JPH04200348A - 即時溶融性チーズ加工品及びその製造法 - Google Patents

即時溶融性チーズ加工品及びその製造法

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JPH04200348A
JPH04200348A JP33067690A JP33067690A JPH04200348A JP H04200348 A JPH04200348 A JP H04200348A JP 33067690 A JP33067690 A JP 33067690A JP 33067690 A JP33067690 A JP 33067690A JP H04200348 A JPH04200348 A JP H04200348A
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Shigeo Okonogi
小此木 成夫
Hiroshi Hirayama
寛 平山
Katsunari Tanaka
田中 克成
Mizuo Tsuda
津田 瑞生
Kazuyoshi Doi
一慶 土井
Akira Ito
昭 伊藤
Yoko Ito
伊藤 庸子
Takeshi Haitani
灰谷 剛
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気又はガスを使用したオーブン、オーブント
ースタ−1若しくは電子レンジ等の加熱によって、特に
50℃以上の加熱によって容易に、かつ適度に溶融し、
しかも溶融したときによく糸をひき(曳糸性と記載する
こともある)、室温に冷却した後も固化し難い即時溶融
性チーズ加工品及びその製造法に関する。
〔従来技術〕
チーズは独特の風味を有する嗜好性の高い食品であって
、そのまま食べる以外に、他の食品の調理加工を行う場
合、例えばピザパイ、ハンバーガー等の製造にもしばし
ば利用される。このような食品の調理加工に用いるチー
ズには、加熱によって容易、かつ適度に溶融(軟化して
ペースト状になるが、流れ出さない状態、以下同じ)し
、糸をひき、かつ食品が冷めて室温になっても固化し難
い等の特性が要求される。更に、主として製造上の見地
からシュレッド適性(粘らずに製品を切断できる性質、
以下同じ。ジュレンF性と記載することもある)を備え
ていなければならない。
従来、ピザパイ、ハンバーガー等の製造には、モザレラ
チーズ単独、又は加熱時にすぐ溶融する性質を付与した
プロセスチーズが使用されており、そのような製品を製
造する技術も知られている。
従来、知られている技術を例示すれば次のとおりである
■ 特公昭60−20970号公報(易溶性プロセスチ
ーズの製造法)には、ナチュラルチーズに乳化剤を1〜
4%添加して加熱乳化せしめる方法、又はプロセスチー
ズにカルシウム塩をカルシウムとして0.1%〜1.0
%(重量、以下特に断りのない限り同じ)添加して加熱
乳化せしめる方法が開示されている。
■ 特公昭60−30495号公報(易溶性プロセスチ
ーズの製造方法)には、ナチュラルチーズにクエン酸ナ
トリウム1〜4%と乳酸カルシウムをカルシウムとして
0.1〜1.0%添加し、加熱乳化せしめる方法が開示
されている。
■ 特公平1−30460号公報(熱変形性を有するプ
ロセスチーズの製造法)には、常法により調製したカー
ドを一15℃乃至10℃の低温下に保持してその熟成を
抑制したものに溶融塩を添加し、この混合物を加熱溶融
し、次いで冷却固化する方法が開示されている。
■ 特公平1−31862号公報(曳糸性チーズの製造
方法)には、原料チーズに安定剤(ガム類)を添加し、
溶融塩を添加することなく、これを加熱殺菌し、次いで
低速度で撹拌して乳化する方法が開示されている。
しかしながら、これら従来のチーズ又はプロセスチーズ
を実際に使用した場合、粉つぼさ又はざらつきがあり、
組織がぼそぼそして、加熱時にオイルオフ(油分の分離
)が認められること(上記公報■■)、組織は良いが加
熱したときにモザレラチーズよりも溶けかたが遅く、か
つ糸曳性が良くない(上記公報■■)こと等、ピザパイ
、ハンバーガー等に使用するためには不十分であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者等は、従来の技術及び既に知られているナチュ
ラルチーズ及びチーズ製品の特性に鑑み、加熱によって
モザレラチーズよりも早く、容易に、かつ適度に溶け、
しかも溶けたときによく糸をひき、室温に冷却した後も
あまり固(ならず、シュレッド通性を有する即時溶融性
チーズ加工品及びその製造法について鋭意研究を重ねた
結果、原料に特定のチーズを用い、特定の性質の油脂の
特定量と溶融塩の特定量を添加して、水の存在下で加熱
乳化することにより、即時溶融性チーズ加工品として優
れた特性を有するチーズ加工品が得られることを見出し
、本発明を完成した。
本発明は、少なくとも次のa)、b)及びC)の成分を
含有することを特徴とする即時溶融性チーズ加工高、 a) 最終製品に対して少なくとも70%の量のモザレ
ラチーズ、ステッペンチーズ、熟成期間が3か月未溝の
ゴーダチーズ及びこれらの2種以上の混合物からなる群
より選択されたチーズb)最終製品に対して1.5%以
上の量であって、かつ最終製品の油脂含量が33%を超
えない量の、次のb−1)の特性を有する乳脂以外の油
脂、次のb−2)の特性を有する乳脂、及びこれらの混
合物からなる群より選択された油脂 b−1)融点が32℃〜42℃であって、20″Cにお
ける固体脂指数が50以上の乳脂以外の油脂 b−2)融点が38℃〜44℃であって、20℃におけ
る固体脂指数が30以上の乳脂 C)上記チーズの少なくとも0.1%の量の溶融塩、及
び少なくとも次のa)、b)及びC)の成分からなる混
合物を水の存在下で75℃〜90℃に加熱撹拌して乳化
し、冷却することを特徴とする即時溶融性チーズ加工品
の製造法である。
a) 最終製品に対して少なくとも70%の量のモザレ
ラチーズ、ステッペンチーズ、熟成期間が3か月未溝の
ゴーダチーズ、及びこれらの2種以上の混合物からなる
群より選択されたチーズb)最終製品に対して1.5%
以上の量であって、かつ最終製品の油脂含量が33%を
超えない量の、次のb−1)の特性を有する乳脂以外の
油脂、次のb−2)の特性を有する乳脂、及びこれらの
混合物からなる群より選択された油脂 b−1)融点が32℃〜42℃であって、20℃におけ
る固体脂指数が50以上の乳脂以外の油脂油脂 b−2)融点が38℃〜44℃であって、20℃におけ
る固体脂指数が30以上の乳脂 C) 上記チーズの少なくとも0.1%の量の溶融基部
、本発明によって得られる即時溶融性チーズ加工品は、
「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」 (昭和2
6年12月27日厚生省令第52号)及び「ナチュラル
チーズ、プロセスチーズ及びチーズフードの表示に関す
る公正競争規約」(昭和46年4月9日公正取引委員会
告示第27号)によれば、プロセスチーズ、チーズフー
ド又は乳を主原料とする製品に分類される。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の一実施態様は、まず特定の油脂の特定量を、要
すればこれに乳化剤を添加して約65〜80℃に加温し
、次いで細断した原料チーズを加え、水の存在下で約5
0〜60″Cに加熱しながら撹拌する。ここでチーズは
糸をひく状態になる。
次にこの油脂とチーズの混合物に溶融塩の特定量を添加
し、ひきつづき水の存在下で約75〜90℃に1〜2分
間加熱する。のち混合物を約75℃程度に冷却し、充填
包装する。
他の実施態様は、まず特定の油脂の特定量を、要すれば
これに乳化剤を添加して約65〜80℃に加温し、次い
で細断した原料チーズと溶融塩の特定量を添加し、水の
存在下に約75〜90℃に1〜2分間加熱する。のち混
合物を約75℃程度に冷却し、充填包装する。
この充填包装したチーズ製品を冷蔵庫で固化しく通常、
4℃で1晩)、のちシュレッダ−でシュレッドし、最終
製品とする。
本発明において、「水の存在下に加熱する」工程は、適
量の水を加えて加熱するか、又は生水蒸気を直接吹き込
むか、いずれかの方法により行われ、その両者を併用す
ることもできる。加える水〔添加する水、及び(又は)
生水蒸気の凝縮による水〕の量は、原料チーズの種類、
水分含量及び使用量並びに油脂の添加量によって変化さ
せ得るが、最終製品に対して約27%の割合以下であり
、最終製品中の水分含量は37%〜60%である。
油脂の添加量を多くするときは水を少なくし、油脂の添
加量が少ないときは水を多くする。加熱の温度は、いず
れの実施態様の場合も75℃以上90℃以下の範囲であ
る。
本発明において使用する原料チーズは、モザレラチーズ
、ステッペンチーズ、熟成期間が3か月未溝のゴーダチ
ーズ及びこれらの2種以上の任意の割合の混合物からな
る群より選択されたチーズであり、これら以外のチーズ
では本発明が目的とする特性を付与することが困難であ
る。又これらのチーズの量は、最終製品に対して少なく
とも70%であり、約80%のときに最も良好な特性の
製品を得ることができる。チーズの量が最終製品に対し
て70%未満の場合は糸ひきか弱く、かつチーズ風味が
少なくなってチーズらしさが失われるため、本発明が目
的とする特性の製品を得ることができない。
本発明において使用する油脂は、 ■ 融点が32℃〜42℃であり、かつ20℃における
固体脂指数が50以上の乳脂以外の油脂、■ 融点が3
8℃〜44℃であり、かつ20゛Cにおける固体脂指数
が30以上の乳脂(融点により分画した乳脂)、及び ■ これらの任意の割合の混合物 からなる群より選択される油脂である。乳脂以外の油脂
は、具体的には上記の物性を有するヤシ系硬化油、非ヤ
シ系(なたね、パーム、コーン等及びこれらの混合)硬
化油である。
これら油脂の添加量は、最終製品に対して1.5%以上
であって、かつ最終製品の油脂含量が33%を超えない
範囲である。油脂の添加量がこれより少ない場合は加熱
時にモザレラチーズよりも早く溶けるという特性が失わ
れ、逆に多い場合は曳糸性が失われ、いずれも望ましく
ない。
乳化剤の添加は必須ではないが、添加することにより製
品の色が白くなり、光沢が良くなる等の効果を期待でき
る。乳化剤にはヨウ素価の低い脂肪酸モノグリセリド、
脂肪酸ポリグリセリド等が使用可能であり、その添加量
は添加した油脂の2%以下の割合である。
本発明において使用する溶融塩は、クエン酸ナトリウム
及び(又は)リン酸ナトリウム(オルソリン酸ナトリウ
ム、又は縮合リン酸塩)を主成分とする通常プロセスチ
ーズに使用する溶融塩が使用できる。溶融塩の添加量は
原料チーズの0.1〜0.9%の割合であり、これより
少ない時はシュレッド適性が不良となり、逆に多いとき
は即時溶融性及び曳糸性が失われる(試験例4参照)。
尚、油脂を添加せずに溶融塩のみを添加すればメルチイ
ータイブのプロセスチーズとなり、モザレラチーズより
も即時溶融性の点で劣るものが得られる(因みに通常の
プロセスチーズ製造のときに使用される溶融塩の添加量
は原料チーズに対して1.0〜2.0%又はそれ以上で
ある)。一方油脂を添加し、溶融塩を添加しないときは
オイルオフし易く、かつシュレッド適性不良の結果とな
って、望ましい特性を有する製品が得られない。
次に試験例を示して本発明を詳述する。
(試験例1) この試験においては、原料チーズの種類について検討し
た。
■ 試料の調製 原料チーズとして表1に示したチーズを用いた以外は、
実施例1と同一の方法で試料を調製し、得られた試料を
縦30■、横15m、厚さ2III11又は縦50■、
横50閣、厚さ2■に細断して評価用試料とした。
■ 試料の評価方法 M30■、横15m+、厚さ211Imの各試料片を表
面温度80℃の電熱式加熱板上に置き、溶融開始までの
所要時間、加熱開始2分後における横の長さ(15mm
が何間となったか、即ち溶けたときのひろがり)を測定
した。又借せてオイルオフの有無を目視により確認した
。曳糸性は10cmXIQ1の大きさのアルミニウム製
のパンに予め51角で縦横に切れ目を入れ、縦50皿、
横50mm、厚さ2ml!11に細断した試料を上記の
パンの中央に乗せ、雰囲気100〜110℃のオーブン
トースタ−(650W)に3分間入れ(チーズ温度76
〜80℃)、取り出した後直ちにパンを手で縦方向及び
横方向にひきはなし、試料が切れる直前までの距離を測
定し、長い方の距離を曳糸性の数値とした。
■ 試験結果 この試験の結果は、表1に示すとおりであった。
表1から、モザレラチーズ、ステンベンチーズ及び熟成
期間が3か月未溝のゴーダチーズを原料に用いたとき、
溶ける迄の時間が早い、溶けた時のひろがりが大きい、
オイルオフが無い、曳糸性が良い等、すぐれた特性の即
時溶融性チーズ加工品を与えること、その他のチーズで
は上記の特性において劣り、原料として適当でないこと
が確認された。
(試験例2) この試験においては、チーズの量について検討した。
■ 試料の調製 油脂含量が21.9%のモザレラチーズを表2に示した
量用い、硬化油脂(エコナトS:融点35℃l2O″C
における固体脂指数54、花王社製)を表2に示した量
添加した以外は、実施例1と同一の方法で試料を調製し
、得られた試料を縦30■、横15mm、厚さ2−又は
縦50m+、横50閣、厚さ2閣に細断して評価用試料
とした。
■ 試料の評価方法 溶融開始までの所要時間及び曳糸性を試験例1の場合と
同様にして評価した。チーズ感はよ(訓練された専門パ
ネル10名に評価用試料を試食させ、「チーズ感良好」
及び「チーズ感が弱い」の2段階で評価をつけさせ、7
名以上がチーズ惑良好と評価した試料をチーズ感「良好
」とし、又7名以上がチーズ怒が弱いと評価した試料を
チーズ感が「弱い」とした。
■ 試験結果 この試験の結果は、表2に示すとおりであった。
表2から明らかなように、チーズの量(最終製品に対す
る量)が70%以上のとき製品はチーズ感、即時溶融性
及び曳糸性が優れており(試料番号07.08.09.
10.11.13.14.16、及び17)、これに対
してチーズの量が70%未満であるとチーズ感及び曳糸
性の点で劣る(試料番号01.02.03、及び04)
ことが確認された。
(試験例3) この試験においては、油脂の種類、物性及び添加量につ
いて検討した。
■ 試料の調製 表3、表4及び表5に示した種類及び添加量の油脂を用
いたこと、及び油脂含量が21.9%、13.5%、又
は8.0%のモザレラチーズを用いたこと以外は、実施
例1と同一の方法で試料を調製し、得られた試料を縦3
0閣、横15mm、厚さ2圓、又は縦50m、横50園
、厚さ2IIII11に細断して評価用試料とした。
■ 試料の評価方法 試験例1と同様の方法によった。父日当りは20名のパ
ネルに咀噌させたときの食感批評をもって評価とし、シ
ュレンド性についてはチーズシュレッダ−を使用したと
きの作業性によって評価とした。
■ 試験結果 この試験の結果は、表3、表4、及び表5に示すとおり
であった。
(注) 1:使用したモザレラチーズ(原料)の油分21.9% 2:油脂種類は各試料に使用した油脂の種類No、 1
  精製ヤシ油(花王社製)、患2 大豆硬化油(太陽
油脂社製)、 Nα3 ヤシ系硬化油(花王社製)、 Nα4 非ヤシ系硬化油(花王社製)、Nα5〜距8 
ヤシ系硬化油(花王社製)、阻9〜阻14  融点分画
乳脂(コールマン社製)3:融点は上昇融点法により測
定した 4:SFIは20℃における固体脂指数5:添加量は製
品重量に対する% 6:オイルオフの有無の欄の記号の表示、曳糸性の欄の
記号の表示は表1と同じ。
7:シュレッド性の欄の記号 に作業性すこぶる良好 2:作業性良好 3:作業性悪く、シュレッド化しにくい8:判定の欄の
記号 ○:各評価項目が対照モザレラチーズよりも優れている △:各評価項目が対照モザレラチーズとほぼ同じである ×二評価項目の1以上が対照モザレラチーズよりも劣っ
ている 9:試料番号47は対照としてモザレラチーズそのもの
を試験した結果。
表3、表4及び表5から明らかなように、融点32℃〜
42℃で20℃における固体脂指数が50以上の乳脂以
外の油脂、又は融点38℃〜44℃で20℃における固
体脂指数が30以上の乳脂(融点による分画品)を、最
終製品に対して1.5%以上であって、かつ最終製品の
油脂含量が33%を超えない範囲の量で使用した試料(
表り=試料番号24〜28.30〜35、及び41〜4
5、表り=試料番号51〜56、表5:試料番号61〜
66)にあっては、溶けるまでの時間、溶けた時の広が
り、オイルオフの有無、曳糸性、口当り、及びシュレ・
ンド性の全ての試験項目において良好であることが判明
した。又、融点30℃以下で20″Cにおける固体脂指
数が45以下の乳脂以外の油脂(表3:試料番号21〜
23)、又は融点32℃以下で20″Cにおける固体脂
指数が24以下の乳脂(表3:試料番号37〜40)を
使用した場合は、その量が最終製品に対して、1.5%
以上であって、かつ最終製品の油脂含量が33%を超え
ない範囲であってもシュレッド性が劣ること、更に油脂
が融点32℃〜42℃で20℃における固体脂指数が5
0以上の乳脂以外の油脂、又は融点38℃〜44℃で2
0℃における固体脂指数が30以上の乳脂であってもそ
の量が最終製品に対して1.5%未満の場合(表3:試
料番号29)には溶ける迄の時間が原料モザレラチーズ
よりやや長くなること、最終製品の油脂含量が33%を
超える場合(表3:試料番号36及び46、表4:試料
番号57、表5:試料番号67及び68)にはオイルオ
フ又は曳糸性の点で劣ることが確認された。又油脂添加
量を多くすると製品チーズ加工品が加熱されたときの溶
ける迄の時間が短くなることも判明した(表3:試料番
号31〜35、 表4:試料番号51〜56、表5:試料番号61〜66
)。
尚、上記乳脂以外の油脂及び上記乳脂の混合物について
、同一の方法で試験を行い、はぼ同様の結果が得られた
(試験例4) この試験においては、溶融塩の種類及び添加量について
検討した。
■ 試料の調製 表6に示した種類及び添加量の溶融塩を用いた以外は、
実施例1と同一の方法で試料を調製し、得られた試料を
@130IIIIn、横15mm、厚さ2I、又は縦5
0mm、横50園、厚さ2鵬に細断して評価用試料とし
た。
■ 試料の評価方法 試験例1及び試験例2と同様の方法によった。
■ 試験結果 この試験の結果は、表6に示すとおりであった。
2:添加量は原料ナースに河する九 3:曳糸性の欄の記号の表示は表1と同じ。
シュレッド性の欄の記号の表示は表3と同じ。
表6から明らかなように、溶融塩の種類を問わず添加量
が、原料チーズに対して0.1%〜0.9%の試料(試
料番号ニア3〜81及び88〜93)では、全ての試験
項目において良好な結果を示し、特に0.3%〜0.9
%の割合で添加した試料(試料番号ニア5〜81及び8
8〜93)において、より望ましい結果が得られた。一
方添加量が0.1%未満の試料(試料番号ニア1及び7
2)はシュレッド性が劣り、0.9%を超える試料(試
料番号:82〜87)は曳糸性がなくなることが判明し
た。
(試験例5) この試験においては、公知技術によって製造されるチー
ズ(チーズ加工品)及びいわゆる糸ひき性のあるチーズ
として市販されているチーズ(チーズ加工品)と、本発
明によって得られるチーズ加工品について、即時溶融性
、曳糸性、シュレッド適性の比較を行った。
■ 試料調製 試料Na 101 :本発明の実施例1と同一の方法に
よって得られたチーズ加工品 試料No、102:本発明の実施例2と同一の方法によ
って得られたチーズ加工品 試料Nα103:特公昭60−20970号公報記載の
実施例1と同一の方法によって得られ た試料 試料Na104:特公昭60−30495号公報記載の
実施例1と同一の方法によって得られ た試料 試料No、 105 :特公平1−30460号公報記
載の実施例1と同一の方法によって得られ た試料 試料Nα106:特公平1−31862号公報記載の実
施例1と同一の方法によって得られ た試料 試料No、107:メルテイタイプのプロセスチーズ市
販品A 試料k108:メルティタイプのプロセスチーズ市販品
B 試料k109:とろけるタイプのスライスチーズ市販品
C 各試料を、縦30mm、横15m5+、厚さ2IIII
11、又は縦50m、横50IlD11、厚さ21に細
断して評価用試料とした。
■ 試料の評価方法 試験例1及び試験例3と同一の方法によった。
尚、組織を目視により、又軟らかさを表7の注2記載の
方法により評価した。
■ 試験結果 この試験の結果は、表7に示すとおりであった。
表7から明らかなように、従来公知の技術によって得ら
れる試料(試料番号103〜106 ) 、及び市販品
(試料番号107〜109)と比較して、本発明のチー
ズ加工品(試料番号101及び102 )は加熱によっ
て早く、容易に、かつ適度に溶け、しかも溶けたときに
よく糸をひき、6後もあまり固くならず、シュレッド通
性においても優れた特性を有していることが確認された
次に実施例を示して本発明を更に詳述するが、本発明は
以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1 カッターで約15am角に切断したモザレラチーズ(油
脂含量21.9%、デンマーク産)4000gを溶融釜
(I Okg容乳化釜、日本酪農機械社製)に入れ、回
転数6 Or、p、m、で5分間前線処理を行った。こ
れとは別に、硬化油脂(エコナトS:融点35℃l2O
℃における固体脂指数54、花王社製)400gに、脂
肪酸モノグリセリド(サンソフト隘8030、太陽化学
社製)8gを添加し、70℃に加熱し、乳化剤を完全に
上記硬化油脂に溶解した混合物を調製した。この混合物
を上記溶解釜に入れ、水180gを添加し、回転数60
r、p、s+、で撹拌しながら60℃に加熱し、溶融塩
(JOHA PZ7、ヘキストジ中パン社製)15gを
添加して混合し、直接蒸気を吹き込みながら80℃に加
熱し、回転数110r、p、m、で1分間保持した。の
ち回転数6゜r、p、m、で数秒間真空処理し、75゛
Cでビニール袋に詰め、更に段ボール箱に詰め、5℃の
冷蔵庫内に1晩冷蔵してブロック状のチーズ加工品を得
た。
このブロック状のチーズ加工品をシュレッダ−(ESA
型フードスライサー、エムラ販売社製)を用いてシュレ
ッドし、ガスバリア性のある袋に1嘘ずつ充填し、真空
“包装機(TM−5型、古川製作所製)を用いて真空包
装し、即時溶融性チーズ加工品5袋を得た。
得られた即時溶融性チーズ加工品の油脂含量は25.5
%であり、前記試験例と同一の方法により試験した結果
、加熱によって早く、容易にかつ適度に溶け、しかも溶
けたときによく糸をひき、6後もあまり固くならず、シ
ュレッド適性においても優れた特性を有していた。
実施例2 カッターで約15mm角に切断したステフペンチーズ(
油脂含量23.3%、ドイツ産)4000gを溶融釜(
10kg容乳化釜、日本酪農機械社製)に入れ、回転数
6 Or、p、m、で5分間前線処理を行った。
これとは別に、硬化油脂(イソカカオC3花王社製、融
点32℃l2O℃における固体脂指数50)500g!
、:、脂肪酸ポリグリセリド(PS−310、版本薬品
社製)4gを添加し、75℃に加熱し、乳化剤を完全に
硬化油脂に溶解した混合物を調製した。この混合物を溶
解釜に入れ、水60gと溶融塩(JOHA S9 、ヘ
キストジャパン社製)25gを添加して混合し、回転数
6 Or、p、m、で撹拌しながら蒸気を吹き込み75
℃に加熱し、回転数100r、p、s+、で2分間保持
し、のち回転数60r、p、m、で数秒間真空処理し、
75℃でビニール袋に詰め、更に段ボール箱に詰め、5
℃の冷蔵庫に移し、1晩冷蔵してブロック状のチーズ加
工品を得た。このブロック状のチーズ加工品をシュレッ
ダ−(BS^型フードスライサー、エムラ販売社製)を
用いてシュレッドし、ガスバリア性のある袋に1kgず
つ充填し、真空包装機(TM−5型、古川製作所製)を
用いて真空包装し、即時溶融性チーズ加工品5袋を得た
得られた即時溶融性チーズ加工品の油脂含量は28.6
%であり、前記試験例と同一の方法により試験した結果
、加熱によって早く、容易にかつ適度に溶け、しかも溶
けたときによく糸をひき、6後もあまり固くならず、シ
ュレッド適性においても優れた特性を有していた。
実施例3 カッターで15m角に切断した一部脱脂モザレラチーズ
(油脂含量13.5%、デンマーク産) 6000g及
び熟成期間2か月のゴーダチーズ(油脂含量28.0%
、森永乳業社製)2000gを溶融釜(25誌容乳化釜
、ステア y 7 UNIVERSAL UMK/SK
型、中村産業社製)に投入し、回転数75 Or、p、
m、で2分間前線りを行った。次に予め硬化油脂(エコ
ナLS、花王社製、融点42℃l2O℃における固体脂
指数64)800gを50℃に加熱した溶解釜に入れた
。次いで水360gと溶融塩(クエン酸ナトリウム、三
栄化学社製)70gを添加混合し、回転数75Or、ρ
、s+、で撹拌しながら、間接及び蒸気吹き込み直接加
熱により90℃迄加熱し、回転数150Or、p、m、
で1分間保持した。回転数75゜r、p、s、で数秒間
真空処理し、75℃でビニール袋に詰め、更に段ボール
箱に詰め、5℃の冷蔵庫に移し、1晩冷蔵してブロック
状のチーズ加工品を得た。このブロック状のチーズ加工
品をシュレッダ−(ESA型フードスライサー、エムラ
販売社製)を用いてシュレッドし、ガスバリア性のある
袋に1kgずつ充填し、真空包装機(TM−5型、古川
製作新製)を用いて真空包装し、即時溶融性チーズ加工
品10袋を得た。
得られた即時溶融性チーズ加工品の油脂含量は18.5
%であり、前記試験例と同一の方法により試験した結果
、加熱によって早く、容易にかつ適度に溶け、しかも溶
けたときによく糸をひき、6後もあまり固くならず、シ
ュレッド適性においても優れた特性を有していた。
実施例4 カッターで15mm角に切断したモザレラチーズ(油脂
含量21.9%、デンマーク産)3500gを使用した
ほかは、実施例1と同一の方法により即時溶融性チーズ
加工品5袋を得た。
得られた即時溶融性チーズ加工品の油脂含量は33.0
%であり、前記試験例と同一の方法により試験した結果
、実施例1によって得られた製品よりもチーズ惑の点で
僅かに劣るが、加熱によって早く、容易にかつ適度に溶
け、しかも溶けたときによく糸をひき、6後もあまり固
くならず、シュレッド適性においても優れた特性を有し
ていた。
〔発明の効果〕
本発明によって奏せられる効果は、次のとおりである。
■ 加熱によってモザレラチーズよりも早く、容易に、
かつ適度に溶け、しかも溶けたときによく糸をひき、6
後もあまり固(ならない特性を有する即時溶融性チーズ
加工品が得られる。
■ シュレッド適性の優れた即時溶融性チーズ加工品が
得られる。
■ オイルオフの無い、組織の良いチーズが得られる。
■ ピザパイ、ハンバーグ等に使用し、加熱したときに
、チーズの組織が清らがで、粉っぽさ、ざらつきのない
製品が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも次のa)、b)及びc)の成分を含有
    することを特徴とする即時溶融性チーズ加工品a)最終
    製品に対して少なくとも70%(重量)の量のモザレラ
    チーズ、ステッペンチーズ、熟成期間が3か月未満のゴ
    ーダチーズ及びこれらの2種以上の混合物からなる群よ
    り選択されたチーズ b)最終製品に対して1.5%(重量)以上の量であっ
    て、かつ最終製品の油脂含量が33%(重量)を超えな
    い量の、次のb−1)の特性を有する乳脂以外の油脂、
    次のb−2)の特性を有する乳脂、及びこれらの混合物
    からなる群より選択された油脂 b−1)融点が32℃〜42℃であって、20℃におけ
    る固体脂指数が50以上の乳脂 以外の油脂 b−2)融点が38℃〜44℃であって、20℃におけ
    る固体脂指数が30以上の乳脂 c)上記チーズの少なくとも0.1%(重量)の量の溶
    融塩。
  2. (2)少なくとも次のa)、b)及びc)の成分を水の
    存在下で75℃〜90℃に加熱撹拌して乳化し、冷却す
    ることを特徴とする即時溶融性チーズ加工品の製造法 a)最終製品に対して少なくとも70%(重量)の量の
    モザレラチーズ、ステッペンチーズ、熟成期間が3か月
    未満のゴーダチーズ及びこれらの2種以上の混合物から
    なる群より選択されたチーズ b)最終製品に対して1.5%(重量)以上の量であっ
    て、かつ最終製品の油脂含量が33%(重量)を超えな
    い量の、次のb−1)の特性を有する乳脂以外の油脂、
    次のb−2)の特性を有する乳脂、及びこれらの混合物
    からなる群より選択された油脂 b−1)融点が32℃〜42℃であって、20℃におけ
    る固体脂指数が50以上の乳脂 以外の油脂 b−2)融点が38℃〜44℃であって、20℃におけ
    る固体脂指数が30以上の乳脂 c)上記チーズの少なくとも0.1%(重量)の量の溶
    融塩。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018201505A (ja) * 2017-06-01 2018-12-27 太陽油脂株式会社 固形チーズ様食品用油脂組成物

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