JPH0420246B2 - - Google Patents
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- JPH0420246B2 JPH0420246B2 JP59110589A JP11058984A JPH0420246B2 JP H0420246 B2 JPH0420246 B2 JP H0420246B2 JP 59110589 A JP59110589 A JP 59110589A JP 11058984 A JP11058984 A JP 11058984A JP H0420246 B2 JPH0420246 B2 JP H0420246B2
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- Japan
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- silver
- samples
- dielectric
- capacitance
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Ceramic Capacitors (AREA)
Description
本発明は銀−パラジウム合金を内部電極とする
積層型磁器コンデンサに関するものである。 市販の積層型磁器コンデンサは薄層の磁器誘電
体の表面に内部電極を形成したものを複数枚積層
して一体焼成し、この側面に形成する外部接続用
電極に内部電極を交互に並列に接続するような構
造としている。 近時、この様な磁器コンデンサは内部電極とし
て一般に使われる貴金属であるパラジウム(pd)
単体のものに代り、銀−パラジウム合金(Ag−
pd)を使用するものがあり、内部電極材料コス
トの低減を図つている。 しかしながら、銀−パラジウム合金(Ag−pd)
は銀(Ag)の含有率が少ないと比抵抗値が高い
こと、また焼成中銀(Ag)が蒸発することによ
り電極を形成する金属の絶対量が低下して電極膜
が網目状となり面積抵抗が増大することによりコ
ンデンサ−の等価直列抵抗(ESR)が大きくな
るため、高周波回路では使用できない。 そこで、銀−パラジウム合金(Ag−pd)中の
銀(Ag)の含有量を多くして比抵抗値を低くす
ることが考えられるが、銀(Ag)の含有量を増
加させると金属の融点が低下して安定した積層型
磁器コンデンサが得られない。また電極間のマイ
グレーシヨン(電界による原子移動)による短絡
防止のため銀(Ag)の割合を増やすのには限界
がある。一方、焼成中の銀(Ag)の蒸発を見込
んで、予じめ誘電体グリーンシート上に付与する
銀(Ag)の量を増加させておくことは積層型磁
器コンデンサの構造的欠陥(クラツク又はデラミ
ネーシヨン)を招き実用に供さない。 本発明者等は上記の現状に鑑み鋭意研究の結果
積層型磁器コンデンサの誘電体中に銀(Ag)を
予じめ一定量含有させておくことによつて、又は
焼成中に銀が拡散により誘電体中へ浸入させる雰
囲気を強制的に利用した焼成方法(例えば埋め焼
き)によつて、電極及びコンデンサ全体の構造に
欠陥を生じることなく等価直列抵抗(ESR)を
低減させると共に静電容量が向上していることを
知見した。 したがつて、本発明においては銀−パラジウム
合金(Ag−Pd)を内部電極とする積層型磁器コ
ンデンサにおいて、その等価直列抵抗(ESR)
を低下させて、静電容量を向上させることにより
高周波回路においても使用できる安価な積層型磁
器コンデンサであり、温度補償用CG特性(JIS規
格において静電容量温度係数が±30ppm/℃の範
囲内であることが必要とされている)を有する積
層型磁器コンデンサを提供することを目的とす
る。 本発明によれば、銀−パラジウム合金(Ag−
Pd)を内部電極とする積層型磁器コンデンサに
おいて、この誘電体中に銀(Ag)が0.05〜0.70重
量%含有していることを特徴とする積層型磁器コ
ンデンサが提供される。 誘電体中に銀(Ag)を含有させると、内部電
極である銀−パラジウム合金(Ag−Pd)中の銀
(Ag)の蒸発作用を抑制することができる。誘電
体中の銀(Ag)の含有量が0.05重量%未満であ
ると銀(Ag)の蒸発を抑制する効果がないので
等価直列抵抗(ESR)を低減させることができ
ず、0.70重量%を超えると静電容量温度係数が−
30ppm/℃を大きく超えるため積層型磁器コンデ
ンサの一定の温度特性(CG特性と称し、VIS規
格において±30ppm/℃の範囲内であることが必
要とされている)に合致しない。 実施例 1 予じめBaCO3とTiO2の等モルから固相合成法
に依つて1200℃で作成した純度98.5%以上の
BaTiO3と純度98%以上のNd2O3と純度97.5%以
上の二酸化チタン(アナターゼ)、純度95%以上
のBi2O3及び純度95%以上のPb3O4をそれぞれ重
量で22.6%,31.6%,35.5%,4.71%及び5.59%を
加えたものに対して、B2O3,SiO2及びZrOをそ
れぞれ重量で0.50%,2.50%及び2.50%添加した
ものを基本組成とした。この基本組成に対して第
1表の銀(Ag)添加量欄に記載した量になるよ
うに試薬Ag2O粉末を秤量し添加して内容積1.6l
の磁製ポツト中に、カサ容積0.8l(1.5Kg)のアル
ミナボール(17mmφ)とともに入れ、さらに分散
剤,消泡剤とともに有機バインダー、可塑剤並び
に分散媒トルエンを加えて回転数72rpmで24時間
回転した。得られた原料スリツプをドクターブレ
ード法に依つて肉厚25μmのグリーンシートを成
形した。グリーンシートを25枚重ねてホツトプレ
スし、グリーン成形板を作成し約10mm角、厚さ約
0.50mmのグリーン角板に切断した。グリーン角板
をAAl2O3の製連鉢の中に入れ1050℃にて2時間
焼成した。得られた約8mm角、厚さ約0.4mmの角
板の上下面全面に銀電極を焼付けて、先ず角板の
誘電体自体としての評価試料1−1〜1−6を作
成した。こうして得られた1〜6の試料を周波数
1MHz、入力レベル1Vrmsにて静電容量(PF)及
び品質係数(Q)(JIS規格によりQ値は1000以上
必要とされている)並びに−55℃〜+125℃の温
度範囲に於ける静電容量温度係数を測定した。静
電容量の測定結果から誘電体磁器の比誘電率
(εr)を計算し、品質係数(Q)及び静電容量温
度係数の測定結果とともに第1表に示した。第1
表に示す誘電体中の銀(Ag)の含有率は原子吸
光分析法による定量結果である。
積層型磁器コンデンサに関するものである。 市販の積層型磁器コンデンサは薄層の磁器誘電
体の表面に内部電極を形成したものを複数枚積層
して一体焼成し、この側面に形成する外部接続用
電極に内部電極を交互に並列に接続するような構
造としている。 近時、この様な磁器コンデンサは内部電極とし
て一般に使われる貴金属であるパラジウム(pd)
単体のものに代り、銀−パラジウム合金(Ag−
pd)を使用するものがあり、内部電極材料コス
トの低減を図つている。 しかしながら、銀−パラジウム合金(Ag−pd)
は銀(Ag)の含有率が少ないと比抵抗値が高い
こと、また焼成中銀(Ag)が蒸発することによ
り電極を形成する金属の絶対量が低下して電極膜
が網目状となり面積抵抗が増大することによりコ
ンデンサ−の等価直列抵抗(ESR)が大きくな
るため、高周波回路では使用できない。 そこで、銀−パラジウム合金(Ag−pd)中の
銀(Ag)の含有量を多くして比抵抗値を低くす
ることが考えられるが、銀(Ag)の含有量を増
加させると金属の融点が低下して安定した積層型
磁器コンデンサが得られない。また電極間のマイ
グレーシヨン(電界による原子移動)による短絡
防止のため銀(Ag)の割合を増やすのには限界
がある。一方、焼成中の銀(Ag)の蒸発を見込
んで、予じめ誘電体グリーンシート上に付与する
銀(Ag)の量を増加させておくことは積層型磁
器コンデンサの構造的欠陥(クラツク又はデラミ
ネーシヨン)を招き実用に供さない。 本発明者等は上記の現状に鑑み鋭意研究の結果
積層型磁器コンデンサの誘電体中に銀(Ag)を
予じめ一定量含有させておくことによつて、又は
焼成中に銀が拡散により誘電体中へ浸入させる雰
囲気を強制的に利用した焼成方法(例えば埋め焼
き)によつて、電極及びコンデンサ全体の構造に
欠陥を生じることなく等価直列抵抗(ESR)を
低減させると共に静電容量が向上していることを
知見した。 したがつて、本発明においては銀−パラジウム
合金(Ag−Pd)を内部電極とする積層型磁器コ
ンデンサにおいて、その等価直列抵抗(ESR)
を低下させて、静電容量を向上させることにより
高周波回路においても使用できる安価な積層型磁
器コンデンサであり、温度補償用CG特性(JIS規
格において静電容量温度係数が±30ppm/℃の範
囲内であることが必要とされている)を有する積
層型磁器コンデンサを提供することを目的とす
る。 本発明によれば、銀−パラジウム合金(Ag−
Pd)を内部電極とする積層型磁器コンデンサに
おいて、この誘電体中に銀(Ag)が0.05〜0.70重
量%含有していることを特徴とする積層型磁器コ
ンデンサが提供される。 誘電体中に銀(Ag)を含有させると、内部電
極である銀−パラジウム合金(Ag−Pd)中の銀
(Ag)の蒸発作用を抑制することができる。誘電
体中の銀(Ag)の含有量が0.05重量%未満であ
ると銀(Ag)の蒸発を抑制する効果がないので
等価直列抵抗(ESR)を低減させることができ
ず、0.70重量%を超えると静電容量温度係数が−
30ppm/℃を大きく超えるため積層型磁器コンデ
ンサの一定の温度特性(CG特性と称し、VIS規
格において±30ppm/℃の範囲内であることが必
要とされている)に合致しない。 実施例 1 予じめBaCO3とTiO2の等モルから固相合成法
に依つて1200℃で作成した純度98.5%以上の
BaTiO3と純度98%以上のNd2O3と純度97.5%以
上の二酸化チタン(アナターゼ)、純度95%以上
のBi2O3及び純度95%以上のPb3O4をそれぞれ重
量で22.6%,31.6%,35.5%,4.71%及び5.59%を
加えたものに対して、B2O3,SiO2及びZrOをそ
れぞれ重量で0.50%,2.50%及び2.50%添加した
ものを基本組成とした。この基本組成に対して第
1表の銀(Ag)添加量欄に記載した量になるよ
うに試薬Ag2O粉末を秤量し添加して内容積1.6l
の磁製ポツト中に、カサ容積0.8l(1.5Kg)のアル
ミナボール(17mmφ)とともに入れ、さらに分散
剤,消泡剤とともに有機バインダー、可塑剤並び
に分散媒トルエンを加えて回転数72rpmで24時間
回転した。得られた原料スリツプをドクターブレ
ード法に依つて肉厚25μmのグリーンシートを成
形した。グリーンシートを25枚重ねてホツトプレ
スし、グリーン成形板を作成し約10mm角、厚さ約
0.50mmのグリーン角板に切断した。グリーン角板
をAAl2O3の製連鉢の中に入れ1050℃にて2時間
焼成した。得られた約8mm角、厚さ約0.4mmの角
板の上下面全面に銀電極を焼付けて、先ず角板の
誘電体自体としての評価試料1−1〜1−6を作
成した。こうして得られた1〜6の試料を周波数
1MHz、入力レベル1Vrmsにて静電容量(PF)及
び品質係数(Q)(JIS規格によりQ値は1000以上
必要とされている)並びに−55℃〜+125℃の温
度範囲に於ける静電容量温度係数を測定した。静
電容量の測定結果から誘電体磁器の比誘電率
(εr)を計算し、品質係数(Q)及び静電容量温
度係数の測定結果とともに第1表に示した。第1
表に示す誘電体中の銀(Ag)の含有率は原子吸
光分析法による定量結果である。
【表】
試料1〜6は銀(Ag)の誘電体への添加量が
0〜2.0重量%範囲で選択されたもので、誘電体
中の銀(Ag)の含有率は0.006〜0.596重量%であ
る。これらの各試料の比誘電率(εr)は67.9以
上、品質係数(Q)も2500以上、容量温度係数
(ppm/℃)も±30ppm/℃以内と夫々積層型磁
器コンデンサの誘電体として充分な特性を備えて
いることが理解される。尚、銀(Ag)の含有率
が0.050重量%以上の試料4〜6は比誘電率(εr)
が72.6以上と比誘電率が68.0の試料3と比べその
比誘電率(εr)が顕著に向上していることが分つ
た。この理由については明確でないが、Agの存
在が、チタン酸ネオジミウム(Nd2O3・2TiO2)
の結晶成長を選択的に抑制する為であると考えら
れる。 実施例 2 次に実施例1で得た厚さ25μmのグリーンシー
ト材に有効面積約1mm2の角形パターンを用いて銀
(Ag)を70重量%、パラジウム(Pd)を30重量
%の合金に有機結合剤及びその溶剤を加えてなる
ペーストを印刷し、こうして得られた印刷膜を有
するグリーンシートを2枚重ね、さらに印刷膜を
有しないグリーンシートを上下に10枚ずつ重ね合
せて、ホツトプレスし、たて約2.5m/mよこ約
1.5m/mのグリーンチツプに切断する。こうし
て得られた一層の積層型磁器コンデンサを形成す
るグリーンチツプをアルミナ連鉢に入れて大気雰
囲気中で1050℃にて2時間焼成し、両端に銀−パ
ラジウム合金(Ag−Pd)による引き出し電極を
焼き付けて第2表の評価試料7〜12を得た。 静電容量及び静電容量温度係数は周波数1MHz
で、等価直列抵抗値は周波数900MHzで測定し、
測定器はLCRメータ及びインピーダンスアナラ
イザを用いた。誘電体中の銀(Ag)の含有率は
XMA法(X線マイクロアナライザ法)による定
量結果を示す。これらの特性を試料7〜12と共に
に第2表に示す。
0〜2.0重量%範囲で選択されたもので、誘電体
中の銀(Ag)の含有率は0.006〜0.596重量%であ
る。これらの各試料の比誘電率(εr)は67.9以
上、品質係数(Q)も2500以上、容量温度係数
(ppm/℃)も±30ppm/℃以内と夫々積層型磁
器コンデンサの誘電体として充分な特性を備えて
いることが理解される。尚、銀(Ag)の含有率
が0.050重量%以上の試料4〜6は比誘電率(εr)
が72.6以上と比誘電率が68.0の試料3と比べその
比誘電率(εr)が顕著に向上していることが分つ
た。この理由については明確でないが、Agの存
在が、チタン酸ネオジミウム(Nd2O3・2TiO2)
の結晶成長を選択的に抑制する為であると考えら
れる。 実施例 2 次に実施例1で得た厚さ25μmのグリーンシー
ト材に有効面積約1mm2の角形パターンを用いて銀
(Ag)を70重量%、パラジウム(Pd)を30重量
%の合金に有機結合剤及びその溶剤を加えてなる
ペーストを印刷し、こうして得られた印刷膜を有
するグリーンシートを2枚重ね、さらに印刷膜を
有しないグリーンシートを上下に10枚ずつ重ね合
せて、ホツトプレスし、たて約2.5m/mよこ約
1.5m/mのグリーンチツプに切断する。こうし
て得られた一層の積層型磁器コンデンサを形成す
るグリーンチツプをアルミナ連鉢に入れて大気雰
囲気中で1050℃にて2時間焼成し、両端に銀−パ
ラジウム合金(Ag−Pd)による引き出し電極を
焼き付けて第2表の評価試料7〜12を得た。 静電容量及び静電容量温度係数は周波数1MHz
で、等価直列抵抗値は周波数900MHzで測定し、
測定器はLCRメータ及びインピーダンスアナラ
イザを用いた。誘電体中の銀(Ag)の含有率は
XMA法(X線マイクロアナライザ法)による定
量結果を示す。これらの特性を試料7〜12と共に
に第2表に示す。
【表】
*印の試料は本発明の範囲外である。
試料7〜12は試料1〜6の誘電体を使用するも
ので、この誘電体を積層した結果、銀(Ag)の
含有率が0.01〜0.60重量%となる。これらの各試
料の容量温度係数は±30ppm/℃の範囲内である
が、銀(Ag)の含有量が0.05未満である試料7
〜9の等価直列抵抗値は1870±290mΩ以上であ
るのに対し、銀(Ag)の含有量が0.05以上であ
る試料10〜12の等価直列抵抗値は283±63mΩと
その特性が向上した。その結果静電容量も試料7
〜9が20.56PF以下であるのに対し、試料10〜12
は25.33以上と向上していることが理解される。
各試料7〜9と試料10〜12を切断して誘電体間の
内部電極を観察したところ、試料7〜9に比べ試
料10〜12の誘電体間の内部電極は厚みが充分確保
されており、焼成中に銀(Ag)の蒸発が抑制さ
れていることを確認した。 実施例 3 次に、前記実施例中の試料6及び12以上の銀
(Ag)を含有率を有する誘電体を作成するために
は、銀(Ag)の添加量が銀の含有率と比例して
増大せず飽和する傾向があるので、Al2O3100重
量部に対してAg2O5.0重量部(Ag4.65重量部)の
両者を混合して成る混合粉をAl2O3製容器に入
れ、この混合粉中に実施例1における試料1を埋
め込んで1050℃にて2時間焼成した。実施例1と
同様に焼成した角板に銀(Ag)電極を焼付けて
角板型コンデンサを作成し、評価試料13を得た。 こうして得られた試料13を実施例1と同様に評
価した結果を第3表に示す。尚、誘電体中の銀
(Ag)の含有率については原子吸光分析法によつ
た。
試料7〜12は試料1〜6の誘電体を使用するも
ので、この誘電体を積層した結果、銀(Ag)の
含有率が0.01〜0.60重量%となる。これらの各試
料の容量温度係数は±30ppm/℃の範囲内である
が、銀(Ag)の含有量が0.05未満である試料7
〜9の等価直列抵抗値は1870±290mΩ以上であ
るのに対し、銀(Ag)の含有量が0.05以上であ
る試料10〜12の等価直列抵抗値は283±63mΩと
その特性が向上した。その結果静電容量も試料7
〜9が20.56PF以下であるのに対し、試料10〜12
は25.33以上と向上していることが理解される。
各試料7〜9と試料10〜12を切断して誘電体間の
内部電極を観察したところ、試料7〜9に比べ試
料10〜12の誘電体間の内部電極は厚みが充分確保
されており、焼成中に銀(Ag)の蒸発が抑制さ
れていることを確認した。 実施例 3 次に、前記実施例中の試料6及び12以上の銀
(Ag)を含有率を有する誘電体を作成するために
は、銀(Ag)の添加量が銀の含有率と比例して
増大せず飽和する傾向があるので、Al2O3100重
量部に対してAg2O5.0重量部(Ag4.65重量部)の
両者を混合して成る混合粉をAl2O3製容器に入
れ、この混合粉中に実施例1における試料1を埋
め込んで1050℃にて2時間焼成した。実施例1と
同様に焼成した角板に銀(Ag)電極を焼付けて
角板型コンデンサを作成し、評価試料13を得た。 こうして得られた試料13を実施例1と同様に評
価した結果を第3表に示す。尚、誘電体中の銀
(Ag)の含有率については原子吸光分析法によつ
た。
【表】
銀(Ag)の含有率0.70重量%の誘電体は、比
誘電率(εr)80.8品質係数(Q)が1000以上及び
容量温度係数(ppm/℃)は±30ppm/℃の範囲
内と充分である。 実施例 4 前記実施例3で記載したAl2O3とAg2Oの混合
粉中に実施例2の試料7及び12の積層型磁器コン
デンサグリーンチツプを埋め込んで1050℃で2時
間焼成したのち実施例2と同様に引き出し用電極
として銀−パラジウム合金(Ag−Pd)をチツプ
の両端に焼付けた評価用試料14及び15を得た。実
施例2と同様の方法に依つて評価した結果を第4
表に記載する。尚、実施例2と同様にXMA法に
よつて各試料の誘電体における銀(Ag)の定量
を行つた。
誘電率(εr)80.8品質係数(Q)が1000以上及び
容量温度係数(ppm/℃)は±30ppm/℃の範囲
内と充分である。 実施例 4 前記実施例3で記載したAl2O3とAg2Oの混合
粉中に実施例2の試料7及び12の積層型磁器コン
デンサグリーンチツプを埋め込んで1050℃で2時
間焼成したのち実施例2と同様に引き出し用電極
として銀−パラジウム合金(Ag−Pd)をチツプ
の両端に焼付けた評価用試料14及び15を得た。実
施例2と同様の方法に依つて評価した結果を第4
表に記載する。尚、実施例2と同様にXMA法に
よつて各試料の誘電体における銀(Ag)の定量
を行つた。
【表】
*印の試料番号は本発明の範囲外である。
試料番号14は銀(Ag)の含有率が0.69重量%
で本発明の範囲内であり等価直列抵抗値(mΩ)
は158±6mΩで前記実施例中本発明の範囲外の試
料7〜9と比較して著じるしく低く、また静電容
量(PF)も27.96PFと充分であり、また容量温度
係数も−23ppm/℃と所定の温度特性(±
30ppm/℃)範囲を満たしている。 これに対し試料15は銀(Ag)の含有率が0.74
重量%で本発明の上限である銀(Ag)の含有率
0.70を超えており、等価直列抵抗値(mΩ)及び
静電容量(PF)は充分であるが容量温度係数が
−47ppm/℃と所定の温度特性(±30ppm)の範
囲内を維持できない。 叙上の如く本発明は銀−パラジウム合金(Ag
−Pd)を内部電極とする積層型磁器コンデンサ
において、この磁器誘電体中に銀(Ag)が0.05
〜0.70重量%含有させたものであり、誘電体の等
価直列抵抗(ESR)を低下させて、静電容量を
向上させることにより高周波回路においても使用
できる安価な積層型磁器コンデンサを提供するこ
とができる。
試料番号14は銀(Ag)の含有率が0.69重量%
で本発明の範囲内であり等価直列抵抗値(mΩ)
は158±6mΩで前記実施例中本発明の範囲外の試
料7〜9と比較して著じるしく低く、また静電容
量(PF)も27.96PFと充分であり、また容量温度
係数も−23ppm/℃と所定の温度特性(±
30ppm/℃)範囲を満たしている。 これに対し試料15は銀(Ag)の含有率が0.74
重量%で本発明の上限である銀(Ag)の含有率
0.70を超えており、等価直列抵抗値(mΩ)及び
静電容量(PF)は充分であるが容量温度係数が
−47ppm/℃と所定の温度特性(±30ppm)の範
囲内を維持できない。 叙上の如く本発明は銀−パラジウム合金(Ag
−Pd)を内部電極とする積層型磁器コンデンサ
において、この磁器誘電体中に銀(Ag)が0.05
〜0.70重量%含有させたものであり、誘電体の等
価直列抵抗(ESR)を低下させて、静電容量を
向上させることにより高周波回路においても使用
できる安価な積層型磁器コンデンサを提供するこ
とができる。
Claims (1)
- 1 銀−パラジウム合金(Ag−pd)を内部電極
とする積層型磁器コンデンサにおいて、この磁器
誘電体中に銀(Ag)が0.05〜0.70重量%含有して
いることを特徴とする積層型磁器コンデンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11058984A JPS60253208A (ja) | 1984-05-29 | 1984-05-29 | 積層型磁器コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11058984A JPS60253208A (ja) | 1984-05-29 | 1984-05-29 | 積層型磁器コンデンサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60253208A JPS60253208A (ja) | 1985-12-13 |
| JPH0420246B2 true JPH0420246B2 (ja) | 1992-04-02 |
Family
ID=14539684
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11058984A Granted JPS60253208A (ja) | 1984-05-29 | 1984-05-29 | 積層型磁器コンデンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60253208A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5718167B2 (ja) * | 2011-06-13 | 2015-05-13 | 日本特殊陶業株式会社 | 電子部品 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4219866A (en) * | 1979-01-12 | 1980-08-26 | Sprague Electric Company | Ceramic capacitor having a dielectric of (Pb,La) (Zr,Ti)O3 and BaTiO3 |
-
1984
- 1984-05-29 JP JP11058984A patent/JPS60253208A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60253208A (ja) | 1985-12-13 |
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