリエチルア
ミンである特許請求の範囲第28項記載の方法。 32 置換4−ジアルキルアミノピリジンが、4
−ジメチル−アミノピリジンである特許請求の範
囲第28項記載の方法。 33 α−アミノフルオロケトンが、Bz−
AlaCH2Fであり、N−アシルアミノ酸がN−ベ
ンゾイルアラニンである特許請求の範囲第28項
記載の方法。 34 α−アミノフルオロケトンが、Z−Phe−
AlaCH2Fであり、ペプチド誘導体がN−ベンジ
ルオキシカルボニルフエニルアラニル−アラニン
である特許請求の範囲第28項記載の方法。 35 α−アミノフルオロケトンが、MeOSuc−
Ala−Ala−Pro−AlaCH2Fであり、ペプチド誘
導体が、MeOSuc−Ala−Ala−Pro−Ala−OH
である特許請求の範囲第28項記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US49622783A | 1983-05-19 | 1983-05-19 | |
| US496227 | 1983-05-19 | ||
| US577068 | 1984-02-06 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6034938A JPS6034938A (ja) | 1985-02-22 |
| JPH041737B2 true JPH041737B2 (ja) | 1992-01-14 |
Family
ID=23971758
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59099648A Granted JPS6034938A (ja) | 1983-05-19 | 1984-05-17 | α―アミノフルオロケトン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6034938A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5275369A (en) * | 1991-01-31 | 1994-01-04 | Ohi Seisakusho Co., Ltd. | Protective cover for seat sliding devices |
| JPH084354Y2 (ja) * | 1991-05-30 | 1996-02-07 | 株式会社大井製作所 | 自動車用シートスライド保護カバー |
-
1984
- 1984-05-17 JP JP59099648A patent/JPS6034938A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6034938A (ja) | 1985-02-22 |
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